JP2003075851A - 液晶表示装置およびその製造方法ならびに電子機器 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法ならびに電子機器

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JP2003075851A JP2001264991A JP2001264991A JP2003075851A JP 2003075851 A JP2003075851 A JP 2003075851A JP 2001264991 A JP2001264991 A JP 2001264991A JP 2001264991 A JP2001264991 A JP 2001264991A JP 2003075851 A JP2003075851 A JP 2003075851A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な工程を通すことなくマルチドメイン化
による広視野角化が図れ、偏光の利用効率にも優れ、コ
ントラストの高い液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 本発明の液晶表示装置は、TFTアレイ
基板、対向基板のそれぞれの最上層に、入射光の波長よ
りも小さいピッチで配列された複数の線状の光反射体8
5,86を有し、一つの画素内で光反射体85,86の
延在方向が異なる領域を有する構造複屈折体81,84
がそれぞれ設けられ、液晶層を構成する液晶分子の配向
方向が前記領域における光反射体85,86の延在方向
に沿うように規制されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置およ
びその製造方法ならびに電子機器に関し、特に、構造複
屈折体を利用した広視野角の液晶表示装置の構成に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話等の表示部として搭載さ
れる直視型表示装置として用いられる液晶装置は、液晶
層を挟持して対向配置され、液晶層に電圧を印加するた
めの電極を具備する一対の基板から構成されている。液
晶装置としては、一方の基板側から入射した光が、液晶
層を透過し、他方の基板側から出射された光を視認する
透過型液晶装置が知られている。透過型液晶装置におい
ては、一対の基板の外側に、特定の偏光のみを透過する
偏光子を設けることにより、電圧無印加時、電圧印加時
における液晶層内の液晶分子の配列を光学的に識別し、
表示を行う構成になっている。
【0003】液晶表示装置、特にツイステッド・ネマテ
ィック(Twisted Nematic,以下、TNと略記する)モー
ドの液晶装置では、その視野角依存性が問題となってい
る。コントラストの視野角依存性は対称性を示さず、例
えば一方向の視野角はある程度広くても、それと垂直な
方向の視野角は狭く、表示の視認性が悪いといった問題
があった。このような背景から、液晶表示装置の広視野
角化(視野角対称化)を図るための様々な構造が提案さ
れている。
【0004】その一つに画素単位のマルチドメイン構造
がある。このマルチドメイン構造とは、各画素毎に電圧
を印加した時に液晶分子が立ち上がる方向が異なる複数
のドメイン(領域)を持たせた構造のことであり、例え
ば一つの画素内を2分割し、2分割した領域の配向膜に
それぞれ異なる方向の配向処理を施すことによってこの
構造を実現することができる。このマルチドメイン構造
により、TNモードの液晶表示装置において問題となっ
ていた特有な方向での急激で非対称なコントラスト変化
が緩和されて対称化し、広視野角の液晶表示装置を実現
することができる。
【0005】マルチドメイン構造を実現するための手法
が、例えば特開平5−107544号公報に記載されて
いる。この公報では、基板上を例えば2つの領域に分割
する場合、全面に配向膜を塗布した後、第1の分割領域
をレジストでマスクした状態で1回目のラビング処理を
施すことにより、第2の分割領域に配向規制力を付与
し、次に、第2の分割領域をレジストでマスクした状態
で1回目のラビング処理と異なる方向に第2のラビング
処理を施すことにより、第1の分割領域に第2の分割領
域とは異なる方向の配向規制力を付与する、いわゆるマ
スクラビング法を用いたマルチドメイン構造の形成方法
が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一つの画素
内の複数の領域毎に異なる配向処理を行う場合、上記の
ように、マスク作成のためのフォトリソグラフィー工程
とラビング工程といった工程環境が大きく異なる2つの
工程を繰り返さなければならず、著しく煩雑な工程を通
さなければならない。その結果、歩留まりの確保が困難
である、製造コストが高騰する等の問題があった。ま
た、この方法では一画素内に異なる配向方向を持つ領域
が形成されるが、その一方、偏光子の透過軸の方向は全
面にわたって一様であるから、一方向の偏光しか用いる
ことができず、広視角化に対しても充分な効果が得られ
ず、コントラストが確保できないといった問題もあっ
た。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、煩雑な工程を通すことなくマルチ
ドメイン化による広視野角化が図れるとともに、偏光の
利用効率にも優れ、コントラストの高い液晶表示装置と
その製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の液晶表示装置は、一対の基板間に液晶層
が挟持され、複数の画素がマトリクス状に配置された液
晶表示装置であって、前記一対の基板のうちの少なくと
も一方の基板上に、前記液晶層に入射する光の波長より
も小さいピッチで配列された複数の線状の光反射体を有
し、一つの画素内で前記光反射体の延在方向が異なる領
域を有する構造複屈折体が設けられ、前記液晶層を構成
する液晶分子の配向方向が前記領域における前記光反射
体の延在方向に沿うように規制されていることを特徴と
する。
【0009】本発明者は、構造複屈折体が偏光作用と液
晶配向作用の双方を持つことに着目し、この構造複屈折
体を液晶表示装置に内蔵することにより上記の目的が達
成できることに思い至った。ここで言う「構造複屈折
体」とは、「入射する光の偏光方向により有効屈折率が
異なる構造体」のことである。構造複屈折体に入射する
光の偏光方向により有効屈折率が異なることを利用し、
特定の偏光のみを透過させ、特定の偏光のみを反射させ
ることができる。
【0010】ここで、構造複屈折体の構造について具体
的に説明する。本発明の液晶装置に備える構造複屈折体
としては、液晶層に入射する光の波長よりも小さいピッ
チでストライプ状に配列された複数の光反射体を有する
構造のものが好適である。図16に基づいて、このよう
な構造を有する構造複屈折体が特定の偏光のみを透過
し、特定の偏光のみを反射することができる理由につい
て説明する。
【0011】図16に示すように、入射する光の波長よ
りも小さいピッチで、ストライプ状に配列された複数の
媒質A101を具備した構造の構造複屈折体100にお
いて、隣接する媒質A101の間隙には、媒質A101
と異なる屈折率を有する媒質B102が充填されている
ことが必要である。なお、媒質B102としては、固
体、液体、気体を問わない。
【0012】このような構造の構造複屈折体100にお
いては、媒質A101の屈折率n1と媒質B102の屈
折率n2が異なるため、構造複屈折体100に入射した
光の偏光方向により有効屈折率が異なる。例えば、媒質
A101の屈折率n1が媒質B102の屈折率n2よりも
大きい場合には、各媒質A101の延在方向に対して略
平行方向に振動する偏光Aについての有効屈折率が、各
媒質A101の延在方向に対して略垂直方向に振動する
偏光Bについての有効屈折率よりも大きくなる。
【0013】媒質A、媒質Bが誘電体からなる場合、媒
質A101の厚みをa、媒質B102の厚みをbとする
と、構造複屈折体100に入射する光のうち、偏光Aに
ついての有効屈折率Na、偏光Bについての有効屈折率
Nbはそれぞれ下記の式(1)、(2)により表される
ことが知られている(例えば、M.Born and E.Wolf :Pri
nciples of Optics, 1st ed. (Pergamon Press, New Yo
rk, 1959) p.705-708)。下記の式(1)、(2)から
分かるように、媒質A101の厚みaと媒質B102の
厚みbの比により、有効屈折率をn1〜n2の範囲で変化
させることができる。
【0014】
【数1】
【0015】以上、構造複屈折体が光の偏光状態によっ
て異なる光学的性質を示すことを述べた。ここで、媒質
Aとして金属や半導体のような光反射体を用いる場合、
誘電率を複素数として扱うことで、誘電体に対する有効
屈折率を求める場合と同様に扱うことができる。但し、
有効屈折率は複素数となる。Effective Medium Theory
(例えば、Dominique Lemercier−lalanne:Journal of
