JP2003083803A - 騒音・振動の監視低減方法およびそのための騒音・振動モニタリング装置 - Google Patents
騒音・振動の監視低減方法およびそのための騒音・振動モニタリング装置Info
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Abstract
値内で監視し、その低減を迅速に図り得るようにする。 【解決手段】建設現場内またはその近傍を含む範囲内の
少なくとも3点以上の箇所に、騒音計1A及び振動計1
Bを配置するとともに、これら騒音計1A及び振動計1
Bをコンピュータ2に接続し、各騒音計1A及び振動計
1Bによって計測された騒音及び/又は振動データを取
得するとともに、騒音及び/又は振動の管理値と比較
し、前記計測騒音及び/又は計測振動レベルが管理値を
基準に警告が必要な水準以上になったならば、各計測騒
音及び/又は計測振動データに基づいて騒音及び/又は
振動発生位置を特定し、建設現場内または特定の作業者
に騒音及び/又は振動が所定水準以上であることの警告
を発する。
Description
動を管理値内で監視しながら施工を行うことを可能にす
る騒音・振動の監視低減方法に関する。
従来、近隣への情報開示等の意味で、場内の作業予定や
作業内容が判る看板を設置したり、仮囲いの一部に覗き
窓を付けたり、隣接地域の騒音・振動等の環境問題を管
理するため騒音計や振動計などを設置することが常時行
われている。
ける騒音レベル、振動レベルはそれぞれ騒音規制法や振
動規制法の規制対象になっており、都市部の過密化に伴
って騒音などの環境問題も建設現場における大きな問題
となってきた。そのため、建設現場内で発生する騒音や
振動などを監視し、その低減化を図るシステムが強く望
まれるようになってきている。また、近年は、近隣との
間で結ばれた着工条件として、騒音・振動の常時観測が
義務づけられることも珍しくない状況にある。
振動計などは、廉価であるが集計や整理は人手によらな
ければいけなかったり、集計や整理は自動化されている
けれども高価であるなどの問題があるとともに、相互に
情報通信可能とすることができないなどの問題があっ
た。
おいて、騒音及び/又は振動を管理値内で監視し、その
低減を迅速に図りながら施工を可能とした騒音・振動の
監視低減方法を提供することにある。
的に行うことが可能であるとともに、廉価で、かつ多点
での計測データを一元的に集中管理できる騒音・振動モ
ニタリング装置を提供することにある。
ために請求項1に係る本発明として、建設現場内または
その近傍を含む範囲内の少なくとも3点以上の箇所に、
騒音計及び/又は振動計を配置するとともに、これら騒
音計及び/又は振動計をコンピュータに接続し、各騒音
計及び/又は振動計によって計測された騒音及び/又は
振動データを取得するとともに、騒音及び/又は振動の
管理値と比較し、前記計測騒音及び/又は計測振動レベ
ルが管理値を基準に警告が必要な水準以上になったなら
ば、各計測騒音及び/又は計測振動データに基づいて騒
音及び/又は振動発生位置を特定し、建設現場内または
特定の作業者に騒音及び/又は振動が所定水準以上であ
ることの警告を発することを特徴とする騒音・振動の監
視低減方法が提供される。
またはその近傍を含む範囲内の少なくとも3点以上の箇
所に、騒音計及び/又は振動計と、コンピュータとを含
んで構成される騒音・振動モニタリング装置を配置する
とともに、これらコンピュータ同士を相互に情報伝送可
能とし、各騒音計及び/又は振動計によって計測された
騒音及び/又は振動データを取得するとともに、騒音及
び/又は振動の管理値と比較し、前記計測騒音及び/又
は計測振動レベルが管理値を基準に警告が必要な水準以
上になったならば、各計測騒音及び/又は計測振動デー
タに基づいて騒音及び/又は振動発生位置を特定し、建
設現場内または特定の作業者に騒音及び/又は振動が所
定水準以上であることの警告を発することを特徴とする
騒音・振動の監視低減方法が提供される。
び/又は振動発生位置を特定とともに、騒音及び/又は
振動発生源となっている作業機械の特定を行うようにす
る請求項1または2いずれかに記載の騒音・振動の監視
低減方法が提供される。
/又は振動計と、コンピュータと、前記騒音計及び/又
は振動計による計測データをコンピュータ内に取り込む
ためのAD変換器とからなることを特徴とする騒音・振
動モニタリング装置が提供される。
て図面を参照しながら詳述する。
方法のシステム図であり、図2は騒音・振動モニタリン
グ装置の構成図、図3は本監視低減方法のフロー図であ
る。
またはその近傍を含むエリア内の複数箇所、例えば隣地
