JP2003075240A - 車両重量計測方法及びその装置 - Google Patents

車両重量計測方法及びその装置

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JP2003075240A
JP2003075240A JP2001272416A JP2001272416A JP2003075240A JP 2003075240 A JP2003075240 A JP 2003075240A JP 2001272416 A JP2001272416 A JP 2001272416A JP 2001272416 A JP2001272416 A JP 2001272416A JP 2003075240 A JP2003075240 A JP 2003075240A
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wheel
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tank
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Teruhiko Suzuki
輝彦 鈴木
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YOHIN UNYU SOKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の車両に対しても積載重量等を安全に、
かつ効率的に計測でき、重量を計測するときの作業性を
向上できるようにする。 【解決手段】 高圧ガス運搬車両としてのタンクローリ
車11を、前部にキャブ12が搭載された牽引部13
と、液化ガス等が充填されるタンク15を搭載した積載
部14とから構成する。牽引部13には前,後の車輪1
3A,13B間に位置してシリンダ装置17を設ける。
重量計測所に設置したトラックスケール8を用いてタン
クローリ車11の積載重量を計測する場合に、最前部の
車輪13Aがトラックスケール8から外側にはみ出すと
きには、シリンダ装置17のロッド17Aを下向きに伸
長して牽引部13の車輪13A,13Bを地面から浮き
上がらせ、この状態でトラックスケール8により車両重
量を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大型トレー
ラ等の車両に積載される積み荷等の積載重量を計測する
のに好適に用いられる車両重量計測方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プロパンガスやブタンガス等の
液化石油ガスは、例えば出荷基地に設けた大型の基地貯
槽からタンクローリ車(高圧ガス運搬車両)等の容器内
に移送して充填され、このタンクローリ車により客先へ
と運搬されるものである。
【0003】そこで、この種の従来技術によるタンクロ
ーリ車について、図15ないし図18を参照して説明す
る。
【0004】図において、1は高圧ガス運搬車両として
のタンクローリ車で、該タンクローリ車1は、前部にキ
ャブ2が搭載された牽引部3と、該牽引部3の後部側に
着脱可能に連結され牽引部3により牽引される積載部4
とからなる大型トレーラとして構成されている。
【0005】そして、タンクローリ車1の牽引部3に
は、前,後に離間して左,右の車輪3A,3B(左側の
み図示)が設けられ、前部の各車輪3Aの上側には、キ
ャブ2との間に位置してディーゼルエンジン等からなる
原動機(図示せず)が搭載されている。
【0006】また、タンクローリ車1の積載部4は、積
み荷(例えば、プロパンガス等の液化ガス)が充填して
搭載(貯留)される容器としてのタンク5を有し、該タ
ンク5の後部下側には、前,後に離間して左,右の車輪
4A,4B(左側のみ図示)が設けられている。
【0007】さらに、積載部4には、タンク5の前部下
側に位置して油圧ジャッキ6が設けられ、この油圧ジャ
ッキ6は、例えば図18に示す如く積載部4を牽引部3
から切り離すときにタンク5の前部を下側から支え、後
部の車輪4A,4Bとの間で積載部4を正立状態に保つ
ものである。
【0008】このように構成される従来技術のタンクロ
ーリ車1は、例えば液化ガスの出荷基地に設けた大型の
基地貯槽からタンク5内に液化ガスが充填され、この状
態でタンクローリ車1を運転することにより、積み荷と
しての液化ガスを客先に運搬して供給するものである。
【0009】この場合、前記出荷基地には、図16に示
すようにタンクローリ車1の積載重量を計測するために
重量計測所7が設けられ、この重量計測所7には台秤と
してのトラックスケール8が設置されている。
【0010】即ち、重量計測所7には、タンクローリ車
1に対応する面積の凹窪部7Aが所定の深さをもって形
成されている。そして、トラックスケール8は、この凹
窪部7Aを上側から覆う鋼板等により形成され、タンク
ローリ車1が載置される載置台8Aと、該載置台8Aと
凹窪部7Aとの間に設けられた荷重計8B,8B,…と
により構成されている。
【0011】次に、このようなトラックスケール8を用
いてタンクローリ車1の車両重量(積載重量)を計測す
る従来技術の計測方法について説明する。
【0012】まず、タンクローリ車1は、前記出荷基地
に入車するときに重量計測所7を通り、タンク5内を空
にした状態でトラックスケール8の載置台8A上に図1
6に示す如く載せられる。そして、この状態でトラック
スケール8の荷重計8B等により、タンクローリ車1
(空の状態)の重量を計測し、計測結果を記録する。
【0013】次に、出荷基地に設けた大型の基地貯槽か
らタンクローリ車1のタンク5内に液化ガスを充填する
と、この状態でタンクローリ車1は重量計測所7に向け
て運転され、充填が終わったタンクローリ車1を出荷基
