JP2003082980A - トンネル掘削機及びトンネル掘削工法 - Google Patents

トンネル掘削機及びトンネル掘削工法

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JP2003082980A
JP2003082980A JP2001274705A JP2001274705A JP2003082980A JP 2003082980 A JP2003082980 A JP 2003082980A JP 2001274705 A JP2001274705 A JP 2001274705A JP 2001274705 A JP2001274705 A JP 2001274705A JP 2003082980 A JP2003082980 A JP 2003082980A
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Masahiko Sugiyama
雅彦 杉山
Shuji Han
修二 繁
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機及び掘削工法において、トン
ネル掘削機の推進速度を高精度に制御することで掘削作
業性並びに信頼性の向上を図る。 【解決手段】 掘削機本体11に推進ジャッキとして、
油圧式シールドジャッキ26及び機械式シールドジャッ
キ27を搭載し、土留壁54の掘削時や障害物の切断時
には、機械式シールドジャッキ27を用いて掘削機本体
11を微速前進しながら、カッタヘッド15により土留
壁54を徐々に掘削したり、障害物を徐々に切断したり
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘削機や
トンネルボーリングマシンなどとして使用されるトンネ
ル掘削機並びにトンネル掘削工法に関し、特に、掘削機
の推進方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シールド掘削機は、円筒形状を
なす掘削機本体の前部に駆動回転可能な円盤形状をなす
カッタヘッドが回転自在に装着され、このカッタヘッド
にはカッタビットが多数取付けられる一方、後部には掘
削機本体を推進させる多数のシールドジャッキが装着さ
れると共に、既設トンネルの内壁面にセグメントを組み
付けるエレクタ装置が装着されて構成されている。従っ
て、カッタヘッドを回転させながらシールドジャッキを
伸長させると、既設セグメントからの掘削反力を得て掘
削機本体が推進し、各カッタビットが前方の地盤を掘削
し、トンネルを形成することができる。
【0003】このようなシールド掘削機にて、掘削機本
体の後部に搭載される多数のシールドジャッキは油圧ジ
ャッキであり、この油圧ジャッキに給排する油圧を制御
することでシールド掘削機の推進速度を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シールド掘
削機を用いて所定の位置にトンネルを構築する場合、発
進立坑と到達立坑を予め掘削しておき、発進立坑内にシ
ールド掘削機を搬入し、この発進立坑内で掘削反力確保
した状態で、発進口から地山へ貫入して所定のルートに
沿って掘削を行う。そして、シールド掘削機が到達立坑
まで掘進すると、予め形成された到達口よりシールド本
体を到達立坑内に引き出す。このようにして所定の位置
にトンネルを構築する。
【0005】そして、この発進立坑からのシールド掘削
機を発進する場合、発進立坑の側壁部に発進口が必要と
なるが、最近では、立坑における発進口の形成位置に所
定厚さの仮壁を形成しておき、この仮壁をシールド掘削
機のカッタヘッドが直接掘削して発進口を形成しなが
ら、トンネル掘削を開始している。
【0006】この場合、発進立坑の側壁部に設けられた
仮壁は硬質であり、シールド掘削機を微速で推進しなが
ら掘削する必要がある。ところが、シールド掘削機は、
シールドジャッキ(油圧ジャッキ)への油圧の給排によ
り推進速度を制御するものであるため、この推進速度を
微速で高精度に制御するのには限界がある。そのため、
シールド掘削機の推進時に速度が変化して前後動が発生
し、カッタヘッドが仮壁を破砕して大きな掘削物がチャ
ンバ内に取り込まれ、排土管が閉塞してしまう虞があ
る。
【0007】また、シールド掘削機により地盤を掘削中
に、前方に杭などの障害物が発生した場合、シールド掘
削機を微速推進してカッタ装置によりこの障害物を切断
する必要がある。ところが、前述したように、シールド
ジャッキ(油圧ジャッキ)による推進速度を微速で高精
度に制御することは困難であり、シールド掘削機の推進
速度が一定しないためにカッタ装置の刃が掘削物に衝突
