JP2003079698A - 樹脂製複室容器 - Google Patents

樹脂製複室容器

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JP2003079698A
JP2003079698A JP2001275811A JP2001275811A JP2003079698A JP 2003079698 A JP2003079698 A JP 2003079698A JP 2001275811 A JP2001275811 A JP 2001275811A JP 2001275811 A JP2001275811 A JP 2001275811A JP 2003079698 A JP2003079698 A JP 2003079698A
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resin
container
chamber container
container wall
partition
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JP2001275811A
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Inventor
Keinosuke Isono
啓之介 磯野
Yasutaka Nishimoto
康孝 西本
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Original Assignee
Material Engineering Technology Laboratory Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分なシール強度を有する強シールと適度
なシール強度を有する弱シール部を有し、しかも、製造
が容易で低コスト化を図ることが可能な樹脂製複室容器
を提供する。 【解決手段】 剥離可能に弱シールされた仕切部8によ
り複数の収容室9が仕切られた樹脂製複室容器1におい
て、少なくとも一部が剥離不能に強シールされた周縁密
封部4を有する容器壁本体材5と、周縁密封部4と連続
する仕切部8を有する閉塞材7とを別部材にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の収容室が
剥離可能な弱シールにより仕切られた樹脂製複室容器に
係り、特に、収容室及び周縁密封部を構成する材料と仕
切部を構成する材料とに異なる樹脂を使用することがで
きる樹脂製複室容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用薬液容器を収容する複室容
器として、複数の収容室が剥離可能な弱シールからなる
仕切部により液密に仕切られたものが多用されている。
例えば特許第2675075号には、内層に直鎖状低密
度ポリエチレンとポリプロピレンとの混合樹脂層を有す
る多層構造の樹脂材料を用いた複室容器が記載されてい
る。
【0003】この複室容器は、容器周囲が十分に密封さ
れた周縁密封部の内側が仕切部により複数の収容室に仕
切られていて、周縁密封部の一部或いは全部は容器内壁
面同士を剥離不能に強シールするすることにより形成さ
れていて、仕切部の全部が同一の容器内壁面同士を剥離
可能に弱シールすることにより形成されている。従っ
て、周縁密封部の強シールと仕切部の弱シールとが、容
器内壁面を構成する同一の樹脂層により形成されてい
る。
【0004】ところで、樹脂同士を剥離不能に強シール
する場合、対向する樹脂を共に十分溶融状態にできるシ
ール条件により溶着すれば形成することができるが、剥
離可能に弱シールする場合には、樹脂を不完全な溶融状
態にして溶着するため、微妙なシール条件が要求され
る。そのため、前記の複室容器では、相溶性のあまり高
くない複数の樹脂の樹脂混合物を用い、弱シールのシー
ル条件を調整しやすくして、適切な強度の弱シールを形
成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、容器壁
材料として、このような相溶性のあまり高くない複数の
樹脂の樹脂混合物を用いると、樹脂混合物自体の強度が
単独の樹脂等に比べて低く、そのために周縁密封部に形
成される強シール部分のシール強度が低くなり、また、
強度を確保するために、容器壁を厚肉に形成したり、多
層構造にしなければならず、コスト高であったり、材料
