JP2003082131A - ポリカーボネートシート、光学シート及び非晶質ポリマーシートの製造方法 - Google Patents

ポリカーボネートシート、光学シート及び非晶質ポリマーシートの製造方法

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JP2003082131A
JP2003082131A JP2001276814A JP2001276814A JP2003082131A JP 2003082131 A JP2003082131 A JP 2003082131A JP 2001276814 A JP2001276814 A JP 2001276814A JP 2001276814 A JP2001276814 A JP 2001276814A JP 2003082131 A JP2003082131 A JP 2003082131A
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polycarbonate
heating
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amorphous polymer
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Motohiko Okabe
元彦 岡部
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Keiwa Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リタデーション値を小さくかつ任意の値に制
御でき、残留溶剤が存在せず、さらに熱的寸法安定性が
向上するポリカーボネートシート、光学シート及び非晶
質ポリマーシートの製造方法の提供を目的とするもので
ある。 【解決手段】 (a)押出シート成形により非晶質ポリ
マーのシート体Xを形成するシート加工工程と、(b)
このシート体Xを同時に加熱及び加圧する加熱加圧工程
とを有する非晶質ポリマーシートの製造方法である。こ
の製造方法を用い、ポリカーボネートの押出シート成形
により形成されたシート体が同時に加熱及び加圧されて
なるポリカーボネートシートである。また、当該ポリカ
ーボネートシートを用いる光学シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リタデーション値
を格段に低減でき、かつ、任意の値に制御できるポリカ
ーボネートシート、このポリカーボネートシートを用い
た光学シート及びこのポリカーボネートシート等の製造
に好適な非晶質ポリマーシートの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】今日、液晶表示装置が普及し、この液晶
表示装置のバックライトユニットにはランプから発せら
れる光線を表面側へ導く導光板、透過光線を均一に拡散
する光拡散シート、透過光線を法線方向へ屈折させるプ
リズムシート等の光学シートが装備されている。これら
の光学シートは、リタデーション値が小さいこと、シー
ト内に残留溶剤が存在しないこと、熱的寸法変化が少な
いこと等の物性が要求される。また、1/4波長板等の
リタデーション値が意図的に制御された特殊な光学シー
トも存在する。
【0003】かかる光学シートとしては、一般的には透
明なポリマーシートが用いられており、従来、(a)溶
融合成樹脂をシート状に押し出すTダイ法、インフレー
ション法等の押出シート成形や、(b)溶剤で溶解した
合成樹脂をステンレスベルト等の板状型に流し、溶剤を
乾燥させるキャスティングなどによって製造されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記押出シート成形に
よって形成されたポリマーシートは、押出しや延伸によ
る残留応力が含まれ、さらに複屈折が比較的小さいポリ
カーボネート等の非晶質ポリマーを使用した場合でも押
出又は延伸方向に分子の主鎖が配列するために押出又は
延伸方向とこれに直交方向とでは屈折率に差異が生じ、
リタデーション値が大きくなる。そのため、このポリマ
ーシートを透過する光線の偏光状態が変換され、一般的
な光学シートとして好ましく事態(例えば着色、輝度ム
ラ等)が発生するおそれがある。
【0005】また、ポリカーボネート等の非晶質ポリマ
ーを上記キャスティングによって形成したポリマーシー
トは、リタデーション値の増大を防止できるが、内部に
残留溶剤が存在し、この残留溶剤によって近接配置され
る他の部材を劣化させるそれがある。
【0006】一方、押出シート成形によってもポリマー
