JP2003083247A - 圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents

圧縮機および冷凍サイクル装置

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JP2003083247A
JP2003083247A JP2001280557A JP2001280557A JP2003083247A JP 2003083247 A JP2003083247 A JP 2003083247A JP 2001280557 A JP2001280557 A JP 2001280557A JP 2001280557 A JP2001280557 A JP 2001280557A JP 2003083247 A JP2003083247 A JP 2003083247A
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evaporator
compression
refrigerant
space container
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JP2001280557A
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Miya Sasaki
美弥 佐々木
Kanji Sakata
寛二 坂田
Masatoshi Yoshida
政敏 吉田
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Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/23Separators

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  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、過給効果による能力向上を得られ、
気液分離機能を付加して液圧縮の防止を図り高い信頼性
を保持でき、振動低減と低騒音化の推進を図れる2段圧
縮の圧縮機と、この圧縮機を搭載し冷凍サイクル内での
2つの蒸発器への安定した流量の分流ができ効率向上を
得る冷凍サイクル装置を提供する。 【解決手段】第1の蒸発温度で蒸発する第1の蒸発器4
と、第1の蒸発温度より低い第2の蒸発温度で蒸発する
第2の蒸発器7を有する冷凍サイクルに組み込まれる圧
縮機1として、密閉ケース10内に収容され、1段目圧
縮をなす第1の圧縮部12Aおよび2段目圧縮をなす第
2の圧縮部12Bと、これら第1の圧縮部と第2の圧縮
部の吸込み経路の少なくともいずれか一方に、冷媒ガス
を一時的に貯留するボリューム40を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば冷凍冷蔵
庫などに用いられる、互いに異なる蒸発温度で蒸発する
2つの蒸発器を有する冷凍サイクルに組み込まれる2段
圧縮の圧縮機と、この圧縮機を備えた冷凍サイクル装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば冷凍冷蔵庫などでは、互いに異
なる蒸発温度で蒸発する2つの蒸発器を有する冷凍サイ
クルが構成されているが、この冷凍サイクルに組み込ま
れる2段圧縮(2ステージ)圧縮機として、いわゆるレ
シプロ式圧縮機が多用されている。
【0003】通常の1段圧縮(1ステージ)で、かつレ
シプロ式圧縮機の場合は、圧縮機の密閉ケース内に蒸発
器の圧力に相当する冷媒ガスが充満しているため、密閉
ケース自体が空間容器部を兼用している。そして、この
ような空間容器部を備えることにより、気液分離機能を
持たせることができる。
【0004】ところが、上記2段圧縮のレシプロ式圧縮
機においては、密閉ケース内部に導入するガスの圧力に
よって異なるが、サイクルからの吸込み管と、いずれか
一方の圧縮部が直接配管で繋げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、2段圧縮の
圧縮機の場合は、以下のような欠点がある。
【0006】1.吸込み脈動がサイクルに伝播するた
め、振動や騒音が大きい。
【0007】2.吸込み脈動がパイプに伝わるため、吸
込み流量が確保できない。
【0008】3.液圧縮する。
【0009】4.サイクル内の2つの蒸発器への分流が
不安定になる。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、過給効果による能力向
上を得られ、気液分離機能を付加して液圧縮の防止を図
り高い信頼性を保持でき、振動低減と低騒音化の推進を
図れる2段圧縮の圧縮機と、この圧縮機を搭載した冷凍
