JP2003076257A - 導波路付ホログラム媒体 - Google Patents

導波路付ホログラム媒体

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JP2003076257A
JP2003076257A JP2002171859A JP2002171859A JP2003076257A JP 2003076257 A JP2003076257 A JP 2003076257A JP 2002171859 A JP2002171859 A JP 2002171859A JP 2002171859 A JP2002171859 A JP 2002171859A JP 2003076257 A JP2003076257 A JP 2003076257A
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博 吉川
Yasuko Ando
康子 安藤
Keiichiro Ito
圭一郎 伊藤
Takanari Tanabe
隆也 田辺
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    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/0402Recording geometries or arrangements
    • G03H1/0408Total internal reflection [TIR] holograms, e.g. edge lit or substrate mode holograms

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  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光導波路を用いたホログラム媒体において、
良好なホログラム再生/記録動作を行なえるようにす
る。 【解決手段】 コア層1の両面にクラッド層2を形成
し、コア層1と一方のクラッド層2の境界面に回折格子
層10を形成してなる光導波路の外側に、該光導波路の
導波面と平行して記録層4を配置する。記録層がコア層
と分離しているため、参照光をコア層の端面から入射す
る際、この光が同時に記録層にも入射されることがな
い。複数のコア層、回折格子層、クラッドを積層させて
も良く、各回折格子層の形状を互いに異ならせても良
い。光導波路と記録層とは空間的に離れていても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(平面)光導波路
を用いたホログラム(記録再生)媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる光導波路ホログラム媒体例を図
11に示す(参考文献:栖原敏明、西原浩、小山次郎、
「導波路ホログラム」、電子通信学会論文誌、Vol. J60
-C, No.4, pp.197-204, 1977)。ここに開示される導波
路付ホログラム媒体は、コア層1とコア層1に重ねて設
けられた記録層4(光学記録材料層)と、クラッド層2と
を有している。
【0003】図12に示すように、コア層1の端面より
参照光5を入射させ、コア層1に伝搬光500を伝搬さ
せる。そして、コア層1の法線方向から物体光6を入射
させ、参照光5により生じるエバネセント光520と、
物体光6とが形成する干渉縞をホログラムとして記録層
4に記録する。再生は、図12に示すように、参照光5
をコア層1に照射すると、参照光5により生じるエバネ
セント光520が、コア層1の外部へと漏れだし、記録
層4を透過して、記録された干渉縞の回折により、記録
時の物体光6を再生光7として再生する。
【0004】次に、光導波路を多層化した多層光導波路
ホログラム媒体とする方法が提案されている(例えば、
特開平9−101735号公報参照)。図13に多層光
導波路ホログラム媒体の構成例を示す。図13におい
て、記録層4はコア層1とクラッド層2の境界面に設け
られている。図13の構成の媒体にホログラムを記録す
る場合は、レンズ44により、参照光5をコア層1のう
ちの1つの端面から入射し、同時に物体光6を光導波路
の導波面の法線方向から入射させ、ホログラムをコア層
1の境界面に設けられた記録層4に記録する。
【0005】また、記録後の図13の構成の多層光導波
路ホログラム媒体からホログラムを再生する場合は、参
照光5をコア層1のうちの1つの端面から入射し、図1
2と同様の原理で再生光7として再生する。また、記録
層を設けずに、各々に散乱要因を形成した光導波路を多
層化することにより、再生専用の多重記録ホログラム媒
体とする方法が提案されている(例えば、特開平11−
337756号公報参照)。
【0006】図14に散乱要因を形成した光導波路を多
層化した再生専用の多重記録ホログラム媒体の構成例を
示す。図14において、325はコア層1とクラッド層
