JP2003083980A - 多検体分析装置 - Google Patents

多検体分析装置

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JP2003083980A
JP2003083980A JP2001274455A JP2001274455A JP2003083980A JP 2003083980 A JP2003083980 A JP 2003083980A JP 2001274455 A JP2001274455 A JP 2001274455A JP 2001274455 A JP2001274455 A JP 2001274455A JP 2003083980 A JP2003083980 A JP 2003083980A
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spotting
calibration
analyzer
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JP2001274455A
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Tatsuya Yanagawa
達也 柳川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の検体をセットし、その測定を行う多検
体分析装置において、多検体の測定が誰でも簡単に扱え
るようにして、操作性を向上する。 【解決手段】 複数の検体を搭載し、該検体の成分を順
次測定する多検体分析装置において、検体をセットし、
スタートキー72を押すことによって複数の検体を順次自
動的に測定するインターフェース7を備えてなる。ま
た、キャリブレーション用の検体をセットし、自動的に
キャリブレーション処理を実行するキャリブレーション
キー75を備えるのが好ましい。さらに、ブザー音の音質
が設定できるようにするのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、尿等の複数
の検体をセットし、比色タイプの乾式分析素子、電解質
タイプの乾式分析素子などを用いて検体中の所定の生化
学物質の物質濃度、イオン活量等を求める生化学分析装
置などの多検体分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、検体の小滴を点着供
給するだけでこの検体中に含まれている特定の化学成分
または有形成分を定量分析することのできる比色タイプ
の乾式分析素子や検体に含まれる特定イオンのイオン活
量を測定することのできる電解質タイプの乾式分析素子
が開発され、実用化されている。これらの乾式分析素子
を用いた生化学分析装置は、簡単かつ迅速に検体の分析
を行うことができるので、医療機関、研究所等において
好適に用いられている。
【0003】比色タイプの乾式分析素子を使用する比色
測定法は、検体を乾式分析素子に点着させた後、これを
インキュベータ内で所定時間恒温保持して呈色反応(色
素生成反応)させ、次いで検体中の所定の生化学物質と
乾式分析素子に含まれる試薬との組み合わせにより予め
選定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析素子
に照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度から、
予め求めておいた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃
度との対応を表す検量線を用いて該生化学物質の濃度を
求めるものである。
【0004】一方、電解質タイプの乾式分析素子を使用
する電位差測定法は、上記の光学濃度を測定する代わり
に、同種の乾式イオン選択電極の2個1組からなる電極
対に点着された検体中に含まれる特定イオンの活量を、
参照液を用いてポテンシオメトリで定量分析することに
より求めるものである。
【0005】上記いずれの方法においても、液状の検体
は検体容器(採血管等)に収容して装置にセットすると
共に、その測定に必要な乾式分析素子を装置に搭載し、
乾式分析素子を搭載位置から点着部およびインキュベー
タへ搬送する一方、点着装置の点着ノズルによって検体
を搭載位置から点着部へ供給して乾式分析素子へ点着す
るものである。
【0006】また、上記のような生化学分析装置などに
おいては、複数の検体を搭載して測定が行えるように多
