JP2003079474A - 椅子のヘッドレスト装置及びこれを備えた椅子 - Google Patents

椅子のヘッドレスト装置及びこれを備えた椅子

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JP2003079474A
JP2003079474A JP2001280527A JP2001280527A JP2003079474A JP 2003079474 A JP2003079474 A JP 2003079474A JP 2001280527 A JP2001280527 A JP 2001280527A JP 2001280527 A JP2001280527 A JP 2001280527A JP 2003079474 A JP2003079474 A JP 2003079474A
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JP
Japan
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headrest
backrest
pillow
chair
headrest support
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Application number
JP2001280527A
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English (en)
Inventor
Koichi Isoda
浩一 磯田
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Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】枕体の高さ調節をスムースに行え、かつ、ロッ
キング状態でパソコン等の操作することを快適に行える
ヘッドレスト装置を提供する。 【手段】背もたれから上向きに突出するようにヘッドレ
スト支柱37を設けている。ヘッドレスト支柱37には昇降
体41が高さ調節自在に装着されており、この昇降体41に
枕体42が取り付けられている。ヘッドレスト支柱37を上
下動させるものではないため、枕体42の高さ調節をスム
ースに行える。ヘッドレスト支柱37の上部を湾曲部37a
としたことにより、枕体42は上昇しながら前進動するた
め、身長の高い人であってもロッキング時に顔をパソコ
ン類のディスプレイに対峙させることができ、その結
果、ロッキング姿勢でバソコン類の操作を快適に行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子及びそのヘッ
ドレスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】椅子にヘッドレストを設ける場合、着座
した人の頭が当たる枕体に下向きの支柱(支持足)を設
け、この支柱を、背もたれに設けた受け部に差し込んだ
構成になっていることが多い。特に、自動車のシート用
のヘッドレスト装置は、例外なくこのような構造になっ
ている。
【0003】自動車用のヘッドレストがこのような構造
になっているのは、ヘッドレスト装置はシートに着脱自
在に取付けられており、ヘッドレストを取り外した状態
でシートに障害物が残らないようにするためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の構成では、
背もたれに設けた筒状の受け部材に対して支柱をスライ
ドさせることにより、枕体の高さ調節を行うことにな
る。
【0005】他方、枕体の高さ調節を行う場合、着座し
た状態で最も適切な高さとなるように、着座したまま両
手を上げて枕体を掴み、その状態で枕体を上方に引いた
り下方に押したりすることが多い。
【0006】このような不自然な姿勢で枕体に力を掛け
るものであるため、枕体に作用する外力が必ずしも支柱
の長手方向に沿っているとは限らず、支柱を曲げるよう
な状態で引っ張ることが多く、このため、支柱と受け部
との間にこじれが生じることが多い。
【0007】すると、支柱の受け部と枕体との間隔(上
下長さ)が長いと、支柱を曲げるような状態で押し引き
するに際して、支柱に対する外力が大きなモーメントと
して作用するため、支柱と支柱受け部との間に大きな摩
擦が発生し、支柱をスムースに上下動させにくいことが
あった。
【0008】ところで、事務用等の回転椅子を初めとし
て、多くの椅子において背もたれは少なくとも上部が後
傾していることが多い一方、支柱は直線状に延びている
ことが多いため、着座した人が背もたれにもたれ掛かっ
た場合、着座した人の身長が高いほど、頭は後方に反り
