JP4094373B2 - 入射角度制御方法および装置 - Google Patents

入射角度制御方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラム記録等に適用可能な参照光の入射角度制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホログラム記録は、1つの媒体に対して多くの情報を多重に記録することが可能であるため、情報を高密度に記録できる次世代の有力な記録方式として注目されている。
ホログラム記録において多重記録を行う具体的な方法として、いわゆる体積ホログラムによる角度多重(参考文献:J.F.Heanue et al., "Volume Holographic Storage and Retrieval of Digital Data",Science,Vol.265,pp.749-752,1994)等が提案されている。
【0003】
図22に、従来の体積ホログラムの記録再生方法の一例を示す。同図において、400は光学的記録材料からなるホログラム媒体、6は物体光、71は参照光、7は再生光である。参照光71および物体光6は同一の波長を持ち、それはホログラム媒体400が感光する波長である。
図22において、記録を行う場合には、媒体400に記録すべき情報を付与した物体光6と、ある特徴的な波面を有する参照光71とを同時に照射する。これにより、媒体400に物体光6と参照光71によって形成された干渉縞が記録される。即ち、物体光6に付与されていた情報がホログラムとして記録されることになる。
【0004】
再生を行う場合には、記録後の媒体400に記録時に用いたものと等しい波面を有する参照光71を照射する。これにより、参照光71が媒体400に記録された干渉縞によって回折され、この回折光が再生光7として得られる。このとき、再生光7の波面は記録時の物体光6の波面を再現したものとなるため、物体光6に付与されていた情報も再生光7から再生することができる。
ここで例えば、参照光71として平面波を用い、これの媒体400に入射する角度を変化させながら複数回の記録を行うと、物体光6と参照光71とが形成する干渉縞は参照光71の入射角度により各々互いに異なる独立したものとして、媒体400に記録される。即ち、角度多重記録が実現することになる。
【0005】
再生時には、記録時と等しい入射角度で参照光71を媒体400に入射させることにより、その入射角度に対応する1つの再生光7のみが得られる。これにより、多重記録したうちの所望の情報のみを分離して再生することができる。
ホログラム記録は、角度分解能が非常に高く、わずかな入射角度の違いでも独立した情報として記録されるため、高多重化が可能となり高密度記録が実現する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図22の方法で角度多重記録する場合には、記録及び再生時の参照光71の媒体400に対する入射角度を高精度に制御する必要があるため、このように記録及び再生時ともに参照光71を媒体400の外部から入射させる方法では、ミラーなど光学系の駆動部の精度を十分高くしなければならず、その結果、機構が大型かつ高価になってしまうという問題があった。
【0007】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、参照光の入射角度を高い精度で制御することができる入射角度制御方法および入射角度制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
従って本発明は、屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、
前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から参照光を入射させる場合の入射角度制御方法であり、
前記参照光が、前記回折格子層のうちの特定の回折格子層とのみ結合し、該特定の回折格子層が設けられたコア層のみを伝搬光として伝搬し、該コア層の端面のみから出射光として出射するように、前記参照光、前記光導波路のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させることにより、前記参照光の入射角度を制御する方法を提供する。
【0009】
前記光導波路の外側に、前記参照光が前記光導波路を介して入射可能なように少なくとも1つの記録層が配置されてホログラム媒体とされる場合、
(1)小孔あるいはスリットを開けた空間光選択器を介して、前記記録層を感光する波長λaを有する参照光を入射する、あるいは、
(2)前記記録層を感光しない波長λbを有する参照光を入射し、前記参照光の入射角度を入射角度θbに制御した後、前記記録層を感光する波長λaを有する参照光に変更し、前記入射角度θbを角度合わせの基準として、前記参照光、ホログラム媒体のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させることにより、前記参照光の入射角度を制御する
ようにしても良い。
【0010】
本発明はまた、屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から第1の参照光を入射させ、
前記コア層のうち、特定のコア層の端面から第2の参照光を入射させる入射角度制御方法であり、
前記第2の参照光が前記特定のコア層を伝搬光として伝搬し、前記伝搬光が前記特定のコア層に設けられた回折格子層により回折されて出射する回折光が前記第1の参照光と本質的に平行になるように、前記第1の参照光、前記光導波路のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させることにより、前記第1の参照光の入射角度を制御する方法を提供する。
【0011】
前記光導波路の外側に、前記参照光が前記光導波路を介して入射可能なように少なくとも1つの記録層が配置されてホログラム媒体とされる場合、
(1)小孔あるいはスリットを開けた空間光選択器を介して、前記記録層を感光する波長λaを有する第1の参照光を入射する、あるいは、
(2)前記記録層を感光しない波長λbを有する前記第1の参照光を入射し、前記第1の参照光の入射角度を入射角度θbに制御した後、前記記録層を感光する波長λaを有する前記第1の参照光に変更し、前記入射角度θbを角度合わせの基準として、前記第1の参照光、前記ホログラム媒体のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させることにより、前記第1の参照光の入射角度を制御する
ようにしても良い。
【0012】
本発明はまた、屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から参照光を入射させる場合の入射角度制御装置であり、
前記参照光が、前記コア層を伝搬光となって伝搬し、該コア層の端面から出射する出射光を検出する光検出部と、
