JP4325580B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関するものである。
従来より、車載用ディーゼルエンジン等の内燃機関に適用される排気浄化装置として、排気中に含まれる煤を主成分とする微粒子(PM:Particulate Matter)を捕集するPMフィルタを排気系に設けたものが知られている。こうした排気浄化装置では、捕集した微粒子によりPMフィルタが目詰まりを起こすことがある。従って、この種の排気浄化置の多くは、微粒子の酸化反応を促進する触媒を設けて排気系に堆積した微粒子を燃焼(酸化)させることで、PMフィルタの目詰まりを解消する、いわゆるフィルタ再生を行うようにしている。
フィルタ再生を行うには、上記触媒を充分な活性状態とすべく触媒床温を高温化する必要がある。このため、特許文献1に示されるように、触媒への未燃燃料成分の供給を通じて触媒床温の高温化を図る、いわゆる触媒昇温制御を行うことが提案されている。そして、この触媒昇温制御中に触媒への未燃燃料成分の供給が行われると、炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等の成分が排気中や触媒上で酸化反応され、その酸化反応に伴う発熱で触媒が昇温されるようになる。
特開2003−254133公報(段落番号[0022])
ところで、フィルタ再生のための触媒昇温制御中、頻繁にアイドル運転が行われるような状況のもとでは、内燃機関の排気温度が上がりにくくなる。これは、アイドル運転時には内燃機関に供給される燃料の量、及び、その燃料を燃焼させる際の燃焼エネルギが小となり、燃料の燃焼時に排気に付与される熱量も小となって排気温度が低下するためである。このように排気温度が低下しているときには、触媒への未燃燃料成分の供給を行っても同成分の良好な酸化反応が望めない。
従って、昇温制御中に頻繁にアイドル運転が行われる状況下では、触媒昇温制御での触媒への未燃燃料成分の供給を通じて触媒床温を好適に上昇させることが困難になり、排気系に堆積した微粒子の燃焼が進まなくなって、フィルタ再生の完了に多大な時間がかかるようになる。その結果、長期間に亘って触媒昇温制御が継続され、フィルタ再生の完了までに触媒に供給される未燃燃料成分の総量が増大するため、その分だけ内燃機関の燃費が悪化するようになる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、フィルタ再生のための触媒昇温制御中に頻繁にアイドル運転が行われる状況下でも同フィルタ再生を速やかに完了し、長期間に亘る触媒昇温制御の継続に起因して燃費が悪化するのを抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、排気系に設けられて排気中の微粒子を捕集するフィルタと、同じく排気系に設けられて排気中の未燃燃料成分の酸化反応を促進する触媒とを備え、この触媒に対する未燃燃料成分の供給にともなう触媒床温の上昇を通じて前記排気系の微粒子を燃焼させる触媒昇温制御を行う内燃機関の制御装置において、前記触媒昇温制御の実行条件が成立していることに基づいて前記触媒昇温制御を開始した後の同制御の実行中において、前記触媒昇温制御の開始以降に機関アイドル運転が開始された旨且つ前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨の判定をしたことに基づいて、機関アイドル運転時の排気温度を上昇させる排気昇温制御を行う制御手段を備えることを要旨としている。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、当該制御装置は、機関アイドル運転時に機関回転速度の目標値をアイドル回転速度に設定するアイドル制御を行うものであり、前記制御手段は、前記触媒昇温制御の開始以降に機関アイドル運転が開始された旨且つ前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨の判定をしたことに基づいて、前記アイドル回転速度として機関アイドル運転時においての高回転速度であるアイドル回転速度Aを設定する前記排気昇温制御と、前記排気系の微粒子の堆積量が少ない旨の判定をしたことに基づいて、前記アイドル回転速度として機関アイドル運転時においての低回転速度であり前記アイドル回転速度Aよりも小さいアイドル回転速度Bを設定する小堆積時制御とを行うものであることを要旨としている。
