JP2003081084A - トロリーコンベヤ用ディスタンスバー - Google Patents

トロリーコンベヤ用ディスタンスバー

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JP2003081084A
JP2003081084A JP2001275679A JP2001275679A JP2003081084A JP 2003081084 A JP2003081084 A JP 2003081084A JP 2001275679 A JP2001275679 A JP 2001275679A JP 2001275679 A JP2001275679 A JP 2001275679A JP 2003081084 A JP2003081084 A JP 2003081084A
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哲哉 杉浦
Shizuo Nagai
賤夫 長井
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Nissan Motor Co Ltd
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Tsubakimoto Chain Co
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直曲がり搬送や水平曲がり搬送を伴う搬送
ラインであっても柔軟かつ円滑に搬送、又はストレージ
でき、下り勾配での懸垂搬送時、又は懸垂ストレージ時
に斜行角度を抑制して軌条の脱輪落下や摺動摩耗を防止
してより安定した搬送状態を確保できるトロリーコンベ
ヤ用ディスタンスバーを提供すること。 【解決手段】 被搬送物を軌条搬送する先行トロリーユ
ニット31と後続トロリーユニット32を所定間隔で連
結するトロリーコンベヤ用ディスタンスバー10におい
て、前方コネクター12aと後方コネクター12bには
相互に面接触する対向端面15a,15bがそれぞれ形
成されているとともに、前記前方コネクター12aには
前方支軸13aの軸支位置を前後方向に移動規制させる
スライド孔16が形成されており、前記対向端面15
a,15bが受動側軌条50の下り勾配状況に応じて相
互に離反自在となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被搬送物を軌条搬
送するトロリーユニットを所定間隔で連結するためのト
ロリーコンベヤ用ディスタンスバーに関するものであっ
て、特に、自動車ボディ塗装ラインなどのような垂直曲
がり搬送や水平曲がり搬送を伴う搬送ラインに設置して
被搬送物を軌条搬送したり、次工程ラインからの要求が
あるまで一時的に蓄積して保管するためにストレージ搬
送するトロリーコンベヤに適用することができるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、垂直曲がり搬送や水平曲がり搬
送を伴う搬送ラインに設置したトロリーコンベヤには、
被搬送物吊下げ用トロリーを構成する先行トロリーユニ
ットと後続トロリーユニットとを所定間隔で連結するた
めのトロリーコンベヤ用ディスタンスバーと称する連結
具が組み込まれている。
【0003】図4乃至図5に示すような従来のパワーア
ンドフリー型トロリーコンベヤは、チェーン用トロリー
20と被搬送物吊下げ用トロリー30とが天井に架設し
た別々の軌条を走行して被搬送物Wを懸垂搬送するもの
であって、被搬送物吊下げ用トロリー30を構成する先
行トロリーユニット31と後続トロリーユニット32と
を所定間隔で連結するための連結具A10を組み込んで
いる。そして、この連結具A10は、図6乃至図7に示
すように、先行トロリーユニット31に垂直曲がり自在
に接続される前方コネクターA12aと、後続トロリー
ユニット32に垂直曲がり自在に接続される後方コネク
ターA12bと、前記前方コネクターA12aに前方支
軸A13aを介して水平曲がり自在に連結されるととも
に前記後方コネクターA12bに後方支軸A13bを介
して水平曲がり自在に連結される連結片A14とで構成
されている。
【0004】ここで、図5における符号22は、駆動側