地から出車させる前にトラックスケール8を用いて車両
重量を再び計測する。
【0014】そして、タンクローリ車1の空の状態での
重量と、充填後の重量との差から積み荷(液化ガス)の
積載量を演算して求め、演算結果に従って出荷伝標等を
発行するものである。
【0015】この場合、タンクローリ車1は、図15に
示す如く最前部の車輪3Aと最後部の車輪4Bとの間
(ホイールベース間)の距離Lが、例えば11m(メー
トル)程度に形成されている。そして、トラックスケー
ル8の載置台8Aについてもホイールベース間の距離L
にほぼ対応した長さをもって形成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術によ
るタンクローリ車1は、最近の法律改正によって大型ト
レーラ等に関する法規制が緩和され、より大型化される
傾向にある。このため、図17に例示するタンクローリ
車1′のように、ホイールベース間の距離L1 が従前の
距離Lよりも長い車両(L1 >L)が自動車メーカで製
造されている。
【0017】これに対し、液化ガス等の出荷基地でも、
このような動きに対応して重量計測所7に設けるトラッ
クスケール8を大きくすることは検討されている。しか
し、このためにはトラックスケール8を全面的に改修す
る必要があり、過剰にコストが嵩んでしまうという問題
がある。
【0018】また、ホイールベース間の距離L1 が長い
タンクローリ車1′は、ホイールベース間の距離Lが短
い従前のタンクローリ車1に比較して出荷台数が非常に
少ない状況にあり、このような現状でトラックスケール
8を改修することは過剰設備になる虞れもある。
【0019】このため、図17に示す如くホイールベー
ス間の距離L1 が長いタンクローリ車1′は、トラック
スケール8を用いて車両重量等を計測する場合に、例え
ば図18に示すように、その積載部4を牽引部3から切
り離し、油圧ジャッキ6を作動させてタンク5の前部側
を支えることにより、後部の車輪4A,4Bとの間で積
載部4を正立状態に保ちつつ、トラックスケール8を用
いて積載部4の重量を計測するようにしている。
【0020】しかし、この場合にはタンクローリ車1′
の牽引部3と積載部4とを切り離す作業に余分な手間が
かかるばかりでなく、重量の計測後には牽引部3を積載
部4に再び連結する作業が要求され、重量計測に伴って
行う全体の作業性が大幅に低下するという問題がある。
【0021】また、重量の計測後に牽引部3を積載部4
に連結する作業が不完全に行われた場合には、牽引部3
と積載部4との連結が車両の運転途中で急に解除される
等の問題が実際に起きており、安全性の観点からも問題
が生じ易いものである。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、大型の車両に対しても
積載重量等を安全に、かつ効率的に計測することがで
き、重量計測時等の作業性を向上できるようにした車両
重量計測方法を提供することにある。
【0023】また、本発明の他の目的は、簡単な構造の
車輪持上げ手段を採用することにより、大型の車両に対
しても積載重量等を安全に、かつ効率的に計測すること
ができ、重量計測時等の作業性を向上できるようにした
車両重量計測装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、重量計測所に設置した台秤
を用いて車両の積載重量を計測する車両重量計測方法で
あって、前記車両を運転して前記台秤の上に載せるとき
に、前記車両に設けた複数の車輪のうち最前部または最
後部の車輪が前記台秤から外側にはみ出す場合には、は
み出した車輪を地面から浮き上がらせた状態で前記台秤
により車両の重量を計測してなる方法を採用している。
【0025】このような方法を用いることにより、車両
を台秤の上に載せるときに、この車両の各車輪のうち最
前部または最後部の車輪が前記台秤から外側にはみ出す
か否かを判別し、車輪がはみ出すと判別した場合には対
象となる車輪を地面から浮き上がらせ、残余の車輪を台
秤の上に載せた状態で該台秤を用いることによって車両
の重量を計測することができる。
【0026】一方、請求項2の発明は、重量計測所に設
置される台秤と、該台秤の上に載せた状態で重量が計測
される車両とからなる車両重量計測装置において、前記
車両の長さが台秤よりも長いときに、前記車両に設けた
複数の車輪のうち最前部または最後部の車輪を地面から
浮き上がらせる車輪持上げ手段を備える構成としたこと
を特徴としている。
【0027】このように構成することにより、車両の長
さが台秤よりも長いときには、車輪持上げ手段を用いて
車両の最前部または最後部の車輪を地面から浮き上がら
せて重量計測姿勢に配置することができ、この状態で残
余の車輪から台秤に対して車両の重量を伝えることによ
り、該台秤を用いて車両の重量を迅速に計測することが
できる。
【0028】また、請求項3の発明によると、車両は、
エンジンを搭載した牽引部と、該牽引部によって牽引さ
れ積み荷が搭載される積載部とからなる大型トレーラで
あり、車輪持上げ手段は、前記牽引部に取付けられ該牽
引部に設けた複数の車輪を地面から浮き上がらせる昇降
アクチュエータにより構成している。
【0029】これにより、車両の積載部側に設けた複数
の車輪を台秤の上に載せたままの状態で、牽引部に設け
た昇降アクチュエータを作動させれば、この牽引部を地
面および台秤から浮き上がらせて重量計測姿勢に配置す
ることができ、この状態で昇降アクチュエータと積載部
側の各車輪から台秤に対して車両の重量を伝えることに
より、該台秤を用いて車両の重量を計測することができ
る。
【0030】また、請求項4の発明によると、昇降アク
チュエータは台秤に向けて伸縮されるシリンダ装置から
なり、該シリンダ装置は伸長時に牽引部の各車輪を浮き