サイクル内での2つの蒸発器への安定した流量の分流が
でき、それぞれの効率向上を得る冷凍サイクル装置を提
供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を満足するた
め本発明の圧縮機は、第1の蒸発温度で蒸発する第1の
蒸発器と、上記第1の蒸発温度より低い第2の蒸発温度
で蒸発する第2の蒸発器を有する冷凍サイクルに組み込
まれる圧縮機として、冷媒ガスを充満させる密閉ケース
と、この密閉ケース内に収容され、冷媒ガスを吸込んで
1段目圧縮をなす第1の圧縮部および、1段目圧縮され
たガスを導入して2段目圧縮をなし吐出する第2の圧縮
部と、これら第1の圧縮部と第2の圧縮部の吸込み経路
の少なくともいずれか一方に設けられ、冷媒ガスを一時
的に貯留する空間容器部を具備した。
【0012】さらに、上記圧縮機は、密閉ケース内に低
温側蒸発器である上記第2の蒸発器に相当する圧力の冷
媒ガスを充満させ、上記空間容器部は、高温側蒸発器で
ある上記第1の蒸発器と圧縮機との間に設けられる。
【0013】さらに、上記圧縮機は、密閉ケース内に高
温側蒸発器である上記第1の蒸発器に相当する圧力の冷
媒ガスを充満させ、上記空間容器部は、低温側蒸発器で
ある上記第2の蒸発器と圧縮機との間に設けられる。
【0014】さらに、上記圧縮機は、密閉ケース内に上
記凝縮器に相当する圧力の冷媒ガスを充満させ、上記空
間容器部は、第1の蒸発器および第2の蒸発器の、少な
くともいずれか一方の蒸発器と圧縮機との間に設けられ
る。
【0015】さらに、上記空間容器部に接続される冷媒
導入側配管と冷媒導出側配管は、空間容器部内における
互いの開口端が位置をずらして設けられる。さらに、上
記空間容器部の内部において、冷媒導入側配管と冷媒導
出側配管の開口端相互間に、フィルター部材が介設され
る。
【0016】さらに、上記空間容器部の容積は、上記第
1の圧縮部と第2の圧縮部における各圧縮室の排除容積
以上に設定される。さらに、上記空間容器部は、マフラ
ー機能を有する。さらに、上記空間容器部の全長を、2
0mm以上に設定した。さらに、上記空間容器部と上記
各圧縮部との接続配管の全長を、30cm以上に設定し
た。
【0017】上記の目的を満足するため本発明の冷凍サ
イクル装置は、上述の圧縮機と、凝縮器と、第1の減圧
膨張装置と、第1の蒸発器と、気液分離器と、第2の減
圧膨張装置と、第2の蒸発器とを連通して構成される冷
凍サイクルであり、冷媒ガスとして、R600a(イソ
ブタン)、あるいはR134aを用いた。
【0018】以上の課題を解決する手段を採用すること
により、過給効果による能力向上を得られ、気液分離機
能を付加して液圧縮の防止を図り高い信頼性を保持し、
振動低減と低騒音化の推進を図れる2段圧縮の圧縮機
と、この圧縮機を搭載した冷凍サイクル装置での2つの
蒸発器への安定した流量の分流ができ、それぞれの効率
向上を得る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。
【0020】図1は、冷凍サイクル装置を構成する冷凍
サイクル回路を示している。
【0021】図中1は、後述する2段圧縮(2ステー
ジ)をなすレシプロ式圧縮機(以下、単に、圧縮機と呼
ぶ)であり、この圧縮機の吐出部1aと吸込み部1bと
に亘って冷媒管Pが接続されている。
【0022】上記冷媒管Pには、圧縮機1の吐出部1a
から吸込み部1b側にかけて順に、凝縮器2と、第1の
キャピラリーチューブ(減圧膨張装置)3と、第1の蒸
発器4と、気液分離器5と、第2のキャピラリーチュー
ブ(減圧膨張装置)6と、第2の蒸発器7が接続され、
閉サイクル構成の冷凍サイクルをなしている。
【0023】上記第1,第2のキャピラリーチューブ
3,6の絞り量の設定と、上記第1,第2の蒸発器4,
7の熱交換容量の設定および設置位置の設定から、第1
の蒸発器4では冷媒を第1の蒸発温度で蒸発させ、第2
の蒸発器7では冷媒を第2の蒸発温度で蒸発させるよう
になっている。
【0024】第1の蒸発器4での第1の蒸発温度は、第
2の蒸発器7での第2の蒸発温度よりも高温であり、第
1の蒸発温度に対して第2の蒸発温度は低温である。こ
のことから、第1の蒸発器4を高温側蒸発器、第2の蒸
発器7を低温側蒸発器と呼ぶこともできる。
【0025】上記気液分離器5は、その上端部に上記第
1の蒸発器4と連通する冷媒管Pの開口端が接続され、
底部には第2のキャピラリーチューブ6と連通する冷媒
管Pの開口端が接続される。
【0026】また、気液分離器5の上端部にはバイパス
管である冷媒管Pの一端部が接続されており、この冷媒
管Pの他端部は上記圧縮機1に対して別途設けられる吸
込み部1cに後述するようにして接続される。
【0027】作用として、圧縮機1から吐出される冷媒
ガスは、凝縮器2に導かれて凝縮液化し、第1のキャピ
