JP2003086392A - 放電ランプ点灯装置、照明器具および調光照明システム - Google Patents

放電ランプ点灯装置、照明器具および調光照明システム

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JP2003086392A
JP2003086392A JP2001274897A JP2001274897A JP2003086392A JP 2003086392 A JP2003086392 A JP 2003086392A JP 2001274897 A JP2001274897 A JP 2001274897A JP 2001274897 A JP2001274897 A JP 2001274897A JP 2003086392 A JP2003086392 A JP 2003086392A
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Koji Takahashi
浩司 高橋
Kiyoteru Kosa
清輝 甲佐
Noriyuki Kitamura
紀之 北村
Hiroshi Terasaka
博志 寺坂
Hiroyuki Kudo
啓之 工藤
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交流入力電流を低歪化させるとともに、放電ラ
ンプの深調光時の立消えを防止できる放電ランプ点灯装
置、照明器具および調光照明システムを提供する。 【解決手段】放電ランプ4の全光レベルから予め定めら
れた調光レベルの期間では、ランプ電流検出手段6によ
り検出されたランプ電流に応じた制御手段7の制御より
も入力電流値検出手段5により検出された電流値に応じ
た制御手段7の制御が主体的に行われ、予め定められた
調光レベルよりさらに深調光レベルでは、ランプ電流検
出手段6により検出されたランプ電流に応じた制御手段
7の制御が主体的に行われるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流入力電流を低
歪化させるとともに、放電ランプの出力を一定制御する
放電ランプ点灯装置、照明器具および調光照明システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】低歪み交流入力電流波形を得るための低
歪化回路部および放電ランプを高周波点灯させるインバ
ータ回路部からなる複合回路を用いた放電ランプ点灯装
置は、例えば特許公報第2690418号、第2722
801号など、多数提案されている。そして、この複合
回路を用いた放電ランプ点灯装置において、放電ランプ
の点灯時の出力を略一定とすることが行われており、例
えば特開平9−320776号公報に開示され、その放
電ランプ点灯装置の回路ブロック構成を図10に示す。
【0003】図10に示す放電ランプ点灯装置50は、
商用交流電源Vsの交流電圧を整流する整流回路51
と、整流回路51の出力側に設けられた平滑回路52
と、平滑回路52の出力を高周波出力に変換して放電ラ
ンプ53を高周波点灯させる複合回路54を有してい
る。そして、複合回路54は、力率改善を行うためのア
クティブフィルタ回路55および放電ランプ53を点灯
させるインバータ回路56からなり、それらのスイッチ
ング素子57は共用化されている。
【0004】そして、出力一定化制御回路58は、平滑
回路52からのフィードバック信号を検出して放電ラン
プ53の点灯時の出力が略一定となるように、スイッチ
ング素子57をオンオフ制御している。また、出力一定
化制御回路58は、共用化したスイッチング素子57の
オンオフ制御により、アクティブフイルタ回路55によ
って力率改善を行わせている。
【0005】しかし、従来技術は、放電ランプ53の調
光点灯に言及していない。近年、前記複合回路を用いた
放電ランプ点灯装置は、放電ランプが調光点灯されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】放電ランプ点灯装置5
0に示すように、通常、制御回路は、低歪化回路部また
はインバータ回路部の両方の制御を行い、一方の機能が
他方の機能に優先するようにスイッチング素子のオンオ
フ制御を行っている。このような場合において、放電ラ
ンプが深調光されていて、制御回路が低歪化回路部の制
御を行っている期間に放電ランプのインピーダンスが特
に低温時に変化すると、インバータ回路部の制御が遅れ
て放電ランプが立ち消えることがあるという問題があっ
た。また、放電ランプの全光時または浅調光時、放電ラ
ンプの出力一定化の制御が行われていると、低歪化回路
部の制御が不十分となり、交流入力電流の高調波が所定
の規格内に低減されなくなって力率改善が不十分となる
いう問題があった。
【0007】本発明は、交流入力電流を低歪化させると
ともに、放電ランプの深調光時の立消えを防止できる放
電ランプ点灯装置、照明器具および調光照明システムを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の放電ラ
ンプ点灯装置の発明は、交流入力電圧を整流する整流装
置と;整流装置の出力側に設けられ、互いにスイッチン
グ素子を共用して整流装置に入力される交流入力電流を
低歪化させるように動作する低歪化回路部および調光可
能に放電ランプを点灯させるインバータ回路部を有する
複合回路と;インバータ回路部の高周波出力によって調
光可能に点灯される放電ランプと;整流装置に入力され
る交流入力電流の電流値を直接的または間接的に検出す
る入力電流値検出手段と;放電ランプのランプ電流を検
出するランプ電流検出手段と;調光信号を入力し、この
調光信号に応じて放電ランプを調光点灯させるようにイ
ンバータ回路部のスイッチング素子を制御するととも
に、入力電流値検出手段により検出された電流値に応じ
て交流入力電流を低歪化させるように、かつ、ランプ電
流検出手段により検出されたランプ電流に応じてランプ
電流が一定となるように複合回路のスイッチング素子を
オンオフ制御する制御手段と;放電ランプの全光レベル
から予め定められた調光レベルの期間では、ランプ電流
検出手段により検出されたランプ電流に応じた制御手段
の制御よりも入力電流値検出手段により検出された電流
値に応じた制御手段の制御が主体的に行われ、予め定め
られた調光レベルよりさらに深調光レベルでは、ランプ
電流検出手段により検出されたランプ電流に応じた制御
手段の制御が主体的に行われるように構成された制御優
先手段と;を具備していることを特徴とする。
【0009】低歪化回路部およびインバータ回路部は、
スイッチング素子を互いに共用化することにより、放電
ランプ点灯装置を安価にすることができる。
【0010】低歪化回路部は、交流入力電流を低歪化さ
せるように構成されていればよく、例えばチョッパ回路
で構成することができる。
【0011】交流入力電流の低歪化は、入力電流の高調
波が相対的に低減されればよく、例えば経済産業省のガ
イドラインの高調波次数(n)2,3,5,7,9,…
に対して高調波電流含有率(%)がそれぞれ2,30*
力率,10,7,5,…を下回るものであればよい。
【0012】「整流装置に入力される交流入力電流の電
流値を直接的に検出する」とは、整流装置の入力側にお
いて入力電流値を検出することを意味し、「同じく、間
接的に検出する」とは、整流装置の出力側の電流値を検
出して入力電流値に対応させることを意味する。
【0013】ランプ電流検出手段は、放電ランプのラン
プ電流を検出する他、ランプ電流に相関する電流を検出
してもよい。
【0014】「制御手段の制御が主体的に行われる」と
は、ランプ電流の一定化制御と交流入力電流の低歪化制
御のいずれか一方のオンオフ制御が主体的に行われ、他
方のオンオフ制御を完全に零にするという意味ではな
い。
【0015】本発明によれば、放電ランプの全光レベル
から予め定められた調光レベルの期間では、ランプ電流
検出手段により検出されたランプ電流に応じた制御手段
の制御よりも入力電流値検出手段により検出された電流
値に応じた制御手段の制御が主体的に行われるので、交