前記光検出部の検出結果に基づいて、前記参照光が、前記回折格子層のうちの特定の回折格子層とのみ結合し、該特定の回折格子層が設けられたコア層の端面からのみ出射するように、前記参照光、前記光導波路のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させる制御部と
を有する入射角度制御装置を提供する。
【0013】
本装置において、前記参照光を前記光導波路に入射させる反射器と、
前記反射器を移動および/または回転させる第1の移動回転部と、
前記光検出部による検出結果に基づいて、前記第1の移動回転部を駆動する駆動制御部と
を具備するようにしても良い。
これに加えて、前記光導波路を移動および/または回転させる第2の移動回転部を更に具備し、
前記駆動制御部は、前記光検出部による検出結果に基づいて、前記第2の移動回転部を駆動するようにしても良い。
【0014】
本発明はまた、屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から第1の参照光を入射させ、
前記コア層のうち、特定のコア層の端面から第2の参照光を入射させるる場合の入射角度制御装置であり、
前記第1の参照光と、前記第2の参照光が前記特定のコア層を伝搬光として伝搬し、該伝搬光が、前記特定のコア層に設けられた回折格子層により回折されて出射する回折光とを検出する光検出部と、
前記光検出部の検出結果に基づいて、前記第1の参照光と前記回折光とが本質的に平行になるように、前記第1の参照光、前記光導波路のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させる制御部と
を有する入射角度制御装置を提供する。
【0015】
この装置において、前記第1の参照光を前記光導波路に入射させる反射器と、
前記反射器を移動および/または回転させる第1の移動回転部と、
前記光検出部による検出結果に基づいて、前記第1の移動回転部を駆動する駆動制御部と
を具備するようにしても良い。
これに加えて、前記光導波路を移動および/または回転させる第2の移動回転部を更に具備し、
前記駆動制御部は、前記光検出部による検出結果に基づいて、前記第2の移動回転部を駆動するようにしても良い。
これに更に加えて、前記第2の参照光を前記特定のコア層の端面に集光する集光器と、
前記集光器を移動および/または回転させる第3の移動回転部とを更に有し、前記駆動制御部は、前記光検出部による検出結果に基づいて、前記第3の移動回転部を駆動するようにしても良い。
【0016】
上述した入射回折角度制御方法および装置によれば、参照光の入射角度を高い精度で制御することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の各実施の形態を説明する。各実施形態の図面間において、対応する部分には同一の参照番号を付し、その説明を省略もしくは簡略化するものとする。
【0018】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態によるホログラム媒体の構造を示す断面図である。
光導波路123は、複数のコア層1,1,1…1と、コア層1,1,1…1を挟むように配置した複数のクラッド層2,2,2,2…2と、コア層1,1,1…1の上部とクラッド層2,2,2,2…2との境界に設けた複数の回折格子層3,3,3…3とから構成される。また、記録層4は、光導波路5の上方片面に配置する。
【0019】
図1には、記録過程が示されている。参照光5が下方から物体光6が上方から各々入射し、参照光5と物体光6とにより形成される干渉縞が、記録層4に記録されることにより記録現象が実現する。
【0020】
また、図2は、本第1実施形態によるホログラム媒体の再生過程を示す模式図である。
参照光5が下方から記録時と等しい角度で入射し、該参照光5が記録層4に記録された干渉縞により回折され、再生光7が再生されることにより再生現象が実現する。
【0021】
また、図3は、本第1実施形態によるホログラム媒体の別の再生過程を示す模式図である。
コア層1の端面からコア層1に参照光51を入射すると、参照光51はコア層1内を伝搬光500として伝搬し、回折格子層3により回折光9として回折され、記録層4に記録時の参照光5と等しい角度で入射する。このとき、回折光9が記録層4に記録された干渉縞により回折され、再生光7が再生されることにより再生現象が実現する。
【0022】
ところで、上述した記録過程において、参照光5の記録層4に入射する角度を変えると、参照光5と物体光6とが形成する干渉縞は、参照光5の入射角度により各々互いに異なる独立したものとして、記録層4に記録される。すなわち、角度多重記録が実現する。
再生時には、記録時と等しい角度で参照光5あるいは回折光9を記録層4に入射することにより、多重記録した内、入射角度に対応した1つの記録情報だけが再生される。
【0023】
上記構成において、選択した特定のコア層1に参照光51を入射した場合、回折光9が角度多重に対応した特定の角度で記録層4に入射するように、回折格子層3を設計作製している。
光導波路5の導波面と垂直な方向(即ち、伝搬光500と垂直な方向)から測った回折光9の光軸の角度、すなわち回折光9の入射角度をθとし、角度多重記録として例えばθをθiからθjまで△θ刻みで変化させることにする。θのうち、このように角度多重で使用する入射角度、θi,θi+△θ,θi+2△θ,θi+3△θ,…θjをθとする。波長λの参照光51が入射し、回折光9が角度θで記録層4に入射する時、λ,θと回折格子層3の回折格子の波長Λとの間には、下記(1)式の関係が成り立つ(但し、後述するように(1)式では屈折率の影響を無視した)。
Λ=λ/(1−sinθ)………(1)
【0024】
すなわち、波長λの参照光51を入射した場合、入射角度θで回折光9を回折させるには、回折格子層3の回折格子の波長が(1)式を満たすΛに設計作製すればよい。本実施形態では、回折格子層3は上記(1)式に基づいて設計作製されている。
また、同様に、波長λの参照光5を入射した場合、入射角度θで回折格子層3と結合させるためには、回折格子層3の回折格子の波長を(1)式を満たすΛに設計作製すればよい。本実施形態では、回折格子層3は上記(1)式に基づいて設計作製されている。
【0025】
ここで、参照光5、51および物体光6は同一の波長であり、記録層4が感光する波長である。なお、再生時の参照光の波長は通常記録時の参照光の波長と同一であるが、仕様により必ずしも同一でなくて良い。
【0026】
図4は、第1実施形態による入射角度制御方法を示す模式図である。
図4において、回折格子層3は、参照光5が上述したθで入射すると所定の角度に回折されるように設計作製されており、回折格子層3,3,3の各々と各入射角度θとが1対1に対応するよう設定されている。
すなわち、もし、参照光5が入射角度θのいずれかで入射すると、参照光5はこの入射角度θに対応した1つの回折格子層3のみと結合し、この回折格子層3を設けたコア層1のみを伝搬光500として伝搬し、このコア層1の端面のみから出射光110として出射することになる。