軌条40を懸垂走行するチェーン用トロリー20の駆動
側車輪であり、符号31bは、受動側軌条50を懸垂走
行する先行トロリーユニット31の受動側車輪であり、
符号31cは、先行トロリーユニット31の横揺れを防
止するためのガイドローラであり、符号32bは、受動
側軌条50を懸垂走行する後続トロリーユニット32の
受動側車輪であり、符号32cは、後続トロリーユニッ
ト32の横揺れを防止するためのガイドローラであり、
符号32dは、電着塗装ライン用のアースを取るための
集電端子である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の連結
具A10は、下り勾配での懸垂搬送時、又は懸垂ストレ
ージ時に前のめりの圧縮荷重Fが連結具A10に作用し
ても、被搬送物Wの搬送間隔との関係で1.5〜2.0
m(メ−トル)程度の長尺物であるため、図8の(a)
に示すように、連結具A10が軌条に対して斜行しよう
とする斜行角度θは緩やかであり、被搬送物吊下げ用ト
ロリー30のガイドローラ31c,32cが受動側軌条
50の側面を押し広げようとする捩りモーメントmも小
さく、被搬送物吊下げ用トロリー30の搬送走行に支障
をきたすことはない。ところが、このような従来の連結
具A10が被搬送物の搬送間隔や連結位置との関係で短
尺化すると、連結具A10が受動側軌条50に対して斜
行しようとする斜行角度αが増大するため、図8の
(b)に示すように、連結具A10の前後に配置された
それぞれの被搬送物吊下げ用トロリー30のガイドロー
ラ31c,32cが受動側軌条50の側面を押し広げよ
うとする大きな捩りモーメントMが働いて早期に摩耗し
たりするという問題があり、衝撃的な圧縮荷重が連結具
A10に作用した時には、連結具A10が過度に斜行し
て横向き状態となって被搬送物吊下げ用トロリー30の
搬送走行、又はストレージが不可能となるため、チェー
ン用トロリー20に過負荷が生じて駆動モータ(図示し
ていない)を損傷するという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、垂直曲がり搬送
や水平曲がり搬送を伴う搬送ラインであっても柔軟かつ
円滑に搬送、又はストレージすることができ、下り勾配
での懸垂搬送時、又は懸垂ストレージ時に発生しがちな
斜行角度を抑制して軌条の摺動摩耗を防止してより安定
した搬送状態を確保することができるトロリーコンベヤ
用ディスタンスバーを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】まず、本請求項1に係る
発明は、被搬送物を軌条搬送するトロリーユニットを所
定間隔で連結するための、先行するトロリーユニットに
垂直曲がり自在に接続される前方コネクターと、後続す
るトロリーユニットに垂直曲がり自在に接続される後方
コネクターと、前記前方コネクターに前方支軸を介して
水平曲がり自在に連結されるとともに前記後方コネクタ
ーに後方支軸を介して水平曲がり自在に連結されるリン
クプレートとを備えたトロリーコンベヤ用ディスタンス
バーにおいて、前記前方コネクターと後方コネクターに
は相互に面接触する対向端面がそれぞれ形成されている
とともに、前記前方コネクターと後方コネクターのいず
れか一方には前記前方支軸または後方支軸の軸支位置を
前後方向に移動規制させるスライド孔が形成されてお
り、前記対向端面が軌条状況に応じて相互に離反自在と
なっていることによって、前記課題を解決するものであ
る。
【0008】そして、本請求項2に係る発明は、請求項
1記載の構成に加えて、前記スライド孔に移動規制され
る前方支軸または後方支軸に、前記スライド孔内を転動
するフリーローラが緩装されていることによって、前記
課題をさらに解決するものである。
【0009】ここで、本発明のトロリーコンベヤ用ディ
スタンスバーは、床上に架設した軌条上をトロリーユニ
ットを介して被搬送物を搭載搬送する、所謂、フロアー
型トロリーコンベヤや、天井に架設した軌条から垂下す
るトロリーユニットを介して被搬送物を懸垂搬送する、
所謂、オーバーヘッド型トロリーコンベヤなどに組み込
まれ、さらに、オーバーヘッド型トロリーコンベヤの一
種であるチェーン用トロリーと被搬送物吊下げ用トロリ