ラリーチューブ3で1次減圧されたあと、高温側蒸発器
である第1の蒸発器4において一部が蒸発する。
【0028】そして、気液分離器5で気液分離され、分
離したガス分はバイパス管である冷媒管Pを介して圧縮
機1の吸込み部1cに導かれる。分離した液分は第2の
キャピラリーチューブ6に導かれて2次減圧をなしたあ
と、低温側蒸発器である第2の蒸発器7において蒸発
し、圧縮機1の吸込み部1bに吸込まれる。
【0029】図2は、変形例としての冷凍サイクル回路
を示している。図1に示す構成部品と同構成部品につい
ては、同番号を付して新たな説明を省略する。
【0030】2段圧縮(2ステージ)のレシプロ式圧縮
機(以下、単に、圧縮機と呼ぶ)の吐出部1aと吸込み
部1bとに亘って冷媒管Pが接続される。圧縮機1の吐
出部1aから先の冷媒管Pに凝縮器2が接続され、この
凝縮器2の冷媒導出側において2方向に分岐されてい
る。
【0031】分岐した一方の冷媒管Pには、第1のキャ
ピラリーチューブ(減圧膨張装置)3と、第1の蒸発器
4が接続され、さらに圧縮機1の吸込み部1cに接続さ
れる。
【0032】分岐した他方の冷媒管Pには、第1のキャ
ピラリーチューブ3よりも絞り量の大きい第2のキャピ
ラリーチューブ(減圧膨張装置)6と、第2の蒸発器7
が接続され、圧縮機1の他方の吸込み部1bに接続され
る。このようにして、閉サイクル構成の冷凍サイクルを
なしている。
【0033】作用として、圧縮機1から吐出される冷媒
ガスは、凝縮器2に導かれて凝縮液化し第1のキャピラ
リーチューブ3と第2のキャピラリーチューブ6に分流
される。
【0034】それぞれのキャピラリーチューブ3,6を
通過して減圧されたあと、それぞれが第1の蒸発器4
と、第2の蒸発器7に導かれて蒸発し、圧縮機1の吸込
み部1bに吸込まれる。
【0035】なお、上述の図1に示す冷凍サイクルにお
いて、あるいは図2に示す冷凍サイクルにおいて、空間
容器部(以下、ボリュームと呼ぶ)は省略しているが、
以下の圧縮機1の詳細な説明中に存在する。図3は、上
記圧縮機1を縦断面にした正面図を示し、図4は、図3
に示す圧縮機1を一点鎖線(a−a線)に沿って横断面
した平面図を示している。
【0036】ここでは、圧縮機1において、低温側蒸発
器である第2の蒸発器7の圧力に相当するガスが充満す
る条件下で、かつ高温側蒸発器である第1の蒸発器4と
圧縮機1との間にボリューム40を備えた例である。
【0037】圧縮機1において、図中10は縦型の密閉
ケースであり、この密閉ケース10内の上下方向ほぼ中
間部にはフレーム11が適宜な手段を介して取付け固定
されている。上記フレーム11の上部側には圧縮機構部
12が載設され、下部側には電動機部13が設けられ
る。
【0038】上記圧縮機構部12は、ここでは、いわゆ
るレシプロ式圧縮機構が採用される。さらに圧縮機構部
12は、図の左側に位置する第1の圧縮部12Aと、図
の右側に位置する第2の圧縮部12Bとを備えている。
【0039】なお説明すると、上記フレーム11の中心
部に沿って枢支用孔11aが設けられ、回転軸14が回
転自在に嵌め込まれている。この回転軸14の上端部に
は、フレーム11上面に載る鍔部14aが一体に設けら
れ、さらに鍔部14aの上部には、回転軸14の中心軸
とは所定量偏心する中心軸をもった偏心軸部14bが一
体に設けられる。
【0040】このことから、回転軸14が回転駆動され
ると、鍔部14aはフレーム11上面で摺接状態で回転
し、かつ上記偏心軸部14bは回転軸14中心の周囲に
偏心回転することになる。
【0041】上記第1の圧縮部12Aと上記第2の圧縮
部12Bは、互いに、フレーム11上面に載設されてい
る。互いの圧縮部12A,12Bは、上記偏心軸部14
bを間にしてほぼ180°対向する位置に配置されてい
て、互いに同一形状寸法の同一構成をなしている。
【0042】第1の圧縮部12Aと、第2の圧縮部12
Bとも、フレーム11上面に載設されるシリンダ15
a,15bを備えていて、これらシリンダ15a,15
bの軸方向は水平である。
【0043】各シリンダ15a,15bの内部は、ピス
トン16a,16bが往復動自在に収容される圧縮室1
7a,17bとなっている。ここでは、各圧縮部12
A,12Bの圧縮室17a,17bの排除容積が、互い
に同一に設定されている。
【0044】それぞれのピストン16a,16bには、
コンロッド18a,18bの一端が接続されていて、こ
のコンロッド18a,18bを介してピストン16a,
16bは上記偏心軸部14bに連結される。
【0045】上記コンロッド18a,18bの一端は球
部kをなし、ピストン16a,16b内部には球受け部
mが設けられていて、互いに掛合され、ボールジョイン
ト式の接続がなされている。なお、球部kと球受け部m
は、コンロッド18a,18bとピストン16a,16
bに対して互いに逆の構成であってもよい。