シートの複屈折が小さくなる変性ポリカーボネートが開
発されているが、これらの変性ポリカーボネートは熱に
よる伸縮が比較的大きく、ランプ等の熱に曝されるバッ
クライトユニット用等の光学シートには向かない。
【0007】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、リタデーション値を格段に低減でき、か
つ、任意の値に制御でき、残留溶剤が存在せず、さらに
熱的寸法安定性が向上するポリカーボネートシート、こ
のポリカーボネートシートを用いた光学シート及びこの
ポリカーボネートシート等の製造に好適な非晶質ポリマ
ーシートの製造方法の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、材料としてポリカーボネートを用い
た押出シート成形後に同時に加熱及び加圧されてなるポ
リカーボネートシートである。ここで、「ポリカーボネ
ート」とは、ポリカーボネートを主ポリマーとする趣旨
であり、例えば無機充填剤、劣化防止剤、可塑剤、軟化
剤、帯電防止剤等を含有する場合を含む概念である。ま
た、「同時に加熱及び加圧」とは、加熱及び加圧が同時
に行われているときが存在すれば足り、加熱及び加圧の
開始点と停止点とが完全に一致していることまでは要求
されない趣旨である。
【0009】当該ポリカーボネートシートは、押出シー
ト成形により形成されていることから、残留溶剤が含ま
れていない。そのため、当該ポリカーボネートシートを
バックライトユニット等の光学シートとして用いると、
装備される他の部材を残留溶剤によって劣化させてしま
うことを防止することができる。
【0010】また、当該ポリカーボネートシートは、押
出シート成形により形成された後に同時に加熱及び加圧
されることから、加圧によってシート形状及びシート表
面の平滑性を維持しつつ、残留応力が除去され、熱によ
る変形が低減される。
【0011】さらに、当該ポリカーボネートシートは、
押出シート成形によって増大したリタデーション値が加
熱及び加圧により低減され、透過光線の偏光状態の変化
が小さくなる。
【0012】上記加熱及び加圧条件としては、ポリカー
ボネートのTg以上Tm以下の温度及び0.5MPa以
上10MPa以下の圧力が好適である。ここで、「T
g」とはガラス転移点を意味し、「Tm」とは融点(融
解開始点)を意味する。かかる温度範囲及び圧力範囲に
加熱及び加圧することで、シート形状及びシート表面の
平滑性を高め、かつ、リタデーション値を格段に低減す
ることができる。
【0013】当該ポリカーボネートシートのリタデーシ
ョン値としては10nm未満が好ましい。上記加熱及び
加圧条件を制御してリタデーション値を上記範囲とする
ことで、透過光線の偏光変換現象が格段に小さくなり、
バックライトユニット等に装備される光拡散シート等の
一般的な光学シートに好適となる。
【0014】一方、上記加熱及び加圧条件を制御するこ
とで、リタデーション値を10nm以上350nm以下
に調整することも可能である。このように、ポリカーボ
ネートシートのリタデーション値を上記範囲で任意に調
整することで、透過光線の偏光状態が意図的に制御で
き、特殊な用途の光学シート、例えば、直線偏光と円偏
光とを変換する機能を有する1/4波長板や1/2波長
板等に好適となる。
【0015】当該ポリカーボネートシートにおける30
℃から130℃までの線膨張係数を5×10−5/℃以
上15×10−5/℃以下とすることができる。当該ポ
リカーボネートシートは、リタデーション値が低減され
るために線膨脹係数が大きくなる上記変性ポリカーボネ
ートを原料として使用する必要がなく、加熱によって残
留応力が低減されることと相まって、上記範囲の比較的
小さい線膨脹係数とすることができ、熱的寸法変化を格
段に小さくすることができる。
【0016】従って、当該ポリカーボネートシートを光
学シートとして用いるとよい。つまり、リタデーション
値が低減されたポリカーボネートシートを用いた場合、
入射光の偏光状態のままの出射光となるため、偏光変換
現象による着色、輝度ムラ等の不都合がなく、光拡散シ
ート、プリズムシート等の一般的な光学シートに好適と
なる。一方、リタデーション値が10nm以上350n
m以下に制御されたポリカーボネートシートを用いた場
合、例えば直線偏光の入射光を円偏光や楕円偏光の光線
に意図的に変換して出射することができ、1/4波長
板、1/2波長板等の特殊な光学シートに好適となる。
また、当該光学シートは、熱的寸法変化が少なく、バッ
クライトユニット等においてランプ等の熱源に近接配置
しても撓みによる輝度ムラの発生を防止することができ
る。さらに、当該光学シートは、残留溶剤を含まないこ
とから、バックライトユニット等において配設される他