Modern Optics,1996,vol43,no.10,2063-2085)、より厳
密にはRigorous Coupled-Wave Analysis(M.G.Moharam:
J.Opt.Soc.Am.A,12(1995)1077 )を用いた数値計算によ
り、媒質Aとして金属を用いた場合、偏光Aに対する構
造複屈折体の有効屈折率の虚数部が大きな値となり、そ
の結果、入射した偏光Aは構造複屈折体により反射され
ることが知られている。一方、偏光Bに対する有効屈折
率の虚数部は小さい値となり、偏光Bは構造複屈折体を
透過することが知られている。このように、2種類の媒
質で、波長よりも小さい周期構造を形成することによ
り、光反射型偏光子と同じ作用、すなわち構造複屈折体
の光軸(透過軸)と平行な偏光に対しては透過させ、垂
直な偏光に対しては反射させる作用を持たせることがで
きる。
【0016】一方、構造複屈折体は、微細なピッチでス
トライプ状に配列された多数の光反射体(形状的には畝
部または溝部と見ることもできる)を有しているので、
例えば無機斜方蒸着膜からなる配向膜のように、形状作
用による配向規制力を持っている。すなわち、多数の光
反射体を形成したことによって、光反射体のストライプ
の延在方向に沿うように液晶分子を配向させることがで
きる。したがって、液晶表示装置を構成する一対の基板
のうち、一方の基板の最上層(最も液晶層側の層)に構
造複屈折体を設けることによって、配向膜を形成するこ
となく、液晶層に配向規制力を付与することができる。
また、基板の最上層でなくても、比較的上側の層に構造
複屈折体を形成し、その上に光反射体の形状が反映され
る程度の薄い膜を形成した場合でも、上記と同様、液晶
配向作用を得ることができる。以上のように、構造複屈
折体は偏光作用と液晶配向作用の双方を兼ね備えたもの
である。
【0017】そこで、構造複屈折体の液晶配向作用に着
目すると、結局、液晶分子は光反射体の形状により配向
規制力が付与され、線状の光反射体の延在方向に沿って
液晶分子が配向することになるので、一画素の中で光反
射体の延在方向が異なるような領域を有する構造複屈折
体を設けるようにすれば、領域によって液晶の配向方向
が異なるマルチドメインを形成することができる。ま
た、構造複屈折体の液晶配向作用を利用することで配向
膜が不要となるので、ラビング処理も不要となる。した
がって、フォトリソグラフィー技術を用いて上記のよう
な光反射体を有する構造複屈折体を形成しさえすれば、
ラビング処理を行うことなく、マルチドメインを形成す
ることができる。このように、本発明によれば、煩雑な
工程を用いることなく、マルチドメイン化による広い視
野角を有する液晶表示装置を実現することができる。
【0018】前記光反射体の各々の形状は任意に設定す
ることができるが、例えば略直線状に形成することがで
きる。この構成によれば、通常のラビング処理を用いた
配向膜と同様、光反射体の延在方向が同じ領域内ではそ
の配向方向を一方向に直線的に規定することができる。
また一般の偏光子と同様、光反射体の延在方向が同じ領
域内では偏光の透過軸方向を一方向に規定することがで
きる。
【0019】本発明の液晶表示装置は、一対の基板のう
ちの少なくとも一方の基板上に構造複屈折体を設ければ
よいが、TN液晶モードを用いた場合、一対の基板の双
方に構造複屈折体を設け、前記光反射体の延在方向が異
なる領域の各々を見たときに、一方の基板上に設けた構
造複屈折体の光反射体の延在方向と他方の基板上に設け
た構造複屈折体の光反射体の延在方向とが平面的に略直
交する構成とすることが望ましい。
【0020】上述したように、構造複屈折体は液晶配向
作用とともに偏光作用を持っているので、構造複屈折体
で偏光子を代用させることができ、構造複屈折体を設け
た側の基板には偏光子が要らなくなる。また、他方の基
板には構造複屈折体を設けなかったとすると、この基板
には偏光子が必要となる。特にTN液晶モードを用いる
場合には、双方の基板に設ける偏光子の透過軸方向をク
ロスニコルの方向(直交方向)に合わせる必要がある。
したがって、一方の基板に構造複屈折体からなる偏光子
を設け、他方の基板に通常の偏光子を設ける場合、本発
明の構成では一画素内を分割した領域毎に光反射体の延
在方向が異なっているため、その領域毎に偏光子の透過
軸が異なることになり、通常の偏光子との間で透過軸方
向がクロスニコルの関係になるのは一部の領域のみであ
る。すると、透過軸方向がクロスニコルの関係にならな
い領域は表示ができず、全体として表示が暗くなった
り、コントラストが低下するという欠点を有することに
なる。
【0021】これに対して、双方の基板に構造複屈折体
を設け、光反射体の延在方向が異なる領域の各々を見た
ときに、一方の基板上の光反射体の延在方向と他方の基
板上の光反射体の延在方向とが常に平面的に直交してい
る関係になるように設定すれば、どの領域を見ても双方
の基板上の偏光子の透過軸方向がクロスニコルの関係に
あることになる。したがって、この構成によれば、一画
素内にマルチドメインが形成されることで広視野角化が
図れるとともに、全ての領域が表示に寄与することがで
きるため、表示の明るさやコントラストを確保すること
ができる。
【0022】また、一つの画素を複数の領域に分割する
形態として、液晶表示装置における通常の画素は矩形で
あるが、その画素を光反射体の延在方向が異なる4つの
領域に分割し、各基板上の互いに隣接する前記領域内の
光反射体の延在方向が略直交していることが望ましい。
【0023】構造複屈折体によって液晶分子に配向規制
力を付与する場合、問題となるのが液晶分子にプレチル
トを与えられないことである。その場合、電圧印加時に
液晶分子の動きを規制できず、配向乱れ(ディスクリネ
ーション)が発生して表示不良が発生したり、コントラ
ストの低下を招く。これに対して、上記の4分割の構成
とすれば、液晶分子にプレチルトを与えることができる
ため、電圧印加時にディスクリネーションが発生して表
示不良が発生したり、コントラストが低下するのを抑制
することができる。上記構成によってプレチルトが与え
られる理由については発明の実施の形態の項で詳しく述
べる。
【0024】本発明の液晶表示装置の場合、一画素内に
液晶分子の配向方向が異なる領域を形成するため、領域
の境界ではどうしてもディスクリネーションの発生が避
けられない。したがって、ディスクリネーションが発生
する恐れのある前記光反射体の延在方向が異なる領域間
には、ディスクリネーション発生部分を遮光するための
遮光部を設けることが望ましい。
【0025】以上、光反射体が直線状である場合につい
て説明したが、光反射体の形状はそれに限ることなく、
例えば複数の光反射体を、画素の中心を中心として略同
心円状に形成した構成を採用してもよい。
【0026】光反射体を直線状とした上記の場合と同
様、特にTN液晶モードを用いる場合、一対の基板の双
方に構造複屈折体を設けることとし、一方の基板上に画
素の中心を中心として略同心円状に形成された複数の光
反射体を有する構造複屈折体を設け、他方の基板上に画
素の中心を中心として略放射状に形成された複数の光反
射体を有する構造複屈折体を設けることが望ましい。
【0027】この構成によれば、上記の場合と同様、一
画素内の全ての領域において双方の基板上の偏光子の透
過軸方向がクロスニコルの関係にあり、全ての領域が表
示に寄与できるため、表示の明るさやコントラストを確
保することができる。さらにこの構成においては、同心
円状の光反射体と放射状の光反射体を組み合わせること
により、一画素内にマルチドメイン(複数の領域)が形
成されるというよりも配向方向が切り替わる切れ目がな
い、連続的に変化した状態となっている。その結果、デ
ィスクリネーションが発生する部位がないために遮光部
が不要となり、開口率を極めて高くできるとともに、視
角特性を完全に等方的にすることができる。
【0028】ただし、上記の構成の場合も、同心円の中
心と放射状の中心、すなわち画素の中心だけはディスク
リネーションの発生が避けられないため、ディスクリネ
ーションによる表示不良を遮光する意味で遮光部を設け
ることが望ましい。
【0029】直線状の光反射体、同心円状の光反射体の
いずれの場合にも、ディスクリネーション部分を遮光す
るための遮光部を形成する際には、光反射体の形成層と
は別の層で形成してもよいし、同じ層で形成してもよ
い。同層で形成した場合、基板の構成や製造工程の簡略
化を図ることができる。
【0030】構造複屈折体を偏光子としてのみ用いる場
合には比較的基板の下層側に形成することもできるが、
本発明の場合は偏光子としてのみならず、配向機能も持
たせなくてはならないため、基板の最上層に限ることは
なくても比較的上層側に構造複屈折体を形成する必要が
ある。したがって、導電性を有する材料で光反射体を形
成するようにし、構造複屈折体が基板の上層側(すなわ
ち液晶層に近い側)に配置される構成要素である液晶駆
動用電極を兼ねる構成とすれば、基板構成を簡略化する
ことができる。
【0031】本発明の液晶表示装置の製造方法は、光反
射体を直線状とし、一画素内を光反射体の延在方向が互
いに直交する4つの領域に分割した形態の上記液晶表示
装置の製造方法であって、光反射性を有する金属膜を基
