JP2003078551A - 中継機、サーバ装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

中継機、サーバ装置、プログラム及び記録媒体

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JP2003078551A JP2001268988A JP2001268988A JP2003078551A JP 2003078551 A JP2003078551 A JP 2003078551A JP 2001268988 A JP2001268988 A JP 2001268988A JP 2001268988 A JP2001268988 A JP 2001268988A JP 2003078551 A JP2003078551 A JP 2003078551A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中継機の負荷を抑え、再生する端末の品質を
保って、安全に、効率よく配送する中継機を提供する。 【解決手段】 IPヘッダーに記述されたIPアドレス
をアプリケーションデータ識別子として使用し、IPレ
ベルでアプリケーションデータを識別、処理する。サー
バ装置30又はゲートウェイ装置40は、配送する一連
の配信情報毎にIPアドレスを割り当て、IPヘッダー
に記述して受信装置に配送する。ゲートウェイ装置40
は、中継するパケットヘッダーのIPアドレスでアプリ
ケーションを識別し、リアルタイムデータに対しては必
要となる帯域補償処理を行い、規定時間に配信すべきデ
ータをバッファリングする。バッファリングした情報は
一定時間間隔で品質よく受信装置50に配送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク回線
における情報配信システムを構成する中継機、サーバ装
置、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットでは、品質を保ちつつ、
安全に通信を行うために、いくつかのアプローチが存在
する。品質に対しては、以下のようなアプローチがとら
れている。本来、インターネットとは、帯域を補償し一
定品質を保った通信を実現するといった仕組みを持たな
いベストエフォート型のネットワークであり、複数の中
継点を経由し配送される途中で、パケット損失や遅延が
生じる。
【0003】そこで、このようなパケット損失や遅延を
低減するために、帯域を補償する技術として、IPレイ
ヤより下位レイヤであるデータリンク技術で通信品質を
補償する方法や、IPパケットのヘッダーにラベルを付
与することでIPレベルで優先制御する方法や、IPレ
イヤより上位層でパケットを識別して品質を管理する方
法などが考えられている。データリンクで補償をサポー
トする例では、ATM(Asynchronous TransferMode)
などが主流であり、データリンク技術のもつ帯域補償の
特性を利用して行うものである。
【0004】この方法は、単一のデータリンク技術で構
成したネットワークにおいては有効であるが、複数のデ
ータリンクを介してデータ配送が行われる場合、それぞ
れのデータリンクの帯域補償特性を伝達しあって通信を
行うことは困難であり、複雑で無駄が生じる可能性が大
きい。また、IPレベルで行われる例では、パケットヘ
ッダーのラベルにより、例えば、1〜4のレベルに分け
て、ルータは段階的な優先制御を行って転送することが
考えられる。
【0005】ところが、IPパケットヘッダーのフロー
識別子は標準化されて使用されることが想定されるた
め、エンドユーザがパケットの優先レベルを自由に割り
当てて配送できない可能性がある。また、大まかに分か
れた優先レベルでは、データの中身によって詳細な識別
を行うことが難しい。
【0006】また、パケットにより識別を行う場合は、
IP以上のレイヤにデータを渡して識別、処理を行う必
要が生じてしまい、処理の負荷が増大することや、パケ
ット伝送遅延が発生する可能性がある。一方、通信の安
全性を確保するための技術としてはプロキシ(代理)技
術がある。
【0007】図18は、IPレベルでのプロキシ技術の
概要を説明する図である。通常、インターネット上の中
継点では、IPヘッダーを見て処理を決定する。この処
理とは、主に経路制御である。中継点はパケットの行き
先を決定することが第一の仕事であり、IPレイヤで
は、そのパケットの中身が如何なる情報であるかは意識
しない。さらにいえば、IPヘッダーに記述された情報
からは、上位層のアプリケーションデータ部分にある情
報が如何なるものかは判断できない。
【0008】したがって、例えば、ネットワークの境界
のルータが、HTTP(Hyper TextTransfer Protoco
l)で配信される「A」という画像について、「ネット
ワーク内部には配送しない」といったルールを決めたと
しても、IPレイヤでは、それを規制することはできな
い。これを解決するために、アプリケーションレベルで
のプロキシ技術が用いられている。
【0009】図19は、アプリケーションレベルでのプ
ロキシ技術の概要を説明する図である。この例において
は、中継点において、IPの上位レイヤであるアプリケ
ーションレイヤでの処理を行う。配送する情報に対し
て、IPレイヤでは、IPパケットからIPヘッダーを
取り除き、アプリケーションデータ部分をトランスポー
トレイヤの情報として上位に渡す。さらに、トランスポ
ートレイヤでは、トランスポートヘッダーを取り除き、
アプリケーションデータ部分をアプリケーションレイヤ
の情報として上位に渡す。アプリケーションレイヤで
は、配送された情報がHTTPの「A」という画像であ
ることを判断することができ、ネットワーク内部への配
送を禁止することができる。現状のインターネットで
は、情報の品質確保や安全のために、以上のようなアプ
ローチがとられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようにプロキシ技
術や帯域補償技術など、インターネットでは、ゲートウ
ェイ装置などの中継機で必要となる処理が増大してお
り、中継機では、中継するデータのアプリケーションデ
