JP2003074940A - 給排気装置 - Google Patents

給排気装置

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JP2003074940A
JP2003074940A JP2001264431A JP2001264431A JP2003074940A JP 2003074940 A JP2003074940 A JP 2003074940A JP 2001264431 A JP2001264431 A JP 2001264431A JP 2001264431 A JP2001264431 A JP 2001264431A JP 2003074940 A JP2003074940 A JP 2003074940A
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Japan
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air
hood
intake
air supply
air outlet
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JP2001264431A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Kikuchi
芳正 菊池
Yoshinori Narukawa
嘉則 成川
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気吹出口の外周囲に最終的な吹出方向を規
定するフードを設け、同フードの大きさを任意に選択す
ることにより、ダクトの寸法変更や金型等の変更を不要
とし、汎用性を高くして、換気エリアの大小に拘わら
ず、より安定したエアカーテン流を形成することができ
るようにした低コストの給排気装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 下方側所定局所領域の空気を吸気して排
気する吸気口10aを有する吸気フード10と、該吸気
フード10の外周囲に空気を吹き出す空気吹出口3を有
する給気フード4とを備えてなる給排気装置において、
上記空気吹出口3の外周囲に、上記給気フード4とは別
に、排気対象領域の広さに応じた大きさの、最終的に吹
出気流の吹出方向を規定する吹出気流規制フード1を設
置するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、所定局所領域の
外周囲を囲むようにエアカーテン流を形成し、該エアカ
ーテン流内の空気をそれと逆方向に吸引することにより
排気する給排気装置に関するものである。
【0002】
【先行技術】例えば所定の局所領域の換気を行う局所換
気装置として、当該局所領域の外周囲にエアカーテン状
に空気を送風する一方、該エアカーテン流内において、
上記局所領域の空気を吸引して外部に排出するようにし
たものが、本願発明者等によって既に提案されている。
【0003】例えば、その一例として図3に示されるよ
うなものがある。
【0004】図3中、先ず符号4は、上記局所領域の上
方部に設けられた例えば略円錐台形状の外気送風フード
であり、この外気送風フード4の内側下方には、所定の
間隔を置いて比較的深さの浅いドーム形状の排気方向へ
の吸気フード10がその開口縁部10dを上記外気送風
フード4の下端側開口面から所定寸法下方に突出させた
状態で着脱可能に設けられている。そして、それによ
り、上記外気送風フード4とその内側の吸気フード10
との間に、後述する外気送風ダクト(給気ダクト)5の
外気導入口5aを介して導入した外気を有効に旋回させ
ながら空気吹出口3方向に導くための進行方向に次第に
通路径が拡大した送風空気旋回空間4cが形成され、上
記空気吹出口3に供給する空気流を予じめ所定流速の旋
回流に形成するようになっている。
【0005】また、この送風空気旋回空間4c内には、
上記吸気フード10の上方部側に位置して、上記のよう
