JP3819749B2 - 電磁石コイル絶縁装置および電磁石コイルの製造方法 - Google Patents
電磁石コイル絶縁装置および電磁石コイルの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3819749B2 JP3819749B2 JP2001279172A JP2001279172A JP3819749B2 JP 3819749 B2 JP3819749 B2 JP 3819749B2 JP 2001279172 A JP2001279172 A JP 2001279172A JP 2001279172 A JP2001279172 A JP 2001279172A JP 3819749 B2 JP3819749 B2 JP 3819749B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic coil
- coil conductor
- electromagnet
- electromagnet coil
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電磁石コイル導体が巻回された電磁石コイルに関するもので、特に電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける電磁石コイル絶縁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、例えば特公平7−15848号公報に記載された従来の電磁石コイルの巻線装置である。
図において、1は電磁石コイル導体、2は、電磁石コイル導体1上に図示しない電気絶縁テープを巻き付ける電磁石コイル絶縁装置、3は電気絶縁テープが巻き付けられた電磁石コイル導体1を巻回して成る電磁石コイル、4は電磁石コイル3を電磁石コイル導体1で巻線するための回転駆動台である。
図に示すように、回転駆動台4を回転させることにより電磁石コイル導体1が巻き取られて電磁石コイル3が形成されるが、その際、電磁石コイル導体1は電磁石コイル絶縁装置2内を通過して送られ、この電磁石コイル絶縁装置2にて電気絶縁テープが巻き付けられる。さらに、電磁石コイル導体1が巻き取られ、成型された電磁石コイル3は、例えば真空加圧含浸装置等により、絶縁樹脂を含浸され、加熱硬化されて確実に絶縁される。
【0003】
ところで、電磁石コイルの中には、例えばNb3Sn、Nb3Al等の金属間化合物の超電導導体から成る超電導コイルのように、通常の電磁石コイル導体を巻回して電磁石コイルを形成後に、例えば600℃〜900℃に長時間加熱して、巻回された電磁石コイル導体を超電導導体化することにより超電導コイルを形成するものがある。このような超電導コイルでは、仮に、予め超電導導体である電磁石コイル導体(以下、超電導コイル導体と称す)を巻回して形成すると、巻回時のストレスにより歪みが生じて超電導コイル導体が劣化する。このため、通常導体である電磁石コイル導体を巻回した後、電磁石コイル導体を超電導導体化していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような電磁石コイルは、巻線した後に長時間加熱処理を行うため、図12で示したように、電気絶縁テープを巻き付けた電磁石コイル導体1を巻回して電磁石コイル3を形成すると、電気絶縁テープが加熱によって損傷し強度が低下してしまう。
このような問題点を改善するために、電磁石コイル導体を巻回して形成された電磁石コイルを長時間加熱して超電導コイルとし、その後巻回された状態の電磁石コイル導体(超電導コイル導体)に電気絶縁テープを巻き付ける方法が考案されており、以下に説明する。
図13に示すように、パンケーキ状に巻線成型され、長時間加熱処理された超電導コイル3の内径部の電磁石コイル導体1を引き上げ機構5により上方に引き上げて、巻線全体を円錐状に変形させてターン間の隙間を設け、この隙間を利用して、テーピング機構6aから電気絶縁テープ6を電磁石コイル導体1に巻き付け、この後、電磁石コイル導体1を元の位置に下ろし超電導コイル3をパンケーキ状に戻す。
しかしながら、このような方法では、例えば径寸法が10m程度の大型の超電導コイル3では、引き上げ時の高さが、例えば5m程度と高くなり、電気絶縁テープ6の巻き付け作業が高所作業となり、人手によっても、また自動化装置によっても、大規模かつ複雑な作業足場、あるいは設備装置の設置が必要であり困難であった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、パンケーキ状の電磁石コイルにおける巻回された電磁石コイル導体に、電気絶縁テープを容易に巻き付け可能な電磁石コイル絶縁装置の構造を提供することを目的とする。また、巻線後に加熱処理する超電導コイルにおける電磁石コイル導体を信頼性良く絶縁できる電磁石コイルの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る請求項1記載の電磁石コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回され超電導導体化された電磁石コイルの巻線面を水平にして載置した該電磁石コイル上を、該電磁石コイルの周方向に走行する台車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を上記電磁石コイル導体に沿って走行し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走行方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導体送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によって引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける手段を有するテープ施工装置とを備えるものである。
【0007】
この発明に係る請求項2記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項1において、台車は、電磁石コイルの内周と外周とにそれぞれ配設された2本の環状軌道上を走行するものである。