2の片方の境界面に設けられた、ホログラムを再生させ
るための散乱要因であり、前記境界面の凹凸形状等によ
り構成される。即ち、この場合は、あらかじめ形成され
る散乱要因が、ホログラム記録された干渉縞に対応して
いる。図14の構成の媒体からホログラムを再生する場
合は、参照光5をコア層1のうちの1つの端面から入射
し、コア層1の境界面に設けられた前記散乱要因325
で生じる散乱光を再生光7とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
および図13の構成の媒体では、これら導波路型ホログ
ラム媒体において、上述したエバネセント光は光強度が
本質的に弱いので、記録層への情報記録が十分に行われ
ない可能性がある。また、記録層4がコア層1に近接す
るため、参照光5が記録層4にも入射しやすく、良好な
記録再生動作を行うことが難しいという問題もある。更
には、参照光5がコア層1のみに入射された場合も、参
照光のうちエバネセント光成分が記録層に吸収されるた
め、入射端から離れるに従い参照光強度(即ち、エバネ
セント光強度)が減衰し十分に記録層に記録できないと
いう問題がある。
【0008】さらに、図13の構成の媒体では、各コア
層1ごとに記録層4を配置する必要があるため、全体の
構成および製造工程が複雑になり、作製コストが高くな
るという問題があった。そして、図14の構成の媒体で
は、再生専用となるため、情報の追記や書換えが不可能
であるという問題があった。
【0009】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、光導波路を用いたホログラム媒体において、良
好なホログラム記録再生動作を行なえるようにするこ
と、光学部品として扱いやすいホログラム媒体を実現さ
せることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、屈折
率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少な
くとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより
低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なく
とも1つの回折格子層とを有する光導波路と、前記光導
波路の外側に、ホログラム記録・再生用の参照光が前記
光導波路を介して入射可能なように配置される少なくと
も1つの記録層とを有するホログラム媒体を提供する。
典型的には、前記屈折率のより低い部分は、少なくとも
1つのクラッド層を含む。また、前記回折格子層により
発生する回折光が、1種類以上の平行光、もしくは1種
類以上の収束光または発散光を含むようにしても良い。
【0011】好適例として、前記回折格子層は屈折率ゆ
らぎとして形成される。また、前記回折格子層は凹凸形
状を有するようにしても良い。更に、前記回折格子層に
より発生する回折光が所望の強度を有するように、該回
折格子層の回折効率が層内方向に所定の分布を有するよ
うにしても良い。好適例としては、前記コア層を伝搬す
る光の伝搬方向に回折効率が漸次高くなるような分布と
する。
【0012】また、前記光導波路は、屈折率のより低い
部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも2つの
コア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との
境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも2つの回
折格子層とが積層された構造を有し、前記回折格子層に
より発生する回折光が所望の強度を有するように、前記
少なくとも2つの回折格子層の回折効率が積層方向に所
定の分布を有するようにしても良い。好適例として、上
記少なくとも2つの回折格子層の回折効率が、回折光の
一出射方向に漸次低くなるような分布を有する。更に、
各回折格子層の回折効率は、前記コア層を伝搬する光の
伝搬方向に回折効率が漸次高くなるような分布を有する
ようにしても良い。これにより、いずれの回折格子層か
ら光導波路の外に出てくる回折光の強度も等しいかある
いは同程度とすることができる。
【0013】また、同様の多層光導波路部分において、
前記少なくとも2つの回折格子層の少なくとも一部は、
互いに異なる特性の回折光を出射するように構成しても
良い。更に、前記光導波路と前記記録層とが空間的に離
れて配置されても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の各実
施の形態を説明する。各実施形態の図面間において、対
応する部分には同一の参照番号を付し、その説明を省略
もしくは簡略化するものとする。
【0015】<第1実施形態>図1に本発明の第1の実
施の形態であるホログラム媒体を示す。図1において、