にして形成された旋回流を整流し、その流速分布を均一
化するための多数の空気流整流孔6a,6a・・・を有
した整流板6が設けられている。この整流板6は、例え
ばパンチングプレートにより形成され、後述する吸気ダ
クト2外周のスリーブ(連結部材)20と上記外気送風
フード4に対し、それぞれリング状のコーナブラケット
61,62を介して内外両端側で取り付けられている。
【0006】さらに、上記外気送風フード4側には、室
外から供給される外気を導入すべく上記外気送風ダクト
5先端側の外気導入口5aが連通状態で接続されてい
る。また上記吸気フード10には上記外気送風フード4
の筒状の接続用頂部4aを上方から下方に貫通して導入
され、その下端側吸気口2aが上記吸気フード10の集
気用の開口10a面付近に位置するように筒状に延設
(突設)された吸気ダクト2が上記外気送風ダクト5と
同軸の状態で接続されている。一方、外気送風ダクト5
の外気吸入端、吸気ダクト2の内気排出端は、それぞれ
戸外に延設されている。そして、これら外気送風ダクト
5、吸気ダクト2の同図示しない戸外への延設端には、
例えば多翼送風機(シロッコファン)よりなる外気送風
ファン(給気ファン)、吸気ファン(吸排気ファン)が
それぞれ設けられ、それらの駆動により各々対応する外
気送風作用、吸排気作用が実現されるようになってい
る。
【0007】また、上記吸気ダクト2の送風空気旋回空
間4c内外周部分には、当該吸気ダクト2を貫挿し得る
上述のスリーブ20が嵌装されており、該スリーブ20
を介して、後述するように上記外気送風フード4に対し
て、上述した整流板6の他に旋回流生成ステータ30
a,30a・・・並びに吸気フード10が一体化される
ようになっている。
【0008】また、吸気ダクト2も該スリーブ20内に
貫挿されて上述のように吸気口2a位置を適切な位置に
設定した上で固定されるようになっている。
【0009】さらに同吸気ダクト2の吸気口2aの上部
外周には、上記吸気フード10内に集気された内気を吸
引する補助吸気口2b,2b・・・が、また下端には油
受け溝7aを有する断面U変形状の油受け7が各々設け
られている。
【0010】また、上記空気吹出口3は、例えば、上記
外気送風フード4の下端4b側内周面と上記吸気フード
10の肩部10c外周面との間にあって所定の通路長さ
を有して全周方向に連続して環状に開口されており、そ
の上方側から下方側に向けて次第に中心径が拡大する所
定の傾斜角で斜めに形成されている。そして、その空気
吹出通路部分には、それぞれ螺旋方向下方に所定の傾斜
角(ラジアル角)を有した多数枚の旋回流生成ステータ
30a,30a・・・が全周方向に所定の間隔を保って
並設されている。
【0011】この旋回流生成ステータ30a,30a・
・・は、中央に上記スリーブ20への嵌合口を形成した
円形の金属平板10の外周縁に放物線方向のスリットを
入れて、設けるべき旋回流生成ステータ30a,30a
・・・の数に対応して帯状に切欠き、該切り欠かれた各
帯状部を当該金属平板30の本体部30b側所定の位置
(放射線上の位置)で所定の角度に折り曲げることによ
り、所定の縦横寸法で所定のラジアル角を有して放物線
方向に延びる緩やかな円弧形状のものに形成されてい
る。そして、その金属平板本体部30bの内周側スリー
ブ嵌合口の周縁部を上記吸気ダクト2外周のスリーブ2
0の下端側フランジ20a上に上方から嵌合載置し、円
形の長穴を介して位置決めした上で、ビスにより固定さ
れて、上記旋回流生成ステータ30a,30a・・・部
分が上記空気吹出口3の空気吹出通路内に適切に設置さ
れるようになっている。
【0012】また、このようにして旋回流生成ステータ
30a,30a・・・の平板本体部30bを支持する上
記スリーブ20の下端側フランジ20aの下面側には上
記ドーム形状の吸気フード10の天板部10bがスライ
ド係合方式等の着脱可能な取り付け手段により、下方側
から容易に取り付け又は取り外しができるように一体に
取り付けられている。
【0013】すなわち、この吸気フード10の取り付け
は、例えば上記スリーブ20の下端側フランジ20aの