の製造に手間を要するなどの問題点を有していた。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、十分なシール強度を有する強
シールと適度なシール強度を有する弱シール部を有し、
しかも、製造が容易で低コスト化を図ることが可能な樹
脂製複室容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するこの発明の複室容器は、剥離可能に弱シールされた
仕切部により複数の収容室が仕切られた樹脂製複室容器
において、少なくとも一部が剥離不能に強シールされた
周縁密封部を有する容器壁本体材と、前記周縁密封部と
連続する前記仕切部を有する閉塞材とを有することを特
徴とする。また、請求項2の発明は、剥離可能に弱シー
ルされた仕切部により複数の収容室が仕切られた樹脂製
複室容器において、少なくとも一部が剥離不能に強シー
ルされた周縁密封部を有するとともに、前記仕切部に対
応する位置に両側面間を貫通して設けられた貫通穴を有
する容器壁本体材と、該容器壁本体材の両外側から該貫
通穴を閉塞し、前記前記周縁密封部と連続する前記仕切
部が形成された閉塞材とを有することを特徴とする。さ
らに、請求項3の発明は、剥離可能に弱シールされた仕
切部により複数の収容室が仕切られた樹脂製複室容器に
おいて、少なくとも一部が剥離不能に強シールされた周
縁密封部を有する複数の容器壁本体材と、該複数の容器
壁本体材を液密に連結し、前記周縁密封部と連続する前
記仕切部を有する閉塞材とを有することを特徴とする。
【0008】この発明によれば、少なくとも一部が剥離
不能に強シールされた周縁密封部を有する容器壁本体材
と、仕切部を有する閉塞材とが別部材で、それぞれに異
なる樹脂材料を使用することができるので、容器壁本体
材に強シールの強度が得られる材料を選択するとともに
閉塞材として弱シールに適した材料を選択すれば、各シ
ール部を適切な強度に形成することが可能である。しか
も、容器壁本体材には、強度が相対的に低く、しかも製
造時に樹脂の原料を均一に混合する必要があって製造し
にくくて高価な弱シール形成用材料を使用する必要がな
くて、適宜強度を有する製造容易な樹脂材料を選択する
ことができ、弱シールが形成される閉塞材を少量使用す
るだけであるため、樹脂の製造が容易であり安価に製造
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1は本発明の実施形態の複室容器を
示し、(a)は正面図、(b)は縦断面図である。図に
おいて、1は複室容器であり、上下両端1a、1bにポ
ート部2を配置した状態で1対のシート材3a、3bの
周囲が剥離不能に強シールして形成された周縁密封部4
により密封された容器壁本体材5と、この容器壁本体材
5に両シート材3a、3bを貫通して形成された貫通穴
6と、この貫通穴6を液密に閉塞するように容器壁本体
材5の両外表面に液密に剥離不能に溶着された閉塞材7
と、貫通穴6を通して閉塞材7の内壁面同士を剥離可能
に弱シールして形成された仕切部8とを有している。こ
の仕切部8は両端部8a、8bにおいて周縁密封部4と
連続していて、収容室9、9間を液密に仕切っている。
なお、各収容室9、9には液体、この実施形態では混合
して使用される薬液が収容されていて、ポート部2がゴ
ム栓体により閉塞されている。
【0010】ここで容器壁本体材5を構成するシート材
3a、3bとしては、収容物に応じて適宜選択すること
が可能であるが、シート材3a、3b、容器自体の強度
を確保するためには引っ張り強度が高い樹脂を用いるの
が好ましく、また、強シールのシール強度を確保するた
めには、シート材3a、3bの対向する内壁面同士が同
一の樹脂からなることが好ましい。さらに、シート材3
a、3bは単層のシートからなるものが低コストとなる
ため好ましいが、多層シートであってもよい。一方、閉
塞材7としては、少なくとも内表面となる層が剥離可能
に弱シール可能な材料であればよいが、弱シールするた
めの条件を容易に調整できる材料であるのが好ましい。
また、この閉塞材7の内表面は容器壁本体材5の外表面
に剥離不能に溶着されるため、容器壁本体材5の外表面
を構成する樹脂と相溶性の高いものが好ましい。さら
に、閉塞材7は単層からなるシートであってもよいが、
弱シール容易な樹脂は比較的強度が低いため多層構造と
するのが好ましく、その場合、少なくとも閉塞材7の内
表面を構成する樹脂より強度の高い樹脂を採用する必要
がある。
【0011】このような容器壁本体材5または閉塞材7
は、複室容器1の用途及び前記条件を考慮して互いに異
なる樹脂からなる内表面を有する合成樹脂製シートを適