【0027】
参照光5,光導波路123のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させ、所望のコア層1から出射光110が出射するよう設定することにより、入射角度θを所望の入射角度θに精度高く一致するよう制御することができる。
出射光110がどのコア層1から出射したかは、光検出器120により検出する。光検出器120は、例えばレンズから成り、以下に説明する図5に示すように、光を集光させる機能を持つ集光器161と、例えばCCDあるいはCMOSから成り撮像する機能を持つ撮像器171との組合せで構成できる。該光検出器120を、撮像器171上に光導波路123の端面が結像するよう設定することにより、以下に説明するように、どのコア層1から出射光110が出射したかを検出することができる。
【0028】
図5は、本第1実施形態による入射角度制御方法の詳細を説明する模式図である。光源からの光が反射器201で反射され、参照光5として光導波路123に下方から入射する。反射器201が搭載された移動回転機構192、光導波路123が搭載された移動回転機構191の動作により、各々参照光5、光導波路123が移動および/または回転する。
【0029】
今、初期状態で入射角度θがいずれの入射角度θとも一致していないとすると、出射光110はどのコア層1からも出射しない。この状態から移動回転機構191、192の一方あるいは両方をコントローラ181により動作させると、入射角度θはいずれかの入射角度θに一致し、この入射角度θに対応した回折格子層3を設けたコア層1から出射光110が出射する。
【0030】
光検出器120の撮像器171上には、光導波路123の端面が結像しているため、出射光110が出射するコア層1に対応した撮像器171上の位置に明るい点(輝点)が撮像される。ひとたび入射角度θがいずれかの入射角度θに一致すれば、移動回転機構191、192の一方あるいは両方をコントローラ181により入射角度θを△θづつ変化させてスキャンすることにより、入射角度θを任意の入射角度θに移動させることができる。
【0031】
例えば、入射角度θiを最上層のコア層1、入射角度(θi+△θ)を上から2番目のコア層1、入射角度(θi+2△θ)を上から3番目のコア層1、…、入射角度θjを最下層のコア層1に対応させた場合について考える。
移動回転機構191、192の一方あるいは両方をコントローラ181により、例えば入射角度θが小さくなる方向にスキャンさせると、撮像器171上の輝点は点滅を繰り返しながら移動し、最後の輝点が最上層のコア層1に対応することになる。
【0032】
その後、移動回転機構191、192の一方あるいは両方をコントローラ181により入射角度θが大きくなる方向にスキャンさせていくと、全ての入射角度θについて、撮像器171上の輝点位置と各コア層1との関係が1対1に対応づけられ、それ以降は撮像器171上の輝点位置を検出することにより、どのコア層1から出射光110が出射したかを知ることが可能となる。
【0033】
このように、撮像器171上の輝点位置と各コア層1との関係がわかれば、撮像器171によってどのコア層1から出射光110が出射しているかをモニタしながら、コントローラ181によって移動回転機構191、192の一方あるいは両方をスキャンさせ、入射角度θを所望の入射角度θに移動設定でき、また、各輝点の明るさが最大になるようコントローラ181により移動回転機構191、192の一方あるいは両方にフィードバックをかけることにより、入射角度θを所定の各入射角度θの位置に保持することができる。
【0034】
なお、撮像器171上の輝点位置とコア層1との関係を知る別の方法としては、撮像器171上の光導波路123端面の像を画像認識し、どのコア層1が明るいかを検出する方法、および光導波路123と撮像器171が相対的に移動しない場合には光導波路123端面の像は常に撮像器171上の同じ位置に撮像されるため、予め撮像器171上の輝点位置と各コア層1との関係を求めておく方法が挙げられ、いずれも同様の効果を奏する。
【0035】
また、上述したように、全入射角度θについて、撮像器171上の輝点位置と各コア層1,1,1…1との関係を対応づけ、参照光5の入射角度を制御するか、あるいは特定の入射角度θについてのみ撮像器171上の輝点位置とコア層1との関係を対応づけ、他の入射角度θについては、上述した特定の入射角度θを基準として用い、参照光5、光導波路123の一方あるいは両方の移動、回転により、例えば△θの整数倍だけ機械的に入射角度θを変化させ、これにより、参照光5の入射角度を制御する方法が挙げられ、いずれも同様に参照光5の入射角度を精度高く制御できる。
なお、上述の説明では記録層4が設けられているが、本入射角度制御方法は、記録層のない光導波路単体への入射角度制御方法に適用できる。これは、以下の関連各実施形態において同様である。
【0036】
1−1.第1の変形例
図6は、本発明の第1実施形態による入射角度制御方法の第1の変形例を示す模式図である。
本第1の変形例では、参照光5として、記録層4を感光する波長λaを有するものを用いる。また、全ての回折格子層3,3,3…3は、波長λaの参照光5が入射角度θのいずれかで入射すると結合するよう設計作製されている。
【0037】
この場合、参照光5を記録層4全体に照射すると、記録層4全体が感光してしまう。これを回避するためには、小孔あるいはスリット13を開けた空間光選択器14を介して参照光5を入射させることで、記録層4のうち感光する領域を、差し障りのない領域のみに制限することができる。
入射角度制御方法としては、図4、図5の例と同様であり、参照光5、光導波路123のうち、いずれか一方あるいは両方を移動、回転させ、所望のコア層1から出射光110が出射するよう設定することにより、入射角度θを所望の入射角度θに精度高く一致するよう制御できる。
なお、回折格子層3を(1)式を満たすように設計すると、図3に示すように、波長λaの参照光51に対して、回折光9は入射角度θで記録層4に入射するため、上述したような回折光により、再生光7を得ることができる。
【0038】
1−2.第2の変形例
図7は、入射角度制御方法の第2の変形例を示す模式図である。
本第2の変形例では、最初に、参照光5として、記録層4を感光しない波長λbを有するものを用いる。この場合、参照光5を記録層4全体に照射しても記録層4は感光しないため、空間光選択器14は不要となる。但し、波長が異なると入射角度θと回折格子層3との対応が変わる。
【0039】
本第2の変形例では、回折格子層の全部あるいは一部は、波長λbの参照光5が入射角度θのいずれかで入射すると結合するよう設計作製されている(図7では、回折格子層31)。
まず、波長λbを有する参照光5と回折格子層31とを用いて、上述した図4、図5と同様の入射角度制御方法によって参照光5の入射角度を入射角度θに制御し、その後、記録再生時には参照光5を、波長λaを有するものに交換して記録再生する。