(3)請求項3に記載の発明は、排気系に設けられて排気中の微粒子を捕集するフィルタと、同じく排気系に設けられて排気中の未燃燃料成分の酸化反応を促進する触媒とを備え、機関アイドル運転時に機関回転速度の目標値をアイドル回転速度に設定するアイドル制御、及び前記触媒に対する未燃燃料成分の供給にともなう触媒床温の上昇を通じて前記排気系の微粒子を燃焼させる触媒昇温制御を行う内燃機関の制御装置において、前記触媒昇温制御の実行中である旨且つ前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨の判定をしたことに基づいて、機関アイドル運転時の排気温度を上昇させる排気昇温制御を行う制御手段を備えるものであり、この制御手段は、前記触媒昇温制御の実行中である旨且つ前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨の判定をしたことに基づいて、前記アイドル回転速度として機関アイドル運転時においての高回転速度であるアイドル回転速度Aを設定する前記排気昇温制御と、前記排気系の微粒子の堆積量が少ない旨の判定をしたことに基づいて、前記アイドル回転速度として機関アイドル運転時においての低回転速度であり前記アイドル回転速度Aよりも小さいアイドル回転速度Bを設定する小堆積時制御と、触媒床温を低下させる旨の要求である床温低下要求があることに基づいて、前記アイドル回転速度として前記アイドル回転速度Bよりも大きいアイドル回転速度Cを設定する触媒降温制御とを行うものであることを要旨としている。
排気系に堆積した微粒子を燃焼させてフィルタの目詰まりを解消するフィルタ再生を行うため、触媒への未燃燃料成分の供給を通じて触媒床温を上昇させる触媒昇温制御が行われる。こうした触媒昇温制御中に頻繁にアイドル運転が行われると、触媒床温が上昇しにくくなって堆積した微粒子の燃焼が進まなくなるため、フィルタ再生を完了するまでに多大な時間がかかる。その結果、長期間に亘って触媒昇温制御が継続され、フィルタ再生の完了までに触媒に供給される未燃燃料成分の総量が増大するため、その分だけ内燃機関の燃費が悪化する。しかし、上記構成によれば、触媒昇温制御中に排気系での微粒子の燃焼が進まないことに起因して、同微粒子の堆積量が多くなっている旨判断されるようになると、排気昇温制御の実行を通じてアイドル運転時の排気温度が上昇させられる。その結果、アイドル運転時であっても触媒床温を高い値に維持することができ、フィルタ再生を完了するまでの時間を短くすることができる。そして、フィルタ再生完了までの時間を短くできるため、上述したような長期間に亘る触媒昇温制御の継続、及び、それに伴う燃費悪化を抑制することができるようになる。
また、内燃機関のアイドル回転速度を上昇させるには、機関出力を増大すべく、同機関の燃料噴射量を増量して燃料燃焼時の燃焼エネルギを大とする必要がある。また、このときには、燃料燃焼時の燃焼エネルギの増大に伴い、燃料燃焼時に排気に付与される熱量も大となるため、内燃機関の排気温度が上昇するようになる。上記構成によれば、排気昇温制御としてアイドル回転速度を高回転側に補正しているため、当該排気温制御を通じてアイドル運転時の排気温度を的確に上昇させることができるようになる。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、前記制御手段は、前記触媒に流入する直前の排気温度及び前記触媒から流出した直後の排気温度の少なくとも一方に基づいて、前記床温低下要求があるか否かを判定することを要旨としている。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の制御装置において、前記制御手段は、前記触媒に流入する直前の排気温度が第1の排気温度よりも高いこと、及び前記触媒から流出した直後の排気温度が第2の排気温度よりも高いことの一方の条件が成立していることに基づいて、前記床温低下要求がある旨判定することを要旨としている。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、当該内燃機関は、機関アイドル運転時の補機の駆動にともない燃料噴射量を増量するものであり、前記制御手段は、補機を駆動させることにより機関負荷を増大させる処理を前記排気昇温制御としてさらに行うものであることを要旨としている。
内燃機関のアイドル運転時、各種補機の駆動による同機関の補機負荷を増大させた場合、機関回転速度を目標値に維持するのに機関出力を増大する必要がある。このため、燃料噴射量が増量されて燃料燃焼時の燃焼エネルギが大とされるようになる。また、このときには、燃料燃焼時の燃焼エネルギの増大に伴い、燃料燃焼時に排気に付与される熱量も大となるため、内燃機関の排気温度が上昇するようになる。上記構成によれば、排気昇温制御として内燃機関の補機負荷を増大させているため、当該排気温制御を通じてアイドル運転時の排気温度を的確に上昇させることができるようになる。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、前記制御手段は、前記触媒の上流の排気温度が前記排気昇温制御の実行を通じて触媒床温を上昇させることのできる値であるときに限り前記排気昇温制御を実行することを要旨としている。