板上に形成する工程と、前記金属膜上に第1のネガ型フ
ォトレジストを塗布した後、2光束干渉露光を行うこと
により、前記液晶層に入射する光の波長よりも小さいピ
ッチで配列された複数の線状の第1の露光領域を形成す
る第1の露光工程と、前工程で2光束干渉露光を行った
第1のネガ型フォトレジストに対してマスク露光を行う
ことにより、前記一つの画素内の前記光反射体の延在方
向が異なる複数の領域のうちの一部の領域に相当する第
2の露光領域を形成する第2の露光工程と、前記第1の
ネガ型フォトレジストの現像を行い、前記第1の露光領
域および前記第2の露光領域に対応する領域が残存した
第1のレジストパターンを形成する工程と、前記第1の
レジストパターンをマスクとして前記金属膜のエッチン
グを行う工程と、前記エッチングが施された金属膜を覆
う第2のネガ型フォトレジストを塗布した後、2光束干
渉露光を行うことにより、前記液晶層に入射する光の波
長よりも小さいピッチで配列され、前記第1の露光領域
と略直交する方向に延在する複数の線状の第3の露光領
域を形成する第3の露光工程と、前工程で2光束干渉露
光を行った第2のネガ型フォトレジストに対してマスク
露光を行うことにより、前記第2の露光工程で露光され
なかった側の領域に相当する第4の露光領域を形成する
第4の露光工程と、前記第2のネガ型フォトレジストの
現像を行い、前記第3の露光領域および前記第4の露光
領域に対応する領域が残存した第2のレジストパターン
を形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマス
クとして前記金属膜のエッチングを行うことにより前記
光反射体を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0032】上記の製造方法は、ネガ型フォトレジスト
を用いる場合の製造方法であって、4回の露光工程(2
光束干渉露光が2回、マスク露光が2回)を含むフォト
リソグラフィー工程を通るだけでラビング処理を行うこ
となく、液晶配向機能と偏光機能を合わせ持つ構造複屈
折体を高歩留まりで形成することができる。なお、製造
工程の詳細は後で詳しく述べる。
【0033】本発明の他の液晶表示装置の製造方法は、
光反射性を有する金属膜を基板上に形成する工程と、前
記金属膜上に第1のポジ型フォトレジストを塗布した
後、2光束干渉露光を行うことにより、前記液晶層に入
射する光の波長よりも小さいピッチで配列された複数の
線状の第1の露光領域を形成する第1の露光工程と、前
記第1のポジ型フォトレジストの現像を行い、前記第1
の露光領域に対応する第1のレジストパターンを形成す
る工程と、前記第1のレジストパターンを覆う第2のポ
ジ型フォトレジストを塗布した後、該第2のポジ型フォ
トレジストに対してマスク露光を行うことにより、前記
一つの画素内の前記光反射体の延在方向が異なる複数の
領域のうちの一部の領域に相当する第2の露光領域を形
成する第2の露光工程と、前記第2のポジ型フォトレジ
ストの現像を行い、前記第2の露光領域に対応する領域
が残存した第2のレジストパターンを形成する工程と、
前記第1のレジストパターンおよび前記第2のレジスト
パターンをマスクとして前記金属膜のエッチングを行う
工程と、前記エッチングが施された金属膜上に第3のポ
ジ型フォトレジストを塗布した後、2光束干渉露光を行
うことにより、前記液晶層に入射する光の波長よりも小
さいピッチで配列され、前記第1の露光領域と略直交す
る方向に延在する複数の線状の第3の露光領域を形成す
る第3の露光工程と、前記第3のポジ型フォトレジスト
の現像を行い、前記第3の露光領域に対応する第3のレ
ジストパターンを形成する工程と、前記第3のレジスト
パターンを覆う第4のポジ型フォトレジストを塗布した
後、該第4のポジ型フォトレジストに対してマスク露光
を行うことにより、前記第2の露光工程で露光されなか
った側の領域に相当する第4の露光領域を形成する第4
の露光工程と、前記第4のポジ型フォトレジストの現像
を行い、前記第4の露光領域に対応する領域が残存した
第4のレジストパターンを形成する工程と、前記第3の
レジストパターンおよび前記第4のレジストパターンを
マスクとして前記金属膜のエッチングを行うことにより
前記光反射体を形成する工程とを有することを特徴とす
る。
【0034】上記の製造方法は、ポジ型フォトレジスト
を用いる場合の製造方法であって、ポジ型フォトレジス
トを用いる場合には露光された領域のレジストが除去さ
れてしまうので、露光工程毎にレジストを塗布しなけれ
ばならず、ネガ型フォトレジストを用いる場合に比べて
現像工程とレジスト塗布工程が増えるという欠点はある
ものの、ラビング処理を行うことなく、液晶配向機能と
偏光機能を合わせ持つ構造複屈折体を高歩留まりで形成
することができるという上記と同様の効果を得ることが
できる。
【0035】本発明の電子機器は、上記本発明の液晶表
示装置を備えたことを特徴とする。この構成によれば、
広い視野角を持ち、表示品位に優れた液晶表示部を備え
た電子機器を実現することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発明
の第1の実施の形態の液晶表示装置について図面を用い
て説明する。本実施の形態の液晶表示装置は、スイッチ
ング素子としてTFT(Thin-FilmTransistor)を用い
たアクティブマトリクス型の透過型液晶表示装置であ
る。また、本実施の形態では、表示モードとしてTNモ
ードを採用した場合を例として説明する。本実施の形態
ではTFTアレイ基板の画素電極上、および対向基板の
共通電極上にそれぞれ構造複屈折体を形成しており、こ
れが液晶配向作用と偏光作用を有するため、通常用いら
れる配向膜がなく、偏光子も持たない構成となってい
る。
【0037】まず、図1〜図4に基づいて、本実施の形
態の液晶表示装置の構造について説明する。図1は本実
施の形態の液晶表示装置の画像表示領域を構成するマト
リクス状に配置された複数の画素におけるスイッチング
素子、信号線等の等価回路図、図2はデータ線、走査
線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接
する複数の画素群の構造を示す平面図、図3は同、液晶
表示装置の構造を示す断面図であって、図2のA−A’
線に沿う断面図、図4(a)、(b)は各基板上の一画
素の構造複屈折体のみを取り出して示す平面図、であ
る。なお、図4においては、図示上側が光入射側、図示
下側が視認側(観察者側)である場合について図示して
いる。また、各図においては、各層や各部材を図面上で
認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に
縮尺を異ならせてある。
【0038】本実施の形態の液晶表示装置において、図
1に示すように、画像表示領域を構成するマトリクス状
に配置された複数の画素には、画素電極9と当該画素電
極9を制御するためのスイッチング素子であるTFT素
子30がそれぞれ形成されており、画像信号が供給され
るデータ線6aが当該TFT素子30のソースに電気的
に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S
1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給される
か、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグ
ループ毎に供給される。
【0039】また、走査線3aがTFT素子30のゲー
トに電気的に接続されており、複数の走査線3aに対し
て走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングで
パルス的に線順次で印加される。また、画素電極9はT
FT素子30のドレインに電気的に接続されており、ス
イッチング素子であるTFT素子30を一定期間だけオ
ンすることにより、データ線6aから供給される画像信
号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込
む。
【0040】画素電極9を介して液晶に書き込まれた所
定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する
共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加さ
れる電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化する
ことにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここ
で、保持された画像信号がリークすることを防止するた
めに、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容
量と並列に蓄積容量70が付加されている。
【0041】(平面構造)次に、図2に基づいて、本実
施の形態の液晶表示装置の平面構造について説明する。
図2に示すように、TFTアレイ基板上に、矩形状の画
