JP2003080055A - 赤リンのマイクロカプセル化 - Google Patents

赤リンのマイクロカプセル化

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JP2003080055A
JP2003080055A JP2002150358A JP2002150358A JP2003080055A JP 2003080055 A JP2003080055 A JP 2003080055A JP 2002150358 A JP2002150358 A JP 2002150358A JP 2002150358 A JP2002150358 A JP 2002150358A JP 2003080055 A JP2003080055 A JP 2003080055A
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ヘンリクス・ペーアリングス
Michael Wagner
ミヒヤエル・バグナー
Wolfgang Dr Podszun
ボルフガング・ポズツン
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    • C09K21/04Inorganic materials containing phosphorus

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロカプセル化された赤リンのホスフィ
ン放出速度を改良し、そして改良された空時収率を与え
る、赤リンを尿素レゾルシノールホルムアルデヒド樹脂
でマイクロカプセル化するための方法を提供する。 【解決手段】 重合された尿素レゾルシノールホルムア
ルデヒド樹脂中に赤リンをマイクロカプセル化する方法
が開示される。この方法は、(i)尿素、レゾルシノー
ル及びホルムアルデヒドを含有する水性混合物を製造
し、(ii)該混合物にヘキサメチレンテトラミン及び
場合により水を加えて安定化された混合物を生成させ、
(iii)安定化された混合物中に赤リンを分散させ、
(iv)反応混合物に酸を加え、そして(v)得られる
カプセル化された赤リンを集めることを含む。生成物は
成形組成物における難燃剤として適当である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤リンに関するも
のであり、そして更に特定的には赤リンをマイクロカプ
セル化する(microencapsulating)
方法に関する。
【0002】
【発明の要約】重合された尿素レゾルシノールホルムア
ルデヒド樹脂中に赤リンをマイクロカプセル化する方法
が開示される。この方法は、(i)尿素、レゾルシノー
ル及びホルムアルデヒドを含有する水性混合物を製造
し、(ii)該混合物にヘキサメチレンテトラミン及び
場合により水を加えて安定化された混合物を生成させ、
(iii)安定化された混合物中に赤リンを分散させ、
(iv)反応混合物に酸を加え、そして(v)得られる
カプセル化された(encapsulated)赤リン
を集めることを含む。生成物は成形組成物における難燃
剤として適当である。
【0003】
【従来の技術】赤リンは特にガラス繊維強化ポリアミド
及び多数の他のプラスチックのための極めて有効な難燃
剤であることが長い間知られている。
【0004】かくして強化ポリアミド成形組成物におけ
る赤リンの使用は、例えば,DE−A−1931387
に記載されている。
【0005】しかしながら、赤リンを取り扱う際に、特
に赤リンを高温でプラスチック成形組成物中に加える場
合に、相当な危険が伴う。かくして赤リンは、特に工業
用プラスチックを加工するための典型的な300℃以上
までの温度で、大気中の酸素及び湿度の作用により高度
に毒性のホスフィンを形成する。ホスフィンは、それら
の毒性の外に、それらの自己発火性潜在力により極めて
危険でありそして更に赤リン自体の自己発火の危険があ
る。
【0006】それ故、赤リンをプラスチック成形コンパ
ウンドに加える場合に取り扱い特性を改良するため及び
その方法を安全にするための多くの試みが過去において
なされてきた。
【0007】例えば、赤リンに金属塩を混合することに
よりホスフィンの生成を抑制する試みがなされた。塩