10はコア層1と上側のクラッド層2の境界面に形成さ
れた回折格子層、4は記録層である。なお、この回折格
子層10は、コア層1と下側または両側のクラッド層2
の境界面に形成されていても、又は、コア層1内に形成
されていても同様の効果が期待できる。これは、以下の
関連各実施形態でも同様である。記録層4は、コア層1
とクラッド層2で構成される光導波路上に、その導波面
に平行に積層された光学的記録材料からなる。
【0016】8は光導波路と記録層4とを固定する接着
層であるが、記録層4と光導波路とを別の方法で固定し
ても良い。更には、光導波路と記録層4とが接していな
い配置形態も可能である。これらの点もまた、以下の各
実施形態でも同様である。図1のホログラム媒体の作製
方法は、例えば以下の通りである。まず、スピンコート
(回転塗布)法等により、下側のクラッド層2の上にコ
ア層1を形成する。次に、コア層1の上に回折格子層1
0を形成させるためのレジストを、スピンコート法等に
より塗布する。コア層1の上に形成されたレジストに、
光あるいは電子ビームを照射し、2光束干渉露光法ある
いは電子ビーム描画法によって、回折格子層10のパタ
ーニングを行うことができる。この上に、更に上側のク
ラッド層2が形成される。
【0017】なお、下側のクラッド層2とコア層1を形
成する際に、支持用に基板を用いても良く、クラッド層
2およびコア層1で形成される光導波路の厚さが十分に
厚い場合は、係る支持基板を省略し、クラッド層2とコ
ア層1だけからなる構成をとっても良い。上記のように
形成された光導波路上に、光学的記録材料を記録層4と
して配置する。光学的記録材料としては、一般的なホロ
グラム記録で用いられる光学的記録材料で有れば良い。
例えば、光照射により環状構造の変化に伴う光重合を生
じるフォトポリマー等の光重合性材料、重クロム酸アン
モニウム−ポリビニルアルコール系材料に代表されるよ
うな光架橋性材料、フォトクロミック材料、アゾ色素を
PMMA(ポリメチルメタアクリレート)にドープした材
料に代表されるような光異性化材料、あるいはLiNb
,BaTiO,Ba12SiO20(BSO)な
どの無機誘電体結晶に代表されるフォトリフラクティブ
材料もしくはポリマー系フォトリフラクティブ材料など
があげられる。光学的記録材料の具体例は、以下の各実
施形態でも同様である。
【0018】また、媒体の具体的な形状としては、カー
ド型、チップ型、ディスク型、テープ型、ドラム型等が
考えられるが、いずれも本発明の手法が適用でき、いず
れも同様の効果を奏する。また、光導波路の導波面と記
録層の面積が同一である必要は必ずしもなく、導波面の
面積の方が大きくても小さくても良い。導波面の面積の
方が小さい場合には、光導波路を一次元、二次元、三次
元駆動することにより、より大きな記録層全面に対応さ
せることができる。
【0019】図1のホログラム媒体に記録再生を行う方
法を以下に示す。記録時には、レンズ44により、コア
層1の側面から参照光5を、また同時に光導波路の上方
あるいは下方のいずれか一方から(図1では下方から)
物体光6を入射させる。入射された参照光5は、コア層
1を伝搬し、コア層1に回折格子層10が形成された領
域において、特定の波面を有する回折光9となって、コ
ア層1外部へと放射される。このとき外部へ放射された
回折光9は記録層4を透過する。
【0020】一方で、光導波路の下方から入射された物
体光6は、コア層1およびクラッド層2からなる光導波
路部を透過し、記録層4を透過する。記録層4において
は、参照光5による回折光9および物体光6とが干渉
し、記録層4の内部に干渉縞がホログラムとして記録さ
れる。次に再生時には、コア層1の端面に参照光5を照
射する。照射された参照光5は、コア層1を伝搬し、回
折格子層10が形成された領域において、記録時と同じ
特定の波面を有する回折光9となって、コア層1外部へ
と放射され記録層4を透過する。このとき、記録された
干渉縞による回折により、記録時の物体光6に対応した
再生光7を発生することができる。
【0021】本実施形態によるホログラム媒体は、記録
層4がコア層1と分離しているために、参照光5をコア
層1の端面から入射する際、この光が同時に記録層4に
も入射されることがなく、良好なホログラム記録・再生
動作が行なえる。更に、記録層4がコア層1と分離した
単一な構造のために、全体の構成および製造工程が簡単
になり、低いコストで作製が可能となる。なお、記録層
4を透過する回折光9の波面は、回折格子層10を適切
に設計することによって、任意に形成することが可能で
ある。例えば、光導波路の回折格子層10が形成された
領域全面にわたり、一様な波面(平面波あるいは球面
波)を発生させることもできる。
【0022】また、図2に示すように、回折格子層10
が形成される領域において、互いに特性の異なる領域を
左右に設け、各領域毎に回折格子層10の、例えば溝の
間隔および角度を変えることによって、回折光9として
互いに異なる向きの平行光(平面波)を発生させること
