JP2003074450A - 内燃機関のシリンダブロック構造 - Google Patents
内燃機関のシリンダブロック構造Info
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- JP2003074450A JP2003074450A JP2001268267A JP2001268267A JP2003074450A JP 2003074450 A JP2003074450 A JP 2003074450A JP 2001268267 A JP2001268267 A JP 2001268267A JP 2001268267 A JP2001268267 A JP 2001268267A JP 2003074450 A JP2003074450 A JP 2003074450A
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- cooling water
- water jacket
- cylinder block
- heater
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリンダブロック内の冷却水ジャケット内に
暖機ヒータの加熱体を挿入し、冷却水ジャケット内の冷
却水を直接加熱することができる内燃機関のシリンダブ
ロック構造を提供することである。 【解決手段】 暖機ヒータをシリンダブロックの冷却水
ジャケットに直付けし、前記暖機ヒータの加熱体を前記
冷却水ジャケット内に配置し、前記冷却水ジャケット内
の冷却水を直接加熱可能にした。
暖機ヒータの加熱体を挿入し、冷却水ジャケット内の冷
却水を直接加熱することができる内燃機関のシリンダブ
ロック構造を提供することである。 【解決手段】 暖機ヒータをシリンダブロックの冷却水
ジャケットに直付けし、前記暖機ヒータの加熱体を前記
冷却水ジャケット内に配置し、前記冷却水ジャケット内
の冷却水を直接加熱可能にした。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動時に使用する
暖機ヒータを備えた内燃機関のシリンダブロックの構造
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図２は、従来の内燃機関のシリンダブロ
ック２００の縦断正面図である。シリンダブロック２０
０には給気連絡通路９７が設けてあり、給気連絡通路９
７の下方には冷却水ジャケット９３が設けてある。冷却
水ジャケット９３の外壁面には取付金物９２を介して暖
機ヒータ９０が固着されている。暖機ヒータ９０の加熱
体９０ａは、取付金物９２内の室９２ａに収容されてお
り、室９２ａと冷却水ジャケット９３とは連通してい
る。 【０００３】内燃機関の始動時には、暖機ヒータ９０に
通電し加熱体９０ａにより室９２ａ内の水が加熱され
る。加熱された室９２ａ内の水は、冷却水ジャケット９
３内の冷却水と混合し、冷却水ジャケット９３内の冷却
水温度は上昇する。 【０００４】このようにして冬場等の気温が低いときに
は暖機ヒータ９０に通電し、加熱体９０ａで冷却水ジャ
ケット９３内の冷却水を昇温させて内燃機関の始動性を
向上させる。 【０００５】ところで、冷却水ジャケット９３は、クラ
ンクの回転半径に極めて近いところに設けられているた
め、加熱体９０ａを収容するだけの空間を確保すること
ができず、暖機ヒータ９０は室９２ａを備えた取付金物
９２を介して設けなければならない。そのため、室９２
ａ内にも水を満たして加熱させる必要があり、この余分
な水を昇温させるために大きな暖機ヒータ９０を採用す
る必要がある。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、シ
リンダブロック内の冷却水ジャケット内に暖機ヒータの
加熱体を挿入し、冷却水ジャケット内の冷却水を直接加
熱することができる内燃機関のシリンダブロック構造を
提供することを課題としている。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明では、暖機ヒータをシリンダブロックの冷却水ジ
ャケットに直付けし、前記暖機ヒータの加熱体を前記冷
却水ジャケット内に配置し、前記冷却水ジャケット内の
冷却水を直接加熱可能にした。 【０００８】 【発明の実施の形態】図１は、本発明を実施した内燃機
関のシリンダブロック１００の縦断正面図（部分図）で
ある。シリンダブロック１００は、シリンダライナ７と
の間に形成した環状水室９に連通する冷却水ジャケット
６を備えている。冷却水ジャケット６の上方には給気連
絡通路８が設けてある。 【０００９】冷却水ジャケット６を仕切るシリンダブロ
ック１００の仕切壁５には貫通孔５ａが設けてある。こ
の貫通孔５ａには暖機ヒータ１の加熱体４が挿入されて
いる。加熱体４は通電すると発熱する素材で構成されて
いる。仕切壁５には暖機ヒータ１のフランジ２がボルト
３で一体固着されている。貫通孔５ａは、フランジ２に
より水密が保たれて塞がれている。 【００１０】内燃機関の始動時には、暖機ヒータ１に通
電し、加熱体４により冷却水ジャケット６内の冷却水を
加熱する。加熱体４は、冷却水ジャケット６内に配置さ
れているので、直接冷却水ジャケット６内の冷却水を加
熱することができ、速やかに冷却水を昇温させることが
できるので、良好な始動性を提供することができる。 【００１１】今一度、図２の従来の暖機ヒータ９０と図
１の暖機ヒータ１とを比較すると、図２の暖機ヒータ９
０では、室９２ａ内の水を加熱する分だけ図１の本発明
の場合と比較して余分な熱量を提供する必要があり、必
然的に暖機ヒータ９０（図２）は暖機ヒータ１（図１）
よりも大型のものを採用しなければならない。また、室
９２ａ内の水を加熱する分だけ余分な時間がかかるた
め、冷却水ジャケット９３内の冷却水を昇温させるのに
時間がかかる。 【００１２】しかし、図１の本発明による内燃機関で
は、加熱体４を冷却水ジャケット６内に配置することが
できるので、これらの従来の問題点を解消することがで
きる。図２の従来の内燃機関の冷却水ジャケット９３
は、クランク軌跡９１の制約を受けて図２で見て左右方
向に幅を広げることができなかった。 【００１３】そのために室９２ａを備えた取付金物９２