の部材、例えば導光板等の溶剤による劣化を防止するこ
とができる。
【0017】また、上記課題を解決するためになされた
製法に関する発明は、(a)押出シート成形により非晶
質ポリマーのシート体を形成するシート加工工程と、
(b)このシート体を同時に加熱及び加圧する加熱加圧
工程とを有する非晶質ポリマーシートの製造方法であ
る。
【0018】当該非晶質ポリマーシートの製造方法によ
れば、シート加工工程において、押出シート成形により
シート体を形成していることから、シート体内に残留溶
剤が含まれていない。そのため、当該製造方法によれ
ば、製造された非晶質ポリマーシートによる他の部材の
劣化を防止することができる。
【0019】また、当該非晶質ポリマーシートの製造方
法によれば、シート加工工程で形成されたシート体を加
熱加圧工程において同時に加熱及び加圧することから、
加圧によってシート体表面の平滑化及び厚みの均一化を
高め、加熱によって残留応力が除去され、製造される非
晶質ポリマーシートの熱による変形が低減される。
【0020】さらに、当該非晶質ポリマーシートの製造
方法によれば、シート加工工程の押出シート成形によっ
て増大したシート体のリタデーション値を加熱加圧工程
における加熱及び加圧により低減することができる。
【0021】上記加熱加圧工程において、一定間隔を保
ち同方向に走行する一対の鏡面ベルト間にシート体を通
し、この一対の鏡面ベルトを介してシート体を連続的に
加圧しつつ加熱するとよい。このように、一対の鏡面ベ
ルトに挟んでシート体を送りつつ、この鏡面ベルトを介
して連続加熱及び連続加圧することで、長尺の帯状非晶
質ポリマーシートを連続的に製造することができ、生産
性が高い。また、一対の鏡面ベルトで挟圧するため、シ
ート体表面の平滑性を促進することができる。
【0022】上記ポリカーボネートシートと同様に、上
記加熱加圧工程における加熱及び加圧条件としては、上
記非晶質ポリマーのTg以上Tm以下の温度及び0.5
MPa以上10MPa以下の圧力が好ましく、リタデー
ション値を格段に低減することができる。
【0023】一方、上記シート加工工程における押出シ
ート成形時にシート体に応力を負荷し、上記加熱加圧工
程における加熱及び加圧条件を上記非晶質ポリマーのT
m以下の温度及び0.1MPa以上20MPa以下の圧
力とすることも可能である。このように、シート加工工
程において押出シート成形時にシート体に応力を負荷す
ることでシート体のリタデーション値を増大させること
ができ、さらに加熱加圧工程におけるシート体の加熱及
び加圧条件を上記範囲で制御することで非晶質ポリマー
シートのリタデーション値を任意の値に調整することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の非晶質ポリ
マーシートの製造方法における加熱加圧工程で用いる双
ベルト加圧加熱装置を示す概略構成図で、図2は本発明
の光学シートを示す模式的断面図である。
【0025】当該非晶質ポリマーシートの製造方法は、
非晶質ポリマーのシート体を形成するシート加工工程
と、このシート体を同時に加熱及び加圧する加熱加圧工
程とを有する。原料である非晶質ポリマーとしては、特
に限定されず、例えばポリカーボネート、非結晶性ポリ
オレフィン、アクリル樹脂、ポリスチレン等を用いるこ
とができる。なかでも、比較的耐熱性に優れるポリカー
ボネートが好ましい。また、この非晶質ポリマー中に
は、無機充填剤、劣化防止剤、安定化剤、可塑剤、軟化
剤、帯電防止剤等が配合されてもよい。
【0026】シート加工工程は、原料である非晶質ポリ
マーを用いた押出シート成形によりシート体を形成する
工程である。この押出シート成形とは、非晶質ポリマー
を溶融させ、この溶融非晶質ポリマーをシート状に押し
出すものであり、具体的にはTダイ法、インフレーショ
ン法等の公知の方法がある。
【0027】Tダイ法とは、横長のダイから溶融非晶質
ポリマーを一対の冷却ロール(キャスティングロール)
間に押し出し、急冷固化させる方法である。このTダイ
法は成形速度が速く、品質のコントロールにも優れてい
る。
【0028】インフレーション法とは、チューブラー法
ともいい、環状のダイから溶融非晶質ポリマーを押し出
し、その中に空気を吹き込んで膨脹させ、薄膜状の円筒
シートに急冷固化させる方法である。この方法は成形速
度及び厚みムラなどに問題があるが、後述する加熱加圧
工程によって厚みの均一化が図られるため上記問題が低
減される。
【0029】加熱加圧工程は、上記シート加工工程で形
成された非晶質ポリマーのシート体を同時に加熱及び加
圧する工程である。この加熱加圧工程において、シート
体を同時に加熱及び加圧する方法としては、シート体の