上がらせ縮小時には各車輪を地面に接地させる構成とし
ている。
【0031】これにより、牽引部を浮き上がらせるため
にシリンダ装置を伸長させたときには、シリンダ装置の
下端部と積載部側の各車輪から台秤に対して車両の重量
を伝えることができ、該台秤を用いて車両の重量を計測
できる。
【0032】一方、請求項5の発明によると、車両は、
エンジンを搭載した牽引部と、該牽引部によって牽引さ
れ積み荷が搭載される積載部とからなる大型トレーラで
あり、車輪持上げ手段は、前記積載部の後部側に取付け
られ該積載部に設けた複数の車輪のうち最後部の車輪を
地面から浮き上がらせる昇降アクチュエータにより構成
している。
【0033】この場合には、車両の牽引部側に設けた複
数の車輪を台秤の上に載せたままの状態で、積載部の後
部側に設けた昇降アクチュエータを作動させることによ
り、最後部の車輪を地面から浮き上がらせることがで
き、この状態で積載部の残余の車輪と牽引部側の各車輪
から台秤に対して車両の重量を伝えることにより、該台
秤を用いて車両の重量を計測することができる。
【0034】また、請求項6の発明は、車両には台秤に
対する車両の相対位置を監視する監視手段を設け、前記
車両のキャブ内には、該監視手段からの信号により前記
台秤に対する車両の相対位置を知らせる報知手段を設け
てなる構成としている。
【0035】これにより、車両を台秤の上に載せるとき
に、キャブ内の運転者は、台秤に対する車両の相対位置
を監視手段からの信号によって知ることができ、車両を
台秤上でほぼ一定の位置(車両重量の計測位置)に停止
させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
車両重量計測装置を、添付図面に従って詳細に説明す
る。なお、実施の形態では、前述した従来技術の構成要
素と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0037】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態を示している。図中、11は本実施の形態で
採用した高圧ガス運搬車両としてのタンクローリ車で、
該タンクローリ車11は、従来技術で述べたタンクロー
リ車1とほぼ同様に、前部にキャブ12が搭載された牽
引部13と、該牽引部13の後部側に着脱可能に連結さ
れ牽引部13により牽引される積載部14とからなる大
型トレーラとして構成されている。
【0038】そして、タンクローリ車11の牽引部13
は後述のシャーシ16を有し、このシャーシ16には
前,後に離間して左,右の車輪13A,13B等が設け
られている。また、牽引部13のシャーシ16上には、
キャブ12の下側に位置してディーゼルエンジン等から
なる原動機(図示せず)が搭載されている。
【0039】また、タンクローリ車11の積載部14
は、積み荷(例えば、プロパンガス等の液化ガス)が充
填されるタンク15を有し、該タンク15の後部下側に
は前,後に離間して左,右の車輪14A,14B(左側
のみ図示)が設けられている。そして、積載部14の前
部下側には油圧ジャッキ6が設けられている。
【0040】しかし、本実施の形態で採用したタンクロ
ーリ車11は、例えば図17に例示したタンクローリ車
1′のように、ホイールベース間の距離L1 が図16に
示す従来技術のタンクローリ車1よりも長く(L1 >
L)形成され、タンク15内に収容される液化ガスの充
填量(積み荷量)が増大されるものである。
【0041】16はタンクローリ車11の牽引部13に
設けられたシャーシで、該シャーシ16は牽引部13の
車体フレームを構成し、図3、図4に示すように左,右
に離間して前,後方向延びる一対の縦梁16A,16A
と、該各縦梁16A間を連結する複数の横梁16B(1
本のみ図示)等とを有している。そして、牽引部13の
各車輪13A,13Bは、シャーシ16の前部と後部と
に対し懸架装置としてのサスペンション装置(図示せ
ず)等を介してそれぞれ独立懸架されているものであ
る。
【0042】17,17はタンクローリ車11の牽引部
13に設けた車輪持上げ手段としてのシリンダ装置で、
該各シリンダ装置17は、例えば油圧ジャッキ6とほぼ
同様の油圧シリンダにより構成され、図3、図4に示す
ように前,後の車輪13A,13B間に位置してシャー
シ16の各縦梁16Aにそれぞれ固定金具18,18等
を用いて取付けられている。
【0043】ここで、シリンダ装置17は、後述の油圧
ポンプ20から給排される圧油によってロッド17Aを
上,下に伸縮させ、これにより牽引部13を図1、図2
に示す如く上,下に昇降させる昇降アクチュエータを構
成するものである。また、シリンダ装置17には、ロッ
ド17Aの下端側に当接パッド17Bが設けられ、該当
接パッド17Bは、図3中に仮想線で示すようにトラッ
クスケール8の載置台8A上に当接される。
【0044】これにより、シリンダ装置17の当接パッ
ド17Bは載置台8A上に安定した状態で接地され、例
えば図2に示すように牽引部13を車輪13A,13B
と共に重量計測所7の地面(載置台8Aの表面)から浮
き上がらせる。そして、このときにシリンダ装置17の
当接パッド17Bは、載置台8A上となる位置で牽引部
13全体を下側から支え、後部の車輪14A,14Bと
の間でタンクローリ車11を正立状態(重量計測姿勢)
に保つものである。
【0045】19はシャーシ16の下面側に設置された
作動油を収容するタンク、20は該タンク19と共に油
圧源を構成する油圧ポンプで、該油圧ポンプ20は、図
4に示すようにタンク19と共にシャーシ16の横梁1
6B等に取付けられ、タンク19内の作動油を吸込んで
高圧の圧油を吐出するものである。そして、油圧ポンプ
20から吐出された圧油は方向制御弁(図示せず)等を
介してシリンダ装置17等に吸排されるものである。