検体分析装置に構成することが、効率的にも、操作性の
点でも好適である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な多検体処理機能を有する多検体分析装置では、複数の
検体をセットした際には、初期設定に時間がかかった
り、測定前の検体依頼処理に手間がかかる問題があっ
た。
【0008】また、測定特性の補正を行うキャリブレー
ション操作についても、測定情報の設定や試薬情報の入
力など前段階の作業が必要である。
【0009】一方、緊急用の多検体分析装置が緊急用に
使用される場合があり、その際にはしばしば夜間に使用
されることもあり、測定アラームの警告音などが他のシ
ステムの動作音と近似していて混同され、混乱を招くケ
ースがある。
【0010】本発明はかかる点に鑑み、多検体の測定が
誰でも簡単に扱えるようにした多検体分析装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の多検体分析装置
は、複数の検体を搭載し、該検体の成分を測定する多検
体分析装置において、検体をセットし、スタートキーを
操作することによって複数の検体を順次自動的に測定す
るインターフェースを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0012】前記インターフェースは、キャリブレーシ
ョン用の検体をセットし、自動的にキャリブレーション
処理を実行するキャリブレーションキーをさらに備える
のが好適である。
【0013】また、前記インターフェースは、操作音、
通知音、警告音などのブザー音の音質が切り換え設定で
きるように設けるのが好ましい。
【0014】前記インターフェースは、表示画面、前述
の各種操作キーを備えてなり、制御装置の一部を構成す
るものである。
【0015】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、検体をセ
ットし、インターフェースのスタートキーを操作するだ
けで、自動的に複数の検体の測定を順次実行するもので
あり、誰でも多検体の測定が簡単に扱うことができ、操
作性が向上する。
【0016】また、キャリブレーション測定についても
同様に簡単に扱うことができ、さらに、ブザー音の音質
設定により、他の機器との混同を防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。図1は一実施形態の生化学分析装置
による多検体分析装置の概略機構を示す部分断面正面
図、図2は多検体分析装置の要部機構の平面図、図3は
インターフェースの要部正面図である。図4〜図7はフ
ローチャート図である。
【0018】図1および図2に示す多検体分析装置(生
化学分析装置)1は、サンプラトレイ2、点着部3、第
1のインキュベータ4、第2のインキュベータ5、点着
装置6、不図示の素子搬送機構、移送機構8、チップ廃
却部9、素子廃却機構10などを備えてなる。
【0019】サンプラトレイ2は円形で、検体を収容し
た検体容器11、未使用の乾式分析素子12(比色タイ
プの乾式分析素子および電解質タイプの乾式分析素子)
を収容した素子カートリッジ13、消耗品(ノズルチッ
プ14、希釈液容器15、混合カップ16および参照液
容器17)を搭載する。なお、検体容器11は検体アダ
プタ18を介して搭載され、ノズルチップ14はチップ
ラック19に多数収納されて搭載される。
【0020】点着部3は、サンプラトレイ2の中心線の
延長上に配置され、搬送された乾式分析素子12に血
漿、全血、血清、尿などの検体の点着が行われるもの
で、点着装置6によって比色測定タイプの乾式分析素子
12には検体を、電解質タイプの乾式分析素子12には
検体と参照液を点着する。この点着部3に続いてノズル
チップ14が廃却されるチップ廃却部9が配置されてい
る。
【0021】第1のインキュベータ4は円形で、チップ
廃却部9の延長位置に配置され、比色タイプの乾式分析
素子12を収容して所定時間恒温保持し、比色測定を行
う。第2のインキュベータ5(図2参照)は、点着部3
の側方における隣接位置に配設され、電解質タイプの乾
式分析素子12を収容して所定時間恒温保持し、電位差
測定を行う。
【0022】不図示の素子搬送機構は、前記サンプラト
レイ2の内部に配設され、このサンプラトレイ2の中心
と第1のインキュベータ4の中心とを結び、点着部3お
よびチップ廃却部9を通る直線状の素子搬送経路R(図
2)に沿って、乾式分析素子12をサンプラトレイ2か
ら点着部3へ、さらに第1のインキュベータ4へ搬送す
