JP2003082630A - 融雪装置用の面状発熱体 - Google Patents
融雪装置用の面状発熱体Info
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- JP2003082630A JP2003082630A JP2001266960A JP2001266960A JP2003082630A JP 2003082630 A JP2003082630 A JP 2003082630A JP 2001266960 A JP2001266960 A JP 2001266960A JP 2001266960 A JP2001266960 A JP 2001266960A JP 2003082630 A JP2003082630 A JP 2003082630A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 寒冷地の降雪特性に最適な融雪性能を発揮す
ることで、融雪時間の短縮と、節電を図るとともに、設
置場所の凹凸に対する柔軟性と耐久強度を有する融雪装
置用の面状発熱体を提供すること。 【解決手段】 融雪用熱量を供給する加熱手段2によっ
て加熱される発熱プレート3と、加熱手段2を下方から
囲む保護カバー4とを備えて、発熱プレート3は上面が
略平坦で外縁部に外枠3bを有する蓋形状とするととも
に、発熱プレート3の外枠3aに切欠部6を設けたこと
で、降雪時に加熱手段2に通電すれば、その発熱が直ち
にその上部を覆う発熱プレート3に供給されて、融雪用
熱量として効果を発揮する。また、発熱プレート3は設
置場所10の不陸に対応する柔軟性を得る。不陸を吸収
して、ガタツキなく設置できるので、使用感に優れて、
耐久強度も向上する融雪装置用の面状発熱体1を提供で
きる。
ることで、融雪時間の短縮と、節電を図るとともに、設
置場所の凹凸に対する柔軟性と耐久強度を有する融雪装
置用の面状発熱体を提供すること。 【解決手段】 融雪用熱量を供給する加熱手段2によっ
て加熱される発熱プレート3と、加熱手段2を下方から
囲む保護カバー4とを備えて、発熱プレート3は上面が
略平坦で外縁部に外枠3bを有する蓋形状とするととも
に、発熱プレート3の外枠3aに切欠部6を設けたこと
で、降雪時に加熱手段2に通電すれば、その発熱が直ち
にその上部を覆う発熱プレート3に供給されて、融雪用
熱量として効果を発揮する。また、発熱プレート3は設
置場所10の不陸に対応する柔軟性を得る。不陸を吸収
して、ガタツキなく設置できるので、使用感に優れて、
耐久強度も向上する融雪装置用の面状発熱体1を提供で
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融雪装置に用いら
れる面状発熱体に係わり、特に一般家庭や店舗の敷地内
の雪を効率的に融雪するための構成に関するものであ
る。
れる面状発熱体に係わり、特に一般家庭や店舗の敷地内
の雪を効率的に融雪するための構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】積雪の多い寒冷地においては、公共の道
路はもとより、一般家庭や店舗の敷地の、特に歩道から
一般家庭の玄関、車庫あるいは駐車スペースまでのアプ
ローチの除雪作業が、積雪期の日常生活での大きな問題
とされてきている。
路はもとより、一般家庭や店舗の敷地の、特に歩道から
一般家庭の玄関、車庫あるいは駐車スペースまでのアプ
ローチの除雪作業が、積雪期の日常生活での大きな問題
とされてきている。
【0003】これを解決するためのものとしては、発熱
体として電熱線や温水パイプ等を敷地内の地面に埋設し
て、路面の加熱を行うことで融雪を行う融雪装置があ
る。「電熱線」は通電することでジュール熱によって発
熱するものであり、「温水パイプ」は灯油ボイラーの燃
焼で加熱した温水(実際は不凍液)を熱媒として循環す
ることで発熱するものである。これらの加熱によって路
面温度を上昇させて、路面上の雪を融雪することが一般
的である。このような融雪装置は、ロードヒーティング
装置、あるいはロードヒーティングとも呼ばれる。
体として電熱線や温水パイプ等を敷地内の地面に埋設し
て、路面の加熱を行うことで融雪を行う融雪装置があ
る。「電熱線」は通電することでジュール熱によって発
熱するものであり、「温水パイプ」は灯油ボイラーの燃
焼で加熱した温水(実際は不凍液)を熱媒として循環す
ることで発熱するものである。これらの加熱によって路
面温度を上昇させて、路面上の雪を融雪することが一般
的である。このような融雪装置は、ロードヒーティング
装置、あるいはロードヒーティングとも呼ばれる。
【0004】その一例を図10および図11に基づいて
説明する。一般的な住宅30が歩道31に面して、玄関
32および駐車スペース33を有している事例である。
図において駐車スペース33および玄関32に至るアプ
ローチには融雪装置35が埋設されていて、その範囲を
融雪領域40として示している。
説明する。一般的な住宅30が歩道31に面して、玄関
32および駐車スペース33を有している事例である。
図において駐車スペース33および玄関32に至るアプ
ローチには融雪装置35が埋設されていて、その範囲を
融雪領域40として示している。
【0005】この融雪装置35は、地盤に砕石を敷き詰
めた路床部41、コンクリート路盤部42、アスファル
ト舗装部43からなる地面に埋設されている。路床部4
1、コンクリート路盤部42、アスファルト舗装部43
は、それぞれ土木工事にて、深さD1(一例として約3
00mm)、D2(約70mm)、D3(約30mm)
にて形成される。加熱手段としてのヒータ44は、路床
部41の上面に金属メッシュ(図示省略)とともに敷設
されて、コンクリート路盤部42、アスファルト舗装部
43にて、埋設されている。もちろん、ヒータ44の位
置に温水パイプを埋設したものもあるが、その埋設部の
基本的な構成は同様である。
めた路床部41、コンクリート路盤部42、アスファル
ト舗装部43からなる地面に埋設されている。路床部4
1、コンクリート路盤部42、アスファルト舗装部43
は、それぞれ土木工事にて、深さD1(一例として約3
00mm)、D2(約70mm)、D3(約30mm)
にて形成される。加熱手段としてのヒータ44は、路床
部41の上面に金属メッシュ(図示省略)とともに敷設
されて、コンクリート路盤部42、アスファルト舗装部
43にて、埋設されている。もちろん、ヒータ44の位
置に温水パイプを埋設したものもあるが、その埋設部の
基本的な構成は同様である。
【0006】このような融雪装置35は、降雪を検知す
るために、降雪センサー、気温センサー、地温センサー
(センサー類の図示は省略)を備えて、各センサーから
の信号に応じて自動運転したり、あるいは使用者の判断
で手動運転するための制御装置を備えている。
るために、降雪センサー、気温センサー、地温センサー
(センサー類の図示は省略)を備えて、各センサーから
の信号に応じて自動運転したり、あるいは使用者の判断
で手動運転するための制御装置を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成の融雪
装置35では、加熱手段であるヒータ34や温水パイプ
を地表から深さD2+D3である、約100mmの地中
に埋設している。このため、降雪をセンサーが検知し
て、ただちに自動運転を開始したり、または手動による
運転を開始しても、しばらくの間は、加熱手段であるヒ
ータ44はその上部の地面を加熱することに終始する。
融雪装置35全体の温度を上昇させて、融雪開始するま
でに、運転時間と電気エネルギーを必要として、地表に
堆積し続ける雪をただちに融雪するには至らない。温水
パイプでも、この点では同様である。
装置35では、加熱手段であるヒータ34や温水パイプ
を地表から深さD2+D3である、約100mmの地中
に埋設している。このため、降雪をセンサーが検知し
て、ただちに自動運転を開始したり、または手動による
運転を開始しても、しばらくの間は、加熱手段であるヒ
ータ44はその上部の地面を加熱することに終始する。
融雪装置35全体の温度を上昇させて、融雪開始するま
でに、運転時間と電気エネルギーを必要として、地表に
堆積し続ける雪をただちに融雪するには至らない。温水
パイプでも、この点では同様である。
【0008】また、降雪は24時間連続的に発生するこ
とは少なくて、間欠的に降雪することが多い。したがっ
て、融雪装置35の運転も、間欠的であることが多く
て、その都度、融雪装置35すなわち融雪領域40の地
温は低下する。そこで次の降雪時には、冷却した路面全
体を再度加温するために時間が必要である。このような
原因によっても、電気あるいは灯油の消費量が多くなる
ので、ランニングコストが高い。
とは少なくて、間欠的に降雪することが多い。したがっ
て、融雪装置35の運転も、間欠的であることが多く
て、その都度、融雪装置35すなわち融雪領域40の地
温は低下する。そこで次の降雪時には、冷却した路面全
体を再度加温するために時間が必要である。このような