【0046】21はシャーシ16の下面側に設けられた
監視手段としてのと監視カメラで、該監視カメラ21
は、例えばビデオカメラまたはデジタルカメラ等の撮像
機器により構成されている。そして、監視カメラ21
は、トラックスケール8の載置台8Aとタンクローリ車
11の牽引部13との相対位置を監視すると共に、シリ
ンダ装置17の伸縮状態等を監視(検知)するものであ
る。
【0047】また、監視カメラ21からの検知信号は、
監視映像となって後述の表示器26等の出力される。こ
の場合、監視カメラ21は、例えばシャーシ16の下面
側に首振り(揺動)可能に取付けられ、キャブ12内の
運転者が監視カメラ21を遠隔操作することにより、監
視カメラ21の撮像方向を任意に選択したり、その映像
を拡大(ズームイン)、縮小(ズームアウト)したりす
る機能を有している。
【0048】22は図3に示すようにキャブ12内に設
けられた運転席、23は該運転席22の前側に位置して
キャブ12内に設けられたフロントボードで、該フロン
トボード23の表面側にはステアリング用のハンドル2
4が設けられ、運転席22に着席した運転者は、ハンド
ル24を把持することによりタンクローリ車11の舵取
り操作を行うものである。
【0049】25はキャブ12内に位置して運転席22
の前側に設けられた操作レバーで、該操作レバー25は
運転者により傾転操作され、昇降アクチュエータとなる
シリンダ装置17の伸縮動作を制御する。即ち、操作レ
バー25は、車両の走行に邪魔にならないように通常は
ハンドル24から離れた位置に置かれている。
【0050】そして、シリンダ装置17を作動させると
きには、例えばキャブ12内の運転者が操作レバー25
を一方向(ハンドル24に近づける方向)に傾転する
と、前記油圧ポンプ20からの圧油がシリンダ装置17
に給排されることにより、ロッド17Aが図2に示す如
く伸長される。
【0051】一方、操作レバー25を他方向(例えば、
ハンドル24から離れる方向)に傾転操作したときに
は、シリンダ装置17のロッド17Aが図4に示す如く
縮小され、車輪13A,13Bが地面に接地されること
によりタンクローリ車11は走行可能な状態に復元され
るものである。
【0052】なお、操作レバー25には安全装置として
のインターロック機構(図示せず)が付設され、例えば
車両の走行時等には操作レバー25の傾転操作ができな
いように操作レバー25が固定される。そして、シリン
ダ装置17を作動させるときには、このインターロック
機構を解除しない限り操作レバー25を一方向(ハンド
ル24に近づける方向)に傾転操作できないものであ
る。
【0053】また、牽引部13に搭載したエンジンにつ
いても、前記インターロック機構が解除されている間は
エンジンの始動ができないように設定され、操作レバー
25の傾転操作ができないようにインターロック機構が
作動している間だけ、エンジンの始動が可能となるもの
である。
【0054】26はキャブ12内に位置してフロントボ
ード23側に設けられた表示器で、該表示器26は、例
えば液晶ディスプレイ等により形成され、監視カメラ2
1からの検知信号によりトラックスケール8の載置台8
Aとタンクローリ車11の牽引部13との相対位置等を
運転者に知らせる報知手段を構成するものである。
【0055】即ち、表示器26の画面上には監視カメラ
21からの映像を表示され、キャブ12内の運転者に対
してタンクローリ車11がトラックスケール8の載置台
8Aに対して本来の計測位置に停止されているか否か、
シリンダ装置17の当接パッド17Bが載置台8A上に
安定した状態で接地されているか否か等を知らせるもの
である。
【0056】本実施の形態によるタンクローリ車11を
用いた車両重量計測装置は、上述の如き構成を有するも
ので、次に、その重量計測方法について説明する。
【0057】まず、本実施の形態によるタンクローリ車
11についても、例えば液化ガスの出荷基地に設けた大
型の基地貯槽からタンク15内に液化ガスが充填され
る。そして、この充填状態でキャブ12内の運転者はタ
ンクローリ車11を運転することにより、積み荷として
の液化ガスを客先に運搬する。
【0058】この場合、前記出荷基地には、図1に示す
ようにタンクローリ車11の積載重量を計測するために
重量計測所7が設けられ、この重量計測所7には台秤と
してのトラックスケール8が設置されている。
【0059】そして、タンクローリ車11が出荷基地に
入車するときに、トラックスケール8の荷重計8Bを用
いてタンクローリ車11(空の状態)の重量を計測し、
タンクローリ車11が出荷基地から出車するときにも、
タンク15内に充填された液化ガス量を計測するために
トラックスケール8の荷重計8Bを用いて車両重量を再
び計測する。
【0060】これにより、タンクローリ車11の空の状
態での重量と、充填後の重量との差から積み荷(液化ガ
ス)の積載量を演算して求め、演算結果に従って出荷伝
標等を発行する点については、従来技術の計測方法と同
様である。
【0061】しかし、本実施の形態で採用したタンクロ
ーリ車11は、図1に示す如く最前部の車輪13Aと最
後部の車輪14Bとの間(ホイールベース間)の距離L
1 が、トラックスケール8の載置台8Aよりも長尺の寸
法に形成されているために、例えば最前部の車輪13A
が載置台8Aから外側にはみ出してしまい、図1に示す
状態ではタンクローリ車11の正確な重量を計測するこ
とはできない。
【0062】そこで、本実施の形態では、タンクローリ
車11の各車輪13A,13B,14A,14Bのうち
トラックスケール8の載置台8Aからはみ出した最前部
の車輪13A等を、シリンダ装置17を用いて重量計測
所7の地面から浮き上がらせ重量計測姿勢に配置する。
そして、この状態でトラックスケール8を用いてタンク
ローリ車11の正確な重量を計測することができる。
【0063】即ち、図2に示すようにタンクローリ車1