下面側に鉤形の上下方向に所定の隙間を有する係合片1
3,13・・・を設ける一方、上記吸気フード10の天
板10b側に同係合片13,13・・・を任意に嵌合
し、同嵌合位置から所定回転角だけ周方向にスライド回
転させることによって、その側縁部が上記隙間内に入っ
て位置決め状態で重なり合うように係合する角形の係合
穴を設けることにより実現されるようになっており、上
記係合位置でビスにより固定されている。
【0014】したがって、以上の構成では、今例えば上
記外気送風ダクト5側の外気送風ファンおよび吸気ダク
ト2側の吸気ファンがそれぞれ駆動されたとすると、先
ず上記外気送風ダクト5を介して外気導入口5aに導か
れた外気が、外気送風ファンからの送風圧によって上記
送風空気旋回空間4c内に吹き出される。そして、同送
風空気旋回空間4c内で効率良く旋回されながら整流板
6の整流孔6a,6a・・・により整流されて、均一な
流速の安定した旋回流となって上記外気送風フード4の
下端側内周面4bと上記吸気フード10の肩部外周面1
cとの間に設けられた空気吹出口3に供給される。そし
て、該空気吹出口3の空気吹出通路を通過する時に、上
記旋回流生成ステータ3a,3a・・・によって、さら
に大きく旋回方向のベクトルが付与され、より強く全周
方向に気流速度が均一な安定した螺旋状の旋回気流F1
となって、吸気フード10の下端部外周縁のエッジ部1
4で水平方向にガイドされながら、下方側所定局所領域
の外周囲に向けて斜め方向に吹き出される。
【0015】その結果、該螺旋状の安定した吹出旋回気
流F1により、上記所定局所領域内の空気を周囲に拡散
しないように包囲する確実なエアカーテン流が形成され
るとともに、その中心軸方向内側には、それと逆方向の
上記吸気ダクト2の上記吸気フード10の開口10a面
付近まで筒状に延設された吸気口2a方向に向けて上記
吸気ファンの吸引力により下方から上方に上昇する竜巻
状の安定した旋回吸気流F2が形成される。
【0016】そして、それにより上記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテン流によって包まれた局所
領域内の空気F2の確実な排気が可能となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の構成
の給排気装置の場合、次のような問題がある。
【0018】すなわち、図3の構成の給排気装置の構成
の場合は、基本的に上記吸気フード10および外気送風
フード4の2重フードの直径によって、換気可能エリア
の大きさが決まるので、換気可能エリアを広くしようと
すると、当該吸気フード10および外気送風フード4の
直径を拡大する必要があり、また同エリアを狭くしよう
とすると、それらの直径を小さくする必要がある(図4
の上下の図参照)。
【0019】そして、その場合、何れによるかで、例え
ばダクト部の寸法変更を含めて金型等を変更することも
必要となり、汎用性に欠け、きわめて高コストなものと
なる。
【0020】また、空気吹出口3における空気の吹出速
度が大きいために、吹出気流の乱れも大きくなり、吹出
方向が図示F1,F1′のように変化しやすく、安定しな
い。
【0021】また、その結果、吸気フード10側の空気
吸込性能も悪化する。
【0022】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、上記空気吹出口の外周囲に、最終
的に吹出気流の吹出方向を規定する吹出気流規制フード
を設け、同フードの大きさを任意に選択できるようにす
ることにより、上述の問題を解決し、より安定したエア
カーテン流を形成することができるようにした給排気装
置を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願発明は、該目的を達
成するために、次のような課題解決手段を備えて構成さ
れている。
【0024】(1) 請求項1の発明 この発明の給排気装置は、下方側所定局所領域の空気を
吸気して排気する吸気口10aを有する吸気フード10
