JP2003083033A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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JP2003083033A
JP2003083033A JP2001272260A JP2001272260A JP2003083033A JP 2003083033 A JP2003083033 A JP 2003083033A JP 2001272260 A JP2001272260 A JP 2001272260A JP 2001272260 A JP2001272260 A JP 2001272260A JP 2003083033 A JP2003083033 A JP 2003083033A
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exhaust
exhaust gas
egr
particulate filter
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Mikio Terada
幹夫 寺田
Kazuya Ohashi
一也 大橋
Hiroki Taniguchi
裕樹 谷口
Kiyoshi Hatano
清 波多野
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Mitsubishi Motors Corp
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気中のHC量が増えることによるパティキ
ュレートフィルタの異常発熱を抑制できる排気浄化装置
を提供する。 【解決手段】 排気浄化装置は、EGR装置15と、制
御部16と、酸化触媒43と、パティキュレートフィル
タ44と、温度センサ53などを備えている。フィルタ
44の再生時にポスト燃料噴射が行われる。制御部16
は、酸化触媒43の上流側排気中のHCが、酸化触媒4
3において過剰発熱を生じない適正量となるようにEG
Rバルブ23の基本開度を制御する。制御部16は、ポ
スト燃料噴射によって昇温可能な排気温度を上限温度と
して設定する上限温度設定手段として機能する。またこ
の制御部16は、温度センサ53の検知結果と上記上限
温度設定手段により設定された上限温度とを比較し、そ
の比較結果に基き上記EGR装置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディーゼルエン
ジンの排気を浄化するための排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンにおいて、その排気
(排出ガス)を浄化するための装置として、酸化触媒と
パティキュレートフィルタを用いる連続再生式DPF
(Dieselparticulate filter)が知られている。この種
の浄化装置は、排気中のNOを酸化触媒によって酸化さ
せてNOに変化させ、NOによってパティキュレー
トフィルタ中のスート(主として炭素)を比較的低い温
度域で燃焼させることができる。
【0003】上記連続再生式DPFにおいて、パティキ
ュレートフィルタにスートが過剰に堆積すると、エンジ
ン出力が低下するばかりか、スート燃焼時の異常高温に
よって、パティキュレートフィルタが溶損するおそれが
ある。このため、堆積したスートを、何らかの昇温手段
によって的確なタイミングで強制的に燃焼(すなわち強
制再生)させる必要がある。
【0004】強制再生の手段として、エンジンの膨張行
程で燃料の噴射(いわゆるポスト燃料噴射)を行うこと
が知られている。ポスト燃料噴射が行われると、排気中
に混入された燃料(主としてHC)が酸化触媒で燃焼
し、排ガス温度が高温になることでパティキュレートフ
ィルタ内のスートがOによって高温で燃焼する。
【0005】また排気浄化手段の一例として、従来よ
り、排出ガスの一部をエンジンの吸気系に還流させるE
GR装置が採用されている。従来のEGR装置は、エン
ジンの吸気系と排気系との差圧等に応じて開度が変化す
るEGRバルブを備えており、EGRバルブの開度に応
じて排気の還流量が変化するようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】連続再生式DPFを備
えたエンジンにおいて、EGR装置は、パティキュレー
トフィルタにスートが所定量堆積したとき(ポスト燃料
噴射を行う強制再生時)に、EGR還流量が酸化触媒の
反応に適したHC量となるようにEGRバルブの開度が
調整されるのが通例である。