表面を加圧しつつ加熱できれば特に限定されないが、例
えば図1に示す双ベルト加圧加熱装置等を使用するとよ
い。
【0030】図1の双ベルト加圧加熱装置は、ダブルベ
ルト部1と加熱加圧部2とを備えている。このダブルベ
ルト部1は一対の鏡面ベルト3、4を有している。各鏡
面ベルト3、4は平行に配置された一対のロール5、6
間に掛け渡され、一定間隔を保ち同方向に走行するよう
構成されている。また、加熱加圧部2は一対の加圧ヘッ
ド7、8を有している。この加圧ヘッド7、8は、各鏡
面ベルト3、4に内接し、対向するよう配設されてお
り、走行方向後方の加熱加圧室9と走行方向前方の冷却
加圧室10とを有している。この加熱加圧室9及び冷却
加圧室10は、各鏡面ベルト3、4との間に配設された
シール部11によって密閉されている。この加熱加圧室
9には所定温度の加熱加圧媒体12が圧入され、一方、
冷却加圧室10には低温の冷却加圧媒体13が圧入され
る。
【0031】この双ベルト加圧加熱装置によれば、一対
の鏡面ベルト3、4間に長尺帯状のシート体Xを挟持し
連続的に送りつつ、加熱加圧室9の加熱加圧媒体12に
よってシート体Xを同時に加熱及び加圧し、一方、冷却
加圧室10の冷却加圧媒体13によってシート体Xを冷
却及び加圧することができる。従って、上記シート加工
工程で得られたシート体を連続的に加圧しつつ加熱する
ことができ、生産性が高い。また、鏡面ベルト3、4で
シート体X表面を押圧するため、シート体X表面の平滑
性が促進される。
【0032】加熱加圧工程において、シート体Xの表面
を加圧する具体的な圧力としては、0.5MPa以上1
0MPa以下が好ましく、1.5MPa以上5MPa以
下が特に好ましい。この程度の圧力でシート体Xの表面
を押圧することで、加熱によりシート体Xの変形を防止
し、かつ、シート体Xの表面の平滑性及び厚みの均一化
を促進することができる。
【0033】加熱加圧工程において、シート体Xを加熱
する具体的な温度としては、原料である非晶質ポリマー
のTg以上Tm以下が好ましい。このように、非晶質ポ
リマーをTg以上に加熱すると、分子の配向が乱れ、リ
タデーション値を例えば10nm未満の格段に小さい値
まで低減することができる。
【0034】一方、上記シート加工工程において、上記
押出シート成形時に延伸等を行い、シート体Xに応力を
負荷することでシート体Xのリタデーション値を増大さ
せておき、その後加熱加圧工程において、シート体Xの
加熱及び加圧条件を非晶質ポリマーのTm以下の適当な
温度及び0.1MPa以上20MPa以下の適当な圧力
に制御することも可能である。このように、加熱加圧工
程におけるシート体の加熱温度及び圧力を制御すること
で、リタデーション値が押出シート成形後の比較的大き
い値からTg以上に加熱した格段に小さい値の範囲で任
意に調整された非晶質ポリマーシートを製造することが
できる。例えば、10nm以上350nm以下のリタデ
ーション値の非晶質ポリマーシートとすることができ
る。
【0035】当該非晶質ポリマーシートの製造方法によ
れば、前述のようにリタデーション値の小さい非晶質ポ
リマーシートやリタデーション値が任意に調整された非
晶質ポリマーシートを製造することができ、偏光が変換
されない方が好ましい光拡散シート、プリズムシート等
の一般的な光学シートや、偏光を変換する機能を有する
1/4波長板、1/2波長板等の特殊な光学シートなど
の材料として好適に使用することができる。従って、押
出シート成形によってもリタデーション値が小さくなる
よう変性された特殊な変性ポリカーボネート等を使用す
る必要がないため、線膨脹係数の小さい非晶質ポリマー
シートを製造することができ、熱的寸法安定性を向上さ
せることができる。また、押出シート成形によるため残
留溶剤を含まず、他の部材を劣化させる不都合が発生し
ない。
【0036】ポリカーボネートを原料とし、上記製造方
法によって製造したポリカーボネートシートは、加熱加
圧工程におけるシート体Xの加熱温度をポリカーボネー
トのTg以上Tm以下とし、加圧圧力を0.5MPa以
上10MPa以下とすると、リタデーション値を10n
m未満とすることができる。一方、加熱加圧工程におけ
るシート体Xの加熱温度をTm以下の適当な温度に制御
し、加圧圧力を0.1MPa以上20MPa以下の適当
な圧力に制御すると、リタデーション値を10nm以上
350nm以下の範囲で任意に調整することができる。
また、当該ポリカーボネートシートは、加熱によって残
留応力が除去されること、及び、リタデーション値の増
大防止のために線膨脹係数が大きい変性ポリカーボネー
トを使用する必要がないことから、30℃から130℃
までの線膨張係数を5×10−5/℃以上15×10