は、他の金属化合物又は添加剤と組み合わせた金属酸化
物及び水酸化物であることができる。これは中でもDE
−A−2308104、EP−A−278555及びE
P−A−557222に記載されている。
【0008】カプセル化による赤リンの安定化を記載し
ている報文も刊行されている。かくして、二酸化ケイ素
の沈殿又はメラミンホルムアルデヒド樹脂の適用により
カプセル化された赤リンがDE−A−2646835、
DE−A−19619701及びEP−A−05221
7から知られている。フェノールホルムアルデヒド樹脂
によるコーティングはDE−A−2625673に開示
されている。
【0009】WO87/00187は、赤リンのマイク
ロカプセル化のための尿素レゾルシノール及びホルムア
ルデヒドの組み合わせを記載している。この方法は、赤
リンの水性懸濁液にカプセル化成分を加えること、pH
を下げることによる試薬の縮合を達成することを含んで
なる。記載された形式の欠点は、マイクロカプセル化さ
れた赤リンのホスフィンの放出速度がまだ高いこと及び
赤リンに対する反応の空時収率が低いことである。(空
時収率は、この関連においては、単位時間当たり転換さ
れる使用された全水性反応混合物中のカプセル化される
べき赤リンの固体含有率であると理解され、これは、中
でも反応に持ち込まれた赤リン対全水含有量の重量比に
より説明されうる。)希薄溶液/懸濁液中の反応の他の
欠点は、縮合反応を開始するために相対的に多量の酸を
加えなければならないこと、及びその後これは製造廃水
を再調整する(reconditioning)ときに
対応する多量のアルカリ溶液で中和されなければならな
いことである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第一
にマイクロカプセル化された赤リンのホスフィン放出速
度に関するその性質を改良しそして第二に顕著に改良さ
れた空時収率を与える、赤リンを尿素レゾルシノールホ
ルムアルデヒド樹脂でマイクロカプセル化するための別
の方法を発見することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】尿素レゾルシノールホル
ムアルデヒド樹脂で赤リンをマイクロカプセル化するた
めの上記の目的は、各々使用される赤リンの重量に対し
て尿素0.4〜4重量%、レゾルシノール2〜20重量
%及びホルムアルデヒド5〜150重量%の混合物を、
既知の混合方法(Ulmann′s Encyclpe
dia ofIndustrial Chemistr
y,VCH 1988,Vol.B2,25−1〜25
−33頁及びそこで引用された文献;Ulmann′s
Encyclopedia of Industri
al Chemistry,VCH Publishe
rs Inc.1992,Vol,B4,87−120
頁及び167−180頁及びそこで引用された文献)に
より懸濁させた微細に分割された赤リン及び使用される
赤リンの重量に対して0.1〜8重量%のヘキサメチレ
ンテトラミンの存在下に水性相において、混合物のpH
を0〜5に調節するのに十分な酸を加えることにより重
合させ、その際反応混合物の温度を好ましくは25〜1
50℃に0.5〜24時間保ちそして本発明に従えば赤
リン対水の重量比を1:0.3〜1:3に調節する、本
発明の主題である方法により達成することができること
が見いだされた。「水」とは、ここでは使用されるホル
ムアルデヒド溶液の水部分を含めて全水性相を指す。こ
こで及び以下において、使用される物質について与えら
れる百分率は重量百分率である。反応は0.8〜12バ
ールの圧力で行うことができる。
【0012】「ホルムアルデヒド」は、この関連におい
ては、純粋なホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド水
溶液であると理解され、これは更にメタノールの如き安
定剤10〜15重量%と混合されていてもよい。水性ホ
ルムアルデヒド溶液の使用が本発明では好結果をもたら
すことが証明されたが、メタノール10〜15%で安定
化された37重量%溶液が特に好ましい。
【0013】「赤リン」とは、この関連においては、微
細に分割された形態にあるすべての着色した同素体形態