上記構成によれば、排気昇温制御を実行しても触媒床温を上昇させられないほど触媒上流の排気温度が低い場合には、当該排気昇温制御が実行されることはない。このため、無駄に排気昇温制御が実行されて燃費悪化を招くのを回避することができる。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の内燃機関の制御装置において、前記制御手段は、機関運転状態に基づいて前記触媒の上流の排気温度を推定することを要旨としている。
上記構成によれば、触媒上流の排気温度を求めるのに、排気温度を検出するセンサ等を設けなくてもよいため、内燃機関の部品点数を削減することができる。また、触媒上流の排気温度は、より上流に位置する内燃機関の運転状態によって変わるものである。従って、この機関運転状態に基づき推定される触媒上流の排気温度に応じて排気昇温制御の実行の可否を判断することで、当該判断をより的確なものとすることができる。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、前記制御手段は、前記排気系の微粒子の堆積量が前記触媒昇温制御の開始時の値よりも大きい値である判定値以上であることに基づいて、前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨判定することを要旨としている。
フィルタ再生のための触媒昇温制御の実行中、頻繁にアイドル運転が行われる状況のもとでは、触媒床温が上昇しにくくなって排気系に堆積した微粒子の燃焼が進まないだけでなく、更に微粒子の堆積が進んで同微粒子の堆積量が増加してゆくことになる。上記構成によれば、触媒昇温制御の実行中において、排気系に堆積した微粒子の量が同制御の開始時の値よりも大きい値である判定値以上になることに基づき、的確に微粒子の堆積量が多くなっている旨判断し、アイドル運転時の触媒床温を上昇させるための排気昇温制御を開始することができる。従って、触媒昇温制御中において、排気系に堆積した微粒子の燃焼が進んでいない状況を的確に把握し、そのときに排気昇温制御を的確に実行することができる。
以下、本発明を自動車用の内燃機関に適用した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1は、本実施形態の制御装置が適用される内燃機関10の構成を示している。この内燃機関10は、コモンレール方式の燃料噴射装置、及びターボチャージャ11を備えるディーゼル機関となっており、大きくは吸気通路12、燃焼室13、及び排気通路14を備えて構成されている。
内燃機関10の吸気系を構成する吸気通路12には、その最上流部に配設されたエアクリーナ15から下流側に向けて順に、エアフローメータ16、上記ターボチャージャ11のコンプレッサ17、インタークーラ18、及び吸気絞り弁19が配設されている。また吸気通路12は、吸気絞り弁19の下流側に設けられた吸気マニホールド20において分岐され、吸気ポート21を介して内燃機関10の各気筒の燃焼室13に接続されている。
一方、内燃機関10の排気系を構成する排気通路14では、各気筒の燃焼室13にそれぞれ接続された排気ポート22が排気マニホールド23を介して上記ターボチャージャ11の排気タービン24に接続されている。また排気通路14の排気タービン24下流には、上流側から順に、NOx触媒コンバータ25、PMフィルタ26、酸化触媒コンバータ27が配設されている。
NOx触媒コンバータ25には、吸蔵還元型のNOx触媒が担持されている。このNOx触媒は、排気の酸素濃度が高いときに排気中のNOxを吸蔵し、排気の酸素濃度が低いときにその吸蔵したNOxを放出する。またNOx触媒は、上記NOx放出時に、還元剤となる未燃燃料成分がその周囲に十分存在していれば、その放出されたNOxを還元して浄化する。
PMフィルタ26は、多孔質材料によって形成されており、排気中の煤を主成分とする微粒子(PM)が捕集されるようになっている。このPMフィルタ26にも、上記NOx触媒コンバータ25と同様に、吸蔵還元型のNOx触媒が担持されており、排気中のNOxの浄化が行われるようになっている。またこのNOx触媒によって触発される反応により、上記捕集されたPMが燃焼(酸化)されて除去されるようにもなっている。
酸化触媒コンバータ27には、酸化触媒が担持されている。この酸化触媒は、排気中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)を酸化して浄化する。
なお排気通路14の上記PMフィルタ26の上流側及び下流側には、PMフィルタ26に流入する排気の温度である入ガス温度を検出する入ガス温度センサ28、及びPMフィルタ26通過後の排気の温度である出ガス温度を検出する出ガス温度センサ29がそれぞれ配設されている。また排気通路14には、上記PMフィルタ26の排気上流側とその排気下流側との差圧を検出する差圧センサ30が配設されている。更に排気通路14の上記NOx触媒コンバータ25の排気上流側、及び上記PMフィルタ26と上記酸化触媒コンバータ27との間には、排気中の酸素濃度を検出する2つの酸素センサ31、32がそれぞれ配設されている。