【0008】
この発明に係る請求項3記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項2において、台車に取り付けられたテープ施工装置を、2本の環状軌道間で電磁石コイルの径方向に移動させる径方向移動手段を備え、電気絶縁テープを巻き付ける電磁石コイル導体に沿って、上記テープ施工装置を径方向に移動させつつ周方向に走行させるものである。
【0009】
この発明に係る請求項4記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項3において、径方向移動手段は、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電磁石コイル導体のターン番号とにより演算される径方向位置に、上記テープ施工装置を移動制御するものである。
【0010】
この発明に係る請求項5記載の電磁石コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回され超電導導体化された電磁石コイルの巻線面を水平にして載置した該電磁石コイルを挟んで両側に配設された2本の平行軌道上を走行する台車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を走行し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走行方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導体送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によって引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける手段を有するテープ施工装置と、該テープ施工装置を上記2本の平行軌道間で該軌道に対して垂直方向に移動させる垂直方向移動手段とを備え、上記テープ施工装置を上記平行軌道上を走行する台車の走行に伴って該平行軌道間で垂直方向に移動させることにより、上記テープ施工装置を上記電磁石コイルの径方向に移動させつつ周方向に上記電磁石コイル導体に沿って走行させて、該電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付けるものである。
【0011】
この発明に係る請求項6記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項5において、テープ施工装置は取り付けられた台車に対して水平方向に回転する回転手段を備え、該回転手段により上記テープ施工装置の向きを引き上げる電磁石コイル導体の向きに常に合わせるものである。
【0012】
この発明に係る請求項7記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項6において、回転手段は、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電磁石コイル導体のターン番号とにより演算される電磁石コイル導体の向きに、上記テープ施工装置の向きを合わせるように制御するものである。
【0013】
この発明に係る請求項8記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項5〜7のいずれかにおいて、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置指令と電磁石コイル導体のターン番号指令とにより、上記テープ施工装置の水平面内目標位置を演算し、該水平面内目標位置から台車の平行軌道上位置、および上記テープ施工装置の上記平行軌道間の垂直方向位置を演算して、該演算された位置となるように、台車の走行制御、および垂直方向移動手段によるテープ施工装置の移動制御を行うものである。
【0014】
この発明に係る請求項9記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項1〜8のいずれかにおいて、電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体引き上げ時に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの電磁石コイル導体がその位置を保持するように、上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備えるものである。
【0015】
この発明に係る請求項10記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項1〜9のいずれかにおいて、電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体を元の位置に戻す時に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの電磁石コイル導体がその位置を保持するように、上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備えるものである。
【0016】
この発明に係る請求項11記載の電磁石コイルの製造方法は、金属間化合物から成る電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回された電磁石コイルに加熱処理を施して上記電磁石コイル導体を超電導導体化し、その後請求項1〜10のいずれかに記載の電磁石コイル絶縁装置を用いて上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付けるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電磁石コイル絶縁装置の構造および動作を説明する図である。