−5/℃以下とすることができ、熱的寸法安定性を高め
ることができる。
【0037】図2の光学シートは、具体的には光拡散シ
ートであり、基材層としてのポリカーボネートシート2
1と、このポリカーボネートシート21の表面に積層さ
れる光学層(光拡散層)22と、ポリカーボネートシー
ト21の裏面に積層されたスティッキング防止層23と
を備えている。
【0038】ポリカーボネートシート21は、上記非晶
質ポリマーシートの製造方法によって製造されたもので
ある。このポリカーボネートシート21は、光線を透過
させる必要があるので透明、特に無色透明とされてい
る。なお、耐熱性、寸法安定性等の向上のために、ポリ
カーボネートシート21内にコロイダルシリカ、コロイ
ダル酸化アルミニウム、コロイダル炭酸カルシウム、ス
メクタイト、マイカ、酸化チタン、酸化ジルコン、酸化
アンチモン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、タルク、ア
ルミナ、硫酸バリウム、アスベストなどの無機超微粒子
を分散含有させてもよい。
【0039】ポリカーボネートシート21の厚み(平均
厚み)は、特には限定されないが、例えば10μm以上
500μm以下、好ましくは35μm以上250μm以
下とされる。ポリカーボネートシート21の厚みが上記
範囲未満であると、光学層22を形成するための樹脂組
成物を塗工した際にカールが発生しやすくなってしま
う、取扱いが困難になる等の不都合が発生する。逆に、
ポリカーボネートシート21の厚みが上記範囲を超える
と、液晶表示装置の輝度が低下してしまうことがあり、
またバックライトユニットの厚みが大きくなって液晶表
示装置の薄型化の要求に反することにもなる。
【0040】光学層22は、バインダー24と、このバ
インダー24中に分散する光拡散剤25とから構成され
ている。この分散した光拡散剤25により、この光学層
22を裏側から表側に透過する光線を略均一に拡散させ
ることができる。また、光拡散剤25の上端をバインダ
ー24から突出させることで、光線をより良く拡散させ
ることができる。なお、光学層22の厚み(光拡散剤2
5を除いたバインダー24部分の厚み)は特には限定さ
れないが、例えば1μm以上30μm以下程度とされて
いる。
【0041】バインダー24に用いられる合成樹脂とし
ては、例えば、アクリル系樹脂、ポリウレタン、ポリエ
ステル、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド
イミド、エポキシ樹脂等が挙げられる。またバインダー
24には、上記のポリマーの他、例えば可塑剤、安定化
剤、劣化防止剤、分散剤等が配合されてもよい。バイン
ダー24に用いられる合成樹脂は光線を透過させる必要
があるので透明とされており、特に無色透明が好まし
い。
【0042】光拡散剤25は、光線を拡散させる性質を
有する粒子であり、無機フィラーと有機フィラーに大別
される。無機フィラーとしては、具体的には、酸化チタ
ン、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、
酸化亜鉛、硫化バリウム、マグネシウムシリケート、又
はこれらの混合物を用いることができる。有機フィラー
の具体的な材料としては、アクリル樹脂、アクリロニト
リル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド等を用いること
ができる。
【0043】光拡散剤25の形状は、特に限定されるも
のではなく、例えば球状、立方状、針状、棒状、紡錘形
状、板状、鱗片状、繊維状などが挙げられ、中でも光拡
散性に優れる球状のビーズが好ましい。
【0044】光拡散剤25の粒子径の下限としては3μ
m、特に5μm、さらに8μmが好ましく、光拡散剤2
5の粒子径の上限としては35μm、特に30μm、さ
らに25μmが好ましい。これは、光拡散剤25の粒子
径が上記範囲未満であると、光拡散剤25によって形成
される光学層22表面の凹凸が小さくなり、光拡散シー
トとして必要な光拡散性を満たさないおそれがあり、逆
に、光拡散剤25の平均粒子径が上記範囲を越えると、
光学シートの厚さが増大し、かつ、均一な拡散が困難に
なることからである。
【0045】光拡散剤25の配合量(バインダー24中
のポリマー分100部に対する配合量)の下限としては
0.1部、特に5部、さらに10部が好ましく、一方、
光拡散剤25の配合量の上限としては500部、特に3
00部、さらに200部が好ましい。これは、光拡散剤
25の配合量が上記範囲未満であると、光拡散性が不十
分となってしまい、一方、光拡散剤25の配合量が上記
範囲を越えると光拡散剤25を固定する効果が低下する
ことからである。