【0046】上記コンロッド18a,18bの他端は、
上記偏心軸部14bに回転自在に嵌め合う大端部19
a,19bである。すなわち、各コンロッド18a,1
8bの大端部19a,19bは偏心軸部14bに対して
二重嵌め合い構造をなしている。ここでは、第2の圧縮
部12B側の大端部19bが内側大端であり、第1の圧
縮部12Aを構成する大端部19aが外側大端である。
【0047】一方、各シリンダ15a,15bの開口端
は、弁板20a,20bによって閉塞され、かつバルブ
カバー21a,21bで覆われる。図4のみに示すよう
に、弁板20a,20bの圧縮室17a,17bと対向
する部位には、吸込み口22a,22bと、吐出口23
a,23bが設けられていて、それぞれ概略的に示す吸
込み弁と吐出弁によって開閉される。
【0048】上記バルブカバー21a,21bには、内
部を二分する仕切り部が一体に設けられ、その一方空間
は上記吸込み口22a,22bに対向する吸込み室24
a,24bをなし、他方空間は吐出口23a,23bに
対向する吐出室25a,25bとなっている。
【0049】第1の圧縮部12Aにおけるシリンダ15
aと弁板20aには、密閉ケース10内とバルブカバー
21aの吸込み室24aに対して開口する吸込み案内孔
26aが設けられる。さらに、密閉ケース10内と吐出
室25aに対して開口する吐出案内孔27aが設けられ
る。
【0050】上記第2の圧縮部12Bにおけるシリンダ
15bと弁板20bには、密閉ケース10内と吸込み室
24bに対して開口する吸込み案内孔26bと、密閉ケ
ース10内と吐出室25bに対して開口する吐出案内孔
27bが設けられる。
【0051】また、圧縮機構部12の一側面に沿って、
矩形状密閉容器からなる中間ボリューム30が配置され
る。この中間ボリューム30の一側面には、2本の接続
パイプ31a,31bが突設されている。一方の接続パ
イプ31a端部は、第1の圧縮部12Aの吐出案内孔2
7aに挿入され、密に接続される。したがって、中間ボ
リューム30内とバルブカバー21a内の吐出室25a
とが連通される。
【0052】他方の接続パイプ31b端部は、第2の圧
縮部12Bの吸込み案内孔26bに挿入され、密に接続
される。したがって、中間ボリューム30内とバルブカ
バー21bの吸込み室24bとが連通される。
【0053】先に説明したように、高温側蒸発器である
第1の蒸発器4と圧縮機1との間に上記ボリューム40
を備えている。すなわち、ボリューム40の上端部には
冷媒管Pが接続され、下端部は連絡配管32を介して圧
縮機1の吸込み部1cに接続される。この連絡配管32
は、密閉ケース10を貫通して内部に延在され、中間ボ
リューム30に合流する。
【0054】一方、上記密閉ケース10の側部には、吸
込み部1bを構成する冷媒管Pが貫通していて、この開
口端は密閉ケース10内部に位置する。上記第1の圧縮
部12Aの吸込み案内孔26aは密閉ケース10内に開
口するところから、吸込み部1bをなす冷媒管Pとは密
閉ケース10内を介して連通する。
【0055】第2の圧縮部12Bの吐出案内孔27bに
は、ケース内吐出管33の一端部が挿入され、密に接続
される。このケース内吐出管33は、密閉ケース10内
を半周以上迂回曲成し、より小さい曲率で曲成してから
密閉ケース10を貫通し外部に突出する。このケース内
吐出管33のケース外部への突出部は、先に説明した圧
縮機1の吐出部1aである。
【0056】このようにして構成される圧縮機構部12
に対して、上記電動機部13は、上記回転軸14のフレ
ーム11から下方に突出する部位に嵌着されるロータ3
5と、このロータ35の周面と狭小の間隙を存する内周
面を備え、上記フレーム11から適宜な手段で垂設固定
されるステータ36とからなる。
【0057】つぎに、上記圧縮機1の圧縮運転と、それ
にともなう冷凍サイクル作用について説明する。
【0058】電動機部13に通電して回転軸14を回転
駆動すると、偏心軸部14bが一体に偏心回転する。こ
の偏心回転に応じて、第1の圧縮部12Aと、第2の圧
縮部12Bのピストン16a,16bが、同一方向に往
復運動する。
【0059】これら第1、第2の圧縮部12A,12B
がほぼ180°対向する位置に配置されているところか
ら、各ピストン16a,16bはそれぞれの圧縮室17
a,17bにおいて互いに逆の行程をなす。
【0060】たとえば、図3および図4に示すように、
第1の圧縮部12Aにおいて圧縮室17aに冷媒ガスを
吸込む吸込み行程をなすとき、第2の圧縮部12Bにお
いては圧縮して高圧化したガスを吐出する吐出行程をな
す。
【0061】密閉ケース10内には、吸込み部1bから
第2の蒸発器7で蒸発して低圧化した冷媒ガス、すなわ
ち第2の蒸発温度で蒸発したガスが導かれ充満してい
る。このガスは、第1の圧縮部12Aの吸込み案内孔2