図1に示すように、電磁石コイル10の内周および外周には2本の環状軌道11、12が配設され、この環状軌道11、12上を車輪13a、13bを備えた台車13が、電磁石コイル導体14が巻回された電磁石コイル10上を周方向(A方向)に走行する。電磁石コイル絶縁装置は、台車13とこの台車13に取り付けられたテープ施工装置16とで構成され、テープ施工装置16は台車13の走行に伴って、電磁石コイル10上を電磁石コイル導体14に沿って周方向に走行しながら、電磁石コイル導体14を台車13上に引き上げて電気絶縁テープを巻き付ける。
【0018】
図2は、台車13に取り付けられたテープ施工装置16の概略構成図である。図2に示すように、電磁石コイル導体14に沿って周方向に走行するテープ施工装置16は、前方、後方、および装置内の出入り口部にそれぞれ配置されたガイドロール15a、15b、15c、15dからなる電磁石コイル導体送り機構15と、この電磁石コイル導体送り機構15により導いた電磁石コイル導体14に台車13上で電気絶縁テープを巻き付けるテーピング機構16aとを備える。電磁石コイル導体送り機構15は、前方の電磁石コイル導体14を引き上げて、走行に伴い逆方向に送り、後方から元の位置に戻す。この引き上げて逆方向に送る際、テープ施工装置16内で、テーピング機構16aによって電気絶縁テープが電磁石コイル導体14上に螺旋状に巻き付けられる。なお、14a、14bはそれぞれ、電磁石コイル導体送り機構15による引き上げ時、戻し時の電磁石コイル導体部分を示す。
電気絶縁テープの巻き付け(以下、テーピングと称す)後、電磁石コイル10は、例えば真空加圧含浸装置等により絶縁樹脂を含浸され、加熱硬化されて確実に絶縁され完成する。
【0019】
以上のように、この実施の形態によれば、台車13にテープ施工装置16を取り付けて、電磁石コイル10上を電磁石コイル導体14に沿って周方向に走行させ、電磁石コイル導体14を部分的に引き上げて走行中のテープ施工装置16によりテーピングを行うため、電磁石コイル導体14の引き上げが部分的で高さも低いものであり、大型の設備装置を必要とせず、容易に巻線後の電磁石コイル10にテーピングが行える。
また、超電導コイルの超電導コイル導体にテーピングする場合も、超電導コイル導体の引き上げが部分的で低いものであるため、超電導コイル導体への機械的ストレスは軽微なものであり、歪みを生じさせて劣化させることはない。これにより、例えばNb3Sn、Nb3Al等の金属間化合物の超電導導体から成る超電導コイルのように、通常の電磁石コイル導体を巻回して成る電磁石コイルを形成後に、例えば600℃〜900℃に長時間加熱して、巻回された電磁石コイル導体を超電導導体化する場合に信頼性良く適用でき、この実施の形態1による電磁石コイル絶縁装置を用いて超電導コイル導体に容易に信頼性良くテーピングすることができ、製造コストの低減化、および工期の短縮も図れる。
【0020】
この実施の形態では、円形の電磁石コイル10を図示して説明したが、パンケーキ状の電磁石コイル10であれば非円形のものでも良い。
【0021】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について図3に基づいて説明する。
この実施の形態による電磁石コイル絶縁装置は、上記実施の形態1の図1、図2で示した電磁石コイル絶縁装置に、テープ施工装置6を環状軌道11、12間で電磁石コイル10の径方向に移動可能にしたものである。図に示すように、電磁石コイル10の周方向に走行する台車13の軌道間方向の両端を連結する軸17とこの軸17を移動する移動管18とで径方向移動機構を構成し、この径方向移動機構17、18により、上記移動管18に固定されたテープ施工装置16を径方向に移動可能とする。
電磁石コイル10の各ターンの電磁石コイル導体14にテーピングする際、各ターンの電磁石コイル導体14は少しずつ径方向位置が異なるものである。この実施の形態では、テープ施工装置16を径方向に移動可能としたため、径方向に幅の広い電磁石コイル10であっても電磁石コイル絶縁装置を組立変更する必要なく、テープ施工装置16は台車13の走行に伴って電磁石コイル10の周方向に走行しながら径方向にも移動し、容易で信頼性良くテーピングが行えると共に、電磁石コイル製造における製造コストの低減化、および工期の短縮がさらに図れる。
【0022】
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2では、径方向移動機構17、18により移動可能なテープ走行装置16を、電磁石コイル導体14に従動的に沿わせて走行することにより、テープ施工装置16の径方向の移動を行うものであったが、テーピングする電磁石コイル導体14の径方向位置を演算して、該位置にテープ施工装置16が移動するように、径方向移動機構17、18を制御しても良い。
図4は、この実施の形態3による電磁石コイル絶縁装置の位置制御の手順を示す図である。図4に示すように、電磁石コイル10上の周方向位置を示す方位角と、テーピングする電磁石コイル導体14のターン番号とを指令として、まず方位角から周方向位置を演算して、台車13の駆動機構を制御し、台車13を演算された周方向位置になるように走行させる。一方、ターン番号は上記演算された周方向位置と共に、径方向位置演算器に入力し、テーピングする電磁石コイル導体14の径方向位置を演算して、テープ施工装置16の径方向駆動機構を制御する。即ち、演算された径方向位置にテープ施工装置16が移動するように、径方向移動機構17、18を移動させる。
【0023】
なお、この場合、周方向位置により台車13の走行を制御したが、台車13は予め設定された所定の速度で周方向を走行するようにし、速度から演算される周方向位置を径方向位置の演算に用いても良い。
【0024】
このように、テーピングする電磁石コイル導体14の径方向位置を演算することにより径方向移動機構17、18を信頼性良く移動制御でき、テープ施工装置16が大型、あるいは質量が大きい場合でも、制御性良く径方向に移動させることができテーピングの信頼性が向上する。また、テープ施工装置16と電磁石コイル導体14との摩擦が防止でき、電磁石コイル導体14の損傷や、金属粉の発生による絶縁性の低下が防止でき、電磁石コイル10の信頼性が向上する。
【0025】
実施の形態4.