素電極9(点線部9Aにより輪郭を示す)が複数、マト
リクス状に設けられており、画素電極9の縦横の境界に
各々沿ってデータ線6a、走査線3a及び容量線3bが
設けられている。本実施形態において、各画素電極9及
び各画素電極9を囲むように配設されたデータ線6a、
走査線3a、容量線3b等により区画された領域が一つ
の画素であり、マトリクス状に配置された各画素毎に表
示を行うことが可能な構造になっている。なお、本実施
の形態では、画素電極9上に構造複屈折体が形成されて
いるが、図2においては図示を省略する。
【0042】データ線6aは、TFT素子30を構成す
る例えばポリシリコン膜からなる半導体層1aのうち、
後述のソース領域にコンタクトホール5を介して電気的
に接続されており、画素電極9は、半導体層1aのう
ち、後述のドレイン領域にコンタクトホール8を介して
電気的に接続されている。また、半導体層1aのうち、
後述のチャネル領域(図中左上がりの斜線の領域)に対
向するように走査線3aが配置されており、走査線3a
はチャネル領域に対向する部分でゲート電極として機能
する。
【0043】容量線3bは、走査線3aに沿って略直線
状に伸びる本線部(すなわち、平面的に見て、走査線3
aに沿って形成された第1領域)と、データ線6aと交
差する箇所からデータ線6aに沿って前段側(図中上向
き)に突出した突出部(すなわち、平面的に見て、デー
タ線6aに沿って延設された第2領域)とを有する。そ
して、図2中、右上がりの斜線で示した領域には、第1
遮光膜11aが設けられている。
【0044】より具体的には、第1遮光膜11aは、各
々、半導体層1aのチャネル領域を含むTFT素子30
をTFTアレイ基板側から見て覆う位置に設けられてお
り、さらに、容量線3bの本線部に対向して走査線3a
に沿って直線状に伸びる本線部と、データ線6aと交差
する箇所からデータ線6aに沿って隣接する後段側(す
なわち、図中下向き)に突出した突出部とを有する。第
1遮光膜11aの各段(画素行)における下向きの突出
部の先端は、データ線6a下において次段における容量
線3bの上向きの突出部の先端と重なっている。この重
なった箇所には、第1遮光膜11aと容量線3bとを相
互に電気的に接続するコンタクトホール13が設けられ
ている。すなわち、本実施形態では、第1遮光膜11a
は、コンタクトホール13により前段あるいは後段の容
量線3bに電気的に接続されている。
【0045】(断面構造)次に、図3に基づいて、本実
施の形態の液晶表示装置の断面構造について説明する。
図3に示すように、本実施の形態の液晶表示装置におい
ては、TFTアレイ基板10と、これに対向配置される
対向基板20との間に液晶層50が挟持されている。T
FTアレイ基板10は、石英等の透光性材料からなる基
板本体10Aとその液晶層50側表面に形成された画素
電極9、TFT素子30などから構成されており、対向
基板20はガラスや石英等の透光性材料からなる基板本
体20Aとその液晶層50側表面に形成されたカラーフ
ィルター80、共通電極21などから構成されている。
【0046】より詳細には、TFTアレイ基板10にお
いて、基板本体10Aの液晶層50側表面にはインジウ
ム錫酸化物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記す
る)等の透明導電膜からなる画素電極9が設けられ、各
画素電極9に隣接する位置に、各画素電極9をスイッチ
ング制御する画素スイッチング用TFT素子30が設け
られている。画素スイッチング用TFT素子30は、L
DD(Lightly DopedDrain)構造を有しており、走査線
3a、当該走査線3aからの電界によりチャネルが形成
される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3a
と半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ線
6a、半導体層1aの低濃度ソース領域1b及び低濃度
ドレイン領域1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1
d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。
【0047】また、上記走査線3a上、ゲート絶縁膜2
上を含む基板本体10A上には、高濃度ソース領域1d
へ通じるコンタクトホール5、及び高濃度ドレイン領域
1eへ通じるコンタクトホール8が開孔した第2層間絶
縁膜4が形成されている。つまり、データ線6aは、第
2層間絶縁膜4を貫通するコンタクトホール5を介して
高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。さら
に、データ線6a上及び第2層間絶縁膜4上には、高濃
度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8が開孔
した第3層間絶縁膜7が形成されている。つまり、高濃
度ドレイン領域1eは、第2層間絶縁膜4及び第3層間
絶縁膜7を貫通するコンタクトホール8を介して画素電
極9に電気的に接続されている。
【0048】また、本実施形態では、ゲート絶縁膜2を
走査線3aに対向する位置から延設して誘電体膜として
用い、半導体膜1aを延設して第1蓄積容量電極1fと
し、更にこれらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積
容量電極とすることにより、蓄積容量70が構成されて
いる。
【0049】また、TFTアレイ基板10の基板本体1
0Aの液晶層50側表面において、各画素スイッチング
用TFT素子30が形成された領域には、TFTアレイ
基板10を透過し、TFTアレイ基板10の図示下面
(TFTアレイ基板10と空気との界面)で反射され
て、液晶層50側に戻る戻り光が、少なくとも半導体層
1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース、ドレイン
領域(LDD領域)1b、1cに入射することを防止す
るための第1遮光膜11aが設けられている。また、第
1遮光膜11aと画素スイッチング用TFT素子30と
の間には、画素スイッチング用TFT素子30を構成す
る半導体層1aを第1遮光膜11aから電気的に絶縁す
るための第1層間絶縁膜12が形成されている。また、
図2に示したように、TFTアレイ基板10に第1遮光
膜11aを設けるのに加えて、コンタクトホール13を
介して第1遮光膜11aは、前段あるいは後段の容量線
3bに電気的に接続するように構成されている。
【0050】また、TFTアレイ基板10上の画素電極
9を覆うように、全面にわたって第4層間絶縁膜16が
形成され、第4層間絶縁膜16上に、電圧無印加時にお
ける液晶層50内の液晶分子の配向を規制する配向膜と
TFTアレイ基板10側の偏光子(検光子)の機能を合
わせ持つ構造複屈折体81が設けられている。構造複屈
折体81の構成については後述する。
【0051】他方、対向基板20においては、基板本体
20Aの液晶層50側表面に、一般にブラックマトリク
スなどと呼ばれる第2遮光膜31aとR(赤)、G
(緑)、B(青)の異なる3色の色材層82からなるカ
ラーフィルター80が形成されている。そして、カラー
フィルター80の第2遮光膜31aと色材層82との間
の段差を緩和するとともにカラーフィルター80を保護
するためのオーバーコート膜83が形成され、オーバー
コート膜83上にITO等からなる共通電極21が形成
され、共通電極21上には電圧無印加時における液晶層
50内の液晶分子の配向を規制する配向膜と対向基板2
0側の偏光子の機能を合わせ持つ構造複屈折体84が設
けられている。
【0052】(構造複屈折体の構成)ここで、図3、図
4を用いて構造複屈折体81,84の構成について詳述
する。構造複屈折体81,84は、光反射性を有する導
電性材料、例えば、アルミニウム、銀、銀合金等により
構成されている。図4(a)、(b)は構造複屈折体8
1,84のうち、一画素に対応する部分のみを取り出し
て示す図であり、図4(a)はTFTアレイ基板側の構
造複屈折体81、図4(b)は対向基板側の構造複屈折
体84をそれぞれ示している。
【0053】これらの図に示すように、構造複屈折体8
1,84は、液晶層50への入射光の波長よりも小さい
ピッチで配列された多数の線状の光反射体85,86を
有しており、一つの画素内が光反射体85,86の延在
方向が異なる4つの領域に分割され、例えば図4(a)
のTFTアレイ基板10上の構造複屈折体81の場合、
右上の領域が横方向、左上の領域が縦方向、左下の領域
が横方向、右下の領域が縦方向というように隣接する領
域で光反射体85の延在方向が90°ずつ異なってい
る。一方、図4(b)の対向基板20上の構造複屈折体
84の場合、右上の領域が縦方向、左上の領域が横方
向、左下の領域が縦方向、右下の領域が横方向というよ
うに、TFTアレイ基板10側と同様、隣接する領域で
光反射体86の延在方向が90°ずつ異なっている。ま
た、TFTアレイ基板10側と対向基板20側の対応す
る領域同士も、光反射体85,86の延在方向が90°