して破損してしてしまう虞がある。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、トンネル掘削機の推進速度を高精度に制御する
ことで掘削作業性並びに信頼性の向上を図ったトンネル
掘削機及びトンネル掘削工法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のトンネル掘削機は、筒状の掘削機
本体と、該掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着され
たカッタヘッドと、前記掘削機本体を推進させる油圧式
推進ジャッキと、前記掘削機本体を推進させる機械式推
進ジャッキとを具えたことを特徴とするものである。
【0010】掘削機本体には、多数の推進ジャッキが搭
載されているが、その推進ジャッキのうちの多くを通常
の地盤掘削時に使用する油圧式推進ジャッキとし、その
他を立坑壁や障害物などの特殊物の掘削時に使用する機
械式推進ジャッキとすることが好ましい。
【0011】請求項2の発明のトンネル掘削機では、前
記油圧式推進ジャッキを地盤掘削時に駆動する一方、前
記機械式推進ジャッキを発進立坑壁の掘削時あるいは障
害物切断時に駆動することを特徴としている。
【0012】請求項3の発明のトンネル掘削機では、前
記機械式推進ジャッキを駆動することで、前記掘削機本
体を微速推進可能であることを特徴としている。
【0013】また、請求項4の発明のトンネル掘削工法
は、油圧式推進ジャッキを駆動することで掘削機本体を
一定速度で推進する一方、機械式推進ジャッキを駆動し
て前記掘削機本体を微速推進することを特徴とするもの
である。
【0014】請求項5の発明のトンネル掘削工法では、
前方に障害物を検出したときに、前記機械式推進ジャッ
キを駆動して前記掘削機本体を微速推進することで、カ
ッタ装置により前方の障害物を切断することを特徴とし
ている。
【0015】請求項6の発明のトンネル掘削工法は、ト
ンネル内の土留壁に対向してトンネル掘削機を配置し、
機械式推進ジャッキの伸長により反力を得て前記トンネ
ル掘削機を推進して前記土留壁を掘削し、該土留壁を掘
削した後、油圧式推進ジャッキの伸長により反力を得て
前記トンネル掘削機を推進して地盤を掘削してトンネル
を形成することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1に本発明の一実施形態に係るシールド
掘削機の概略断面、図2に図1のII−II断面、図3に機
械式シールドジャッキの概略、図4及び図5にシールド
掘削機のよる立坑発進時の動作を表す概略を示す。
【0018】本実施形態のシールド掘削機において、図
1及び図2に示すように、掘削機本体11は円筒形状を
なす前胴11aと後胴11bとが球面軸受12によって
屈曲自在に連結され、複数の中折ジャッキ13によって
屈曲可能となっている。この掘削機本体11の前胴11
aの前部には軸受14によってカッタヘッド15が回転
自在に装着されている。このカッタヘッド15は、放射
状に設けられた複数のカッタスポーク16を有し、この
各カッタスポーク16に多数のカッタビット17が取付
けられている。
【0019】一方、このカッタヘッド15の後部にはリ
ングギア18が固定される一方、前胴11aにはカッタ
旋回モータ19が取付けられ、このカッタ旋回モータ1
9の駆動ギア20がこのリングギア18に噛み合ってい
る。従って、カッタ旋回モータ19を駆動して駆動ギア
20を回転駆動すると、リングギア18を介してカッタ
ヘッド15を回転することができる。
【0020】また、前胴11aにはカッタヘッド15の
後方に位置してバルクヘッド21が取付けられており、
カッタヘッド15とこのバルクヘッド21との間にチャ
ンバ22が形成されている。そして、このチャンバ22
には一端がシールド掘削機の外部に延設された送泥管2
3及び排泥管24の他端が開口しており、排泥管24の
開口部分の近傍には掘削土砂と泥水とを攪拌、混合する
アジテータ25が装着されている。
【0021】一方、掘削機本体11の後胴11bの前部
内周辺には油圧式のシールドジャッキ26と機械式のシ
ールドジャッキ27が周方向に沿って混在して複数並設
されている。このシールドジャッキ26,27は掘進方
向後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された
既設セグメントSに押し付けることで、その反力により
掘削機本体11を前進することができる。
【0022】この油圧式のシールドジャッキ26は図示
しないが、シリンダケース内にピストンが移動自在に嵌
合し、ピストンロッドの先端部にスプレッダ28が取付
けられて構成されている。従って、図示しない制御装置