原因によっても、電気あるいは灯油の消費量が多くなる
ので、ランニングコストが高い。
【0009】このように、積雪期全体を通じて考える
と、融雪装置35の温度上昇、また間欠的な運転のため
に、使用されるエネルギーの損失は大きい。この点から
みると、従来の融雪装置はその融雪性能が不適切であっ
て、効率が低いと言える。
と、融雪装置35の温度上昇、また間欠的な運転のため
に、使用されるエネルギーの損失は大きい。この点から
みると、従来の融雪装置はその融雪性能が不適切であっ
て、効率が低いと言える。
【0010】もちろん、土木工事によって、地中に発熱
体を埋設する融雪装置35であるから、その施工には長
時間の工期が必要で、そのための工事費も高い。
体を埋設する融雪装置35であるから、その施工には長
時間の工期が必要で、そのための工事費も高い。
【0011】そこで、玄関先や階段といった場所には、
単に置くだけで良いマット状の発熱体もある。これは一
般には、加熱素子をその内部に一体に成形したゴムシー
ト状のものであって、降雪時に通電すれば、比較的速や
かに表面の雪を融雪できるものである。このようなもの
は融雪マットとも呼ばれる。しかしながら、一般にはゴ
ムシートの厚さが約10mm程度のものであって、自動
車の重量に耐えるだけの強度は有していないので、駐車
スペースには使えない。また、傘の先端や、鋭利なもの
で突いた時の強度も、ゴムシートでは十分とは言えな
い。したがって、このような構成のものでは、耐久強度
に関して課題があるといえる。
単に置くだけで良いマット状の発熱体もある。これは一
般には、加熱素子をその内部に一体に成形したゴムシー
ト状のものであって、降雪時に通電すれば、比較的速や
かに表面の雪を融雪できるものである。このようなもの
は融雪マットとも呼ばれる。しかしながら、一般にはゴ
ムシートの厚さが約10mm程度のものであって、自動
車の重量に耐えるだけの強度は有していないので、駐車
スペースには使えない。また、傘の先端や、鋭利なもの
で突いた時の強度も、ゴムシートでは十分とは言えな
い。したがって、このような構成のものでは、耐久強度
に関して課題があるといえる。
【0012】これらの問題点をを解決するものとして、
いくつかの方式が提案されている。
いくつかの方式が提案されている。
【0013】まず、実用新案登録第3041741号公
報には、融雪が必要な場所に直接敷設できる融雪用パネ
ルが示されており、金属製上板と、上下両面保護シート
で覆われた面状発熱体と、その下側で合成樹脂製断熱材
を配置した多層構造となっている。本構成では断熱材に
よって、面状発熱体によって金属製上板は効率良く加熱
されると同時に、金属製上板の変形量は抑制されるもの
とされている。
報には、融雪が必要な場所に直接敷設できる融雪用パネ
ルが示されており、金属製上板と、上下両面保護シート
で覆われた面状発熱体と、その下側で合成樹脂製断熱材
を配置した多層構造となっている。本構成では断熱材に
よって、面状発熱体によって金属製上板は効率良く加熱
されると同時に、金属製上板の変形量は抑制されるもの
とされている。
【0014】しかしながら、面状発熱体を収納するケー
ス状パネル体の空間部分に断熱材が充填されているの
で、自動車、人の通過による外力が面状ヒータに加わる
構造であって、面状発熱体の耐久強度に課題が生ずる恐
れがあるものである。また、この実用新案にて、融雪用
パネルの内部に支持体を配設することも提案されている
が、金属製上板の変形量はさらに抑制されるものの、支
持体のない部分で外力が加わった場合の面状発熱体への
影響はさほど変化がないものであって、耐久強度上の課
題は同様であるものと推察する。
ス状パネル体の空間部分に断熱材が充填されているの
で、自動車、人の通過による外力が面状ヒータに加わる
構造であって、面状発熱体の耐久強度に課題が生ずる恐
れがあるものである。また、この実用新案にて、融雪用
パネルの内部に支持体を配設することも提案されている
が、金属製上板の変形量はさらに抑制されるものの、支
持体のない部分で外力が加わった場合の面状発熱体への
影響はさほど変化がないものであって、耐久強度上の課
題は同様であるものと推察する。
【0015】次に、特開2001−20210号公報に
は、金属体を有する舗道面と、平板状のゴム体内に平型
巻線が埋設された誘導コイルによる誘導加熱を利用した
融雪舗道が示されている。また、導電性材料からなる中
空の金属箱体の内部上面に近接して敷設された誘導コイ
ルによる誘導加熱を利用した融雪舗道も示されている。
その明細書には、平型巻線はゴム体に埋設されているか
ら、舗道面の下面に近接して配置されていても舗道面か
ら受ける外力がゴム体で緩和されて損傷する可能性が低
いと述べられている。また、金属箱体に誘導コイルを収
納するものについても、漏れ磁束を低減させて、人体に
対してより一層安全な融雪舗道を実現できると記されて
いる。
は、金属体を有する舗道面と、平板状のゴム体内に平型
巻線が埋設された誘導コイルによる誘導加熱を利用した
融雪舗道が示されている。また、導電性材料からなる中
空の金属箱体の内部上面に近接して敷設された誘導コイ
ルによる誘導加熱を利用した融雪舗道も示されている。
その明細書には、平型巻線はゴム体に埋設されているか
ら、舗道面の下面に近接して配置されていても舗道面か
ら受ける外力がゴム体で緩和されて損傷する可能性が低
いと述べられている。また、金属箱体に誘導コイルを収
納するものについても、漏れ磁束を低減させて、人体に
対してより一層安全な融雪舗道を実現できると記されて
いる。
【0016】しかしながら、前者の融雪舗道のように、
平型巻線をゴム体に埋設するには、複雑な加工工程を必
要として、一般家庭で使用可能な安価な融雪用パネルと
は言えない。さらには、外力が緩和されるとはいうもの
の、自動車の駐車スペースとして利用できる耐久強度は
見込めず、主として人が往来する舗道に使用が限定され
るものと判断される。また後者の融雪舗道も不要な漏れ
磁束を激減させるもの、耐久強度の面より、利用範囲が
限定されるものと考える。
平型巻線をゴム体に埋設するには、複雑な加工工程を必
要として、一般家庭で使用可能な安価な融雪用パネルと
は言えない。さらには、外力が緩和されるとはいうもの
の、自動車の駐車スペースとして利用できる耐久強度は
見込めず、主として人が往来する舗道に使用が限定され
るものと判断される。また後者の融雪舗道も不要な漏れ
磁束を激減させるもの、耐久強度の面より、利用範囲が
限定されるものと考える。
【0017】なお、同公報にて、誘導コイル下面と路盤
との間に断熱材を配置することも示されているが、上記
実用新案登録3041741号公報で示されているもの
と同様、外力の誘導コイルに作用することで、耐久強度
上の課題はあるものと推察する。
との間に断熱材を配置することも示されているが、上記
実用新案登録3041741号公報で示されているもの
と同様、外力の誘導コイルに作用することで、耐久強度
上の課題はあるものと推察する。
【0018】さらに、上記2案の面状発熱体はその設置
場所の平坦度によっては、設置状態ががたついて、人、
自動車の通過によって、振動したり、過大な荷重を集中
的に受ける恐れのあるものである。そのために、公報に
も記載されているように、設置工事においては、実用新
案登録3041741のものでは架台をきっちりと設置
すること、特開2001−20210のものでは路盤の
舗道の形成部位を若干掘り下げて、レベル調整用の砂を
敷いてから設置することが、必要条件であって、その点
では設置工事にも手間がかかるものと考える。
場所の平坦度によっては、設置状態ががたついて、人、
自動車の通過によって、振動したり、過大な荷重を集中
的に受ける恐れのあるものである。そのために、公報に
も記載されているように、設置工事においては、実用新
案登録3041741のものでは架台をきっちりと設置
すること、特開2001−20210のものでは路盤の
舗道の形成部位を若干掘り下げて、レベル調整用の砂を
敷いてから設置することが、必要条件であって、その点
では設置工事にも手間がかかるものと考える。
【0019】すなわち、従来の融雪装置35や融雪マッ
ト、融雪用パネル等は、一般家庭や店舗の敷地内におけ
る駐車スペースに用いるには、その融雪性能あるいは耐
久強度に関してそれぞれに課題を有する。
ト、融雪用パネル等は、一般家庭や店舗の敷地内におけ
る駐車スペースに用いるには、その融雪性能あるいは耐
久強度に関してそれぞれに課題を有する。
【0020】本発明は、以上のような従来の融雪装置が
有している課題を解決するために、寒冷地の降雪特性に
最適な融雪性能を発揮することで、融雪時間の短縮と、
節電を図るとともに、設置場所の凹凸に対する柔軟性と
耐久強度を有する融雪装置用の面状発熱体を提供するこ
とを目的としているものである。
有している課題を解決するために、寒冷地の降雪特性に
最適な融雪性能を発揮することで、融雪時間の短縮と、
節電を図るとともに、設置場所の凹凸に対する柔軟性と
耐久強度を有する融雪装置用の面状発熱体を提供するこ