図5は、この実施の形態4による電磁石コイル絶縁装置の位置制御の手順を示す図である。この実施の形態では、上記実施の形態3の図4で示した位置制御の場合に、台車13の周方向位置検出器とテープ施工装置16の径方向位置検出器とを備えて、演算された周方向位置および径方向位置に追従するようにフィードバック制御するものである。
これにより、さらに制御性良く、テープ施工装置16が所望の位置に来るように、台車13の走行および径方向移動機構17、18の移動を制御でき、テーピングの信頼性および電磁石コイル10の信頼性が一層向上する。
【0026】
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について図6に基づいて説明する。
この実施の形態による電磁石コイル絶縁装置は、上記実施の形態1、2で示した電磁石コイル絶縁装置に、電磁石コイル導体送り機構15が電磁石コイル導体14を引き上げる時に隣接ターンが動かないように押さえる手段を設けたものである。
図6に示すように、テープ施工装置16の前方に、1組のロールから成る第1の押さえ手段19a、19bを備え、電磁石コイル導体送り機構15が電磁石コイル導体14aを引き上げる時に、引き上げる電磁石コイル導体14aの隣接ターンの電磁石コイル導体14c、14dがその位置を保持するように押圧し、引き上げる電磁石コイル導体14aとの間隔を保持させる。なお、図6はテープ施工装置16の前方部のみを示し、図6(a)は斜視図、図6(b)は図6(a)をX方向から見た図である。
これにより、第1の押さえ手段19a、19bの各ロールが隣接ターンの電磁石コイル導体14c、14dをそれぞれ押さえて、電磁石コイル導体間の間隔を保持すると共に、隣接ターンの浮き上がりを防止する。このため、隣接ターンと引き上げる電磁石コイル導体14aとの間の摩擦により電磁石コイル導体14が損傷することなく、また、金属粉の発生によって絶縁性の低下を招くこともない。
【0027】
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6について図7に基づいて説明する。
上記実施の形態5では、テープ施工装置16の前方に第1の押さえ手段19a、19bを備えたものを示したが、この実施の形態による電磁石コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体送り機構15がテーピング後の電磁石コイル導体14を元の位置に戻す時に隣接ターンが動かないように押さえる手段を設けたものである。
図7に示すように、テープ施工装置16の後方に、1組のロールから成る第2の押さえ手段20a、20bを備え、電磁石コイル導体送り機構15が電磁石コイル導体14bを元の位置に押し戻す時に、押し戻す電磁石コイル導体14bの隣接ターンの電磁石コイル導体14c、14dがその位置を保持するように押圧して、押し戻す電磁石コイル導体14aとの間隔を保持させる。なお、図7はテープ施工装置16の後方部のみを示し、図7(a)は斜視図、図7(b)は図7(a)をY方向から見た図である。
これにより、第2の押さえ手段20a、20bの各ロールが隣接ターンの電磁石コイル導体14c、14dをそれぞれ押さえて、電磁石コイル導体間の間隔を保持して摩擦を防止する。これにより電磁石コイル導体14が損傷することなく、また、金属粉の発生によって絶縁性の低下を招くこともない。
【0028】
なお、第2の押さえ手段20a、20bと、上記実施の形態5で示した第1の押さえ手段19a、19bとの双方を備えると、電磁石コイル導体14の引き上げ時と押し戻し時の双方で隣接ターン間の摩擦が防止でき、電磁石コイル10の信頼性がさらに向上する。
【0029】
実施の形態7.