6aからバルブカバー21a内の吸込み室24aに導か
れ、さらにピストン16aの移動(往動)にともなって
シリンダ15a内の圧縮室17aに吸込まれる。
【0062】ピストン16aが逆方向に移動(復動)す
ることで1段目圧縮され、所定の圧力である中間圧に上
昇したところで、バルブカバー21a内の吐出室25a
に吐出される。この中間圧になった冷媒ガスは接続パイ
プ31aを介して中間ボリューム30内に導かれ、ここ
で充満してから接続パイプ31bを介して第2の圧縮部
12Bの吸込み室24bに導かれる。
【0063】さらに、第2の圧縮部12Bの吸込み室2
4bから、ピストン16bの移動にともなって圧縮室1
7bに吸込まれ、2段目圧縮される。所定の高圧まで上
昇したところで吐出室25bへ吐出され、さらにケース
内吐出管33を介して密閉ケース10の吐出部1aから
外部冷媒管Pへ導出される。
【0064】なお、上記中間ボリューム30は必ず必要
とするものではなく、連絡配管32と接続パイプ31a
を合流させたものでも代用できる。ただし、接続パイプ
31aと連絡配管32の合流部に中間ボリューム30を
備えると、第1の圧縮部12Aの吐出脈動や、第2の圧
縮部12Bの吸込み脈動を干渉させることができ、騒音
防止やサイクルへの脈動を防止して効率の向上を図れ
る。
【0065】そして、第1の蒸発器4に連通する連絡配
管32にボリューム40を接続することにより、第1の
蒸発器4からの液冷媒が直接第2の圧縮部12Bに吸引
されることを防ぎ、液圧縮防止を得て信頼性の向上を得
る。
【0066】また、ボリューム40の存在により、第1
の圧縮部12Aにおけるガスの吐出脈動や、第2の圧縮
部12Bの吸込み脈動を干渉させ、サイクル側への脈動
の影響を抑えられる。
【0067】中間ボリューム30と第2の圧縮部12B
の吸込み案内孔26bを連通する接続パイプ31bの長
さを適切にすると過給効果を得ることができ、第2の圧
縮部12Bの体積効率が向上する。
【0068】つぎに、内部構成とボリューム接続構成の
異なる圧縮機1Aについて、図5および図6にもとづい
て詳述する。図5は、上記圧縮機1Aを縦断面にした正
面図を示し、図6は、上記圧縮機1Aを一点鎖線(a−
a線)に沿って横断面にした平面図を示している。いず
れも、主要部のみ番号を付して、他の部位は省略する。
省略部位については、図3およびび図4を参照するこ
と。
【0069】高温側蒸発器である第1の蒸発器4と低温
側蒸発器である第2の蒸発器7を備えた冷凍サイクルで
あり、密閉ケース10内に第1の蒸発器4の圧力に相当
するガスが充満する条件下で、かつ第2の蒸発器7と圧
縮機と1Aの間にボリューム45を備えた例である。
【0070】第1の蒸発器4と圧縮機1Aとは冷媒管P
で接続しており、この冷媒管Pの開口端は直接密閉ケー
ス10内に開放され、吸込み部1cをなす。また、第1
の圧縮部12Aの吐出案内孔27aに短尺の接続パイプ
31aが接続され、この開口端は密閉ケース10内に開
放される。第2の圧縮部12Bにおける吸込み案内孔2
6bは、そのまま密閉ケース10内に開放されている。
【0071】第2の蒸発器7と冷媒管Pを介して接続さ
れるボリューム45は、ケース内吸込み管42を介して
第1の圧縮部12Aの吸込み案内孔26aに接続され
る。このケース内吸込み管42は密閉ケース10内の余
裕スペースにおいて適宜巻回形成されている。
【0072】また、第2の圧縮部12Bにおける吐出案
内孔27bにはケース内吐出管33が接続されていて、
このケース内吐出管33も密閉ケース10内で適宜巻回
形成されたあと、密閉ケース10をシールを保った状態
で貫通し、上記凝縮器2に接続される吐出部1aを介し
て冷媒管Pと連通する。
【0073】このようにして構成される圧縮機1Aにお
いては、第2の蒸発器7で蒸発した冷媒を導入する冷媒
管Pにボリューム45を設けることにより、第2の蒸発
器7で蒸発せずに残った液冷媒が直接第1の圧縮部12
Aへ吸引されることを防止でき、よって液圧縮防止と信
頼性の向上を得る。
【0074】また、ボリューム45と第1の圧縮部12
Aの吸込み案内孔26aとを連通するケース内吸込み管
42を密閉ケース10内において適宜巻回形成して配管
長を適切に設定することにより、過給効果を得ることが
でき、第1の圧縮部12Aの体積効率を向上させられ
る。
【0075】さらに、第1の圧縮部12Aにおける吐出
案内孔27aや、第2の圧縮部12Bの吸込み案内孔2
6bに、マフラもしくはボリュームを設けることによ
り、運転騒音の低減を得られる。
【0076】つぎに、内部構成とボリューム接続構成の
異なる圧縮機1Bについて、図7および図8にもとづい
て詳述する。図7は、上記圧縮機1Bを縦断面にした正
面図を示し、図8は、上記圧縮機1Bを一点鎖線(a−
a線)に沿って横断面にした平面図を示している。いず