【0040】
あるいは、回折格子層31を、波長λbの参照光5が入射角度θbで入射すると結合するように設計作製する。この場合、まず、波長λbを有する参照光5と回折格子層31とを用いて上記図4、図5と同様の入射角度制御方法によって参照光5の入射角度を入射角度θbに制御し、入射角度θbを角度合わせの基準とし、入射角度θへは参照光5、光導波路123の一方あるいは両方の移動、回転により機械的に変化させて制御する。
【0041】
上述したいずれの場合においても、参照光5の入射角度を同様に精度高く制御できる。なお、回折格子層3の一部分を、波長λaの参照光5が入射角度θで結合するよう設計作製しておいても良い。この部分を用いると、波長λaの参照光51に対して、回折光9は入射角度θで記録層4に入射するため、図3に示す再生過程を適用することができる。
【0042】
1−3.第3の変形例
図8は、入射角度制御方法の第3の変形例を示す模式図である。
本第3の変形例でも、最初に参照光5として、上記波長λbを有するものを用いる。従って、空間光選択器14は同様に不要となる。但し、波長が異なると入射角度θと回折格子層3との対応が変わる。
本第3の変形例では、回折格子層3は、波長λaの参照光5が入射角度θのいずれかで入射すると結合するよう設計作製されている。上述した(1)式から、波長λbの参照光5をλb/(1−sinθ0b)=λa/(1−sinθ)を満たす入射角度θ0bで入射すると、波長λbの参照光5は、回折格子層3と結合することがわかる。
【0043】
本第3の変形例では、まず、波長λbの参照光5を用いて、上記図4、図5と同様の入射角度制御方法によって入射角度をθ0bに制御し、入射角度θ0bを角度合わせの基準とし、入射角度θへは、参照光5、光導波路123の一方あるいは両方の移動および/または回転により機械的に変化させて制御する。記録再生時には、参照光5を、波長λaを有するものに交換して記録再生する。
【0044】
なお、本第3の変形例では、第2の変形例で述べたように、回折格子層3の一部が波長λaの参照光5と、他部が波長λbの参照光5と入射角度θで結合するよう設計作製されている場合でも適用できる。
また、本変形例においても、波長λaの参照光51を用いて、回折格子層3を介して入射角度θで回折光9を記録層4に入射させることにより、図3の再生過程を適用することができる。
【0045】
なお、図4、図5、図6、図7、図8において、回折格子層3の回折効率が小さく、参照光5と回折格子層3とが強く結合せず、光検出器120にて十分な強度の光が検出されない場合には、回折格子層3の中に回折効率が大きな層を1層あるいは複数層設置するか、あるいは回折効率が大きな回折格子層を光導波路123の片面あるいは両面に配置し、これらを入射角度制御の基準として用いることが有効である。
【0046】
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態による入射角度制御方法を示す模式図である。図9において、各回折格子層3は、各入射角度θと1対1で対応するよう設定されている。すなわち、参照光51をある入射角度θに対応した回折格子層3を設けたコア層1の端面から入射すると、この入射角度θで回折光9が記録層4に入射する。
下方から入射した参照光5の入射角度が上記入射角度θと一致すると、参照光5と回折光9とは平行となる。よって、参照光5、光導波路123のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させ、参照光5が所望の入射角度θと対応した回折光9と平行となるように設定することにより、参照光5の入射角度を所望の入射角度θに精度高く一致するよう制御することができる。
【0047】
参照光5と回折光9との平行性は、光検出器15により検出する。光検出器15は、後述する図10に示すように、例えばレンズから成り集光する機能を持つ集光器162と、例えばCCDあるいはCMOSから成り撮像する機能を持つ撮像器172との組合せで構成することができる。撮像器172上に参照光5と回折光9とを結像させ、これらの点が一致することにより、以下に説明するように、両者が平行であることを検出できる。
【0048】
図10は、本第2実施形態による入射角度制御方法の詳細を説明する模式図である。
光源からの光は、光を分岐する機能を持つ光分岐器21により透過方向に分岐され、反射器202で反射され、参照光5として光導波路123に下方から入射する。一方、光分岐器21により直角方向に分岐された光は、集光器163により集光され、参照光51として光導波路123の端面に入射する。
【0049】
集光器163は、移動回転機構195上に搭載されており、移動回転機構195の移動および/または回転により、参照光51をどのコア層1の端面に入射するか選択する。また、反射器202が搭載された移動回転機構194、および光導波路123が搭載された移動回転機構193の動作により、各々、参照光5、光導波路123が移動および/または回転する。
【0050】
今、参照光51をあるコア層1に入射させ、入射角度θで回折光9が回折されると、撮像器172上の入射角度θに対応した位置に輝点が現れる。参照光5の入射角度が入射角度θと一致しない場合、参照光5に対応した輝点は、撮像器172上に別の点として現れる。
移動回転機構193,194の一方あるいは両方をコントローラ182によって動作させると、2つの輝点間の距離は、近くなるかあるいは遠くなる。そこで、2つの輝点間の距離を撮像器172でモニタしながら、この距離が近くなる方向に移動回転機構193,194の一方あるいは両方をコントローラ182によって動作させ、2輝点間距離をゼロとすることにより、参照光5の入射角度を入射角度θに一致させることができる。
【0051】
なお、具体的に入射角度θの値を知る方法、つまり参照光51がどのコア層1に入射したかを知る方法にはいくつか方法がある。まず、図11に示すように、全部あるいは一部の回折格子層3の一部分340に、そのコア層1(その回折格子層3)のマーカ情報を計算機ホログラムにより設計作製しておく。
第1の方法は、上記コア層1(上記部分340を有する回折格子層3)に参照光51が入射した際、回折格子層340部分から回折再生される再生光81、82を、記録層4からの再生光7と同様に読み取り、どのコア層1(どの回折格子層3)に参照光51が入射したかを知るものである。
【0052】
第2の方法は、参照光51がコア層1を伝搬し、入射した側と反対の端面から外部に出射する光を、前述した図5に示すように、光検出器120を用いて検出し、図5での説明と同様の方法により、どのコア層1から出射したかを知るものである。
また、第3の方法は、撮像器172上の輝点位置と入射角度θとの関係を、図5での説明と同様の方法により取得し、撮像器172上の輝点位置から入射角度θの値を知るものである。いずれも同様の効果を奏する。
【0053】