とを目的としているものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の融雪装置用の面
状発熱体は、融雪用熱量を供給する加熱手段と、前記加
熱手段によって加熱される発熱プレートと、前記加熱手
段を下方から囲む保護カバーとを備えて、前記発熱プレ
ートは上面が略平坦で外縁部に外枠を有する蓋形状とす
るとともに、前記発熱プレートの外枠に切欠部を設けた
ものである。
状発熱体は、融雪用熱量を供給する加熱手段と、前記加
熱手段によって加熱される発熱プレートと、前記加熱手
段を下方から囲む保護カバーとを備えて、前記発熱プレ
ートは上面が略平坦で外縁部に外枠を有する蓋形状とす
るとともに、前記発熱プレートの外枠に切欠部を設けた
ものである。
【0022】この発明によれば、融雪装置としては、降
雪時に加熱手段に通電すれば、その発熱が直ちにその上
部を覆う発熱プレートに供給されて、融雪用熱量として
効果を発揮する。また、発熱プレートは上面が略平坦な
蓋形状であるから、熱容量が小さいので、短時間で温度
が上昇して、融雪が行えて、節電も図れる。さらには、
発熱プレートの外枠に設けた切欠部によって、発熱プレ
ートは設置場所の緩やかな凹凸いわゆる「うねり」(以
後、不陸とも呼ぶ)に対応する柔軟性を得る。すなわ
ち、この面状発熱体は不陸を吸収して、ガタツキなく設
置できるので、使用感に優れて、耐久強度も向上する融
雪装置用の面状発熱体を提供できる。
雪時に加熱手段に通電すれば、その発熱が直ちにその上
部を覆う発熱プレートに供給されて、融雪用熱量として
効果を発揮する。また、発熱プレートは上面が略平坦な
蓋形状であるから、熱容量が小さいので、短時間で温度
が上昇して、融雪が行えて、節電も図れる。さらには、
発熱プレートの外枠に設けた切欠部によって、発熱プレ
ートは設置場所の緩やかな凹凸いわゆる「うねり」(以
後、不陸とも呼ぶ)に対応する柔軟性を得る。すなわ
ち、この面状発熱体は不陸を吸収して、ガタツキなく設
置できるので、使用感に優れて、耐久強度も向上する融
雪装置用の面状発熱体を提供できる。
【0023】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、融雪用熱
量を供給する加熱手段と、前記加熱手段によって加熱さ
れる発熱プレートと、前記加熱手段を下方から囲む保護
カバーとを備えて、前記発熱プレートは上面が略平坦で
外縁部に外枠を有する蓋形状とするとともに、前記発熱
プレートの外枠に切欠部を設けたものである。
量を供給する加熱手段と、前記加熱手段によって加熱さ
れる発熱プレートと、前記加熱手段を下方から囲む保護
カバーとを備えて、前記発熱プレートは上面が略平坦で
外縁部に外枠を有する蓋形状とするとともに、前記発熱
プレートの外枠に切欠部を設けたものである。
【0024】この発明によれば、融雪装置としては、降
雪時に加熱手段に通電すれば、その発熱が直ちにその上
部を覆う発熱プレートに供給されて、融雪用熱量として
効果を発揮する。また、発熱プレートは上面が略平坦な
蓋形状であるから、熱容量が小さいので、短時間で温度
が上昇して、融雪が行えて、節電も図れる。さらには、
発熱プレートの外枠に設けた切欠部によって、発熱プレ
ートは設置場所の不陸に対応する柔軟性を得る。すなわ
ち、この面状発熱体は不陸を吸収して、ガタツキなく設
置できるので、使用感に優れて、耐久強度も向上する融
雪装置用の面状発熱体を提供できる。
雪時に加熱手段に通電すれば、その発熱が直ちにその上
部を覆う発熱プレートに供給されて、融雪用熱量として
効果を発揮する。また、発熱プレートは上面が略平坦な
蓋形状であるから、熱容量が小さいので、短時間で温度
が上昇して、融雪が行えて、節電も図れる。さらには、
発熱プレートの外枠に設けた切欠部によって、発熱プレ
ートは設置場所の不陸に対応する柔軟性を得る。すなわ
ち、この面状発熱体は不陸を吸収して、ガタツキなく設
置できるので、使用感に優れて、耐久強度も向上する融
雪装置用の面状発熱体を提供できる。
【0025】請求項2記載の発明は、融雪用熱量を供給
する加熱手段と、前記加熱手段によって加熱される発熱
プレートと、前記発熱プレートを支持するとともに前記
加熱手段を下方から囲む保護カバーとを備えて、前記保
護カバーは外縁部に外枠を有する箱形状とするととも
に、前記保護カバーの外枠に切欠部を設けたことであ
る。
する加熱手段と、前記加熱手段によって加熱される発熱
プレートと、前記発熱プレートを支持するとともに前記
加熱手段を下方から囲む保護カバーとを備えて、前記保
護カバーは外縁部に外枠を有する箱形状とするととも
に、前記保護カバーの外枠に切欠部を設けたことであ
る。
【0026】この発明では、融雪装置としては、降雪時
に加熱手段に通電すれば、その発熱が直ちにその上部を
覆う発熱プレートに供給されて、融雪用熱量として効果
を発揮する。また、発熱プレートは上面が略平坦な蓋形
状であるから、熱容量が小さいので、短時間で温度が上
昇して、融雪が行えて、節電も図れる。さらには、保護
カバーの外枠に設けた切欠部によって、保護カバー、す
なわち面状発熱体として、設置場所の不陸に対応する柔
軟性を得る。またさらに、発熱プレートがほぼ単純な薄
板構造で軽量化できる。またさらには、発熱プレートの
着脱が簡単で、設置工事、メンテナンス工事が短時間で
できる。またさらには、発熱プレートの表裏入れ替えな
ども可能である。長寿命化、夏冬模様替えによる適切な
温度維持もできる。
に加熱手段に通電すれば、その発熱が直ちにその上部を
覆う発熱プレートに供給されて、融雪用熱量として効果
を発揮する。また、発熱プレートは上面が略平坦な蓋形
状であるから、熱容量が小さいので、短時間で温度が上
昇して、融雪が行えて、節電も図れる。さらには、保護
カバーの外枠に設けた切欠部によって、保護カバー、す
なわち面状発熱体として、設置場所の不陸に対応する柔
軟性を得る。またさらに、発熱プレートがほぼ単純な薄
板構造で軽量化できる。またさらには、発熱プレートの
着脱が簡単で、設置工事、メンテナンス工事が短時間で
できる。またさらには、発熱プレートの表裏入れ替えな
ども可能である。長寿命化、夏冬模様替えによる適切な
温度維持もできる。
【0027】請求項3記載の発明は、特に請求項1また
は2記載の発明において、加熱手段が発熱プレートを誘
導加熱する加熱コイルとしたものである。
は2記載の発明において、加熱手段が発熱プレートを誘
導加熱する加熱コイルとしたものである。
【0028】この発明では、誘導加熱で発熱プレートを
加熱することで、面状発熱体の表面自体が発熱するので
高速に表面温度が上昇して、融雪装置としては、より優
れた融雪性能を発揮する。
加熱することで、面状発熱体の表面自体が発熱するので
高速に表面温度が上昇して、融雪装置としては、より優
れた融雪性能を発揮する。
【0029】請求項4記載の発明は、特に請求項1〜3
のいずれか1項に記載の発明において、保護カバーが加
熱手段を支持するとともに、前記加熱手段と発熱プレー
トの間に空隙を設けたことである。
のいずれか1項に記載の発明において、保護カバーが加
熱手段を支持するとともに、前記加熱手段と発熱プレー
トの間に空隙を設けたことである。
【0030】この発明では、保護カバーは加熱手段を支
持するとともに、加熱手段と発熱プレートとの間に空隙
を設けたので、人の往来や自動車の駐停車に伴って発熱
プレートの弾性変形が生じても、それらの荷重は加熱手
段には作用せずに、発熱プレートと支持金具とに作用す
る。したがって、加熱手段の損傷が防止できて、面状発
熱体としての耐久強度が確保できる。
持するとともに、加熱手段と発熱プレートとの間に空隙
を設けたので、人の往来や自動車の駐停車に伴って発熱
プレートの弾性変形が生じても、それらの荷重は加熱手
段には作用せずに、発熱プレートと支持金具とに作用す
る。したがって、加熱手段の損傷が防止できて、面状発
熱体としての耐久強度が確保できる。
【0031】請求項5記載の発明は、特に請求項1〜4
のいずれか1項に記載の発明において、保護カバーと面
状発熱体の設置面との間に空隙を設けたことである。
のいずれか1項に記載の発明において、保護カバーと面
状発熱体の設置面との間に空隙を設けたことである。
【0032】この発明では、保護カバーの下面と面状発
熱体の設置面との間に空隙をもうけたので、人の往来や
自動車の駐停車に伴って発熱プレートの弾性変形が生じ
て、さらに保護カバーが弾性変形するような場合にも、
保護カバーは設置面に押し付けられることがない。すな
わち、それらの荷重を受けることがないので、面状発熱
体の保護カバーの耐久強度が確保される。また、保護カ
バーと設置面の間の空隙が断熱効果を発揮して、加熱手
段による融雪用熱量が設置場所の路盤へと供給されるこ
とも抑制されて、効率的な融雪が行われる。
熱体の設置面との間に空隙をもうけたので、人の往来や
自動車の駐停車に伴って発熱プレートの弾性変形が生じ
て、さらに保護カバーが弾性変形するような場合にも、
保護カバーは設置面に押し付けられることがない。すな
わち、それらの荷重を受けることがないので、面状発熱