が可能である。同様にして、2種類以上の領域分けし
た、多機能な導波路付ホログラム記録再生を実現するこ
とができる。
【0023】例えば図3に示すように、回折格子層10
が形成された領域において、回折格子層10の溝の間隔
および各溝ごとの角度を変えることにより、回折光9と
して互いに異なる種類の収束光もしくは発散光を発生さ
せることが可能である。このように、回折格子層10で
得られる多様な波面により、多機能な導波路付ホログラ
ム記録再生が実現する。
【0024】ところで、コア層1を光が伝搬するために
は、コア層1をコア層1の屈折率より低い屈折率を持つ
媒質で挟めばよい。図1では、クラッド層2の屈折率は
コア層1の屈折率より低く設定されている。クラッド層
2は、光導波路の形状を維持、支持する働きのため、上
記のような全部のコア層1を挟む位置に配置したが、コ
ア層1内を光が伝搬されるようにコア層1が屈折率のよ
り低い部分にそれぞれ挟まれていれば良い。例えば自由
空間の屈折率がコア層1の屈折率より低い場合(即ち、
屈折率のより低い部分が空気、真空など)には、例えば
最上層のクラッド層2、最下層のクラッド層2のいずれ
か一方あるいは両方がなくても、空気などにはさまれた
コア層1に光が導波されるので、同様の効果を奏する。
また、記録層の屈折率がコア層の屈折率より低い場合、
記録層が、上記屈折率のより低い部分の働きをする。こ
れは一般に、コア層が複数ある場合においても、各コア
層に関して同様である。
【0025】また、回折光9は記録層4と一体となった
光導波路内部から発生し、ホログラム記録・再生用の参
照光となる。これにより、本発明では、従来、ホログラ
ム記録・再生用の参照光を精密に調整するため外部に設
けていたミラーならびにその駆動機構等が不要となり、
簡易な方法で高精度なホログラム記録・再生動作が実現
可能となる。
【0026】<第2実施形態>図4に第2実施形態のホ
ログラム媒体を示す。図4に示すように、本実施形態で
は、記録層4が、光導波路の上下両側に、導波面と平行
に配置されている。本ホログラム媒体の動作原理および
その記録再生方法は、図1に示す、1つの記録層4が光
導波路の一方に配置された場合と同様である。ただし、
上下2つの記録層4を設けることで、回折光9の有効利
用が可能であり、記録再生効率の向上が図られる。すな
わち、記録層4は、光導波路の上下いずれの片面に配置
されていても、あるいは両面に配置されていても同様の
効果を奏し、あるいは、1つの記録層をはさむように光
導波路を両側に配置しても良い。あるいは、光導波路と
記録層とを交互に積層させても良い。
【0027】また記録層と光導波路とが空間的に離れて
配置されていても同様の効果を奏する。このような、記
録層と光導波路との自由な組み合わせ形態は、本発明に
属するいずれのホログラム媒体についても言えることで
ある。即ち、 (1)記録層と光導波路とが一体構成されており、これ
を記録/再生装置に装荷する。 (2)記録層と光導波路とが離れて構成されており、こ
れらを重ねた後に記録/再生装置に装荷する。 (3)記録層と光導波路とが離れて構成されており、光
導波路は記録/再生装置に前もって装備し、動作時に記
録層部分を装荷することにより、両者が重なる。のいず
れの形態も可能である。なお、記録/再生の動作時に、
両者の間が空間的に離れていても良い。
【0028】さらに、記録層4は、上下いずれかの片
面、あるいは両面を保護膜により挟まれていても、ある
いは保護膜により周囲を覆われていても同様の効果を奏
する。
【0029】<第3実施形態>図5に、第3実施形態の
ホログラム媒体を示す。図5に示すように、本実施形態
の光導波路は、コア層1とクラッド層2が2組以上積層
された多層光導波路である。ここでは、1つのクラッド
層が、下側のコア層に対する上側のクラッド層として、
また、上側のコア層に対する下側のクラッド層として機
能する。
【0030】そして、各回折格子層10は、各コア層と
上側のクラッド層との境界面に形成されている。本構成
においても同様に、回折格子層10は、各コア層1と下
側または両側のクラッド層2の境界面に形成されていて
も、また、各コア層1内に形成されていても同様の効果
が得られる。記録層4は多層光導波路の一方(上側)
に、導波面と平行に配置される。図5の導波路付ホログ
ラム媒体の作製において、コア層、クラッド層、回折格
子層10を設ける方法は、第1実施形態と同様である。
ただし、各コア層1に形成する回折格子層10は、各コ
ア層1ごとに形状が異なるようにしておくことによっ
て、各コア層1ごとに発生する回折光9の波面が異なる
ように設定することができる。
【0031】例えば、各回折格子層10ごとに変化させ
るパラメータは、溝幅、間隔、角度、高さ、およびこれ
らの組み合わせ、さらには回折格子層10の領域の大き
さや形状があり、これによって多様な波面を有する回折
光を発生することができ、このため多様なホログラムの
記録および再生が可能になる。多様な波面の例として、
回折光9が平行光(平面波)または、その集合である場合