ーとが別々の軌条を走行する、所謂、パワーアンドフリ
ー型トロリーコンベヤに組み込まれた場合には、より安
定した垂直曲がり搬送や水平曲がり搬送を達成すること
ができる。
【0010】また、本発明のトロリーコンベヤ用ディス
タンスバーが組み込まれたトロリーコンベヤの軌条につ
いては、垂直曲がり搬送や水平曲がり搬送の搬送ライン
形態に応じてI型鋼、C型鋼などの鋼材を横向き配置し
たり、下向き配置したり、対向配置したりしても何ら差
し支えない。
【0011】
【作用】本発明のトロリーコンベヤ用ディスタンスバー
は、上述したような装置構成を備えていることによっ
て、トロリーユニットを所定間隔で連結して被搬送物を
軌条搬送、又は軌条ストレージする際に、以下に詳説す
るような作用を奏する。
【0012】まず、本請求項1記載の発明では、先行す
るトロリーユニットに垂直曲がり自在に接続される前方
コネクターと、後続するトロリーユニットに垂直曲がり
自在に接続される後方コネクターと、前記前方コネクタ
ーに前方支軸を介して水平曲がり自在に連結されるとと
もに前記後方コネクターに後方支軸を介して水平曲がり
自在に連結されるリンクプレートとを備えていることに
よって、トロリーユニットに対して前方コネクターと後
方コネクターとが相互に垂直面内において揺動自在とな
って垂直曲がりに搬送、又はストレージするとともに、
前方コネクターと後方コネクターに対してリンクプレー
トが相互に水平面内において揺動自在となって水平曲が
りに搬送、又はストレージする。
【0013】特に、前記前方コネクターと後方コネクタ
ーには相互に面接触する対向端面がそれぞれ形成されて
いるとともに、前記前方コネクターと後方コネクターの
いずれか一方には前記前方支軸または後方支軸の軸支位
置を前後方向に移動規制させるスライド孔が形成されて
おり、前記対向端面が軌条状況に応じて相互に離反自在
となっていることによって、下り勾配での懸垂搬送時、
又は懸垂ストレージ時に前のめりになった後続するトロ
リーユニットの圧縮荷重が先行するトロリーユニットに
作用すると、前記前方支軸または後方支軸の軸支位置が
スライド孔内を移動して、前方コネクターと後方コネク
ターに形成された相互の対向端面が面接触するため、前
方コネクターと後方コネクターとがリンクプレートを介
して一体化する。その結果、前方コネクターと後方コネ
クターのそれぞれに発生しがちな水平曲がりの斜行状態
を解消して、前方コネクターと後方コネクターが一体化
したトロリーコンベヤ用ディスタンスバーとしての斜行
状態に変化するので、下り勾配での懸垂搬送時、又は懸
垂ストレージ時であっても斜行角度を小さくして軌条の
側面を押し広げようとする力を抑制する。また、前記前
方コネクターと後方コネクターのいずれか一方にスライ
ド孔が形成されていることによって、従来のトロリーコ
ンベヤに比較すると、スライド孔の分だけストレージ間
隔を小さくすることができる。
【0014】さらに、本請求項2記載の発明では、請求
項1記載の構成が奏する作用に加えて、前記スライド孔
に移動規制される前方支軸または後方支軸に、前記スラ
イド孔内を転動するフリーローラが緩装されていること
によって、下り勾配での懸垂搬送時、又は懸垂ストレー
ジ時に前のめりの圧縮荷重が衝撃的に後続するトロリー
ユニットに作用した場合であっても、フリーローラがス
ライド孔内を円滑に転動して瞬時にトロリーコンベヤ用
ディスタンスバーの斜行状態を緩和するとともに、下り
勾配での懸垂搬送から水平面内での懸垂搬送に移行した
場合には、前方コネクターと後方コネクターとの相互間
で水平曲がりが円滑に達成できるように、フリーローラ
がスライド孔内を円滑に転動して前方コネクターと後方
コネクターに形成された相互の対向端面が離反する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るトロリーコンベヤ用
ディスタンスバーの好ましい実施の形態について、図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例である
トロリーコンベヤ用ディスタンスバーの概要図であり、
図2は、図1に示すトロリーコンベヤ用ディスタンスバ
ーの正面図であり、図3は、図2の平面図である。
【0016】本発明の一実施例であるトロリーコンベヤ