る素子搬送部材(搬送バー)を備える。移送機構8は点
着部3を兼ねて設置され、点着部3から第2のインキュ
ベータ5へ、素子搬送経路Rと直交する方向に、電解質
タイプの乾式分析素子12を移送する。
【0023】点着装置6は上部に配設され、昇降移動す
る点着ノズル45が前述の素子搬送経路Rと同一直線上
を移動し、検体および参照液の点着、希釈液による検体
の希釈混合を行う。点着ノズル45は、先端にノズルチ
ップ14を装着し、該ノズルチップ14内に検体、参照
液等を吸引し吐出するもので、その吸引吐出を行う不図
示のシリンジ手段が付設され、使用後のノズルチップ1
4はチップ廃却部9で外されて落下廃却される。
【0024】素子廃却機構10(図2参照)は第1のイ
ンキュベータ4に付設され、測定後の比色タイプの乾式
分析素子12を第1のインキュベータ4の中心部に押し
出して落下廃棄する。なお、上記素子搬送機構によって
廃却することもできる。また、第2のインキュベータ5
で測定した後の電解質タイプの乾式分析素子12は、前
記移送機構8によって廃却穴69に廃棄される。
【0025】また、サンプラトレイ2の近傍には、血液
から血漿を分離する不図示の血液濾過ユニットが設置さ
れている。
【0026】各部の機構を具体的に説明する。まず、サ
ンプラトレイ2は、正転方向および逆転方向に回転駆動
される円盤状の回転ディスク21と、その中央部の円盤
状の非回転部22とを有する。
【0027】回転ディスク21には、図2に示すよう
に、各検体を収容した採血管等の検体容器11を検体ア
ダプタ18を介して保持するA〜Eの5つの検体搭載部
23と、これに隣接して各検体の測定項目に対応して通
常複数の種類が必要とされる未使用の乾式分析素子12
を積み重ねた状態で収容した素子カートリッジ13を保
持する5つの素子搭載部24と、多数のノズルチップ1
4を保持孔に並んで収容したチップラック19を保持す
る2つのチップ搭載部25と、希釈液を収容した3つの
希釈液容器15を保持する希釈液搭載部26と、希釈液
と検体とを混合するための混合カップ16(多数のカッ
プ状凹部が配置された成形品)を保持するカップ搭載部
27とが円弧状に配置されている。
【0028】また、非回転部22には、素子搬送経路R
の延長上で点着ノズル45の移動範囲に、参照液を収容
した参照液容器17を保持する筒状の参照液搭載部28
を備え、この参照液搭載部28には、参照液容器17の
開口部を開閉する蒸発防止蓋35が設置されている。
【0029】蒸発防止蓋35は、下端が非回転部22に
揺動可能に枢支された揺動部材37に保持され、閉方向
に付勢されている。揺動部材37の上端係止部37aが
点着装置6の移動フレーム42の下端角部42aと当接
可能であり、参照液の吸引時に近接移動した移動フレー
ム42により揺動部材37が開方向に揺動され、蒸発防
止蓋35が参照液容器17を開口して点着ノズル45に
よる参照液吸引が可能となる。その他の状態では蒸発防
止蓋35が参照液容器17の開口部を閉塞して参照液の
蒸発を防止し、その濃度変化による測定精度の低下を阻
止する。
【0030】前記回転ディスク21は、外周部が支持ロ
ーラ31で支持され、中心部が不図示の支持軸に回転自
在に保持されている。また、回転ディスク21の外周に
は、不図示のタイミングベルトが巻き掛けられ、駆動モ
ータによって正転方向または逆転方向に回転駆動され
る。非回転部22は上記支持軸に回転不能に取り付けら
れている。
【0031】前記素子カートリッジ13は、上方から未
使用の乾式分析素子12が混在状態で通常複数枚重ねら
れて挿入され、前記素子搭載部24に装填されると、素
子搬送面と同一高さに最下端部の乾式分析素子12が位
置し、最下端部の前面側には1枚の乾式分析素子12の
みが通過し得る開口が、後面側には素子搬送部材が挿通
可能な開口が形成されている。なお、乾式分析素子12
の下面に付設されたバーコード等によるロット番号など
が素子カートリッジ13の下方から読み取れるように底
面に窓部が形成されている。
【0032】また、前記検体アダプタ18は筒状に形成
され、上部から検体容器11が挿入される。この検体ア
ダプタ18は、不図示の識別部を有し、検体の種類(処
理情報)、検体容器11の種類(サイズ)等の情報が設
定され、測定の初期時点でサンプラトレイ2の外周部に
配設された識別センサ30(図2)によってその識別が
読み取られ、検体の希釈の有無、血漿濾過の有無などが
判別されると共に、検体容器11のサイズに伴う液面変
動量が算出され、それに応じた処理制御が行われる。血
漿濾過が必要な検体容器11に対しては、アダプタ18