と、該吸気フード10の外周囲に空気を吹き出す空気吹
出口3を有する給気フード4とを備えてなる給排気装置
において、上記空気吹出口3の外周囲に、上記給気フー
ド4とは別に、排気対象領域の広さに応じた大きさの、
最終的に吹出気流の吹出方向を規定する吹出気流規制フ
ード1が設置されていることを特徴としている。
【0025】したがって、該構成では、空気吹出口3か
ら吹き出された風速の大きな吹出気流F1は、同空気吹
出口3部分で先ず第1段階として空気流の吹出方向が規
制された後、上記給気フード4とは別に設けられ、上記
排気対象領域の広さに応じた所定の大きさの吹出気流規
制フード1内を旋回しながら半径方向外方に拡大し、或
る程度流速を低下させた後、同吹出気流規制フード1に
より、最終的に吹出方向が適切に決定されて吹き出され
るようになる。
【0026】したがって、同吹出気流規制フード1を出
た吹出気流の吹出方向は従来に比べて遥かに安定したも
のとなる。
【0027】そして、このような有効な吹出方向規制作
用を果たす上記吹出気流規制フード1自体は、上述のよ
うに排気対象領域の広さに応じた大きさのものが設置さ
れるようになっている。
【0028】したがって、上記給気フード4および吸気
フード10等本体側各部の変更は不要であり、完全に汎
用的に使用することができる。その結果、従来に比べ
て、当然装置コストも大幅に低下する。
【0029】(2) 請求項2の発明 この発明の給排気装置は、上記請求項1記載の発明の構
成において、吹出気流規制フード1は、上記給気フード
4および吸気フード10とは別体に形成され、排気対象
領域の広さに応じた大きさのものが選択的に設置される
ようになっていることを特徴としている。
【0030】したがって、該構成では、空気吹出口3か
ら吹き出された風速の大きな吹出気流F1は、上述のよ
うに、同空気吹出口3部分で先ず第1段階として空気流
の吹出方向が規制された後、上記排気対象領域の広さに
応じて選択設置された、上記給気フード4および吸気フ
ード10とは別体の所定の大きさの吹出気流規制フード
1内を旋回しながら半径方向外方に拡大し、或る程度流
速を低下させた後、同吹出気流規制フード1により、最
終的に吹出方向が適切に決定されて吹き出されるように
なる。
【0031】したがって、同吹出気流規制フード1を出
た吹出気流の吹出方向は従来に比べて遥かに安定したも
のとなる。
【0032】そして、このような有効な吹出方向規制作
用を果たす上記吹出気流規制フード1自体は、上述のよ
うに排気対象領域の広さに応じた大きさのものが適切に
選択されて設置されるようになっている。
【0033】したがって、上記給気フード4および吸気
フード10等本体側各部の変更は不要であり、完全に汎
用的に使用することができる。その結果、従来に比べ
て、当然装置コストも大幅に低下する。
【0034】(3) 請求項3の発明 この発明の給排気装置は、上記請求項1又は2記載の発
明の構成において、吹出気流規制フード1は、空気吹出
口3の外周囲を囲み、上記空気吹出口3で一旦決定され
た空気の吹出方向を、さらに第2段階として最終的に規
定する側壁部1bを有することを特徴としている。
【0035】したがって、該構成では、上記空気吹出口
3から吹き出された風速の大きな吹出気流F1は、同空
気吹出口3部分で先ず第1段階として空気流の吹出方向
が規制された後、上記吹出気流規制フード1内を旋回し
ながら半径方向外方に拡大し、或る程度流速を低下させ
た後、その側壁部1b部分で、さらに最終的に吹出方向
が適切に決定されて吹き出されるようになる。
【0036】したがって、同吹出気流規制フード1の側
壁部1bを出た吹出気流の吹出方向は従来に比べて遥か
に安定したものとなる。
【0037】(4) 請求項4の発明 この発明の給排気装置は、上記請求項3記載の発明の構
成において、側壁部1bの下端は、空気吹出口3の空気
吹出方向延長線Lよりも下方に延びて設けられているこ
とを特徴としている。
【0038】したがって、該構成では、空気吹出口3か
ら吹き出された風速の大きな吹出気流F1は、同空気吹