れも、主要部のみ番号を付して、他の部位は省略する。
省略部位については、図3およびび図4を参照するこ
と。
【0077】高温側蒸発器である第1の蒸発器4と低温
側蒸発器である第2の蒸発器7を備え冷凍サイクルであ
り、ここでは凝縮器2の圧力に相当するガスが充満する
条件の圧縮機1Bを適用している。
【0078】そして、第1の蒸発器4と圧縮機1Bとの
間に、第1のボリューム50Aを備えるとともに、第2
の蒸発器7と圧縮機1Bとの間に、第2のボリューム5
0Bを備えた例である。
【0079】第2の蒸発器7と冷媒管Pを介して接続さ
れる第2のボリューム50Bは、ケース内吸込み管42
を介して第1の圧縮部12Aの吸込み案内孔26aに接
続される。このケース内吸込み管42は密閉ケース10
内の余裕スペースにおいて適宜巻回形成されている。
【0080】また、第1の圧縮部12Aの吐出案内孔2
7aから接続パイプ31aを介して中間ボリューム30
に連通する。
【0081】一方、第1のボリューム50Aの上端部に
は第1の蒸発器4を介して冷媒管Pが接続され、下端部
は連絡配管32を介して圧縮機1の吸込み部1cに接続
される。この連絡配管32は、密閉ケース10を貫通し
て内部に延在され、中間ボリューム30と接続する。
【0082】第2の圧縮部12Bの吐出案内孔27b
は、直接、密閉ケース10内に開放されている。
【0083】ここでも、上記中間ボリューム30は必ず
必要とするものではなく、連絡配管32と接続パイプ3
1aを合流させたものでも代用できる。ただし、上記中
間ボリューム30を備えることにより、第1の圧縮部1
2Aにおける吐出脈動や、第2の圧縮部12Bにおける
吸込み脈動を干渉させることができ、騒音防止やサイク
ルへの脈動を防止できる。
【0084】上記第2の圧縮部12Bの吐出案内孔27
bが密閉ケース10内に開放し、かつ凝縮器2に連通す
る冷媒管Pの開口端が密閉ケース10内に位置している
ところから、密閉ケース10内は凝縮器2の圧力に相当
する条件下にある。
【0085】第2の蒸発器7と連通する冷媒管Pに第2
のボリューム50Bを接続することにより、第2の蒸発
器7から液冷媒が直接第1の圧縮部12Aに吸引される
のを防止でき、液圧縮防止による信頼性の向上を得られ
る。
【0086】上記第2のボリューム50Bは、第1の圧
縮部12Aにおける吸込み脈動を干渉させ、サイクル側
への脈動の影響を抑えることができる。さらに、第2の
ボリューム50Bと第1の圧縮部12Aの吸込み案内孔
26aを接続するケース内吸込み管42の長さを適切に
選択すると、過給効果を得ることができ、第1の圧縮部
の12A体積効率の向上を図れる。
【0087】第1の蒸発器4と連通する配管Pに第1の
ボリューム50Aを備えることにより、第1の蒸発器4
から液冷媒が直接第2の圧縮部12Bに吸引されるのを
防止でき、液圧縮防止をなし信頼性の向上を図れる。そ
して、第2の圧縮部12Bにおけるガスの吸込み脈動を
干渉させ、サイクル側への脈動の影響を抑える。
【0088】上記第1のボリューム50Aと第2の圧縮
部12Bとを接続する連絡配管32の長さを適切に選択
すると、過給効果を得ることができ、第2の圧縮部12
Bの体積効率を向上させることができる。
【0089】なお、ここで第1のボリューム50Aと第
2のボリューム50Bを備えたが、これに限定されるも
のではなく、いずれか一方のボリュームのみ備えるよう
にしてもよい。
【0090】実際のボリューム構成として、以下に述べ
るようなものであってよい。たとえば、図9に示すよう
なボリューム60は、密閉容器であるうえに、ボリュー
ム60の上面部から内部に導入側の配管Paが貫通して
接続され、ボリューム60内部から底面部へ導出側の配
管Pbが貫通して接続される。
【0091】それぞれの配管Pa,Pbの先端部は、互
いに位置をずらせ、かつ適宜傾けて取り付けられてい
て、それぞれの開口端d,dは全く対向しないように構
成される。
【0092】したがって、導入側配管Paからボリュー
ム60内部に液冷媒が導入されてきても、確実に一旦は
ボリューム60の底部に溜まる。液冷媒が直接、導出側
配管Pbに吸込まれることがなく、気液分離効果が得ら
れ、各圧縮部における液圧縮を防止するため信頼性が向
上する。
【0093】図10に示すようなボリューム60Aであ
ってもよい。すなわち、先に図9で説明したボリューム
60のように、導入側配管Paと導出側配管Pbを備え
たことを前提として、これら導入側配管Paと導出側配
管Pbの開口端d,d相互間にフィルタ61を介設した
ものである。
【0094】したがって、上記フィルタ61の存在によ
りサイクル内部にあるごみが直接各圧縮部12A,12
Bの圧縮室17a,17bに吸込まれるのを防止でき
る。さらに、圧縮機を製作する過程でのごみが圧縮室1
7a,17bへ侵入することを防止でき、信頼性が向上
する。