次に、この発明の実施の形態7による電磁石コイル絶縁装置について図8に基づいて説明する。
図8に示すように、電磁石コイル10を挟んで両側に2本の平行軌道21a、21bが配設され、テープ施工装置16を取り付けた台車13は、この平行軌道21a、21b上を第1の軸方向C(平行軌道の敷設方向)に走行する。また、台車13の軌道間方向の両端を連結するように、平行軌道21a、21bと垂直方向の垂直軌道となる軸22a、22bを台車13に取り付け、この軸(垂直軌道22)とこの垂直軌道22を移動する管状の垂直方向移動機構23とで、垂直方向移動手段を構成して、垂直方向移動機構23に取り付けられたテープ施工装置16を垂直方向(第2の軸方向D)に移動させる。
このように、垂直軌道22と垂直方向移動機構23とを備え、平行軌道21a、21b上を第1の軸方向Cに走行する台車13の走行に伴って、テープ施工装置16を第2の軸方向Dに移動させることにより、テープ施工装置16を電磁石コイル16の径方向に移動させつつ周方向に電磁石コイル導体14に沿って走行させる。
【0030】
図9は、台車13に取り付けられたテープ施工装置16およびその周辺部を示す概略構成図である。
図9に示すように、テープ施工装置16は回転手段24を備えて水平方向に回転可能に垂直方向移動機構23に取り付けられており、これにより、テープ施工装置16の向きは、テーピングされる電磁石コイル導体14の向きに常に追従するように、走行に伴って変化する。
【0031】
この実施の形態では、台車13の軌道を平行軌道21a、21bとし、垂直軌道22と垂直方向移動機構23とでテープ施工装置16を垂直方向に移動させる手段を構成して、電磁石コイル導体14に沿ってテープ施工装置16を走行させるようにしたため、台車13の走行軌道が安価となり、環状軌道の製作が高価となる非円形の電磁石コイルの場合に特に有効である。なお、電磁石コイル導体送り機構15と、この電磁石コイル導体送り機構15により導いた電磁石コイル導体14に台車13上で電気絶縁テープを巻き付けるテーピング機構16aとについては、上記実施の形態1と同様であり、上記実施の形態1と同様の効果を有する。
【0032】
実施の形態8.
この実施の形態では、上記実施の形態7の図8で示した電磁石コイル絶縁装置の位置制御について図10に基づいて以下に示す。
図10に示すように、電磁石コイル10上の周方向位置を示す方位角と、テーピングする電磁石コイル導体14のターン番号とを指令として、まず電磁石コイル10上の目標となる水平面内位置を演算し、第1の軸方向位置と第2の軸方向位置とを求める。演算された第1の軸方向位置により、台車13の駆動機構を制御し、台車13を演算された第1の軸方向位置になるように平行軌道21a、21b上を走行させる。一方、演算された第2の軸方向位置により、テープ施工装置16の駆動機構を制御し、演算された第2の軸方向位置にテープ施工装置16が垂直軌道22を移動するように、垂直方向移動機構23を移動させる。
なお、図10に示すように、台車13の第1の軸方向位置検出器とテープ施工装置16の第2の軸方向位置検出器とをそれぞれ備えて、フィードバック制御すると、制御性がさらに向上する。
【0033】
このようにテーピングする電磁石コイル導体14の周方向位置とターン番号とを指令として、台車13の走行制御およびテープ施工装置16の垂直方向移動制御を行うため、テープ施工装置16を電磁石コイル10の径方向に移動させつつ周方向に制御性良く走行させることができ、テーピングの信頼性が向上する。また、テープ施工装置16と電磁石コイル導体14との摩擦が防止でき、電磁石コイル導体14の損傷や、金属粉の発生による絶縁性の低下が防止でき、電磁石コイル10の信頼性が向上する。
【0034】
実施の形態9.