用ディスタンスバー10は、図1に示すように、チェー
ン用トロリー20と被搬送物吊下げ用トロリー30とが
天井に架設された別々の軌条を走行して被搬送物(図示
しない)を懸垂搬送するパワーアンドフリー型トロリー
コンベヤに組み込み、被搬送物吊下げ用トロリー30を
所定間隔で連結するものであって、自動車ボディ塗装ラ
インなどのような垂直曲がり搬送や水平曲がり搬送を伴
う搬送ラインに適用され、通常の軌条搬送、又は、次工
程ラインからの要求があるまで一時的に蓄積して保管す
るストレージ搬送を円滑にするものである。
【0017】ここで、本実施例であるトロリーコンベヤ
用ディスタンスバー10が組み込まれたパワーアンドフ
リー型トロリーコンベヤの全体概要を図1に基づいて説
明すると、搬送ラインの天井に架設されたI型断面鋼か
らなる駆動側軌条40を懸垂走行するチェーン用トロリ
ー20と、この駆動側軌条40の真下に併設状態で架設
された受動側軌条50を懸垂走行する被搬送物吊下げ用
トロリー30とを備えた基本的構造を有している。な
お、受動側軌条50は、一対のC型断面鋼を対向配置し
てなる軌条形態を採用しており、この対向間隙内を被搬
送物吊下げ用トロリー30が懸垂搬送するようになって
いる。そして、被搬送物吊下げ用トロリー30は、チェ
ーン用トロリー20のプッシャー部21と係脱自在なド
ッグ部31aを備えた先行トロリーユニット31とこの
先行トロリーユニット31に後続する後続トロリーユニ
ット32からなり、このチェーン用トロリー20のプッ
シャー部21と先行トロリーユニット31のドッグ部3
1aとの係脱によって、被搬送物が任意の搬送位置に搬
送されるか、又は任意のストレージ位置にストレージさ
れるようになっている。なお、図1における符号22
は、駆動側軌条40を懸垂走行するチェーン用トロリー
20の駆動側車輪であり、符号31bは、受動側軌条5
0を懸垂走行する先行トロリーユニット31の受動側車
輪であり、符号31cは、先行トロリーユニット31の
横揺れを防止するためのガイドローラであり、符号32
bは、受動側軌条50を懸垂走行する後続トロリーユニ
ット32の受動側車輪であり、符号32cは、後続トロ
リーユニット32の横揺れを防止するためのガイドロー
ラであり、符号32dは、電着塗装ライン用のアースを
取るための集電端子である。
【0018】つぎに、上述したようなパワーアンドフリ
ー型トロリーコンベヤに組み込まれた本実施例のトロリ
ーコンベヤ用ディスタンスバー10を図2乃至図3に基
づいて以下に詳しく説明する。まず、本実施例のトロリ
ーコンベヤ用ディスタンスバー10は、先行トロリーユ
ニット31に前方連結ピン11aを介して垂直曲がり自
在に接続される前方コネクター12aと、後続トロリー
ユニット32に後方連結ピン11bを介して垂直曲がり
自在に接続される後方コネクター12bと、前方コネク
ター12aに前方支軸13aを介して水平曲がり自在に
連結されるとともに後方コネクター12bに後方支軸1
3bを介して水平曲がり自在に連結される上下一対のリ
ンクプレート14、14とで構成されている。
【0019】そして、前方コネクター12aと後方コネ
クター12bには、相互に面接触する対向端面15a,
15bがそれぞれ形成されているとともに、前方コネク
ター12aには、前方支軸13aの軸支位置を前後方向
に移動規制させるスライド孔16が形成されており、前
記対向端面15a,15bが軌条状況に応じて相互に離
反自在となっている。また、前記スライド孔16は、水
平曲がりにおいて前方コネクター12aと後方コネクタ
ー12bとがリンクプレート14を介して相互に回動し
得る程度に、前記対向端面15a,15bが相互に離反
可能となる前後方向のスライド幅L1を有しており、対
向端面15a,15bの最大離反距離L2と等しいか、
僅かに長い関係を有している。なお、本実施例では、前
方コネクター12aにスライド孔16を形成したが、後
方コネクター12bに形成しても何ら差し支えない。
【0020】さらに、前記スライド孔16に移動規制さ
れる前方支軸13aには、スペーサー17を介して前記
スライド孔16内を転動するフリーローラ17が緩装さ
れている。なお、本実施例では、スライド孔16内をよ
り円滑に転動させるために前方支軸13aにフリーロー
ラ18を緩装したが、フリーローラ18は無くても基本