(allotropic forms)のリンを指す。
粒子は、通常0.1〜100μm、好ましくは0.2〜
50μm、特に好ましくは10〜50μmの平均サイズ
を有する。リンの粒度は、粉砕、特にボールミル又はビ
ーズミル(bead mill)で湿式粉砕することに
より調節することができる。適当な粉砕媒体は水又は有
機溶媒、例えば、トルエン、石油、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド又はギ酸である。
【0014】本発明の加工条件下に、使用される赤リン
を基準として好ましくは尿素0.5〜3.0%、レゾル
シノール5〜15%、ホルムアルデヒド10〜100%
及びヘキサメチレンテトラミン1〜6%の混合物は円滑
に反応して、前記した当該技術分野の水準より優れた非
常に密な(dense)マイクロカプセルを生成するこ
とが見いだされた。この関連で特に好ましい混合物は、
各々使用される赤リンに対して尿素1〜2.5%、レゾ
ルシノール7〜12%、ホルムアルデヒド25〜90%
及びヘキサメチレンテトラミン2〜6%を含んでなる。
【0015】本発明の方法によりカプセル化された赤リ
ンは、実質的に芯−殻構造(core−shell s
tructure)の粒子から構成される。
【0016】50〜150℃、特に好ましくは70〜1
50℃の反応温度を使用することにより特に良好な結果
を得ることができることも本発明において見いだされ
た。
【0017】前記した条件の外に、0.5〜12時間、
特に1.5〜5時間の反応時間は特に好結果をもたらす
ことが証明された。
【0018】反応に持ち込まれた赤リン対使用されるホ
ルムアルデヒド溶液の重量含有量を含めて混合物中に含
まれた水の重量比により表すことができる空時収率に関
して、赤リン含有量の方が1より大きい赤リン対水の重
量比を本発明の方法で使用することができることが見い
だされた。
【0019】驚くべきことに、反応混合物の固体分を上
昇させても、赤リンが完全にはカプセル化されない凝集
粒子からなる塊(lumps)を生成しないことが見い
だされた。本発明に従う赤リンに対する水の重量含有量
の減少は、本発明の方法により得られるマイクロカプセ
ル化された赤リンからのホスフィンのその後の放出を実
際相当量減少させる。本発明に従えば、この関連におい
ては1:0.3〜1:2.5又は特に好ましくは1:
0.35〜1:1.5の赤リン対水の比で最良の結果を
得ることができる。
【0020】本発明の方法により得られるカプセル化さ
れた赤リンの品質は、反応容器中の圧力を上昇させるこ
とにより更に改良することができることも見いだされ
た。作用圧力範囲は好ましくは0.8〜8バール又は特
に好ましくは0.8〜5バールである。
【0021】マイクロカプセル化は種々の反応器のいず
れにおいても行うことができる。これらは、中でも、場
合により還流冷却システムを備えていてもよいガラス装
置、広く多様な構造及び寸法のオートクレーブ、特に、
当業者に知られた撹拌器、ヒータ並びに供給、排出及び
ポンピング手段を備えた鋼エナメル(steel en
amel)から作られた容器を包含する。使用される反
応容器は更にアルゴン、二酸化炭素又は窒素の如き適当
な不活性ガスでそれらを中性にする(neutrali
ze)ための適当な装置を有することができる。
【0022】本発明に従ってマイクロカプセル化された
赤リンは、通常0.1〜100μmの平均粒度を有する
微粒子状赤リンを、尿素、レゾルシノール、ホルムアル
デヒド及び上記した量のヘキサメチレンテトラミンを含
有する水性相中に6〜13のpHで慣用の方法(Ulm
ann′s Encyclopedia of Ind
ustrial Chemistry,VCH 198
8,Vol.B2,25−1〜25−33頁及びそこで
引用された文献;Ulmann′s Encyclpe
dia of Industrial Chemist
ry,VCHPublishers Inc.199
2,Vol,B4,87−120頁及び167−180
頁及びそこで引用された文献)により懸濁させ、その後
pHを強酸を加えることにより0〜5に減少させること
によって製造される。
【0023】本発明に従う組成物による樹脂生成反応は
0〜3のpHで特に有効に開始することができ、そして