体の保護カバーの耐久強度が確保される。また、保護カ
バーと設置面の間の空隙が断熱効果を発揮して、加熱手
段による融雪用熱量が設置場所の路盤へと供給されるこ
とも抑制されて、効率的な融雪が行われる。
【0033】請求項6記載の発明は、特に請求項1〜5
のいずれか1項に記載の発明において、発熱プレートを
支持するとともに設置場所との接地面を有する支持金具
を設けたことである。
のいずれか1項に記載の発明において、発熱プレートを
支持するとともに設置場所との接地面を有する支持金具
を設けたことである。
【0034】この発明では、支持金具が発熱プレートの
下面にて外枠と略同等の高さに設けられており、人の通
過や自動車の駐停車による荷重を支持金具および外枠で
支えることで、発熱プレートの変形が抑制されて、耐久
強度を得る。
下面にて外枠と略同等の高さに設けられており、人の通
過や自動車の駐停車による荷重を支持金具および外枠で
支えることで、発熱プレートの変形が抑制されて、耐久
強度を得る。
【0035】請求項7記載の発明は、特に請求項1〜6
のいずれか1項に記載の発明において、支持金具の接地
面の長さが外枠の切欠部の配置間隔と略同等以下とした
ことである。
のいずれか1項に記載の発明において、支持金具の接地
面の長さが外枠の切欠部の配置間隔と略同等以下とした
ことである。
【0036】この発明では、支持金具の接地面の長さ
が、発熱プレートあるいは保護カバーの外枠に設けた切
欠部の配置間隔と略同等またはそれ以下の長さとしてい
るので、外枠に限らず、その内部でも設置場所の不陸に
対応できて、様々な場所に設置できる。
が、発熱プレートあるいは保護カバーの外枠に設けた切
欠部の配置間隔と略同等またはそれ以下の長さとしてい
るので、外枠に限らず、その内部でも設置場所の不陸に
対応できて、様々な場所に設置できる。
【0037】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照しつつ説明する。
照しつつ説明する。
【0038】(実施例1)面状発熱体1は、図1〜図3
に示すように、融雪用熱量を供給する加熱手段として電
熱線による線状の加熱手段(ヒータ)2と、この加熱手
段(ヒータ)2の上方より覆う発熱プレート3と、加熱
手段(ヒータ)2を下方より覆う保護カバー4を有す
る。発熱プレート3は上面が略平坦で外縁部に外枠3a
を有する蓋形状であって、上面は防滑仕上層3bを施し
てある。また、保護カバー4は弾性材料で形成されたヒ
ータ支持プレート4aを介して、加熱手段(ヒータ)2
を発熱プレート3の下面に押し付ける構成となってい
る。また、保護カバー4は渦巻き形状に配置された複数
個の加熱手段(ヒータ)2を保護するとともに、設置面
とは空隙A(本実施例では約5mm)を有している。な
お、この面状発熱体1は全体で厚さt(本実施例では約
20mm)を有するものである。また、発熱プレート3
の外枠3aのうちで、設置場所との接地面5を有するも
のについては、外枠3aを一部分だけ切断するように、
略U字形の切欠部6が、複数個設けてある。
に示すように、融雪用熱量を供給する加熱手段として電
熱線による線状の加熱手段(ヒータ)2と、この加熱手
段(ヒータ)2の上方より覆う発熱プレート3と、加熱
手段(ヒータ)2を下方より覆う保護カバー4を有す
る。発熱プレート3は上面が略平坦で外縁部に外枠3a
を有する蓋形状であって、上面は防滑仕上層3bを施し
てある。また、保護カバー4は弾性材料で形成されたヒ
ータ支持プレート4aを介して、加熱手段(ヒータ)2
を発熱プレート3の下面に押し付ける構成となってい
る。また、保護カバー4は渦巻き形状に配置された複数
個の加熱手段(ヒータ)2を保護するとともに、設置面
とは空隙A(本実施例では約5mm)を有している。な
お、この面状発熱体1は全体で厚さt(本実施例では約
20mm)を有するものである。また、発熱プレート3
の外枠3aのうちで、設置場所との接地面5を有するも
のについては、外枠3aを一部分だけ切断するように、
略U字形の切欠部6が、複数個設けてある。
【0039】融雪装置としては、図4に示すように、降
雪を検知する降雪センサー7、気温センサー、地温セン
サー(センサー類の図示は一部省略)を備えて、これら
のセンサーからの信号に応じて自動運転したり、使用者
の判断で手動運転するための制御装置8を備えている。
制御装置8は寒冷地特有の融雪電力9に接続されて、面
状発熱体1は路盤部上の舗装部の上面を設置場所10と
して、複数枚設置されている。
雪を検知する降雪センサー7、気温センサー、地温セン
サー(センサー類の図示は一部省略)を備えて、これら
のセンサーからの信号に応じて自動運転したり、使用者
の判断で手動運転するための制御装置8を備えている。
制御装置8は寒冷地特有の融雪電力9に接続されて、面
状発熱体1は路盤部上の舗装部の上面を設置場所10と
して、複数枚設置されている。
【0040】図1〜図4で示した融雪装置の運転方法に
ついて説明する。分かりやすくするために、使用者自身
で降雪があることを判断して、運転を開始した場合を想
定する。制御装置は加熱手段(ヒータ)2に通電を開始
してその発熱で発熱プレート3を加熱する。発熱プレー
ト3は金属材料の薄板で形成されているので、その熱容
量が小さい。また、舗装部の上部に露出して設置されて
いるので、短時間で発熱プレート3の表面温度が0℃ま
で上昇する。その後、引き続いて供給される熱エネルギ
ーは、発熱プレート3の上部の積雪11、あるいは面状
発熱体1の表面への降雪を、融雪水にするための融解熱
として使用されることで、融雪が行われる。また、降雪
が停止したと判断すれば、直ちに運転を停止すればよい
ものである。もちろん、センサーの信号に基づいて自動
運転もできる。したがって、従来の地中に埋設する融雪
装置に比べて、短時間で、すなわち少ない消費電力量で
融雪ができる。
ついて説明する。分かりやすくするために、使用者自身
で降雪があることを判断して、運転を開始した場合を想
定する。制御装置は加熱手段(ヒータ)2に通電を開始
してその発熱で発熱プレート3を加熱する。発熱プレー
ト3は金属材料の薄板で形成されているので、その熱容
量が小さい。また、舗装部の上部に露出して設置されて
いるので、短時間で発熱プレート3の表面温度が0℃ま
で上昇する。その後、引き続いて供給される熱エネルギ
ーは、発熱プレート3の上部の積雪11、あるいは面状
発熱体1の表面への降雪を、融雪水にするための融解熱
として使用されることで、融雪が行われる。また、降雪
が停止したと判断すれば、直ちに運転を停止すればよい
ものである。もちろん、センサーの信号に基づいて自動
運転もできる。したがって、従来の地中に埋設する融雪
装置に比べて、短時間で、すなわち少ない消費電力量で
融雪ができる。
【0041】また、降雪は24時間連続的に発生するこ
とは少なくて、夜間から早朝に降って、日中は降らない
といったように、間欠的に降雪することが多い。したが
って、融雪装置の運転も、間欠的であることが多くな
る。その都度、面状発熱体1は一度冷却するものの、再
度の加温には時間が短時間で行える。そのためにも、面
状発熱体1の消費電力量が少なくてよいので、融雪装置
のランニングコストも安価である。
とは少なくて、夜間から早朝に降って、日中は降らない
といったように、間欠的に降雪することが多い。したが
って、融雪装置の運転も、間欠的であることが多くな
る。その都度、面状発熱体1は一度冷却するものの、再
度の加温には時間が短時間で行える。そのためにも、面
状発熱体1の消費電力量が少なくてよいので、融雪装置
のランニングコストも安価である。
【0042】このように、積雪期全体を通じて考える
と、融雪装置の表面の温度上昇が高速化することによ
り、間欠的な運転でのエネルギーの利用効率が高い。こ
の面状発熱体1による融雪装置は、実際の降雪条件に対
して適切な融雪性能を発揮して、運転効率が高いと言え
る。すなわち、優れた融雪性能を実現する。
と、融雪装置の表面の温度上昇が高速化することによ
り、間欠的な運転でのエネルギーの利用効率が高い。こ
の面状発熱体1による融雪装置は、実際の降雪条件に対
して適切な融雪性能を発揮して、運転効率が高いと言え
る。すなわち、優れた融雪性能を実現する。
【0043】また、面状発熱体1は設置場所の緩やかな
凹凸いわゆる「うねり」があった場合にも、設置場所と
の接地面5を有する外枠3aには切欠部6を設けたこと
によって、発熱プレート3が切欠部6の部位にて比較的
容易に弾性変形する。すなわち、発熱プレート3は設置
場所の不陸に対応するための柔軟性を有している。この
ようにして、この面状発熱体1が不陸を吸収して、設置
面の表面状態に合わせて、ガタツキなく設置できるの
で、人や自動車の通過に伴う振動や異常音の発生が少な
くて使用感に優れる。同時に変形や磨耗も抑制されて、
耐久強度も向上する融雪装置用の面状発熱体である。
凹凸いわゆる「うねり」があった場合にも、設置場所と
の接地面5を有する外枠3aには切欠部6を設けたこと
によって、発熱プレート3が切欠部6の部位にて比較的
容易に弾性変形する。すなわち、発熱プレート3は設置