的な斜行抑制効果に差異はない。
【0021】このようにして得られた本実施例のトロリ
ーコンベヤ用ディスタンスバーは、先行トロリーユニッ
ト31と後続トロリーユニット32を所定間隔で連結し
て被搬送物を軌条搬送、又は軌条ストレージする際に、
以下のように作動する。まず、先行トロリーユニット3
1と後続トロリーユニット32に対して前方コネクター
12aと後方コネクター12bとが相互に垂直面内にお
いて揺動自在となって垂直曲がりに搬送、又はストレー
ジするとともに、前方コネクター12aと後方コネクタ
ー12bに対してリンクプレート14、14が相互に水
平面内において揺動自在となって水平曲がりに搬送、又
はストレージする。
【0022】特に、下り勾配での懸垂搬送、又は懸垂ス
トレージ時に前のめりになった後続トロリーユニット3
2の圧縮荷重が先行トロリーユニット31に作用する
と、前方支軸13aの軸支位置がスライド孔16内を移
動して、前方コネクター12aと後方コネクター12b
に形成された相互の対向端面15a,15bが面接触す
るため、前方コネクター12aと後方コネクター12b
とがリンクプレート14、14を介して一体化する。そ
の結果、前方コネクター12aと後方コネクター12b
のそれぞれに発生しがちな水平曲がりの斜行状態を解消
して、前方コネクター12aと後方コネクター12bが
一体化した斜行状態に変化するので、下り勾配での懸垂
搬送時、又は懸垂ストレージ時であっても斜行角度を小
さくしてガイドローラ31c,32cが受動側軌条50
の側面を押し広げようとする力を抑制する。
【0023】さらに、前記スライド孔16に移動規制さ
れる前方支軸13aに、スライド孔16内を転動するフ
リーローラ17が緩装されていることによって、下り勾
配での懸垂搬送時、又は懸垂ストレージ時に前のめりの
圧縮荷重が衝撃的に先行トロリーユニット31に作用し
た場合であっても、フリーローラ17がスライド孔16
内を円滑に転動して瞬時に斜行状態を緩和するととも
に、下り勾配での懸垂搬送から水平面内での懸垂搬送に
移行した場合には、前方コネクター12aと後方コネク
ター12bとの相互間で水平曲がりが円滑に達成できる
ように、フリーローラ17がスライド孔16内を円滑に
転動して前方コネクター12aと後方コネクター12b
に形成された対向端面15a,15bが相互に離反す
る。
【0024】したがって、本実施例のトロリーコンベヤ
用ディスタンスバー10は、垂直曲がり搬送や水平曲が
り搬送を伴う搬送ラインであっても柔軟かつ円滑に搬
送、又はストレージすることができ、下り勾配での懸垂
搬送時、又は懸垂ストレージ時に発生しがちな斜行角度
を抑制して受動側軌条50の摺動摩耗を防止してより安
定した搬送状態、又はストレージ状態を確保することが
できるなど、その効果は甚大である。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るトロリーコンベヤ用ディス
タンスバーは、上述したような構成を備えていることに
よって、トロリーユニットを所定間隔で連結して被搬送
物を軌条搬送、又は軌条ストレージする際に、トロリー
ユニットに対して前方コネクターと後方コネクターとが
相互に垂直面内において揺動自在となって垂直曲がりに
搬送、又はストレージするとともに、前方コネクターと
後方コネクターに対してリンクプレートが相互に水平面
内において揺動自在となって水平曲がりに搬送、又はス
トレージすることができるが、次のような本発明に特有
の効果を奏する。すなわち、
【0026】まず、本請求項1記載の発明では、前記前
方コネクターと後方コネクターには相互に面接触する対
向端面がそれぞれ形成されているとともに、前記前方コ
ネクターと後方コネクターのいずれか一方には前記前方
支軸または後方支軸の軸支位置を前後方向に移動規制さ
せるスライド孔が形成されており、前記対向端面が軌条
状況に応じて相互に離反自在となっていることによっ
て、下り勾配での懸垂搬送、又は懸垂ストレージ時であ
っても斜行角度を小さくしてトロリーユニットのガイド
ローラが軌条の側面を押し広げようとする力を抑制する
ことができるため、軌条の摺動摩耗や走行障害を防止し
てより安定した搬送状態、又はストレージ状態を確保す
ることができる。また、前記前方コネクターと後方コネ