を用いて、室９２ａ内に加熱体９０ａを収容する必要が
あり、引いては暖機ヒータ９０（加熱体９０ａ）の大型
化と冷却水ジャケット９３内の冷却水の昇温の応答性の
悪化を招いていた。 【００１４】本発明では、冷却水ジャケット６がクラン
ク軌跡１０から遠ざかるように上方に移設したので、図
１で見て左右方向に冷却水ジャケット６を広げることが
できるようになった。 【００１５】したがって、本発明では冷却水ジャケット
６内に暖機ヒータ１の加熱体４を収容することができる
ようになったので、図２の室９２ａ内の余分な水を加熱
せずに済み、また、冷却水ジャケット６内の冷却水を直
接加熱することができ、内燃機関の良好な始動性が得ら
れるようになった。 【００１６】 【発明の効果】本発明では、暖機ヒータ１をシリンダブ
ロック１００の冷却水ジャケット６に直付けし、暖機ヒ
ータ１の加熱体４を冷却水ジャケット６内に配置し、冷
却水ジャケット６内の冷却水を直接加熱可能にしたの
で、冷却水を速やかに昇温させることができ、内燃機関
の良好な始動性を得ることができる。 【００１７】また、従来のように暖機ヒータ１とシリン
ダブロック１００の仕切壁５の間に取付金物を介在させ
る必要がないので従来の構成（図２）と比較して水漏れ
のリスクが減少する。 【００１８】さらに、取付金物が不要になった分だけ従
来よりも部品点数を削減することができ、組立も容易に
なる。
暖機ヒータを備えた内燃機関のシリンダブロックの構造
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図２は、従来の内燃機関のシリンダブロ
ック２００の縦断正面図である。シリンダブロック２０
０には給気連絡通路９７が設けてあり、給気連絡通路９
７の下方には冷却水ジャケット９３が設けてある。冷却
水ジャケット９３の外壁面には取付金物９２を介して暖
機ヒータ９０が固着されている。暖機ヒータ９０の加熱
体９０ａは、取付金物９２内の室９２ａに収容されてお
り、室９２ａと冷却水ジャケット９３とは連通してい
る。 【０００３】内燃機関の始動時には、暖機ヒータ９０に
通電し加熱体９０ａにより室９２ａ内の水が加熱され
る。加熱された室９２ａ内の水は、冷却水ジャケット９
３内の冷却水と混合し、冷却水ジャケット９３内の冷却
水温度は上昇する。 【０００４】このようにして冬場等の気温が低いときに
は暖機ヒータ９０に通電し、加熱体９０ａで冷却水ジャ
ケット９３内の冷却水を昇温させて内燃機関の始動性を
向上させる。 【０００５】ところで、冷却水ジャケット９３は、クラ
ンクの回転半径に極めて近いところに設けられているた
め、加熱体９０ａを収容するだけの空間を確保すること
ができず、暖機ヒータ９０は室９２ａを備えた取付金物
９２を介して設けなければならない。そのため、室９２
ａ内にも水を満たして加熱させる必要があり、この余分
な水を昇温させるために大きな暖機ヒータ９０を採用す
る必要がある。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、シ
リンダブロック内の冷却水ジャケット内に暖機ヒータの
加熱体を挿入し、冷却水ジャケット内の冷却水を直接加
熱することができる内燃機関のシリンダブロック構造を
提供することを課題としている。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明では、暖機ヒータをシリンダブロックの冷却水ジ
ャケットに直付けし、前記暖機ヒータの加熱体を前記冷
却水ジャケット内に配置し、前記冷却水ジャケット内の
冷却水を直接加熱可能にした。 【０００８】 【発明の実施の形態】図１は、本発明を実施した内燃機
関のシリンダブロック１００の縦断正面図（部分図）で
ある。シリンダブロック１００は、シリンダライナ７と
の間に形成した環状水室９に連通する冷却水ジャケット
６を備えている。冷却水ジャケット６の上方には給気連
絡通路８が設けてある。 【０００９】冷却水ジャケット６を仕切るシリンダブロ
ック１００の仕切壁５には貫通孔５ａが設けてある。こ
の貫通孔５ａには暖機ヒータ１の加熱体４が挿入されて
いる。加熱体４は通電すると発熱する素材で構成されて
いる。仕切壁５には暖機ヒータ１のフランジ２がボルト
３で一体固着されている。貫通孔５ａは、フランジ２に
より水密が保たれて塞がれている。 【００１０】内燃機関の始動時には、暖機ヒータ１に通
電し、加熱体４により冷却水ジャケット６内の冷却水を
加熱する。加熱体４は、冷却水ジャケット６内に配置さ
れているので、直接冷却水ジャケット６内の冷却水を加
熱することができ、速やかに冷却水を昇温させることが
できるので、良好な始動性を提供することができる。 【００１１】今一度、図２の従来の暖機ヒータ９０と図
１の暖機ヒータ１とを比較すると、図２の暖機ヒータ９
０では、室９２ａ内の水を加熱する分だけ図１の本発明
の場合と比較して余分な熱量を提供する必要があり、必
然的に暖機ヒータ９０（図２）は暖機ヒータ１（図１）
よりも大型のものを採用しなければならない。また、室
９２ａ内の水を加熱する分だけ余分な時間がかかるた
め、冷却水ジャケット９３内の冷却水を昇温させるのに
時間がかかる。 【００１２】しかし、図１の本発明による内燃機関で
は、加熱体４を冷却水ジャケット６内に配置することが
できるので、これらの従来の問題点を解消することがで
きる。図２の従来の内燃機関の冷却水ジャケット９３
は、クランク軌跡９１の制約を受けて図２で見て左右方
向に幅を広げることができなかった。 【００１３】そのために室９２ａを備えた取付金物９２
を用いて、室９２ａ内に加熱体９０ａを収容する必要が
あり、引いては暖機ヒータ９０（加熱体９０ａ）の大型
化と冷却水ジャケット９３内の冷却水の昇温の応答性の
悪化を招いていた。 【００１４】本発明では、冷却水ジャケット６がクラン
ク軌跡１０から遠ざかるように上方に移設したので、図
１で見て左右方向に冷却水ジャケット６を広げることが
できるようになった。 【００１５】したがって、本発明では冷却水ジャケット
６内に暖機ヒータ１の加熱体４を収容することができる
ようになったので、図２の室９２ａ内の余分な水を加熱
せずに済み、また、冷却水ジャケット６内の冷却水を直
接加熱することができ、内燃機関の良好な始動性が得ら
れるようになった。 【００１６】 【発明の効果】本発明では、暖機ヒータ１をシリンダブ