場所の不陸に対応するための柔軟性を有している。この
ようにして、この面状発熱体1が不陸を吸収して、設置
面の表面状態に合わせて、ガタツキなく設置できるの
で、人や自動車の通過に伴う振動や異常音の発生が少な
くて使用感に優れる。同時に変形や磨耗も抑制されて、
耐久強度も向上する融雪装置用の面状発熱体である。
【0044】また、人の往来や自動車の駐停車に際し
て、発熱プレート3は複数個の切欠部22周辺で少しず
つたわむので、全体として大きなたわみであっても、切
欠部22の各部分ごとの変形量は少しずつである。した
がって、内部の加熱手段(ヒータ)2、保護カバー4、
発熱プレート21等の耐久強度が確保できるものであ
る。
て、発熱プレート3は複数個の切欠部22周辺で少しず
つたわむので、全体として大きなたわみであっても、切
欠部22の各部分ごとの変形量は少しずつである。した
がって、内部の加熱手段(ヒータ)2、保護カバー4、
発熱プレート21等の耐久強度が確保できるものであ
る。
【0045】なお、外枠の接地面を有しない部分に切欠
部を設けて、接地面の変形を吸収したり、全体としての
柔軟性を高めることもできる。
部を設けて、接地面の変形を吸収したり、全体としての
柔軟性を高めることもできる。
【0046】また、保護カバー4の下面と面状発熱体1
の設置面との間に空隙Aをもうけたので、人の往来や自
動車の駐停車による荷重によって、発熱プレート3の弾
性変形が生じて、さらには保護カバー4が弾性変形する
ような場合にも、保護カバー4は設置面に押し付けられ
ることがほとんどない。すなわち、それらの荷重で設置
場所に押し付けられることがないので、面状発熱体1の
保護カバー4の耐久強度が確保される。
の設置面との間に空隙Aをもうけたので、人の往来や自
動車の駐停車による荷重によって、発熱プレート3の弾
性変形が生じて、さらには保護カバー4が弾性変形する
ような場合にも、保護カバー4は設置面に押し付けられ
ることがほとんどない。すなわち、それらの荷重で設置
場所に押し付けられることがないので、面状発熱体1の
保護カバー4の耐久強度が確保される。
【0047】なおまた、保護カバー4と設置面の間の空
隙4が断熱効果を発揮して、加熱手段2による融雪用熱
量が設置場所の路盤へと供給されて、熱損失となること
も抑制されて、効率的な融雪が行われる。
隙4が断熱効果を発揮して、加熱手段2による融雪用熱
量が設置場所の路盤へと供給されて、熱損失となること
も抑制されて、効率的な融雪が行われる。
【0048】なお、ヒータ支持プレート4aを弾性材料
(実施例では約5mm程度の厚さ)で形成しているの
で、加熱手段(ヒータ)2が発熱プレート3に確実に押
し付けられるとともに、上記のような発熱プレート3の
弾性変形による加熱手段(ヒータ)2の損傷を防止でき
るものであることは言うまでもない。
(実施例では約5mm程度の厚さ)で形成しているの
で、加熱手段(ヒータ)2が発熱プレート3に確実に押
し付けられるとともに、上記のような発熱プレート3の
弾性変形による加熱手段(ヒータ)2の損傷を防止でき
るものであることは言うまでもない。
【0049】また、融雪水や雨水が発熱プレート3の上
面に残存した状態では、微細な凹凸を有する滑り止めの
防滑仕上層3aによって、人や自動車が不用意に滑るこ
とを防止できるので、通年でも安心して使用できる融雪
装置である。
面に残存した状態では、微細な凹凸を有する滑り止めの
防滑仕上層3aによって、人や自動車が不用意に滑るこ
とを防止できるので、通年でも安心して使用できる融雪
装置である。
【0050】なお、防滑仕上層3aとしては、発熱プレ
ート3の表面に塗布されて、滑り止め効果を発揮する粒
子状の混合物を含む塗料(この不純物は、骨材とも呼ば
れる)で仕上げられたものでよい。また、発熱プレート
3自体に、凹凸を形成したものであっても良いし、防滑
仕上層3a自体が凹凸を有する金属板であってもよいも
のである。
ート3の表面に塗布されて、滑り止め効果を発揮する粒
子状の混合物を含む塗料(この不純物は、骨材とも呼ば
れる)で仕上げられたものでよい。また、発熱プレート
3自体に、凹凸を形成したものであっても良いし、防滑
仕上層3a自体が凹凸を有する金属板であってもよいも
のである。
【0051】なおまた、防滑仕上層3aは発熱プレート
3の全面に形成されているが、全体に形成することに限
定するものではなく、一部分であっても十分にその効果
を発揮することもできるものである。
3の全面に形成されているが、全体に形成することに限
定するものではなく、一部分であっても十分にその効果
を発揮することもできるものである。
【0052】なおまた、実施例では発熱プレート3を1
枚の金属板で形成しているが、これに限定するものでは
ない。樹脂のプレートや、樹脂と金属の多層板、金属と
金属の多層板等、種々の構成でもよくて、加熱手段の保
護を果たすと共に、薄型の部材であれば、その部分の加
熱容量が小さくて、短時間でその表面を加温できるもの
である。
枚の金属板で形成しているが、これに限定するものでは
ない。樹脂のプレートや、樹脂と金属の多層板、金属と
金属の多層板等、種々の構成でもよくて、加熱手段の保
護を果たすと共に、薄型の部材であれば、その部分の加
熱容量が小さくて、短時間でその表面を加温できるもの
である。
【0053】例えば、樹脂と金属の多層板とすれば、樹
脂の表面形状で、滑り止め効果や、融雪水の流出経路を
簡単に形成できると共に、下部の金属板で荷重に対する
強度を確保できる。また、少なくとも一層を金属材料と
することにより、種々な負荷、特に鋭利な物体が押し付
けられたとしても、強度が得られて加熱素子の損傷が防
止できる。さらに金属と金属の多層板とすれば、上部に
は耐食性の高い金属材料、下部には高強度の金属材料を
組み合わせることが可能となり、薄型でありながら、必
要な加熱性能と耐久強度が得られるものである。
脂の表面形状で、滑り止め効果や、融雪水の流出経路を
簡単に形成できると共に、下部の金属板で荷重に対する
強度を確保できる。また、少なくとも一層を金属材料と
することにより、種々な負荷、特に鋭利な物体が押し付
けられたとしても、強度が得られて加熱素子の損傷が防
止できる。さらに金属と金属の多層板とすれば、上部に
は耐食性の高い金属材料、下部には高強度の金属材料を
組み合わせることが可能となり、薄型でありながら、必
要な加熱性能と耐久強度が得られるものである。
【0054】なお、本実施例で使用した厚さt、厚さA
については、面状発熱体1の外形サイズが縦50cm横
100cmの矩形のものを想定した場合であって、これ
らの厚さは種々に設定可能なものである。外形サイズに
よって、材質、設置場所等によって、適宜変更しても何
ら問題ないものである。
については、面状発熱体1の外形サイズが縦50cm横
100cmの矩形のものを想定した場合であって、これ
らの厚さは種々に設定可能なものである。外形サイズに
よって、材質、設置場所等によって、適宜変更しても何
ら問題ないものである。
【0055】なおまた、実施例の面状発熱体1の外形サ
イズは1:2であることによって、縦横自在に組み合わ
せて必要な領域に隙間なく設置することができるが、こ
れに限定するものでもなく、1:1、1:3等、様々な
外形サイズで合ってよいものである。
イズは1:2であることによって、縦横自在に組み合わ
せて必要な領域に隙間なく設置することができるが、こ
れに限定するものでもなく、1:1、1:3等、様々な
外形サイズで合ってよいものである。
【0056】(実施例2)本実施例は、融雪装置として
の基本構成は実施例1と同様であり、基本構成について
の説明は省略する。この実施例2では、面状発熱体12
は、図5に示すように、融雪用熱量を供給する加熱手段
(ヒータ)2と、前記加熱手段によって加熱される発熱
プレート13と、前記発熱プレートを支持するとともに
前記加熱手段2を下方から囲む保護カバー14とを備え
て、前記保護カバー14は外縁部に外枠14aを有する
箱形状とするとともに、前記保護カバー14の外枠14
aのうち設置場所との接地面15を有するものには切欠
部6を設けている。すなわち、発熱プレート13は平板
形状で、保護カバー14が箱形状である点で、実施例1
とは異なる。なお、切欠部6の形状については、実施例
1と同様の略U字形のものを複数個設けてあるものであ
って、図示は省略する。
の基本構成は実施例1と同様であり、基本構成について
の説明は省略する。この実施例2では、面状発熱体12
は、図5に示すように、融雪用熱量を供給する加熱手段
(ヒータ)2と、前記加熱手段によって加熱される発熱
プレート13と、前記発熱プレートを支持するとともに
前記加熱手段2を下方から囲む保護カバー14とを備え
て、前記保護カバー14は外縁部に外枠14aを有する
箱形状とするとともに、前記保護カバー14の外枠14
aのうち設置場所との接地面15を有するものには切欠
部6を設けている。すなわち、発熱プレート13は平板
形状で、保護カバー14が箱形状である点で、実施例1
とは異なる。なお、切欠部6の形状については、実施例
1と同様の略U字形のものを複数個設けてあるものであ