勝手になる(すなわち顔が上向き勝手になる)傾向を呈
する。
【0009】他方、例えばパソコンやCADのようなO
A機器を使用する場合、ロッキング状態のままでキーボ
ードやマウスを操作することがあるが、その場合、従来
のように支柱が直線状に延びていると、身長の高い人ほ
ど顔が上向きになる(天井の方を向いてしまう)ため、
ディスプレイを正面から見にくくなって、操作しづらい
という問題があった。
【0010】本発明は、これらの問題を解消することを
主たる目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、座
と、背もたれと、背もたれに取付けたヘッドレスト装置
とを備えた椅子において、前記ヘッドレスト装置は、背
もたれの上面よりも上方に延びるヘッドレスト支柱と、
前記ヘッドレスト支柱に高さ調節自在に取付けた昇降体
とを備えており、前記昇降体に、着座した人の頭が当た
る枕体を設けている。
【0012】請求項2の発明では、請求項1において、
前記背もたれは少なくともその上部が後傾している一
方、前記ヘッドレスト支柱には、前記昇降体を上昇させ
つつ前向き移動させるようにガイドするガイド手段を設
けている。
【0013】請求項3の発明は、請求項2において、前
記ヘッドレスト支柱のうち昇降体が上下動する部分を側
面視で前向き凹状に湾曲させることにより、前記ガイド
手段と成している。
【0014】請求項4の発明では、請求項3において、
前記ヘッドレスト支柱は左右2本に分れている一方、前
記昇降体は左右ヘッドレスト支柱の間に配置されてお
り、昇降体の左右両側面に、前記ヘッドレスト支柱にス
ライド自在に嵌合する外向き開口の嵌合溝を形成してお
り、更に、左右ヘッドレスト支柱の上端部は横杆によっ
て連結されており、この横杆によって昇降体の抜けが防
止されている。
【0015】本発明は、請求項1〜請求項4のうちのい
ずれかに記載したヘッドレスト装置を備えている椅子も
含んでいる。
【0016】
【発明の作用・効果】本発明によると、ヘッドレスト支
柱は背もたれよりも上方に延びた状態で固定されてお
り、この支柱に対して昇降体を上下動させるものである
ため、昇降体にかかる力の方向が支柱の延び方向と完全
に一致していなくても、昇降体には大きなモーメントが
かかることはないため、昇降体と支柱との間に生じるこ
じれは少ない。このため、枕体の高さ調節をスムースに
行うことができる。
【0017】従来技術の問題点として指摘したように、
支柱が背もたれの傾斜角度と同じ方向に直線的に昇降す
るに過ぎない場合、身長の大きい人はロッキング姿勢で
執務する場合に顔が上向きになり過ぎる問題があるが、
請求項2のように構成すると、身長が高くなると頭を前
向きに押し出すような状態になるため、ロッキング状態
で執務する場合、顔が上向きになることを防止して、パ
ソコン操作等の作業を快適に行える利点である。
【0018】請求項3のように構成すると、簡単な構造
により、請求項2の効果を達成できる利点である。
【0019】また、昇降体がヘッドレスト支柱に完全に
嵌まっている場合、ヘッドレスト支柱には湾曲した状態
に延びる穴を形成しなければならず、このような加工は
難しいが、請求項4のように構成すると、昇降体を樹脂
等の成形で製造するにおいても切削加工で製造するにお
いても、嵌合溝は外側に露出しているため加工が容易で
あり、その結果、昇降体の加工が容易である利点を有す
る。
【0020】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0021】(1).概要(図1〜図3) 先ず、図1〜図3に基づいて椅子の概要を説明する。図
1は椅子(回転椅子)の右側面図、図2は正面図、図3
は背面図である。
【0022】椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1を立設
した脚2と、座3と、肘掛け装置4と、背もたれ(背部
と言っても良い)5と、ヘッドレスト6とを備えてい
る。脚支柱1の上端には上向きに開口したベース7が固
定されており、ベース7の上方に正面視で翼状に広がる
中間部材8と、座3とが配置されている。
【0023】詳細は省略するが、座3は、合成樹脂製の
座板(座インナー部材)にクッションを張った構造にな
っており、詳細は省略するが、座板の左右両側部を中間
部材に対して前後動自在に装着している。
【0024】ベース7の前後略中間部には、揺動フレー
ム9の前部が左右長手の軸によって連結されている。ま
た、揺動フレーム9の前後中途部には、中間部材8の後
部に軸によって連結されている。本実施形態では、座3
は背もたれ5の後傾動に連動して後傾しつつ後退する
(すなわちシンクロする)ようになっており、背もたれ