(図2参照)、発生する回折光9が収束光もしくは発散
光、または収束光もしくは発散光を含む波面の集合であ
る場合(図3参照)がある。
【0032】各コア層に回折格子層10を作製した後
に、次の上のクラッド層2の形成を行う。このようにし
て、複数のコア層1および複数のクラッド層2から構成
される多層光導波路を形成した後、その更に上に記録層
4を配置する。なお、多層光導波路と記録層4との間に
接着層8を必要に応じて設けても良い。
【0033】本実施形態におけるホログラムの記録再生
の方法を、以下に説明する。記録時には、特定のコア層
1の側面から参照光5を、また同時に多層光導波路の上
方または下方のいずれか一方から(図では下方から)物
体光6を入射させる。入射された参照光5は、コア層1
を伝搬し、コア層1に回折格子層10が形成された領域
において、特定の波面を有する回折光9となって、コア
層1の外部へと放射される。このとき外部へ放射された
回折光9は記録層4を透過する。
【0034】一方で、多層光導波路の下方から入射され
た物体光6は、複数のコア層1およびクラッド層2から
なる多層光導波路を透過し、記録層4を透過する。記録
層4においては、前記参照光5による回折光9と物体光
6とが干渉し、記録層4の内部に干渉縞がホログラムと
して記録される。次に、再生時には、特定のコア層1の
端面に参照光5を照射する。照射された参照光5は、コ
ア層1を伝搬し、回折格子層10が形成された領域にお
いて、記録時と同じ特定の波面を有する回折光9となっ
て、コア層1の外部へと放射され記録層4を透過する。
このとき、記録された干渉縞による回折により、記録時
の物体光6に対応する再生光7を発生することができ
る。
【0035】回折格子層10の形状を各コア層1ごとに
異ならせた場合、同一の媒体中において、回折格子層1
0で得られる多様な波面により、多様なホログラムの記
録および再生が可能になる。また、コア層1ごとに記録
層4を配置する必要がないので、全体の構成及び製造工
程が簡単になり、作製コストが安価になる。
【0036】<第4実施形態>図6に、第4実施形態の
ホログラム媒体を示す。図6に示すように、記録層4
は、第3実施形態と同様の構成の多層光導波路に隣接す
る上下両方向に配置される。本ホログラム媒体の動作原
理およびその記録再生方法は、第3実施形態と同様であ
るが、上下2つの記録層4を設けることで、回折光9の
有効利用が可能であり、記録再生効率の向上が図られ
る。
【0037】<第5実施形態>図7に、第5実施形態の
ホログラム媒体を示す。図7において、11はコア層1
内の屈折率ゆらぎとして形成された回折格子層である。
記録層4は、第3実施形態と同様に、多層光導波路の一
方に隣接して設けられる。本ホログラム媒体の作製方法
は、例えば以下の通りである。例えば、導波路材料とし
てPMMAやフォトポリマーなどの高分子材料を用いる
場合、スピンコート法等により、基板上にクラッド層2
を形成し、さらにこのクラッド層2の上にコア層1の一
部分を形成する。次に、コア層1の残りの部分として、
コア層とほぼ等しい屈折率のレジストを塗布し、レーザ
干渉法あるいは電子ビームを照射することで、レジスト
に光重合の差違が生じて、コア層1に屈折率ゆらぎをも
たせることができる。
【0038】また、導波路材料としてフォトクロミック
材料を用いた場合は、2光束干渉露光により直接回折格
子を形成することができる。あるいは、カルコゲナイド
非晶質薄膜を導波路材料として用いた場合には、光ある
いは電子ビームを照射することで、コア層1内に屈折率
ゆらぎを有する回折格子層11を作製することができ
る。なお、クラッド層2の材料としてLiNbOを用
い、コア層1に相当する領域にTiあるいはFeなどを
拡散すれば、コア層1を形成することが可能である。こ
の場合もやはり2光束干渉露光により、直接、回折格子
パターンを露光して、コア層1に屈折率ゆらぎを発生さ
せ、回折格子層11を作製することができる。
【0039】この屈折率ゆらぎを有する回折格子層11
は、例えば、位相ホログラムとして機能する。位相ホロ
グラムの回折効率(図7の参照光5の強度に対する回折
光9の強度の比)の理論値は100%に近い値に達する
ので、一般の振幅ホログラムを用いた場合に比較して高
感度の導波路付ホログラム媒体が実現できる。
【0040】<第6実施形態>図8に、第6実施形態の
ホログラム媒体を示す。図8において、12はコア層1
の表面に凹凸形状として形成された回折格子層である。
記録層4、多層光導波路の基本構成は、第5実施形態と
同じである。本ホログラム媒体の作製方法は、例えば以
下の通りである。まず、レジストやフォトポリマーなど
の高分子を材料とする多層光導波路では、スピンコート
法等により、クラッド層2を形成し、さらにこのクラッ
ド層2の上にコア層1を形成する。
【0041】次に、コア層1の上に回折格子層12を形
成させるためのレジストをスピンコート法等により塗布
する。コア層1の上に形成されたレジストに、2光束干