ずつ異なっている。なお、図4(a)のパターンを対向
基板20側、図4(b)のパターンをTFTアレイ基板
10側としてもかまわない。
【0054】また、図4(a)、(b)の外枠の部分は
遮光部87であり、データ線6a、走査線3aなどが配
置された配線領域に対応しており、画素電極9の形成領
域に合わせて光反射体85,86が形成されている。ま
た、光反射体85,86が形成された4つの領域の間の
領域にも、格子状の遮光部89,90が形成されてい
る。これら遮光部89,90は、異なる配向方向を有す
るドメインの間で発生するディスクリネーションによる
光漏れを遮光するためのものである。
【0055】ここで、各部の寸法の一例を挙げると、例
えば一つの画素のピッチPが200μm程度、画素間の
遮光部87,88の幅W1が5〜20μm程度、領域間
の遮光部89,90の幅W2が1〜3μm程度、光反射
体85,86の幅は50〜90nm程度、ピッチは10
0〜150nm程度に設定される。
【0056】また、図3に示すように、隣接する光反射
体85,86の間の領域には、液晶層50の一部が存在
している。そして、互いに屈折率が異なる光反射体8
5,86と液晶層50が入射光の波長よりも小さいピッ
チで交互にストライプ状に配列されたことにより、構造
複屈折体81,84として機能する。したがって、構造
複屈折体81,84に入射した光のうち、光反射体8
5,86の延在方向に対して略平行方向に振動する偏光
については反射させ、光反射体85,86の延在方向に
対して略垂直方向に振動する偏光については透過させる
ことができ、構造複屈折体81,84を偏光子として機
能させることができる。
【0057】一方、構造複屈折体81,84は、微細な
ピッチでストライプ状に配列された多数の光反射体8
5,86を有しているので、形状作用による配向規制力
を持つことになる。すなわち、多数の光反射体85,8
6を形成したことによって、光反射体85,86のスト
ライプの延在方向に沿うように液晶分子を配向させるこ
とができる。したがって、本実施の形態では液晶表示装
置を構成するTFTアレイ基板10、対向基板20の双
方の最上層(最も液晶層側の層)に構造複屈折体81,
84を設けたことによって配向膜を形成することなく、
液晶層50に充分な配向規制力を付与することができ
る。
【0058】本実施の形態の液晶表示装置においては、
構造複屈折体81,84の光反射体85,86の形状に
より液晶層50に配向規制力が付与され、線状の光反射
体85,86の延在方向に沿って液晶分子が配向するこ
とになるので、一画素の中で光反射体85,86の延在
方向が異なる4つの領域で液晶の配向方向が異なるマル
チドメインを形成することができる。また、構造複屈折
体81,84の液晶配向作用を利用することで配向膜が
不要となるので、ラビング処理も不要となる。したがっ
て、後述するフォトリソグラフィー技術を用いて上記の
ような光反射体85,86を有する構造複屈折体81,
84を形成しさえすれば、ラビング処理を行うことな
く、マルチドメインを形成することができる。このよう
に、本実施の形態によれば、煩雑な工程を用いることな
く、マルチドメイン化による広い視野角を有する液晶表
示装置を実現することができる。
【0059】また本実施の形態の場合、表示方式にTN
液晶モードを用いているが、TFTアレイ基板10、対
向基板20の双方に構造複屈折体81,84を設け、光
反射体85,86の延在方向が異なる4つの領域の各々
を見たときに、TFTアレイ基板10上の光反射体85
の延在方向と対向基板20上の光反射体86の延在方向
が直交の関係にあり、どの領域を見ても双方の基板上の
偏光子の透過軸方向がクロスニコルの関係にあることに
なる。したがって、一画素内にマルチドメインが形成さ
れることで広視野角化が図れるばかりでなく、全ての領
域でTNモードの表示が可能であり、表示の明るさやコ
ントラストを充分確保して表示品位を高めることができ
る。
【0060】さらに本実施の形態の場合、一画素を4分
割した4つの領域を右回り、または左回りに見ていく
と、光反射体85,86の延在方向が90°ずつ回転し
た構成となっている。この構成としたことにより、液晶
分子にプレチルトを与えることができる。その理由は、
以下の通りである。
【0061】図5(a)は、図4(a)に示したTFT
アレイ基板10側の構造複屈折体81を模式的に示した
図である。破線の延びる方向が光反射体85の延在方向
を示しており、矢印の先端の方向が液晶分子の立ち上が
る側を示している。図5(b)は、図5(a)のA−
A’線に沿う断面図である。この断面を示した部分にお
いては、図の左側では光反射体85が紙面に平行な方向
に延び、図の右側では光反射体85が紙面に垂直な方向
に延びている。したがって、液晶分子50aはそれぞれ
光反射体85の延在方向に沿うように配向するが、ただ
単に光反射体85の形状作用のみでは液晶分子50にプ
レチルトは付与できないはずである。
【0062】しかしながら、本実施の形態の場合、隣接
する領域間を区画する遮光部89の幅、言い換えると、
領域間の間隔が1〜3μmしかないので、各領域の境界
近傍ではディスクリネーションが発生してしまう。ディ
スクリネーションは一般に表示不良につながるものとさ
れているが、この場合、この領域で発生したディスクリ
ネーションがきっかけとなって、液晶層50に電圧を印
加した瞬間に液晶分子50aの一端がディスクリネーシ
ョン発生領域に引っ張られるようにして立ち上がろうと
する。この時、4つの領域間の境界部分のいずれかで早
くディスクリネーションが発生し、これに隣接する領域
でいずれかの方向に液晶分子50aが立ち上がると、そ
れに隣接する領域では隣の液晶分子50aの立ち上がり
方に影響を受けて一定の方向に液晶分子50aが立ち上
がろうとする。その結果、図5(a)に矢印で示したよ
うに、4つの領域で順に回転する方向に液晶分子50a
が立ち上がることになり、立ち上がり方向が一義的に決
まる。
【0063】つまり、液晶層50に電圧を印加しない状
態では液晶分子50aは基板に平行に寝ており、通常の
プレチルトはないが、電圧を印加した瞬間には領域間の
ディスクリネーションをきっかけとして各領域内の液晶
分子50aは一定方向に揃って立ち上がる。したがっ
て、このような動作をさせるためには、領域間の間隔を
意図的にディスクリネーションが発生する範囲に設定す
る必要がある。また、領域間の間隔を画素間の間隔より
も小さくし、領域間の部分でディスクリネーションが発
生するようにする必要がある。このように、液晶分子の
動作を規制することによって元々のディスクリネーショ
ン発生領域以上に表示不良が拡がるのを防止することが
できる。
【0064】ただし、ディスクリネーション発生領域自
体はやはり表示不良となるので、遮光部89で遮光する
必要があるが、本実施の形態の場合、遮光部89を構造
複屈折体81と一体に同層で形成しているので、基板の
構成が簡単になり、製造工程も簡略化することができ
る。
【0065】(液晶表示装置の製造方法)次に、上記実
施の形態の液晶表示装置の製造方法の一例について、図
7〜図12を参照して説明する。なお、図7〜図11
は、各工程におけるTFTアレイ基板の一部分を、図3
と同様に、図2のA−A’断面に対応させて示す工程図
である。
【0066】はじめに、石英、ハードガラス等からなる
基板本体10Aを用意し、基板本体10Aをアニール処
理する。次に、図7(a)に示すように、基板本体10
A表面の全面に、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPb
のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属
シリサイド等を、スパッタリング法、CVD法、電子ビ
ーム加熱蒸着法などにより堆積した後、フォトリソグラ
フィー法を用いてパターニングすることにより、第1遮
光膜11aを形成する。次に、第1遮光膜11aを形成
した基板本体10A表面に、酸化シリコン、シリケート
ガラス等をスパッタリング法、CVD法などにより堆積
した後、表面をCMP(化学的機械研磨)法等を用いて
研磨することにより、第1層間絶縁膜12を形成する。
【0067】次に、図7(b)に示すように、約450
〜550℃、好ましくは約500℃の比較的低温環境中
で、モノシランガス、ジシランガス等を用いた減圧CV
D法等により、アモルファスシリコン膜を成膜し、その
後、窒素雰囲気中、約600〜700℃でアニール処理
を施すことにより、結晶粒を成長させてポリシリコン膜
とする。得られたポリシリコン膜をフォトリソグラフィ
ー法を用いてパターニングして、半導体層1a及び半導
体層1aから延設された第1蓄積容量電極1fを形成す
る。次に、半導体層1a及び第1蓄積容量電極1fを熱
酸化することにより、約60nmの比較的薄い厚さの熱
酸化シリコン膜を形成し、画素スイッチング用TFT素
子30のゲート絶縁膜2と共に容量形成用のゲート絶縁
膜2を形成する。
【0068】次に、Pチャネルの半導体層1aへのV族
元素のドーピング、Nチャネルの半導体層1aへのIII
族元素のドーピング、第1蓄積容量電極1fの低抵抗化