って、図示は省略する。
【0057】この実施例では、融雪装置としては、降雪
時に加熱手段2に通電すれば、その発熱が直ちにその上
部を覆う発熱プレート13に供給されて、融雪用熱量と
して効果を発揮する。また、発熱プレート13は上面が
略平坦な形状であるから、熱容量が小さいので、短時間
で温度が上昇して、融雪が行えて、節電も図れる。
時に加熱手段2に通電すれば、その発熱が直ちにその上
部を覆う発熱プレート13に供給されて、融雪用熱量と
して効果を発揮する。また、発熱プレート13は上面が
略平坦な形状であるから、熱容量が小さいので、短時間
で温度が上昇して、融雪が行えて、節電も図れる。
【0058】また、保護カバー14の外枠14aのうち
設置場所との接地面15を有するものに設けた切欠部6
によって、保護カバー14、すなわち面状発熱体12と
して、設置場所の不陸に対応する柔軟性を得る。
設置場所との接地面15を有するものに設けた切欠部6
によって、保護カバー14、すなわち面状発熱体12と
して、設置場所の不陸に対応する柔軟性を得る。
【0059】またさらに、荷重は保護カバー14が支持
する構成であるから、発熱プレート13をほぼ単純な薄
板構造にすることができて、面状発熱体12全体での軽
量化ができる。同時に、発熱プレート13の着脱が簡単
で、設置工事、メンテナンス工事が短時間でできる。
する構成であるから、発熱プレート13をほぼ単純な薄
板構造にすることができて、面状発熱体12全体での軽
量化ができる。同時に、発熱プレート13の着脱が簡単
で、設置工事、メンテナンス工事が短時間でできる。
【0060】またさらには、発熱プレート13の表面と
裏面で、色、防滑仕上層の種類等を切替えることも可能
であって、季節や使用状態に応じて適切に表裏入れ替え
を行うことができる構成である。このことで夏冬模様替
えによる面状発熱体12の適切な温度維持や、長寿命化
が可能となる。
裏面で、色、防滑仕上層の種類等を切替えることも可能
であって、季節や使用状態に応じて適切に表裏入れ替え
を行うことができる構成である。このことで夏冬模様替
えによる面状発熱体12の適切な温度維持や、長寿命化
が可能となる。
【0061】(実施例3)本実施例は、融雪装置として
の基本構成は実施例1と同様であり、基本構成について
の説明は省略する。この実施例3は、面状発熱体12の
構成、特に加熱手段(加熱コイル)20によって、発熱
プレート13を誘導加熱する点で、上記の実施例1とは
異なるものである。このことで、基本構成となる制御手
段7についても、実施例1とは具体的な制御回路として
は異なるものであるが、誘導加熱で金属プレートを発熱
させることは公知技術であり、ここでは詳細な説明は省
略する。
の基本構成は実施例1と同様であり、基本構成について
の説明は省略する。この実施例3は、面状発熱体12の
構成、特に加熱手段(加熱コイル)20によって、発熱
プレート13を誘導加熱する点で、上記の実施例1とは
異なるものである。このことで、基本構成となる制御手
段7についても、実施例1とは具体的な制御回路として
は異なるものであるが、誘導加熱で金属プレートを発熱
させることは公知技術であり、ここでは詳細な説明は省
略する。
【0062】面状発熱体12は、図6〜図7に示すよう
な構造であって、加熱手段(加熱コイル)20は金属材
料で形成された発熱プレート13の下方で空隙Bを有す
る位置に設けられている。なお、この加熱手段(加熱コ
イル)20は保護カバー14にて支持されている。さら
に実施例2と同様に、保護カバー14は面状発熱体1の
設置面との間に空隙Aを有するように外枠14aを設け
ていて、発熱プレート13を支持している。
な構造であって、加熱手段(加熱コイル)20は金属材
料で形成された発熱プレート13の下方で空隙Bを有す
る位置に設けられている。なお、この加熱手段(加熱コ
イル)20は保護カバー14にて支持されている。さら
に実施例2と同様に、保護カバー14は面状発熱体1の
設置面との間に空隙Aを有するように外枠14aを設け
ていて、発熱プレート13を支持している。
【0063】融雪装置用の面状発熱体1としては、この
実施例では、加熱手段(加熱コイル)11が加熱手段と
して発熱プレート12を誘導加熱するとすることで、発
熱プレート12の表面自体が発熱するので、高速に表面
温度が上昇してより優れた融雪性能を発揮する。
実施例では、加熱手段(加熱コイル)11が加熱手段と
して発熱プレート12を誘導加熱するとすることで、発
熱プレート12の表面自体が発熱するので、高速に表面
温度が上昇してより優れた融雪性能を発揮する。
【0064】また、保護カバー14は加熱手段(加熱コ
イル)20と発熱プレート13との間に空隙Bを有する
ように加熱手段を支持しているから、人の往来や自動車
の駐停車に伴って発熱プレート13の弾性変形が生じて
も、加熱手段(加熱コイル)20と発熱プレート13は
殆ど接触しない。また、このときの荷重は発熱プレート
13に作用するものであって、加熱手段(加熱コイル)
20には直接的には作用しない。したがって、加熱手段
(加熱コイル)20の損傷が防止できて、面状発熱体1
2としての耐久強度も両立するものである。
イル)20と発熱プレート13との間に空隙Bを有する
ように加熱手段を支持しているから、人の往来や自動車
の駐停車に伴って発熱プレート13の弾性変形が生じて
も、加熱手段(加熱コイル)20と発熱プレート13は
殆ど接触しない。また、このときの荷重は発熱プレート
13に作用するものであって、加熱手段(加熱コイル)
20には直接的には作用しない。したがって、加熱手段
(加熱コイル)20の損傷が防止できて、面状発熱体1
2としての耐久強度も両立するものである。
【0065】もちろん、保護カバー14に加熱手段(加
熱コイル)20を収納するための凹凸を設けて、さらに
確実に加熱手段(加熱コイル)20と発熱プレート13
の接触を防止してもよいものである。
熱コイル)20を収納するための凹凸を設けて、さらに
確実に加熱手段(加熱コイル)20と発熱プレート13
の接触を防止してもよいものである。
【0066】また、保護カバー14はその下面と面状発
熱体12の設置面との間に空隙Aを有するように、発熱
プレート13に対して取付けてあるので、人の往来や自
動車の駐停車に伴って発熱プレート13の弾性変形が生
じても、保護カバー14が設置面に直接押し付けられて
荷重を受けることがない。面状発熱体12の保護カバー
13の損傷が防止されて、耐久強度が確保される。
熱体12の設置面との間に空隙Aを有するように、発熱
プレート13に対して取付けてあるので、人の往来や自
動車の駐停車に伴って発熱プレート13の弾性変形が生
じても、保護カバー14が設置面に直接押し付けられて
荷重を受けることがない。面状発熱体12の保護カバー
13の損傷が防止されて、耐久強度が確保される。
【0067】またさらに、保護カバー14と設置面の間
の空隙Aが断熱効果を発揮して、加熱手段(加熱コイ
ル)20による発熱が設置場所の路盤に供給されること
が抑制されて、効率的な融雪が行われる。
の空隙Aが断熱効果を発揮して、加熱手段(加熱コイ
ル)20による発熱が設置場所の路盤に供給されること
が抑制されて、効率的な融雪が行われる。
【0068】なおまた、加熱手段が加熱手段(加熱コイ
ル)11でなくて、電熱線あるいは熱媒体が循環する温
水パイプであっても、上記の空隙Bを設けた構成では発
熱プレート12への融雪用熱量の供給効率が低いため、
融雪開始までに時間がかかる点を除けば、耐久強度に問
題なく、薄型の面状発熱体を実現できるものであること
は言うまでもない。
ル)11でなくて、電熱線あるいは熱媒体が循環する温
水パイプであっても、上記の空隙Bを設けた構成では発
熱プレート12への融雪用熱量の供給効率が低いため、
融雪開始までに時間がかかる点を除けば、耐久強度に問
題なく、薄型の面状発熱体を実現できるものであること
は言うまでもない。
【0069】(実施例4)本実施例は、融雪装置として
の基本構成は実施例1と同様であり、基本構成について
の説明は省略する。この実施例4は、面状発熱体1の支
持金具21を設けた点が上記の実施例1〜3とは異なる
ものであり、この点を中心に説明する。
の基本構成は実施例1と同様であり、基本構成について
の説明は省略する。この実施例4は、面状発熱体1の支
持金具21を設けた点が上記の実施例1〜3とは異なる
ものであり、この点を中心に説明する。
【0070】本実施例の面状発熱体1は、図8に示すよ
うに、加熱手段(加熱コイル)20によって発熱プレー
ト3を誘導加熱するもので、保護カバー4で、加熱手段
(加熱コイル)20を支持している。支持金具21は発
熱プレート3の下面に固定されており、設置面との間に
は空隙Cを有するものである。
うに、加熱手段(加熱コイル)20によって発熱プレー
ト3を誘導加熱するもので、保護カバー4で、加熱手段
(加熱コイル)20を支持している。支持金具21は発
熱プレート3の下面に固定されており、設置面との間に
は空隙Cを有するものである。
【0071】この構成では、実施例1〜3と同様の優れ