流入力電流の高調波が低減されて、入力力率が向上され
る。また、予め定められた調光レベルよりさらに深調光
レベルでは、ランプ電流検出手段により検出されたラン
プ電流に応じた制御手段の制御が主体的に行われるの
で、深調光時に放電ランプのインピーダンスが変化して
もランプ電流の一定化制御がなされ、特に低温時の放電
ランプの立消えが防止される。
【0016】請求項2に記載の放電ランプ点灯装置の発
明は、交流入力電圧を整流する整流装置と;整流装置の
出力側に設けられ、互いにスイッチング素子を共用して
整流装置に入力される交流入力電流を低歪化させるよう
に動作する低歪化回路部および調光可能に放電ランプを
点灯させるインバータ回路部を有する複合回路と;イン
バータ回路部の高周波出力によって調光可能に点灯され
る放電ランプと;整流装置に入力される交流入力電流の
電流値を直接的または間接的に検出する入力電流値検出
手段と;放電ランプのランプ電流を検出するランプ電流
検出手段と;調光信号を入力し、この調光信号に応じて
放電ランプを調光点灯させるようにインバータ回路部の
スイッチング素子を制御するとともに、入力電流値検出
手段により検出された電流値に応じて交流入力電流を低
歪化させるように、かつ、ランプ電流検出手段により検
出されたランプ電流に応じてランプ電流が一定となるよ
うに複合回路のスイッチング素子をオンオフ制御する制
御手段と;ランプ電流検出手段により検出されたランプ
電流が予め定められたに所定値以上のとき、ランプ電流
検出手段により検出されたランプ電流に応じた制御手段
の制御よりも入力電流値検出手段により検出された電流
値に応じた制御手段の制御が主体的に行われ、予め定め
られた所定値を下回るとき、当該ランプ電流に応じた制
御手段の制御が主体的に行われるように構成された制御
優先手段と;を具備していることを特徴とする。
【0017】放電ランプは、調光レベルが深調光される
にしたがい、ランプ電流が減少するものである。したが
って、「ランプ電流が予め定められた所定値以上のと
き」とは、放電ランプの調光レベルが予め定められた調
光レベル以上のときと解してよい。
【0018】本発明によれば、ランプ電流検出手段によ
り検出されたランプ電流が予め定められたに所定値以上
のとき、ランプ電流検出手段により検出されたランプ電
流に応じた制御手段の制御よりも入力電流値検出手段に
より検出された電流値に応じた制御手段の制御が主体的
に行われるので、交流入力電流の高調波が低減されて、
入力力率が向上される。また、予め定められた所定値を
下回るとき、当該ランプ電流に応じた制御手段の制御が
主体的に行われるので、深調光時に放電ランプのインピ
ーダンスが変化してもランプ電流の一定化制御がなさ
れ、特に低温時の放電ランプの立消えが防止される。
【0019】請求項3に記載の放電ランプ点灯装置の発
明は、請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置にお
いて、制御優先手段は、ランプ電流検出手段により検出
されたランプ電流を制御手段に直ちにまたは遅延させて
入力させるように構成されたランプ電流入力回路を有し
てなることを特徴とする。
【0020】制御手段は、ランプ電流検出手段により検
出されたランプ電流が制御手段に直ちに入力されると
き、入力電流値検出手段により検出された電流値に応じ
た制御よりもランプ電流検出手段により検出されたラン
プ電流に応じた制御を主体的に行わせ、逆に、ランプ電
流検出手段により検出されたランプ電流が制御手段に遅
延して入力されるとき、ランプ電流検出手段により検出
されたランプ電流に応じた制御よりも入力電流値検出手
段により検出された電流値に応じた制御を主体的に行わ
せるように構成される。
【0021】本発明によれば、ランプ電流検出手段によ
り検出されたランプ電流を制御手段に直ちにまたは遅延
させて入力させるように構成されたランプ電流入力回路
により、制御手段に、ランプ電流検出手段により検出さ
れたランプ電流に応じた制御または入力電流値検出手段
により検出された電流値に応じた制御のいずれかを主体
的に行わせることができる。
【0022】請求項4に記載の照明器具の発明は、請求
項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;
この放電ランプ点灯装置を配設している照明器具本体
と;を具備していることを特徴とする。
【0023】本発明によれば、放電ランプが予め定めら
れた調光レベル以上または予め定められた所定値以上の
ランプ電流のとき、交流入力電流の高調波の低減が主体
的になされて入力力率が向上され、予め定められた調光
レベルまたは予め定められた所定値を下回るとき、ラン
プ電流の一定化制御が主体的になされ、特に低温時の放
電ランプの立消えが防止される照明器具が提供される。
【0024】請求項5に記載の調光照明システムの発明
は、請求項4記載の照明器具と;放電ランプ点灯装置に
調光信号を送出する照明制御装置と;照明制御装置から
送出される調光信号を変化させる手動操作手段と;を具
備していることを特徴とする。
【0025】手動操作手段とは、例えば調光ボリュー
ム、調光フェーダやリモコンなどである。
【0026】本発明によれば、手動操作手段の操作によ
り、放電ランプの調光レベルが変化され、予め定められ
た調光レベル以上のとき、入力力率の向上が主体的に行
われ、予め定められた調光レベルを下回るとき、ランプ
電流の一定化制御が主体的に行われて、特に低温時の放
電ランプの立消えが防止される照明制御システムが提供
される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0028】まず、本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0029】図1は、本発明の第1の実施形態を示す放
電ランプ点灯装置の回路図である。放電ランプ点灯装置
1は、整流装置2、複合回路3、放電ランプとしての蛍
光ランプ4、入力電流値検出手段としての入力電流値検
出回路5、ランプ電流検出手段としてのランプ電流検出
回路6、制御手段としての制御回路7および制御優先手
段を構成するランプ電流入力回路8を有して構成されて
いる。
【0030】整流装置2は、例えばダイオードブリッジ
にて構成されており、商用交流電源Vsにノイズ防止用
コンデンサC1を介して接続されている。そして、整流
装置2は、商用交流電源Vsからの交流入力電圧を整流
する。また、ノイズ防止用コンデンサC1は、整流装置
2および商用交流電源Vs間に伝播するノイズを低減す
る。
【0031】複合回路3は、低歪化回路部9およびイン
バータ回路部10を形成して、整流装置2の出力側に設
けられたものである。すなわち、整流装置2の出力端に
コンデンサC2が接続され、スイッチング素子としての
電界効果トランジスタFET1および電界効果トランジ
スタFET2の直列回路が接続されている。そして、電
界効果トランジスタFET2と並列的に直流カット用コ
ンデンサC3、インダクタL1の一次巻線L1a、イン
バータトランスT1の一次巻線T1aおよび抵抗R1の
直列回路が接続されている。そして、インバータトラン
スT1の一次巻線T1aおよび抵抗R1の直列回路と並
列的に共振用コンデンサC4が接続されている。そし
て、電界効果トランジスタFET1,FET2のそれぞ
れのゲートは、駆動回路11に接続されている。駆動回
路11は、制御回路7の制御に基づき、電界効果トラン
ジスタFET1,FET2のゲート、ソース間に所定周
波数で交互に駆動電圧を印加する。これにより電界効果
トランジスタFET1,FET2が交互にオンオフす
る。
【0032】そして、低歪化回路部9は、コンデンサC
2と、電界効果トランジスタFET1と、直流カット用
コンデンサC3、インダクタL1の一次巻線L1a、イ
ンバータトランスT1の一次巻線T1aおよび抵抗R1
の直列回路と、インバータトランスT1の一次巻線T1
aおよび抵抗R1の直列回路と並列的に接続された共振
用コンデンサC4により形成されている。また、インバ
ータ回路部10は、電界効果トランジスタFET1およ