【0095】上述した全てのボリューム40,45,5
0A,50B,60,60Aは、その容積として、各圧
縮室17a,17bの排除容積以上に設定すると、脈動
緩和に有効となるためサイクルの効率向上に繋げられ
る。また、上述した全てのボリューム40,45,50
A,50B,60,60Aに、膨張形マフラ機能を持た
せるようにしてもよい。すなわち、ボリューム、たとえ
ば40におけるガス吸込み時の音速は、冷媒によって異
なるが、R134aの場合は150m/s前後であり、
R600aの場合は200m/s前後である。
【0096】これに対して、ボリューム40の全長を2
0mmとすると、初期周波数は約4KHz以上の消音が
可能となる。さらに、ボリューム60の全長を20mm
以上とすれば、さらに初期周波数を下げることができ
る。
【0097】たとえば、図9に示すように、ボリューム
60の全長Lに対して、導入側配管Paのボリューム6
0内部での長さをL/4とし、導出側配管Pbのボリュ
ーム60内部での長さをL/2とすると、減衰周波数帯
を広げることができる。そのため、有効な周波数の消音
が可能となる。
【0098】たとえばボリューム60と圧縮機1とを接
続する配管の長さを30cm以上に設定すると、R13
4a冷媒と、R600a冷媒の場合の吸込み音速は前記
のとおりであり、50S−1程度から過給効果を得るこ
とができるため、高速運転することなく能力を増大させ
信頼性が向上する。
【0099】作動冷媒として、先に説明したR340a
やR600aが有効である。なお、R290(プロペ
ン)では音速が250m/s程度になってしまうため、
使用し難い。混合冷媒であれば、R404Cや、R40
7Cであっても、音速が200m/s以下となるため、
有効である。
【0100】なお、特にR600aを用いた場合、冷蔵
庫用として使うときにR134aと比較して比体積が約
1.8倍となるため、各圧縮室の排除容積を1.8倍大
きくする必要がある。
【0101】いわゆる省エネ運転を考慮すると、圧縮室
の排除容積を小さく抑える方がよいが、最大能力を得る
ためには運転回転数を増加して対応することになる。た
だし、大きい排除容積を高回転で運転すると効率や信頼
性が低下してしまう。
【0102】そこで、過給効果を用いると、排除容積を
小さく抑えて高速回転も抑えることが可能になり、信頼
性が向上するとともに通常の運転でも連続的に運転でき
るため、省エネ効果を発揮することとなる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、過
給効果による能力向上を得られ、気液分離機能を付加し
て液圧縮の防止を図り高い信頼性を保持でき、振動低減
と低騒音化の推進を図れる2段圧縮の圧縮機と、この圧
縮機を搭載して冷凍サイクル内での2つの蒸発器への安
定した流量の分流ができ効率向上を得る冷凍サイクル装
置を提供を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、冷凍サイクル装
置の冷凍サイクル構成図。
【図2】同実施の形態を示す、変形例の冷凍サイクル構
成図。
【図3】同実施の形態を示す、圧縮機の縦断正面図。
【図4】同実施の形態を示す、図3のa−a線に沿う、
圧縮機の横断平面図。
【図5】他の実施の形態を示す、圧縮機の縦断正面図。
【図6】同実施の形態を示す、図5のa−a線に沿う、
圧縮機の横断平面図。
【図7】さらに他の実施の形態を示す、圧縮機の縦断正
面図。
【図8】同実施の形態を示す、図7のa−a線に沿う、
圧縮機の横断平面図。
【図9】さらに他の実施の形態を示す、ボリュームの縦
断正面図。
【図10】さらに他の実施の形態を示す、ボリュームの
縦断正面。
【符号の説明】
4…第1の蒸発器、 7…第2の蒸発器、 10…密閉ケース、 12A…第1の圧縮部、 12B…第2の圧縮部、 40,45,50A,50B,60,60A…ボリュー
ム(空間容器部)、 30…中間ボリューム、 Pa…冷媒導入側配管、 Pb…冷媒導出側配管、 61…フィルター部材、 17a,17b…圧縮室、 2…凝縮器、 5…気液分離器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 5/00 F25B 5/00 Z (72)発明者 吉田 政敏 静岡県富士市蓼原336番地 東芝キヤリア 株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB03 AC03 BA05 BB08 CD01 CD05 3H076 AA04 AA12 BB01 BB21 CC07 CC24 CC91 CC99

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の蒸発温度で蒸発する第1の蒸発器
    と、上記第1の蒸発温度より低い第2の蒸発温度で蒸発