出口3部分で先ず第1段階として空気流の吹出方向が規
制された後、上記吹出気流規制フード1内を旋回しなが
ら半径方向外方に拡大し、或る程度流速を低下させた
後、上記空気吹出口3の空気吹出方向延長線Lよりも下
方に位置する、その側壁部1bの下端部分で、さらに最
終的に吹出方向が適切に決定されて吹き出されるように
なる。
【0039】したがって、同吹出気流規制フード1の下
端側開口面を出た吹出気流の吹出方向は従来に比べて遥
かに安定したものとなる。
【0040】(5) 請求項5の発明 この発明の給排気装置は、上記請求項2記載の発明の構
成において、吹出気流規制フード1は、給気フード4に
対して着脱可能に嵌合して支持される嵌合部1dを有す
ることを特徴としている。
【0041】したがって、該構成では、例えば大径の吹
出気流規制フード1を採用して給気フード4に対して嵌
合設置すると、広いエリアの局所換気を行うのに適した
ものとなる一方、例えば小径の吹出気流規制フード1を
採用して同給気フード4に嵌合設置すると、狭いエリア
の局所換気を行うのに適したものとなる。
【0042】(6) 請求項6の発明 この発明の給排気装置は、上記請求項1,2,3,4又
は5記載の発明の構成において、空気吹出口3付近に
は、空気吹出口3から吹き出される吹出気流を螺旋状に
旋回させる旋回流生成手段30a,30a・・・が設け
られていることを特徴としている。
【0043】したがって、該構成では、上記空気吹出口
3から吹き出される空気流は、上記旋回流生成手段30
a,30a・・・によって、旋回方向のベクトルが付与
され、全周方向に気流速度が均一な安定した螺旋状の旋
回気流F1となって下方側所定局所領域の外周囲に向け
て斜め水平方向に吹き出される。
【0044】その結果、該螺旋状の安定した吹出旋回気
流F1により、上記所定局所領域内の空気を周囲に拡散
しないように包囲する確実なエアカーテン流が形成され
るとともに、その中心軸方向内側には、それと逆方向の
上記吸気フード10の吸気口10c方向に向けて下方か
ら上方に上昇する竜巻状の安定した旋回吸気流F2が形
成される。
【0045】そして、それにより上記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテン流によって包まれた局所
領域内の空気F2の確実な排気が可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上の結果、本願発明によると、吸気エ
リアの大小に拘わらず、最終的に形成されるエアカーテ
ン流が安定し、吸気性能も十分に向上する。
【0047】また、それでいながら、低コストな給排気
システムを実現することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本願発明の実
施の形態に係る給排気装置を採用して構成したトルネー
ド型局所換気装置の構成および作用を示している。
【0049】図1および図2中、先ず符号4は、上記局
所領域の上方部に設けられた例えば略円錐台形状の第1
の外気送風フード(給気フード)であり、この第1の外
気送風フード4の内側下方には、所定の間隔を置いて比
較的深さの浅いドーム形状の排気方向への吸気フード1
0がその開口縁部10dを上記第1の外気送風フード4
の下端側開口面から所定寸法下方に突出させた状態で着
脱可能に設けられている(後述)。そして、それによ
り、上記第1の外気送風フード4とその内側の吸気フー
ド10との間に、後述する外気送風ダクト(給気ダク
ト)5の外気導入口5aを介して導入した外気を有効に
旋回させながら後述する空気吹出口3方向に導くための
進行方向に次第に通路径が拡大した送風空気旋回空間4
cが形成され、上記空気吹出口3に供給する空気流を予
じめ所定流速の旋回流に形成するようになっている。
【0050】また、この送風空気旋回空間4c内には、
上記吸気フード10の上方部側に位置して、上記のよう
にして形成された旋回流を整流し、その流速分布を均一
化するための多数の空気流整流孔6a,6a・・・を有
した整流板6が設けられている。この整流板6は、例え