び電界効果トランジスタFET2の直列回路と、電果ト
ランジスタFET2に並列的に接続された直流カット用
コンデンサC3、インダクタL1の一次巻線L1a、イ
ンバータトランスT1の一次巻線T1aおよび抵抗R1
の直列回路と、インバータトランスT1の一次巻線T1
aおよび抵抗R1の直列回路と並列的に接続された共振
用コンデンサC4により形成されている。低歪化回路部
9およびインバータ回路部10は、スイッチング素子と
しての電界効果トランジスタFET1を互いに共用して
いるので、回路構成が簡素となり、安価に形成されてい
る。そして、電界効果トランジスタFET1および電界
効果トランジスタFET2は、それぞれ寄生ダイオード
D1,D2を有している。
【0033】そして、インバータトランスT1の一次巻
線T1aと直列的に接続されている抵抗R1の両端は、
制御回路7の主制御部7aに接続されている。すなわ
ち、抵抗R1に流れる高周波電流は、高周波電圧に変換
されて制御回路7の主制御部7aに入力されている。こ
の高周波電圧は、制御回路7の主制御部7aにおいて、
高周波成分が除去され、整流装置2の出力電流に変換さ
れている。すなわち、抵抗R1は、整流装置2に入力さ
れる交流入力電流の電流値を間接的に検出する入力電流
値検出手段を形成している。すなわち、抵抗R1は、入
力電流値検出回路5を形成している。
【0034】なお、入力電流値検出手段としての抵抗R
1をインバータトランスT1の一次巻線T1aに直列的
に接続して構成したのは、スイッチング素子としての電
界効果トランジスタFET1,FET2に流れる過電流
も検出するようにしたものである。したがって、整流装
置2に入力される交流入力電流の電流値を直接的または
間接的に検出できる箇所であれば、その検出箇所は問わ
ない。
【0035】蛍光ランプ4は、例えば40W直管形蛍光
ランプであり、インバータトランスT1の二次巻線T1
bの両端間にフィラメント4a,4bのそれぞれの一端
が接続されている。そして、フィラメント4a,4bの
それぞれの両端は、インダクタL1の予熱巻線L1b,
L1cにそれぞれ接続されている。蛍光ランプ4の予熱
時、始動時および点灯時には、インダクタL1の一次巻
線L1aに電流が流れるので、フィラメント4a,4b
は、常時、予熱される。
【0036】蛍光ランプ4は、インバータ回路部10の
高周波出力により、フィラメント4a,4bが予熱され
た後、始動電圧が印加されて点灯する。そして、蛍光ラ
ンプ4のフィラメント4a,4b間に流れる電流すなわ
ちランプ電流は、ランプ電流検出手段としてのランプ電
流検出回路6によって常時検出されている。
【0037】ランプ電流検出回路6は、蛍光ランプ4の
フィラメント4bおよびインバータトランスT1の二次
巻線T1b間に、変流器CT1の一次巻線CT1aが接
続され、二次巻線CT1bの両端が整流装置12の入力
側に接続されている。そして、整流装置12の出力側に
は、一端がアースEに接続された抵抗R2が接続され、
抵抗R2と並列的に抵抗R3および抵抗R4の直列回路
が接続されている。そして、抵抗R4の両端がランプ電
流入力回路8を介して制御回路7の主制御部7aに接続
されている。
【0038】このランプ電流検出回路6によると、蛍光
ランプ4のフィラメント4a,4b間に流れるランプ電
流は、整流装置12の出力側に設けられた抵抗R2によ
って電圧に変換され、この変換された電圧は、抵抗R3
および抵抗R4によって分圧され、抵抗R4の両端電圧
が制御回路7の主制御部7aに入力される。そして、蛍
光ランプ4の調光レベルが減少するにしたがいランプ電
流が減少するので、制御回路7の主制御部7aに入力す
る抵抗R4の両端電圧も減少する。
【0039】制御回路7は、抵抗R5を介して照明制御
装置13と接続されており、照明制御装置13から調光
信号が入力される。調光信号は、例えばPWM調光信号
であり、図2に示すように、蛍光ランプ4の調光レベル
を深くするにしたがいオンデューティを大きくしてい
る。ここで、オンデューティとは、1周期におけるハイ
レベル信号の期間の割合である。
【0040】照明制御装置13から入力される調光信号
は、抵抗R5を介して制御回路7の整流装置14に入力
される。そして、整流装置14の出力側には、抵抗R
6、コンデンサC5およびフォトカプラPC1を構成す
るフォトダイオードPD1がそれぞれ接続されている。
ここで、抵抗R6およびコンデンサC5は、ノイズ防止
用素子である。フォトダイオードPD1は、調光信号が
ハイレベル信号のとき発光し、オンデューティが大きい
ほど、すなわち蛍光ランプ4の調光レベルが深くなるほ
ど、発光している期間が長くなる。
【0041】また、制御回路7には、定電圧源Vccが
設けられており、定電圧源Vccの電源電圧は、抵抗R
7および抵抗R8によって分圧されている。そして、抵
抗R8と並列的にフォトカプラPC1を構成するフォト
トランジスタPTr1および抵抗R9の直列回路が接続
され、さらに抵抗R10およびコンデンサC6の直列回
路が接続されている。フォトトランジスタPTr1は、
フォトダイオードPD1が発光すると導通する。フォト
トランジスタPTr1が導通すると、抵抗R9に定電圧
源Vccから抵抗R7を介して電流が流れる。そして、
コンデンサC6の高電位側は、主制御部7aに接続され
ている。すなわち、コンデンサC6の両端電圧が主制御
部7aに入力されている。
【0042】コンデンサC6は、定電圧源Vccから抵
抗R7および抵抗R10を介して充電されて、その両端
電圧が形成される。そして、フォトダイオードPD1が
発光してフォトトランジスタPTr1が導通すると、定
電圧源Vccから供給される電流は、抵抗R9に分流さ
れるので、コンデンサC6を充電する抵抗R10に流れ
る電流が減少して、コンデンサC6の両端電圧が減少す
る。そして、フォトトランジスタPTr1が導通してい
る期間が長いほど、コンデンサC6を充電する電流は少
なくなり、コンデンサC6の両端電圧は減少していく。
なお、コンデンサC6は、抵抗R7〜抵抗R10などに
よって放電され、常時充電されていないと、その両端に
電圧を形成しないものである。
【0043】フォトダイオードPD1が発光し、フォト
トランジスタPTr1が導通している期間は、照明制御
装置13から制御回路7に入力される調光信号がハイレ
ベル信号のときである。したがって、調光信号のオンデ
ューティが大きくなるほど、コンデンサC6の両端電圧
は減少する。すなわち、蛍光ランプ4の調光レベルが深
くなるほど、コンデンサC6の両端電圧は減少する。
【0044】コンデンサC6の両端電圧は、主制御部7
aに入力される。主制御部7aは、コンデンサC6の両
端電圧に応じて蛍光ランプ4を調光点灯させるように、
駆動回路11に所定周波数のパルス信号を送出する。そ
して、駆動回路11は、このパルス信号に応じてインバ
ータ回路部10の電界効果トランジスタFET1,FE
T2を交互にオンオフさせる。コンデンサC6の両端電
圧は、照明制御装置13から入力される調光信号に応じ
て形成されるので、主制御部7aは、調光信号に応じて
インバータ回路部10の電界効果トランジスタFET
1,FET2を制御して、蛍光ランプ4を調光点灯させ
ることになる。
【0045】そして、制御優先手段を構成するランプ電
流入力回路8は、ランプ電流検出回路6の出力を形成し
ている抵抗R4に並列的に接続された容量が1000p
Fと非常に小さいコンデンサC7、同じく抵抗R4に並
列的に接続された容量が10μFと非常に大きい電解コ
ンデンサC8および電界効果トランジスタFET3の直
列回路、制御回路7のコンデンサC6に並列的に接続さ
れた抵抗R11および抵抗R12の直列回路、抵抗R1
2に並列的に接続されたコンデンサC9を有して構成さ
れている。ここで、コンデンサC9は、ノイズ防止用の
コンデンサである。
【0046】コンデンサC7は、容量が1000pFと
非常に小さいので、ランプ電流検出回路6の出力電圧、
すなわち抵抗R4の両端電圧によって直ちに満充電され
る。一方、電解コンデンサC8は、容量が10μFと非
常に大きいので、ランプ電流検出回路6の出力電圧が印
加された後、遅延して満充電される。そして、電解コン