ータまで解析して処理を行い、転送を行うことになる。
【0011】しかしながら、上記の技術を実現すること
は、ゲートウェイ装置などの中継機の複雑化と処理負荷
の増大につながる。このため、通信品質を確保し、安全
に通信しつつ、処理負荷を抑えた仕組みが望まれる。品
質補償技術から考えると、IPパケット伝送を行うIP
レイヤにおいて、その仕組みを提供することが、最も負
荷軽減につながる。
【0012】データリンクレイヤで行う場合は、広域ネ
ットワークでは、実現が困難であるし、アプリケーショ
ンレイヤで行う場合は、必要な機能や処理が増えるため
である。しかし、IPv6(internet protocol versio
n 6)のフローラベル(複数の実時間通信(動画や音声
など)それぞれのパケットがどの実時間通信に属してい
るかを示すためのヘッダー)を用いた場合には、問題が
生じる。
【0013】図20は、異なるポリシをもつネットワー
クで構成されるネットワークモデルの例を示す図であ
る。図20において、ネットワークAからネットワーク
Bへ、ネットワークCを経由してパケットが伝送される
場合を考える。
【0014】IPヘッダーに記述されたフローラベル値
が示す意味は、ネットワークA、B、Cで統一した理解
が必要となり、配送元であるネットワークAと、配送先
であるネットワークBで、自由にフローラベル値を決定
した値を、中継するネットワークCに対しても、同じ意
味を伝達して優先制御しなければならないが、それは運
用上困難であると考えられる。
【0015】したがって、ネットワークA及びネットワ
ークBが、自由に優先制御するためのパケット識別ルー
ルを決定し、パケットを識別する仕組みが必要となる。
また、現状のプロキシ技術を考えると、中継点における
プロキシは、アプリケーション毎に必要である。例え
ば、HTTPプロキシ、Telnetプロキシ、さらに
は、これから無限に生まれてくるアプリケーションすべ
てにプロキシを中継点に実装することは、中継点の負荷
を増大させ、機能を複雑にする。IPレイヤのパケット
伝送において、IPヘッダーでアプリケーションデータ
中に含まれたアプリケーションやその詳細が識別できれ
ば、簡易な処理においてプロキシ機能を提供することが
可能である。
【0016】本発明は、そのような状況に鑑みてなされ
たもので、中継機の負荷を抑え、再生する端末での品質
を保って、安全に、効率よく配送する情報配信システム
を構成する中継機、サーバ装置、プログラム及び記録媒
体を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の中継機は、パケ
ットを受信する受信手段と、該受信手段により受信され
たパケットのヘッダーに記載されているIPアドレスの
少なくとも一部により配信される情報を識別する情報識
別手段と、該情報識別手段により識別された結果に応じ
た処理を前記パケットに対して行う処理手段と、該処理
手段により処理されたパケットを送信する送信手段とを
備える。
【0018】また、前記情報識別手段は、送信元アドレ
スにより情報を識別することで、送信先アドレスは専ら
配信のために用いることとなるので、従来システムと比
べて少ない構成変更で本発明の効果を実現することがで
きる。また、前記受信手段は、配信される情報を識別す
るIPアドレスの通知を受けることで、予め識別する情
報とIPアドレスの関係を決めておく必要がないので色
々な情報に対応することができる。
【0019】また、前記送信手段は、配信される情報を
識別するIPアドレスを予めサーバ装置に通知すること
で、やはり予め識別する情報とIPアドレスの関係を決
めておく必要がないので色々な情報に対応することがで
きる。また、前記処理手段は、識別した一連のパケット
をバッファし、前記送信手段は、該バッファされたパケ
ットを一定時間間隔で送信することで、識別される特定
の情報に関して高品質のストリーミング特性を保つこと
ができる。また、前記送信手段は、識別した一連のパケ
ットを受信装置に送信したことをサーバ装置に通知する
ことで、信頼性が必要なデータに対して、到達を確認
し、完了を保証することができる。
【0020】また、本発明は、コンピュータを、パケッ
トを受信する受信手段と、該受信手段により受信された
パケットのヘッダーに記載されているIPアドレスの少
なくとも一部により配信される情報を識別する情報識別
手段と、該情報識別手段により識別された結果に応じた
処理を前記パケットに対して行う処理手段と、該処理手
段により処理されたパケットを送信する送信手段とを備
える中継機として機能させるためのプログラムである。
【0021】また、本発明は、コンピュータを、パケッ
トを受信する受信手段と、該受信手段により受信された
パケットのヘッダーに記載されているIPアドレスの少
なくとも一部により配信される情報を識別する情報識別
手段と、該情報識別手段により識別された結果に応じた
処理を前記パケットに対して行う処理手段と、該処理手
段により処理されたパケットを送信する送信手段とを備
える中継機として機能させるためのプログラムを記録し
たことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
【0022】また、本発明のサーバ装置は、配信する情
報を識別するIPアドレスを有する一連のパケットを作
成するパケット作成手段と、該パケット作成手段により
作成されたパケットを送信する送信手段とを備える。ま
た、前記IPアドレスが送信元アドレスであることで、
送信先アドレスは専ら配信のために用いることとなるの
で、従来システムと比べて少ない構成変更で本発明の効
果を実現することができる。また、前記送信手段は、前
記IPアドレスを予め中継機に通知することで、予め識
別する情報とIPアドレスの関係を決めておく必要がな
いので色々な情報に対応することができる。
【0023】また、前記送信手段は、中継機に通知した
IPアドレスを送信元アドレスとし、中継機のIPアド
レスを送信先アドレスとしたパケットヘッダーによりパ
ケットをカプセル化して送信することで、カプセリング
したパケットをエンコードするなどしてカプセリングに
よりセキュリティを高めることができる。また、配信す
る情報を識別するIPアドレスの通知を中継機から受け