【0007】しかし上記EGR装置においては、EGR
バルブの開度が同じでも排気の背圧によってEGR還流
量が変化することがある。例えば排気の背圧が高くなる
と、排気系から吸気系に還流する排出ガスの量が増え
る。EGR還流量が増えると、酸化触媒を通る排気中の
HC量が増える傾向となるが、HC量が増え過ぎると酸
化触媒での反応が過剰となり、酸化触媒の温度が異常に
高くなる原因となる。
【0008】このためポスト燃料噴射時に何らかの原因
によってEGRバルブの開度あるいは還流量が最適値よ
りも大きくなると、排気中のHC量が増加し、その結
果、酸化触媒の温度が通常時よりも高くなる。酸化触媒
の下流側には、スートを再燃焼させるパティキュレート
フィルタが設けられているため、酸化触媒が異常発熱す
ると、パティキュレートフィルタがさらに高温となり、
パティキュレートフィルタが溶損するおそれがある。
【0009】従ってこの発明の目的は、EGR装置を備
えたエンジンにおいて、排気中のHC量が増えることに
よるパティキュレートフィルタの異常発熱を抑制できる
排気浄化装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の排気浄化装置は
請求項1に記載したように構成され、パティキュレート
フィルタと、酸化触媒と、EGR装置と、排気温度検知
手段と、再生手段と、上限温度設定手段と、比較手段
と、EGR制御手段などを備えている。上記排気温度検
知手段は、パティキュレートフィルタ近傍の排気温度を
検出または推定するものである。
【0011】上記再生手段は、所定の再生時期になると
エンジンの膨張行程以降にポスト燃料噴射を行うことに
よって排気温度を上昇させて上記パティキュレートフィ
ルタに堆積されたスートを再燃焼させる。上記上限温度
設定手段は、ポスト燃料噴射によって昇温可能な排気温
度を上限温度として設定する。
【0012】上記比較手段は、上記排気温度検知手段の
検知結果と上記上限温度設定手段により設定された上限
温度を比較する。EGR制御手段は、この比較手段の比
較結果に基き上記EGR装置を制御する。
【0013】上記EGR制御手段は、例えば上記比較手
段の比較結果が上限温度よりも排気温度が高いときに上
記EGR装置をEGR量が減少する方向に制御すること
により、過剰のHC供給による再生時の酸化触媒の異常
発熱を防止してもよい。またこのEGR制御手段は、上
記比較手段による上限温度と排気温度の差に基き上記E
GR装置を制御することにより、EGR量が過度に低下
することによる燃費の悪化を防止してもよい。
【0014】上記EGR制御手段は、例えば、ポスト燃
料噴射時に上記酸化触媒上流側の排気中のHCが該酸化
触媒で過剰発熱を生じない量となるようにEGRバルブ
の基本開度を制御する。そしてこのEGR制御手段は、
上記温度検知手段による検出温度が、ポスト燃料噴射時
のパティキュレートフィルタ上流側の排気目標温度に定
数を加えた値を超えたとき、上記検出温度と上記排気目
標温度との差に応じて上記EGRバルブの開度補正い、
上記検出温度と上記排気目標温度との差が所定の値以下
になったとき上記開度補正を終了するように構成されて
いてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図1〜図4を参照して説明する。図1に、排気浄化
装置10を備えたディーゼルエンジン11を模式的に示
す。このエンジン11は、エンジン本体12と、吸気系
13および排気系14と、EGR装置15と、マイクロ
コンピュータ等を用いた制御部(コントロールユニッ
ト)16などを備えている。
【0016】エンジン本体12は、ピストン20と、燃
焼室21と、燃料噴射弁22などを含んでいる。EGR
装置15は、EGRバルブ23と、EGRクーラ24
と、アクチュエータ25などを含んでいる。EGRバル
ブ23は、制御部16によって制御されるDCサーボモ
ータを用いたアクチュエータ25によって、開度を正確
かつ応答性良く変化させることができる。
【0017】吸気系13は、吸気管30と、コンプレッ
サ31と、インタークーラ32と、スロットル33など
を含んでいる。スロットル33は、アクチュエータ34
によって開度を変化させることができる。排気系14
は、排気管40と、タービン41と、シャッタ42と、
酸化触媒43と、パティキュレートフィルタ44と、外
囲器45などを含んでいる。
【0018】外囲器45に、酸化触媒43とパティキュ
レートフィルタ44が収納されている。排気管40と外
囲器45は、排気通路として機能する。コンプレッサ3
1とタービン41は、互いに一体に回転する。シャッタ
42はアクチュエータ46によって開度を変化させるこ
とができる。