5の後傾動と座3の後傾動及び後退動とは、ベース7に
内蔵したばねで弾性的に支持される。
【0025】背もたれ5は、揺動フレーム9に取付けた
バックフレーム(背支柱)11と、バックフレーム11
の手前側に配置した背もたれ板(背インナー部材)12
と、バックフレーム11の裏側に配置した裏カバー(背
アウター部材)13とを備えている。
【0026】背もたれ板12の前面にはクッション14
が張られており、クッション14は布等のクロス(表皮
材・張地と同義であり、素材や構造は問わない)15で
覆われている。
【0027】(2).背もたれの構造(図4〜図6) 次に、図4〜図6に基づいて、背もたれ5の構造を説明
する。する。図4は背もたれ板12を省略した状態での
背もたれ5の正面図、図5は背もたれの縦断側面図、図
6のうち(A)は一部破断平面図、(B)は分離平面図
である。
【0028】既述のとおり、背もたれ5は、金属製のバ
ックフレーム11と合成樹脂製の背もたれ板12と同じ
く合成樹脂製の裏カバー13とを備えており、バックフ
レーム11にはランバーサポート機構16を上下動自在
に取付けている。
【0029】バックフレーム11は左右の支柱11aを
備えており、左右の支柱11aは上部横長部材11bと
下部横長部材(下係合部)11cとで連結されている。
バックフレーム11の左右支柱11aは、揺動フレーム
9の立ち上がり部9aに嵌め込まれてねじで固定されて
いる。
【0030】裏カバー13の上部には前向きに突出した
左右長手の水平リブ17を形成しており、この水平リブ
17に連設した状態で左右一対の下向き開口筒部18が
形成されており、この下向き開口筒部18に、バックフ
レーム11の支柱11aの上端を嵌め込み、ねじで固定
している。
【0031】また、裏カバー13の下部には、バックフ
レーム11の下部横長部材11cに上方から嵌合するブ
ラケット部19を一体に設け、ブラケット部19を下部
横長部材11cにねじ20で固定している。
【0032】背もたれ板12の上部には、裏カバー13
の水平リブ17よりも上方に位置する左右長手の水平片
21を後ろ向きに突設しており、水平片21の左右両端
部に、円柱状の上取付け部22を下向きに突設し、これ
を、裏カバー13の水平リブ17に連設した円筒状の上
受け部23に上方から嵌め込んでいる。
【0033】この場合、上取付け部22と背もたれ板1
2とは板状部22aによって一体に接続されている一
方、裏カバー13の上受け部23には、板状部22aが
嵌合するスリット24を形成している。
【0034】また、上取付け部22の先端には、上受け
部21の下端面に引っ掛かり係合する係合爪25を一体
に設けている。このため、上取付け部22を上受け部2
3に嵌め込むと、背もたれ板12は上向き抜け不能に保
持される。係合爪25を外側から内側に押しやった状態
で背もたれ板12を上向きに押し上げると、背もたれ板
12を取り外すことができる。
【0035】背もたれ板12の下部には、バックフレー
ム11の下部横長部材11cと裏カバー13との間の空
間に上方から入る下取付け部27を一体に形成してい
る。下取付け部27は、背もたれ板12が手前側に移動
し得るように上下方向に長く延びており、その下端に、
バックフレーム11の下部横長部材11cに引っ掛かる
ことによって背もたれ板12の前向き移動限度を規制す
る爪27aを設けている。
【0036】背もたれ板12を取付ける場合は、先に下
取付け部27を下部横長部材20cと裏カバー13との
間に挿入してから、上部取付け部22を裏カバー13の
上受け部23に弾性に抗して嵌め込むことになる。取り
外しは逆の手順で行う。
【0037】(3).ランバーサポート機構 図4に表示したランバーサポート機構16は、背もたれ
板12のうち特に着座した人の腰に当たる部分を中心に
して前向き突出させることにより、着座した人に、その
体格に応じた正しい姿勢を採れるようにするためのもの
である。
【0038】本実施形態のランバーサポート機構16
は、バックフレーム11の支柱11aに上下動自在に装
着したスライドケース29と、左右のスライドケース2
9を一体に連結する連結板30と、と、スライドケース
29に設けた押圧アーム31と、左右の押圧アーム31
を一緒に回動させるための連動軸32と、左右の押圧ア
ーム31を同時に操作するハンドル33とを備えてい
る。
【0039】図示していないが、スライドケース29の
底部には前後方向に変形自在な撓み爪を設けている一
方、図7に示すように、裏カバー13には、前記撓み爪
が係合する凹凸部34を形成している。従って、ある程
度の力をかけるとランバーサポート機構16を自在に高
さ調節することができる。
【0040】押圧アーム31はその上端を中心にして前
後回動するように取り付けられており、その下端には、