最良の結果が0〜1.5のpHで得られることが見いだ
された。
【0024】使用される酸は好ましくは無機酸であり、
リン酸、塩酸、硫酸又は硝酸が特に好ましく、硫酸が特
別に好ましい。硫酸の使用は本発明において特に有利で
あることが証明された。リン酸と異なり硫酸の使用は、
多量のリン酸塩及びそれらの誘導体を禁止する生物学的
下水精製システムによる廃水の廃棄に際しなんらの問題
も起こさない。
【0025】酸の添加の後、反応混合物を既に記載の温
度に保つ。反応は不活性ガス雰囲気で行うことができ、
その際窒素及び二酸化炭素が好ましく、特に窒素が好ま
しい。
【0026】マイクロカプセル化された赤リンは、沈
降、ろ過及び/又は遠心分離により懸濁液から容易に単
離することができる。この目的で、母液を含むカプセル
化された材料は、例えば、フリット(フリットは、懸濁
液から固体及び液体の分離を可能とする焼結されたガラ
スフィルタを意味する。何故ならば、フリットの材料は
そのペア直径(pare diameter)が単離さ
れるべき固体の粒度より小さい条件で液体だけを透過さ
せることができるからである。)又はブフナー漏斗上に
直接置くことにより、そして場合により適当な真空をか
けることにより分離することができる。必要ならばポン
ピングシステムの使用によりすべての材料を直接反応器
から遠心分離機に移送することも可能である。遠心分離
機はこの関連においては中和可能であることができ、そ
して必要ならば準連続的に操作することができる。
【0027】更なるクリーニングのために、例えば、水
又はアルコールによる洗浄を使用することもできる。
【0028】分離されたマイクロカプセル化された赤リ
ンは、既知の方法で、例えば、真空乾燥オーブン、空気
循環を伴う乾燥オーブン又はタンブル型もしくはブレー
ド型乾燥機により乾燥することができる。
【0029】本発明の方法によりマイクロカプセル化さ
れた赤リンは、プラスチック又は2種以上の異なるプラ
スチックのブレンドを防炎性とするために極めて適当で
ある。これらは熱可塑性プラスチック、例えば、オレフ
ィン系不飽和モノマーのホモポリマー及びコポリマー、
例えば、ポリフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン/プロピレンコポリマー、ポリスチ
レン、スチレン/アクリロニトリルコポリマー、ABS
コポリマー(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレ
ン)、塩化ビニルホモポリマー及びコポリマー、ポリア
クリレート、特にポリメチルメタクリレート、酢酸ビニ
ルコポリマー、ポリアセタール、ポリカーボネート、特
にビスフェノールA及びビスフェノール誘導体をベース
とするポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、
即ち既知のホモポリアミド、コポリアミド及びこれらの
ポリアミドの混合物を包含する。ポリアミド及びポリエ
ステルが好ましく、そしてポリアミドが特に好ましい。
【0030】プラスチックは強化充填剤、例えばガラス
繊維又は成形物に或る特徴を与える充填剤、例えば、滑
剤として働く充填剤又は不活性充填剤、例えば、カオリ
ン又はタルクを含有することができる。プラスチック
は、更に、多くの添加剤、例えば酸化防止剤、熱もしく
は光安定剤、染料、顔料又は他の機能性添加剤及び特に
好ましくは有機及び無機金属化合物の形態の添加剤を含
有することができる。これらは好ましくは亜鉛の酸化物
及び硫化物、マグネシウムの酸化物及び水酸化物、酸化
銅、酸化鉄、金属炭酸塩、例えば炭酸カルシウムもしく
は炭酸マグネシウム、タルサイト(talcite)又
はハイドロタルサイト(金属炭酸塩の水和物)、ホウ酸
塩、特にホウ酸亜鉛及び金属化合物/酸化物の一般に化
学量論的混合物、を包含する。ランタニド及びそれらの
塩、好ましくはセリウム及びそれを含有する物質、Ce
(IV)酸化物又はCeO2の如き塩も包含される。
【0031】ゴム様弾性を有するポリマー(しばしば耐
衝撃性改質剤、エラストマー又はゴムとして記載され
る)の追加の使用は、多くの場合に機械的性質に有利で
あることを証明することができる。これらのポリマー
は、好ましくは下記のモノマー:エチレン、プロピレ