渉露光あるいは電子ビーム描画を行い、次に、現像し
て、レジストにパターニングを行った後、コア層1をエ
ッチングすることにより、コア層1の表面を凹凸形状と
して、回折格子層12を形成する。
【0042】なお、回折格子層は、クラッド層2の表面
に凹凸形状として形成しても良い。この場合、まずは下
のクラッド層2の上にコア層1を形成し、このコア層1
の上に、レジストをスピンコート法等により塗布する。
次に、コア層1の上のレジストにパターニングを行い、
さらに、パターンの上にクラッド層の材料を堆積する。
その後のリフトオフ(不要パターンの除去)によって、コ
ア層1の上にクラッド層の材料を薄い装荷として残すこ
とができ、このコア層1の上に、クラッド層2を形成す
れば、回折格子層をクラッド層2の表面に凹凸形状とし
て形成することができる。
【0043】さらに、回折格子層12を形成する方法と
して、予め、回折格子層12と同一の凹凸形状を有する
スタンパ(刻印)を作製しておき、これをコア層1また
はクラッド層2の表面に押し付けることにより、その形
状をコア層1またはクラッド層2に転写する方法を用い
ることもできる。この方法は、CDやDVDなど従来の
光ディスク量産工程を適用することができ、導波路付ホ
ログラム媒体の量産化に有用である。
【0044】この凹凸形状の回折格子層12は、コア層
1の表面に凹凸形状として形成されているので、回折効
率が高く、高感度の導波路付ホログラム媒体が実現でき
る。
【0045】<第7実施形態>上記各実施形態で示した
ホログラム媒体において、回折格子層は導波面内で一様
であってもなくても良いが、ここでは、回折格子層によ
る回折光が所望の強度を有するように、回折格子層の回
折効率が所定の分布を有するようにした例を示す。好適
例として、回折格子層が、伝搬光の伝搬方向に、回折効
率が漸次高くなるような分布を有しているものが挙げら
れる。このようにすれば、導波するに従って生じる光強
度の減衰をキャンセルでき、各回折格子層からの回折光
の強度プロファイルを層内方向で一様かあるいは同程度
とすることができる。図9は、矩形波形状のグレーティ
ングにより回折格子層を形成し、矩形の高さにより回折
効率を右へいくほど漸次高くなるように分布させた例を
示すものである。なお、この場合の回折効率は、矩形の
高さの二乗に比例する。
【0046】また、多層光導波路において、2つ以上の
回折格子層の回折効率が、積層方向に所定の分布を有す
るようにしても良い。好適例としては、2つ以上の回折
格子層の回折効率が、回折光の出射方向に漸次低くなる
ような分布を有するものが挙げられる。このようにすれ
ば、例えば回折光を光導波路の上方へ出射する場合、光
導波路の下の方に位置する回折格子層からの回折光ほど
光導波路に吸収されやすく減衰する現象をキャンセルで
き、どの回折格子層から光導波路の外に出てくる回折光
の強度も一様かあるいは同程度にすることができる。
【0047】図10に、矩形波状のグレーティングによ
り回折格子層(上から順に回折格子層31〜35)を形
成し、矩形の高さにより回折効率を、上に行くほど漸次
低くなるように分布させた例を示す。図10では、積層
方向に沿った光導波路の一部の断面を示している。ま
た、上記両者を組み合わせ、回折格子層の回折効率が、
コア層を伝搬する光の導波方向には漸次高くなり、回折
光の出射方向には漸次低くなるような分布を持たせるこ
ともできる。これによれば、いずれの回折格子層のどの
位置から出射する回折光の強度も一様かまたは同程度と
することができる。
【0048】以上の説明では、回折光の強度を層内方
向、層厚方向で正確に一様あるいは等しくする例を示し
たが、部品仕様や用途により必ずしも正確に一様あるい
は等しくなくても問題ないことも多く、同程度とすれば
支障がない場合が多い。本発明によれば、回折格子層の
回折効率を層内方向、層厚方向で適切に分布させること
により、回折光の強度を層内方向、層厚方向で同程度と
することも可能である。また、以上では、回折光の強度
を層内方向、層厚方向で一様あるいは等しくする点に着
眼して記述したが、応用分野によっては、意図的に回折
光の強度に分布を持たせると都合が良い場合も有り得
る。本発明によれば、回折格子層の回折効率を層内方
向、層厚方向で適切に分布させることにより、回折光の
強度を所望の分布とすることも可能である。
【0049】また、回折格子層の面積をコア層の面積と
同一にする必要はなく、回折格子層を部分的に設けた
り、複数に分散配置させても良い。更に、全てのコア層
に対応させて回折格子層を設けなくても良く、回折格子
層が設けられていないコア層があっても良い。また、回
折格子層の形状をそれぞれ異ならせる好適例を示した
が、これは、同一形状の回折格子層が複数箇所に形成さ
れる冗長性をなくすためである。しかしながら、使用方
法によっては同一形状の回折格子層が複数箇所に形成さ
れる形態が好ましい場合もあり、従って、同一形状の回
折格子層をコア層とクラッド層との複数の境界面、もし
くは複数のコア層中に設けても良い。