宜採用することが可能であるが、複室容器を医療用薬剤
を収容するために用いる場合には、内容物の薬剤に影響
を与えず、溶出物が生じないものを選択するのが好まし
い。これらの合成樹脂製シートを構成する樹脂として
は、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル共重合体、アイオノマー、ポリイミド系樹脂、フ
ッ素系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、ポリブタジ
エン樹脂などの樹脂が挙げられ、医療用としては特にポ
リオレフィン系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂
としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン(LLDPE)、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブチレン等のαオレフィン樹脂、環状ポリオ
レフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル共重合体、アイオノマー、或いはこれら
の混合物などが挙げられる。このうち、閉塞材7の内表
面を構成する樹脂としては低密度ポリエチレンとポリプ
ロピレンとの混合物や直鎖状低密度ポリエチレンとポリ
プロピレンとの混合物からなる樹脂が特に好適である。
【0012】本発明では、容器壁本体材5または閉塞材
7の合成樹脂製シートの製造方法は何ら限定されるもの
ではなく、インフレーション成形、押出成形、射出成
形、ブロー成形、若しくは真空成形などにより形成した
フィルム、チューブ、あるいは成形体を必要に応じて溶
着することにより使用することができる。この実施形態
の容器本体1は、インフレーションチューブを使用して
いる。
【0013】さらに、容器壁本体材5または閉塞材7を
多層構造とする場合には、樹脂層の表面、裏面、両面、
或いは中間層に金属、無機物等からなる非樹脂層を積層
してもよい。例えば、ガス透過性の低い樹脂を積層する
場合、この樹脂としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹
脂、ポリエチレンナフタレート、ポリビニルアルコー
ル、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニ
リデン、ナイロン等のポリアミド、セロファン等の樹脂
が挙げられる。また、ガス透過性の低い非樹脂層を積層
する場合には、例えばアルミ等の金属薄膜層、アルミナ
蒸着層、シリカ蒸着層などのセラミック蒸着層などが挙
げられる。さらに、収容室に入射する光を緩和或いは遮
断するために、遮光フィルム、色付フィルムで被覆する
ことも可能である。このような空気または/及び光を透
過し難い材料を積層する場合、一部の収容室にのみ積層
して、前記のような材料の使用量を少なくしてもよい。
【0014】以上のような材料のうち、この実施形態で
は、容器壁本体材5としてLLDPEからなるシートを
用い、閉塞材7として、内層がLLDPEとポリプロピ
レンとの混合物からなり、外層がLLDPEからなるシ
ートを使用した。
【0015】このような容器壁本体材5または閉塞材7
を用いて複室容器1を製造するには、まず、1対のシー
ト材3a、3bの側縁を剥離不能に強シールすることに
より一部の周縁密封部4を形成し、その中間部分に1対
のシート材3a、3bを貫通するように貫通穴6を形成
する。次に、貫通穴6を覆うようにシート材3a、3b
の外表面側に閉塞材7を配置して、貫通穴6を液密に閉
塞するように剥離不能に溶着する。このとき溶着部分に
対応する位置のシート材3a、3bの間に、シート材3
a、3bと溶着しない、例えば相溶性の全くない樹脂等
を配置するのが好ましい。さらに貫通穴6内で、閉塞材
7の内面同士を剥離可能に弱シールすることにより、仕
切部8を形成する。その後、この仕切部8の両端が周縁
密封部4から連続するように接合部分のシート材3a、
3bを剥離不能に強シールすることにより周縁密封部4
を重ねて形成する。また、上下両端に一部にポート部2
を設けてシート材3a、3bの端部を剥離不能に強シー
ルすることにより残りの周縁密封部4を形成する。そし
て、ポート部2からそれぞれの収容室9、9に収容物を
収容して密封すれば、この複室容器1を形成することが
できる。なお、医療用の薬液等の場合には、その後、必
要により加熱滅菌処理等を施してもよい。