【0046】スティッキング防止層23は、バインダー
26と、このバインダー26中に分散するビーズ27と
から構成されている。バインダー26としては光学層2
2のバインダー24と同様のものが用いられ、ビーズ2
7としては光学層22の光拡散剤25と同様のものが用
いられる。このスティッキング防止層23の厚み(ビー
ズ27を除いたバインダー26部分の厚み)は特には限
定されないが、例えば1μm以上10μm以下程度とさ
れている。
【0047】ビーズ27の配合量は比較的少量とされて
いるので、ビーズ27は互いに離間してバインダー26
中に分散している。そして、ビーズ27の多くはその下
端がバインダー26からごく少量突出している。そのた
め、この光学シートを導光板と積層すると、突出したビ
ーズ27の下端が導光板等の表面に当接し、光学シート
の裏面の全面が導光板等と当接することがない。これに
より、光学シートと導光板等とのスティッキングが防止
され、液晶表示装置の画面の輝度ムラが抑えられる。
【0048】次に、当該光学シートの製造方法を説明す
る。当該光学シートの製造方法は、(a)上記非晶質ポ
リマーシートの製造方法によってポリカーボネートシー
ト21を製造する工程と、(b)バインダー24を構成
する樹脂組成物に光拡散剤25を混合することで光学層
用塗工液を製造する工程と、(c)この光学層用塗工液
をポリカーボネートシート21の表面に塗工することで
光学層22を積層する工程と、(d)バインダー26を
構成する樹脂組成物にビーズ27を混合することでステ
ィッキング防止層用塗工液を製造する工程と、(e)こ
のスティッキング防止層用塗工液をポリカーボネートシ
ート21の裏面に塗工することでスティッキング防止層
23を積層する工程とを有する。
【0049】当該光学シートによれば、リタデーション
値が10nm未満のポリカーボネートシート21を用い
た場合、バックライトユニットに装備すると、偏光状態
を変換せずに光線を透過させることができ、偏光変換に
よる着色、輝度ムラ等の不都合を防止することができ
る。一方、リタデーション値が10nm以上350nm
以下のポリカーボネートシート21を用いた場合、例え
ば液晶表示装置の液晶セルの上方にに配設し、液晶のリ
タデーションを相殺することが可能であり、液晶のリタ
デーションによる色の反転現象を防止することができ
る。
【0050】なお、本発明のポリカーボネートシート、
光学シート及び非晶質ポリマーシートの製造方法は上記
実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記ビー
ズタイプの光学シート以外の光学シート、例えばプリズ
ムシート等に当該ポリカーボネートシート及び非晶質ポ
リマーシートの製造方法を適応することができ、同様に
リタデーション値の制御等の効果を奏することができ
る。
【0051】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきものではないことはもちろんである。
【0052】[実施例]ポリカーボネートを用いた押出
シート成形によりシート体を形成し、このシート体の表
面を約3MPaで加圧しつつ、Tg以上Tm以下の温度
に加熱することで実施例のポリカーボネートシートを得
た。
【0053】[比較例1]実施例と同様のポリカーボネ
ートを用い、押出シート成形によって比較例1のポリカ
ーボネートシートを得た。
【0054】[比較例2]実施例と同様のポリカーボネ
ートを用い、キャスティングによって比較例2のポリカ
ーボネートシートを得た。
【0055】[比較例3]押出シート成形後にリタデー
ション値が小さくなる変性ポリカーボネートを用い、押
出シート成形によって比較例3のポリカーボネートシー
トを得た。
【0056】[特性の評価]上記実施例のポリカーボネ
ートシート及び比較例1〜3のポリカーボネートシート
を用い、リタデーション値、線膨脹係数及び残留溶剤の
有無を評価した。その結果を下記表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】上記表1に示すように、実施例のポリカー
ボネートシートは、押出シート成形のみで成形された比
較例1のポリカーボネートシートと比較して、リタデー
ション値が格段に小さくなっており、キャスティングに
より成形された比較例2のポリカーボネートシートや変
性ポリカーボネートを用いた比較例3のポリカーボネー
トシートよりもリタデーション値が小さくなっている。
また、実施例のポリカーボネートシートは、変性ポリカ
ーボネートを使用した比較例3のポリカーボネートシー
トよりも線膨脹係数が小さくなる。さらに、キャスティ
ングにより成形された比較例2のポリカーボネートシー