る受信手段をさらに備えることで、予め識別する情報と
IPアドレスの関係を決めておく必要がないので色々な
情報に対応することができる。
【0024】また、前記送信手段は、サーバ装置のIP
アドレスを送信元アドレスとし、中継機から通知された
IPアドレスを送信先アドレスとしたパケットヘッダー
によりパケットをカプセル化して送信することで、カプ
セリングしたパケットをエンコードするなどしてカプセ
リングによりセキュリティを高めることができる。
【0025】また、前記送信手段は、中継機から通知さ
れたIPアドレスを送信先アドレスとし、オプションの
ヘッダーに受信装置のIPアドレスを指定してパケット
を中継機経由で受信装置に送信することで、IPv6の
ルーティング機能を利用して情報配信することができ
る。
【0026】また、本発明は、コンピュータを、配信す
る情報を識別するIPアドレスを有する一連のパケット
を作成するパケット作成手段と、該パケット作成手段に
より作成されたパケットを送信する送信手段とを備える
サーバ装置として機能させるためのプログラムである。
【0027】また、本発明は、コンピュータを、配信す
る情報を識別するIPアドレスを有する一連のパケット
を作成するパケット作成手段と、該パケット作成手段に
より作成されたパケットを送信する送信手段とを備える
サーバ装置として機能させるためのプログラムを記録し
たことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明では、上記の課題を、中継
点においてIPパケットのIPヘッダー情報のみで、ア
プリケーションデータ部分に含まれた情報を識別するシ
ステムを提供することで解決する。それにより、ゲート
ウェイ装置などの中継機は、アプリケーションデータ部
分に含まれたアプリケーションによって、品質を制御し
たり、プロキシ機能をIPレベルで提供することができ
る。
【0029】さらに、アプリケーションデータの識別
は、途中に、ポリシの異なるネットワークを介したネッ
トワークモデルにおいても、詳細に区別することができ
る。通常、IPアドレスは、位置の情報と端末識別の2
つの意味で使用されているが、送信する情報に対して
も、IPアドレスを割り当てることで、情報識別の意味
を新たに加えることができる。これにより、ゲートウェ
イ装置などの中継機は、通常のIPパケット転送機能を
用いてパケットを配送することができ、IPレベルで、
上位レイヤの情報を識別して制御することができる。
【0030】情報の送信元が、パケットを生成する手段
としては、以下のような手法が考えられる。(但し、パ
ケットの生成手段としては、以下に記載する例に限定さ
れるものではない。) 1.送信元が決定した配信情報に割り当てたIPアドレ
スを、送信元アドレスとしたIPヘッダーを用いてパケ
ットを生成する。 2.送信元が決定した配信情報に割り当てたIPアドレ
スを、送信元アドレスとしたIPヘッダーで配信情報の
パケットをカプセリングして生成する。 3.中継機が決定した配信情報に割り当てたIPアドレ
スを、送信先アドレスとしたIPヘッダーで配信情報の
パケットをカプセリングして生成する。 4.中継機が決定した配信情報に割り当てたIPアドレ
スを、配信情報パケットの送信先IPアドレスとして記
述し、オプションのヘッダーに、本来の送信先IPアド
レスを記述して、配信情報パケットに付加することで生
成する。以上のような方法で、情報配送元、及び中継機
は、送信する一連の配信情報に対して、IPアドレスを
決定し、予めネゴシエーションすることで情報共有す
る。
【0031】図1は、上記1.及び2.の手法を用いた
場合の、識別情報交換シーケンスを示す図である。この
場合には、送信元から中継機に対して、送信するアプリ
ケーションデータ種別や内容、制御されるべき処理内容
などを含んだ情報と決定したIPアドレスを送信する。
【0032】図2は、上記3.及び4.の手法を用いた
場合の、識別情報交換シーケンスを示す図である。この
場合には、送信元から中継機に対して、送信するアプリ
ケーションデータ種別や、内容、制御されるべき処理内
容などを含んだ情報を送信し、その返信として中継機は
アプリケーションデータに対してIPアドレスを決定し
て情報送信元に送る。
【0033】さらに、中継機は自身が決定したIPアド
レスを送信先としたパケットを受信できるよう準備す
る。このようにすることにより、中継機は、ホームネッ
トワーク内の機器に転送するパケットの内容をIPレベ
ルで識別することができる。また、中継機は、IPより
上位レイヤでデータを解析する必要がなく、処理を簡易
化することができる。さらに、中継機はパケットの情報
内容によって細かく制御できる。
【0034】例えば、ビデオデータに対しては、リアル
タイムで配送するための帯域制御を行ったり、信頼性が
必要なデータに対しては、到達を確認し、完了を保証す
ることが可能である。また、これらのルールは、情報送
信元と中継機で決定できるため、中継するネットワーク
に依存せずに自由に運用できる。本発明の実施の形態に
係る中継機、サーバ装置を含む情報配信システムの構成
を、図面に基づいて、以下に説明する。
【0035】図3は、本発明の実施の形態に係る中継
機、サーバ装置を含む情報配信システムの構成を示すブ
ロック図である。本実施の形態は、インターネット10
に接続されたサーバ装置30からホームネットワーク2
0上の受信装置1,2(50)に映像等のストリーム情
報を配送するものである。
【0036】ホームネットワーク20は、各種通信機器
が接続されたLAN等で構築され、LANに接続される
機器には、リアルタイムデータを映す受信装置50が含
まれている。ホームネットワーク20は、中継機である
ゲートウェイ装置40を介して、インターネット10に
接続され、インターネット10へのアクセス回線として
は、FTTH(Fiber To The Home)、HFC(Hybrid
Fiber Coax:光同軸ケーブル)、ADSL(Asymmetric
Digital Subscribe Line)等の高速広帯域な回線の利
用を想定する。
【0037】図4は、本実施の形態に係るサーバ装置3
0の構成を示すブロック図である。ここでは一例とし