【0016】このようにして得られた複室容器1を使用
するには、従来の複室容器と同様に、一方の収容室の容
器壁を押厚する等により仕切部を剥離して収容室間を連
通させ、各室の収容物を混合した後、ポート部から排出
させればよい。
【0017】このような実施形態の複室容器1によれ
ば、少なくとも一部が剥離不能に強シールされた周縁密
封部4を有する容器壁本体材5と、仕切部8を有する閉
塞材7とが別部材で、それぞれに異なる樹脂材料を使用
することができるので、容器壁本体材5に強シールの強
度が得られる材料を選択するとともに閉塞材7として弱
シールに適した材料を選択すれば、周縁密封部4に形成
される強シール部を十分なシール強度に形成することが
できるとともに、仕切部8に形成される弱シールを適度
な剥離可能なシール強度に形成することが可能である。
しかも、容器壁本体材5には、強度が相対的に低く、し
かも製造時に樹脂の原料を均一に混合する必要があって
製造しにくくて高価な弱シール形成用材料を使用する必
要がなく、適宜強度を有する製造容易な樹脂材料を選択
することができ、弱シールが形成される閉塞材を少量使
用するだけであるため、樹脂の製造が容易であり安価に
製造することができる。
【0018】次に、他の実施形態について説明する。図
2は、この実施形態に係る複室容器を示し、(a)は正
面図、(b)は縦断面図である。この複室容器11で
は、側縁15aで一体に連続した筒状のインフレーショ
ンチューブを用いていて、一方の端部をポート部12を
配置した状態で剥離不能に強シールされることにより、
側縁11a及び端部に周縁密封部14が形成された容器
壁本体材15を2つ使用している。この2つの容器壁本
体材15の開口部分を、2枚のシートまたは筒状のシー
トからなる閉塞材17により液密に連結している。この
閉塞材17は内表面を容器壁本体材15の外表面に剥離
不能に溶着され、さらに閉塞部材17の側縁17aは容
器壁本体材15の周縁密封部14と連続している。そし
て、閉塞材17を横断するように剥離可能に弱シールす
ることにより形成された仕切部18が、周縁密封部14
と連続するように形成されていて、2つの収容室が仕切
られている。その他は、図1の複室容器と同様である。
このような容器によっても、前記と同様の効果が得ら
れ、さらに、仕切部18は筒状体を横断するように形成
するだけなので、仕切部の形成が容易である。
【0019】なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限
定されることなく、適宜変更可能である。例えば、複室
容器の形状として上下の収容室が同じ形状のものを説明
したが、大きさの異なる収容室を形成することも可能で
ある。
【0020】
【発明の効果】以上詳述の通り、本発明によれば、剥離
可能に弱シールされた仕切部により複数の収容室が仕切
られた樹脂製複室容器において、少なくとも一部が剥離
不能に強シールされた周縁密封部を有する容器壁本体材
と、前記周縁密封部と連続する前記仕切部を有する閉塞
材とを有するようにしたので、十分なシール強度を有す
る強シールと適度なシール強度を有する弱シール部を有
し、しかも、製造が容易で低コスト化を図ることが可能
な樹脂製複室容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の複室容器を示し、(a)
は正面図、(b)は縦断面図である。
【図2】 本発明の他の実施形態の複室容器を示し、
(a)は正面図、(b)は縦断面図である。 1、11 複室容器 4、14 周縁密封部 5、15 容器壁本体材 6 貫通穴 7、17 閉塞材 8、18 仕切部 9 収容室
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月28日(2001.11.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】ところで、上記従来技術の場合には、容器
を構成する一対の樹脂シートの周縁部同士を剥離不能に
強シールする場合、対向する樹脂シートを共に十分溶融
状態にできるシール条件により溶着すれば強シールする
ことができるが、剥離可能に弱シールする場合には、
切部を構成する部分を不完全な溶融状態にして溶着する
ことが必要なため、その対向するシートの樹脂には微妙
な樹脂構成が必要とされる。そのため、前記の複室容器
では、相溶性のあまり高くない複数の樹脂の樹脂混合物
を用い、弱シールのシール条件を調整しやすくして、適
切な強度の弱シールを形成している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、十分なシール強度を有する強