この実施の形態では、上記実施の形態7の図8、図9で示した電磁石コイル絶縁装置におけるテープ施工装置16の回転位置制御について図11に基づいて以下に示す。
図11に示すように、電磁石コイル10上の周方向位置を示す方位角と、テーピングする電磁石コイル導体14のターン番号とを指令として、電磁石コイル導体の向き(導体方向)を演算し、これによりテープ施工装置16の回転手段24を制御する。
これにより、テープ施工装置16の向きを制御性良く電磁石コイル導体14の向きに合わせることができ、テーピングの信頼性が向上する。また、テープ施工装置16と電磁石コイル導体14との摩擦が防止できる。
なお、この実施の形態においても、テープ施工装置16の向きを検出する検出器を備えて、フィードバック制御するとさらに制御性および信頼性が向上する。
【0035】
【発明の効果】
以上のようにこの発明に係る請求項1記載の電磁石コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回され超電導導体化された電磁石コイルの巻線面を水平にして載置した該電磁石コイル上を、該電磁石コイルの周方向に走行する台車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を上記電磁石コイル導体に沿って走行し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走行方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導体送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によって引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける手段を有するテープ施工装置とを備えるため、大型の設備装置を必要とせず、容易に巻線後の電磁石コイルに信頼性良く電気絶縁テープを巻き付けることができる。
【0036】
またこの発明に係る請求項2記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項1において、台車は、電磁石コイルの内周と外周とにそれぞれ配設された2本の環状軌道上を走行するため、台車の周方向の走行が容易に行え、巻線後の電磁石コイルに容易に信頼性良く電気絶縁テープを巻き付けることができる。
【0037】
またこの発明に係る請求項3記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項2において、台車に取り付けられたテープ施工装置を、2本の環状軌道間で電磁石コイルの径方向に移動させる径方向移動手段を備え、電気絶縁テープを巻き付ける電磁石コイル導体に沿って、上記テープ施工装置を径方向に移動させつつ周方向に走行させるため、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻き付けが、さらに容易で信頼性の向上したものになる。
【0038】
またこの発明に係る請求項4記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項3において、径方向移動手段は、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電磁石コイル導体のターン番号とにより演算される径方向位置に、上記テープ施工装置を移動制御するため、テープ施工装置を制御性良く、電磁石コイル導体に沿って径方向に移動させつつ周方向に走行させることができ、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻き付けが、さらに信頼性の向上したものになる。
【0039】
またこの発明に係る請求項5記載の電磁石コイル絶縁装置は、電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回され超電導導体化された電磁石コイルの巻線面を水平にして載置した該電磁石コイルを挟んで両側に配設された2本の平行軌道上を走行する台車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を走行し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走行方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導体送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によって引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける手段を有するテープ施工装置と、該テープ施工装置を上記2本の平行軌道間で該軌道に対して垂直方向に移動させる垂直方向移動手段とを備え、上記テープ施工装置を上記平行軌道上を走行する台車の走行に伴って該平行軌道間で垂直方向に移動させることにより、上記テープ施工装置を上記電磁石コイルの径方向に移動させつつ周方向に上記電磁石コイル導体に沿って走行させて、該電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付けるため、大型の設備装置を必要とせず、容易に巻線後の電磁石コイルに信頼性良く電気絶縁テープを巻き付けることができ、また、非円形の電磁石コイルにも安価に信頼性良く電気絶縁テープを巻き付けることができる。
【0040】
またこの発明に係る請求項6記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項5において、テープ施工装置は取り付けられた台車に対して水平方向に回転する回転手段を備え、該回転手段により上記テープ施工装置の向きを引き上げる電磁石コイル導体の向きに常に合わせるため、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻き付けが信頼性良く行える。
【0041】
またこの発明に係る請求項7記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項6において、回転手段は、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電磁石コイル導体のターン番号とにより演算される電磁石コイル導体の向きに、上記テープ施工装置の向きを合わせるように制御するため、テープ施工装置の向きを制御性良く電磁石コイル導体の向きに合わせて回転できて、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻き付けが、さらに信頼性の向上したものになると共に、電磁石コイル導体の摩擦による損傷を防止できる。
【0042】
またこの発明に係る請求項8記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項5〜7のいずれかにおいて、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置指令と電磁石コイル導体のターン番号指令とにより、上記テープ施工装置の水平面内目標位置を演算し、該水平面内目標位置から台車の平行軌道上位置、および上記テープ施工装置の上記平行軌道間の垂直方向位置を演算して、該演算された位置となるように、台車の走行制御、および垂直方向移動手段によるテープ施工装置の移動制御を行うため、テープ施工装置を制御性良く、電磁石コイル導体に沿って径方向に移動させつつ周方向に走行させることができ、電気絶縁テープの電磁石コイル導体への巻き付けが、さらに信頼性の向上したものになる。
【0043】