て、IPv6プロトコルを用いた場合について記述す
る。サーバ装置30は、インターネット上のISP(In
ternet Service Provider)や自営ネットワーク33上
に接続され、それぞれのネットワークからインターネッ
トに接続された構成とする。さらにサーバ装置30は、
映像等のストリーム情報を格納するストリーム情報格納
装置32を有し、情報をIPv6パケット化してネット
ワークに送信する機能を有した汎用のコンピュータ31
やワークステーション等で構成する。
【0038】図5は、本実施の形態に係るゲートウェイ
装置の構成を示すブロック図である。ゲートウェイ装置
40は、インターネット10とホームネットワーク20
に対してそれぞれインタフェース41を備え、ネットワ
ーク間のパケットの中継を行うIPルータ機能42を有
する。特に、次世代インターネットプロトコルであるI
Pv6パケットを転送するルーティング機能を有するも
のである。
【0039】さらに、パケットを識別してデータを蓄え
るバッファ43を有した構成となる。
【0040】図6は、本実施の形態に係る受信装置の構
成を示すブロック図である。受信装置50は、ホームネ
ットワークに接続するインタフェース51を備え、IP
v6パケットの送受信が可能で、受信したパケットから
ストリーム情報を外部デバイスであるディスプレイ54
に表示できる装置であり、CPU52を備えた汎用コン
ピュータやワークステーション、及び通信機能を有した
機器にMPEGなどの映像情報をデコードするMPEG
デコーダ53を付加して構成する。また、リモコンやキ
ーボード等の入力デバイス55を備えて、受信装置50
からサーバ装置30及びゲートウェイ装置40に様々な
要求情報を送信できるよう構成する。
【0041】次に、ストリーム情報配信処理手順につい
て説明する。図7は、本発明による情報配信システムの
一実施の形態における配信開始までのシーケンスを示す
図である。サーバ装置30は、受信装置50に対して保
持するストリーム情報を予め提供する。例えば、ビデオ
ソフトなどのストリーム情報を複数保持し、WWW(Wo
rld Wide Web)等で参照できるようにするなどして情報
公開する。
【0042】ホームネットワークに接続された受信装置
50は、サーバ装置30へ、選択するストリーム情報
と、ゲートウェイ装置40のIPアドレスなどの位置情
報を送信して配信を要求する。サーバ装置30は、受信
装置50からの要求を受信し、配信するストリーミング
情報に対して一意のIPアドレスを割り当て、配信する
情報やその処理内容などを付加してゲートウェイ装置4
0に通知する。その後、ストリーム情報をパケット化し
て、ゲートウェイ装置40経由で受信装置50に送信す
る。
【0043】サーバ装置30がストリーム情報をパケッ
ト化する方法について、二つの例が挙げられる。先ず、
第1の例を説明する。サーバ装置30は、ヘッダーの送
信元IPアドレスにサーバ装置30のIPアドレス、送
信先IPアドレスに受信装置50のIPアドレス、アプ
リケーションデータ部分にストリーミング情報をエンコ
ードしたIPv6パケットを作成する。さらに、作成し
たパケットを、送信元IPアドレスをサーバ装置30が
割り当てたIPアドレス、送信先のIPアドレスをゲー
トウェイ装置40のIPアドレスとしたヘッダーを用い
てカプセリングして、パケットを作成する。
【0044】図8は、本発明による情報配信システムの
一実施の形態において配信情報をカプセリングしたパケ
ットの構造の第1の例を示す図である。作成されたパケ
ットは、通常のルーティング機能により、ゲートウェイ
装置40へ転送される。ゲートウェイ装置40は、カプ
セリングしたパケットを取りだし、受信装置50へ転送
する。
【0045】次に、第2の例を説明する。サーバ装置3
0は、単純にヘッダーの送信元IPアドレスにサーバ装
置30が割り当てたIPアドレスを記述し、送信先のI
Pアドレスに受信装置50のIPアドレスを記述し、ア
プリケーションデータ部分にストリーム情報をエンコー
ドして、IPv6パケットを作成する。
【0046】図9は、本発明による情報配信システムの
一実施の形態において配信情報をカプセリングしたパケ
ットの構造の第2の例を示す図である。作成されたパケ
ットは、通常のルーティング機能により転送され、ゲー
トウェイ装置40を経由して受信装置50へ到達する。
【0047】上記第1の例では、インターネット上でパ
ケットが改ざんされても、送信元及び送信先のIPアド
レスが記述されたヘッダーは、カプセリングされてい
る。カプセリングしたパケットをエンコードするなどす
れば、送信元及び送信先は隠蔽でき、トラヒック解析等
の脅威に対するセキュリティ対策となる。
【0048】また、第2の例では、第1の例と比較し
て、ゲートウェイ装置40はパケットのデカプセル化の
処理が不必要であり、負荷の軽減や遅延の低減が期待で
きる。上記2例のどちらも、現状使用されているインタ
ーネットにおける経路制御機構で、サーバ装置30が送
信したパケットは、ゲートウェイ装置40を介して受信
装置50に送られる。
【0049】ゲートウェイ装置40は、送信先のIPア
ドレスを参照し、サーバ装置30が割り当てたIPアド
レスであることを判別すると、自身が備えるバッファへ
一定期間蓄える。その後、蓄えたバッファ内のパケット
を一定時間間隔で受信装置50に送信する。
【0050】サーバ装置30から送信されるパケット
は、広域なインターネット網を経由して送信されるた
め、パケットが一定間隔に到着することは期待できな
い。しかしながら、受信装置50が表示するストリーム
情報は、映像等であり、一定時間間隔で到着して表示す
ることが必要である。
【0051】ゲートウェイ装置40は、自身のバッファ
でパケット到着時間間隔の斑をなくし、受信装置50は
一定時間間隔で到着したストリーム情報を表示する。サ
ーバ装置30と受信装置50、もしくはゲートウェイ装
置40と受信装置50は、配信要求や停止などの制御情
報は、通常のIPパケットで行う。ストリーム情報のみ
を、前記の2つの例で説明したパケットで行うことで、
ゲートウェイ装置40は、ストリーム情報のみのパケッ
トを区別でき、品質よく受信装置50に配送することが
できる。
【0052】また、ゲートウェイ装置40は、バッファ