デンサC8は、電界効果トランジスタFET3がオンし
ているときに、ランプ電流検出回路6の出力電圧が印加
されて充電される。
【0047】制御回路7のコンデンサC6の両端電圧
は、抵抗R11および抵抗R12によって分圧され、抵
抗R12の両端電圧が電界効果トランジスタFET3の
ゲートに印加されている。そして、コンデンサC6の両
端電圧が予め定められた所定電圧以上のとき、抵抗R1
2の両端電圧が電界効果トランジスタFET3をオンさ
せるゲート電圧以上となるように予め設定されている。
すなわち、コンデンサC6の両端電圧が予め定められた
所定電圧以上のとき、電解コンデンサC8は、ランプ電
流検出回路6の抵抗R4に並列的に接続され、抵抗R4
の両端電圧によって充電される。
【0048】コンデンサC6の両端電圧は、調光信号の
オンデューティが大きくなるにしたがい、すなわち蛍光
ランプ4の調光レベルが深くなるにしたがい低くなるの
で、コンデンサC6の予め定められた所定電圧は、調光
信号の予め定められたオンデューティ、すなわち蛍光ラ
ンプ4の予め定められた調光レベルに設定されている。
すなわち、蛍光ランプ4の全光レベルから予め定められ
た調光レベルの期間では、電界効果トランジスタFET
3がオンし、コンデンサC7とともに電解コンデンサC
8がランプ電流検出回路6の抵抗R4に並列的に接続さ
れる。そして、蛍光ランプ4の予め定められた調光レベ
ルよりさらに深調光レベルでは、電界効果トランジスタ
FET3がオフし、コンデンサC7のみがランプ電流検
出回路6の抵抗R4に並列的に接続される。
【0049】主制御部7aは、入力電流値検出回路5に
よって検出された高周波電流から高周波成分を除去し
て、整流装置2に入力される交流入力電流の電流値を間
接的に得ている。そして、この間接的に得た電流値に応
じて、幅が可変されたパルス信号を出力し、駆動回路1
1を介して電界効果トランジスタFET1,FET2の
オンオフ制御を行う。このとき、電界効果トランジスタ
FET1は、オフ期間が一定でオン期間が可変され、電
界効果トランジスタFET2は、オン期間が一定でオフ
期間が可変される。この電界効果トランジスタFET
1,FET2のオンオフ制御により、複合回路3の抵抗
R1に流れる高周波電流の低周波成分の電流波形が正弦
波電流波形と略一致することになり、整流装置2に入力
される交流入力電流が低歪化され、入力力率の向上がな
される。すなわち、主制御部7aは、入力電流値検出回
路5によって検出された電流値に応じて整流装置2に入
力される交流入力電流を低歪化させるように複合回路3
の電界効果トランジスタFET1,FET2をオンオフ
制御する。
【0050】また、主制御部7aは、蛍光ランプ4のイ
ンピーダンスが変化して、ランプ電流検出回路6によっ
て検出された蛍光ランプ4のランプ電流が変化しようと
すると、ランプ電流が一定となるように、駆動回路11
を介して電界効果トランジスタFET1,FET2のオ
ンオフ制御を行う。このとき、電界効果トランジスタF
ET1,FET2は、整流装置2に入力される交流入力
電流が低歪化されるオンデューティのもと、スイッチン
グ周波数が可変される。この電界効果トランジスタFE
T1,FET2のオンオフ制御により、蛍光ランプ4の
フィラメント4a,4b間に流れるランプ電流が一定化
される。すなわち、主制御部7aは、入力電流検出回路
6によって検出されたランプ電流に応じてランプ電流が
一定となるように複合回路3の電界効果トランジスタF
ET1,FET2をオンオフ制御する。
【0051】そして、主制御部7aは、コンデンサC6
の両端電圧に応じて、入力電流値検出回路5によって検
出された電流値に応じた制御またはランプ電流検出回路
6によって検出されたランプ電流に応じた制御の一方を
主体的に行わせるようにプログラム化されている。すな
わち、コンデンサC6の両端電圧が所定電圧以上である
蛍光ランプ4の全光レベルから予め定められた調光レベ
ルの期間では、ランプ電流検出回路6によって検出され
たランプ電流に応じた制御よりも入力電流値検出回路5
によって検出された電流値に応じた制御を主体的に行
い、コンデンサC6の両端電圧が所定電圧を下回る蛍光
ランプ4の予め定められた調光レベルよりさらに深調光
レベルでは、入力電流値検出回路5によって検出された
電流値に応じた制御よりもランプ電流検出回路6によっ
て検出されたランプ電流に応じた制御を主体的にして該
制御を直ちに行うものである。
【0052】そして、蛍光ランプ4の全光レベルから予
め定められた調光レベルの期間では、電界効果トランジ
スタFET3はオンするので、ランプ電流検出回路6の
出力電圧、すなわち抵抗R4の両端電圧は、ランプ電流
入力回路8の電解コンデンサC8を充電した後、主制御
部7aに入力される。この結果、電解コンデンサC8の
充電に時間を要するので、ランプ電流検出回路6の出力
電圧は、遅延して主制御部7aに入力される。そして、
蛍光ランプ4の予め定められた調光レベルよりさらに深
調光レベルでは、電界効果トランジスタFET3はオフ
するので、ランプ電流検出回路6の出力電圧は、ランプ
電流入力回路8のコンデンサC7を充電した後、主制御
部7aに入力される。この結果、コンデンサC7の充電
は瞬時になされるので、ランプ電流検出回路6の出力電
圧は、直ちに主制御部7aに入力される。こうして、主
制御部7aおよびランプ電流入力回路8により、制御優
先手段が構成されている。
【0053】次に、第1の実施の形態の作用について述
べる。
【0054】商用交流電源Vsから整流装置2に交流入
力電圧が投入されると、整流装置2は交流入力電圧を整
流して、その整流電圧を複合回路3に印加する。そし
て、複合回路3のコンデンサC2は、整流電圧により充
電される。
【0055】複合回路3は、制御回路7の主制御部7a
による駆動回路11の制御により、電界効果トランジス
タFET1,FET2が交互にオンオフ動作される。そ
して、電界効果トランジスタFET1がオンしていると
きに、整流装置2から電界効果トランジスタFET1、
直流カット用コンデンサC3、インダクタL1の一次巻
線L1a、共振用コンデンサC4(またはインバータト
ランスT1の一次巻線T1a、抵抗R1)および整流装
置2の経路で電流が流れて、インダクタL1の一次巻線
L1aに電磁エネルギーが蓄積される。
【0056】そして、電界効果トランジスタFET1が
オフすると(電界効果トランジスタFET2はオフして
いる。)、インダクタL1の一次巻線L1aに蓄積され
た電磁エネルギーによる回生電流が、その電磁エネルギ
ーが消費されるまで、共振用コンデンサC4(またはイ
ンバータトランスT1の一次巻線T1a、抵抗R1)、
電界効果トランジスタFET2の寄生ダイオードD2、
直流カット用コンデンサC3およびインダクタL1の一
次巻線L1aの閉回路内で流れて、共振用コンデンサC
4を充電させる。
【0057】そして、電界効果トランジスタFET2が
オンすると、共振用コンデンサC4の充電電荷による電
流がインダクタL1の一次巻線L1a、直流カット用コ
ンデンサC3、電界効果トランジスタFET2、共振用
コンデンサC4(または抵抗R1、インバータトランス
T1の一次巻線T1a)の閉回路内に流れて、インダク
タL1の一次巻線L1aに電磁エネルギーが蓄積され
る。
【0058】そして、電界効果トランジスタFET2が
オフすると(電界効果トランジスタFET1はオフして
いる。)、インダクタL1の一次巻線L1aに蓄積され
た電磁エネルギーによる回生電流が直流カット用コンデ
ンサC3、電界効果トランジスタFET1の寄生ダイオ
ードD1、コンデンサC2、共振用コンデンサC4(ま
たは抵抗R1、インバータトランスT1の一次巻線T1
a)およびインダクタL1の一次巻線L1aの閉回路内
で流れ、コンデンサC2をさらに充電させる。
【0059】そして、電界効果トランジスタFET1が
オンすると、複合回路3はコンデンサC2または整流装
置2から給電され、以後、上述を繰り返す。そして、複
合回路3は、コンデンサC2の両端電圧が整流装置2の
出力電圧よりも高いときには、コンデンサC2から給電
され、コンデンサC2の両端電圧が整流装置2の出力電