ばパンチングプレートにより形成され、後述する吸気ダ
クト2外周のスリーブ(連結部材)20と上記第1の外
気送風フード4に対し、それぞれリング状のコーナブラ
ケット61,62を介して内外両端側で取り付けられて
いる。
【0051】さらに、上記第1の外気送風フード4側に
は、室外から供給される外気を導入すべく上記外気送風
ダクト5先端側の外気導入口5aが連通状態で接続され
ている。また上記吸気フード10には上記第1の外気送
風フード4の筒状の接続用頂部4aを上方から下方に貫
通して導入され、その下端側吸気口2aが上記吸気フー
ド10の集気用の開口10a面付近に位置するように筒
状に延設(突設)された吸気ダクト2が上記外気送風ダ
クト5と同軸の状態で接続されている。一方、外気送風
ダクト5の外気吸入端、吸気ダクト2の内気排出端は、
それぞれ戸外に延設されている。そして、これら外気送
風ダクト5、吸気ダクト2の同図示しない戸外への延設
端には、例えば多翼送風機(シロッコファン)よりなる
外気送風ファン(給気ファン)、吸気ファン(吸排気フ
ァン)がそれぞれ設けられ、それらの駆動により各々対
応する外気送風作用、吸排気作用が実現されるようにな
っている。
【0052】また、上記吸気ダクト2の送風空気旋回空
間4c内外周部分には、当該吸気ダクト2を貫挿し得る
上述のスリーブ20が嵌装されており、該スリーブ20
を介して、後述するように上記第1の外気送風フード4
に対して、上述した整流板6の他に旋回流生成ステータ
30a,30a・・・並びに吸気フード10が一体化さ
れるようになっている。
【0053】また、吸気ダクト2も該スリーブ20内に
貫挿されて上述のように吸気口2a位置を適切な位置に
設定した上で固定されるようになっている。
【0054】さらに同吸気ダクト2の吸気口2aの上部
外周には、上記吸気フード10内に集気された内気を吸
引する補助吸気口2b,2b・・・が、また下端には油
受け溝7aを有する断面U変形状の油受け7が各々設け
られている。
【0055】また、上記空気吹出口3は、例えば、上記
第1の外気送風フード4の下端4b側内周面と上記吸気
フード10の肩部10c外周面との間にあって所定の通
路長さを有して全周方向に連続して環状に開口されてお
り、その上方側から下方側に向けて次第に中心径が拡大
する所定の傾斜角で斜めに形成されている。そして、そ
の空気吹出通路部分には、それぞれ螺旋方向下方に所定
の傾斜角(ラジアル角)を有した多数枚の旋回流生成ス
テータ30a,30a・・・が全周方向に所定の間隔を
保って並設されている。
【0056】この旋回流生成ステータ30a,30a・
・・は、中央に上記スリーブ20への嵌合口を形成した
円形の金属平板10の外周縁に放物線方向のスリットを
入れて、設けるべき旋回流生成ステータ30a,30a
・・・の数に対応して帯状に切欠き、該切り欠かれた各
帯状部を当該金属平板30の本体部30b側所定の位置
(放射線上の位置)で所定の角度に折り曲げることによ
り、所定の縦横寸法で所定のラジアル角を有して放物線
方向に延びる緩やかな円弧形状のものに形成されてい
る。そして、その金属平板本体部30bの内周側スリー
ブ嵌合口の周縁部を上記吸気ダクト2外周のスリーブ2
0の下端側フランジ20a上に上方から嵌合載置し、円
形の長穴を介して位置決めした上で、ビスにより固定さ
れて、上記旋回流生成ステータ30a,30a・・・部
分が上記空気吹出口3の空気吹出通路内に適切に設置さ
れるようになっている。
【0057】また、このようにして旋回流生成ステータ
30a,30a・・・の平板本体部30bを支持する上
記スリーブ20の下端側フランジ20aの下面側には上
記ドーム形状の吸気フード10の天板部10bがスライ
ド係合方式等の着脱可能な取り付け手段により、下方側
から容易に取り付け又は取り外しができるように一体に
取り付けられている。
【0058】すなわち、この吸気フード10の取り付け
は、例えば上記スリーブ20の下端側フランジ20aの
下面側に鉤形の上下方向に所定の隙間を有する係合片1
3,13・・・を設ける一方、吸気フード10の天板1