また、上述したように全ての入射角度θについて参照光5の入射角度を制御するのではなく、特定の入射角度θについてのみ上記方法で参照光5の入射角度を制御し、他の入射角度θについては特定の入射角度θを基準として用い、参照光5、光導波路123の一方あるいは両方の移動および/または回転により、例えば、△θの整数倍だけ機械的に入射角度θを変化させることにより、参照光5の入射角度を制御しても良い。いずれも同様に参照光5の入射角度を精度高く制御できる。
【0054】
2−1.第1の変形例
図12は、本発明の第2実施形態による入射角度制御方法の第1の変形例を示す模式図である。
本第1の変形例では、参照光51として、記録層4を感光する波長λaを有するものを用いる。また、全ての回折格子層3,3,3,…,3は、波長λaの参照光51が入射すると、入射角度θのいずれかで回折光9が記録層4に入射するように設計作製されている。この場合、参照光5を記録層4全体に照射すると、記録層4全体が感光してしまう。
【0055】
これを回避するためには、小孔あるいはスリット13を開けた空間光選択器14を介して参照光5を入射させ、また、参照光51を入射させるコア層1の回折格子層をコア層1とクラッド層の境界の一部だけに設ける(図12中、回折格子層320)。こうすることにより、記録層4のうち感光する領域を、差し障りのない領域のみに制限することができる。
【0056】
入射角度制御方法としては、図9〜11と同様であり、参照光51、光導波路123のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させ、参照光51が所望の入射角度θに対応した回折光9と平行となるように設定することにより、参照光5の入射角度を所望の入射角度θに精度高く一致するよう制御できる。
この場合も、波長λaの参照光51に対して、回折光9は、回折格子層3を介して入射角度θで記録層4に入射するため、再生過程として図3を適用することができる。
【0057】
2−2.第2の変形例
図13は、第2実施形態による入射角度制御方法の第2の変形例を示す模式図である。
本第2の変形例では、最初に、参照光5、参照光51として、記録層4を感光しない波長λbを有するものを用いる。従って、空間光選択器14は不要となる。但し、波長が異なると入射角度θと回折格子層3との対応が変わる。
本第2の変形例では、回折格子層の全部あるいは一部は、波長λbの参照光51が入射すると、入射角度θで回折光9が記録層4に入射するように設計作製されている(図13中、回折格子層33)。
【0058】
まず、波長λbを有する参照光5および参照光51と、回折格子層33とを用いて、前述した図9〜11と同様の入射角度制御方法によって、参照光5の入射角度をθに制御し、その後、記録再生時には、参照光5、参照光51を、波長λaを有するものに交換して記録再生する。
あるいは、回折格子層33を、波長λbの参照光51が入射すると、角度θb’で回折光9が記録層4に入射するよう設計作製する。この場合、まず、波長λbを有する参照光5および参照光51と、回折格子層33とを用いて、上記図9〜11と同様の入射角度制御方法によって、参照光5の入射角度をθb’に制御し、入射角度θb’を角度合わせの基準とし、入射角度θへは、参照光5、光導波路123の一方あるいは両方の移動および/または回転により機械的に変化させ制御する。
【0059】
上述したいずれの場合においても、同様に参照光5の入射角度を精度高く制御することができる。ここでも、回折格子層3の一部を、波長λaに対応するように設計作製しておくことによって、波長λaの参照光51に対して回折光9が回折格子層3を介して入射角度θで記録層4に入射するため、再生過程として図3を適用することができる。
【0060】
2−3.第3の変形例
図14は、第2実施形態による入射角度制御方法の第3の変形例を示す模式図である。
本第3の変形例では、最初に、参照光5、参照光51として、上述した波長λbを有するものを用いる。この場合、参照光5、参照光51を記録層4全体に照射しても記録層4は感光しないため、空間光選択器14は不要となる。但し、波長が異なると入射角度θと回折格子層3との対応が変わる。
本第3の変形例では、回折格子層3は、波長λaの参照光51が入射すると、入射角度θで回折光9が記録層4に入射するように設計作製されている。
【0061】
前述した(1)式から波長λbの参照光51を回折格子層3に入射すると、λb/(1−sinθ0b’)=λa/(1−sinθ)を満たす入射角度θ0b’で、回折光9が記録層4に入射することがわかる。
本第3の変形例では、まず、波長λbの参照光51を用いて、上記図9〜11と同様の入射角度制御方法によって入射角度をθ0b’に制御し、入射角度θ0b’を角度合わせの基準とし、入射角度θへは、参照光5、光導波路123の一方あるいは両方の移動および/または回転により機械的に変化させて制御する。
【0062】
記録再生時には、参照光5、参照光51を、波長λaを有するものに交換して記録再生する。なお、本第3の変形例において、図13で示したように、複数の回折格子層3の一部が波長λaの参照光51と、他部が波長λbの参照光51と対応するように設計作製されている場合でも適用できる。また、回折格子層3を用い、波長λaの参照光51に対して、再生過程として図3を適用することができる。
【0063】
コア層1において、1つの入射角度θに対して1回折格子層を対応させる必要は必ずしもない。ここで、図15〜18に、光導波路123の他の変形例の上面図を示す。参照光51がコア層1の左側の端面から入射する場合を考える。小孔あるいはスリット13を持つ空間光選択器14は、必要に応じて光導波路123の左側に設置される。
【0064】
図15、図16は、参照光51、伝搬光500の進行方向に対して、垂直方向に複数の回折格子層35を配置した例である。図15は、参照光51、伝搬光500の進行方向の一部のみに回折格子層35を配置した例であり、図16は、全てに配置した例である。また、図17は、回折格子層35を参照光51、伝搬光500の進行方向にも、垂直方向にも複数配置した例であり、図18は、参照光51、伝搬光500の進行方向に回折格子層35を複数配置し、進行方向と垂直な方向全体に配置した例である。
【0065】
図15〜18に示す構成が混在したもの、図17の構成において、回折格子層35を参照光51、伝搬光500の進行方向に複数、垂直方向に1列だけ配置したものも、同様の効果を奏する。これら各回折格子層35は、入射角度θのいずれかに対応するよう設計作製されている。
例えば、図12の方法を用いる場合に、図15〜17のような構成が適用できる。ここで、図15〜17に示すような小孔あるいはスリット1を有する空間光選択器14を用いることにより、所望の回折格子層35を選択することができる。また、図12の方法と図17もしくは図18の方法との組合せでは、複数の回折格子層(35)によって複数の回折光9が出射するため、光導波路123、記録層4の回折光9が出射する側に、不要な回折光9を遮蔽する小孔あるいはスリット13を持つ空間光選択器を設置することが有用である。