に蓄積した情報を、受信装置50に配送されてから、す
ぐに削除することも、一定時間蓄積しておくこともでき
る。このような場合は、受信装置50は、再度再生しよ
うと試みた場合、サーバ装置30からインターネットを
介して配信を受けるのではなく、ゲートウェイ装置40
から品質よく再度受信することができる。さらに、配送
以前のサーバ装置30からゲートウェイ装置40へIP
アドレス通知時に、アプリケーションデータの情報を通
知する際、ストリーミングデータであることに加え、さ
らに詳細な情報を送信することも可能である。
【0053】例えば、配送する映像が「A」という名前
のビデオストリームであることなども含むことができ
る。これは、例えば、サーバ装置30を保有するビデオ
レンタルサイトなどを想定した場合、ゲートウェイ装置
40から「A」というビデオストリームが確実に配送さ
れたことを、サービスサイトに対して保証するために使
用できる。また、「A」というビデオストリームが、現
在ホームネットワーク内に配送されていることを家庭の
複数の機器に通知することもできる。これにより家庭内
の複数機器で受信することも可能である。つまり、イン
ターネット上のサーバ装置30からホームネットワーク
内の機器に「A」というビデオ情報が送信されている、
又は、送信されたことをゲートウェイ装置40が知る手
段をもったことを意味している。
【0054】次に、本発明による情報配信システムの他
の実施の形態について説明する。本実施の形態における
システムの構成は、図3に示すものと同じであり、その
構成及び装置の説明については省略する。本実施の形態
は、新聞などの情報配信サイトがホームネットワークに
ない端末に情報配信するシステムに関する。
【0055】先ず、情報配信手順を説明する。サーバ装
置30は、新聞等の情報を提供するサービスサイト内に
あり、サービスサイトはインターネットに接続されてい
る。サービスサイトと家庭の契約により、ホームネット
ワーク内の受信装置50には朝刊、夕刊といったように
決った時間に情報が配信されることを想定する。
【0056】サービスサイトと家庭の契約時には、情報
を識別するためのIPアドレスを決定するために、準備
処理を行うが、以下に二つの例を挙げて説明する。図1
0は、本発明による情報配信システムの他の実施の形態
における配信開始までのシーケンスの一例を示す図であ
る。
【0057】受信装置50は、自身のIPアドレスと配
信情報を含んだ情報を、ゲートウェイ装置40経由でサ
ーバ装置30に送信する。ゲートウェイ装置40は、経
由する際、配信情報受信のためのIPアドレスを割り当
て、割り当てたIPアドレスの情報を付加してサーバ装
置30に送信する。さらに、サーバ装置30からインタ
ーネットを経由して、割り当てたIPアドレス宛てのパ
ケットを受信できるよう準備する。
【0058】図11は、本発明による情報配信システム
の他の実施の形態における配信開始までのシーケンスの
他の例を示す図である。
【0059】受信装置50は、自身のIPアドレスとゲ
ートウェイ装置40のIPアドレスと配信情報を含んだ
情報をサーバ装置30に送信する。サーバ装置30はゲ
ートウェイ装置40に、受信装置50へ配信することを
通知する。
【0060】ゲートウェイ装置40は、IPアドレスを
割り当て、サーバ装置30に割り当てたIPアドレスを
通知して応答する。さらに、サーバ装置30からインタ
ーネットを経由して割り当てたIPアドレス宛てのパケ
ットを受信できるよう準備する。
【0061】上記の二つの準備処理のいずれを適用する
かは、サーバ装置30が提供する情報配信の運用形態に
従って選択できる。そして、サーバ装置30は、情報を
パケット化して受信装置50に配信する。ここで、サー
バ装置30がストリーム情報をパケット化する方法につ
いて二つの例を挙げて説明する。
【0062】第1の例について説明する。サーバ装置3
0は、ヘッダーの送信元IPアドレスにサーバ装置30
のIPアドレス、送信先IPアドレスに受信装置50の
IPアドレス、アプリケーションデータ部分に配信情報
をエンコードしたIPv6パケットを作成する。さら
に、そのパケットを、送信元IPアドレスをサーバ装置
30のIPアドレス、送信先のIPアドレスをゲートウ
ェイ装置40が割り当てたIPアドレスとしたヘッダー
でカプセリングしてIPv6パケットを作成する。
【0063】図12は、本発明による情報配信システム
の他の実施の形態においてストリーム情報をカプセリン
グしたパケット構造の例を示す図である。パケットは、
通常のルーティング機能により、ゲートウェイ装置40
へ転送される。ゲートウェイ装置40は、カプセリング
したパケットを取りだし、受信装置50へ転送する。
【0064】第2の例について説明する。サーバ装置3
0は、ヘッダーの送信元IPアドレスにサーバ装置30
のIPアドレス、送信先IPアドレスにゲートウェイ装
置40が割り当てたIPアドレスを記述し、アプリケー
ションデータ部分に配信情報をエンコードしたIPv6
パケットを生成する。さらに、生成したパケットヘッダ
ーに、受信装置50のIPアドレスを記述したIPv6
オプションの経路制御ヘッダーを付加する。
【0065】図13は、本発明による情報配信システム
の他の実施の形態においてIPv6オプションを利用し
た配信情報のパケットの構造の例を示す図である。IP
v6オプションの拡張ヘッダーである経路制御ヘッダー
により、パケットは通常のルーティング機能により、ゲ
ートウェイ装置40を経由して受信装置50に転送され
る。
【0066】上記第1の例では、インターネット上でパ
ケットが、改ざんされても、送信先のIPアドレスはカ
プセリングされている。カプセリングしたパケットをエ
ンコードするなどすれば、送信先の情報は隠蔽でき、ト
ラヒック解析等の脅威に対するセキュリティ対策とな
る。
【0067】また、第2の例では、IPv6機器で標準
実装されている機能で転送でき、第1の例と比較してゲ
ートウェイ装置40はパケットのデカプセル化の処理が
不必要であり負荷が少ない。上記2つの例のいずれにお
いても、サーバ装置30が送信したパケットはゲートウ
ェイ装置40を介して受信装置50に送られる。
【0068】ゲートウェイ装置40は、送信先のIPア