更にこの内燃機関10には、排気の一部を吸気通路12内の空気に再循環させる排気再循環(以下、EGRと記載する)装置が設けられている。EGR装置は、排気通路14と吸気通路12とを連通するEGR通路33を備えて構成されている。EGR通路33の最上流部は、排気通路14の上記排気タービン24の排気上流側に接続されている。EGR通路33には、その上流側から、再循環される排気を改質するEGR触媒34、その排気を冷却するEGRクーラ35、その排気の流量を調整するEGR弁36が配設されている。そしてEGR通路33の最下流部は、吸気通路12の上記吸気絞り弁19の下流側に接続されている。
一方、内燃機関10の各気筒の燃焼室13には、同燃焼室13内での燃焼に供される燃料を噴射するインジェクタ40がそれぞれ配設されている。各気筒のインジェクタ40は、高圧燃料供給管41を介してコモンレール42に接続されている。コモンレール42には、燃料ポンプ43を通じて高圧燃料が供給される。コモンレール42内の高圧燃料の圧力は、同コモンレール42に取り付けられたレール圧センサ44によって検出されるようになっている。更に燃料ポンプ43からは、低圧燃料供給管45を通じて、低圧燃料が添加弁46に供給されるようになっている。
こうした内燃機関10の各種制御は、電子制御装置50により実施されている。電子制御装置50は、機関制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成されている。
電子制御装置50の入力ポートには、上述した各センサに加え、機関回転速度を検出するNEセンサ51、アクセル操作量を検出するアクセルセンサ52、吸気絞り弁19の開度を検出する絞り弁センサ53、内燃機関10の吸気温度を検出する吸気温センサ54、及び、同機関10の冷却水温を検出する水温センサ55等が接続されている。また電子制御装置50の出力ポートには、上記吸気絞り弁19やEGR弁36、インジェクタ40、燃料ポンプ43、添加弁46等の駆動回路が接続されている。
電子制御装置50は、上記各センサから入力される検出信号より把握される機関運転状態に応じて、上記出力ポートに接続された各機器類の駆動回路に指令信号を出力する。こうして上記吸気絞り弁19の開度制御、上記EGR弁36の開度制御に基づくEGR制御、上記インジェクタ40からの燃料噴射量、燃料噴射時期、及び燃料噴射圧の制御、上記添加弁46からの燃料添加の制御等の各種制御が電子制御装置50により実施されている。
以上の如く構成された本実施形態では、上記NOx触媒コンバータ25及びPMフィルタ26でのPMによる目詰まりを防止すべく、それらNOx触媒コンバータ25及びPMフィルタ26など排気系に堆積したPMを燃焼(酸化)させて浄化するフィルタ再生が実施される。更に、NOx触媒コンバータ25及びPMフィルタ26に担持されたNOx触媒の硫黄酸化物(SOx)の吸蔵によるNOx吸蔵能力低下を防止すべく、NOx触媒に吸蔵された硫黄酸化物を放出させるS被毒回復も実施される。
これらフィルタ再生やS被毒回復を行うには、上記NOx触媒コンバータ25やPMフィルタ26を十分に高温化する必要がある。このため、フィルタ再生及びS被毒回復の実行時には、上記NOx触媒コンバータ25やPMフィルタ26のNOx触媒に未燃燃料成分を供給することで、触媒床温を上記PMの燃焼や上記硫黄酸化物の放出に必要な値(例えば600〜700℃)まで上昇させる触媒昇温制御が実行される。なお、触媒昇温制御での触媒への未燃燃料成分の供給は、添加弁46からの排気に対する燃料添加等によって行われる。
ちなみに本実施形態では、触媒昇温制御は、下記[1]〜[5]の条件すべての成立をもって開始される。
[1]フィルタ再生、またはS被毒回復の要求時である。ここでのフィルタ再生要求は、機関運転状態から推定される排気系でのPM堆積量が許容値以上になって同PMフィルタ26等での目詰りの発生が確認されたときになされる。またS被毒回復要求は、機関運転状態の履歴に基づき算出されるNOx触媒のSOx吸蔵量が許容値以上になったときになされる。なお、S被毒回復の実施中には、上記PM堆積量が許容値未満であったとしても、フィルタ再生を実行すべくフィルタ再生要求がなされる。これは、S被毒回復の実施にあたって、NOx触媒コンバータ25やPMフィルタ26に堆積したPMを除去することが望ましい、及び、S被毒回復の実施中には触媒昇温制御により触媒床温が上昇しておりフィルタ再生を行う上で好ましい状況である、等々の理由による。
[2]上記入ガス温度センサ28の検出値(入ガス温度thci)が触媒昇温制御実施の下限温度A(例えば150℃)以上である。また機関運転状態の履歴から推定されるNOx触媒の触媒床温が、触媒昇温制御実施の下限温度B以上である。これら下限温度A、Bには、未燃燃料成分の供給に伴って触媒床温を上昇させられるだけの酸化反応を生じさせることのできる排気温度及び触媒床温の下限値がそれぞれ設定されている。
[3]入ガス温度センサ28の検出値が、触媒昇温制御に伴う発熱による触媒の過昇温を回避し得る温度範囲の上限値C未満である。