ン、ブタジエン、イソブテン、イソプレン、クロロプレ
ン、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル及びアル
コール成分中に1〜18個の炭素原子を有するアクリル
酸もしくはメタクリル酸エステル、の少なくとも2種か
ら生成されるコポリマーを包含する。このタイプのポリ
マーは、例えば、Houben−Weyl,Metho
den der Organischen Chemi
e,Vol.14/1(Georg−Thieme−V
erlag,Stuttgart,1961),392
〜406頁に記載されておりそしてCB.Buckna
ll“Toughened Plastics”(Ap
plied Science Publishers,
London,1977)による報文に記載されてい
る。
【0032】WO−A00/46419に記載の如きゴ
ム−弾性ポリマーが好ましい。
【0033】本発明の主題は、本発明の方法により製造
されたマイクロカプセル化された赤リン−カプセルの壁
の重量含有率がリン及びカプセル壁の全重量に対して1
〜50重量%、好ましくは5〜25%であるマイクロカ
プセル化された赤リンが好ましい−及び製造方法自体で
ある。
【0034】他の主題は、プラスチック及びプラスチッ
クブレンド中の難燃剤としての本発明に従うマイクロカ
プセル化された赤リンの使用であり、その際工業的熱可
塑性材料、特にポリアミド及びポリエステルが好まし
い。
【0035】本発明の主題事項は本発明の方法によりマ
イクロカプセル化された赤リンを含有する成形コンパウ
ンドも包含する。他の主題はガラス繊維及び/又はタル
クの如き1種以上の充填剤を更に含有する成形コンパウ
ンドであり、その際ガラス繊維が特に好ましい。更なる
主題は1種以上の無機もしくは有機金属化合物、金属塩
及び/又は金属錯体を更に含有する本発明に従う成形コ
ンパウンドである。それらは耐衝撃性改質剤を含有する
こともできる。
【0036】本発明に従う成形組成物は場合により1種
以上の追加の難燃剤を含有することもできる。
【0037】この場合に好ましい本発明に従う成形組成
物は、追加の難燃剤がメラミン化合物、好ましくはメラ
ミン及び特に好ましくはメラミンシアヌレート及び/又
は有機リン化合物及び/又は更なるハロゲンを含まない
化合物であることを特徴とする。
【0038】本発明の他の主題は、金属化合物が金属酸
化物、金属炭酸塩、金属水酸化物、金属の硫化物及び金
属炭酸塩水和物の群からの物質又は好ましくは亜鉛及び
マグネシウム塩の群からの物質、特に好ましくは酸化亜
鉛、フッ化亜鉛、硫化亜鉛、ホウ酸亜鉛、酸化マグネシ
ウム及び水酸化マグネシウム及びそれらの混合物からの
物質である、成形コンパウンドである。ランタニド及び
それらの塩、好ましくはセリウム及びそれらを含有する
物質/塩、例えば、Ce(IV)酸化物又はCeO2
包含される。これらの鉱物は既知の媒体でコーティング
されていてもよく又は表面処理されていてもよい。
【0039】本発明の更なる主題は本発明に従う成形組
成物から成形される物品である。本発明を下記の実施例
により更に説明する。
【0040】
【実施例】実施例1 還流冷却器及びKPG撹拌器を備えたガラス反応容器
に、尿素30.6g、レゾルシノール151.8g、メ
タノール10%で安定化された37%ホルムアルデヒド
溶液1,125.0ml、及びヘキサメチレンテトラミ
ン59.1gを水2,250mlと共に加える。次に赤
リン1,500gを加えそして混合物を撹拌する。次い
で1.5のpHに到達するのに十分な硫酸を更に強く撹
拌しながら加え、そして混合物を100℃で2時間加熱
する。それを室温に冷却し、その後マイクロカプセル化
された赤リンをフリットにより分離する。フイルターケ
ークを、集められた洗浄水が少なくとも5のpHを有す
るまで水で洗浄し、次いで真空乾燥オーブン中で又は場
合により空気循環を伴う乾燥オーブン中で70℃で乾燥
する。
【0041】実施例2 赤リン500gを実施例1に記載の装置において、ヘキ
サメチレンテトラミン19.7g、レゾルシノール5
0.7g、尿素10.2g、メタノール10%で安定化
された37%ホルムアルデヒド溶液375ml及び水3
75mlの溶液に加える。混合物が撹拌器により十分に