ドレスを参照し、サーバ装置30が割り当てたIPアド
レスであることを判別すると、自身が備えるバッファヘ
一定期間蓄える。その後、蓄えたバッファ内のパケット
を契約に規定された時刻に受信装置50に送信する。サ
ーバ装置30は膨大な数の契約家庭に対して情報配送を
行う必要がある可能性がある。契約時刻が集中すると、
サーバ装置30の処理負荷が高まる。
【0069】しかしながら、本実施の形態に基づけば、
サーバ装置30は規定時間までに、予めゲートウェイ装
置40に情報配信しておくことができるため負荷が問題
とならない。さらに、ゲートウェイ装置40からサーバ
装置30に対して新聞が配信されたことを確認すること
も可能である。また、規定時間に配送されていない場合
には、サーバ装置30に対してその旨を通知し、配送を
促すこともできる。
【0070】そして、配信以前のゲートウェイ装置40
からサーバ装置30へのIPアドレス通知において、さ
らに詳細にアプリケーションを識別することも可能であ
る。例えば、新聞上の見出しに対してはIPアドレス
A、新聞の全文に対してはIPアドレスB、広告につい
てはIPアドレスCとするなどである。配信後、ゲート
ウェイ装置40と受信装置50において、家庭内の使用
者の嗜好で、受信装置50には、まず見出しのみが送ら
れてくるなどのルールを自由に設定することが可能とな
る。
【0071】図14は、サーバ装置とゲートウェイ装置
のネゴシエーション手順を示すフローチャートである。
図14(a) は、ゲートウェイ装置を介しての配信要求に
対してサーバ装置からIPアドレスを通知する場合、図
14(b) は、サーバ装置への配信要求に対してゲートウ
ェイ装置からIPアドレスを通知する場合、図14(c)
は、ゲートウェイ装置を介しての配信要求に対してゲー
トウェイ装置からIPアドレスを通知する場合のネゴシ
エーション手順を示すフローチャートである。
【0072】図14(a) において、まず、受信装置50
からの配信要求をゲートウェイ装置40を介してサーバ
装置30が受信し(ステップS11)、サーバ装置30
においてIPアドレスを決定し(ステップS12)、そ
のIPアドレスをゲートウェイ装置40に通知し(ステ
ップS13)、ゲートウェイ装置40はそのIPアドレ
スを受信して(ステップS14)ネゴシエーションが完
了する。
【0073】図14(b) において、まず、受信装置50
からの配信要求をサーバ装置30が直接受信し(ステッ
プS21)、その配信要求があったことをゲートウェイ
装置40に通知する(ステップS22)。ゲートウェイ
装置40は配信要求があったことの通知を受けてIPア
ドレスを決定し(ステップS23)、そのIPアドレス
をサーバ装置30に通知し(ステップS24)、サーバ
装置30は、そのIPアドレスを受信して(ステップS
25)、ネゴシエーションが完了する。このネゴシエー
ションは図11に示すシーケンスに対応する。
【0074】図14(c)において、まず、受信装置50
からの配信要求をゲートウェイ装置40が受信し(ステ
ップS31)、ゲートウェイ装置40においてIPアド
レスを決定し(ステップS32)、サーバ装置30に対
し配信要求を送信すると共に決定したIPアドレスを通
知し(ステップS33)、サーバ装置30は、その配信
要求とIPアドレスを受信して(ステップS34)、ネ
ゴシエーションが完了する。このネゴシエーションは図
10に示すシーケンスに対応する。
【0075】図15は、図7に示すシーケンスに対応す
る手順を示すフローチャートである。図7に示すシーケ
ンスに沿って、サーバ装置30がデータ公開する(ステ
ップS41)。この公開されたデータを受信装置50が
閲覧し(ステップS42)、配信要求を待って(ステッ
プS43)、配信要求をサーバ装置30に送信する(ス
テップS44)。サーバ装置30は、配信要求を受信し
(ステップS45)、IPアドレスを決定し(ステップ
S46)、そのIPアドレスをゲートウェイ装置40に
通知して(ステップS47)、データ配信する(ステッ
プS48)。ゲートウェイ装置40は、そのIPアドレ
スを受信し(ステップS49)、データ受信して(ステ
ップS50)、IPを解読することにより通知されたI
Pアドレスのパケットを識別して(ステップS51)、
該当パケットに対して蓄積して順番に並べ替えるなどの
所定の処理を行い(ステップS52)、受信装置50に
送信する(ステップS53)。受信装置50は、例えば
並べ替えられた一連のパケットデータを所定の時刻に受
信する(ステップS54)。
【0076】図16は、図10に示すシーケンスに対応
する手順を示すフローチャートである。図10に示すシ
ーケンスに沿って、サーバ装置30がデータ公開する
(ステップS61)。この公開されたデータを受信装置
50が閲覧し(ステップS62)、配信要求を待って
(ステップS63)、配信要求をゲートウェイ装置40
に送信する(ステップS64)。ゲートウェイ装置40
は、配信要求を受信し(ステップS65)、IPアドレ
スを決定し(ステップS66)、サーバ装置30に対し
配信要求を送信すると共に決定したIPアドレスを通知
し(ステップS67)。サーバ装置30は、その配信要
求とIPアドレスを受信して(ステップS68)、その
IPアドレスを付与してゲートウェイ装置40にデータ
配信する(ステップS69)。ゲートウェイ装置40
は、その配信データを受信して(ステップS70)、I
Pを解読することにより通知したIPアドレスのパケッ
トを識別して(ステップS71)、該当パケットに対し
て所定の処理を行い(ステップS72)、受信装置50
に送信する(ステップS73)。受信装置50は、デー
タを受信する(ステップS74)。
【0077】図17は、図11に示すシーケンスに対応
する手順を示すフローチャートである。図7に示すシー
ケンスに沿って、サーバ装置30がデータ公開する(ス
テップS81)。この公開されたデータを受信装置50
が閲覧し(ステップS82)、配信要求を待って(ステ
ップS83)、配信要求をサーバ装置30に送信する
(ステップS84)。サーバ装置30は、配信要求を受
信し(ステップS85)、その配信要求があったことを
ゲートウェイ装置40に通知する(ステップS86)。
ゲートウェイ装置40は、配信要求の通知を受けてIP