背もたれ板12の裏面に当たるローラ35を設けてい
る。詳細は省略するが、ハンドル33を手前に引くよう
に回動させると、揺動アーム31が手前に回動し、その
回動した状態が保持される。
【0041】これにより、着座した人の体格や好みに応
じて背もたれ板12を前進させて、背もたれ板12を着
座した人の腰にフィットさせることができる。揺動アー
ム25が最も大きく回動した状態(すなわちローラ35
が最も前進した状態)から更にハンドル33を回動させ
ると、揺動アーム31は回動していない姿勢に戻ってロ
ーラ35は後退位置になる。
【0042】ハンドル33は裏カバー13を後ろ側から
覆うように形成されており、その両端部は、前記連動軸
32によってスライドケース29の上端部に回動可能に
軸支されている。
【0043】裏カバー13の左右両側部には、背もたれ
板12の裏面に延びる縦リブ13aを形成している。こ
の場合、ハンドル33が昇降する範囲では縦リブ13a
の高さを低くするか又は無くすことにより、縦リブ13
aとハンドル33との干渉を防止している。
【0044】(4).ヘッドレスト装置 次に、図7以下の図を参照してヘッドレスト装置6につ
いて説明する。
【0045】図7は正面図、図8のうち(A)は部分拡
大正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は
(A)のC−C視断面図、図9は分離正面図、図10の
うち(A)は一部破断側面図、(B)は組み立てた状態
での図9のXB−XB視断面図、図11のうち(A)は
組み立てた状態での図9のXIA−XIA視断面図、(B)
は(A)のB−B視断面図、図12のうち(A)は要部
の分離図、(B)は部分的な平断面図、図13は作用を
示す図である。
【0046】ヘッドレスト6は、スチールパイプのよう
な金属パイプ製又は丸棒製のヘッドレスト支柱37を備
えており、このヘッドレスト支柱37は、裏カバー13
に設けた上下一対ずつの筒部38に上方から挿入してい
る。
【0047】図8(B)に示すように、下部の筒部38
に爪38aを設ける一方、ヘッドレスト支柱37の下端
部には前記爪38aが係合する係合穴37bを設けてお
り、これにより、ヘッドレスト支柱37は筒部38に挿
入すると抜けないように保持される。背もたれ12を取
り外して爪38aを起こすと、ヘッドレスト支柱37抜
き外すことができる。
【0048】なお、ヘッドレスト支柱37は筒部38に
ねじで固定しても良い。左右のヘッドレスト支柱37の
上端は横杆39で一体に連結されている。
【0049】ヘッドレスト支柱37には、下から順に、
正面視上向き開口コ字状のスペーサ40と、正面視H字
状の昇降体41とが嵌まっており、昇降体41に枕体4
2を取り付けている。
【0050】(5).スペーサ ヘッドレスト支柱37のうちスペーサ41が嵌まってい
る部分は直線状に延びており、このため、スペーサ41
はヘッドレスト支柱41に対して完全に嵌まっている。
【0051】スペーサ40は単なる筒状で左右に分離し
た状態でも良いが、実施形態のように一体物に構成する
と、裏カバー13に対して安定よく重なることによって
支柱37の安定性が高まると共に、左右ヘッドレスト支
柱37を補強できる利点がある。
【0052】図8に示すように、スペーサ40に適当な
個数の鉤状爪40aを下向きに突設する一方、裏カバー
13の水平リブ17に、前記鉤状爪40aが引っ掛かり
係合する係合穴17aを形成している。従って、スペー
サ40を水平へリブ17にワンタッチ的に係止すること
ができる。また、鉤状爪40aを後方に押しやると、ス
ペーサ40を取り外すことができる。
【0053】(6).昇降体 昇降体41は合成樹脂製又は金属製であり、例えば図1
2に示すように、その左右両側端面に上下全長にわたっ
て円弧状の嵌合溝43を形成し、この嵌合溝43を左右
ヘッドレスト支柱37に内側から昇降自在に嵌合させて
いる。嵌合溝43は、抜け防止を確実ならしめるために
ややくびれた状態になっているため、弾性に抗してヘッ
ドレスト支柱37に嵌め込むことになる。
【0054】なお、昇降体41の取り付けは、スペーサ
40を取り外した状態で、左右ヘッドレスト支柱37を
互いの間隔が広がるように撓み変形させることによって
行われる。
【0055】嵌合溝43の内面には、ラック歯状の凹凸
44を適当なピッチで上下ほぼ全長にわたって形成して
いる一方、左右ヘッドレスト支柱37の上端より部位に
は、凹凸44に嵌合する係合突起45を設けている。こ
のため、昇降体41は、そのある程度の力をかけて上下
方向に押し引きすることにより、弾性に抗して高さ調節
することができる。
【0056】図10に示すように、ヘッドレスト支柱3
7のうち昇降体41が昇降する部分は、側面視前向き凹
状に緩く湾曲した湾曲部37aになっている。このた