懸濁されたとき、濃硫酸を1.5のpHに達するまで加
える。反応混合物を2時間還流下に撹拌し、室温に冷却
し、次いでフリットを通してろ過し、そして集められた
洗浄水が少なくとも5のpHを有するまで水で洗浄す
る。フイルターケークが完全に分離されたとき、それを
真空乾燥オーブン中で又は場合により空気循環を伴う乾
燥オーブン中で70℃で乾燥する。
【0042】実施例3 赤リン500gを実施例1に記載の装置において、ヘキ
サメチレンテトラミン19.7g、レゾルシノール5
0.7g、尿素10.2g、及びメタノール10%で安
定化された37%ホルムアルデヒド溶液375mlの溶
液に加える。混合物が撹拌器により十分に懸濁されたと
き、濃硫酸によりpHを1,5に調節する。反応混合物
を2時間還流下に撹拌し、室温に冷却し、次いでフリッ
トを通してろ過し、そして集められた洗浄水が少なくと
も5のpHを有するまで水で洗浄する。フイルターケー
クが完全に分離されたとき、それを真空乾燥オーブン中
で又は場合により空気循環を伴う乾燥オーブン中で70
℃で乾燥する。
【0043】実施例4 撹拌器及び不活性ガス供給部を有する350mlのステ
ンレス鋼製オートクレーブを使用し、そして尿素2.0
4g、レゾルシノール10.14g、メタノール10%
で安定化された37%ホルムアルデヒド溶液75ml、
ヘキサメチレンテトラミン3.8g及びE水(=脱イオ
ン水)75mlを最初に入れる。100gの赤リンの導
入の後、濃硫酸4mlを加え、反応器を2.4バールの
窒素下に置きそして混合物を100℃の温度及び4.4
バールの圧力で2時間撹拌する。次いで全体の混合物を
固定容器(standing vessel)に排出
し、そしてマイクロカプセル化された赤リンを水で洗浄
し、これを、使用される洗浄水が少なくとも5のpHを
有するまでデカンテーションする。次いで生成物を真空
乾燥オーブン中で70℃で乾燥する。
【0044】比較実施例5 WO87/00187、その実施例4に従うマイクロカ
プセル化:実施例1に記載の装置において、赤リン1,
000gを尿素20g、レゾルシノール50g、メタノ
ール10%で安定化されたホルムアルデヒド溶液400
ml及び水3,000mlの溶液に加える。混合物が撹
拌器により十分に懸濁されたとき、濃硫酸を1.5のp
Hに達するまで加える。反応混合物を2時間還流下に撹
拌する。反応混合物をフリットを通してろ過し、そして
集められた水が少なくとも5のpHを有するまで水で洗
浄する。フイルターケークが完全に分離されたとき、そ
れを真空乾燥オーブン中で又は場合により空気循環を伴
う乾燥オーブン中で70℃で乾燥する。
【0045】先行実施例の現在関連する試験結果を、分
離されたマイクロカプセル化されたPred生成物につい
て決定されたホスフィン値と共に下記の表に要約する。
【0046】
【表1】
【0047】* ホルムアルデヒド溶液の水分を含めて
希釈のために加えられた水 ** カプセル化されていない赤リン100mgを基準
として、マイクロカプセル化された赤リンに280℃の
温度を加えて10分後 *** 常圧 「常圧」とは、この関連では、その自然のばらつきの範
囲内の、試験が行われている間に室温で支配している空
気圧であると理解される。
【0048】マイクロカプセル化されたリン生成物から
のホスフィン放出の速度は本発明に従って有意に減少し
ていることは実施例1、2及び3から明らかである。生
成物の品質の更なる改良は圧力下に反応を行うことによ
り得られ得る(実施例4参照)。
【0049】本発明を説明の目的で前記において詳細に
説明してきたが、このような詳細はただ説明を目的とす
るものであり、本発明が特許請求の範囲により限定され
得る以外は本発明の精神及び範囲から逸脱することなく
当業者により変更がなされうることは理解されるべきで
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C09K 21/04 C09K 21/04 B01J 13/02 C (72)発明者 ミヒヤエル・バグナー ドイツ47443メルス・メルザーハイデ68 (72)発明者 ボルフガング・ポズツン ドイツ51061ケルン・ロゲンドルフシユト ラーセ55 Fターム(参考) 4G005 AA01 AB15 BA02 BB12 BB15 DA02X DC13Y DC16Y DC48Y DD05Z DD35Z DE10X EA06 4H028 AA07 BA06 4J002 BB031 BB121 BB151 BC031 BC061 BD031 BD041 BD131 BF021 BG041 BG061 BG101 BN151 CB001 CF001 CG001 CL001 DA056 FB266 FB286 FD017 FD037 FD047 FD067 FD077 FD097 FD136