のためのドーピングなどを行った後、図8(c)に示す
ように、第1層間絶縁膜12に第1遮光膜11aに至る
コンタクトホール13を反応性エッチング、反応性イオ
ンビームエッチング等のドライエッチング、或いはウエ
ットエッチングにより形成する。次に、減圧CVD法等
によりポリシリコン膜3を成膜した後、リン(P)を熱
拡散し、ポリシリコン膜3を導電化する。
【0069】次に、図8(d)に示すように、フォトリ
ソグラフィー法を用いてポリシリコン膜3をパターニン
グし、図2に示したパターンの走査線3aと容量線3b
を形成する。
【0070】次に、TFT素子30のソース領域、ドレ
イン領域(LDD構造)を形成するためのドーピングを
行った後、図9(e)に示すように、画素スイッチング
用TFT素子30における走査線3aと容量線3bを覆
うように、例えば、常圧、減圧CVD法等によりシリケ
ートガラス、窒化シリコン、酸化シリコン等からなる第
2層間絶縁膜4を成膜する。
【0071】次に、図10(f)に示すように、データ
線6aに対するコンタクトホール5を、反応性エッチン
グ、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチン
グにより或いはウエットエッチングにより形成する。ま
た、走査線3aや容量線3bを図示しない配線と接続す
るためのコンタクトホールも、コンタクトホール5と同
一の工程により第2層間絶縁膜4に開孔する。次いで、
第2層間絶縁膜4の上に、スパッタリング法等により、
遮光性のアルミニウム等の低抵抗金属や金属シリサイド
等を堆積し、金属膜6を成膜する。
【0072】さらに、図10(g)に示すように、フォ
トリソグラフィー法を用いて金属膜6をパターニング
し、データ線6aを形成する。
【0073】次に、図10(h)に示すように、データ
線6a上を覆うように、例えば常圧、減圧CVD法等を
用いてシリケートガラス、窒化シリコン、酸化シリコン
等からなる第3層間絶縁膜7を成膜する。
【0074】次に、図11(i)に示すように、画素ス
イッチング用TFT素子30において、画素電極9と高
濃度ドレイン領域1eとを電気的に接続するためのコン
タクトホール8を、反応性エッチング、反応性イオンビ
ームエッチング等のドライエッチングにより形成する。
次いで、第3層間絶縁膜7上に、スパッタリング法等に
よりITO等の透明導電膜90を成膜する。
【0075】次に、図11(j)に示すように、フォト
リソグラフィー法を用いて透明導電膜90をパターニン
グし、画素電極9を形成する。
【0076】次に、図11(k)に示すように、例えば
常圧、減圧CVD法等を用いてシリケートガラス、窒化
シリコン、酸化シリコン等からなる第4層間絶縁膜16
を成膜した後、アルミニウム、銀、銀合金等の光反射性
を有する導電性材料を約50〜200nmの厚さに堆積
して金属膜を成膜し、更にフォトリソグラフィー法を用
いて金属膜をパターニングし、多数の光反射体85を有
する構造複屈折体81を形成する。以上の工程により、
TFTアレイ基板10が完成する。
【0077】ここで、構造複屈折体を形成する際のフォ
トリソグラフィー工程について図12を用いて詳しく説
明する。図12は、図4の1点鎖線の円Bで囲んだ部分
を拡大視した平面図である。まず、光反射性を有する金
属膜を第4層間絶縁膜16上に形成し、金属膜上に第1
のネガ型フォトレジスト91を塗布した後、レーザ光等
を用いた2光束干渉露光を行うことにより、図12
(a)に示すように、入射光の波長よりも小さいピッチ
で配列された複数の線状の第1の露光領域91aを形成
する(第1の露光工程)。
【0078】次に、前工程で2光束干渉露光を行った第
1のネガ型フォトレジスト91に重ねてマスク露光を行
うことにより、図12(b)に示すように、一つの画素
内の光反射体85の延在方向が異なる複数の領域のうち
の一部の領域に相当する第2の露光領域91b(図にお
ける右側の斜線部の領域)を形成する(第2の露光工
程)。
【0079】次に、2回の露光を行った第1のネガ型フ
ォトレジスト91の現像を行うことにより、第1の露光
領域91aおよび第2の露光領域91bに対応する領域
が残存した第1のレジストパターンを形成した後、この
第1のレジストパターンをマスクとして金属膜のエッチ
ングを行うことにより、図12(c)に示すような形状
の金属膜パターン92を形成する。
【0080】次に、前記金属膜パターン92を覆う第2
のネガ型フォトレジスト93を塗布した後、レーザ光等
を用いた2光束干渉露光を行うことにより、図12
(d)に示すように、入射光の波長よりも小さいピッチ
で配列され、第1の露光領域91aと直交する方向に延
在する複数の線状の第3の露光領域93aを形成する
(第3の露光工程)。
【0081】次に、前工程で2光束干渉露光を行った第
2のネガ型フォトレジスト93に重ねてマスク露光を行
うことにより、図12(e)に示すように、第2の露光
工程で露光されなかった側の領域に相当する第4の露光
領域93b(図における左側の斜線部の領域)を形成す
る(第4の露光工程)。
【0082】次に、2回の露光を行った第2のネガ型フ
ォトレジスト93の現像を行うことにより、第3の露光
領域93aおよび第4の露光領域93bに対応する領域
が残存した第2のレジストパターンを形成した後、この
第2のレジストパターンをマスクとして図12(c)に
示した金属膜パターン92のエッチングを行うことによ
り、図12(f)に示すような光反射体85を含む構造
複屈折体81が形成される。
【0083】ここで説明した製造方法は、ネガ型フォト
レジストを用いた場合の製造方法である。この製造方法
によれば、4回の露光工程(2光束干渉露光が2回、マ
スク露光が2回)を含むフォトリソグラフィー工程を通
るだけでラビング処理を行うことなく、液晶配向機能と
偏光機能を合わせ持つ構造複屈折体を高歩留まりで形成
することができる。
【0084】なお、ポジ型フォトレジストを用いること
もできる。その製造方法はネガ型フォトレジストの場合
とほぼ同様であるが、露光の度に現像を行い、新たにフ
ォトレジストを塗布し直す点が異なっている。パターン
形状等についてはネガ型フォトレジストの場合と同様で
あるため、図示は省略して簡単に説明する。
【0085】ポジ型フォトレジストを用いる場合、金属
膜上に第1のポジ型フォトレジストを塗布した後、2光
束干渉露光を行うことにより、入射光の波長よりも小さ
いピッチで配列された複数の線状の第1の露光領域を形
成する(第1の露光工程)。そして、第1のポジ型フォ
トレジストの現像を行い、第1の露光領域に対応する第
1のレジストパターンを形成する。
【0086】次に、第1のレジストパターンを覆う第2
のポジ型フォトレジストを塗布した後、第2のポジ型フ
ォトレジストに対してマスク露光を行うことにより、光
反射体の延在方向が異なる複数の領域のうちの一部の領
域に相当する第2の露光領域を形成する(第2の露光工
程)。次いで、第2のポジ型フォトレジストの現像を行
い、第2の露光領域に対応する領域が残存した第2のレ
ジストパターンを形成する。
【0087】次に、第1のレジストパターンとその上に
積層された第2のレジストパターンをマスクとして金属
膜のエッチングを行うことにより、図12(c)に示し
たような形状の金属膜パターンを形成する。
【0088】次に、金属膜パターン上に第3のポジ型フ
ォトレジストを塗布した後、2光束干渉露光を行うこと
により、入射光の波長よりも小さいピッチで配列され、
第1の露光領域と直交する方向に延在する複数の線状の
第3の露光領域を形成する(第3の露光工程)。そし
て、第3のポジ型フォトレジストの現像を行い、第3の
露光領域に対応する第3のレジストパターンを形成す
る。
【0089】次に、第3のレジストパターンを覆う第4
のポジ型フォトレジストを塗布した後、第4のポジ型フ
ォトレジストに対してマスク露光を行うことにより、第
2の露光工程で露光されなかった側の領域に相当する第
4の露光領域を形成する(第4の露光工程)。次いで、
第4のポジ型フォトレジストの現像を行い、第4の露光
領域に対応する領域が残存した第4のレジストパターン
を形成する。
【0090】次に、第3のレジストパターンとその上に
積層された第4のレジストパターンをマスクとして金属
膜パターンのエッチングを行うことにより、光反射体を
含む構造複屈折体が形成される。
【0091】ポジ型フォトレジストを用いた場合には露
光された領域のレジストが除去されてしまうので、露光
工程毎にフォトレジストを塗布しなければならず、ネガ
型フォトレジストを用いる場合に比べて現像工程とレジ
スト塗布工程が増えるという欠点はあるものの、ラビン
グ処理を行うことなく、液晶配向機能と偏光機能を合わ
せ持つ構造複屈折体を高歩留まりで形成することができ
るという上記と同様の効果を得ることができる。
【0092】なお、このような2光束干渉露光とマスク
露光を組み合わせた露光方法の他、電子ビームによる直
接描画法、X線を用いたマスク露光などを用いてもよ
い。特に後者の方法によれば、全てのレジストパターン
を1回の露光で形成することができる。
【0093】一方、対向基板20については、ガラス等
からなる基板本体20Aを用意し、周知の方法により第