1の牽引部13に設けたシリンダ装置17は、ロッド1
7Aを下向きに伸長させたときに載置台8A上となる位
置で牽引部13全体を下側から支え、後部の車輪14
A,14Bとの間でタンクローリ車11を正立状態に保
つことができる。
【0064】これにより、タンクローリ車11の全重量
は、左,右のシリンダ装置17のロッド17Aと後部の
車輪14A,14Bとを介してトラックスケール8の載
置台8Aに伝えられ、トラックスケール8はこの状態で
タンクローリ車11の正確な重量を計測することができ
る。
【0065】また、牽引部13のシャーシ16には、図
3に例示するように下面側に監視カメラ21が設置さ
れ、トラックスケール8の載置台8Aとタンクローリ車
11の牽引部13との相対位置を監視すると共に、シリ
ンダ装置17の伸縮(作動)状態等を監視できるように
している。そして、キャブ12内にはフロントボード2
3側に位置して表示器26を設ける構成としている。
【0066】このため、キャブ12内の運転者は運転席
22に座ったままの状態で、表示器26の画面を観察す
ることにより、タンクローリ車11がトラックスケール
8の載置台8Aに対して本来の計測位置に停止されてい
るか否かを判別でき、必要に応じてタンクローリ車11
を運転することにより、載置台8A上の適切な計測位置
にタンクローリ車11を停止させることができる。
【0067】また、この状態でシリンダ装置17のロッ
ド17Aを伸長させたときには、シリンダ装置17の当
接パッド17Bが載置台8A上に安定した状態で接地さ
れているか否か、即ちタンクローリ車11の重量計測を
正確に行いうる状態に接地されているか否かを、表示器
26の画面を観察して知ることができる。
【0068】従って、本実施の形態によれば、タンクロ
ーリ車11等の大型車両の牽引部13にシリンダ装置1
7を取付けるという簡単な改良を行うだけで、タンクロ
ーリ車11等を図2に示す如き重量計測姿勢に迅速に配
置でき、積載重量等の計測作業を短時間で効率的に行う
ことができる。
【0069】そして、トラックスケール8よりも長尺の
大型車両(例えば、タンクローリ車11)等に対して
も、重量計測所7のトラックスケール8を用いて積載重
量等を安全に計測することができ、重量計測時の作業性
を大幅に向上できる。
【0070】また、液化ガス等の出荷基地にあっては、
タンクローリ車11の大型化に追従して重量計測所7に
設けるトラックスケール8の大きさを特別に変更する必
要がなく、トラックスケール8の改修等に余分な費用と
労力を費やす等の問題を解消でき、重量計測に要求され
る設備投資等を確実に削減することができる。
【0071】次に、図5ないし図10は本発明の第2の
実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、車両の後部
側に車輪持上げ手段を設け、重量の計測時には最後部の
車輪を浮き上がらせる構成としたことにある。なお、本
実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0072】図中、31は本実施の形態で採用する車両
としてのタンクローリ車で、該タンクローリ車31は、
第1の実施の形態で述べたタンクローリ車11と同様
に、キャブ32、前,後の車輪33A,33B等を有し
た牽引部33、前,後の車輪34A,34B等を有した
積載部34およびタンク35等によって構成され、その
ホイールベース間の距離L1 は、図15に示す従来技術
のタンクローリ車1よりも長く(L1 >L)形成されて
いる。
【0073】また、タンクローリ車31の積載部34
は、図7および図8に示すように車体フレームとなるシ
ャーシ36を有し、該シャーシ36の後部側には、ブラ
ケット37を介して懸架ばね38A,38Bが設けられ
ている。そして、これらの懸架ばね38A,38Bは、
互いに逆向きとなって前,後方向に延び、前,後の車軸
39A,39Bをブラケット37に対して上,下に変位
可能に支持している。
【0074】ここで、前側の車軸39Aには、その左,
右両端側に前側の各車輪34Aが回転可能に取付けら
れ、後側の車軸39Bには、図9に示すように左,右両
側に後側(最後部)の車輪34B,34Bが回転可能に
取付けられている。そして、これらの車輪34A,34
Bは、懸架ばね38A,38Bにより車軸39A,39
Bを介してそれぞれ独立懸架されるものである。
【0075】このため、例えば最後部の車輪34Bは、
懸架ばね38Bが撓み変形することにより図8に示す如
く浮き上がり、このときに前側の車輪34Aは懸架ばね
38Bの弾性力で地面に向けて押圧され、地面に接地し
続けるものである。なお、これとは逆に、車両の走行中
には前側の車輪34Aが地面から浮き上がり、後側の車
輪34Bが地面に接地し続けることもある。
【0076】40はタンクローリ車31の積載部34に
設けた車輪持上げ手段としてのリフト機構で、該リフト
機構40は、図7ないし図10に示すようにシャーシ3
6の後部側に固定金具41を用いて取付けられ、前,後
方向と左,右方向に離間して下向きに垂下された合計4
本のガイドロッド42,42,…と、該各ガイドロッド
42の下端側に固定して設けられた固定板43と、後述
の可動板44およびエアバック45とにより構成されて
いる。
【0077】44は各ガイドロッド42に対して上,下
動可能に取付けられた可動板で、該可動板44は下側の
固定板43とエアバック45を挟んで対向し、可動板4
4の上面側には車軸39Bが設置されている。そして、
可動板44は、車両の走行時等に各ガイドロッド42に
沿って上,下に変位し、このときに車軸39Bおよび車
輪34Bも可動板44と一緒に上,下に変位するもので
ある。
【0078】45は最後部の車輪34Bを持上げるため
に固定板43と可動板44との間に設けられた昇降アク