により電磁弁を開閉操作し、ピストンで仕切られたシリ
ンダケース内の油室に油圧を給排することで、ピストン
ロッドを介してスプレッダ28を伸縮することができ
る。
【0023】また、機械式のシールドジャッキ27にお
いて、図3に詳細に示すように、シリンダケース29内
にはねじ軸30が回転、且つ、軸方向に移動自在に支持
され、このねじ軸30にウォームホイール31が螺合す
ると共に、先端部がシリンダケース29外に突出してス
プレッダ32が取付けられている。また、シリンダケー
ス29には駆動モータ33が装着され、シリンダケース
29内に貫入する出力軸にはねじ軸30に直交するウォ
ーム34が固結され、ウォームホイール31と噛み合っ
ている。従って、駆動モータ33を駆動し、ウォーム3
4によりウォームホイール31を回転することで、ねじ
軸30を回転して軸方向に移動してスプレッダ32を伸
縮することができ、制御装置により駆動モータ33の回
転速度を制御することで、スプレッダ32の移動速度、
つまり、掘削機本体11の推進速度を制御することがで
きる。
【0024】また、この後胴11bには支持部材35に
よって旋回リング36が旋回自在で、駆動モータ37に
より旋回可能となっており、この旋回リング36にセグ
メントSを組立てるエレクタ装置37が装着されてい
る。
【0025】ここで、このように構成された本実施形態
のシールド掘削機によるトンネル掘削作業について説明
する。
【0026】トンネルを掘削形成するには、図4(a)に
示すように、まず、掘削開始位置に所定の深さまで発進
立坑51を掘削し、この発進立坑51内に受台52と反
力受け設備53を設置すると共に、発進口の形成位置に
対応して土留壁54を形成する。この土留壁54は炭素
繊維強化複合材料製のストランドまたはロッドを補強筋
とした新素材コンクリートであって、カッタヘッド15
に装着された図示しない専用のカッタビットにより掘削
可能となっている。そして、シールド掘削機をこの発進
立坑51内に搬入し、受台52上に載置して所定の向き
に位置決めし、掘削機本体11と反力受け設備53との
間にセグメントSを仮組みする。
【0027】このように発進立坑51内にシールド掘削
機がセットされると、図4(b)に示すように、カッタ旋
回モータ19によりカッタヘッド15を回転しながら複
数の機械式シールドジャッキ27のみを伸長してスプレ
ッダ32を既設セグメントSへ押し付け、その反力によ
って掘削機本体11を前進させる。そして、図5(a)に
示すように、カッタヘッド15が土留壁54に接触して
倒壊を防止しながら、この土留壁54の掘削を開始す
る。カッタヘッド15により掘削された掘削物はチャン
バ22内に取り込まれ、送泥管23からの送水と共に排
泥管24から外部に排出され、、エレクタ装置37はセ
グメントSを組み立てる。
【0028】このとき、掘削機本体11は機械式シール
ドジャッキ27の伸縮により微速推進しながら、カッタ
ヘッド15が土留壁54を徐々に掘削していくため、こ
の土留壁54には常時一定の掘削圧が作用し、細かい掘
削物がチャンバ22に取り込まれることとなり、排泥管
24が閉塞することはない。
【0029】この機械式シールドジャッキ27の伸長に
よる掘削機本体11の前進で、カッタヘッド15が土留
壁54を完全に掘削して貫通すると、発進口55が形成
される。ここで、図5(b)に示すように、油圧式シール
ドジャッキ26を伸長してスプレッダ28をセグメント
Sに押し付けて掘削反力を確保する一方、機械式シール
ドジャッキ27を収縮してスプレッダ32をセグメント
Sから離間する。即ち、掘削機本体11の推進ジャッキ
を機械式シールドジャッキ27から油圧式シールドジャ
ッキ26に交代する。そして、カッタヘッド15を回転
させなから、油圧式シールドジャッキ26を伸長して掘
削機本体11を前進させることで、継続してカッタヘッ
ド15のカッタビット17により前方の地盤を掘削す
る。そして、掘削土砂はチャンバ22内に取り込まれ、
排泥管24から外部に排出される一方、エレクタ装置3
7がセグメントSを継続して組み立てていく。この作業
の繰り返しによって所定長さのトンネルを掘削形成す
る。
【0030】また、カッタヘッド15を回転させなか
ら、油圧式シールドジャッキ26を伸長して掘削機本体
11を前進させて前方の地盤を掘削しているとき、図示
しない前方探査装置により障害物を検出すると、この障
害物の直前にて、掘削機本体11の推進ジャッキを油圧
式シールドジャッキ26から機械式シールドジャッキ2
7に交代する。そして、カッタヘッド15を回転させな
から、機械式シールドジャッキ26を伸長して掘削機本
体11を微速前進させることで、図示しない障害物切削
用カッタにより前方の障害物を切断する。このとき、掘