め、昇降体41の嵌合溝43も、ヘッドレスト支柱37
の湾曲部37aの曲率と同じ曲率でカーブしている。湾
曲部37aの曲率半径Rは例えば500mm程度で良
い。
【0057】昇降体41の嵌合溝43が外向きに開口し
ているため、図12(A)に矢印aで示す方向に金型を
移動させることにより、湾曲した状態に延びる嵌合溝4
3を簡単に形成できる。実施形態のように嵌合溝43が
すぼった形状の場合は、成形に際しての型抜きはいわゆ
る無理抜きしたらよい。嵌合溝43を半円状に形成すれ
ば、型抜きは支障無く行える。
【0058】図10の符号46は鉛直線であり、この図
から明らかなように、昇降体41が最も下降した状態
で、ヘッドレスト支柱37の湾曲部37aのうち昇降体
41の上下中間部のあたりが最も後方に位置するように
設定している。従って、昇降体41を上昇させると手前
側に移動することになる。
【0059】(7).枕体 例えば図11に示すように、アウターシェル47とイン
ナーシェル48とを備えており、インナーシェル48に
クッション49を張っており、全体として、平面視で前
向き凹状で側面視では前向き凸状に湾曲している(人の
頭にフィットさせるためである)。
【0060】そして、アウターシェル47に前向き突設
した上向き鉤状の第1係合爪50に、インナーシェル4
8に設けた第1係合穴51を落とし込むと共に、インナ
ーシェル48に後ろ向き突設した第2係合爪52を、ア
ウターシェル47に形成した第2係合穴51に強制的に
係合させることにより、インナーシェル48とアウター
シェル47とを一体に連結している。
【0061】人の頭に違和感を与えないように、第1係
合爪50は左右両端部に設けている。アウターシェル4
7とインナーシェル49とを設ける場合(クッション4
9に張ったクロスの縁を美麗に処理するため、このよう
にアウターシェル47を設けるのが好ましい)、本実施
形態のような係合爪と係合穴とからなる取り付け構造を
採用すると、両者をワンタッチ的に取り付けできる利点
がある。
【0062】アウターシェル47の下部には左右一対の
ブラケット片54を後ろ向きに突設する一方、昇降体4
1にはブラケット片54に重なる支持片55を前向きに
突設しており、両者を軸(ピン)56で連結している。
このため、枕体42はピン56を中心にして上下回動さ
せることができる。枕体42の回動範囲は、支持片55
がアウターシェル47に当たることによって規制され
る。
【0063】図11に示すように、支持片55とブラケ
ット片54とか重なり合った部分のうち、角度調節手段
の一例として、いずれか一方の部材に複数の係合溝57
を円周方向にそって適宜個数設け、他方の部材には、係
合溝57に嵌合する突起58を設けている。
【0064】このため、特別の調節用部材のない簡単な
構造でありながら、枕体42をブラケット片54及び支
持片55の弾性に抗して回動させるだけで、枕体42の
角度を段階的に調節することができる。なお、角度調節
手段は他の構造でも良い。
【0065】ブラケット片54はアウターシェル47の
下部に位置しているため、枕体42は、例えば図11に
一点鎖線で示すように、アウターシェル47及びインナ
ーシェル48の弾性により、側面視での形状が変化する
ように弾性変形させることができる。このため、高いフ
ィット感を得ることができる。
【0066】ところで、人が枕体42の後端縁に指を当
てた状態で枕体42に頭をもたれ掛けることがあり得
る。
【0067】そこで、枕体42を最も下降させた状態で
枕体42の後部上端が下向きするように撓み変形させて
も、枕体42の後部上端と横杆39との間に人の指が余
裕をもって入る程度の隙間が空くように設定しており、
このため着座した人が枕体42と横杆39とで指を挟む
ことを防止できる。また、他の人が何らかの理由で枕体
42と横杆39とで指を挟むことも防止できる。
【0068】(8).ヘッドレスト装置の動き 本発明では、昇降体41はヘッドレスト支柱37の上部
において昇降するものであるため、人が着座したままで
枕体42を手で持って上下動させるにおいて、昇降体4
1とヘッドレスト支柱37との間におおきなこじれが生
じることを抑制できる。このため、枕体42の高さ調節
をスムースに行うことができる。
【0069】図13(B)に示すように、着座した状態
で例えばパソコンのキーボード59を操作する場合、人
の顔はディスプレイ60をまっすぐに見る姿勢になって
いるのが好ましい。
【0070】その場合、仮にヘッドレスト支柱47が真
っ直ぐでかつ背もたれ5の傾斜と同様に側面視で後傾状
に傾斜していると、身長の高い人ほど頭63は後傾し勝
手になるため、ロッキング状態では、人の顔61aは上
向きになる傾向を呈し、このため目線62がディスプレ
イ60から外れて天井の方に向いてしまう。従って、デ