空間光選択器としては、開口位置が固定のマスク、あるいはこれを二次元的に移動させるもの、あるいは、液晶パネルを用いたマスクとし、電気的に開口の大きさ、数、位置を変える方法などが挙げられる。
【0066】
以上のように、光導波路123の下側、左側、上側に小孔あるいはスリット13を持つ空間光選択器14を必要に応じて設置することにより、所望の入射角度θに対応する回折格子層(35)のみを選択できるため、1層のコア層で複数の入射角度θに対する角度合わせが可能となる。
なお、参照光5、51が小孔、スリット13程度に十分小さくあるいは細く絞れている場合には、必ずしも空間光選択器14は必要ではない。
また、図15〜18では、回折格子層35同士は離れて配置されているが、参照光51,5、回折光9が空間光選択器14により分離できれば、回折格子層35同士を接触して配置してもかまわない。また本実施例では、入射角度θの値を、選択した回折格子層35のコア層1上での位置情報からも知ることができる。
【0067】
以上の説明では、コア層1、クラッド層2、回折格子層3が複数ある場合について示したが、コア層1が1つ、クラッド層2が2つ、回折格子層3が1つの場合も同様の効果を奏する。
【0068】
記録層4としては、一般的なホログラム記録で用いられる光学的記録材料であれば良い。例えば、光照射により環状構造の変化に伴う光重合を生じるフォトポリマー等の光重合性材料、重クロム酸アンモニウム−ポリビニルアルコール系材料に代表されるような光架橋性材料、フォトクロミック材料、アゾ色素をPMMA(ポリメチルメタアクリレート)にドープした材料に代表されるような光異性化材料、あるいはLiNbO,BaTiO,Ba12SiO20(BSO)などの無機誘電体結晶に代表されるフォトリフラクティブ材料もしくはポリマー系フォトリフラクティブ材料などがあげられる。
【0069】
ホログラム媒体の具体的な形状としては、カード型、チップ型、ディスク型、テープ型、ドラム型等が考えられるが、いずれも本発明の手法が適用でき、いずれも同様の効果を奏する。
また、光導波路の導波面と記録層の面積が同一である必要は必ずしもなく、導波面の面積の方が大きくても小さくても良い。導波面の面積の方が小さい場合には、光導波路を一次元、二次元、三次元駆動することにより、より大きな記録層全面に対応させることができる。
【0070】
そして、記録層4は、光導波路の上下いずれの片面に配置されていても、あるいは両面に配置されていても同様の効果を奏し、あるいは、1つの記録層をはさむように光導波路を両側に配置しても良い。あるいは、光導波路と記録層とを交互に積層させても良い。即ち、少なくとも1つの記録層と少なくとも1つの光導波路とが隣接配置されれば良い。
【0071】
さらに、記録層は、光導波路と接着剤により接着されていても、接着剤なしで固定されていても同様の効果を奏する。また、記録層、光導波路は、上下いずれかの片面、あるいは両面を保護膜により挟まれていても、あるいは保護膜などにより周囲を覆われていても同様の効果を奏する。
【0072】
ところで、コア層1を光が伝搬するためには、コア層1をコア層1の屈折率より低い屈折率を持つ媒質で挟めばよい。図1等では、クラッド層2の屈折率はコア層1の屈折率より低く設定されている。
クラッド層2は、光導波路の形状を維持、支持する働きのため、上記のような全部のコア層1を挟む位置に配置したが、コア層1内を光が伝搬されるようにコア層1が屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれていれば良い。
例えば自由空間の屈折率がコア層1の屈折率より低い場合(即ち、屈折率のより低い部分が空気、真空など)には、例えば最上層のクラッド層2、最下層のクラッド層2のいずれか一方あるいは両方がなくても、空気などにはさまれたコア層1に光が導波されるので、同様の効果を奏する。これは一般に、コア層が複数ある場合においても、各コア層に関して同様である。また、記録層の屈折率がコア層の屈折率より低い場合、記録層が、上記屈折率のより低い部分の働きをすることができる。
【0073】
次に、図19(A)〜(D)は、回折格子層3の例を示す模式図である。
回折格子層3としては、図19(A)に示すように、矩形波状の形状をした溝から成るものが挙げられ、例えば矩形波の高さを高くすることにより、回折効率を大きくすることができ、また(1)式に示したように矩形波の波長を変えることにより、結合する参照光の波長、入射角度、および回折する回折光の波長、回折角度を制御性よく容易に設計作製することができる。
【0074】
また、その他に、図19(B)に示すように、鋸歯状の形状をした溝から成るもの、図19(C)に示すように、正弦波状の形状をした溝から成るもの、および図19(D)に示すように、屈折率の変化により形成されるもの(図は、屈折率の異なる部分が交互に配置されている構成を示す)が挙げられ、いずれも同様の効果を奏する。
【0075】
また、上述したホログラム媒体において、回折格子層は導波面内で一様であってもなくても良いが、ここでは、回折格子層による回折光が所望の強度を有するように、回折格子層の回折効率が所定の分布を有するようにした例を示す。
好適例として、回折格子層が、伝搬光の伝搬方向に、回折効率が漸次高くなるような分布を有しているものが挙げられる。このようにすれば、導波するに従って生じる光強度の減衰をキャンセルでき、各回折格子層からの回折光の強度プロファイルを層内方向で一様かあるいは同程度とすることができる。
図20は、矩形波形状のグレーティングにより回折格子層を形成し、矩形の高さにより回折効率を右へいくほど漸次高くなるように分布させた例を示すものである。なお、この場合の回折効率は、矩形の高さの二乗に比例する。
【0076】
また、多層光導波路において、2つ以上の回折格子層の回折効率が、積層方向に所定の分布を有するようにしても良い。好適例としては、2つ以上の回折格子層の回折効率が、回折光の出射方向に漸次低くなるような分布を有するものが挙げられる。このようにすれば、例えば回折光を光導波路の上方へ出射する場合、光導波路の下の方に位置する回折格子層からの回折光ほど光導波路に吸収されやすく減衰する現象をキャンセルでき、どの回折格子層から光導波路の外に出てくる回折光の強度も一様かあるいは同程度にすることができる。
【0077】
図21に、矩形波状のグレーティングにより回折格子層(上から順に回折格子層31〜35)を形成し、矩形の高さにより回折効率を、上に行くほど漸次低くなるように分布させた例を示す。図21では、積層方向に沿った光導波路の一部の断面を示している。
また、上記両者を組み合わせ、回折格子層の回折効率が、コア層を伝搬する光の導波方向には漸次高くなり、回折光の出射方向には漸次低くなるような分布を持たせることもできる。これによれば、いずれの回折格子層のどの位置から出射する回折光の強度も一様かまたは同程度とすることができる。
【0078】