[4]出ガス温度センサ29の検出値が、同じく触媒昇温制御に伴う発熱による触媒の過昇温を回避し得る温度範囲の上限値D未満である。
[5]排気に対する燃料添加の実施が許可されている。すなわち、排気燃料添加の実施を許容できる機関運転状態にある。この内燃機関10では、エンジンストール中でなく、気筒判別が終了しており、且つアクセル開度の制限がなされていないのであれば、排気燃料添加が許可されるようになっている。
上記[1]から分かるように、触媒昇温制御がフィルタ再生要求に基づいて開始された場合であれ、或いはS被毒回復要求に基づいて開始された場合であれ、同制御の実行時にはフィルタ再生が行われることとなる。そして、触媒昇温制御は、一旦開始されると、少なくとも上記フィルタ再生の完了までは継続される。なお、フィルタ再生が完了しか否かは、例えばPM堆積量が「0」または「0」に極近い値まで少なくなったか否かに基づき判断される。
ところで、触媒昇温制御中、頻繁にアイドル運転が行われるような状況のもとでは、排気系に堆積したPMの燃焼が進まず、フィルタ再生の完了に多大な時間がかかるようになる。この理由について、図2のタイムチャートを併せ参照して説明する。同図の(a)〜(d)は、フィルタ再生のための触媒昇温制御中におけるPM堆積量、触媒床温、NOx触媒上流の排気温度、及び、機関回転速度の推移を示すタイムチャートである。
触媒昇温制御中、内燃機関10の搭載された自動車の発進・停止が繰り返されるなど、頻繁にアイドル運転が行われる状況のもとでは、機関回転速度がアイドル回転速度まで低下する機会が増える。内燃機関10のアイドル運転時には、機関回転速度が予め定められた目標値(例えば700rpm:図2(d)の実線)となるよう、インジェクタ40からの燃料噴射量が調整される。こうしたアイドル運転時には、内燃機関10の運転に必要とされる燃料量が小となるため、自動車の走行中など内燃機関10がアイドル運転以外の運転状態にあるときに比べ、上記インジェクタ40からの燃料噴射量がよりも少なくされる。その結果、燃料を燃焼させる際の燃焼エネルギが小となり、燃料の燃焼時に排気に付与される熱量が小となって排気温度が低下するようになる。従って、触媒昇温制御中、頻繁にアイドル運転が行われる状況下では、アイドル運転毎に排気温度が図2(c)に実線で示されるように低下し、当該排気温度が上がりにくくなることは否めない。
また、排気温度が低いときには、添加弁46からの多量の燃料添加を行ったとしても、NOx触媒コンバータ25及びPMフィルタ26に担持されたNOx触媒周りでの未燃燃料成分の良好な酸化反応は得られず、添加弁46から燃料添加が無駄に行われることになる。このため、触媒昇温制御中における添加弁46からの燃料添加量は、排気温度の低下に伴い徐々に減量側に制御される。以上のことから、頻繁なアイドル運転によって排気温度が上がりにくくなっているときには、触媒床温度も図2(b)に実線で示されるように上がりにくくなって、排気系に堆積したPMの燃焼が進まなくなる。そして、当該PMの燃焼が進まないと、フィルタ再生を完了するまでに多大な時間がかかるようになり、長期間に亘って触媒昇温制御が継続されるため、フィルタ再生完了までの燃料添加量の総量が増大して内燃機関10の燃費が悪化する。
こうした不具合に対処すべく、本実施形態の内燃機関10の制御装置では、フィルタ再生のための触媒昇温制御中、上記PMの堆積量が多くなっている旨判断されるとき、アイドル運転時の排気温度を上昇させる排気昇温制御を実行する。より具体的には、排気昇温制御として、内燃機関のアイドル回転速度を通常時の値(例えば700rpm)よりも高回転側の値(例えば1200rpm:図2(d)の破線)に補正することが行われる。
内燃機関10のアイドル回転速度を上昇させるには、機関出力を増大すべく、同機関10の燃料噴射量を増量して燃料燃焼時の燃焼エネルギを大とする必要がある。また、このときには、燃料燃焼時の燃焼エネルギの増大に伴い、燃料燃焼時に排気に付与される燃料も大となるため、内燃機関10の排気温度が上昇するようになる。従って、上述したようにアイドル回転速度を高回転側に補正することで、内燃機関10の排気温度を図2(c)に破線で示されるように的確に上昇させることができる。
このように、排気昇温制御の実行を通じて、アイドル運転時の内燃機関10の排気温度が上昇すると、図2(b)に破線で示されるようにアイドル運転時であっても触媒床温を高い値に維持することができる。その結果、触媒昇温制御中に頻繁にアイドル運転が行われる状況下でも、フィルタ再生を完了するまでの時間を短くすることができ、上述したような長期間に亘る触媒昇温制御の継続、及び、それに伴う燃費悪化を抑制することができるようになる。なお、上述した排気昇温制御の実行に伴い、アイドル運転時に燃料噴射量は増量されると、内燃機関10において余分に燃料を消費することにはなる。しかし、それでも同制御の実施により燃費悪化を抑制することができるのは、同制御の実施に伴う燃費改善効果が同制御の実施に伴う余分の燃料消費に比べて大きいためである。
