JP2003078275A - ノイズフィルタ - Google Patents

ノイズフィルタ

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JP2003078275A
JP2003078275A JP2001262966A JP2001262966A JP2003078275A JP 2003078275 A JP2003078275 A JP 2003078275A JP 2001262966 A JP2001262966 A JP 2001262966A JP 2001262966 A JP2001262966 A JP 2001262966A JP 2003078275 A JP2003078275 A JP 2003078275A
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Japan
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insertion hole
magnetic core
noise filter
electric wire
wire insertion
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JP2001262966A
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Inventor
Eikichi Yoshida
栄吉 吉田
Takayuki Osada
尊行 長田
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Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線挿通孔を有する磁気コアに、電線を挿通
させて用いるタイプのノイズフィルタにおいて、電線の
位置ずれを防止するとともに、小型化し得る構造を提供
すること。 【解決手段】 磁気コアの電線挿通孔の、両端開口部の
間に正弦曲線などの形状の屈曲部を設ける。これによっ
て、電線挿通孔内壁と電線表面の摩擦が大きくなるた
め、位置ずれが少なくなるとともに、電線挿通孔の長さ
が、従来の直線状の電線挿通孔よりも長いため、電線と
磁気コアが接する距離も長くなる。このため、同一の大
きさで比較すると、インダクタンスやインピーダンが従
来品より大きくなり、結果的に小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線に取り付けて
用いるノイズフィルタに関し、特に小型化と電線に対す
る位置ずれを防止し得る構造を有するノイズフィルタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁ノイズを吸収するためのノイズフィ
ルタには、磁気コアを電線に装着して用いるタイプがあ
る。これは、使用法が簡便で、かつ効果が確実に得られ
ることから、広汎に用いられている。
【0003】図4は、前記タイプのノイズフィルタで、
従来の一般的な例を示す斜視図である。これは、ヒンジ
45で接合された割型のケース42のそれぞれに、電線
を配置するための溝を設けたフェライトなどからなる磁
気コアを嵌合した構造である。これをノイズフィルタと
して使用する際は、電線を前記の溝に配置して、ヒンジ
45の部分でケース42を、図4における上側に折り曲
げ、磁気コアの分割面を接合し、係止枠43に係止爪4
4を嵌合させる。
【0004】このタイプが広汎に用いられてきた理由に
は、着脱が比較的容易で、ノイズが発生する既存の配線
などにも、対策部品として取り付けることが可能なこと
などがある。そして、このタイプでは、磁気コアに挿通
した電線の位置決めを、ケースの開口部に爪状の突起を
設けることで、電線を把持する方法などが用いられてき
た。しかし、この方法では電線の外被を損傷するなどの
不具合を生じることがある。
【0005】図5は、円筒形の磁気コア51をノイズフ
ィルタとして用いる例を示す概略図で、図5(a)は、
磁気コア51を示す図であり、図5(b)は磁気コアの
電線挿通孔52に、電線53を挿通した状態を示す図で
ある。この例では、電線53を1ターンだけ磁気コア5
1に巻きつけているが、2ターン以上巻き付けて用いる
こともある。
【0006】図5に示した使用方法では、電線53が磁
気コア51に接触している部分が長くなるため、インダ
クタンス、インピーダンスなどを大きくでき、ノイズ吸
収効果が増加するとともに、電線53を磁気コア51に
巻きつけているため、電線53と磁気コア51の位置ず
れが生じ難いという利点がある。しかし、この場合は、
機器に接続されている既存の電線に装着するのが困難で
あるという欠点がある。
【0007】図6は、円筒形の磁気コアをノイズフィル
タとして用いる、もう一つの例を示す概略図で、図6
(a)は、磁気コア61に電線62を挿通した状態を示
す図であり、図6(b)は、磁気コア61と電線62の
両方を覆うように外被63を設けた状態を示す図であ
る。
【0008】外被63の形成方法として、最も簡便なの
は、絶縁テープをスパイラルに巻き付けることなどがあ
る。また、電線62を磁気コア61に挿通した状態で型
に配置し、全体を高分子材料でモールドしたり、熱収縮
チューブで覆ったりする方法などもある。これらの方法
によれば、ほぼ確実に磁気コアと電線の位置ずれを防止
できるが、処理に時間を要するという欠点がある。
【0009】また、近年の電気機器への小型化軽量化へ
の要求には、ますます厳しいものがあり、前記のように
使用するノイズフィルタも例外ではない。しかしなが
ら、これに対する有効な打開策が見出されていないのが
実状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の技術
的な課題は、電線の挿通孔を有する磁気コアを用いた、
前記ノイズフィルタにおいて、電線との位置ずれを確実