削機本体11は微速推進しながら障害物を徐々に切断す
るため、この障害物切削用カッタが破損したりすること
はなく、適正に障害物を排除できる。
【0031】そして、シールド掘削機が図示しない到達
立坑に到達したら、再び、機械式シールドジャッキ26
を用いて掘削機本体11を微速前進させながら、カッタ
ヘッド15により到達立坑の土留壁を掘削して、トンネ
ルを連通する。
【0032】このように本実施形態のトンネル掘削機に
あっては、掘削機本体11に推進ジャッキとして、油圧
式シールドジャッキ26及び機械式シールドジャッキ2
7を搭載している。従って、発進立坑51からシールド
掘削機を発進するとき、機械式シールドジャッキ27を
用いて掘削機本体11を微速前進しながら、カッタヘッ
ド15により土留壁54を徐々に掘削するため、この土
留壁54には常時一定の掘削圧が作用して倒壊すること
はなく、また、土留壁54の細かい掘削物がチャンバ2
2に取り込まれて排泥管24により排出されるため、こ
の排泥管24が閉塞することはなく、安定した掘削作業
を行うことができる。
【0033】また、地盤に埋設された障害物を切断する
ときにも、機械式シールドジャッキ27を用いて掘削機
本体11を微速前進しながら、障害物切削用カッタによ
り障害物を徐々に切断するため、この障害物切削用カッ
タが破損したりすることはなく、適正に障害物を排除で
きる。
【0034】なお、上述の実施形態では、シールド掘削
機の発進時にカッタヘッド15が発進立坑51や到達立
坑の土留壁54掘削するとき、また、地盤に埋設された
障害物を切断するときに、機械式シールドジャッキ27
を用いて掘削機本体11を微速前進するようにしたが、
これらの場合に限らず、例えば、中折ジャッキ13によ
る掘削機本体11の屈曲時など、掘削機本体11を微速
前進させるときに機械式シールドジャッキ27を用いれ
ばよい。
【0035】また、上述の実施形態にて、機械式シール
ドジャッキ27を、ねじ軸30、ウォームホイール3
1、駆動モータ33、ウォーム34等により構成した
が、これに限らず、駆動モータ、ねじ軸、ナット等によ
り構成してもよく、機械式シールドジャッキの構造は何
ら限定されるものではない。
【0036】更に、上述の実施形態では、本発明のトン
ネル掘削機を泥水式シールド掘削機として説明したが、
泥土圧式シールド掘削機としてもよく、この場合、送水
管、排水管、アジテータに代えてスクリューコンベヤを
用いればよい。更に、本発明のトンネル掘削機をシール
ド掘削機として説明したが、トンネルボーリングマシン
に適用することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のトンネル掘削機によれば、筒状
の掘削機本体の前部にカッタヘッドを装着する一方、掘
削機本体の後部に油圧式推進ジャッキと機械式推進ジャ
ッキを並設したので、通常地盤の掘削時には油圧式推進
ジャッキを用いることで、効率よく掘進してトンネルを
形成することができる一方、硬質部分の掘削時には機械
式推進ジャッキを用いることで、適正に掘進してトンネ
ルを形成することができ、トンネル掘削機の推進速度を
高精度に制御することで掘削作業性並びに信頼性の向上
を図ることができる。
【0038】請求項2の発明のトンネル掘削機によれ
ば、油圧式推進ジャッキを地盤掘削時に駆動する一方、
機械式推進ジャッキを発進立坑壁の掘削時あるいは障害
物切断時に駆動するので、掘削部分に応じて油圧式推進
ジャッキと機械式推進ジャッキとを使い分けることで、
効率よくトンネルを掘削することができる。
【0039】請求項3の発明のトンネル掘削機によれ
ば、機械式推進ジャッキを駆動することで掘削機本体を
微速推進可能としたので、カッタヘッドが発進立坑や到
達立坑の縦壁を掘削するとき、地中障害物を切断すると
きに、機械式推進ジャッキを用いて掘削機本体を微速推
進することで、縦壁を徐々に掘削して倒壊や掘削物によ
る排出部の閉塞を防止することができると共に、地中障
害物を徐々に切断してカッタ装置の破損等を防止するこ
とができる。
【0040】また、請求項4の発明のトンネル掘削工法
によれば、油圧式推進ジャッキを駆動することで掘削機
本体を一定速度で推進する一方、機械式推進ジャッキを
駆動して掘削機本体を微速推進するようにしたので、掘
削部分に応じて油圧式推進ジャッキと機械式推進ジャッ
キとを使い分けることで、効率よくトンネルを掘削する
ことができ、掘削作業性並びに信頼性の向上を図ること
ができる。
【0041】請求項5の発明のトンネル掘削工法によれ
ば、前方に障害物を検出したときに、機械式推進ジャッ
キを駆動して掘削機本体を微速推進することで、カッタ
装置により前方の障害物を切断するようにしたので、カ