0b側に同係合片13,13・・・を任意に嵌合し、同
嵌合位置から所定回転角だけ周方向にスライド回転させ
ることによって、その側縁部が上記隙間内に入って位置
決め状態で重なり合うように係合する角形の係合穴を設
けることにより実現されるようになっており、上記係合
位置でビスにより固定されている。
【0059】さらに、符号1は上記第1の外気送風フー
ド4の外周に上方側から嵌合支持され、上記空気吹出口
3の外周囲を囲む第2の外気送風フード(吹出気流規制
フード)であり、その下方側面が全面的に開口している
一方、上方側面に天板部1aが設けられた逆向きの有底
筒状体により形成されている。そして、その上記天板部
1aの中央部に上記第1の外気送風フード4への嵌合穴
を有するテーパ面形状の嵌合部1dが設けられている。
また、その下方側側壁部(周壁部)1bの高さは、同第
1の外気送風フード4への嵌合状態において、その下端
側開口面1cが、上記空気吹出口3の空気吹出方向延長
線Lよりも所定寸法下方で、かつ上記吸気フード10の
集気口10aの開口面よりも所定寸法下方に位置し得る
ような寸法に設定されている。
【0060】ところで、この第2の外気送風フード1
は、その直径φをφ1,φ2(φ1>φ2)と2種に設定し
たものが準備されており、例えば図1のように大径φ1
のものを採用して第1の外気送風フード4に嵌合設置す
ると、広いエリアの局所換気を行うのに適したものとな
る一方、例えば図2のように小径φ2のものを採用して
第1の外気送風フード4に嵌合設置すると、狭いエリア
の局所換気を行うのに適したものとなるようになってい
る。
【0061】もちろん、この種類は必要に応じて増やす
ことができる。
【0062】したがって、以上の構成では、今例えば上
記外気送風ダクト5側の外気送風ファンおよび吸気ダク
ト2側の吸気ファンがそれぞれ駆動されたとすると、先
ず上記外気送風ダクト5を介して外気導入口5aに導か
れた外気が、外気送風ファンからの送風圧によって上記
送風空気旋回空間4c内に吹き出される。そして、同送
風空気旋回空間4c内で効率良く旋回されながら整流板
6の整流孔6a,6a・・・により整流されて、均一な
流速の安定した旋回流となって上記第1の外気送風フー
ド4の下端側内周面4bと上記吸気フード10の肩部外
周面1cとの間に設けられた空気吹出口3に供給され
る。そして、該空気吹出口3の空気吹出通路を通過する
時に、上記旋回流生成ステータ3a,3a・・・によっ
て、さらに大きく旋回方向のベクトルが付与され、より
強く全周方向に気流速度が均一な安定した螺旋状の旋回
気流F1となって下方側所定局所領域の外周囲に向けて
斜め水平方向に吹き出される。
【0063】その結果、該螺旋状の安定した吹出旋回気
流F1により、上記所定局所領域内の空気を周囲に拡散
しないように包囲する確実なエアカーテン流が形成され
るとともに、その中心軸方向内側には、それと逆方向の
上記吸気ダクト2の上記吸気フード10の集気用開口1
0a面付近まで筒状に延設された吸気口2a方向に向け
て上記吸気ファンの吸引力により下方から上方に上昇す
る竜巻状の安定した旋回吸気流F2が形成される。
【0064】そして、それにより上記螺旋状の吹出旋回
気流F1よりなるエアカーテン流によって包まれた局所
領域内の空気F2の確実な排気が可能となる。
【0065】しかも、その場合において、本実施の形態
の構成では、上記のように、上記空気吹出口3の外周囲
に、所定の直径φの逆有底筒状体構造の第2の外気送風
フード1が、当該設置現場の換気対象領域の広さに応じ
て設置されている。
【0066】そして、上記空気吹出口3から吹き出され
た風速の大きな吹出気流F1は、先ず上記空気吹出口3
と吸気フード10の外周縁部の水平方向のエッジ部14
部分で空気流の吹出方向が第1段階として図示仮想線L
方向に規制された後、同第2の外気送風フード1内を旋
回しながら半径方向外方に拡大し、或る程度流速を低下
させた後に、上記空気吹出口3の空気吹出方向延長線L
よりも下方に位置する同吹出気流規制フード1の側壁部
1bの下端部分で、さらに最終的に吹出方向(吹出角)