シールと適度なシール強度を有する弱シール部を有
し、しかも、製造が容易で低コスト化を図ることが可能
な樹脂製複室容器を提供することを目的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するこの発明の複室容器は、剥離可能に弱シールされた
仕切部により複数の収容室が仕切られた樹脂製複室容器
において、少なくとも一部が剥離不能に強シールされた
周縁密封部を有する容器壁本体材と、前記周縁密封部と
連続する前記仕切部を有する閉塞材とを有することを特
徴とする。また、請求項2の発明は、剥離可能に弱シー
ルされた仕切部により複数の収容室が仕切られた樹脂製
複室容器において、少なくとも一部が剥離不能に強シー
ルされた周縁密封部を有するとともに、前記仕切部に対
応する位置に両側面間を貫通して設けられた貫通穴を有
する容器壁本体材と、該容器壁本体材の両外側から該貫
通穴を閉塞し、前記周縁密封部と連続する前記仕切部が
形成された閉塞材とを有することを特徴とする。さら
に、請求項3の発明は、剥離可能に弱シールされた仕切
部により複数の収容室が仕切られた樹脂製複室容器にお
いて、少なくとも一部が剥離不能に強シールされた周縁
密封部を有する複数の容器壁本体材と、該複数の容器壁
本体材を液密に連結し、前記周縁密封部と連続する前記
仕切部を有する閉塞材とを有することを特徴とする。
た、請求項4の発明は、前記収容室に薬液が収容されて
加熱滅菌が施されていることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1は本発明の実施形態の複室容器を
示し、(a)は正面図、(b)は縦断面図である。図に
おいて、1は複室容器であり、上下両端1a、1bにポ
ート部2を夫々配置した状態で1対のシート材3a、3
bの周囲が剥離不能に強シールして形成された周縁密封
部4により密封された容器壁本体材5と、この容器壁本
体材5に両シート材3a、3bを貫通して形成された貫
通穴6と、この貫通穴6を液密に閉塞するように容器壁
本体材5の両外表面に液密に剥離不能に溶着された1対
のシート状閉塞材7と、貫通穴6を通して1対の閉塞材
7の内面同士を剥離可能に弱シールして形成された仕切
部8とを有している。この仕切部8は両端部8a、8b
において周縁密封部4と連続していて、収容室9、9間
を液密に仕切っている。なお、各収容室9、9には液
体、この実施形態では混合して使用される薬液が収容さ
れていて、ポート部2がゴム栓体により閉塞されてい
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】ここで容器壁本体材5を構成するシート材
3a、3bとしては、収容物に応じて適宜選択すること
が可能であるが、シート材3a、3b、容器自体の強度
を確保するためには引っ張り強度が高い樹脂を用いるの
が好ましく、また、強シールのシール強度を確保するた
めには、シート材3a、3bの対向する内面同士が同一
の樹脂からなることが好ましい。さらに、シート材3
a、3bは単層のシートからなるものが低コストとなる
ため好ましいが、多層シートであってもよい。一方、閉
塞材7としては、少なくとも内表面となる層が剥離可能
に弱シール可能な材料であればよいが、弱シールするた
めの条件を容易に調整できる材料であるのが好ましい。
また、この閉塞材7の内表面は容器壁本体材5の外表面
に剥離不能に溶着されるため、容器壁本体材5の外表面
を構成する樹脂と相溶性の高いものが好ましい。さら
に、閉塞材7は単層からなるシートであってもよいが、
弱シール容易な樹脂は比較的強度が低いため多層構造と
するのが好ましく、その場合には、閉塞材7の外表面を
構成する樹脂は、少なくとも閉塞材7の内表面を構成す
る樹脂よりも物理的強度の高い樹脂を採用するのが好ま
しい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】このような容器壁本体材5または閉塞材7
を用いて複室容器1を製造するには、まず、1対のシー
ト材3a、3bの側縁を剥離不能に強シールすることに
より一部の周縁密封部4を形成し、その中間部分に1対
のシート材3a、3bを貫通するように貫通穴6を形成
する。次に、貫通穴6を覆うようにシート材3a、3b
の外表面側に1対の閉塞材7を配置して、貫通穴6を液
密に閉塞するように剥離不能に溶着する。このとき溶着
部分に対応する位置のシート材3a、3bの間に、シー
ト材3a、3bと溶着しない、例えば相溶性の全くない