【0019】パティキュレートフィルタ44の前後差圧
を検出するために、パティキュレートフィルタ44の上
流側に第1の圧力センサ51が設けられ、パティキュレ
ートフィルタ44の下流側に第2の圧力センサ52が設
けられている。これらのセンサ51,52は、差圧検出
手段の一例である。
【0020】酸化触媒43とパティキュレートフィルタ
44との間に、この発明で言う排気温度検知手段の一例
としての温度センサ53が設けられている。この温度セ
ンサ53は、フィルタ入口温度すなわちパティキュレー
トフィルタ44の直上流の排気温度を検出する機能を有
している。なお、この発明で言う温度検知手段は、温度
センサ53等による測定値に基いて、酸化触媒43の入
口温度あるいはパティキュレートフィルタ44の入口温
度を推定してもよい。
【0021】制御部16は、マイクロプロセッサ等の演
算機能を有する電子部品等によって構成され、下記マッ
プM1,M2を記憶するメモリを含んでいる。この制御
部16には、運転状態検出手段の一例であるエンジン回
転数センサ54と、噴射量検出器55が接続されてい
る。運転状態検出手段として、エンジン回転数センサ5
4以外に、吸入空気量あるいは排出ガス空燃比のうち少
なくとも1つを検出するようにしてもよい。
【0022】制御部16は、圧力センサ51,52によ
って検出される差圧と、温度センサ53の検出温度と、
エンジン回転数センサ54によって検出されるエンジン
回転数に基き、予め作成された第1のマップにより、パ
ティキュレートフィルタ44のスートの第1の推定堆積
量を求めるようになっている。
【0023】さらに制御部16は、エンジン回転数セン
サ54によって検出されるエンジン回転数と、噴射量検
出器55から入力した燃料噴射量に基き、予め作成され
た第2のマップにより、パティキュレートフィルタ44
のスートの第2の推定堆積量(前回の強制再生終了後か
らの累積値)を求めるようになっている。
【0024】制御部16は、EGRバルブ23のアクチ
ュエータ25の作動を制御する機能を有しかつ、燃料噴
射弁22の噴射量および噴射時期を制御する機能も有し
ている。すなわち制御部16は、この発明で言うEGR
制御手段として機能するとともに、この発明で言う上限
温度設定手段および比較手段としても機能し、かつ、ポ
スト噴射制御手段およびメイン噴射制御手段としても機
能する。
【0025】ここで言うメイン噴射とは、エンジン11
の運転状態に応じて、エンジン本体12の圧縮行程で燃
料を噴射する通常の燃料噴射操作である。ポスト燃料噴
射はエンジン本体12の膨張行程以降(膨張行程あるい
は排気行程)において、燃料噴射弁22から燃焼室21
内に燃料を噴射する操作であり、この発明で言う再生手
段として機能する。
【0026】次に上記排気浄化装置10の作用について
説明する。エンジン11が運転されると、排気中に含ま
れるスートがパティキュレートフィルタ44に捕捉され
る。また、排気中のNOが酸化触媒43によって酸化さ
れてNOに変化する。連続再生中はこのNOによっ
て、フィルタ44中のスートが比較的低い温度域(例え
ば270℃〜350℃前後)で燃焼することによって、
パティキュレートフィルタ44の連続再生が行われる。
酸化触媒43の酸素の変換効率は、ある温度域(例えば
200℃以上の活性温度域)で最大となるから、排気温
度がこの温度域にあればNOによってスートが燃焼
し、連続再生を行うことができる。
【0027】排気温度が上記活性温度のピーク値よりも
若干低い場合には、酸化触媒43の変換効率を高めるた
めに、酸化触媒43の温度を上記ピーク値付近まで高め
る制御(連続再生サポート処理)が行われる。連続再生
サポート処理は、例えばシャッタ42をある程度絞り、
排気温度を高めることにより行われる。
【0028】パティキュレートフィルタ44にスートが
堆積し、所定の再生時期に至ったとき、すなわち堆積量
が許容値を超えて強制再生開始条件が成立したとき、強
制再生を開始する。この実施形態の場合、前述した第1
の推定堆積量と第2の推定堆積量の少なくとも一方が設
定値(例えば堆積量が25グラム)を超えたときに、強
制再生条件が成立したと判断し、強制再生を開始する。
【0029】図2中のステップS1において、強制再生
(ポスト燃料噴射)が実施される。ポスト燃料噴射が行
われると、エンジンの膨張行程あるいは排気行程におい
て燃焼室21内に噴射された燃料が酸化触媒43に到達
し、燃料(HC)が酸化させられることによって、連続
運転時よりも高い温度域(例えば500℃〜550℃以
上)にてパティキュレートフィルタ44にてスートがO
により直接酸化(燃焼)させられる。なお酸化触媒4
3によって消費されなかった燃料(HC)がパティキュ