に防止し、かつ小型化に寄与し得る構造を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、磁気コアの電線挿通孔の形状を検討し
た結果、なされたものである。
【0012】即ち、本発明は、電線挿通孔を有する磁気
コアを含むノイズフィルタにおいて、前記電線挿通孔
が、両端の開口部の間の少なくとも1箇所に、屈曲部を
有することを特徴とするノイズフィルタである。
【0013】また、本発明は、前記のノイズフィルタに
おいて、前記屈曲部の形状は、ほぼ正弦曲線であること
を特徴とするノイズフィルタである。
【0014】また、本発明は、前記のノイズフィルタに
おいて、前記磁気コアは前記電線挿通孔の長手方向に平
行で、かつ前記電線挿通孔を通過する面で、2個に分割
されてなることを特徴とするノイズフィルタである。
【0015】また、本発明は、前記のノイズフィルタに
おいて、前記分割面の外周を構成する辺の、電線挿通孔
の長さ方向に平行な側と、電線挿通孔の中心線との距離
の最大値は、前記分割面の電線挿通孔の開口部における
電線挿通孔の中心線と、前記辺もしくは前記辺の延長線
との距離よりも、大きいことを特徴とするノイズフィル
タである。
【0016】
【作用】本発明のノイズフィルタにおいては、磁気コア
の電線挿通孔に、屈曲部が設けてあるため、挿通孔内壁
と電線表面の摩擦が、屈曲部において非常に大きくな
り、磁気コアと電線との位置ずれが、極めて生じ難くな
る。
【0017】また、挿通孔が屈曲していることから、直
線状の挿通孔よりも、その長さが長くなるので、電線が
磁気コアの近傍に配置される部分が長くなる。このた
め、従来形状で同一の大きさの磁気コアを用いたノイズ
フィルタよりも、インダクタンスやインピーダンスが大
きくなり、結果的にノイズフィルタ全体を小型化し得
る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、具体的な例を挙げ、図に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明のノイズフィルタに用いる
磁気コアの分割面の例を示す図で、図1(a)は、長手
方向に垂直な面の形状が円の例を示す図、図1(b)
は、ランニングトラック形状の例を示す図、図1(c)
は、八角形の例を示す図である。図1に示すように、こ
れらの磁気コアの電線挿通孔は、それぞれ4箇所の屈曲
部を有した形状である。また、屈曲部の形状は、ほぼ正
弦曲線となっている。
【0020】電線挿通孔がこのように屈曲部を有するこ
とで、分割面の外周を構成する辺の、電線挿通孔の長さ
方向に平行な側と、電線挿通孔の中心線との距離の最大
値、即ち、図1(a)におけるdは、前記分割面の電
線挿通孔の開口部における電線挿通孔の中心線と、前記
辺との距離、即ち、図1(a)におけるdよりも、必
然的大きくなる。
【0021】電線挿通孔をこのような形状とすること
で、挿通する電線は位置ずれを起こし難くなるが、この
効果を確実にするには、(d−d)で示される長さ
を、電線挿通孔の直径よりも大きくするのが望ましい。
そして、これらの磁気コアを、図4に示したのと同様の
構造を具備したケースに装着することで、ノイズフィル
タとして使用できる。
【0022】また、図2は、扁平な磁気コア22を用い
て、電線挿通孔の屈曲の程度を大きくした例を示す概略
図である。この例においては、2つの磁気コアを分割面
で接合した状態の、磁気コアの長手方向と垂直な断面の
寸法比が、約5となっている。このために、これを用い
たノイズフィルタは、電線挿通孔における、電線の位置
ずれが起こり難くなるとともに、扁平でインダクタンス
やインピーダンスを大きくできるので、軽量化、小型化
への寄与が大きい。
【0023】また、図3は、電線挿通孔の屈曲の度合い
と挿通孔の長さの関係の説明図である。図3におけるA
とBの距離は、図3におけるdとdを用いて、(d
+d 1/2なる式で示される。つまり、電線
挿通孔が直線である場合は、この部分に対応する長さが
であるから、その差だけ長くなる。さらに、電線挿
通孔の屈曲形状を、正弦曲線などに設計することでより
長くすることができる。
【0024】なお、ここでは、特に磁気コアの材質を明
示しなかったが、磁気コアには使用する周波数帯域によ
って、フェライトなどのセラミック系、各種磁性合金、
磁性合金の粉末を結合材により所要の形状に固めたダス
トコアなどを用いることができ、それらを適宜組み合わ
せたハイブリッド系を用いることもできる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、電線挿通孔に電線を挿通して用いるノイズフィルタ
において、軽量かつ小型で、電線の位置ずれが極めて起
こり難い構造を提供することができる。よって、本発明
のノイズフィルタを用いることで、電子機器の小型化に
も寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズフィルタに用いる磁気コアの分
割面の例を示す図、図1(a)は、長手方向に垂直な面
の形状が円の例を示す図、図1(b)は、ランニングト
ラック形状の例を示す図、図1(c)は八角形の例を示
す図。
【図2】扁平な磁気コアを用いて、電線挿通孔の屈曲の
程度を大きくした例を示す概略図。
【図3】電線挿通孔の屈曲の度合いと挿通孔の長さの関
係の説明図。
【図4】従来のノイズフィルタの一般的な例を示す斜視
図。
【図5】円筒形の磁気コアをノイズフィルタとして用い
る例を示す概略図、図5(a)は磁気コアを示す図、図
5(b)は磁気コアの貫通孔に電線を挿通した状態を示
す図。
【図6】円筒形の磁気コアをノイズフィルタとして用い
る他の例を示す概略図、図6(a)は磁気コアに電線を
挿通した状態を示す図、図6(b)は磁気コアと電線の
両方を覆うように外被を設けた状態を示す図。
【符号の説明】
11,21,52 電線挿通孔 12,13,14,22,41,41a,41b,5
1,61 磁気コア 42,42a,42b ケース 43 係止枠 44 係止爪 45 ヒンジ 53,62 電線 63 外被