チュエータとしてのエアバックで、該エアバック45
は、後述のエアタンク46から高圧エアが供給されるこ
とにより図8、図10に示す如く膨らんで拡張される。
【0079】そして、このときにはエアバック45から
のエア圧で、図8に示すように懸架ばね38Bが強制的
に撓み変形され、最後部の車輪34Bは地面から浮き上
がるように可動板44、車軸39Bと一緒に上向きに持
上げられる。これによって、タンクローリ車31は、重
量計測所7のトラックスケール8上で重量計測姿勢を取
るものである。
【0080】また、エアバック45内のエアを後述の給
排弁47を介して外部に排出したときには、エアバック
45が図7、図8に示すように縮小され、エアバック4
5内は大気圧状態に保持される。そして、車両の走行時
等には図7、図8に示す如くエアバック45が縮小さ
れ、最後部の車輪34Bは懸架ばね38Bの撓み変形に
応じて車軸39Bと一緒に上,下動するものである。
【0081】46は積載部34の後部下側に設けられた
エアタンクを示し、該エアタンク46は、例えばタンク
ローリ車31に設けるエアブレーキ(図示せず)等の圧
気源を兼用し、エアバック45に対して高圧のエアを供
給するものである。
【0082】47はエアバック45とエアタンク46と
の間に設けられたエア用の給排弁を示し、該給排弁47
は、例えばキャブ32内の運転者により遠隔操作され、
エアバック45内に向けてエアタンク46からエアを供
給させる第1の切換位置と、エアバック45内のエアを
外部に排出させる第2の切換位置とに選択的に切換えら
れるものである。
【0083】なお、本実施の形態にあっても、第1の実
施の形態と同様に監視カメラ等を用いてタンクローリ車
31の停止位置、リフト機構40の作動状態等をキャブ
32内の表示器を用いて監視できるようにするのがよ
い。
【0084】かくして、このように構成される本実施の
形態にあっても、タンクローリ車31の積載部34に後
部側に位置してリフト機構40を設けることにより、前
述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0085】特に、本実施の形態では、積載部34の後
部側にリフト機構40を設け、高圧のエアでエアバック
45を拡張、縮小する構成としたことにより、最後部の
車輪34Bを地面から浮き上がらせたり、地面上に降ろ
したりすることができる。
【0086】そして、最後部の車輪34Bを地面から浮
き上がらせた状態では、図6に示すようにタンクローリ
車31の残余の車輪33A,33B,34Aをトラック
スケール8の載置台8A上に載せたままで、トラックス
ケール8を用いてタンクローリ車31の重量を正確に安
定して計測することができる。
【0087】次に、図11ないし図14は本発明の第3
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、車両の後
部側に設ける車輪持上げ手段を、リンク機構およびシリ
ンダ装置により構成したことにある。なお、本実施の形
態では、前記第2の実施の形態と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0088】図中、51は本実施の形態で採用する車輪
持上げ手段としてのリフト機構で、該リフト機構51
は、第2の実施の形態で述べたリフト機構40に替えて
タンクローリ車31の積載部34に設けられるものであ
る。
【0089】そして、このリフト機構51は、図11な
いし図14に示すように最後部の車輪34Bを支持する
車軸39Bの前,後に配設された複数のリンク52,5
3,54,55と、後述のシリンダ装置58等とにより
構成されている。
【0090】ここで、リフト機構51のリンク52〜5
5等は、シャーシ36の後部側で左,右に離間してそれ
ぞれ回動可能に連結され、懸架ばね38Bに抗して車軸
39Bを上,下に変位させる梃子装置としてのリンク機
構を構成するものである。
【0091】そして、のリンク52〜55のうち第1の
リンク52は、車軸39Bの前側に位置して下向きに延
びている。また、第2のリンク53は、一端(前端)側
がリンク52にピン結合され、車軸39Bを下側から支
持するように前,後方向に延びて配設されている。
【0092】また、第3のリンク54は、リンク53の
他端(後端)側にピン結合され、車軸39Bの後側を上
向きに延びている。そして、第4のリンク55は、前端
側がリンク54の端部にピン結合され、その後端側はシ
ャーシ36の後端にピン結合されている。
【0093】この場合、第4のリンク55は後述のシリ
ンダ装置58により上,下にリフトされ、このときに第
2のリンク53がリンク55に追従して梃子の如く上,
下に回動されることにより、車軸39Bおよび車輪34
Bを懸架ばね38Bに抗して上,下に変位させ、このと
きに懸架ばね38Bは強制的に撓み変形されるものであ
る。
【0094】56は車軸39Bよりも後方に位置してシ
ャーシ36の後部側に設けられたブラケットで、該ブラ
ケット56は、図13に示すようにコ字形状の枠体とし
て形成され、固定金具57等を用いてシャーシ36から
下向きに吊下されている。
【0095】58は最後部の車輪34Bを持上げるため
にブラケット56を介してシャーシ36の後部側に設け
られた昇降アクチュエータとしてのシリンダ装置で、該
シリンダ装置58は、例えばエアシリンダ等により構成
され、エアタンク46から高圧エアが供給されることに
より図12、図14に示す如く上向きに伸長する。
【0096】そして、シリンダ装置58は、伸長時にリ
ンク55を上向きにリフトさせると共に、リンク53を
上向きに回動させつつ、車軸39Bを上方に変位させ
る。このため、シリンダ装置58により懸架ばね38B
が図12に示す如く強制的に撓み変形され、最後部の車
輪34Bは地面から浮き上がるように車軸39Bと一緒