樹脂等を配置するのが好ましい。さらに、貫通穴6内
で、閉塞材7の内面同士を剥離可能に弱シールすること
により、仕切部8を形成する。その後、この仕切部8の
両端が周縁密封部4から連続するように接合部分のシー
ト材3a、3bを剥離不能に強シールすることにより周
縁密封部4を重ねて形成する。また、上下両端にポート
部2を設けてシート材3a、3bの端部を剥離不能に強
シールすることにより残りの周縁密封部4を形成する。
そして、ポート部2からそれぞれの収容室9、9に収容
物を収容して密封すれば、この複室容器1を形成するこ
とができる。なお、医療用の薬液等の場合には、その
後、必要により加熱滅菌処理等を施してもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】このようにして得られた複室容器1を使用
するには、従来の複室容器と同様に、一方の収容室の容
器壁を押圧する等により仕切部を剥離して収容室間を連
通させ、各室の収容物を混合した後、ポート部から排出
させればよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次に、他の実施形態について説明する。図
2は、この実施形態に係る複室容器を示し、(a)は正
面図、(b)は縦断面図である。この複室容器11で
は、側縁15aで一体に連続した筒状のインフレーショ
ンチューブを用いていて、一方の端部をポート部12を
配置した状態で剥離不能に強シールされることにより、
側縁15a及び端部に周縁密封部14が形成された容器
壁本体材15を2つ使用している。この2つの容器壁本
体材15の開口部分を、2枚のシートまたは筒状のシー
トからなる閉塞材17により液密に連結している。この
閉塞材17の内表面を容器壁本体材15の外表面に剥離
不能に溶着され、さらに閉塞材17の側縁17aは容器
壁本体材15の周縁密封部14と連続している。そし
て、閉塞材17を横断するように剥離可能に弱シールす
ることにより形成された仕切部18が、周縁密封部14
と連続するように形成されていて、2つの収容室が仕切
られている。その他、図1の複室容器と同様である。こ
のような容器によっても、前記と同様の効果が得られ、
さらに、仕切部18は筒状体を横断するように形成する
だけなので、仕切部の形成が容易である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の効果】以上詳述の通り、本発明によれば、剥離
可能に弱シールされた仕切部により複数の収容室が仕切
られた樹脂製複室容器において、少なくとも一部が剥離
不能に強シールされた周縁密封部を有する容器壁本体材
と、前記周縁密封部と連続する前記仕切部を有する閉塞
材とを有するようにしたので、十分なシール強度を有す
る強シールと適度なシール強度を有する弱シール部を
有し、しかも、製造が容易で低コスト化を図ることが可
能な樹脂製複室容器を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離可能に弱シールされた仕切部により
    複数の収容室が仕切られた樹脂製複室容器において、 少なくとも一部が剥離不能に強シールされた周縁密封部
    を有する容器壁本体材と、 前記周縁密封部と連続する前記仕切部を有する閉塞材と
    を有することを特徴とする樹脂製複室容器。
  2. 【請求項2】 剥離可能に弱シールされた仕切部により
    複数の収容室が仕切られた樹脂製複室容器において、 少なくとも一部が剥離不能に強シールされた周縁密封部
    を有するとともに、前記仕切部に対応する位置に両側面
    間を貫通して設けられた貫通穴を有する容器壁本体材
    と、 該容器壁本体材の両外側から該貫通穴を閉塞し、前記周
    縁密封部と連続する前記仕切部が形成された閉塞材とを
    有することを特徴とする樹脂製複室容器。
  3. 【請求項3】 剥離可能に弱シールされた仕切部により
    複数の収容室が仕切られた樹脂製複室容器において、 少なくとも一部が剥離不能に強シールされた周縁密封部
    を有する複数の容器壁本体材と、 該複数の容器壁本体材を液密に連結し、前記周縁密封部
    と連続する前記仕切部を有する閉塞材とを有することを
    特徴とする樹脂製複室容器。
  4. 【請求項4】 前記収容室に薬液が収容されて加熱滅菌
    が施されている請求項1、2または3に記載の樹脂製複
    室容器。
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