    する第2の蒸発器を有する冷凍サイクルに組み込まれる
    圧縮機として、 冷媒ガスを充満させる密閉ケースと、 この密閉ケース内に収容され、冷媒ガスを吸込んで1段
    目圧縮をなす第1の圧縮部および、1段目圧縮されたガ
    スを導入して2段目圧縮をなし吐出する第2の圧縮部
    と、 これら第1の圧縮部と第2の圧縮部の吸込み経路の少な
    くともいずれか一方に設けられ、冷媒ガスを一時的に貯
    留する空間容器部を具備したことを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】上記圧縮機は、密閉ケース内に低温側蒸発
    器である上記第2の蒸発器に相当する圧力の冷媒ガスを
    充満させ、 上記空間容器部は、高温側蒸発器である上記第1の蒸発
    器と圧縮機との間に設けられることを特徴とする請求項
    1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】上記圧縮機は、密閉ケース内に高温側蒸発
    器である上記第1の蒸発器に相当する圧力の冷媒ガスを
    充満させ、 上記空間容器部は、低温側蒸発器である上記第2の蒸発
    器と圧縮機との間に設けられることを特徴とする請求項
    1記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】上記圧縮機は、密閉ケース内に上記凝縮器
    に相当する圧力の冷媒ガスを充満させ、 上記空間容器部は、第1の蒸発器および第2の蒸発器
    の、少なくともいずれか一方の蒸発器と圧縮機との間に
    設けられることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  5. 【請求項5】上記空間容器部に接続される冷媒導入側配
    管と冷媒導出側配管は、空間容器部内における互いの開
    口端が対向しないよう位置をずらして設けられることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    圧縮機。
  6. 【請求項6】上記空間容器部の内部において、冷媒導入
    側配管と導出側配管の開口端相互間に、フィルター部材
    が介設されることを特徴とする請求項5記載の圧縮機。
  7. 【請求項7】上記空間容器部の容積は、上記第1の圧縮
    部と第2の圧縮部における各圧縮室の排除容積以上に設
    定されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のい
    ずれかに記載の圧縮機。
  8. 【請求項8】上記空間容器部は、マフラー機能を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の圧縮機。
  9. 【請求項9】上記空間容器部の全長を、20mm以上に
    設定したことを特徴とする請求項1ないし請求項8のい
    ずれかに記載の圧縮機。
  10. 【請求項10】上記空間容器部と上記各圧縮部との接続
    配管の全長を、30cm以上に設定したことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の圧縮機。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の圧縮機と、凝縮器と、
    第1の減圧膨張装置と、第1の蒸発器と、気液分離器
    と、第2の減圧膨張装置と、第2の蒸発器とを連通して
    構成される冷凍サイクルであり、冷媒ガスとして、R6
    00a(イソブタン)、あるいはR134aを用いたこ
    とを特徴とする冷凍サイクル装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214434A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Lg Electronics Inc 往復動式圧縮機
WO2007105440A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-20 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
WO2015143517A1 (en) 2014-03-26 2015-10-01 Whirlpool S.A. Fluid selector device for alternative compressor and acustic filter provide with fluid selector device

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