次に、上記排気昇温制御の具体的な実行手順について、内燃機関10のアイドル回転速度を制御するためのアイドル回転速度制御ルーチンを示す図3のフローチャートを参照して説明する。このアイドル回転速度制御ルーチンは、電子制御装置50を通じて、例えば所定時間毎の時間割り込みにて実行される。
同ルーチンにおいては、例えば上記[3]及び[4]の条件の少なくとも一方が不成立であって触媒床温が過上昇するおそれがあるか否かの判断(S101)、及び、触媒昇温制御中であるか否かの判断(S102)が行われる。そして、これらの判断で共に否定判定であれば、触媒床温過上昇時や触媒昇温制御時などの特殊な状況ではないことから、アイドル回転速度が通常の値(例えば700rpm)に制御される(S105)。
一方、上記ステップS101で肯定判定であれば、排気による触媒からの熱の持ち去り量を大として触媒床温を低下させることを目的に、アイドル回転速度が通常の値よりも高回転側の値(例えば1000rpm)に制御される(S107)。このように、触媒床温が過上昇しているときにアイドル回転速度が高められると、内燃機関10の排気流量が増加して触媒からの熱の持ち去り量が大となり、触媒床温が低下させられる。その結果、触媒床温の過上昇が抑制されるようになる。なお、ステップS107では、アイドル回転速度を例えば1000rpmという固定値に制御したが、この値をPM堆積量及び触媒床温が大となるほど高回転側の値になるよう可変としてもよい。
また、上記ステップS101で否定判定がなされ、且つ、上記ステップS102で肯定判定がなされた場合には、触媒床温が過上昇していない状況下での触媒昇温制御中ということになり、上述した排気昇温制御を実行すべきか否かを判断するための処理(S103、S104)に移行する。
この一連の処理では、まず、PM堆積量が図2(a)に示される判定値以上であるか否かが判断される(S103)。ここで上記判定値は上記[1]に記載されたPM堆積量の許容値よりも大きい値に設定される。このため、上記判定値はフィルタ再生のための触媒昇温制御の開始時のPM堆積量よりも大きい値となる。従って、ステップS103で肯定判定がなされることに基づき、PM堆積量が多くなっている旨の判断を的確に行うことができる。
続いて、NOx触媒コンバータ25上流の排気温度が図2(c)に示される所定値以上であるか否か(S104)が判断される。ここで上記排気温度は、内燃機関10の燃料噴射量や回転速度といった機関運転状態に基づき推定されるものである。また、上記所定値は、排気昇温制御の実行を通じて触媒床温を上昇させることの可能な値(排気温度)に設定される。従って、S104で肯定判定がなされた場合には、NOx触媒コンバータ25上流の排気温度が排気昇温制御の実行を通じて触媒床温を上昇させることの可能な値以上に高くなっていることになる。
そして、上記ステップS103とステップS104で共に肯定判定であれば、排気昇温制御を実行すべき状況である旨判断され、当該排気昇温制御として内燃機関10のアイドル回転速度が高回転側に補正されて通常時の値(700rpm)よりも高い値に制御される。なお、このときの値としては、フィルタ再生を速やかに完了する上で、ドライバビリティに悪影響を与えない範囲内の最大値(例えば1200rpm)に設定することが好ましい。一方、上記ステップS103とステップS104とのいずれかで否定判定がなされた場合には、排気昇温制御(S107)は実行されずにステップS105の処理が実行され、アイドル回転速度が通常時の値(700rpm)に制御される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)フィルタ再生のための触媒昇温制御中、頻繁にアイドル運転が行われて触媒床温が上昇しにくくなると、排気系に堆積したPMの燃焼が進まず、フィルタ再生に多大な時間がかかって内燃機関10の燃費悪化を招くおそれがある。しかし、触媒昇温制御中、PM堆積量が多くなっている旨判断されると、内燃機関10のアイドル運転時の排気温度を上昇させるための排気昇温制御が実行される。同制御の実行により、アイドル運転時であっても触媒床温を高い値に保持することができ、フィルタ再生完了までの時間を短くすること、ひいては内燃機関の10の燃費悪化を抑制することができるようになる。
(2)上記排気昇温制御として内燃機関10のアイドル回転速度が通常時の値よりも高回転側に補正される。アイドル回転速度を上昇させるため、機関出力を大とすべく同機関10の燃料噴射量が増量されると、燃料燃焼時の燃焼エネルギが大となって排気に付与される熱量も大となる。従って、上述したようにアイドル回転速度を高回転側に補正することで、アイドル運転時の排気温度を的確に上昇させることができる。