境界の少なくとも3点以上に騒音計1A及び振動計測器
1Bを夫々設置するとともに、これら騒音計1Aおよび
振動計1Bをケーブル4により多チャンネル方式のAD
変換器(図示せず)を介して騒音・振動監視用コンピュ
ータ2に接続し、騒音及び振動の計測データをコンピュ
ータ内に取り込み可能となっている。
及び振動計1Bと、コンピュータ1Cと、前記騒音計1
A及び振動計1Bによる生計測データをコンピュータ1
C内に取り込むためのAD変換器1Dとからなる機器群
を1ユニットの騒音・振動モニタリング装置1として前
記計測点に配置し、かつ前記コンピュータ1C、1C…
を、例えば現場事務所内に設置された騒音・振動監視用
コンピュータ2とともに、それぞれ有線または無線LA
Nによって相互に情報伝送可能に接続し、各騒音計1A
及び振動計1Bによって計測された騒音及び/又は振動
測定データを前記騒音・振動監視用コンピュータ2に取
り込むようにしてもよい。
によれば、装置構成が廉価で済むとともに、複数点で計
測された騒音データ及び/又は振動データを1箇所で取
得し一元的に管理できるようになる。また、計測された
データを任意に加工してモニタ上に表示でき、かつ任意
の形式にて集計しプリントアウトできるようになる。
は、騒音・振動の計測結果をメモリ内に記憶し、平均値
(等価騒音レベル・振動レベルLeq)、統計値(時間率
騒音レベル・振動レベルL5、L10、L50など)或いは最大
値(Lmax)などを自動計算するとともに、自動集計す
る。これらの情報は任意にモニタ画面上に表示可能とさ
れるとともに、ファイルとして記憶される。また、ファ
イルとして記憶されたデータは、日報、週報または月報
のフォーマットで集計され、プリント可能となってい
る。
2では、図3のフロー図に示されるように、予め設定さ
れた騒音・振動の管理値と、実測した騒音レベルおよび
振動レベルとを絶えず比較し、実測した騒音レベルおよ
び振動レベルが管理値に近付いた場合や管理値を超えた
場合に、建設現場内における音源位置及び/又は振動源
位置を特定する。
下、騒音の場合で述べる。)は、例えば管理値に近付い
た或いは管理値を超えた際の音源の発生時刻差(或いは
相関時間差)から発生源の位置を特定することができ
る。具体的には図4に示されるように、3点での騒音測
定結果がそれぞれ図4(A)〜(C)である場合に、騒音レベ
ルのピーク値の時間差を求め(d1=t2-t1、d2=t3-t1
…)、それに音速(振動伝搬速度)を乗じて、等時間差
を与える距離を求める。なお、この距離の連続軌跡は観
測2点間における双曲線となる。この距離が2つ以上得
られれば、三角測量の原理で音源位置を特定することが
できる。なお、観測2点間に引かれる双曲線は2本であ
るが、ピークレベルの大小によりいずれか1本を特定す
ることができるため観測点は最低3点でよい。
音レベルのピーク値が曖昧な場合には、図5(C)のよう
に2つの観測点の波形ないしレベル変動波形の相互相関
関数を求め、そのピーク値を得る時間をd1などとし、
後は前述の要領によって騒音源位置の特定を行うように
する。
程度出来上がっている状態では、音は迂回して伝搬され
るため、前述の方法をそのまま適用することはできな
い。たとえば、図6に示されるように、音源をSとして
観測点P1及びP3では建物が騒音伝搬の障害物になる
場合、音源Sから観測点P3への騒音の伝搬は経路d1
+d2を経るため、実際の距離d0を推定するために
は、観測伝搬距離d1+d2から真の距離d0を推定・
補正する作業が必要になる。この推定・補正は、塀によ
る遮音の理論における経路差と、超過減衰量との関係
式;D=func(δ・f)…(1)(ここで、δ;経路差で
δ=r1+r2−r0、f;周波数である。)を用いて
推定することができる。すなわち、図7に示されるよう
に、最も時間差の小さい、例えば観測点P2における騒
音の周波数特性(図7(A))と、補正すべき観測点P3
(P1)における騒音の周波数特性(図7(B))の差
(周波数ひずみ量)からδを推定し(図7(C))、観測
伝搬距離d1+d2から真の距離d0を推定・補正する
ようにする。なお、この方法は基本的に騒音に対して適
用され、振動の場合は地下構造物に限定される。
らば、次に騒音源となっている作業機械(以下、重機と
いう。)の特定を行う。前記重機の特定を行うための手
法としては幾つかの方法を挙げることができる。先ず第
1の手法は、通常、重機は同一の作業エリア内には複数
配置せず、原則的には1台づつがそれぞれの作業エリア
内で作業を分担して行っている。したがって、予め定め
られた作業エリアと重機種別との関係を騒音・振動監視