圧よりも低いときには、整流装置2から給電される。そ
して、コンデンサC2の両端電圧が整流装置2の出力電
圧よりも低いとき、コンデンサC2は、整流装置2の出
力電流により充電される。このとき、整流装置2に交流
入力電流が流れるので、入力力率が向上される。
【0060】そして、商用交流電源Vsから交流入力電
圧が投入されると、制御回路7の主制御部7aは、順に
予熱周波数、始動周波数および点灯周波数のパルス信号
を駆動回路11に送出して電界効果トランジスタFET
1,FET2を交互にオンオフ動作させる。この電界効
果トランジスタFET1,FET2のオンオフ動作によ
り、上述したように、インダクタL1の一次巻線L1a
に双方向に電流が流れる。このとき、インダクタL1の
予熱巻線L1b,L1cに予熱電圧が発生して、蛍光ラ
ンプ4のフィラメント4a,4bにそれぞれ印加され、
フィラメント4a,4bが常時予熱される。また、イン
ダクタL1の一次巻線L1aおよび共振用コンデンサC
4による共振電流がインバータトランスT1の一次巻線
T1aに流れ、この共振電流による共振電圧が二次巻線
T1bに誘起されて、蛍光ランプ4のフィラメント4
a,4b間に印加されて、蛍光ランプ4は始動、点灯す
る。
【0061】そして、蛍光ランプ4は、照明制御装置1
3から送出された調光信号によって調光点灯される。調
光信号は、図2に示すように、蛍光ランプ4の調光レベ
ルが深くなるにしたがい、オンデューティが大きくなっ
ている。そして、蛍光ランプ4の全光レベル時に、調光
信号はロウレベル信号であるので、コンデンサC6の両
端電圧は、最大値となっている。そして、調光信号のオ
ンデューティが大きくなるにしたがい、コンデンサC6
の両端電圧は減少していく。
【0062】コンデンサC6の両端電圧が最大値のと
き、主制御部7aは、蛍光ランプ4が全光レベルで点灯
するように、駆動回路11を介して電界効果トランジス
タFET1,FET2をオンオフ制御させる。そして、
調光信号のオンデューティが大きくなるにしたがいコン
デンサC6の両端電圧が減少すると、電界効果トランジ
スタFET1,FET2のスイッチング周波数を増加さ
せる。この結果、インバータ回路部10の高周波出力が
減少し、蛍光ランプ4のフィラメント4a,4b間に流
れるランプ電流が減少して、蛍光ランプ4は調光点灯さ
れる。
【0063】図3は、調光信号のオンデューティに対す
る蛍光ランプ4の調光レベルを示したものである。調光
信号のオンデューティが0%から80%まで増加する
と、蛍光ランプ4は全光レベル(100%)から25%
の調光レベルまで減少する。そして、調光信号のオンデ
ューティが80%から95%において、主制御部7a
は、25%調光レベルでのスイッチング周波数で電界効
果トランジスタFET1,FET2をオンオフ制御し
て、蛍光ランプ4の調光レベルを一定に維持させる。そ
して、調光信号のオンデューティが95%を超えると、
電界効果トランジスタFET1,FET2のオンオフ制
御を停止し、蛍光ランプ4を消灯させている。
【0064】そして、調光信号のオンデューティが75
%までは、コンデンサC6の両端電圧は、ランプ電流入
力回路8の電界効果トランジスタFET3をオンさせる
電圧を形成している。調光信号のオンデューティが75
%のとき、蛍光ランプ4の調光レベルは30%である。
この30%調光レベルが蛍光ランプ4の予め定められた
調光レベルである。すなわち、蛍光ランプ4の全光レベ
ル(100%)から予め定められた調光レベル(30
%)の期間では、ランプ電流入力回路8の電界効果トラ
ンジスタFET3がオンしており、ランプ電流検出回路
6の出力電圧を形成する抵抗R4にコンデンサC7とと
もに電解コンデンサC8が並列的に接続されている。そ
して、蛍光ランプ4の調光レベルが予め定められた調光
レベル(30%)よりさらに深調光レベルでは、ランプ
電流入力回路8の電界効果トランジスタFET3はオフ
し、ランプ電流検出回路6の出力電圧を形成する抵抗R
4にコンデンサC7のみが並列的に接続される。
【0065】蛍光ランプ4に流れるランプ電流は、ラン
プ電流検出回路6によって常時検出されている。そし
て、ランプ電流検出回路6において、ランプ電流は、抵
抗R4の両端電圧に変換されて制御回路7の主制御部7
aに入力されている。このとき、抵抗R4の両端電圧
は、コンデンサC7および電解コンデンサC8を充電し
た後、主制御部7aに入力される。コンデンサC7は、
その容量が1000pFと非常に小さいので、抵抗R4
の両端電圧により瞬時に満充電される。一方、電解コン
デンサC8は、その容量が10μFと非常に大きいの
で、抵抗R4の両端電圧に時間を要して満充電される。
【0066】そして、蛍光ランプ4の全光レベル(10
0%)から予め定められた調光レベル(30%)の期間
では、抵抗R4にコンデンサC7および電解コンデンサ
C8が並列的に接続されているので、電解コンデンサC
8の充電に時間を要し、ランプ電流検出回路6により検
出されたランプ電流(抵抗R4の両端電圧)は、遅延し
て主制御部7aに入力される。そして、蛍光ランプ4の
調光レベルが予め定められた調光レベル(30%)より
さらに深調光レベルでは、抵抗R4にコンデンサC7の
みが並列的に接続されているので、コンデンサC7の充
電は瞬時であり、ランプ電流検出回路6により検出され
たランプ電流(抵抗R4の両端電圧)は、直ちに主制御
部7aに入力される。
【0067】また、制御回路7の主制御部7aには、入
力電流値検出回路5により検出された整流装置2に入力
される交流入力電流の電流値が間接的に入力されてい
る。そして、主制御部7aは、ランプ電流検出回路6に
より検出されたランプ電流(抵抗R4の両端電圧)が遅
延されて主制御部7aに入力されると、入力電流値検出
回路5により検出された電流値に応じた制御を主体的に
行う。すなわち、入力電流値検出回路5により検出され
た電流値に対して予め記憶している所定幅のパルス信号
を出力し、駆動回路11を介して電界効果トランジスタ
FET1,FET2のオンオフ制御を行う。電界効果ト
ランジスタFET1は、オフレベル信号の期間が一定に
され、オンレベル信号の期間が可変される。一方、電界
効果トランジスタFET2は、オンレベル信号の期間が
一定にされ、オフレベル信号の期間が可変される。すな
わち、抵抗R1に流れる電流の最大値付近では、電界効
果トランジスタFET1のオフが長くなるように、下限
値付近では、電界効果トランジスタFET1のオフが短
くなるようにする。これにより、抵抗R1に流れる高周
波電流の低周波成分の電流波形が正弦波電流波形に略一
致され、図4(b)に示すように、整流装置2に入力さ
れる交流入力電流Iが略正弦波となり低歪化され、入
力力率の向上がなされる。すなわち、蛍光ランプ4の全
光レベル(100%)から予め定められた調光レベル
(30%)の期間では、ランプ電流の一定化よりも交流
入力電流Iの低歪化が主体的に行われ、例えば経済産
業省のガイドラインを満たすことができる。
【0068】また、主制御部7aは、ランプ電流検出回
路6により検出されたランプ電流(抵抗R4の両端電
圧)が直ちに主制御部7aに入力されると、入力電流値
検出回路5により検出された電流値に応じた制御よりも
ランプ電流検出回路6により検出されたランプ電流に応
じた制御を主体的に行う。すなわち、蛍光ランプ4の調
光レベルが深いと、特に雰囲気が低温であると、蛍光ラ
ンプ4のインピーダンスが変化しやすく、ランプ電流が
変化しやすい。このとき、主制御部7aは、ランプ電流
検出回路6によって検出されたランプ電流の変化に対し
て、ランプ電流が一定となるように、駆動回路11を介
してインバータ回路部10の電界効果トランジスタFE
T1,FET2のオンオフ制御を行う。
【0069】電界効果トランジスタFET1,FET2
は、整流装置2に入力される交流入力電流Iが低歪化
されるオンデューティにおいて、スイッチング周波数が
可変され、図4(a)に示すように、蛍光ランプ4のフ
ィラメント4a,4b間に流れるランプ電流Iが一定
化される。この結果、、深調光レベル時の蛍光ランプ4
の立消えが防止され、蛍光ランプ4を安定的に調光点灯