またこの発明に係る請求項9記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項1〜8のいずれかにおいて、電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体引き上げ時に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの電磁石コイル導体がその位置を保持するように、上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備えるため、電磁石コイル導体引き上げ時の電磁石コイル導体間の摩擦が防止でき、摩擦による損傷や絶縁性の低下を防止できる。
【0044】
またこの発明に係る請求項10記載の電磁石コイル絶縁装置は、請求項1〜9のいずれかにおいて、電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体を元の位置に戻す時に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの電磁石コイル導体がその位置を保持するように、上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備えるため、電磁石コイル導体を元の位置に戻す時の電磁石コイル導体間の摩擦が防止でき、摩擦による損傷や絶縁性の低下を防止できる。
【0045】
この発明に係る請求項11記載の電磁石コイルの製造方法は、金属間化合物から成る電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回された電磁石コイルに加熱処理を施して上記電磁石コイル導体を超電導導体化し、その後請求項1〜10のいずれかに記載の電磁石コイル絶縁装置を用いて上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付けるため、超電導導体である電導コイル導体に歪みを生じさせて劣化させることなく、容易に信頼性良く電気絶縁テープを巻き付けることができ、信頼性の高い超電導コイルが得られると共に、製造コストの低減化、および工期の短縮も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電磁石コイル絶縁装置の構造および動作を説明する図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるテープ施工装置の概略構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による電磁石コイル絶縁装置の構造および動作を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による電磁石コイル絶縁装置の位置制御の手順を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による電磁石コイル絶縁装置の位置制御の手順を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による電磁石コイル絶縁装置の第1の押圧部材を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による電磁石コイル絶縁装置の第2の押圧部材を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態7による電磁石コイル絶縁装置の構造および動作を説明する図である。
【図9】 この発明の実施の形態7によるテープ施工装置およびその周辺部の概略構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による電磁石コイル絶縁装置の位置制御の手順を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態9によるテープ施工装置の回転位置制御の手順を示す図である。
【図12】 従来の電磁石コイルの巻線装置を示す概略構成図である。
【図13】 従来の電磁石コイルにおける電気絶縁テープの巻付けを示す図である。
【符号の説明】
10 電磁石コイル、11,12 環状軌道、13 台車、
14,14a,14b 電磁石コイル導体、
15(15a〜15d) 電磁石コイル導体送り機構、16 テープ施工装置、
16a テーピング機構、17,18 径方向移動機構、
19a,19b 第1の押圧部材、20a,20b 第2の押圧部材、
21a,21b 平行軌道、22(22a,22b) 垂直軌道、
23 垂直方向移動機構、24 回転手段。
Claims (11)
- 電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回され超電導導体化された電磁石コイルの巻線面を水平にして載置した該電磁石コイル上を、該電磁石コイルの周方向に走行する台車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を上記電磁石コイル導体に沿って走行し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走行方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導体送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によって引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける手段を有するテープ施工装置とを備えることを特徴とする電磁石コイル絶縁装置。
- 台車は、電磁石コイルの内周と外周とにそれぞれ配設された2本の環状軌道上を走行することを特徴とする請求項1記載の電磁石コイル絶縁装置。
- 台車に取り付けられたテープ施工装置を、2本の環状軌道間で電磁石コイルの径方向に移動させる径方向移動手段を備え、電気絶縁テープを巻き付ける電磁石コイル導体に沿って、上記テープ施工装置を径方向に移動させつつ周方向に走行させることを特徴とする請求項2記載の電磁石コイル絶縁装置。
- 径方向移動手段は、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電磁石コイル導体のターン番号とにより演算される径方向位置に、上記テープ施工装置を移動制御することを特徴とする請求項3記載の電磁石コイル絶縁装置。
- 電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回され超電導導体化された電磁石コイルの巻線面を水平にして載置した該電磁石コイルを挟んで両側に配設された2本の平行軌道上を走行する台車と、該台車に取り付けられて上記電磁石コイル上を走行し、上記電磁石コイル導体を引き上げて走行に伴い走行方向と逆方向に送り、元の位置に戻す電磁石コイル導体送り手段、および該電磁石コイル導体送り手段によって引き上げられた上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付ける手段を有するテープ施工装置と、該テープ施工装置を上記2本の平行軌道間で該軌道に対して垂直方向に移動させる垂直方向移動手段とを備え、上記テープ施工装置を上記平行軌道上を走行する台車の走行に伴って該平行軌道間で垂直方向に移動させることにより、上記テープ施工装置を上記電磁石コイルの径方向に移動させつつ周方向に上記電磁石コイル導体に沿って走行させて、該電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付けることを特徴とする電磁石コイル絶縁装置。
- テープ施工装置は取り付けられた台車に対して水平方向に回転する回転手段を備え、該回転手段により上記テープ施工装置の向きを引き上げる電磁石コイル導体の向きに常に合わせることを特徴とする請求項5記載の電磁石コイル絶縁装置。