アドレスを決定し(ステップS87)、そのIPアドレ
スをサーバ装置30に通知する(ステップS88)。サ
ーバ装置30は、IPアドレスを受信して(ステップS
89)、そのIPアドレスを付与してゲートウェイ装置
40にデータ配信する(ステップS90)。ゲートウェ
イ装置40は、その配信データを受信して(ステップS
90)、IPを解読することにより通知したIPアドレ
スのパケットを識別して(ステップS91)、該当パケ
ットに対して所定の処理を行い(ステップS92)、受
信装置50に送信する(ステップS93)。受信装置5
0は、データを受信する(ステップS94)。
【0078】本発明の中継機及びサーバ装置は、本中継
機及びサーバ装置を機能させるためのプログラムでも実
現される。このプログラムは、コンピュータで読み取り
可能な記録媒体に格納されていてもよい。本発明では、
この記録媒体として、図4に示されるコンピュータ31
内のROMそのものがプログラムメディアであってもよ
いし、またCD−ROMドライブ等のプログラム読み取
り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読
み取り可能なCD−ROM等のプログラムメディアであ
ってもよい。いずれの場合においても、格納されている
プログラムはCPUがアクセスして実行させる構成であ
ってもよいし、プログラムを読み出し、読み出されたプ
ログラムは、プログラム記憶エリアにダウンロードされ
て、そのプログラムが実行される方式であってもよい。
このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納
されているものとする。
【0079】ここで上記プログラムメディアは、本体と
分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカ
セットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハ
ードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/
MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード
(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、ある
いはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッ
シュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプロ
グラムを担持する媒体であってもよい。
【0080】さらに、ネットワークからプログラムをダ
ウンロードするように、流動的にプログラムを担持する
媒体であってもよい。なお、このようにネットワークか
らプログラムをダウンロードする場合には、そのダウン
ロード用プログラムは予め装置本体に格納しておくか、
あるいは別な記録媒体からインストールされるものであ
ってもよい。なお、記録媒体に格納されている内容とし
てはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0081】
【発明の効果】中継機はパケットのヘッダー部分に記述
されたIPアドレスによって、アプリケーションデータ
部分の内容を判別することができるばかりでなく、その
アプリケーションデータに対して行われるべき処理内容
まで識別することができる。つまり、通常IP以上の上
位レイヤでしか判別できないアプリケーションの識別を
IPレベルで行うことができる。
【0082】それにより、品質補償を行ったり、送信元
に対して到達性を確認することが、データ毎に実現でき
る。さらに、IP転送部で判別して行うことにより、中
継機のスループットの向上と負荷の軽減が実現できる。
また、本発明は、情報識別のルールは配信先ネットワー
クと受信端末の接続するネットワークによって決定し、
データ広域なインターネットを介しても実現可能なモデ
ルである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報配信システムによる識別情報
交換シーケンスの一例を示す図である。
【図2】本発明による情報配信システムによる識別情報
交換シーケンスの他の例を示す図である。
【図3】本発明による情報配信システムの一実施の形態
における構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本実施の形態に係るゲートウェイ装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る受信装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明による情報配信システムの一実施の形態
における配信開始までのシーケンスを示す図である。
【図8】本発明による情報配信システムの一実施の形態
において配信情報をカプセリングしたパケットの構造の
第1の例を示す図である。
【図9】本発明による情報配信システムの一実施の形態
において配信情報をカプセリングしたパケットの構造の
第2の例を示す図である。
【図10】本発明による情報配信システムの他の実施の
形態における配信開始までのシーケンスの一例を示す図
である。
【図11】本発明による情報配信システムの他の実施の
形態における配信開始までのシーケンスの他の例を示す
図である。
【図12】本発明による情報配信システムの他の実施の
形態においてストリーム情報をカプセリングしたパケッ
ト構造の例を示す図である。
【図13】本発明による情報配信システムの他の実施の
形態においてIPv6オプションを利用した配信情報の
パケットの構造の例を示す図である。
【図14】サーバ装置とゲートウェイ装置のネゴシエー
ション手順を示すフローチャートである。
【図15】図7に示すシーケンスに対応する手順を示す
フローチャートである。
【図16】図10に示すシーケンスに対応する手順を示
すフローチャートである。
【図17】図11に示すシーケンスに対応する手順を示
すフローチャートである。
【図18】IPレベルでのプロキシ技術の概要を説明す