させることができる。なお、蛍光ランプ4の予め定めら
れた調光レベルは、立消えが生じるおそれのある調光レ
ベルにより適宜設定すればよい。
【0070】また、制御回路7の主制御部7aは、整流
装置2に入力される交流入力電流I の低歪化制御また
はランプ電流Iの一定化制御において、電界効果トラ
ンジスタFET1,FET2のオンデューティの可変に
よる制御、スイッチング周波数の可変による制御あるい
はその両方のいずれによってもよい。
【0071】上述したように、蛍光ランプ4の全光レベ
ル(100%)から予め定められた調光レベル(30
%)の期間では、整流装置2に入力される交流入力電流
の低歪化が主体的に行われ、予め定められた調光レ
ベル(30%)より深調光レベルでは、ランプ電流I
の一定化が主体的に行われて、蛍光ランプ4の立消えを
防止することができる。
【0072】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0073】図5は、本発明の第2の実施形態を示す放
電ランプ点灯装置の回路図である。なお、図1と同一部
分には同一符号を付して説明は省略する。
【0074】図5に示す放電ランプ点灯装置15は、図
1に示す放電ランプ点灯装置1において、電界効果トラ
ンジスタFET3のゲート電圧を制御回路7のコンデン
サC6に代えて、ランプ電流検出回路6の抵抗R2から
入力するようにランプ電流入力回路16を構成したもの
である。
【0075】ランプ電流検出回路6の抵抗R2の両端に
は、蛍光ランプ4のフィラメント4a,4b間に流れる
ランプ電流に応じた電圧が形成される。そして、ランプ
電流入力回路16の電界効果トランジスタFET3は、
ランプ電流検出回路6により検出されたランプ電流が予
め定められた所定値以上のときにオンし、予め定められ
た所定値を下回るときにオフするように設定されてい
る。
【0076】ランプ電流検出回路6により検出されたラ
ンプ電流が予め定められた所定値以上のとき、電解コン
デンサC8は、ランプ電流検出回路6の出力電圧を形成
している抵抗R4と並列的に接続される。この結果、ラ
ンプ電流検出回路6により検出されたランプ電流が遅延
されて制御回路7の主制御部7aに入力される。そし
て、主制御部7aは、ランプ電流検出回路6により検出
されたランプ電流に応じた制御よりも入力電流値検出回
路5により検出された電流値に応じた制御を主体的に行
わせ、整流装置2に入力される交流入力電流を低歪化さ
せる。
【0077】そして、ランプ電流検出回路6により検出
されたランプ電流が予め定められた所定値を下回ると
き、コンデンサC7のみがランプ電流検出回路6の出力
電圧を形成している抵抗R4と並列的に接続される。こ
の結果、ランプ電流検出回路6により検出されたランプ
電流は直ちに制御回路7の主制御部7aに入力される。
そして、主制御部7aは、入力電流値検出回路5により
検出された電流値に応じた制御よりもランプ電流検出回
路6により検出されたランプ電流に応じた制御を主体的
に行い、ランプ電流を一定化させて、蛍光ランプ4の深
調光レベルにおける立消えを防止させる。
【0078】なお、予め定められた所定値は、蛍光ラン
プ4の立消えが生じるおそれのあるランプ電流に適宜設
定すればよい。
【0079】上述した放電ランプ点灯装置15によれ
ば、蛍光ランプ4のランプ電流が所定値以上のとき、整
流装置2に入力される交流入力電流の低歪化を主体的に
行わせることができ、予め定められた所定値を下回ると
き、ランプ電流の一定化ができて、蛍光ランプ4の立消
えを防止することができる。
【0080】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0081】図6は、本発明の第3の実施形態を示す放
電ランプ点灯装置の回路図である。なお、図1と同一部
分には同一符号を付して説明は省略する。
【0082】図6に示す放電ランプ点灯装置17は、図
1に示す放電ランプ点灯装置1において、複合回路3を
昇降圧回路の複合回路18に構成したものである。
【0083】複合回路18は、低歪化回路部19および
インバータ回路部20を形成して、整流装置2の出力側
に設けられている。すなわち、整流装置2の出力端にコ
ンデンサC2が接続され、スイッチング素子としての電
界効果トランジスタFET4を介して電解コンデンサC
10およびスイッチング素子としての電界効果トランジ
スタFET5の直列回路が接続され、さらに、インダク
タL1の一次巻線L1a、インバータトランスT1の一
次巻線T1aおよび抵抗R1の直列回路が接続されてい
る。そして、インバータトランスT1の一次巻線T1a
および抵抗R1の直列回路と並列的に共振用コンデンサ
C4が接続されている。そして、電界効果トランジスタ
FET4および電界効果トランジスタFET5のそれぞ
れのゲートは、駆動回路11に接続されている。そし
て、電界効果トランジスタFET4および電界効果トラ
ンジスタFET5は、それぞれ寄生ダイオードD3,D
4を有している。
【0084】そして、低歪化回路部19は、コンデンサ
C2と、電界効果トランジスタFET4と、インダクタ
L1の一次巻線L1a、インバータトランスT1の一次
巻線T1aおよび抵抗R1の直列回路と、インバータト
ランスT1の一次巻線T1aおよび抵抗R1の直列回路
と並列的に接続された共振用コンデンサC4により形成
されている。また、インバータ回路部20は、電界効果
トランジスタFET4と、電解コンデンサC10および
電界効果トランジスタFET5の直列回路と、インダク
タL1の一次巻線L1a、インバータトランスT1の一
次巻線T1aおよび抵抗R1の直列回路と、インバータ
トランスT1の一次巻線T1aおよび抵抗R1の直列回
路と並列的に接続された共振用コンデンサC4により形
成されている。
【0085】複合回路18は、制御回路7の主制御部7
aによる駆動回路11の制御により、電界効果トランジ
スタFET4および電界効果トランジスタFET5が交
互にオンオフ動作される。そして、電界効果トランジス
タFET4がオンしているときに、整流装置2から電界
効果トランジスタFET4、インダクタL1の一次巻線
L1a、共振用コンデンサC4(またはインバータトラ
ンスT1の一次巻線T1a、抵抗R1)および整流装置
2の経路で電流が流れて、インダクタL1の一次巻線L
1aに電磁エネルギーが蓄積される。
【0086】そして、電界効果トランジスタFET4が
オフすると(電界効果トランジスタFET5はオフして
いる。)、インダクタL1の一次巻線L1aに蓄積され
た電磁エネルギーによる回生電流が、その電磁エネルギ
ーが消費されるまで、共振用コンデンサC4(またはイ
ンバータトランスT1の一次巻線T1a、抵抗R1)、
電界効果トランジスタFET5の寄生ダイオードD4、
電解コンデンサC10およびインダクタL1の一次巻線
L1aの閉回路内で流れて、共振用コンデンサC4を充
電させる。
【0087】そして、電界効果トランジスタFET5が
オンすると、共振用コンデンサC4の充電電荷による電
流がインダクタL1の一次巻線L1a、電解コンデンサ
C10、電界効果トランジスタFET5、共振用コンデ
ンサC4(または抵抗R1、インバータトランスT1の
一次巻線T1a)の閉回路内に流れて、インダクタL1
の一次巻線L1aに電磁エネルギーが蓄積される。
【0088】そして、電界効果トランジスタFET5が
オフすると(電界効果トランジスタFET4はオフして
いる。)、インダクタL1の一次巻線L1aに蓄積され
た電磁エネルギーによる回生電流が電界効果トランジス
タFET4の寄生ダイオードD3、コンデンサC2、共
振用コンデンサC4(または抵抗R1、インバータトラ
ンスT1の一次巻線T1a)およびインダクタL1の一
次巻線L1aの閉回路内で流れ、コンデンサC2を充電
させる。
【0089】そして、電界効果トランジスタFET4が
オンすると、複合回路18はコンデンサC2または整流
装置2から給電され、以後、上述を繰り返す。そして、
複合回路18は、コンデンサC2の両端電圧が整流装置
2の出力電圧よりも高いときには、コンデンサC2から
給電され、コンデンサC2の両端電圧が整流装置2の出