(3)フィルタ再生のための触媒昇温制御中、堆積したPMの燃焼が進まず、PM堆積量が多くなっているか否かは、アイドル回転速度制御ルーチンにおけるステップS103の処理に基づき判断される。すなわち、PM堆積量が触媒昇温制御開始時の値よりも大きい値である判定値以上となっている場合には、PM堆積量が多くなっている旨判断され、この判断等に基づいて排気昇温制御が実行される。従って、触媒昇温制御中にPMの燃焼が進んでいない状況を的確に把握し、そのときに排気昇温制御を的確に実行することができる。
(4)NOx触媒コンバータ25上流の排気温度が、アイドル回転速度制御ルーチンにおけるステップS103の所定値未満であるとき、言い換えれば排気昇温制御を実行しても触媒床温を上昇させられないほど低いときには、当該排気昇温制御が実行されることはない。従って、無駄に排気昇温制御が実行されて内燃機関10の燃費悪化を招くのを回避することができる。
(5)NOx触媒コンバータ25上流の排気温度は、内燃機関10の燃料噴射量や回転速度といった機関運転状態に基づき推定される。このため、上記排気温度を求めるために同温度を検出するためのセンサ等を設けなくてもよくなり、その分だけ内燃機関10の部品点数を削減することができる。また、上記排気温度はNOx触媒より上流に位置する内燃機関10の運転状態によって変わるものであるため、同機関10の運転状態に基づき推定されるNOx触媒コンバータ25上流の排気温度に基づき排気昇温制御の実行の可否を判断することで、当該判断をより的確なものとすることができる。
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・NOx触媒コンバータ25上流に排気温センサを設け、同センサの検出値に基づきNOx触媒コンバータ25上流の排気温度を求めてもよい。
・排気昇温制御としてアイドル回転速度を通常時の値(700rpm)よりも高回転側の値に補正する際、当該回転速度をドライバビリティに悪影響を与えない範囲内での最大値(1200rpm)としたが、このときの値については上記最大値に限定されるものではなく、通常時の値よりも高い任意の値を選択することが可能である。
・通常、内燃機関10の出力軸にはオルタネータやエアコンディショナ用のコンプレッサなど各種補機が連結され、内燃機関10の運転時には各種補機の駆動が行われることとなる。このため、排気昇温制御として、各種補機の駆動による内燃機関10の補機負荷を増大させることも考えられる。具体的には、グロープラグ等の電装品への通電によりオルタネータの発電量を増大させたり、エアコンディショナ用のコンプレッサを駆動したりして、内燃機関10の上記補機負荷を増大することが考えられる。
アイドル運転時に上述したように補機負荷を増大させた場合、その補機負荷の増大前後で機関回転速度を一定に保持するには機関出力を大きくする必要があるため、内燃機関10の燃料噴射量が増量される。その結果、燃料燃焼時の燃焼エネルギが大とされて排気に付与される熱量も大となり、アイドル運転時の内燃機関10の排気温度を的確に上昇させることができるようになる。
なお、こうした補機負荷の増大という排気昇温制御については、上記実施形態のアイドル回転速度の高回転側への補正という排気昇温制御に代えて行ってもよいし、同制御と同時に行ってもよい。上記二つの排気昇温制御を同時に行えば、アイドル運転時の内燃機関10の排気温度がより効果的に上昇するようになる。
・触媒昇温制御での触媒への未燃燃料成分の供給は、インジェクタ40から燃焼室13内での燃焼に供される燃料の噴射後に排気行程や膨張行程で行われる副噴射(アフター噴射)によって行ってもよい。
本実施形態の制御装置が適用される内燃機関全体を示す略図。 (a)〜(d)は、触媒昇温制御中におけるPM堆積量、触媒床温、NOx触媒上流の排気温度、機関回転速度の推移を示すタイムチャート。 内燃機関のアイドル回転速度制御手順を示すフローチャート。
符号の説明
10…内燃機関、11…ターボチャージャ、12…吸気通路、13…燃焼室、14…排気通路、15…エアクリーナ、16…エアフローメータ、17…コンプレッサ、18…インタークーラ、19…吸気絞り弁、20…吸気マニホールド、21…吸気ポート、22…排気ポート、23…排気マニホールド、24…排気タービン、25…NOx触媒コンバータ、26…PMフィルタ、27…酸化触媒コンバータ、28…入ガス温度センサ、29…出ガス温度センサ、30…差圧センサ、31,32…酸素センサ、33…EGR通路、34…EGR触媒、35…EGRクーラ、36…EGR弁、40…インジェクタ、41…高圧燃料供給管、42…コモンレール、43…燃料ポンプ、44…レール圧センサ、45…低圧燃料供給管、46…添加弁、50…電子制御装置、51…NEセンサ、52…アクセルセンサ、53…絞り弁センサ、54…吸気温センサ、55…水温センサ。

Claims (9)

  1. 排気系に設けられて排気中の微粒子を捕集するフィルタと、同じく排気系に設けられて排気中の未燃燃料成分の酸化反応を促進する触媒とを備え、この触媒に対する未燃燃料成分の供給にともなう触媒床温の上昇を通じて前記排気系の微粒子を燃焼させる触媒昇温制御を行う内燃機関の制御装置において、