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)a)尿素0.4〜4重量%、 b)レゾルシノール2〜20重量%、及び c)ホルムアルデヒド5〜150重量%、 を含有する混合物を製造し、 (ii)水性相において該混合物にヘキサメチレンテト
    ラミン0.1〜8重量%を加えて安定化された混合物を
    生成させ、 (iii)安定化された混合物に赤リンを分散させて、
    赤リン対水の重量比が1:0.3〜1:3である反応混
    合物を生成させ、そして (iv)反応混合物の温度を25〜150℃に維持しな
    がら反応混合物に酸を加えて0〜5のpHとし、そして (v)重合された尿素レゾルシノールホルムアルデヒド
    樹脂の殻中にカプセル化された赤リンを集めることを含
    んでなり、 但し上記重量%は該赤リンの重量に対するものである、
    ことを特徴とする重合された尿素レゾルシノールホルム
    アルデヒド樹脂中に赤リンをマイクロカプセル化する方
    法。
  2. 【請求項2】 該混合物が尿素0.5〜3.0重量%、
    レゾルシノール5〜15重量%、ホルムアルデヒド10
    〜100重量%及びヘキサメチレンテトラミン1〜6重
    量%を含有する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 温度が50〜150℃である請求項1に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 pHが0〜3である請求項1に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 酸が鉱酸である請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 赤リン対水の重量比が1:0.3〜1:
    2.5である請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応混合物が0.8〜8バールの圧力下
    にある請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の方法により製造された
    マイクロカプセル化された赤リン。
  9. 【請求項9】 殻の重量がカプセル化された赤リン全体
    に対して1〜50重量%である請求項8に記載のマイク
    ロカプセル化された赤リン。
  10. 【請求項10】 樹脂成形組成物にマイクロカプセル化
    された赤リンを配合することを含んでなる請求項1に記
    載のマイクロカプセル化された赤リンを使用する方法。
  11. 【請求項11】 プラスチック樹脂と請求項8に記載の
    マイクロカプセル化された赤リンを含んでなる成形組成
    物。
  12. 【請求項12】 無機もしくは有機金属化合物、金属塩
    及び金属錯体よりなる群から選ばれる少なくとも1員を
    更に含んでなる請求項11に記載の成形組成物。
  13. 【請求項13】 酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、染
    料、顔料及び強化材よりなる群から選ばれる少なくとも
    1員を更に含有する請求項11に記載の成形組成物。
  14. 【請求項14】 1種以上の追加の難燃剤を更に含有す
    る請求項11に記載の成形組成物。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の成形組成物を含ん
    でなる成形物品。
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