た融雪性能に加えて、面状発熱体1の上部に人や自動車
等の重量物が乗った時に、その荷重は支持部材21およ
び発熱プレート3の外縁部に作用する。
た融雪性能に加えて、面状発熱体1の上部に人や自動車
等の重量物が乗った時に、その荷重は支持部材21およ
び発熱プレート3の外縁部に作用する。
【0072】また、支持金具21は保護カバー4を貫通
するとともに、面状発熱体1の設置面に接触すること
で、面状発熱体1の発熱プレート3への荷重は設置面に
置かれた支持金具21および発熱プレート3の外枠3a
にて支持する。発熱プレート3の弾性変形は抑制され
て、加熱手段(加熱コイル)20は保護カバー4で保護
されるので、それぞれの耐久強度が両立するものであ
る。このことで、保護カバー4には荷重が加わらないの
で、比較的低強度ではあるが、加工が容易な樹脂材料を
選択できて、より安価な面状発熱体1を実現できる。
するとともに、面状発熱体1の設置面に接触すること
で、面状発熱体1の発熱プレート3への荷重は設置面に
置かれた支持金具21および発熱プレート3の外枠3a
にて支持する。発熱プレート3の弾性変形は抑制され
て、加熱手段(加熱コイル)20は保護カバー4で保護
されるので、それぞれの耐久強度が両立するものであ
る。このことで、保護カバー4には荷重が加わらないの
で、比較的低強度ではあるが、加工が容易な樹脂材料を
選択できて、より安価な面状発熱体1を実現できる。
【0073】この時に人や自動車の通過による荷重によ
って発熱プレート3が変形しても、支持金具21と設置
面には隙間を有するだけの空隙Cが設けてあるので、発
熱プレート3の発熱が設置面に伝達することを確実に抑
制できて、効率的に融雪できる。
って発熱プレート3が変形しても、支持金具21と設置
面には隙間を有するだけの空隙Cが設けてあるので、発
熱プレート3の発熱が設置面に伝達することを確実に抑
制できて、効率的に融雪できる。
【0074】なお、支持金具を保護カバーと一体化した
ものとして、保護カバーの両面に凹凸を設けて支持金具
としても良い。
ものとして、保護カバーの両面に凹凸を設けて支持金具
としても良い。
【0075】なお、実施例とは異なって、設置状態では
支持金具21と設置面との間に空隙があるものの、発熱
プレート3が荷重を受けたときには、支持金具21と設
置面との空隙がなくなるようにしても良いものである。
このような場合にも、融雪装置に使用される複数個の面
状発熱体1のうちで、実際に荷重を受けて支持金具21
が設置面に接触する面状発熱体1の枚数の割合が少ない
ので、設置面への熱の伝達による損失はそれほど増大し
ないで、ほぼ同様に効率的な融雪が行えるものである。
支持金具21と設置面との間に空隙があるものの、発熱
プレート3が荷重を受けたときには、支持金具21と設
置面との空隙がなくなるようにしても良いものである。
このような場合にも、融雪装置に使用される複数個の面
状発熱体1のうちで、実際に荷重を受けて支持金具21
が設置面に接触する面状発熱体1の枚数の割合が少ない
ので、設置面への熱の伝達による損失はそれほど増大し
ないで、ほぼ同様に効率的な融雪が行えるものである。
【0076】なおまた、空隙の量だけ発熱プレート3が
弾性変形するようにすることで、万一発熱プレート3の
表面に融雪水等が滞留して再凍結したようなときにも、
その変形によって破砕するという作用を有するものであ
る。
弾性変形するようにすることで、万一発熱プレート3の
表面に融雪水等が滞留して再凍結したようなときにも、
その変形によって破砕するという作用を有するものであ
る。
【0077】また、加熱手段(加熱コイル)20は支持
金具21を中心として渦巻き形状に配したものであるの
で、加熱手段(加熱コイル)20のピッチを容易に細か
くすることができて、発熱プレート3を均一に加熱でき
て、優れた融雪性能を実現する。
金具21を中心として渦巻き形状に配したものであるの
で、加熱手段(加熱コイル)20のピッチを容易に細か
くすることができて、発熱プレート3を均一に加熱でき
て、優れた融雪性能を実現する。
【0078】図9は本実施例の面状発熱体内部のヒータ
を示す裏面図である。
を示す裏面図である。
【0079】なお、支持金具21の接地面の長さDが外
枠3aの切欠部6の配置間隔Eと略同等またはそれ以下
の長さとしているので、外枠3aに限らず、その内部で
も設置場所の不陸に対応できて、様々な場所に設置でき
る。
枠3aの切欠部6の配置間隔Eと略同等またはそれ以下
の長さとしているので、外枠3aに限らず、その内部で
も設置場所の不陸に対応できて、様々な場所に設置でき
る。
【0080】設置場所で外枠が接地する部分のみ整地す
れば、Dが小さいほど内部の不陸はそのままで対応でき
るので、設置工事が簡単である。
れば、Dが小さいほど内部の不陸はそのままで対応でき
るので、設置工事が簡単である。
【0081】なお、支持金具21の少なくとも下部また
は全部を断熱材で形成すれば、面状発熱体1の耐久強度
を支持金具21にて得るとともに、発熱プレート3の発
熱が設置面に伝達することを抑制して、発熱を有効に融
雪に利用することができる融雪装置用の面状発熱体1と
することもできる。
は全部を断熱材で形成すれば、面状発熱体1の耐久強度
を支持金具21にて得るとともに、発熱プレート3の発
熱が設置面に伝達することを抑制して、発熱を有効に融
雪に利用することができる融雪装置用の面状発熱体1と
することもできる。
【0082】なおまた、面状発熱体1は、図9とは異な
るが、発熱プレート3および支持金具21が矩形であっ
て、この支持金具21を複数個設けるとともに、発熱プ
レート3とその長辺同士が略平行であるように配置した
ものにおいて、前記発熱プレート3の外縁部の切欠部6
に相対する位置で支持金具21を分割してもよいもので
ある。この構成にすれば、矩形の発熱プレート3におい
て、その長辺方向に支持金具21を配置することで、荷
重に対する変形量が抑制されて耐久強度が得られる。同
時に、発熱プレート3の外縁部の切欠部6に相対する位
置で、支持金具21が分割されているので、発熱プレー
ト3は相対する切欠部6を結ぶ線上で容易に弾性変形し
て、設置面の状態に合わせて簡単に設置できて、不陸に
対応できる。
るが、発熱プレート3および支持金具21が矩形であっ
て、この支持金具21を複数個設けるとともに、発熱プ
レート3とその長辺同士が略平行であるように配置した
ものにおいて、前記発熱プレート3の外縁部の切欠部6
に相対する位置で支持金具21を分割してもよいもので
ある。この構成にすれば、矩形の発熱プレート3におい
て、その長辺方向に支持金具21を配置することで、荷
重に対する変形量が抑制されて耐久強度が得られる。同
時に、発熱プレート3の外縁部の切欠部6に相対する位
置で、支持金具21が分割されているので、発熱プレー
ト3は相対する切欠部6を結ぶ線上で容易に弾性変形し
て、設置面の状態に合わせて簡単に設置できて、不陸に
対応できる。
【0083】なおまた、支持金具21は略U字形の断面
形状であるが、棒状、厚肉板状のものであってもよいも
のである。
形状であるが、棒状、厚肉板状のものであってもよいも
のである。
【0084】なおまた、融雪装置の面状発熱体1におい
て、支持金具21の高さは外枠3aと略同等あるいはそ
れより低いものとしているが、略同等あるいはそれより
高いものとしても良いものである。もちろん、この場合
には発熱プレート3に加わる荷重の殆ど全てを支持金具
5で支持するものとなり、外枠3aの下端には荷重が加
わらず、損傷を受けないので、支持金具21を必要個数
装着すれば、発熱プレート3および外枠3aの板厚を薄
くして、軽量化が可能なものではある。
て、支持金具21の高さは外枠3aと略同等あるいはそ
れより低いものとしているが、略同等あるいはそれより
高いものとしても良いものである。もちろん、この場合
には発熱プレート3に加わる荷重の殆ど全てを支持金具
5で支持するものとなり、外枠3aの下端には荷重が加
わらず、損傷を受けないので、支持金具21を必要個数
装着すれば、発熱プレート3および外枠3aの板厚を薄
くして、軽量化が可能なものではある。
【0085】なお、上記の各実施例で融雪装置の面状発
熱体1は、その外形が矩形であるものとして構成した
が、円形および多角形等であってもよい。この場合、発
熱プレート3の外縁部に設けた外枠3aが発熱プレート
3と一体であるか別体であるかは、限定されないもので
あることは言うまでもない。
熱体1は、その外形が矩形であるものとして構成した
が、円形および多角形等であってもよい。この場合、発
熱プレート3の外縁部に設けた外枠3aが発熱プレート
3と一体であるか別体であるかは、限定されないもので
あることは言うまでもない。
【0086】なおまた、上記の各実施例で融雪装置の面
状発熱体1は、既存の舗装部の上部に設置されている
が、その舗装部を面状発熱体1の厚さだけ掘削してか
ら、周囲の舗装部と高さが同一となるか、少しだけ高く
なるように設置してもよいものであることは言うまでも
ない。もちろん、設置場所の状態によっては、路盤部を
掘削して、舗装部を面状発熱体1の設置場所として整地