以上の説明では、回折光の強度を層内方向、層厚方向で正確に一様あるいは等しくする例を示したが、部品仕様や用途により必ずしも正確に一様あるいは等しくなくても問題ないことも多く、同程度とすれば支障がない場合が多い。本発明によれば、回折格子層の回折効率を層内方向、層厚方向で適切に分布させることにより、回折光の強度を層内方向、層厚方向で同程度とすることも可能である。
【0079】
また、以上では、回折光の強度を層内方向、層厚方向で一様あるいは等しくする点に着眼して記述したが、応用分野によっては、意図的に回折光の強度に分布を持たせると都合が良い場合も有り得る。本発明によれば、回折格子層の回折効率を層内方向、層厚方向で適切に分布させることにより、回折光の強度を所望の分布とすることも可能である。
【0080】
また、回折格子層の面積をコア層の面積と同一にする必要はなく、回折格子層を部分的に設けたり、複数に分散配置させても良い。更に、全てのコア層に対応させて回折格子層を設けなくても良く、回折格子層が設けられていないコア層があっても良い。
また、上述した実施形態では、回折格子層3の位置として、コア層1上部に設けた例を示したが、コア層1の下部や、コア層1の上部および下部両方、あるいはコア層内に設けても良く、いずれも同様の効果を奏する。
【0081】
また、記録層と光導波路とが空間的に離れて配置されていても同様の効果を奏する。例えば、ホログラム記録/再生の動作例として、
(1)記録層と光導波路とが一体構成されており、これを記録/再生装置に装荷する。
(2)記録層と光導波路とが離れて構成されており、これらを重ねた後に記録/再生装置に装荷する。
(3)記録層と光導波路とが離れて構成されており、光導波路は記録/再生装置に前もって装備し、動作時に記録層部分を装荷することにより、両者が重なる。のいずれの形態も可能である。なお、記録/再生の動作時に、両者の間が空間的に離れていても良い。
【0082】
また、参照光5は、下方から入射しても上方から入射しても同様の効果を奏し、参照光51は、左側から入射しても右側から入射しても同様の効果を奏し、物体光6も上方から入射しても下方から入射しても同様の効果を奏する。
また、記録層4、光導波路123の配置、および参照光5,51、物体光6などの入射方向が変われば、光検出器120、光検出器15、空間光選択器14の設置位置は本発明の動作を満足するよう適宜変わるべきものである。
【0083】
なお、本第1、第2実施形態および(1)式においても、各層の屈折率の影響については無視し考慮していない。すなわち、上述のように、厳密には参照光、回折光などが屈折率の異なる層を横断する際、これらの光は屈折し角度は値を変える(屈折率nの層から屈折率nの層へ横切る際には、入射角θ、屈折角θとすると、n・sinθ=n・sinθの関係がある)。また、屈折率は、光の波長により異なる値を持つ。さらに、波長も屈折率の異なる層内で値を変える(屈折率nの層中では波長λは、λ/nとなる)。しかしながら、これらの効果を考慮してもしなくても、本発明の本質に関わる点は何ら変わることはなく、いずれも同様の効果が実現する。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光導波路の上方あるいは下方から参照光を入射させる場合に、前記参照光が、前記回折格子層のうちの特定の回折格子層とのみ結合し、該特定の回折格子層が設けられたコア層のみを伝搬光として伝搬し、該コア層の端面のみから出射光として出射するように、前記参照光、前記光導波路のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させることにより、前記参照光の入射角度を制御するようにした。
また、別な方法として、光導波路の上方あるいは下方から第1の参照光を入射させ、コア層のうち、特定のコア層の端面から第2の参照光を入射させる場合には、前記第2の参照光が前記特定のコア層を伝搬光として伝搬し、前記伝搬光が前記特定のコア層に設けられた回折格子層により回折されて出射する回折光が前記第1の参照光と本質的に平行になるように、前記第1の参照光、前記光導波路のうち、いずれか一方あるいは両方を移動および/または回転させることにより、前記第1の参照光の入射角度を制御するようにした。
これにより、参照光の入射角度を高い精度で制御することができ、その結果、例えばホログラム記録・再生時に、記録情報を正確に再生することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるホログラム媒体の構造と記録過程を示す断面図である。
【図2】 第1実施形態によるホログラム媒体の再生過程を示す断面図である。
【図3】 第1実施形態によるホログラム媒体の別の再生過程を示す断面図である。
【図4】 第1実施形態による入射角度制御方法を示す模式図である。
【図5】 第1実施形態による入射角度制御方法の詳細を説明する模式図である。
【図6】 本入射角度制御方法の第1の変形例を示す模式図である。
【図7】 本入射角度制御方法の第2の変形例を示す模式図である。
【図8】 本入射角度制御方法の第3の変形例を示す模式図である。
【図9】 本発明の第2実施形態による入射角度制御方法を示す模式図である。
【図10】 第2実施形態による入射角度制御方法の詳細を説明する模式図である。
【図11】 同様に、第2実施形態による入射角度制御方法の詳細を説明する模式図である。
【図12】 第2実施形態による入射角度制御方法の第1の変形例を示す模式図である。
【図13】 第2実施形態による入射角度制御方法の第2の変形例を示す模式図である。
【図14】 第2実施形態による入射角度制御方法の第3の変形例を示す模式図である。
【図15】 光導波路123の変形例を示す上面図である。
【図16】 光導波路123の他の変形例を示す上面図である。
【図17】 光導波路123の他の変形例を示す上面図である。
【図18】 光導波路123の他の変形例を示す上面図である。
【図19】 回折格子層の構成例を示す模式図である。
【図20】 回折格子層部分の一構造例を示す断面図である。
【図21】 積層された回折格子層部分の構造例を示す断面図である。
【図22】 従来のホログラム記録再生方法の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…コア層
2…クラッド層
3、31〜35…回折格子層
4…記録層
5、51…参照光
500…伝搬光
6…物体光
7、81,82…再生光
9…回折光
123…光導波路
500…伝搬光
110…出射光
120…光検出器
14…空間光選択器
15…光検出器
161,162,163…集光器
171,172…撮像器
181,182…コントローラ
191〜195…移動回転機構
201,202…反射器
21…光分岐器

Claims (10)

  1. 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、