ィスプレイ60を見にくいことになる。
【0071】他方、本発明では、図13(A)から理解
できるように、枕体42は上昇しながら前方に移動する
ことにより、身長の高い人ほど頭61が前方におしやら
れるため、ロッキング状態で顔61aをディスプレイ6
0と対峙させることができる。その結果、目線62が天
井の方にずれることを防止又は抑制して、ロッキング状
態であってもパソコン類を快適に操作することができる
のである。
【0072】(9).その他 本発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化すること
ができる。例えば、ヘッドレスト支柱はパイプ製には限
らず、板金製としたり型鋼製としたり合成樹脂製とした
りすることもでき、その形状も必要に応じて自由に設定
できる。
【0073】枕体を上昇させながら前向き移動させるガ
イド手段として、ヘッドレスト支柱に湾曲部を設けるこ
と限らず、直線状に延びるヘッドレスト支柱に、前向き
凸状に湾曲したガイド体を設けて、これに沿って昇降体
が昇降するように構成することなども可能である。
【0074】また、ヘッドレスト支柱のうち昇降体が取
り付く部分を鉛直状又は前向き傾斜した状態に形成し
て、枕体が鉛直方向に昇降したり、上昇しながら前向き
移動するように構成することも可能である。
【0075】更に、昇降体と枕体(のアウターシェル又
はインナーシェル)とを一体成形すること(すなわち、
昇降体に枕部を一体に設けたり、逆に、枕体に昇降部を
一体に設けること)も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子の右側面図である。
【図2】椅子の正面図である。
【図3】椅子の背面図である。
【図4】背もたれ板を省略した状態での背もたれの正面
図である。
【図5】背もたれの縦断側面図である。
【図6】(A) は背もたれの一部破断平面図、(B) は分離
平面図である。
【図7】ヘッドレスト装置の正面図である。
【図8】(A) はヘッドレストの部分拡大正面図、 (B)は
(A)のB−B視断面図、 (C)は (A)のC−C視断面図で
ある。
【図9】ヘッドレスト装置の分離正面図である。
【図10】 (A)はヘッドレスト装置の一部破断側面図、
(B)は組み立てた状態での図9のXB−XB視断面図であ
る。
【図11】 (A)はヘッドレストを組み立てた状態での図9
のXIA-XIA 視断面図、(B)は (A)のB−B視断面図であ
る。
【図12】(A)は要部の分離図、 (B)は部分的な平断面図
である。
【図13】は作用を示す図である。
【符号の簡単な説明】
3 座 5 背もたれ 6 ヘッドレスト装置 11 バックフレーム 12 背もたれ板 13 裏カバー 16 ランバーサポート機構 37 ヘッドレスト支柱 37a 湾曲部 39 横杆 40 スペーサ 41 昇降体 42 枕体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座と、背もたれと、背もたれに取付けたヘ
    ッドレスト装置とを備えており、 前記ヘッドレスト装置は、背もたれの上面よりも上方に
    延びるヘッドレスト支柱と、前記ヘッドレスト支柱に高
    さ調節自在に取付けた昇降体とを備えており、前記昇降
    体に、着座した人の頭が当たる枕体を設けている、椅子
    のヘッドレスト装置。
  2. 【請求項2】前記背もたれは少なくともその上部が後傾
    している一方、前記ヘッドレスト支柱には、前記昇降体
    を上昇させつつ前向き移動させるようにガイドするガイ
    ド手段を設けている、請求項1に記載した椅子のヘッド
    レスト装置。
  3. 【請求項3】前記ヘッドレスト支柱のうち昇降体が上下
    動する部分を側面視で前向き凹状に湾曲させることによ
    り、前記ガイド手段と成している、請求項2に記載した
    椅子のヘッドレスト装置。
  4. 【請求項4】前記ヘッドレスト支柱は左右2本に分れて
    いる一方、前記昇降体は左右ヘッドレスト支柱の間に配
    置されており、昇降体の左右両側面に、前記ヘッドレス
    ト支柱にスライド自在に嵌合する外向き開口の嵌合溝を
    形成しており、 更に、左右ヘッドレスト支柱の上端部は横杆によって連
    結されており、この横杆によって昇降体の抜けが防止さ
    れている、請求項3に記載した椅子のヘッドレスト装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のうちのいずれかに記
    載したヘッドレスト装置を備えている椅子。
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