に検体容器11を挿入した上に、濾過フィルターを備え
たホルダーがスペーサ(いずれも不図示)を介して装着
される。
【0033】点着部3および移送機構8は、サンプラト
レイ2と第1のインキュベータ4との間に素子搬送経路
Rと直交する方向に長い支持台61を備え、その上に移
動可能に摺動枠62が設置されている。この摺動枠62
には、点着用開口が形成された主素子押え63および補
助素子押え64が隣接して一体に移動可能に装着されて
いる。主素子押え63(補助素子押え64も同様)は、
支持台61に面する底面に、前記素子移動経路Rに沿っ
て乾式分析素子12が通過する凹部を有する。また、摺
動枠62は、一端部がガイドバー65に案内され、他端
部側の長溝62aにピン66が係合され、さらに、ラッ
クギヤ62bに駆動モータ68の駆動ギヤ67が噛合し
て移動される。支持台61には、第2のインキュベータ
5および廃却穴69が設置されている。
【0034】そして、図2のように、主素子押え63が
点着部3に位置している際には、点着後の比色タイプの
乾式分析素子12は素子搬送機構によって押し出されて
第1のインキュベータ4に移送される。一方、電解質タ
イプの乾式分析素子12への点着が行われると、摺動枠
62が移動されて点着後の乾式分析素子12は主素子押
え63に保持されたまま支持台61上を滑るように第2
のインキュベータ5に移送され、電位差測定が行われ
る。その際には、補助素子押え64が点着部3(点着位
置)に移動し、その後に搬送される比色タイプの乾式分
析素子12に対する検体の点着および第1のインキュベ
ータ4への搬送が可能である。第2のインキュベータ5
での測定が完了すると、摺動枠62がさらに移動されて
測定後の乾式分析素子12を廃却穴69に移送して落下
廃却する。
【0035】点着装置6(図1)は、固定フレーム40
の水平ガイドレール41に、横方向に移動可能に保持さ
れた移動フレーム42を備え、この移動フレーム42に
昇降移動可能に2本の点着ノズル45が設置されてい
る。移動フレーム42には中央に縦ガイドレール43が
固着され、この縦ガイドレール43の両側に2つのノズ
ル固定台44が摺動自在に保持されている。ノズル固定
台44の下部には、それぞれ点着ノズル45の上端部が
固着され、上部には上方に延びる連結部材46が固着さ
れ、この連結部材46の上部は駆動伝達部材47に挿通
されている。ノズル固定台44と駆動伝達部材47との
間には圧縮バネ48が介装されている。これにより、ノ
ズル固定台44は駆動伝達部材47と一体に上下移動可
能であると共に、点着ノズル45の先端部にノズルチッ
プ14を嵌合する際に、圧縮バネ48が圧縮されてノズ
ル固定台44に対して駆動伝達部材47が下降移動可能
であり、ノズルチップ14の嵌合力を得るようになって
いる。
【0036】上記駆動伝達部材47は、上下のプーリ4
9に張設されたベルト50に固定され、不図示のモータ
ーによるベルト50の走行に応じて上下移動する。な
お、ベルト50の外側部位には、バランスウェイト51
が取り付けられ、非駆動時の点着ノズル45の下降移動
が防止される。
【0037】また、移動フレーム42は不図示のベルト
駆動機構によって横方向に駆動され、2つのノズル固定
台44は独自に上下移動するように、その横移動および
上下移動が制御され、2つの点着ノズル45は、一体に
横移動すると共に、独自に上下移動するようになってい
る。例えば、一方の点着ノズル45は検体用であり、他
方の点着ノズル45は希釈液用および参照液用である。
【0038】両点着ノズル45は棒状に形成され、内部
に軸方向に延びるエア通路が設けられ、下端にはピペッ
ト状のノズルチップ14がシール状態で嵌合される。こ
の点着ノズル45にはそれぞれ不図示のシリンジポンプ
等に接続されたエアチューブが連結され、吸引・吐出圧
が供給される。また、この吸引圧力の変化に基づき検体
等の液面検出が行えるようになっている。
【0039】チップ廃却部9は、搬送経路Rを上下方向
に交差して設けられ、上部材81および下部材82を備
える。このチップ廃却部9における前記支持台61に
は、楕円形に開口された落下口83が形成されている。
上部材81は支持台61の上面に固着され、落下口83
の直上部位には係合切欠き84が設けられ、下部材82
は支持台61の下面に落下口83の下方を囲むように筒
状に形成され、落下するノズルチップ14をガイドする
ようになっている。
【0040】そして、ノズルチップ14が装着されてい
る点着ノズル45を、上部材81内に下降させてから横