トは残留溶剤が含まれるのに対し、実施例のポリカーボ
ネートシートは残留溶剤が含まれることがない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリカー
ボネートシート、光学シート及び非晶質ポリマーシート
の製造方法によれば、リタデーション値を小さくできか
つ任意の値に制御でき、残留溶剤がなく、さらに熱的寸
法安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非晶質ポリマーシートの製造方法の加
熱加圧工程で用いる双ベルト加圧加熱装置を示す概略構
成図である。
【図2】本発明の光学シートを示す模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・ダブルベルト部 2・・・加熱加圧部 3・・・鏡面ベルト 4・・・鏡面ベルト 5・・・ロール 6・・・ロール 7・・・加圧ヘッド 8・・・加圧ヘッド 9・・・加熱加圧室 10・・・冷却加圧室 11・・・シール部 12・・・加熱加圧媒体 13・・・冷却加圧媒体 21・・・ポリカーボネートシート 22・・・光学層 23・・・スティッキング防止層 24・・・バインダー 25・・・光拡散剤 26・・・バインダー 27・・・ビーズ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/30 G02B 5/30 G02F 1/1335 G02F 1/1335 // B29K 69:00 B29K 69:00 C08L 69:00 C08L 69:00 Fターム(参考) 2H042 BA02 BA15 BA20 2H049 BA07 BA42 BB44 BC09 BC22 2H091 FA21Z FA32Z FA41Z LA04 LA12 4F073 AA10 AA14 BA26 GA01 GA11 HA02 HA05 4F207 AA28 AH73 AK01 AR02 AR06 KA01 KA17 KL84 KM16 KW26 KW41

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネートを用いた押出シート成
    形後に同時に加熱及び加圧されてなるポリカーボネート
    シート。
  2. 【請求項2】 上記加熱及び加圧条件が、ポリカーボネ
    ートのTg以上Tm以下の温度及び0.5MPa以上1
    0MPa以下の圧力である請求項1に記載のポリカーボ
    ネートシート。
  3. 【請求項3】 リタデーション値が10nm未満である
    請求項2に記載のポリカーボネートシート。
  4. 【請求項4】 リタデーション値が10nm以上350
    nm以下に調整されている請求項1に記載のポリカーボ
    ネートシート。
  5. 【請求項5】 30℃から130℃までの線膨張係数が
    5×10−5/℃以上15×10−5/℃以下である請
    求項1から請求項4のいずれか1項に記載のポリカーボ
    ネートシート。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載のポリカーボネートシートが用いられている光学シ
    ート。
  7. 【請求項7】 押出シート成形により非晶質ポリマーの
    シート体を形成するシート加工工程と、 このシート体を同時に加熱及び加圧する加熱加圧工程と
    を有する非晶質ポリマーシートの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記加熱加圧工程において、一定間隔を
    保ち同方向に走行する一対の鏡面ベルト間にシート体を
    通し、この一対の鏡面ベルトを介してシート体を連続的
    に加圧しつつ加熱する請求項7に記載の非晶質ポリマー
    シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 上記加熱加圧工程における加熱及び加圧
    条件を、上記非晶質ポリマーのTg以上Tm以下の温度
    及び0.5MPa以上10MPa以下の圧力とする請求
    項7又は請求項8に記載の非晶質ポリマーシートの製造
    方法。
  10. 【請求項10】 上記シート加工工程における押出シー
    ト成形時にシート体に応力を負荷し、 上記加熱加圧工程における加熱及び加圧条件を、上記非
    晶質ポリマーのTm以下の温度及び0.1MPa以上2
    0MPa以下の圧力とする請求項7又は請求項8に記載
    の非晶質ポリマーシートの製造方法。
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