る図である。
【図19】アプリケーションレベルでのプロキシ技術の
概要を説明する図である。
【図20】異なるポリシをもつネットワークで構成され
るネットワークモデルの例を示す図である。
【符号の説明】
10…インターネット、20…ホームネットワーク、3
0…サーバ装置、31…コンピュータ、32…ストリー
ム情報格納装置、33…ネットワーク、40…ゲートウ
ェイ装置、41…ネットワークインタフェースユニッ
ト、42…IPルータ機能部、43…ストリーム情報バ
ッファ部、50…受信装置、51…ネットワークインタ
フェースユニット、52…CPU、53…MPEGデコ
ーダ、54…外部デバイス、55…入力デバイス。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケットを受信する受信手段と、 該受信手段により受信されたパケットのヘッダーに記載
    されているIPアドレスの少なくとも一部により配信さ
    れる情報を識別する情報識別手段と、 該情報識別手段により識別された結果に応じた処理を前
    記パケットに対して行う処理手段と、 該処理手段により処理されたパケットを送信する送信手
    段とを備えることを特徴とする中継機。
  2. 【請求項2】 前記情報識別手段は、送信元アドレスに
    より情報を識別することを特徴とする請求項1記載の中
    継機。
  3. 【請求項3】 前記受信手段は、配信される情報を識別
    するIPアドレスの通知を受けることを特徴とする請求
    項1又は2記載の中継機。
  4. 【請求項4】 前記送信手段は、配信される情報を識別
    するIPアドレスを予めサーバ装置に通知することを特
    徴とする請求項1又は2記載の中継機。
  5. 【請求項5】 前記処理手段は、識別した一連のパケッ
    トをバッファし、 前記送信手段は、該バッファされたパケットを一定時間
    間隔で送信することを特徴とする請求項1乃至4いずれ
    かに記載の中継機。
  6. 【請求項6】 前記送信手段は、識別した一連のパケッ
    トを受信装置に送信したことをサーバ装置に通知するこ
    とを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の中継
    機。
  7. 【請求項7】 コンピュータを、 パケットを受信する受信手段と、該受信手段により受信
    されたパケットのヘッダーに記載されているIPアドレ
    スの少なくとも一部により配信される情報を識別する情
    報識別手段と、該情報識別手段により識別された結果に
    応じた処理を前記パケットに対して行う処理手段と、該
    処理手段により処理されたパケットを送信する送信手段
    とを備える中継機として機能させるためのプログラム。
  8. 【請求項8】 コンピュータを、 パケットを受信する受信手段と、該受信手段により受信
    されたパケットのヘッダーに記載されているIPアドレ
    スの少なくとも一部により配信される情報を識別する情
    報識別手段と、該情報識別手段により識別された結果に
    応じた処理を前記パケットに対して行う処理手段と、該
    処理手段により処理されたパケットを送信する送信手段
    とを備える中継機として機能させるためのプログラムを
    記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  9. 【請求項9】 配信する情報を識別するIPアドレスを
    有する一連のパケットを作成するパケット作成手段と、 該パケット作成手段により作成されたパケットを送信す
    る送信手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
  10. 【請求項10】 前記IPアドレスが送信元アドレスで
    あることを特徴とする請求項9記載のサーバ装置。
  11. 【請求項11】 前記送信手段は、前記IPアドレスを
    予め中継機に通知することを特徴とする請求項9又は1
    0記載のサーバ装置。
  12. 【請求項12】 前記送信手段は、中継機に通知したI
    Pアドレスを送信元アドレスとし、中継機のIPアドレ
    スを送信先アドレスとしたパケットヘッダーによりパケ
    ットをカプセル化して送信することを特徴とする請求項
    11記載のサーバ装置。
  13. 【請求項13】 配信する情報を識別するIPアドレス
    の通知を中継機から受ける受信手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項9又は10記載のサーバ装置。
  14. 【請求項14】 前記送信手段は、サーバ装置のIPア
    ドレスを送信元アドレスとし、中継機から通知されたI
    Pアドレスを送信先アドレスとしたパケットヘッダーに
    よりパケットをカプセル化して送信することを特徴とす
    る請求項13記載のサーバ装置。
  15. 【請求項15】 前記送信手段は、中継機から通知され
    たIPアドレスを送信先アドレスとし、オプションのヘ
    ッダーに受信装置のIPアドレスを指定してパケットを
    中継機経由で受信装置に送信することを特徴とする請求
    項13記載のサーバ装置。
  16. 【請求項16】 コンピュータを、 配信する情報を識別するIPアドレスを有する一連のパ
    ケットを作成するパケット作成手段と、該パケット作成
    手段により作成されたパケットを送信する送信手段とを
    備えるサーバ装置として機能させるためのプログラム。
  17. 【請求項17】 コンピュータを、 配信する情報を識別するIPアドレスを有する一連のパ
    ケットを作成するパケット作成手段と、該パケット作成
    手段により作成されたパケットを送信する送信手段とを
    備えるサーバ装置として機能させるためのプログラムを
    記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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