が適切に決定(規制)されて吹き出されるようになる。
【0067】したがって、当該第2の外気送風フード1
の下端側開口面1cを出た吹出気流の吹出方向(吹出
角)は従来に比べて遥かに安定したものとなる。
【0068】そして、このような有効な吹出方向規制作
用を果たす上記第2の外気送風フード1は、上述のよう
に、例えば直径φの異なる大小2種(又はそれ以上の複
数種)のものφ1,φ2(φ1〜φn)が、設置される換
気対象エリア(排気対象エリア)の広さに応じて複数個
準備され、任意に選択して設置されるようになってい
る。
【0069】したがって、上記第1の外気送風フード4
および吸気フード10等装置本体側各部の変更は不要で
あり、完全に汎用的に使用することができる。その結
果、当然給排気装置全体のコストも大幅に低下する。
【0070】なお、以上の構成においては、あくまでも
一例として上記吹出気流規制フードとしての第2の外気
送風フード1の、給気フードである第1の外気送風フー
ド4への取付けは、嵌合による着脱可能構造を採用した
が、これは例えばネジ止め又は溶接等の固定式の取付構
造であってもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る給排気装置により
構成したトルネード型局所換気装置の第1の使用形態の
構成を示す断面図である。
【図2】同装置の第2の使用形態の構成を示す断面図で
ある。
【図3】従来の給排気装置により構成したトルネード型
局所換気装置の構成を示す断面図である。
【図4】同従来の装置の問題点を示す大小2つの装置の
対比断面図である。
【符号の説明】
1は第2の外気送風フード、1aは天板部、1bは側壁
部、1cは開口面、3は空気吹出口、4は第1の外気送
風フード、6は整流板、10は吸気フード、30aは旋
回流生成ステータである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方側所定局所領域の空気を吸気して排
    気する吸気口(10a)を有する吸気フード(10)
    と、該吸気フード(10)の外周囲に空気を吹き出す空
    気吹出口(3)を有する給気フード(4)とを備えてな
    る給排気装置において、上記空気吹出口(3)の外周囲
    に、上記給気フード(4)とは別に、排気対象領域の広
    さに応じた大きさの、最終的に吹出気流の吹出方向を規
    定する吹出気流規制フード(1)が設置されていること
    を特徴とする給排気装置。
  2. 【請求項2】 吹出気流規制フード(1)は、上記給気
    フード(4)および吸気フード(10)とは別体に形成
    され、排気対象領域の広さに応じた大きさのものが選択
    的に設置されるようになっていることを特徴とする請求
    項1記載の給排気装置。
  3. 【請求項3】 吹出気流規制フード(1)は、空気吹出
    口(3)の外周囲を囲み、上記空気吹出口(3)で一旦
    決定された空気の吹出方向を最終的に規定する側壁部
    (1b)を有することを特徴とする請求項1又は2記載
    の給排気装置。
  4. 【請求項4】 側壁部(1b)の下端は、空気吹出口
    (3)の空気吹出方向延長線(L)よりも下方に延びて
    設けられていることを特徴とする請求項3記載の給排気
    装置。
  5. 【請求項5】 吹出気流規制フード(1)は、給気フー
    ド(4)に対して着脱可能に嵌合して支持される嵌合部
    (1d)を有することを特徴とする請求項2記載の給排
    気装置。
  6. 【請求項6】 空気吹出口(3)付近には、空気吹出口
    (3)から吹き出される吹出気流を螺旋状に旋回させる
    旋回流生成手段(30a),(30a)・・・が設けら
    れていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5
    記載の給排気装置。
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