クターのいずれか一方にスライド孔が形成されているこ
とによって、従来のトロリーコンベヤに比較すると、ス
ライド孔の分だけストレージ間隔を小さくすることがで
きるので、設備ラインを短縮化することができる。
【0027】さらに、本請求項2記載の発明では、請求
項1記載の構成が奏する効果に加えて、前記スライド孔
に移動規制される前方支軸または後方支軸に前記スライ
ド孔内を転動するフリーローラが緩装されていることに
よって、フリーローラがスライド孔内を円滑に転動して
前方支軸または後方支軸の軸支位置を抵抗なく円滑に移
動させるため、下り勾配での懸垂搬送と水平面内での懸
垂搬送との間に形成される水平曲がり搬送を伴う搬送ラ
インであっても柔軟かつ円滑に搬送、又はストレージす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明であるトロリーコンベヤ用ディスタン
スバーの概要図。
【図2】 図1に示すトロリーコンベヤ用ディスタンス
バーの正面図。
【図3】 図2の平面図。
【図4】 従来のトロリーコンベヤを示す概要図。
【図5】 図4の要部概要図。
【図6】 図5のトロリーコンベヤに組み込まれた連結
具の正面図。
【図7】 図6の平面図。
【図8】 斜行状態を示した図。
【符号の説明】
10 ・・・ トロリーコンベヤ用ディスタンスバ
ー 11a ・・・ 前方連結ピン 11b ・・・ 後方連結ピン 12a ・・・ 前方コネクター 12b ・・・ 後方コネクター 13a ・・・ 前方支軸 13b ・・・ 後方支軸 14 ・・・ リンクプレート 15a ・・・ 前方コネクター12aの対向端面 15b ・・・ 後方コネクター12bの対向端面 16 ・・・ スライド孔 17 ・・・ スペーサー 18 ・・・ フリーローラ 20 ・・・ チェーン用トロリー 21 ・・・ プッシャー部 22 ・・・ 駆動側車輪 30 ・・・ 被搬送物吊下げ用トロリー 31 ・・・ 先行トロリーユニット 31a ・・・ ドッグ部 31b ・・・ 受動側車輪 31c ・・・ ガイドローラ 32 ・・・ 後続トロリーユニット 32b ・・・ 受動側車輪 32c ・・・ ガイドローラ 32d ・・・ 集電端子 40 ・・・ 駆動側軌条 50 ・・・ 受動側軌条 L1 ・・・ スライド孔16でのスライド幅 L2 ・・・ 対向端面15a,15bの最大離反
距離 A10 ・・・ 連結具 A12a ・・・ 前方コネクター A12b ・・・ 後方コネクター A13a ・・・ 前方支軸 A13b ・・・ 後方支軸 A14 ・・・ 連結片 W ・・・ 被搬送物 F ・・・ 圧縮荷重 θ,α ・・・ 斜行角度 m,M ・・・ 捩りモーメント
フロントページの続き (72)発明者 長井 賤夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物を軌条搬送するトロリーユニッ
    トを所定間隔で連結するための、先行するトロリーユニ
    ットに垂直曲がり自在に接続される前方コネクターと、
    後続するトロリーユニットに垂直曲がり自在に接続され
    る後方コネクターと、前記前方コネクターに前方支軸を
    介して水平曲がり自在に連結されるとともに前記後方コ
    ネクターに後方支軸を介して水平曲がり自在に連結され
    るリンクプレートとを備えたトロリーコンベヤ用ディス
    タンスバーにおいて、 前記前方コネクターと後方コネクターには、相互に面接
    触する対向端面がそれぞれ形成されているとともに、 前記前方コネクターと後方コネクターのいずれか一方に
    は、前記前方支軸または後方支軸の軸支位置を前後方向
    に移動規制させるスライド孔が形成されており、 前記対向端面が軌条状況に応じて相互に離反自在となっ
    ていることを特徴とするトロリーコンベヤ用ディスタン
    スバー。
  2. 【請求項2】 前記スライド孔に移動規制される前方支
    軸または後方支軸に、前記スライド孔内を転動するフリ
    ーローラが緩装されていることを特徴とする請求項1記
    載のトロリーコンベヤ用ディスタンスバー。
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