に上向きに持上げられる。これによって、タンクローリ
車31は、重量計測所7のトラックスケール8上で重量
計測姿勢を取るものである。
【0097】また、シリンダ装置58内のエアを給排弁
47を介して外部に排出したときには、シリンダ装置5
8が図11、図13に示すように縮小され、シリンダ装
置58のチューブ内は大気圧状態に保持される。そし
て、車両の走行時等には図11、図13に示す如くシリ
ンダ装置58が縮小され、最後部の車輪34Bは懸架ば
ね38Bの撓み変形に応じて車軸39Bと一緒に上,下
動するようになる。
【0098】かくして、このように構成される本実施の
形態にあっても、前述した第2の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができ、高圧のエアでシリンダ装
置58を伸縮させることにより、最後部の車輪34Bを
地面から浮き上がらせたり、地面上に降ろしたりするこ
とができる。
【0099】なお、前記第3の実施の形態では、シリン
ダ装置58をエアシリンダにより構成するものとして述
べたが、これに替えてシリンダ装置58を油圧シリンダ
により構成してもよい。また、電動式のリニアアクチュ
エータ等を用いて構成してもよいものである。
【0100】また、第1の実施の形態では、シリンダ装
置17を油圧シリンダにより構成するものとして述べた
が、これに替えてシリンダ装置17をエアシリンダによ
り構成してもよく、電動式のリニアアクチュエータ等に
より構成してもよい。
【0101】また、第1の実施の形態では、監視カメラ
21を用いてタンクローリ車11の停止位置等を検知す
るものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
光学式センサ、磁気センサ等を用いてトラックスケール
8に対するタンクローリ車11の相対位置を検知(監
視)する構成としてもよい。
【0102】そして、キャブ12内には、ディスプレイ
等の表示器26に替えて、例えば報知ランプ、ブザーま
たは音声合成装置等の報知手段を設ける構成としてもよ
い。これらの点は第2,第3の実施の形態についても同
様である。
【0103】一方、前記各実施の形態では、タンクロー
リ車11(31)の前部または後部側にシリンダ装置1
7(58)等の車輪持上げ手段を設けるものとして説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば重量計測所7の
トラックスケール8側に車輪持上げ手段を設ける構成と
してもよいものである。
【0104】さらに、前記各実施の形態では、タンク1
5(35)内に液化ガスを積込むようにした大型のタン
クローリ車11(31)を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、ガソリン、軽油等の燃料を積込むよ
うにしたタンクローリ車に適用してもよく、これ以外の
大型トレーラ等にも適用できるものである。
【0105】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明による車両重量計測方法は、重量計測所に設置した台
秤の上に車両を載せるときに、車両の各車輪のうち最前
部または最後部の車輪が前記台秤から外側にはみ出す場
合には、はみ出した車輪を地面から浮き上がらせた状態
で台秤により車両の重量を計測するようにしたので、大
型の車両に対しても重量計測所の台秤を用いて積載重量
等を安全に、かつ効率的に計測することができ、重量計
測時等の作業性を大幅に向上することができる。
【0106】一方、請求項2に記載の発明による車両重
量計測装置は、車両の長さが台秤よりも長いときに、前
記車両に設けた複数の車輪のうち最前部または最後部の
車輪を地面から浮き上がらせる車輪持上げ手段を備える
構成としたので、車輪持上げ手段を用いて車両の最前部
または最後部の車輪を地面から浮き上がらせることがで
き、この状態で残余の車輪から台秤に対して車両の重量
を伝えることにより、該台秤を用いて車両の重量を迅速
に計測することができる。従って、重量計測所の台秤を
用いて大型車両の積載重量等を安全に、かつ効率的に計
測することができ、重量計測時等の作業性を大幅に向上
することができる。
【0107】また、請求項3に記載の発明は、車両を牽
引部と積載部とからなる大型トレーラとし、車輪持上げ
手段は牽引部に設けた複数の車輪を地面から浮き上がら
せる昇降アクチュエータにより構成しているため、車両
の積載部側に設けた複数の車輪を台秤の上に載せたまま
の状態で、牽引部に設けた昇降アクチュエータを作動さ
せることによって、この牽引部を地面および台秤から浮
き上がらせることができ、この状態で昇降アクチュエー
タと積載部側の各車輪から台秤に対して車両の重量を伝
えることにより、該台秤を用いて車両の重量を安定して
正確に計測することができる。
【0108】また、請求項4に記載の発明は、昇降アク
チュエータを台秤に向けて伸縮されるシリンダ装置によ
り構成しているため、重量計測所に設置した台秤の上に
車両を載せた状態でシリンダ装置を伸長させることによ
り、車両の牽引部を前部側の車輪と共に地面から浮き上
がらせることができる。そして、この状態ではシリンダ
装置の下端部と積載部側の各車輪から台秤に対して車両
の重量を安定して伝えることができ、台秤を用いて車両
の重量を正確に計測することができる。
【0109】一方、請求項5に記載の発明は、車両を牽
引部と積載部とからなる大型トレーラとし、車輪持上げ
手段は積載部に設けた複数の車輪のうち最後部の車輪を
地面から浮き上がらせる昇降アクチュエータにより構成
しているので、車両の牽引部側に設けた複数の車輪を台
秤の上に載せたままの状態で、積載部の後部側に設けた
昇降アクチュエータを作動させることにより、最後部の
車輪を地面から浮き上がらせることができる。そして、