方向に移動させ、その係合切欠き84にノズルチップ1
4の上端を係合してから、点着ノズル45を上昇移動さ
せてノズルチップ14を抜き取り、外れたノズルチップ
14は落下口83を通して落下廃却される。
【0041】次に、比色測定を行う第1のインキュベー
タ4は、外周部に円環状の回転部材87を備え、この回
転部材87は内周下部に固着された傾斜回転筒88が下
部のベアリング89に支持されて回転自在である。回転
部材87の上部に上位部材90が一体に回転可能に配設
されている。上位部材90の底面は平坦であり、回転部
材87の上面には円周上に所定間隔で複数(図1の場合
13個)の凹部が形成されて両部材87,90間にスリ
ット状空間による素子室91が形成され、この素子室9
1の底面の高さは搬送面の高さと同一に設けられてい
る。また、傾斜回転筒88の内孔は測定後の乾式分析素
子12の廃却孔92に形成され、素子室91の乾式分析
素子12がそのまま中心側に移動されて落下廃却され
る。
【0042】上位部材90には図示しない加熱手段が配
設され、その温度調整によって素子室91内の乾式分析
素子12を所定温度に恒温保持する。また上位部材90
には素子室91に対応して乾式分析素子12のマウント
を上から押えて検体の蒸発防止を行う不図示の押え部材
が配設されている。上位部材90の上面には保温カバー
94が配設される一方、この第1のインキュベータ4は
全体が遮光カバー95によって覆われる。さらに、回転
部材87の各素子室91の底面中央には測光用の開口9
1aが形成され、この開口91aを通して図1に示す位
置に配設された測光ヘッド96による乾式分析素子12
の反射光学濃度の測定が行われる。第1のインキュベー
タ4の回転駆動は、不図示のベルト機構により行われ、
往復回転駆動される。
【0043】廃却機構10は、外周側から中心方向に素
子室91内に進退移動する廃却バー101を備えてい
る。この廃却バー101は後端部が水平方向に走行する
ベルト102に固定され、駆動モータ103の駆動によ
るベルト102の走行に応じ、素子室91から測定後の
乾式分析素子12を押し出して廃却する。なお、廃却孔
92の下方には測定後の乾式分析素子12を回収する回
収箱が配設される。
【0044】また、イオン活量を測定する第2のインキ
ュベータ5は、前述の摺動枠62の主素子押え63が上
位部材となり、その底部の凹部によって測定本体97の
上面との間に1つの素子室が形成される。この第2のイ
ンキュベータ5には、図示しない加熱手段が配設され、
その温度調整によって乾式分析素子12のイオン活量を
測定する部分を所定温度に恒温加熱する。さらに、測定
本体97の側辺部にはイオン活量測定のための3対の電
位測定用プローブ98が出没して乾式分析素子12のイ
オン選択電極に接触可能に設けられている。
【0045】なお、不図示の血漿濾過ユニットは、サン
プラトレイ2に保持された検体容器11(採血管)の内
部に挿入され上端開口部に取り付けられたガラス繊維か
らなるフィルターを有する不図示のホルダーを介して血
液から血漿を分離吸引し、ホルダー上端のカップ部に濾
過された血漿を保持するようになっている。
【0046】次に、図3は上記のような多検体分析装置
1に設置されているインターフェースの正面図である。
このインターフェース7は、パネル70に表示画面7
1、スタートキー72、検体キー73、緊急キー74、
キャリブレーションキー75、入力キー76など、各種
の指示操作を行う操作キーが配設されている。
【0047】このインターフェース7は、不図示の制御
装置(制御基板)に接続され、そこに登録されている制
御プログラムに基づく測定処理が設定され、自動的に多
検体測定動作、緊急測定動作、キャリブレーション動
作、ブザー音動作などが選択実行されようになってい
る。
【0048】なお、上記インターフェース7には、特定
の分析処理を行う場合、その他、従来と同様に各検体に
対してそれぞれ別個に測定依頼処理が行えるようにも設
定されている。
【0049】図4は簡易な多検体測定のフローチャート
である。まずステップS1で測定する複数の検体容器1
1をサンプラトレイ2のA〜Eの各検体搭載部23にセ
ットする。次に、インターフェース7のパネル70上の
スタートキー72を押す(S2)。これに応じて、初期
設定が自動的に行われ、測定の可否が認識される(S
3)。初期設定としては、検体情報および処理情報を取
得すると共に、5検体分の乾式分析素子12がセットさ
れているか、最初の乾式分析素子12のロット番号など
を認識し、これらから測定の可否を認識する。続いて、