力電圧よりも低いときには、整流装置2から給電され
る。そして、コンデンサC2の両端電圧が整流装置2の
出力電圧よりも低いとき、コンデンサC2は、整流装置
2の出力電流により充電される。
【0090】そして、複合回路18の低歪化回路部19
は、制御回路7の主制御部7aが入力電流値検出回路5
により検出された電流値に基づき、電界効果トランジス
タFET4および電界効果トランジスタFET5を交互
にオンオフ動作させることにより、整流装置2に入力さ
れる交流入力電流を低歪化させることができる。また、
複合回路18のインバータ回路部20は、制御回路7の
主制御部7aがランプ電流検出6により検出されたラン
プ電流が予め設定されたランプ電流に略一致するように
電界効果トランジスタFET4および電界効果トランジ
スタFET5を交互にオンオフ動作させることにより、
蛍光ランプ4のフィラメント4a,4b間に流れるラン
プ電流を一定化させることができる。
【0091】そして、蛍光ランプ4の全光レベル(10
0%)から予め定められた調光レベル(30%)の期間
では、整流装置2に入力される交流入力電流の低歪化を
主体的に行わせ、予め定められた調光レベル(30%)
より深調光レベルでは、ランプ電流の一定化を主体的に
行わせることができる。
【0092】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0093】図7は、本発明の第4の実施形態を示す放
電ランプ点灯装置の回路図である。なお、図5〜図6と
同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0094】図7に示す放電ランプ点灯装置21は、図
6に示す放電ランプ点灯装置17において、ランプ電流
入力回路8を図5に示すランプ電流入力回路16に構成
したものである。
【0095】放電ランプ点灯装置21は、ランプ電流検
出回路6により検出された蛍光ランプ4のランプ電流が
所定値以上のとき、制御回路7の主制御部7aに対して
整流装置2に入力される交流入力電流を低歪化させる制
御を主体的に行わせることができ、予め定められた所定
値を下回るとき、制御回路7の主制御部7aに対して蛍
光ランプ4のランプ電流を一定化させる制御を主体的に
行わせて、蛍光ランプ4の立消えを防止することができ
る。
【0096】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。
【0097】図8〜図9は、本発明の第5の実施形態を
示し、図8は調光照明システムの概略構成図、図9は調
光照明システムのブロック図である。なお、図1と同一
部分には同一符合を付して説明は省略する。
【0098】図8に示す調光照明システム22は、照明
制御装置13、高周波点灯装置23、蛍光ランプ4、照
明器具24などを有して構成されている。
【0099】照明器具24は、天井25に直付けされて
おり、蛍光ランプ4を照明器具本体26に設けたランプ
ソケット27,27間に配設している。また、照明器具
24は、照明器具本体26内に高周波点灯装置23を配
設している。高周波点灯装置23は、図1に示す放電ラ
ンプ点灯装置1から蛍光ランプ4が除去されて構成され
たものであり、照明制御装置13から送出された調光信
号に応じて高周波電力を出力し、この出力により蛍光ラ
ンプ4を調光可能に点灯させるように構成されている。
【0100】そして、照明制御装置13は、例えば天井
25の裏側に配設されており、手動操作手段としての調
光器28またはワイヤレス操作器(リモコン)29から
の操作信号に基づいて高周波点灯装置23に調光信号を
送出するように構成されている。なお、天井25には、
通常、複数の照明器具24が取り付けられており、照明
制御装置13は、それぞれの照明器具24の高周波点灯
装置23に調光信号を送出するものである。
【0101】調光器28およびワイヤレス操作器29
は、調光信号に対応した調光データを操作に応じて出力
可能に構成され、照明制御装置13から送出される調光
信号を変化させる。
【0102】そして、天井面25aにワイヤレス操作器
(リモコン)29からの操作信号を受信する受光器30
が設けられている。
【0103】照明制御装置13は、図9に示すように、
不揮発性の記憶部31、調光信号生成部32、マイコン
を内蔵した制御部33、受信部34および受電部35を
有して構成されている。そして、受電部35は商用交流
電源Vsに接続されており、受電部35が給電されるこ
とにより、調光信号生成部32、制御部33および受信
部34などが動作するように形成されている。
【0104】制御部33は、CPUおよびプログラムが
書き込まれているROMなどを備えている。そして、調
光器28に接続されていて、調光器28から操作信号が
入力される。また、制御部33は、受信部33に接続さ
れていて、ワイヤレス操作器29からの操作信号が入力
される。
【0105】受信部34は、受光器30に接続されてお
り、受光器30に向かって送信されたワイヤレス操作器
29からの操作信号が入力される。そして、受信部34
に入力された操作信号は、制御部33に伝送されるよう
に構成されている。
【0106】記憶部31は、電源がなくても記憶保持が
可能な例えばEEPROM(電気的書き込み消去可能メ
モリ)を備えている。そして、予め定められた調光信号
と、この調光情報に対する蛍光ランプ4の調光レベルと
の相関を記憶している。
【0107】調光信号生成部32は、複数の高周波点灯
装置23,23と接続され、制御部33の制御に基づ
き、記憶部31に記憶された調光信号からPWM調光信
号を生成して、このPWM調光信号を高周波点灯装置2
3,23に送出するように構成されている。
【0108】こうして、照明制御装置13は、調光器2
8またはワイヤレス操作器29の操作に基づき、高周波
点灯装置23(放電ランプ点灯装置1)に調光信号を送
出する。
【0109】照明器具24は、図1に示す放電ランプ点
灯装置1を配設しているので、蛍光ランプ4が予め定め
られた調光レベル(例えば30%)以上のとき、交流入
力電流の低歪化(高調波の低減)が主体的に行われて入
力力率が向上され、予め定められた調光レベル(例えば
30%)を下回るとき、ランプ電流の一定化制御が主体
的に行われて、特に低温時に蛍光ランプ4の立消えが防
止される。
【0110】そして、調光器28またはワイヤレス操作
器29の操作により、蛍光ランプ4の調光レベルが変化
される調光照明システム22を提供することができる。
【0111】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、放電ランプの
全光レベルから予め定められた調光レベルの期間では、
ランプ電流検出手段により検出されたランプ電流に応じ
た制御手段の制御よりも入力電流値検出手段により検出
された電流値に応じた制御手段の制御が主体的に行われ
るので、交流入力電流の高調波を低減して、入力力率を
向上させることができる。また、予め定められた調光レ
ベルよりさらに深調光レベルでは、ランプ電流検出手段
により検出されたランプ電流に応じた制御手段の制御が
主体的に行われるので、深調光時に放電ランプのインピ
ーダンスが変化してもランプ電流を一定化することがで
き、特に低温時の放電ランプの立消えを防止することが
できる。
【0112】請求項2の発明によれば、ランプ電流検出
手段により検出されたランプ電流が予め定められたに所
定値以上のとき、ランプ電流検出手段により検出された
ランプ電流に応じた制御手段の制御よりも入力電流値検
出手段により検出された電流値に応じた制御手段の制御
が主体的に行われるので、交流入力電流の高調波を低減
して、入力力率を向上させることができる。また、予め
定められた所定値を下回るとき、当該ランプ電流に応じ
た制御手段の制御が主体的に行われるので、深調光時に
放電ランプのインピーダンスが変化してもランプ電流を
一定化することができ、特に低温時の放電ランプの立消
えを防止することができる。
【0113】請求項3の発明によれば、ランプ電流検出
手段により検出されたランプ電流を制御手段に直ちにま
たは遅延させて入力させるように構成されたランプ電流