この状態では積載部の残余の車輪と牽引部側の各車輪か
ら台秤に対して車両の重量を安定して伝えることがで
き、この台秤を用いて車両の重量を正確に計測すること
ができる。
【0110】また、請求項6に記載の発明は、台秤に対
する車両の相対位置を監視する監視手段を設け、車両の
キャブ内には該監視手段からの信号により前記台秤に対
する車両の相対位置を知らせる報知手段を設ける構成と
しているため、キャブ内の運転者は、車両を運転して台
秤の上に載せるときに運転席に座ったままの状態で、台
秤に対する車両の相対位置を監視手段からの信号によっ
て知ることができ、車両を台秤上で適切な計測位置に停
止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるタンクローリ
車を用いた車両重量計測装置を示す一部破断の正面図で
ある。
【図2】図1中のタンクローリ車を重量計測姿勢に配置
した状態を示す一部破断の正面図である。
【図3】キャブ内を破断した状態で示す図1中の要部拡
大図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた牽引部の拡大
断面図である。
【図5】第2の実施の形態によるタンクローリ車を用い
た車両重量計測装置を示す一部破断の正面図である。
【図6】図5中のタンクローリ車を重量計測姿勢に配置
した状態を示す一部破断の正面図である。
【図7】積載部の後部側を示す図5中の要部拡大図であ
る。
【図8】積載部の後部側を重量計測姿勢に配置した状態
を示す図7とほぼ同様の要部拡大図である。
【図9】図7中の矢示IX−IX方向からみた積載部の断面
図である。
【図10】図8中の矢示X−X方向からみた積載部の断
面図である。
【図11】第3の実施の形態によるタンクローリ車の後
部側を示す要部拡大図である。
【図12】積載部の後部側を重量計測姿勢に配置した状
態を示す図11とほぼ同様の要部拡大図である。
【図13】図11中の矢示XIII−XIII方向からみた積載
部の断面図である。
【図14】図12中の矢示 XIV−XIV 方向からみた積載
部の断面図である。
【図15】従来技術によるタンクローリ車を示す一部破
断の正面図である。
【図16】図15中のタンクローリ車を重量計測位置に
配置した状態を示す一部破断の正面図である。
【図17】他の従来技術によるタンクローリ車を示す一
部破断の正面図である。
【図18】図17中のタンクローリ車を重量計測位置に
配置した状態を示す一部破断の正面図である。
【符号の説明】
7 重量計測所 8 トラックスケール(台秤) 11,31 タンクローリ車(車両) 12,32 キャブ 13,33 牽引部 13A,13B,14A,14B 車輪 14,34 積載部 15,35 タンク(容器) 17 シリンダ装置(車輪持上げ手段) 21 監視カメラ(監視手段) 25 操作レバー 26 表示器(報知手段) 33A,33B,34A,34B 車輪 38A,38B 懸架ばね 39A,39B 車軸 40,51 リフト機構(車輪持上げ手段) 44 可動板 45 エアバック(昇降アクチュエータ) 52,53,54,55 リンク 58 シリンダ装置(昇降アクチュエータ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量計測所に設置した台秤を用いて車両
    の積載重量を計測する車両重量計測方法であって、 前記車両を運転して前記台秤の上に載せるときに、前記
    車両に設けた複数の車輪のうち最前部または最後部の車
    輪が前記台秤から外側にはみ出す場合には、はみ出した
    車輪を地面から浮き上がらせた状態で前記台秤により車
    両の重量を計測してなる車両重量計測方法。
  2. 【請求項2】 重量計測所に設置される台秤と、該台秤
    の上に載せた状態で重量が計測される車両とからなる車
    両重量計測装置において、 前記車両の長さが台秤よりも長いときに、前記車両に設
    けた複数の車輪のうち最前部または最後部の車輪を地面
    から浮き上がらせる車輪持上げ手段を備える構成とした
    ことを特徴とする車両重量計測装置。
  3. 【請求項3】 前記車両は、エンジンを搭載した牽引部
    と、該牽引部によって牽引され積み荷が搭載される積載
    部とからなる大型トレーラであり、前記車輪持上げ手段
    は、前記牽引部に取付けられ該牽引部に設けた複数の車
    輪を地面から浮き上がらせる昇降アクチュエータにより
    構成してなる請求項2に記載の車両重量計測装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降アクチュエータは前記台秤に向
    けて伸縮されるシリンダ装置からなり、該シリンダ装置
    は伸長時に前記牽引部の各車輪を浮き上がらせ縮小時に
    は各車輪を地面に接地させる構成としてなる請求項3に
    記載の車両重量計測装置。
  5. 【請求項5】 前記車両は、エンジンを搭載した牽引部
    と、該牽引部によって牽引され積み荷が搭載される積載
    部とからなる大型トレーラであり、前記車輪持上げ手段
    は、前記積載部の後部側に取付けられ該積載部に設けた
    複数の車輪のうち最後部の車輪を地面から浮き上がらせ
    る昇降アクチュエータにより構成してなる請求項2に記
    載の車両重量計測装置。
  6. 【請求項6】 前記車両には前記台秤に対する車両の相
    対位置を監視する監視手段を設け、前記車両のキャブ内
    には、該監視手段からの信号により前記台秤に対する車
    両の相対位置を知らせる報知手段を設けてなる請求項
    2,3,4または5に記載の車両重量計測装置。
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