ロック１００の冷却水ジャケット６に直付けし、暖機ヒ
ータ１の加熱体４を冷却水ジャケット６内に配置し、冷
却水ジャケット６内の冷却水を直接加熱可能にしたの
で、冷却水を速やかに昇温させることができ、内燃機関
の良好な始動性を得ることができる。 【００１７】また、従来のように暖機ヒータ１とシリン
ダブロック１００の仕切壁５の間に取付金物を介在させ
る必要がないので従来の構成（図２）と比較して水漏れ
のリスクが減少する。 【００１８】さらに、取付金物が不要になった分だけ従
来よりも部品点数を削減することができ、組立も容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明を実施した内燃機関のシリンダブロッ
クの縦断正面図である。 【図２】 従来の内燃機関のシリンダブロックの縦断正
面図である。 【符号の説明】 １ 暖機ヒータ ２ フランジ ３ ボルト ４ 加熱体 ５ 仕切壁 ６ 冷却水ジャケット ７ シリンダライナ ８ 給気連絡通路 ９ 環状水室 １０ クランク軌跡 １００ シリンダブロック
クの縦断正面図である。 【図２】 従来の内燃機関のシリンダブロックの縦断正
面図である。 【符号の説明】 １ 暖機ヒータ ２ フランジ ３ ボルト ４ 加熱体 ５ 仕切壁 ６ 冷却水ジャケット ７ シリンダライナ ８ 給気連絡通路 ９ 環状水室 １０ クランク軌跡 １００ シリンダブロック
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 暖機ヒータをシリンダブロックの冷却水
ジャケットに直付けし、前記暖機ヒータの加熱体を前記
冷却水ジャケット内に配置し、前記冷却水ジャケット内
の冷却水を直接加熱可能にしたことを特徴とする内燃機
関のシリンダブロック構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001268267A JP2003074450A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 内燃機関のシリンダブロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001268267A JP2003074450A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 内燃機関のシリンダブロック構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003074450A true JP2003074450A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19094275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001268267A Pending JP2003074450A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 内燃機関のシリンダブロック構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003074450A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112983670A (zh) * | 2021-02-08 | 2021-06-18 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种模拟缸盖及缸孔加工工艺 |
| US20220010750A1 (en) * | 2020-07-13 | 2022-01-13 | Powerhouse Engine Solutions Switzerland IP Holding GmbH | Internal combustion engine system |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001268267A patent/JP2003074450A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20220010750A1 (en) * | 2020-07-13 | 2022-01-13 | Powerhouse Engine Solutions Switzerland IP Holding GmbH | Internal combustion engine system |
| US11767803B2 (en) * | 2020-07-13 | 2023-09-26 | Powerhouse Engine Solutions Switzerland IP Holding GmbH | Internal combustion engine system |
| CN112983670A (zh) * | 2021-02-08 | 2021-06-18 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种模拟缸盖及缸孔加工工艺 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070125 |
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| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081030 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081104 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081226 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090127 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090326 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090421 |