入力回路により、制御手段に、ランプ電流検出手段によ
り検出されたランプ電流に応じた制御または入力電流値
検出手段により検出された電流値に応じた制御のいずれ
かを主体的に行わせることができる。
【0114】請求項4の発明によれば、放電ランプが予
め定められた調光レベル以上または予め定められた所定
値以上のランプ電流のとき、交流入力電流の高調波が低
減されて入力力率が向上され、予め定められた調光レベ
ルまたは予め定められた所定値を下回るとき、ランプ電
流が一定化されて、特に低温時の放電ランプの立消えが
防止される照明器具を提供することができる。
【0115】請求項5の発明によれば、手動操作手段の
操作により、放電ランプの調光レベルが変化されるとと
もに、予め定められた調光レベル以上のとき、入力力率
の向上がなされ、予め定められた調光レベルを下回ると
き、ランプ電流の一定化がなされて、特に低温時の放電
ランプの立消えが防止される照明制御システムを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ点灯
装置の回路図。
【図2】同じく、調光信号のオンデューティを示す波形
図。
【図3】同じく、調光信号に対する放電ランプの調光レ
ベルの変化図。
【図4】同じく、調光レベルにおけるランプ電流および
交流入力電流の波形図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す放電ランプ点灯
装置の回路図。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す放電ランプ点灯
装置の回路図。
【図7】本発明の第4の実施形態を示す放電ランプ点灯
装置の回路図。
【図8】本発明の第5の実施形態を示す調光照明システ
ムの構成図。
【図9】同じく、調光照明システムのブロック図。
【図10】従来技術の放電ランプ点灯装置の回路ブロッ
ク図。
【符号の説明】
1,15,17,21……放電ランプ点灯装置 2……………整流装置 3,18……複合回路 5……………入力電流値検出手段としての入力電流値検
出回路 6……………ランプ電流検出手段としてのランプ電流検
出回路 7……………制御手段としての制御回路 8,16……制御優先手段を構成するランプ電流入力回
路 13…………照明制御装置 24…………照明器具 26…………照明器具本体 22…………調光照明システム 28…………手動操作手段としての調光器 29…………手動操作手段としてのワイヤレス操作器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 紀之 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 寺坂 博志 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 工藤 啓之 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AC02 AC11 BA03 BB01 BC02 CA03 CA11 CA14 CA16 CB10 DA02 DB01 DB09 DC01 DD04 DE02 FA05 GB02 GB12 GC04 GC07 HA05 HA06 HA10 HB06 3K098 CC24 CC41 CC56 CC57 CC65 DD22 DD35 DD37 DD46 EE31 EE32 FF01 FF04 FF14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入力電圧を整流する整流装置と;整
    流装置の出力側に設けられ、互いにスイッチング素子を
    共用して整流装置に入力される交流入力電流を低歪化さ
    せるように動作する低歪化回路部および調光可能に放電
    ランプを点灯させるインバータ回路部を有する複合回路
    と;インバータ回路部の高周波出力によって調光可能に
    点灯される放電ランプと;整流装置に入力される交流入
    力電流の電流値を直接的または間接的に検出する入力電
    流値検出手段と;放電ランプのランプ電流を検出するラ
    ンプ電流検出手段と;調光信号を入力し、この調光信号
    に応じて放電ランプを調光点灯させるようにインバータ
    回路部のスイッチング素子を制御するとともに、入力電
    流値検出手段により検出された電流値に応じて交流入力
    電流を低歪化させるように、かつ、ランプ電流検出手段
    により検出されたランプ電流に応じてランプ電流が一定
    となるように複合回路のスイッチング素子をオンオフ制
    御する制御手段と;放電ランプの全光レベルから予め定
    められた調光レベルの期間では、ランプ電流検出手段に
    より検出されたランプ電流に応じた制御手段の制御より
    も入力電流値検出手段により検出された電流値に応じた
    制御手段の制御が主体的に行われ、予め定められた調光
    レベルよりさらに深調光レベルでは、ランプ電流検出手
    段により検出されたランプ電流に応じた制御手段の制御
    が主体的に行われるように構成された制御優先手段と;
    を具備していることを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 交流入力電圧を整流する整流装置と;整
    流装置の出力側に設けられ、互いにスイッチング素子を
    共用して整流装置に入力される交流入力電流を低歪化さ
    せるように動作する低歪化回路部および調光可能に放電
    ランプを点灯させるインバータ回路部を有する複合回路
    と;インバータ回路部の高周波出力によって調光可能に
    点灯される放電ランプと;整流装置に入力される交流入
    力電流の電流値を直接的または間接的に検出する入力電
    流値検出手段と;放電ランプのランプ電流を検出するラ
    ンプ電流検出手段と;調光信号を入力し、この調光信号
    に応じて放電ランプを調光点灯させるようにインバータ
    回路部のスイッチング素子を制御するとともに、入力電
    流値検出手段により検出された電流値に応じて交流入力
    電流を低歪化させるように、かつ、ランプ電流検出手段
    により検出されたランプ電流に応じてランプ電流が一定
    となるように複合回路のスイッチング素子をオンオフ制
    御する制御手段と;ランプ電流検出手段により検出され
    たランプ電流が予め定められたに所定値以上のとき、ラ
    ンプ電流検出手段により検出されたランプ電流に応じた
    制御手段の制御よりも入力電流値検出手段により検出さ
    れた電流値に応じた制御手段の制御が主体的に行われ、
    予め定められた所定値を下回るとき、当該ランプ電流に
    応じた制御手段の制御が主体的に行われるように構成さ
    れた制御優先手段と;を具備していることを特徴とする
    放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 制御優先手段は、ランプ電流検出手段に
    より検出されたランプ電流を制御手段に直ちにまたは遅
    延させて入力させるように構成されたランプ電流入力回
    路を有してなることを特徴とする請求項1または2記載
    の放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか一記載の放電
    ランプ点灯装置と;この放電ランプ点灯装置を配設して
    いる照明器具本体と;を具備していることを特徴とする
    照明器具。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の照明器具と;放電ランプ
    点灯装置に調光信号を送出する照明制御装置と;照明制
    御装置から送出される調光信号を変化させる手動操作手
    段と;を具備していることを特徴とする調光照明システ
    ム。
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