レートフィルタ44上のスートに付着し、さらに燃焼が
活性化される。
【0030】この強制再生が実施されているとき、図2
のフローチャートに従って、EGR制御手段(制御部1
6とアクチュエータ25)によってEGRバルブ23の
開度制御がなされる。まずステップS2において、図3
に示す基本EGR開度マップM1に基いてEGRバルブ
23の基本開度が制御される。
【0031】ここで言う基本開度は、スートがほぼ25
グラム堆積したときのパティキュレートフィルタ44の
上流排気圧力のもとで、HC排出量を所望の一定値に保
持することのできるEGR開度である。EGRバルブ2
3がこの基本開度に制御されていれば、酸化触媒43の
上流側排気中のHC量は、酸化触媒43が過剰発熱を生
じない量となり、酸化触媒43の温度をO燃焼に適し
た550℃前後に保つことができる。
【0032】基本開度制御に用いるマップM1は、強制
再生時のパティキュレートフィルタ44の上流排気圧力
のもとでHC排出量を一定に保持するEGR開度を表し
ている。例えばエンジンが高回転でかつ燃料噴射量が多
くなくなるほど、EGRバルブ23の開度が小さくなる
ように制御される。この基本開度制御により、ポスト燃
料噴射時に酸化触媒43に到達するTHC(thermal hyd
ro carbon)が所望の値付近に保たれる。
【0033】そののちステップS3(この発明で言う比
較手段)に移行することによって、“DPF上流排気温
度”が“設定値1+50℃”を超えているか否かが判断
される。ここで“DPF上流排気温度”は、温度センサ
53によって検出されるパティキュレートフィルタ44
の上流側排気の検出温度である。“設定値1”は、スー
トの25グラム堆積時(すなわちポスト燃料噴射時)に
おけるパティキュレートフィルタ44の上流排気基本目
標温度(例えば550℃)である。
【0034】上限温度設定手段として機能する制御部1
6には、ステップS3(比較手段)において使用する
“設定値1+50℃”すなわちポスト燃料噴射によって
昇温可能な排気温度が予め設定されている。なお、エン
ジンに応じて“50℃”以外の定数が使用されてもよ
い。
【0035】上記ステップS3において“DPF上流排
気温度”が“設定値1+50℃”を超えたとき、ステッ
プS4に移行する。
【0036】ステップS4では、“DPF上流排気温
度”すなわち温度センサ53の検出温度と上記“設定値
1”との偏差“A factor”が算出される。
【0037】そしてステップS5において、上記ステッ
プS4で求めた偏差“A factor”と、図4に示すEG
R開度補正マップM2とに基いて、EGRバルブ23の
開度補正量(−ΔV)を求め、EGRバルブ23の開度
補正を行う。このマップM2は、偏差“A factor”に
応じてEGR開度補正量(−ΔV)を求めるもので、例
えば、偏差“A factor”の値が大きいほど、EGRバ
ルブ23の開度補正量(−ΔV)を大きくしている。
【0038】ここで求めたEGR開度補正量(−ΔV)
に応じて、EGRバルブ23の開度が上記基本EGR開
度を基準として補正される。このEGR開度補正を行う
ことによって吸気系13に還流されるEGRガス量が減
ると、排気中のHC量が減少するため、酸化触媒43に
供給される排気中のHC量も減少し、その結果、パティ
キュレートフィルタ44の上流排気温度が下がることに
なる。
【0039】ステップS5を行ったのち、ステップS6
において“DPF上流排気温度”と“設定値1”との差
が、設定値2以下になったか否かが判断される。設定値
2の一例は50℃であるが、この値以外であってもかま
わない。ここで“DPF上流排気温度”と“設定値1”
との差が設定値2以下になれば、上記のEGR開度補正
を終了する。ステップS6において“DPF上流排気温
度”と“設定値1”との差が設定値2よりも大きければ
(“NO”の場合)、ステップS4からステップS5の
EGR開度補正を続行する 上記実施形態の排気浄化装置10によれば、強制再生中
に何らかの原因によってEGRバルブ23の開度が基本
開度よりも大きくなってEGR還流量が増加したり、あ
るいは基本開度でも背圧の変化によってEGR還流量が
増加するなどの原因により、酸化触媒43の温度が所定
の値(例えば550℃)を超えても、排気中のHC量を
減らす方向にEGRバルブ23が制御される。
【0040】このため酸化触媒43の異常発熱が抑制さ
れ、ポスト燃料噴射時のO燃焼によって高温となって
いるパティキュレートフィルタ44がさらに高温となる
不具合を回避することができ、パティキュレートフィル
タ44の溶損を防止できる。
【0041】なお、図2のフローチャートの場合、上記