- 回転手段は、テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置と電磁石コイル導体のターン番号とにより演算される電磁石コイル導体の向きに、上記テープ施工装置の向きを合わせるように制御することを特徴とする請求項6記載の電磁石コイル絶縁装置。
- テープ施工装置の電磁石コイルにおける周方向位置指令と電磁石コイル導体のターン番号指令とにより、上記テープ施工装置の水平面内目標位置を演算し、該水平面内目標位置から台車の平行軌道上位置、および上記テープ施工装置の上記平行軌道間の垂直方向位置を演算して、該演算された位置となるように、台車の走行制御、および垂直方向移動手段によるテープ施工装置の移動制御を行うことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の電磁石コイル絶縁装置。
- 電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体引き上げ時に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの電磁石コイル導体がその位置を保持するように、上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電磁石コイル絶縁装置。
- 電磁石コイル導体送り手段が、電磁石コイル導体を元の位置に戻す時に、該電磁石コイル導体と隣接するターンの電磁石コイル導体がその位置を保持するように、上記隣接ターンの電磁石コイル導体を押圧する手段を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電磁石コイル絶縁装置。
- 金属間化合物から成る電磁石コイル導体がパンケーキ状に巻回された電磁石コイルに加熱処理を施して上記電磁石コイル導体を超電導導体化し、その後請求項1〜10のいずれかに記載の電磁石コイル絶縁装置を用いて上記電磁石コイル導体に電気絶縁テープを巻き付けることを特徴とする電磁石コイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001279172A JP3819749B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 電磁石コイル絶縁装置および電磁石コイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001279172A JP3819749B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 電磁石コイル絶縁装置および電磁石コイルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003086419A JP2003086419A (ja) | 2003-03-20 |
JP3819749B2 true JP3819749B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=19103418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001279172A Expired - Lifetime JP3819749B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 電磁石コイル絶縁装置および電磁石コイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3819749B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106068055A (zh) * | 2015-04-22 | 2016-11-02 | 住友重机械工业株式会社 | 回旋加速器及超导磁铁 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009099573A (ja) * | 2007-10-12 | 2009-05-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導コイルの製造方法 |
-
2001
- 2001-09-14 JP JP2001279172A patent/JP3819749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106068055A (zh) * | 2015-04-22 | 2016-11-02 | 住友重机械工业株式会社 | 回旋加速器及超导磁铁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003086419A (ja) | 2003-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4819323B2 (ja) | 超伝導ケーブルの製造方法 | |
JP3819749B2 (ja) | 電磁石コイル絶縁装置および電磁石コイルの製造方法 | |
JP4893301B2 (ja) | 超電導コイルの製造方法 | |
KR101597685B1 (ko) | 팬케이크 코일 공동권선 장치 및 이를 이용한 더블팬케이크 코일 공동권선 방법 | |
CN108461248B (zh) | 一种复合超导体线圈 | |
CN216971553U (zh) | 一种电缆的缠绕装置 | |
KR102079409B1 (ko) | 코일의 권선 방법 및 변압기 | |
EP0246827A1 (en) | Apparatus for fabricating a high voltage winding for a toroidal transformer | |
KR102213180B1 (ko) | 초전도체 코일을 만들기 위한 도전체 굽힘 및 권취 장치와 방법 | |
US2998692A (en) | Method and apparatus for fabrication of paper tape insulated cables | |
KR101895747B1 (ko) | 폐루프형 발전기 고정자코일용 테이핑장치 | |
CN114388259B (zh) | 一种无接头多饼线圈绕线机 | |
JP4220175B2 (ja) | 超電導コイルおよびその製造方法 | |
CN210349345U (zh) | H级聚酰亚胺薄膜绕包圆铜线绞合换位导线 | |
KR20030006991A (ko) | 3상 케이블 변압기를 동축 케이블로 와인딩하는 방법 및이러한 목적을 위한 와인딩 장치 | |
JP3617772B2 (ja) | 静止電磁誘導電器の巻線装置 | |
JPH0520346B2 (ja) | ||
JP2869858B2 (ja) | 酸化物超電導線材の製造方法 | |
JPH10135061A (ja) | 超電導コイルの製造方法 | |
JPS5869669A (ja) | テ−プトラバ−サ装置 | |
JP5334504B2 (ja) | エッジワイズコイル製造装置 | |
CN216597274U (zh) | 一种电感线圈绕线装置 | |
KR100805682B1 (ko) | 초전도 관내연선도체의 테이핑 장치 구조 | |
CN115428106A (zh) | 自推进自参考载具磁体绕线方法及系统 | |
JPS59123216A (ja) | 多重巻きコイルの製造装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3819749 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |