JP2003081593A - ドラム缶ハンドリング装置 - Google Patents

ドラム缶ハンドリング装置

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JP2003081593A
JP2003081593A JP2001282143A JP2001282143A JP2003081593A JP 2003081593 A JP2003081593 A JP 2003081593A JP 2001282143 A JP2001282143 A JP 2001282143A JP 2001282143 A JP2001282143 A JP 2001282143A JP 2003081593 A JP2003081593 A JP 2003081593A
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slide fork
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JP2001282143A
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Inventor
Takayuki Tateno
高行 立野
Kenji Mochizuki
賢士 望月
Hiroaki Noda
博秋 野田
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Nippon Yusoki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレット上に並べられたドラム缶を無人で一
本ずつ荷取し、決められた位置に荷置できる上、車体幅
を小さくできるようにしたドラム缶ハンドリング装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】走行位置を制御される自走台車1と、該自
走台車1にマスト2を介して昇降可能に支持され、自走台
車1の走行方向に直角な方向に伸縮するスライドフォー
ク3と、該スライドフォーク3に支持され、ドラム缶Dを
クランプするクランプヘッド4とを備える。 前記マスト2
に前記スライドフォーク3がその伸縮方向に摺動可能に
支持される、変位手段12によりその伸縮方向に所定の行
程にわたって駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム缶をクラン
プして所定の位置に搬送するドラム缶ハンドリング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、放射性廃棄物を詰め込んだドラ
ム缶は4〜中数本をまとめてパレットに載せて所定の位
置に運び込み、そこから安全性を確認するために1本ず
つ検査工程に搬入し、検査後に元の位置に戻されてい
る。 パレット上のドラム缶は、パレットの上面に設けら
れた仕切によってある程度位置決めされているが、位置
精度に例えば±30mm程度の誤差があり、隣接するド
ラム缶が妨げとなって自動的に個々に取出すことや、取
出したドラム缶を決められた位置に所定の精度に自動移
動載することは困難であった。このため、対放射線防護
服を着用した作業者がクレーンやホイストを使用して個
々のドラム缶をパレットから取出して検査工程に持ち込
み、検査工程から決められた位置に運び出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人体の
健康に障害を与えるおそれがあるドラム缶、特に未検査
のドラム缶に作業者が近づくことは安全性を高める上で
好ましいことではなく、このようなドラム缶の搬送作業
の無人化を図ることが強く要請されている。
【0004】そこで、この要請に応えるため、走行位置
を制御される自走台車と、該自走台車にマストを介して
昇降可能に支持され、かつ、台車の走行方向に直角な方
向に伸縮するスライドフォークと、該スライドフォーク
に水平2次元方向に移動可能に支持され、ドラム缶をク
ランプするクランプヘッドとを備えるドラム缶ハンドリ
ング装置を開発したのであるが、このドラム缶ハンドリ
ング装置においては以下のような技術的課題が解決され
なければならなかった。
【0005】先ず、通常、ドラム缶はパレット上に2列
に並べて載せられるので、自走台車を基準にして少なく
とも2位置での荷取が行えるようにする必要があり、し
かも、その荷取位置の切換えが正確にできる上、スライ
ドフォークを含めた車体幅を小さくすることが求められ
る。
【0006】又、パレット上のドラム缶の位置精度がラ
フであるため、この位置精度のばらつきを吸収して確実
にドラム缶を荷取できるようにする必要がある上、例え
ば検査工程における荷降し時にドラム缶の荷置位置の精
度を確保する必要がある。
【0007】更に、ドラム缶をクランプするクランプヘ
ッドはできるだけ小型かつ軽量にして、廉価にすること
が望まれる。
【0008】そこで、本発明に係る第1のドラム缶ハン
ドリング装置(以下、本第1発明という。 )は、無人で
ドラム缶を搬送できる上、荷取位置を正確に2位置切換
えすることができる安価なドラム缶ハンドリング装置を
提供することを目的とする。
【0009】又、本発明に係る第2のドラム缶ハンドリ
ング装置(以下、本第2発明という。 )は、無人でドラ
ム缶を搬送できる上、荷取位置にバラツキのあるドラム
缶を荷取でき、しかも、荷置位置を正確に制御できるよ
うにしたドラム缶ハンドリング装置を提供することを目
的とする。
【0010】更に、本発明に係る第3のドラム缶ハンド
リング装置(以下、本第3発明という。 )は、無人でド
ラム缶を搬送できる上、小型かつ軽量で安価なクランプ
ヘッドを備えるドラム缶ハンドリング装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、前記目的
を達成するため、走行位置を制御される自走台車と、該
自走台車にマストを介して昇降可能に支持され、かつ、
台車の走行方向に直角な方向に伸縮するスライドフォー
クと、該スライドフォークに支持され、ドラム缶をクラ
ンプするクランプヘッドとを備え、前記マストに前記ス
ライドフォークがその伸縮方向に摺動可能に支持される
とともに、前記マストに対して前記スライドフォークを
その伸縮方向に所定の行程にわたって駆動する変位手段
が設けられるという技術的手段を採用する。
【0012】これによれば、クランプヘッドは、台車を
走行させることによりその走行方向(以下、X方向とい
う。 )に移動し、スライドフォークを昇降させることに
より上下方向(以下、Z方向という。 )に移動し、スラ
イドフォークを伸縮させることによりX方向及びとZ方
向と直角の方向(以下、Y方向という。 )に移動する。
従って、これらの移動を遠隔制御することによりクラン
プヘッドの位置を無人で3次元方向に正確に制御するこ
とができる。 そして、前記クランプヘッドにドラム缶を
支持させることにより、無人でドラム缶を搬送すること
ができる。
【0013】又、変位手段によりスライドフォークのY
方向の位置を変位させることにより、ドラム缶の荷取位
置を切換えることができる上、スライドフォークの伸縮
ストロークよりもドラム缶の荷取位置を車体中心から遠
くに設定できるので、スライドフォークを含めた車体幅
を小さくすることができる。
【0014】次に、本第2発明は、前記目的を達成する
ため、走行位置を制御される自走台車と、該自走台車に
マストを介して昇降可能に支持され、かつ、台車の走行
方向に直角な方向に伸縮するスライドフォークと、該ス
ライドフォークに支持され、ドラム缶をクランプするク
ランプヘッドとを備え、前記水平スライドフォークに前
記クランプヘッドが水平2次元方向に移動可能に支持さ
れるとともに、該クランプヘッドを前記スライドフォー
クに対する所定の位置に位置決めして固定するロケータ
が設けられるという技術的手段を採用する。
【0015】これによれば、クランプヘッドは、台車を
走行させることによりその走行方向(以下、X方向とい
う。 )に移動し、スライドフォークを昇降させることに
より上下方向(以下、Z方向という。 )に移動し、スラ
イドフォークを伸縮させることによりX方向及びとZ方
向と直角の方向(以下、Y方向という。 )に移動する。
従って、これらの移動を遠隔制御することによりクラン
プヘッドの位置を無人で3次元方向に正確に制御するこ
とができる。 そして、前記クランプヘッドにドラム缶を
支持させることにより、無人でドラム缶を搬送すること
ができる。
【0016】又、前記水平スライドフォークに前記クラ
ンプヘッドが水平2次元方向に移動可能に支持させるこ
とにより、ドラム缶の荷取位置のバラツキに対してクラ
ンプヘッドの位置を合わせてドラム缶をクランプできる
ので、荷取位置にバラツキのあるドラム缶を荷取でき
る。
【0017】更に、該クランプヘッドを前記スライドフ
ォークに対する所定の位置に位置決めして固定するロケ
ータが設けられるので、荷取後にこのロケータを作動さ
せてクランプヘッドをスライドフォークに対して所定の
位置に固定することにより、荷置位置を正確に制御でき
る。
【0018】次に、本第3発明は、前記目的を達成する
ため、走行位置を制御される自走台車と、該自走台車に
マストを介して昇降可能に支持され、かつ、台車の走行
方向に直角な方向に伸縮するスライドフォークと、該ス
ライドフォークに支持され、ドラム缶をクランプするク
ランプヘッドを備え、前記クランプヘッドが、ベースプ
レートと、各々平面視において該ベースプレートの中心
軸心から等距離に等角度置きに配置され、該ベースプレ
ートに支持される4個のクランプ爪と、基端部が前記ベ
ースプレートに該ベースプレートの中心軸心の回りに回
転可能に支持されたアームと、該アームに各クランプ爪
を個別に連動させる4本のコネクティングロッドと、前
記アームを駆動するアクチュエータとを有するという技
術的手段を採用する。
【0019】これによれば、クランプヘッドは、台車を
走行させることによりその走行方向(以下、X軸方向と
いう。 )に移動し、スライドフォークを昇降させること
により上下方向(以下、Z軸方向という。 )に移動し、
スライドフォークを伸縮させることによりX方向及びと
Z方向と直角の方向(以下、Y軸方向という。 )に移動
する。 従って、これらの移動を遠隔制御することにより
クランプヘッドの位置を無人で3次元方向に正確に制御
することができ、前記クランプヘッドにドラム缶を支持
させることにより無人でドラム缶を搬送することができ
る。
【0020】又、1個のアクチュエータで1個のアーム
を介して4本のクランプ爪を連動して駆動させるので、
部品点数が少なく、構成が簡単になり、しかも、小型か
つ軽量にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例に係るドラム缶
ハンドリング装置を図面に基づいて具体的に説明すれ
ば、以下の通りである。
【0022】図1の平面図及び図2の側面図に概略的に
示すように、本発明の一実施例に係るドラム缶ハンドリ
ング装置は、自走台車1と、この自走台車1の前端部に
立設されたマスト2に昇降可能に、かつ、左右に所定の
範囲で摺動可能に支持されたスライドフォーク3と、こ
のスライドフォーク3に支持させたクランプヘッド4と
を備える。
【0023】このドラム缶ハンドリング装置は、例えば
無線操縦などの遠隔操縦により制御され、前記自走台車
1は、内部に搭載したバッテリとこのバッテリから供給
される電力で走行し、所定の位置で停止、発進するよう
制御される。
【0024】又、図1の平面図に概略的に示すように、
前記自走台車1は片側に前後1対のガイドローラ5を備
え、この台車1が走行する床面に設けたガイドレール6
にこれらガイドローラ5を契合させることにより、台車
1の走行経路と、台車1の向きを制御するようにしてい
る。
【0025】更に、この台車1が走行する床面の走行経
路両側には複数の所定位置に上細りコーン型の位置決め
具が配置され、自走台車1を所定の位置に停止させた
後、該自走台車1の前部に設けた左右1対のアウトリガ
7を選択された位置決め具に嵌合させることにより停車
位置を正確に制御するようにしている。
【0026】そして、前記クランプヘッド4の位置を走
行方向(X軸方向)、Y軸方向及びZ軸方向に制御する
とともに、所定に位置でクランプヘッド4の開閉を制御
することにより、無人でクランプヘッド4の位置を制御
し、ドラム缶Dをクランプして搬送することができる。
【0027】ところで、前記マスト2は左右に適当な間
隔を置いて台車1の前端部に立設され、前記スライドフ
ォーク3は両マスト2を案内にして昇降するリフトブラ
ケット8を介してマスト2に支持され、自走台車1に支
持させたリフトシリンダ9を伸縮させることにより前記
リフトブラケット8及びスライドフォーク3を昇降させ
ている。
【0028】図3の正面図及び図4の側面図に示すよう
に、前記リフトブラケット8の前面には左右に延びる上
下1対の案内レール10が固定され、各案内レール9に
左右に適当な間隔を置いて摺動可能に契合されたスライ
ドベアリング11をスライドフォーク3に固定すること
により、スライドフォーク3がマスト2に対してY方向
に摺動可能に支持される。 スライドフォーク3とリフト
ブラケット8とわたってシフトシリンダからなる変位手
段12を架着し、この変位手段12を伸縮させることに
より、図1に示すように、スライドフォーク3をY軸方
向の中央が自走台車1の車体中心線X0と一致する中立
位置(図1に実線で示す。 )と、この中立位置から所定
の寸法αだけ例えば右に変位した右変位位置(図1に仮
想線で示す。 )と、前記中立位置から所定の寸法αだけ
左に変位した左変位位置との3位置に位置切換えさせ
る。
【0029】これにより、伸長したスライドフォーク3
に支持されたクランプヘッド4の位置は、車体中心線X
0からスライドフォーク3の伸長ストロークSの中立位
置と、この中立位置から+αの右変位位置と、−αの左
変位位置との3位置に位置切換えされ、Y軸方向に2列
に並んだドラム缶Dの中間の位置と、各列のドラム缶D
の位置との3位置に正確に切換えられる。
【0030】なお、前記スライドフォーク3は、ベース
31と、ミドルレール32と、スライドプレート33と
を備え、ベース31に支持させたローラ34をミドルレ
ール32に契合させ、ミドルレール32に支持させたロ
ーラ35をベース31に固定したレール36に契合させ
ることによりベース31にミドルレール32をY軸方向
に摺動可能に支持させている。 そして、ベース31に搭
載したモータにより駆動される歯車37をミドルレール
32に固定したラック38に噛み合わせることによりベ
ース31に対してミドルレール32を進退させるように
している。
【0031】このミドルプレート32の行程はベース3
1に設けたストッパでミドルプレート32を受止めるこ
とにより正確に制御される。
【0032】又、スライドプレート33は、これに支持
させたローラ39をミドルレール32に契合させるとと
もに、スライドプレート33に支持させた別のローラ4
0をミドルプレート32の両外側に転接させることによ
り、ミドルレール32にY軸方向に摺動可能に支持させ
る。 ミドルレール32のY軸方向の両端部にはスプロケ
ット41が支持され、このスプロケット32にU字形に
巻き掛けられるチェーン42の一端をベース31に、他
端をスライドプレート33に連結することにより、ベー
ス31に対してスライドプレート33がミドルプレート
32の2倍の距離移動するようにしている。
【0033】更に、この実施例では、必要に応じて、リ
フトブラケット8と変位手段12との間にサブシリンダ
75を連結し、スライドフォーク3に中立位置を2位置
又は3位置切換えできるようにしている。
【0034】ところで、図5の側面図に示すように、前
記スライドプレート33には、ブラケット43(図4に
示す。 )を介して取付プレート44が固定され、この取
付プレート44にミドルプレート45を介して前記クラ
ンプヘッド4のベースプレート46と、クランプ爪47
とが水平2次元方向に移動可能に支持される。
【0035】即ち、図5及び図6の平面図に示すよう
に、取付プレート44の下面にはY軸方向に延びる左右
1対のレール48が固定され、各レール48に適当な間
隔を置いて契合された対を成すスライドベアリング49
をミドルプレート45の上面に固定することにより、取
付プレート44に対してミドルプレート45がY軸方向
に摺動可能に支持される。
【0036】取付プレート44とミドルプレート45と
の間には、ミドルプレート45をその中心Z軸心が取付
プレート44の中心Z軸心と一致する中立位置に復帰さ
せる1対の付勢手段50が設けら、各付勢手段50は、
ミドルプレート45のX軸方向各側縁のY軸方向中央に
固定されたストッパ51と、各ストッパ51を挟んで互
いに対向し、ブラケット52を介して取付プレート44
にY軸方向に進退可能に支持させた対をなすピストン5
3と、各ピストン53をストッパ51に押圧する圧縮コ
イルバネ54とからなる。
【0037】図5及び図7の平面図に示すように、前記
ベースプレート46の上面にはX軸方向に延びる前後1
対のレール55が左右に適当な間隔を置いて固定され、
各レール55にX軸方向に適当な間隔を置いて契合され
たスライドベアリング56をミドルプレート44の下面
に固定することにより、ミドルプレート45に対してベ
ースプレート46がX軸方向に摺動可能に支持される。
【0038】ミドルプレート45とベースプレート46
との間には、ミドルプレート45に対してベースプレー
ト46を両者の中心Z軸心の位置が一致する中立位置に
復帰させる付勢手段57が設けられ、この付勢手段57
は、ミドルプレート45のX軸方向の各側縁のX軸方向
中央に固定されたストッパ58と、各ストッパ58を挟
んで互いに対向し、ブラケット59を介してベースプレ
ート46にX軸方向に進退可能に支持させた対を成すピ
ストン60と、各ピストン60をストッパ58に押圧す
る圧縮コイルバネ61とからなる。
【0039】このようにして、クランプヘッド4をスラ
イドフォーク3に対して水平移動可能に設けるととも
に、クランプヘッド4をスライドフォーク3に対して所
定の位置の復帰させる付勢手段50、を設けると、通常
はクランプヘッド4をスライドフォーク3に対して所定
の位置に保持して、自走台車1に対するクランプヘッド
4の位置を正確に制御できるとともに、後述するよう
に、クランプヘッド4によりドラム缶Dをクランプする
時には、ドラム缶Dの位置にクランプヘッド4の位置を
馴染ませることができる。
【0040】図5及び図8の平面図に示すように、この
ドラム缶ハンドリング装置は、前記クランプヘッド4を
前記スライドフォーク3に対する所定の位置に位置決め
して固定するロケータ62を備えている。
【0041】このロケータ62は前記ベースプレート4
6の中心Z軸心に沿って該ベースプレート46から立上
げられた1本の位置決め用のセンターピン63と、前記
取付プレート44の上面に前記センターピン63を挟ん
で開閉可能に支持された複数(ここでは2対)の位置決
め部材64と、これら位置決め部材64を開閉する1対
の油圧シリンダからなるアクチュエータ65とを備え、
前記クランプヘッド4がドラム缶Dをクランプする際に
は位置決め部材64を実線に示すように開き、クランプ
ヘッド4がスライドフォーク3のスライドプレート33
に対して所定の範囲内で自由に水平移動できるように
し、ドラム缶Dをクランプヘッド4でクランプした後
に、仮想線で示すように位置決め部材64を閉じること
により、クランプヘッド4をその中心軸心が取付プレー
ト44の中心軸心に一致する中立位置に位置決めして固
定し、これにより、クランプヘッド4で吊り上げられた
ドラム缶Dが自走台車1に対して水平方向の一定位置に
位置を修正して保持される。
【0042】図9に示すように、前記クランプヘッド4
は、ベースプレート46と、各々平面視において該ベー
スプレート46の中心軸心から等距離に等角度置きに配
置され、該ベースプレート46に開閉可能に支持される
4個のクランプ爪47と、基端部が前記ベースプレート
49に該ベースプレート46の中心軸心の回りに回転可
能に支持されたアーム67と、該アームに各クランプ爪
を個別に連動させる4本のコネクティングロッド68
と、前記アーム67を介して4個のクランプ爪47を同
期して開閉させる油圧シリンダからなるアクチュエータ
69とを備える。もちろん、互いに対向するクランプ爪
47どうしの間隔は、開いた状態でドラム缶Dの直径と
パレット上のドラム缶Dの位置誤差(例えば60mm)
との和よりも大きく設定される。
【0043】各クランプ爪47は、ブロック70を介し
て上端部がベースプレート46に枢支されるホルダ71
と、このホルダ71の下端部に下端部が枢支されるとと
もに下端寄り部分が前記ブロック70に枢支された爪本
体72とを備え、前記アクチュエータ69によりホルダ
71をその下端が外側に開く方向に駆動すると、爪本体
72の上端がドラム缶Dの周面に押しつけられ、ドラム
缶Dの上端シーム部を下側から受止める位置に閉じられ
る。
【0044】この時に、ドラム缶Dの位置誤差があれ
ば、スライドフォーク3に対してクランプヘッド4が水
平移動しながクランプ爪47は閉じられ、この後、ドラ
ム缶Dがパレットから持上げられると、付勢手段50、
57によりクランプヘッド4が中立位置に戻され、ロケ
ータ62により中立位置の固定される。
【0045】このように、前記クランプヘッド4が、ベ
ースプレート46と、各々平面視において該ベースプレ
ート46の中心軸心から等距離に等角度置きに配置さ
れ、該ベースプレート46に支持される4個のクランプ
爪47と、基端部が前記ベースプレート46に該ベース
プレート46の中心軸心の回りに回転可能に支持された
アーム67と、該アーム67に各クランプ爪47を個別
に連動させる4本のコネクティングロッド68とを有す
る場合には、1個のアクチュエータ69により2本のク
ランプ爪47を正確に連動させてドラム缶Dをクランプ
でき、小型化及び軽量化を図ることができると共に、部
品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
【0046】なお、クランプ爪47の開閉に関しては、
例えばベースプレート46の下面に支持させたリミット
スイッチからなるセンサ73によりドラム缶Dの上面と
ベースプレート46との距離が一定以下になることを検
出した時に閉じられるようにしている。 又、クランプ爪
の開閉状態は、例えば1対のインタラプタ型ホトセンサ
74により前記アーム67の位置を検出することにより
検出できるようにしている。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、本第1発明は、
走行位置を制御される自走台車と、該自走台車にマスト
を介して昇降可能に支持され、かつ、台車の走行方向に
直角な方向に伸縮するスライドフォークと、該スライド
フォークに支持され、ドラム缶をクランプするクランプ
ヘッドとを備えているので、本第1発明によれば、自走
台車と、スライドフォークと、クランプヘッドとを遠隔
制御することにより無人でドラム缶の搬送ができる。
【0048】又、本第1発明は、前記マストに前記スラ
イドフォークがその伸縮方向に摺動可能に支持されると
ともに、前記マストに対して前記スライドフォークをそ
の伸縮方向に所定の行程にわたって駆動する変位手段が
設けられるので、本第1発明によれば、スライドフォー
クをY軸方向に移動させて、車体中央線から距離が異な
る2箇所以上で荷取や荷置ができる上、クランプヘッド
のY軸方向の移動距離に比べてスライドフォークを短く
することができ、スライドフォークを含めた車体幅を小
さくすることができ、車体幅に比べて広範囲で荷役作業
ができるようになる。
【0049】次に、本第2発明は、走行位置を制御され
る自走台車と、該自走台車にマストを介して昇降可能に
支持され、かつ、台車の走行方向に直角な方向に伸縮す
るスライドフォークと、該スライドフォークに支持さ
れ、ドラム缶をクランプするクランプヘッドとを備えて
いるので、本第2発明によれば、自走台車と、スライド
フォークと、クランプヘッドとを遠隔制御することによ
り無人でドラム缶の搬送ができる。
【0050】又、本第2発明は、前記水平スライドフォ
ークに前記クランプヘッドが水平2次元方向に移動可能
に支持されるとともに、該クランプヘッドを前記スライ
ドフォークに対する所定の位置に位置決めして固定する
ロケータが設けられるので、本第2発明によれば、ドラ
ム缶の位置誤差に対応してクランプヘッドが移動しなが
ら確実にドラム缶をクランプすることができる上、その
後にロケータでクランプヘッドをスライドフォークに対
して所定に位置に固定することによりドラム缶の位置を
正確に制御して搬送したり、荷置したりすることができ
る。
【0051】次に、本第3発明は、走行位置を制御され
る自走台車と、該自走台車にマストを介して昇降可能に
支持され、かつ、台車の走行方向に直角な方向に伸縮す
るスライドフォークと、該スライドフォークに支持さ
れ、ドラム缶をクランプするクランプヘッドとを備えて
いるので、本第3発明によれば、自走台車と、スライド
フォークと、クランプヘッドとを遠隔制御することによ
り無人でドラム缶の搬送ができる。
【0052】又、本第3発明は、前記クランプヘッド
が、ベースプレートと、各々平面視において該ベースプ
レートの中心軸心から等距離に等角度置きに配置され、
該ベースプレートに支持される4個のクランプ爪と、基
端部が前記ベースプレートに該ベースプレートの中心軸
心の回りに回転可能に支持されたアームと、該アームに
各クランプ爪を個別に連動させる4本のコネクティング
ロッドとを有するので、本第3発明によれば、クランプ
ヘッドの部品点数を少なくし、又、構成を簡単にしてク
ランプヘッドを小型かつ軽量にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面図である。
【図2】本発明の側面図である。
【図3】本発明の正面図である。
【図4】本発明の側面図である。
【図5】本発明の側面図である。
【図6】本発明の平面図である。
【図7】本発明の平面図である。
【図8】本発明の平面図である。
【図9】本発明の平面図である。
【符号の説明】