ッタ装置は地中障害物を徐々に切断することとなり、こ
のカッタ装置の破損等を防止することができる。
【0042】請求項6の発明のトンネル掘削工法によれ
ば、トンネル内の土留壁に対向してトンネル掘削機を配
置し、機械式推進ジャッキの伸長により反力を得て前記
トンネル掘削機を推進して前記土留壁を掘削し、土留壁
を掘削した後、油圧式推進ジャッキの伸長により反力を
得てトンネル掘削機を推進して地盤を掘削してトンネル
を形成するようにしたので、カッタヘッドが発進立坑や
到達立坑の土留壁を掘削するとき、機械式推進ジャッキ
を用いて掘削機本体を微速推進して土留壁を徐々に掘削
することで、土留壁の倒壊や大きな掘削物による排出部
の閉塞を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシールド掘削機の概
略断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】機械式シールドジャッキの概略図である。
【図4】シールド掘削機のよる立坑発進時の動作を表す
概略図である。
【図5】シールド掘削機のよる立坑発進時の動作を表す
概略図である。
【符号の説明】
11 掘削機本体 15 カッタヘッド 19 カッタ旋回モータ 26 油圧式シールドジャッキ 27 機械式シールドジャッキ 38 エレクタ装置 51 発進立坑 54 土留壁
フロントページの続き (72)発明者 繁 修二 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 Fターム(参考) 2D054 AC01 AD33 BA03 EA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の掘削機本体と、該掘削機本体の前
    部に駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、前記掘
    削機本体を推進させる油圧式推進ジャッキと、前記掘削
    機本体を推進させる機械式推進ジャッキとを具えたこと
    を特徴とするトンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記油圧式推進ジャッキを地盤掘削時に駆動する一
    方、前記機械式推進ジャッキを発進立坑壁の掘削時ある
    いは障害物切断時に駆動することを特徴とするトンネル
    掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記機械式推進ジャッキを駆動することで、前記掘
    削機本体を微速推進可能であることを特徴とするトンネ
    ル掘削機。
  4. 【請求項4】 油圧式推進ジャッキを駆動することで掘
    削機本体を一定速度で推進する一方、機械式推進ジャッ
    キを駆動して前記掘削機本体を微速推進することを特徴
    とするトンネル掘削工法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のトンネル掘削工法におい
    て、前方に障害物を検出したときに、前記機械式推進ジ
    ャッキを駆動して前記掘削機本体を微速推進すること
    で、カッタ装置により前方の障害物を切断することを特
    徴とするトンネル掘削工法。
  6. 【請求項6】 トンネル内の土留壁に対向してトンネル
    掘削機を配置し、機械式推進ジャッキの伸長により反力
    を得て前記トンネル掘削機を推進して前記土留壁を掘削
    し、該土留壁を掘削した後、油圧式推進ジャッキの伸長
    により反力を得て前記トンネル掘削機を推進して地盤を
    掘削してトンネルを形成することを特徴とするトンネル
    掘削工法。
JP2001274705A 2001-09-11 2001-09-11 トンネル掘削機及びトンネル掘削工法 Withdrawn JP2003082980A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201975A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 ヤスダエンジニアリング株式会社 推進工法用又はシールド工法用掘進機及びその掘進方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201975A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 ヤスダエンジニアリング株式会社 推進工法用又はシールド工法用掘進機及びその掘進方法

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