2遮光膜31aと色材層82からなるカラーフィルター
80を形成する。その後、オーバーコート膜83を形成
した後、その全面にスパッタリング法等によりITO等
の透明導電性材料を堆積し、フォトリソグラフィー法を
用いてパターニングすることにより、基板本体20Aの
ほぼ全面に共通電極21を形成する。さらに、TFTア
レイ基板10側と同様の方法によって構造複屈折体84
を形成することにより、対向基板20が完成する。
【0094】上述のように製造されたTFTアレイ基板
10と対向基板20とを、構造複屈折体81,84同士
が互いに対向するようにシール材(図示略)を介して貼
り合わせ、真空吸引法などの方法により、両基板間の空
間に液晶を吸引して、液晶層50を形成する。以上の工
程により、本実施の形態の液晶表示装置が完成する。
【0095】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2の
実施の形態の液晶表示装置について図6を用いて説明す
る。本実施の形態の液晶表示装置の基本構成は第1の実
施の形態と全く同様であり、構造複屈折体の構成のみが
異なっている。すなわち、第1の実施の形態では一画素
を4分割し、各領域に直線状に延在する光反射体を設け
た例を挙げたが、本実施の形態では光反射体を同心円状
および放射状に形成した例を取り上げる。したがって、
本実施の形態では構造複屈折体の構成のみについて説明
し、他の共通部分の説明は省略する。
【0096】本実施の形態も第1の実施の形態と同様、
表示方式はTN液晶モードを用いるものとする。図6
(a)、(b)は構造複屈折体のうち、一画素に対応す
る部分のみを取り出して示す図であり、図6(a)はT
FTアレイ基板10側、図6(b)は対向基板20側の
構造複屈折体をそれぞれ示している。
【0097】本実施の形態の場合、TFTアレイ基板1
0側の構造複屈折体94は、図6(a)に示すように、
入射光の波長よりも小さいピッチで配列され、画素の中
心を中心とした同心円状の多数の光反射体95を有して
いる。一方、対向基板20側の構造複屈折体96は、図
6(b)に示すように、入射光の波長よりも小さいピッ
チで配列され、画素の中心を中心として放射状に配置さ
れた多数の光反射体97を有している。第1の実施の形
態では一画素内が光反射体の延在方向が異なる4つの領
域に分割されていたのに対し、本実施の形態では光反射
体95,97の延在方向が連続的に変化している点で異
なっている。ただし、TFTアレイ基板10側と対向基
板20側の光反射体95,97を重ね合わせてみると、
光反射体95,97の延在方向が平面的に直交している
点は第1の実施の形態と同様である。なお、図6(a)
のパターンを対向基板20側、図6(b)のパターンを
TFTアレイ基板10側としてもかまわない。
【0098】本実施の形態の液晶表示装置によれば、一
画素内の全ての領域において双方の基板上の構造複屈折
体94,96からなる偏光子の透過軸方向がクロスニコ
ルの関係にあり、全ての領域が表示に寄与できるため、
表示の明るさやコントラストを確保することができる。
さらにこの構成においては、同心円状の光反射体95と
放射状の光反射体97を組み合わせることにより、一画
素内にマルチドメイン(複数の領域)が形成されるとい
うよりも、液晶の配向方向が連続的に変化した状態とな
っている。その結果、ディスクリネーションが発生する
部位がないために遮光部が必要ないので、開口率を極め
て高くできるとともに、視角特性を完全に等方的にする
ことができる。
【0099】ただし、上記の構成の場合も、同心円の中
心と放射状の中心、すなわち画素の中心だけはディスク
リネーションの発生が避けられないため、表示不良を遮
光する意味で円形の遮光部98,99を設けている。
【0100】[電子機器]上記実施の形態の液晶表示装
置を備えた電子機器の例について説明する。図13は、
携帯電話の一例を示した斜視図である。図13におい
て、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001
は上記の液晶表示装置を用いた表示部を示している。
【0101】図14は、腕時計型電子機器の一例を示し
た斜視図である。図14において、符号1100は時計
本体を示し、符号1101は上記の液晶表示装置を用い
た表示部を示している。
【0102】図15は、ワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図15に
おいて、符号1200は情報処理装置、符号1202は
キーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置
本体、符号1206は上記の液晶表示装置を用いた表示
部を示している。
【0103】図13〜図15に示す電子機器は、上記実
施の形態の液晶表示装置を備えているので、広い視野角
を持ち、表示品位に優れた液晶表示部を備えた電子機器
を実現することができる。
【0104】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば上記第1の実施の形態では一画素を4分割し、各領
域毎に光反射体の延在方向を90°ずつ回転させた構造
複屈折体の例を挙げたが、領域の分割数や光反射体の延
在方向などはこれに限ることなく、適宜変更が可能であ
る。また、各基板の最上層に構造複屈折体を設けた場合
を示したが、光反射体の形状が表面に反映されて液晶配
向作用が現れる程度であれば、必ずしも最上層である必
要はなく、薄い膜が形成されていてもよい。
【0105】また、上記実施の形態ではスイッチング素
子にTFTを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装
置に本発明を適用したが、スイッチング素子にTFD
(ThinFilm Diode)を用いたアクティブマトリクス型液
晶表示装置やパッシブマトリクス型液晶表示装置に本発
明を適用してもよい。また、直視型の液晶表示装置のみ
ならず、投射型表示装置の光変調手段に用いる液晶ライ
トバルブに本発明を適用してもよい。さらに、上記実施
の形態で例示した液晶表示装置の各構成要素に関する具
体的な記載についても適宜変更が可能である。
【0106】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、一画素の中で光反射体の延在方向が異なる領域
を有する構造複屈折体を設けたことによって、その領域
によって液晶の配向方向が異なるマルチドメインを形成
することができ、構造複屈折体の液晶配向作用を利用す
ることで配向膜が不要となるので、ラビング処理も不要
となる。したがって、本発明においては、煩雑な工程を
用いることなく、マルチドメイン化による広い視野角を
有する液晶表示装置を実現することができる。また、光
反射体の延在方向が異なる領域毎に偏光による表示を実
現できるので、光の利用効率が高く、コントラスト等の
表示品位も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置の
画像表示領域を構成する複数の画素における等価回路図
である。
【図2】 同、液晶表示装置を構成するTFTアレイ基
板の隣接する複数の画素群の構造を示す平面図である。
【図3】 同、液晶表示装置の断面構造を示す図であっ
て、図2のA−A’線に沿う断面図である。
【図4】 同、液晶表示装置の一画素の構造複屈折体の
みを取り出して示す平面図であり、(a)TFTアレイ
基板側、(b)対向基板側の構造複屈折体をそれぞれ示
す。
【図5】 同、実施の形態の構成によってプレチルトが
付与できる理由を説明するための模式図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の液晶表示装置の
一画素の構造複屈折体のみを取り出して示す平面図であ
り、(a)TFTアレイ基板側、(b)対向基板側の構
造複屈折体をそれぞれ示す。
【図7】 本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置の
製造方法を示す工程断面図である。
【図8】 同、工程断面図の続きである。
【図9】 同、工程断面図の続きである。
【図10】 同、工程断面図の続きである。
【図11】 同、工程断面図の続きである。
【図12】 構造複屈折体の形成方法を工程順を追って
示す平面図である。
【図13】 本発明の電子機器の一例を示す斜視図であ
る。
【図14】 同、電子機器の他の例を示す斜視図であ
る。
【図15】 同、電子機器のさらに他の例を示す斜視図
である。
【図16】 構造複屈折体の偏光作用の原理を説明する
ための図である。
【符号の説明】
9 画素電極 10 TFTアレイ基板 20 対向基板 21 共通電極 50 液晶層 50a 液晶分子 81,84,94,96 構造複屈折体 85,86,95,97 光反射体 87〜90,98,99 遮光部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H090 KA05 LA04 LA20 MA06 MA08 MA10 MB14 2H091 FA14Y FA19Y FA34Y GA13 HA07 LA17 LA19 2H092 GA13 HA04 JA25 JA34 JA37 JA41 JA46 JB07 JB22 JB31 JB51 JB57 KA04 MA25 MA27 NA01 NA07 QA07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に液晶層が挟持され、複数