    前記触媒昇温制御の実行条件が成立していることに基づいて前記触媒昇温制御を開始した後の同制御の実行中において、前記触媒昇温制御の開始以降に機関アイドル運転が開始された旨且つ前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨の判定をしたことに基づいて、機関アイドル運転時の排気温度を上昇させる排気昇温制御を行う制御手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    当該制御装置は、機関アイドル運転時に機関回転速度の目標値をアイドル回転速度に設定するアイドル制御を行うものであり、
    前記制御手段は、前記触媒昇温制御の開始以降に機関アイドル運転が開始された旨且つ前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨の判定をしたことに基づいて、前記アイドル回転速度として機関アイドル運転時においての高回転速度であるアイドル回転速度Aを設定する前記排気昇温制御と、前記排気系の微粒子の堆積量が少ない旨の判定をしたことに基づいて、前記アイドル回転速度として機関アイドル運転時においての低回転速度であり前記アイドル回転速度Aよりも小さいアイドル回転速度Bを設定する小堆積時制御とを行うものである
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 排気系に設けられて排気中の微粒子を捕集するフィルタと、同じく排気系に設けられて排気中の未燃燃料成分の酸化反応を促進する触媒とを備え、機関アイドル運転時に機関回転速度の目標値をアイドル回転速度に設定するアイドル制御、及び前記触媒に対する未燃燃料成分の供給にともなう触媒床温の上昇を通じて前記排気系の微粒子を燃焼させる触媒昇温制御を行う内燃機関の制御装置において、
    前記触媒昇温制御の実行中である旨且つ前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨の判定をしたことに基づいて、機関アイドル運転時の排気温度を上昇させる排気昇温制御を行う制御手段を備えるものであり、
    この制御手段は、前記触媒昇温制御の実行中である旨且つ前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨の判定をしたことに基づいて、前記アイドル回転速度として機関アイドル運転時においての高回転速度であるアイドル回転速度Aを設定する前記排気昇温制御と、前記排気系の微粒子の堆積量が少ない旨の判定をしたことに基づいて、前記アイドル回転速度として機関アイドル運転時においての低回転速度であり前記アイドル回転速度Aよりも小さいアイドル回転速度Bを設定する小堆積時制御と、触媒床温を低下させる旨の要求である床温低下要求があることに基づいて、前記アイドル回転速度として前記アイドル回転速度Bよりも大きいアイドル回転速度Cを設定する触媒降温制御とを行うものである
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段は、前記触媒に流入する直前の排気温度及び前記触媒から流出した直後の排気温度の少なくとも一方に基づいて、前記床温低下要求があるか否かを判定する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段は、前記触媒に流入する直前の排気温度が第1の排気温度よりも高いこと、及び前記触媒から流出した直後の排気温度が第2の排気温度よりも高いことの一方の条件が成立していることに基づいて、前記床温低下要求がある旨判定する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    当該内燃機関は、機関アイドル運転時の補機の駆動にともない燃料噴射量を増量するものであり、前記制御手段は、補機を駆動させることにより機関負荷を増大させる処理を前記排気昇温制御としてさらに行うものである
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段は、前記触媒の上流の排気温度が前記排気昇温制御の実行を通じて触媒床温を上昇させることのできる値であるときに限り前記排気昇温制御を実行する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段は、機関運転状態に基づいて前記触媒の上流の排気温度を推定する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御手段は、前記排気系の微粒子の堆積量が前記触媒昇温制御の開始時の値よりも大きい値である判定値以上であることに基づいて、前記排気系の微粒子の堆積量が多い旨判定する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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