1 自走車体 2 マスト 3 スライドフレーム 4 クランプヘッド 12 変位手段 45 ミドルプレート 46 ベースプレート 47 クランプ爪 50 付勢手段 57 付勢手段 62 ロケータ 63 センターピン 64 位置決め部材 65 アクチュエータ 67 アーム 68 コネクチィングロッド 69 アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F333 AA02 AB13 AE31 AE38 BA24 DA10 DB10 FA20 FA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行位置を制御される自走台車と、該自
    走台車にマストを介して昇降可能に支持され、かつ、台
    車の走行方向に直角な方向に伸縮するスライドフォーク
    と、該スライドフォークに支持され、ドラム缶をクラン
    プするクランプヘッドとを備え、前記マストに前記スラ
    イドフォークがその伸縮方向に摺動可能に支持されると
    ともに、前記マストに対して前記スライドフォークをそ
    の伸縮方向に所定の行程にわたって駆動する変位手段が
    設けられることを特徴とするドラム缶ハンドリング装
    置。
  2. 【請求項2】 走行位置を制御される自走台車と、該自
    走台車にマストを介して昇降可能に支持され、かつ、台
    車の走行方向に直角な方向に伸縮するスライドフォーク
    と、該スライドフォークに支持され、ドラム缶をクラン
    プするクランプヘッドとを備え、前記水平スライドフォ
    ークに前記クランプヘッドが水平2次元方向に移動可能
    に支持されるとともに、該クランプヘッドを前記スライ
    ドフォークに対する所定の位置に位置決めして固定する
    ロケータが設けられることを特徴とするドラム缶ハンド
    リング装置。
  3. 【請求項3】 前記スライドフォークに一水平方向に摺
    動可能に支持されるミドルプレートが設けられ、該ミド
    ルプレートに前記クランプヘッドが前記一水平方向に交
    差する他の水平方向に摺動可能に支持される請求項2に
    記載のドラム缶ハンドリング装置。
  4. 【請求項4】 前記クランプヘッドを前記スライドプレ
    ートに対する所定の位置に復帰させる付勢手段が設けら
    れる請求項2又は3に記載のドラム缶ハンドリング装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ロケータは、前記クランプヘッドの
    中央部上面に立設された1本の位置決め用のセンターピ
    ンと、前記スライドプレート又はこれに固定される取付
    プレートに前記センターピンを挟んで開閉可能に支持さ
    れた複数の位置決め部材と、これら位置決め部材を開閉
    する少なくとも1基のアクチュエータとを備えることを
    特徴とする請求項1に記載のドラム缶ハンドリング装
    置。
  6. 【請求項6】 走行位置を制御される自走台車と、該自
    走台車にマストを介して昇降可能に支持され、かつ、台
    車の走行方向に直角な方向に伸縮するスライドフォーク
    と、該スライドフォークに支持され、ドラム缶をクラン
    プするクランプヘッドを備え、前記クランプヘッドが、
    ベースプレートと、各々平面視において該ベースプレー
    トの中心軸心から等距離に等角度置きに配置され、該ベ
    ースプレートに支持される4個のクランプ爪と、基端部
    が前記ベースプレートに該ベースプレートの中心軸心の
    回りに回転可能に支持されたアームと、該アームに各ク
    ランプ爪を個別に連動させる4本のコネクティングロッ
    ドと、前記アームを駆動するアクチュエータとを有する
    ことを特徴とするドラム缶ハンドリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010269917A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Nippon Yusoki Co Ltd 掛爪装置

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JP2010269917A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Nippon Yusoki Co Ltd 掛爪装置

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