Aの検体から順番に測定が開始される(S4)。その
際、上記ステップS3で測定可能と認識された検体につ
いて、液面検出により検体の有無をチェックし、検体が
有のものが順次測定され(S5)、測定結果が出力され
る(S6)。これにより、複数検体の測定が自動的に行
われる。
【0050】図5は緊急検体測定のフローチャートであ
る。まずステップS10でサンプラトレイ2の任意の検
体搭載部23に緊急検体をセットする。次に、インター
フェース7のパネル70上の、セットした検体の位置に
対応するA〜Eの検体キー73を押す(S11)と共
に、緊急キー74を押した後(S12)、スタートキー
72を押す(S13)。これに応じて、緊急セットされ
た検体の測定が優先的に開始され(S14)、測定結果
が出力される(S15)。これにより、緊急検体の測定
が簡易に優先的に行われる。
【0051】図6は簡易なキャリブレーション処理のフ
ローチャートである。まずステップS20でサンプラト
レイ2の検体搭載部23に特性が既知のキャリブレーシ
ョン用検体をセットする。次に、インターフェース7の
パネル70上のキャリブレーションキー75を押す(S
21)。これに応じ、制御装置はあらかじめ記憶された
キャリブレーション情報を検索して、その情報を表示す
る(S22)。そして、表示画面71に表示されたロッ
トを確認した後(S23)、スタートキー72を押す
(S24)。これに応じて、キャリブレーション測定が
開始される(S25)。これにより、測定特性の補正が
自動的に行われる。
【0052】図7はブザー音質の設定を行うフローチャ
ートである。まずステップS30でブザー番号を選択す
る。そして、ブザーを鳴らすが否かを判定し(S3
1)、ブザーを鳴らす場合には、ブザーの音質の設定を
行う(S32)と共に、鳴動時間の設定を行い(S3
3)、パターンを終了するか否かを判定する(S3
4)。終了しない場合には、ステップS32に戻って設
定を繰り返す。また、ブザーを鳴らさない場合には、ス
テップS31からそのまま終了する。これにより、ブザ
ーの作動および音質を自由に設定して、他の機器との混
同を避ける。
【0053】上記のような実施の形態では、多検体を扱
える分析装置でありながら、誰でも検体をセットしてス
タートキー72を操作するだけで自動的に多検体の測定
が行えて、簡単に扱うことができ、緊急検体の測定およ
びキャリブレーション測定についても同様に簡単であ
る。さらに、ブザー音の設定により、他の機器との混同
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の多検体分析装置の概略構
成を示す部分断面正面図
【図2】多検体分析装置の要部機構の平面図
【図3】インターフェースの要部正面図
【図4】簡易な多検体測定のフローチャート図
【図5】緊急検体測定のフローチャート図
【図6】簡易なキャリブレーション処理のフローチャー
ト図
【図7】ブザー音質の設定を行うフローチャート図
【符号の説明】
1 多検体分析装置 2 サンプラトレイ 3 点着部 6 点着装置 7 インターフェース 11 検体容器 12 乾式分析素子 13 素子カートリッジ 14 ノズルチップ 21 回転ディスク 23〜28 搭載部 45 点着ノズル 70 パネル 71 表示画面 72 スタートキー 73 検体キー 74 緊急キー 75 キャリブレーションキー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の検体を搭載し、該検体の成分を測
    定する多検体分析装置において、 前記検体をセットし、スタートキーを操作することによ
    って複数の検体を順次自動的に測定するインターフェー
    スを備えたことを特徴とする多検体分析装置。
  2. 【請求項2】 前記インターフェースは、キャリブレー
    ション用の検体をセットし、自動的にキャリブレーショ
    ン処理を実行するキャリブレーションキーをさらに備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の多検体分析装置。
  3. 【請求項3】 前記インターフェースは、操作音、通知
    音、警告音などのブザー音の音質が切り換え設定できる
    ことを特徴とする請求項1に記載の多検体分析装置。
JP2001274455A 2001-09-11 2001-09-11 多検体分析装置 Withdrawn JP2003083980A (ja)

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