用コンピュータ2内に入力しておき、騒音源位置から重
機を特定する。また、第2の手法は重機が作業エリアを
限定されず建設現場内を自由に動き回るような場合に
は、GPSまたはPHSにより特定重機の位置情報を絶
えず取得し、騒音源位置から重機を特定する。さらに、
第3の手法としては、重機毎にその発生音をスペクトル
解析またはウェーブレット解析などの手法によりスペク
トル特性或いはレベル変動特性などを算出し、重機種別
と周波数特性或いはレベル変動特性とを関連づけてお
き、これから重機の種別を特定する。
の特定が出来たならば、騒音レベルが管理値に近付いた
旨或いは管理値を超えた旨を建設現場内へ警告したり、
職員および/または重機オペレータに警告を発するよう
にする。具体的には、図1に示されるように、建設現場
内に騒音レベルが管理値に近付いたこと、及び管理値を
超えたことを知らせる黄色または赤色灯の警告灯3を設
けておき、この警告灯3を点灯または点滅させたり、無
線により、作業者が携帯する無線機やPDA(情報携帯
端末)に警告情報を発信したり、重機の操作室内に警告
ランプを取り付けておき、重機オペレータ(作業者に含
む。)に警告を発するようにする。重機オペレータまた
は作業者等は警告を受けたならば、機械出力を低減した
り、別に定められた作業手順で作業を行ったりするなど
の対策を採るか、これらの対策では騒音を低減できない
場合は遮音板の設置する等、適切な対策を施した上で工
事を再開する。以上の対策を適切に講じることにより騒
音管理値内での施工を可能とする。
合、又は管理値を超えた場合は、その時刻、数値、場所
およびその時の騒音データはファイルに記録され、任意
の時刻に再生し、確認できるようになっているととも
に、所定の形式でプリントアウトすることができるよう
になっている。
発明によれば、建設現場の複数点に設けられた騒音・振
動のモニタリング情報に基づいて、管理値を超えた或い
は管理値に近付いた旨の情報を作業者及び重機オペレー
ターなどにリアルタイムに送信し警告を発するようにし
た。従って、管理値内を超えないための必要な措置を講
じた上で施工を再開することにより、騒音及び振動を管
理値内で管理しながら施工が可能になる。
度な集計処理を自動的に行うことが可能になるととも
に、廉価で、かつ多点での計測データを一元的に集中管
理できる騒音・振動モニタリング装置を得ることができ
る。
テム図である。
る。
の図(その1)である。
の図(その2)である。
の図(その3)である。
の図(その4)である。
…振動計、2…騒音・振動監視用コンピュータ、3…警
告灯
Claims (4)
- 【請求項1】建設現場内またはその近傍を含む範囲内の
少なくとも3点以上の箇所に、騒音計及び/又は振動計
を配置するとともに、これら騒音計及び/又は振動計を
コンピュータに接続し、各騒音計及び/又は振動計によ
って計測された騒音及び/又は振動データを取得すると
ともに、騒音及び/又は振動の管理値と比較し、前記計
測騒音及び/又は計測振動レベルが管理値を基準に警告
が必要な水準以上になったならば、各計測騒音及び/又
は計測振動データに基づいて騒音及び/又は振動発生位
置を特定し、建設現場内または特定の作業者に騒音及び
/又は振動が所定水準以上であることの警告を発するこ
とを特徴とする騒音・振動の監視低減方法。 - 【請求項2】建設現場内またはその近傍を含む範囲内の
少なくとも3点以上の箇所に、騒音計及び/又は振動計
と、コンピュータとを含んで構成される騒音・振動モニ
タリング装置を配置するとともに、これらコンピュータ
同士を相互に情報伝送可能とし、各騒音計及び/又は振
動計によって計測された騒音及び/又は振動データを取
得するとともに、騒音及び/又は振動の管理値と比較
し、前記計測騒音及び/又は計測振動レベルが管理値を
基準に警告が必要な水準以上になったならば、各計測騒
音及び/又は計測振動データに基づいて騒音及び/又は
振動発生位置を特定し、建設現場内または特定の作業者
に騒音及び/又は振動が所定水準以上であることの警告
を発することを特徴とする騒音・振動の監視低減方法。 - 【請求項3】前記騒音及び/又は振動発生位置を特定と
ともに、騒音及び/又は振動発生源となっている作業機
械の特定を行うようにする請求項1または2いずれかに
記載の騒音・振動の監視低減方法。 - 【請求項4】騒音計及び/又は振動計と、コンピュータ
と、前記騒音計及び/又は振動計による計測データをコ
ンピュータ内に取り込むためのAD変換器とからなるこ
とを特徴とする騒音・振動モニタリング装置。
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