【0050】また、上述した実施形態では、参照光はコ
アの端面から入射して、それによる回折光を記録層に入
射しているが、本ホログラム媒体において、参照光を物
体光と同様に媒体の上下いずれかの方向から入射させて
も、同様にホログラム記録・再生が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録層がコア層と分離した構成をとれるため、参照光を
コア層の端面から入射する際、この光が同時に記録層に
も入射されることがなく、良好なホログラム記録・再生
動作が行なえる。複数のコアを有する多層構造にした場
合、各コア層ごとに異なる形状の回折格子によって、各
コア層ごとに発生する回折光の波面を、異なるように設
定することができる。これにより、同一のホログラム媒
体において、多種類のホログラムの記録及び再生が可能
になり、多機能のホログラム記録・再生動作が得られ
る。また、コア層ごとに記録層を配置する必要がないの
で、全体の構成及び製造工程が簡単になり、作製コスト
が安価になる。
【0052】回折格子層は屈折率ゆらぎとして形成した
場合、例えば、位相ホログラムとして機能し、回折効率
の理論値が100%に近い値を有し、一般の振幅ホログ
ラムに比較して高感度のホログラム媒体を実現すること
ができる。また、回折格子層を凹凸形状を有するように
すれば、回折効率が高く、高感度のホログラム記録・再
生動作が得られる。これら好適例、典型例によれば、従
来、ホログラム記録・再生用の参照光を精密に調整する
ため外部に設けていたミラーならびにその駆動機構等が
不要となり、簡易な方法で高精度なホログラム記録・再
生動作が実現可能となる。
【0053】好適例として、コア層を伝搬する光の伝搬
方向に回折効率が漸次高くなるような分布を回折格子層
に持たせた場合、各回折格子層からの回折光の強度プロ
ファイルが層内方向で一様かあるいは同程度とすること
ができ、光学部品として扱いやすくなるという利点が得
られる。これに加えて、2つ以上の回折格子層の回折効
率が、回折光の出射方向に漸次低くなるような分布を有
すするようにすれば、いずれの回折格子層から光導波路
の外に出てくる回折光の強度も等しいかあるいは同程度
とすることができ、光学部品として非常に扱いやすくな
るという利点が得られる。
【0054】更に、各回折格子層の形状は互いに異なる
ようにしても、同じ形状を持たせても良く、光導波路と
記録層とは接着されていても、空間的に離れて配置され
ても良い。このように、非常に自由にホログラム媒体を
設計することができ、ホログラム記録/再生動作におい
て非常に扱いやすい媒体を得ることができ、上述したよ
うな多様な使用形態が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるホログラ
ム媒体を示す図である。
【図2】 第1実施形態のホログラム媒体の回折格子
層の例を示す図である。
【図3】 第1実施形態のホログラム媒体の回折格子
層の別例を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態であるホログラ
ム媒体を示す図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態であるホログラ
ム媒体を示す図である。
【図6】 本発明の第4の実施の形態であるホログラ
ム媒体を示す図である。
【図7】 本発明の第5の実施の形態であるホログラ
ム媒体を示す図である。
【図8】 本発明の第6の実施の形態であるホログラ
ム媒体を示す図である。
【図9】 回折格子層部分の一構造例を示す断面図で
ある。
【図10】 積層された回折格子層部分の構造例を示
す断面図である。
【図11】 光導波路ホログラム媒体の従来構成例を
示す図である。
【図12】 同様に、従来の光導波路ホログラム媒体
を示す図である。
【図13】 多層化した光導波路ホログラム媒体の従
来構成例を示す図である。
【図14】 散乱要因を形成した光導波路を積層した
再生専用ホログラム媒体の従来構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…コア層 2…クラッド層 4…記録層 44…レンズ 5…参照光 6…物体光 7…再生光 8…接着層 9…回折光 10、11、12、31〜35…回折格子層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/0065 G02B 6/12 C (72)発明者 安藤 康子 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 伊藤 圭一郎 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 田辺 隆也 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA02 KB06 KB08 LA01 MA03 PA02 PA21 PA24 PA30 QA03 QA05 RA04 TA43 2H049 AA03 AA13 AA34 AA37 AA56 AA62 AA64 AA66 2K008 AA04 BB04 BB05 BB06 CC01 DD02 DD12 DD13 DD14 DD23 EE01 FF07 FF08 FF17 HH19 5D090 AA01 AA03 AA04 AA07 AA08 BB16 CC01 CC04 CC14 DD01 EE01 KK09 KK13 KK15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟ま
    れて光を導波する少なくとも1つのコア層と、 前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしく
    は前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層と
    を有する光導波路と、 前記光導波路の外側に、ホログラム記録・再生用の参照
    光が前記光導波路を介して入射可能なように配置される
    少なくとも1つの記録層とを有するホログラム媒体。
  2. 【請求項2】 前記屈折率のより低い部分は、少なく
    とも1つのクラッド層を含む請求項1記載のホログラム
    媒体。
  3. 【請求項3】 前記回折格子層により発生する回折光
    が、1種類以上の平行光を含む請求項1記載のホログラ
    ム媒体。
  4. 【請求項4】 前記回折格子層により発生する回折光
    が、1種類以上の収束光または発散光を含む請求項1記
    載のホログラム媒体。
  5. 【請求項5】 前記回折格子層は対応する部分の屈折
    率にゆらぎをもたせることにより形成される請求項1記
    載のホログラム媒体。
  6. 【請求項6】 前記回折格子層は凹凸形状を有する請
    求項1記載のホログラム媒体。
  7. 【請求項7】 前記回折格子層により発生する回折光
    が所望の強度を有するように、該回折格子層の回折効率
    が層内方向に所定の分布を有する請求項1記載のホログ
    ラム媒体。
  8. 【請求項8】 前記回折格子層の回折効率は、前記コ
    ア層を伝搬する光の伝搬方向に回折効率が漸次高くなる
    ような分布を有する請求項7記載のホログラム媒体。
  9. 【請求項9】 前記光導波路は、 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する
    少なくとも2つのコア層と、 前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしく
    は前記コア層内に設けた少なくとも2つの回折格子層と
    が積層された構造を有し、 前記回折格子層により発生する回折光が所望の強度を有
    するように、前記少なくとも2つの回折格子層の回折効
    率が積層方向に所定の分布を有する請求項1記載のホロ
    グラム媒体。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも2つの回折格子層の
    回折効率が、回折光の一出射方向に漸次低くなるような
    分布を有する請求項9記載のホログラム媒体。
  11. 【請求項11】 各回折格子層の回折効率は、前記コ
    ア層を伝搬する光の伝搬方向に回折効率が漸次高くなる
    ような分布を有する請求項9記載のホログラム媒体。
  12. 【請求項12】 前記光導波路は、 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する
    少なくとも2つのコア層と、 前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしく
    は前記コア層内に設けた少なくとも2つの回折格子層と
    が積層された構造を有し、前記少なくとも2つの回折格
    子層の少なくとも一部は、互いに異なる特性の回折光を
    出射するように構成される請求項1記載のホログラム媒
    体。
  13. 【請求項13】 前記光導波路と前記記録層とが空間
    的に離れて配置される請求項1記載のホログラム媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008281780A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Nitto Denko Corp タッチパネル用レンズ付き光導波路およびそれに用いる光導波路
JP2015503829A (ja) * 2012-01-03 2015-02-02 アンドリュー ズジンコAndrew Zsinko エレクトロルミネッセンスデバイス、およびその製造

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