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線挿通孔を有する磁気コアを含むノイ
    ズフィルタにおいて、前記電線挿通孔は、両端の開口部
    の間の少なくとも1箇所に、屈曲部を有することを特徴
    とするノイズフィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のノイズフィルタにおい
    て、前記屈曲部の形状は、ほぼ正弦曲線であることを特
    徴とするノイズフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2のいずれかに
    記載のノイズフィルタにおいて、前記磁気コアは前記電
    線挿通孔の長手方向に平行で、かつ前記電線挿通孔を通
    過する面で、2個に分割されてなることを特徴とするノ
    イズフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のノイズフィルタにおい
    て、前記分割面の外周を構成する辺の、電線挿通孔の長
    さ方向に平行な側と、電線挿通孔の中心線との距離の最
    大値は、前記分割面の電線挿通孔の開口部における電線
    挿通孔の中心線と、前記辺もしくは前記辺の延長線との
    距離よりも、大きいことを特徴とするノイズフィルタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014130708A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Hitachi Metals Ltd ワイヤハーネス
JP7472760B2 (ja) 2020-11-18 2024-04-23 住友電装株式会社 フェライトコア

Cited By (3)

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JP2014130708A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Hitachi Metals Ltd ワイヤハーネス
US9258933B2 (en) 2012-12-28 2016-02-09 Hitachi Metals, Ltd. Wire harness
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