    の画素がマトリクス状に配置された液晶表示装置であっ
    て、 前記一対の基板のうちの少なくとも一方の基板上に、前
    記液晶層に入射する光の波長よりも小さいピッチで配列
    された複数の線状の光反射体を有し、一つの画素内で前
    記光反射体の延在方向が異なる領域を有する構造複屈折
    体が設けられ、前記液晶層を構成する液晶分子の配向方
    向が前記領域における前記光反射体の延在方向に沿うよ
    うに規制されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光反射体の各々が略直線状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記液晶層としてツイステッドネマティ
    ック液晶が用いられるとともに、前記一対の基板の双方
    に前記構造複屈折体が設けられ、前記各領域毎に一方の
    基板上に設けられた前記構造複屈折体の光反射体の延在
    方向と他方の基板上に設けられた前記構造複屈折体の光
    反射体の延在方向とが平面的に略直交していることを特
    徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記一つの画素が、前記光反射体の延在
    方向が異なる4つの領域に分割され、各基板上の互いに
    隣接する前記領域内の前記光反射体の延在方向が略直交
    していることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光反射体の延在方向が異なる領域間
    に遮光部が設けられていることを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の光反射体が、前記画素の中心
    を中心として略同心円状に形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記液晶層としてツイステッドネマティ
    ック液晶が用いられるとともに、前記一対の基板の双方
    に前記構造複屈折体が設けられ、一方の基板上に前記画
    素の中心を中心として略同心円状に形成された複数の光
    反射体を有する構造複屈折体が設けられ、他方の基板上
    に前記画素の中心を中心として略放射状に形成された複
    数の光反射体を有する構造複屈折体が設けられたことを
    特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記画素の中心を覆う遮光部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】 前記遮光部は前記光反射体と同層で形成
    されていることを特徴とする請求項5または8に記載の
    液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記光反射体が導電性を有し、前記構
    造複屈折体が前記液晶層を駆動するための電極を兼ねる
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記
    載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 一対の基板間に液晶層が挟持され、複
    数の画素がマトリクス状に配置された液晶表示装置であ
    って、 前記一対の基板のうちの少なくとも一方の基板上に、前
    記液晶層に入射する光の波長よりも小さいピッチで配列
    された複数の光反射体を有し、偏光作用と液晶配向作用
    とを有する構造複屈折体が設けられ、一つの画素内に前
    記液晶層を構成する液晶分子の配向方向が異なる領域を
    有することを特徴とする液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項4に記載の液晶表示装置の製造
    方法であって、 光反射性を有する金属膜を基板上に形成する工程と、 前記金属膜上に第1のネガ型フォトレジストを塗布した
    後、2光束干渉露光を行うことにより、前記液晶層に入
    射する光の波長よりも小さいピッチで配列された複数の
    線状の第1の露光領域を形成する第1の露光工程と、 前工程で2光束干渉露光を行った第1のネガ型フォトレ
    ジストに対してマスク露光を行うことにより、前記一つ
    の画素内の前記光反射体の延在方向が異なる複数の領域
    のうちの一部の領域に相当する第2の露光領域を形成す
    る第2の露光工程と、 前記第1のネガ型フォトレジストの現像を行い、前記第
    1の露光領域および前記第2の露光領域に対応する領域
    が残存した第1のレジストパターンを形成する工程と、 前記第1のレジストパターンをマスクとして前記金属膜
    のエッチングを行う工程と、 前記エッチングが施された金属膜を覆う第2のネガ型フ
    ォトレジストを塗布した後、2光束干渉露光を行うこと
    により、前記液晶層に入射する光の波長よりも小さいピ
    ッチで配列され、前記第1の露光領域と略直交する方向
    に延在する複数の線状の第3の露光領域を形成する第3
    の露光工程と、 前工程で2光束干渉露光を行った第2のネガ型フォトレ
    ジストに対してマスク露光を行うことにより、前記第2
    の露光工程で露光されなかった側の領域に相当する第4
    の露光領域を形成する第4の露光工程と、 前記第2のネガ型フォトレジストの現像を行い、前記第
    3の露光領域および前記第4の露光領域に対応する領域
    が残存した第2のレジストパターンを形成する工程と、 前記第2のレジストパターンをマスクとして前記金属膜
    のエッチングを行うことにより前記光反射体を形成する
    工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項4に記載の液晶表示装置の製造
    方法であって、 光反射性を有する金属膜を基板上に形成する工程と、 前記金属膜上に第1のポジ型フォトレジストを塗布した
    後、2光束干渉露光を行うことにより、前記液晶層に入
    射する光の波長よりも小さいピッチで配列された複数の
    線状の第1の露光領域を形成する第1の露光工程と、 前記第1のポジ型フォトレジストの現像を行い、前記第
    1の露光領域に対応する第1のレジストパターンを形成
    する工程と、 前記第1のレジストパターンを覆う第2のポジ型フォト
    レジストを塗布した後、該第2のポジ型フォトレジスト
    に対してマスク露光を行うことにより、前記一つの画素
    内の前記光反射体の延在方向が異なる複数の領域のうち
    の一部の領域に相当する第2の露光領域を形成する第2
    の露光工程と、 前記第2のポジ型フォトレジストの現像を行い、前記第
    2の露光領域に対応する領域が残存した第2のレジスト
    パターンを形成する工程と、 前記第1のレジストパターンおよび前記第2のレジスト
    パターンをマスクとして前記金属膜のエッチングを行う
    工程と、 前記エッチングが施された金属膜上に第3のポジ型フォ
    トレジストを塗布した後、2光束干渉露光を行うことに
    より、前記液晶層に入射する光の波長よりも小さいピッ
    チで配列され、前記第1の露光領域と略直交する方向に
    延在する複数の線状の第3の露光領域を形成する第3の
    露光工程と、 前記第3のポジ型フォトレジストの現像を行い、前記第
    3の露光領域に対応する第3のレジストパターンを形成
    する工程と、 前記第3のレジストパターンを覆う第4のポジ型フォト
    レジストを塗布した後、該第4のポジ型フォトレジスト
    に対してマスク露光を行うことにより、前記第2の露光
    工程で露光されなかった側の領域に相当する第4の露光
    領域を形成する第4の露光工程と、 前記第4のポジ型フォトレジストの現像を行い、前記第
    4の露光領域に対応する領域が残存した第4のレジスト
    パターンを形成する工程と、 前記第3のレジストパターンおよび前記第4のレジスト
    パターンをマスクとして前記金属膜のエッチングを行う
    ことにより前記光反射体を形成する工程とを有すること
    を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし11のいずれか一項に
    記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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