    前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から参照光を入射させる場合の入射角度制御方法であり、前記参照光が、前記回折格子層のうちの特定の回折格子層とのみ結合し、該特定の回折格子層が設けられたコア層のみを伝搬光として伝搬し、該コア層の端面のみから出射光として出射するように、前記参照光を反射器を介して前記光導波路に入射させかつ該反射器を回転させるか、または前記光導波路を回転させることにより、前記参照光の入射角度を制御し、
    前記光導波路の外側に、前記参照光が前記光導波路を介して入射可能なように少なくとも1つの記録層が配置されてホログラム媒体とされる場合、小孔あるいはスリットを開けた空間光選択器を介して、前記記録層を感光する波長λaを有する参照光を入射する、入射角度制御方法
  2. 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から第1の参照光を入射させ、前記コア層のうち、特定のコア層の端面から第2の参照光を入射させる入射角度制御方法であり、前記第2の参照光が前記特定のコア層を伝搬光として伝搬し、前記伝搬光が前記特定のコア層に設けられた回折格子層により回折されて出射する回折光が前記第1の参照光と本質的に平行になるように、前記参照光を反射器を介して前記光導波路に入射させかつ該反射器を回転させるか、または前記光導波路を回転させることにより、前記第1の参照光の入射角度を制御する入射角度制御方法
  3. 前記光導波路の外側に、前記第1の参照光が前記光導波路を介して入射可能なように少なくとも1つの記録層が配置されてホログラム媒体とされる場合、小孔あるいはスリットを開けた空間光選択器を介して、前記記録層を感光する波長λaを有する第1の参照光を入射する、請求項2記載の入射角度制御方法。
  4. 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、
    前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から参照光を入射させる場合の入射角度制御方法であり、前記参照光が、前記回折格子層のうちの特定の回折格子層とのみ結合し、該特定の回折格子層が設けられたコア層のみを伝搬光として伝搬し、該コア層の端面のみから出射光として出射するように、前記参照光を反射器を介して前記光導波路に入射させかつ該反射器を回転させるか、または前記光導波路を回転させることにより、前記参照光の入射角度を制御し、
    前記光導波路の外側に、前記参照光が前記光導波路を介して入射可能なように少なくとも1つの記録層が配置されてホログラム媒体とされる場合、前記記録層を感光しない波長λbを有する参照光を入射し、前記参照光の入射角度を入射角度θbに制御した後、前記記録層を感光する波長λaを有する参照光に変更し、前記入射角度θbを角度合わせの基準として、前記参照光を反射器を介して前記光導波路に入射させかつ該反射器を回転させるか、または前記ホログラム媒体を回転させることにより、前記参照光の入射角度を制御する入射角度制御方法。
  5. 前記光導波路の外側に、前記第1の参照光が前記光導波路を介して入射可能なように少なくとも1つの記録層が配置されてホログラム媒体とされる場合、前記記録層を感光しない波長λbを有する前記第1の参照光を入射し、前記第1の参照光の入射角度を入射角度θbに制御した後、前記記録層を感光する波長λaを有する前記第1の参照光に変更し、前記入射角度θbを角度合わせの基準として、前記参照光を反射器を介して前記光導波路に入射させかつ該反射器を回転させるか、または前記ホログラム媒体を回転させることにより、前記第1の参照光の入射角度を制御する請求項2記載の入射角度制御方法。
  6. 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から参照光を入射させる場合の入射角度制御装置であり、
    前記参照光を前記光導波路に入射させる反射器と、
    前記反射器を回転させる回転部と、
    前記参照光が、前記コア層を伝搬光となって伝搬し、該コア層の端面から出射する出射光を検出する光検出部と、
    前記光検出部の検出結果に基づいて、前記参照光が、前記回折格子層のうちの特定の回折格子層とのみ結合し、該特定の回折格子層が設けられたコア層の端面からのみ出射するように、前記回転部を駆動する駆動制御部と
    を有する入射角度制御装置。
  7. 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から参照光を入射させる場合の入射角度制御装置であり、
    前記光導波路を回転させる回転部と、
    前記参照光が、前記コア層を伝搬光となって伝搬し、該コア層の端面から出射する出射光を検出する光検出部と、
    前記光検出部の検出結果に基づいて、前記参照光が、前記回折格子層のうちの特定の回折格子層とのみ結合し、該特定の回折格子層が設けられたコア層の端面からのみ出射するように、前記回転部を駆動する駆動制御部と
    を有する入射角度制御装置。
  8. 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から第1の参照光を入射させ、前記コア層のうち、特定のコア層の端面から第2の参照光を入射させる場合の入射角度制御装置であり、
    前記第1の参照光を前記光導波路に入射させる反射器と、
    前記反射器を回転させる回転部と、
    前記第1の参照光と、前記第2の参照光が前記特定のコア層を伝搬光として伝搬し、該伝搬光が、前記特定のコア層に設けられた回折格子層により回折されて出射する回折光とを検出する光検出部と、
    前記光検出部の検出結果に基づいて、前記第1の参照光と前記回折光とが本質的に平行になるように、前記回転部を駆動する駆動制御部と
    を有する入射角度制御装置
  9. 屈折率のより低い部分にそれぞれ挟まれて光を導波する少なくとも1つのコア層と、前記コア層と前記屈折率のより低い部分との境界もしくは前記コア層内に設けた少なくとも1つの回折格子層とを有する光導波路を用い、前記光導波路の各層が下方から上方に積層されているとして、前記光導波路の上方あるいは下方から第1の参照光を入射させ、前記コア層のうち、特定のコア層の端面から第2の参照光を入射させる場合の入射角度制御装置であり、
    前記光導波路を回転させる回転部と、
    前記第1の参照光と、前記第2の参照光が前記特定のコア層を伝搬光として伝搬し、該伝搬光が、前記特定のコア層に設けられた回折格子層により回折されて出射する回折光とを検出する光検出部と、
    前記光検出部の検出結果に基づいて、前記第1の参照光と前記回折光とが本質的に平行になるように、前記回転部を駆動する駆動制御部とを有する入射角度制御装置。
  10. 前記第2の参照光を前記特定のコア層の端面に集光する集光器と、
    前記集光器を移動させる移動部とを更に有し、
    前記駆動制御部は、前記光検出部による検出結果に基づいて、前記移動部を駆動する請求項8または請求項9記載の入射角度制御装置。
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