マップM2に基いて補正されるEGRバルブ23の開度
は、単に“DPF上流排気温度”と“設定値1”との偏
差に応じて設定されているが、さらに好ましくは、EG
R開度補正を排気温度が目標値(設定値)に収束するよ
うに、なまし処理等の遅延処理を行えば、さらに迅速に
設定値に収束することができる。
【0042】また本発明を実施するに当たり、パティキ
ュレートフィルタや酸化触媒の具体的な形態をはじめと
して、排気温度検知手段、EGR装置、ポスト燃料噴射
を行う再生手段、比較手段あるいはEGR制御手段など
の制御部等、この発明の構成要素を発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々に変更して実施できることは言うまでも
ない。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載した排気浄化装置によれ
ば、EGR装置を備えたエンジンにおいて、排気中のH
C量が増えることによる酸化触媒の異常発熱を抑制する
ことができ、ひいてはパティキュレートフィルタの溶損
を防止することができる。
【0044】請求項2に記載した発明によれば、過剰の
HC供給による再生時の酸化触媒の異常発熱を防止する
ことができる。請求項3に記載した発明によれば、EG
R量が過度に低下することによる燃費の悪化を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 排気浄化装置を備えたエンジンの概略図。
【図2】 本発明の一実施形態の排気浄化装置の処理内
容を示すフローチャート。
【図3】 エンジン回転数と燃料噴射量に基いて、スー
ト堆積時の基本EGR開度を求めるマップを示す図。
【図4】 EGRの開度補正量を求めるマップを示す
図。
【符号の説明】
16…制御部 22…燃料噴射弁 23…EGRバルブ 43…酸化触媒 44…パティキュレートフィルタ 53…温度センサ(温度検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 裕樹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 波多野 清 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G062 AA01 BA05 DA02 EA11 EB04 ED08 FA12 GA06 GA09 GA15 3G090 AA01 BA01 DA04 DA09 DA12 DA18 EA02 EA03 EA04 EA06 3G092 AA02 AA17 BB06 BB13 DC09 DC12 DG08 EA02 EC01 EC10 FA18 HB02X HD01Z HD07X HD08Z HD09X HE01Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気中のスートを堆積するパティキュレー
    トフィルタと、 該パティキュレートフィルタの上流側排気通路に設けら
    れた酸化機能を有する酸化触媒と、 該パティキュレートフィルタ上流側の排出ガスの一部を
    エンジンの吸気系に還流するEGR装置と、 上記パティキュレートフィルタ近傍の排気温度を検出ま
    たは推定する排気温度検知手段と、 所定の再生時期になるとエンジンの膨張行程以降にポス
    ト燃料噴射を行うことによって排気温度を上昇させて上
    記パティキュレートフィルタに堆積されたスートを再燃
    焼させる再生手段と、 上記ポスト燃料噴射によって昇温可能な排気温度を上限
    温度として設定する上限温度設定手段と、 上記排気温度検知手段の検知結果と上記上限温度設定手
    段により設定された上限温度を比較する比較手段と、 上記比較手段の比較結果に基き上記EGR装置を制御す
    るEGR制御手段と、 を具備したことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】上記EGR制御手段は、上記比較手段の比
    較結果が上限温度よりも排気温度が高いときに上記EG
    R装置をEGR量が減少する方向に制御することを特徴
    とする請求項1記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】上記EGR制御手段は、上記比較手段によ
    る上限温度と排気温度の差に基き上記EGR装置を制御
    することを特徴とする請求項1記載のエンジンの排気浄
    化装置。
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