してから、融雪装置の面状発熱体1を設置してもよいこ
とは言うまでもない。いずれにせよ、面状発熱体1の上
面を露出させて、融雪装置として形成すれば良いもので
ある。
状発熱体1は、既存の舗装部の上部に設置されている
が、その舗装部を面状発熱体1の厚さだけ掘削してか
ら、周囲の舗装部と高さが同一となるか、少しだけ高く
なるように設置してもよいものであることは言うまでも
ない。もちろん、設置場所の状態によっては、路盤部を
掘削して、舗装部を面状発熱体1の設置場所として整地
してから、融雪装置の面状発熱体1を設置してもよいこ
とは言うまでもない。いずれにせよ、面状発熱体1の上
面を露出させて、融雪装置として形成すれば良いもので
ある。
【0087】なおまた、上記の各実施例で融雪装置の面
状発熱体1は外枠3aを有しているので、設置場所に所
定の間隔で溝を設けて、外枠3aを溝に装着することで
設置することも可能である。もちろん、支持金具5はそ
の分だけ調整した高さであって、各実施例において、設
置面に置かれた外枠3aと略同等の高さを支持金具5が
有することとは、同様の構成となっている。
状発熱体1は外枠3aを有しているので、設置場所に所
定の間隔で溝を設けて、外枠3aを溝に装着することで
設置することも可能である。もちろん、支持金具5はそ
の分だけ調整した高さであって、各実施例において、設
置面に置かれた外枠3aと略同等の高さを支持金具5が
有することとは、同様の構成となっている。
【0088】なおまた、上記の各実施例で、外枠3aは
発熱プレート3または保護カバー4と一体に設けている
が、別体であっても、何ら支障なく構成することができ
るものである。
発熱プレート3または保護カバー4と一体に設けている
が、別体であっても、何ら支障なく構成することができ
るものである。
【0089】なおまた、本発明の面状発熱体は、本来は
融雪用ではあるが、全体を均一に速やかに加熱すること
ができるものであるから、一般住宅の床はもちろん、倉
庫、作業場、店舗等の床面や壁面にて加温する暖房装置
としても使えるものである。なおまた、水滴が付着する
ことの多い食品工場、調理場、食堂等の床面にも、防滑
性のある暖房装置として、効果的に使用できるものであ
ることも明白である。
融雪用ではあるが、全体を均一に速やかに加熱すること
ができるものであるから、一般住宅の床はもちろん、倉
庫、作業場、店舗等の床面や壁面にて加温する暖房装置
としても使えるものである。なおまた、水滴が付着する
ことの多い食品工場、調理場、食堂等の床面にも、防滑
性のある暖房装置として、効果的に使用できるものであ
ることも明白である。
【0090】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、融雪装
置としては、降雪時に加熱手段に通電すれば、その発熱
が直ちにその上部を覆う発熱プレートに供給されて、融
雪用熱量として効果を発揮する。また、発熱プレートは
上面が略平坦な蓋形状であるから、熱容量が小さいの
で、短時間で温度が上昇して、融雪が行えて、節電も図
れる。さらには、発熱プレートの外枠のうち設置場所と
の接地面を有するものに設けた切欠部によって、発熱プ
レートは設置場所の不陸に対応する柔軟性を得る。すな
わち、この面状発熱体は不陸を吸収して、ガタツキなく
設置できるので、使用感に優れて、耐久強度も向上する
融雪装置用の面状発熱体を提供できる。
置としては、降雪時に加熱手段に通電すれば、その発熱
が直ちにその上部を覆う発熱プレートに供給されて、融
雪用熱量として効果を発揮する。また、発熱プレートは
上面が略平坦な蓋形状であるから、熱容量が小さいの
で、短時間で温度が上昇して、融雪が行えて、節電も図
れる。さらには、発熱プレートの外枠のうち設置場所と
の接地面を有するものに設けた切欠部によって、発熱プ
レートは設置場所の不陸に対応する柔軟性を得る。すな
わち、この面状発熱体は不陸を吸収して、ガタツキなく
設置できるので、使用感に優れて、耐久強度も向上する
融雪装置用の面状発熱体を提供できる。
【図1】本発明の実施例1における面状発熱体の要部断
面図
面図
【図2】同実施例1の発熱プレートの切欠部を示す裏面
図
図
【図3】同実施例1の発熱プレートを示す要部断面斜視
図
図
【図4】同実施例1の融雪装置の基本構成を示す要部断
面図
面図
【図5】本発明の実施例2における面状発熱体の要部断
面図
面図
【図6】本発明の実施例3における面状発熱体の要部断
面図
面図
【図7】同実施例3の面状発熱体内部の加熱コイルを示
す裏面図
す裏面図
【図8】本発明の実施例4における面状発熱体の要部断
面図
面図
【図9】同実施例4の面状発熱体内部のヒータを示す裏
面図
面図
【図10】従来の融雪装置の設置場所を示す外観図
【図11】従来の融雪装置の設置構造を示す要部断面図
1、12 面状発熱体
2 加熱手段(ヒータ)
3、13 発熱プレート
4、14 保護カバー
5 接地面
6 切欠部
7 制御手段
8 降雪センサー
9 融雪電力
10 設置場所
20 加熱コイル(加熱手段)
21 支持金具
33 駐車スペース
35 融雪装置
41 路床部
42 路盤部
43 舗装部
フロントページの続き
(72)発明者 財前 克徳
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
(72)発明者 上谷 洋次
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
(72)発明者 近藤 信二
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Fターム(参考) 2D026 CL02 CL03
2D051 GA02 GB02
Claims (7)
- 【請求項1】 融雪用熱量を供給する加熱手段と、前記
加熱手段によって加熱される発熱プレートと、前記加熱
手段を下方から囲む保護カバーとを備えて、前記発熱プ
レートは上面が略平坦で外縁部に外枠を有する蓋形状と
するとともに、前記発熱プレートの外枠に切欠部を設け
た融雪装置用の面状発熱体。 - 【請求項2】 融雪用熱量を供給する加熱手段と、前記
加熱手段によって加熱される発熱プレートと、前記発熱
プレートを支持するとともに前記加熱手段を下方から囲
む保護カバーとを備えて、前記保護カバーは外縁部に外
枠を有する箱形状とするとともに、前記保護カバーの外
枠に切欠部を設けた融雪装置用の面状発熱体。 - 【請求項3】 加熱手段が発熱プレートを誘導加熱する
加熱コイルである請求項1または2に記載の融雪装置用
の面状発熱体。 - 【請求項4】 保護カバーが加熱手段を支持するととも
に、前記加熱手段と発熱プレートの間に空隙を設けた請
求項1〜3のいずれか1項に記載の融雪装置用の面状発
熱体。 - 【請求項5】 保護カバーと面状発熱体の設置面との間
に空隙を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の融
雪装置用の面状発熱体。 - 【請求項6】 発熱プレートを支持するとともに設置場
所との接地面を有する支持金具を設けた請求項1〜5の
いずれか1項に記載の融雪装置用の面状発熱体。 - 【請求項7】 支持金具の接地面の長さが外枠の切欠部
の配置間隔と略同等以下とした請求項1〜6のいずれか
1項に記載の融雪装置用の面状発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001266960A JP2003082630A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 融雪装置用の面状発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001266960A JP2003082630A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 融雪装置用の面状発熱体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003082630A true JP2003082630A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19093159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001266960A Pending JP2003082630A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 融雪装置用の面状発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003082630A (ja) |
-
2001
- 2001-09-04 JP JP2001266960A patent/JP2003082630A/ja active Pending
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