JP2003074261A - 木製防火戸 - Google Patents

木製防火戸

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JP2003074261A
JP2003074261A JP2001269438A JP2001269438A JP2003074261A JP 2003074261 A JP2003074261 A JP 2003074261A JP 2001269438 A JP2001269438 A JP 2001269438A JP 2001269438 A JP2001269438 A JP 2001269438A JP 2003074261 A JP2003074261 A JP 2003074261A
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Japan
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fire door
paulownia
core
wood
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JP2001269438A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Kuroiwa
陽一郎 黒岩
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KUROIWA KENZAI KENKYUSHO KK
OKAYA KOKI KK
SEVEN KOGYO KK
Original Assignee
KUROIWA KENZAI KENKYUSHO KK
OKAYA KOKI KK
SEVEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反りを生じないで十分な防火性能を発揮する
木製防火戸を提供する。 【解決手段】 桐材21〜23を主体とする芯材20
と、表面に設けられた化粧合板40とを有する木製防火
戸10において、前記芯材20の表面には上下方向に延
びて少なくとも上端面に開口する溝25が幅方向に複数
本設けられ且つ前記芯材20と前記化粧合板40との間
には水及び水蒸気を実質的に透過しない防水シート30
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、桐材を用いた木製
防火戸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、甲種防火戸としてはスチール製し
か認められなかったので、防火戸は一般的にはスチール
製である。スチール製の防火戸は頑丈であるが、重く、
高熱で溶けてしまうなどの欠点を有する。
【0003】そこで、平成2年に甲種防火戸及び乙種防
火戸の試験方法が改正され、一定条件を満たせば木製戸
であっても甲種防火戸として認可されるようになったこ
とを契機として桐材を用いた木製防火戸が開発されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】桐材は他の木材と比較
して反りにくいことは桐ダンスに代表される用途では周
知である。しかしながら、扉として用いた場合には、産
地での乾燥度、及び使用する場所の温度・湿度により複
雑な反りが生じるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、このような事情に鑑
み、反りを生じないで十分な防火性能を発揮する木製防
火戸を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、桐材を主体とする芯材と、表面に設
けられた化粧合板とを有する木製防火戸において、前記
芯材の表面には上下方向に延びて少なくとも上端面に開
口する溝が幅方向に複数本設けられ且つ前記芯材と前記
化粧合板との間には水及び水蒸気を実質的に透過しない
防水シートが設けられていることを特徴とする木製防火
戸にある。
【0007】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記芯材が、複数の桐部材を積層した積層板である
ことを特徴とする木製防火戸にある。
【0008】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記芯材は、端部に補強部材を有することを
特徴とする木製防火戸にある。
【0009】かかる本発明の木製防火戸は、防火戸の両
側で温度差が生じて芯材内部の水分が暖かい表面側から
冷たい表面側へ移動しても、芯材の表面に設けられた防
水シートでトラップされ、化粧合板に影響を及ぼすこと
がないので、当該芯材に反りが発生することがない。
【0010】また、火災発生時などに加熱された場合に
は、芯材内部の水分が外部に発散されようとするが、こ
のとき発生する水蒸気は芯材表面に設けられた溝を通っ
て上方へ抜けるので、水蒸気の発散によっての破壊が防
止され、十分な防火性能を発揮する。
【0011】ここで、芯材は、桐材を用いたものであれ
ば基本的には限定されるものではないが、桐材として反
りが出難いとされている品質の材料を用いるのが好まし
い。また、芯材は、天然の桐から切り出した桐材又は桐
の集成材の何れを用いてもよく、一枚物でも積層材でも
よい。
【0012】一般的には桐の集成材を用いて複数枚積層
して用いるのが好ましく、さらに、木目(繊維方向)を
略直交するようにクロスさせて3層構造とした積層材が
特に好ましいといわれている。
【0013】一方、防水シートは、芯材中の水分が表面
から発散するのを防止する機能を有するものであれば特
に限定されず、樹脂シート、紙や布に樹脂や撥水塗料を
コーティングしたシートなどを挙げることができる。ま
た、樹脂シートに紙を積層したものを用いてもよい。樹
脂シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ナイロン等
を挙げることができる。何れにしても、防水シートは、
透湿度として、20(g/m・24hours)以
下、好ましくは、10(g/m・24hours)以
下のものを用いることが好ましい。
【0014】なお、防水シートは、防火性能には直接関
係しないので、火災時等に形状を保持している必要はな
いが、着火温度の高いものであるのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を一実施形態に基づい
て説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施形態に係る木製防
火戸の概略斜視図である。また、図2は、本発明の一実
施形態に係る木製防火戸の断面図であって、(a)は縦
断面図であり、(b)は横断面図である。
【0017】図1及び図2に示すように、本実施形態の
木製防火戸10は、複数の桐部材21〜23を積層した
芯材20と、この芯材20の両側の表面に設けられた防
水シート30と、防水シート30の表面に接合された化
粧合板40とを具備する。ここで、防水シート30は、
芯材20及び化粧合板40の何れか一方又は両方に粘着
又は接着するように設けてもよいし、芯材20及び化粧
合板40で挟持することにより保持してもよい。
【0018】芯材20は、木目方向(繊維方向)が長手
方向に一致した桐部材21、22との間に、桐部材2
1、22の木目方向と直交する方向である桐部材23を
挟持して積層した三層構造である。なお、この芯材20
を構成する桐部材21〜23は、それぞれ所定の大きさ
に形成されたものであってもよいし、短い寸法のものを
複数枚継ぎ合わせたものであってもよい。
【0019】このように、桐部材21〜23の木目方向
が略直交するようにクロス張りすることによって芯材2
0を作製するようにしたので、効果的に反りの発生を防
止することができる。
【0020】また、芯材20の上下左右の端面には、桐
材より堅い木材からなる補強部材24が設けられてい
る。
【0021】さらに、芯材20の表面、すなわち、桐部
材21、22及び補強部材24の表面には、上下方向に
延びて上端面及び下端面に開口する溝25が幅方向に複
数本並設されている。これらの溝25は、芯材20の内
方に向かって幅が漸小する断面V字形状を有し、桐部材
21、22の厚さ方向に一部まで切り込んで設けられて
いる。なお、本実施形態では、これらの溝25は、幅
1.0mm〜1.5mm程度、150〜200mm程度
のピッチで形成さている。
【0022】一方、芯材20の両側の表面に貼着される
防水シート30は、本実施形態では、透湿度が7〜10
(g/m・24hours)、厚さが40μmの防水
シート((株)トッパン・コスモ製;VSシート)を用
いた。この防水シート30は、図3に示すように、防湿
樹脂層31の両面に紙間強化紙32を接合した構造を有
する。なお、透湿度は、JIS Z 0208カップ法
(40℃90%RH)に準拠して測定した。
【0023】このように、芯材20の両側の表面に防水
シート30を設けることにより、芯材20からの水分の
発散による反りの発生を効果的に防止することができ
る。なお、この防水シート30は、芯材20の表面から
水蒸気が発散するのを防止するものであるので、少なく
とも芯材20の表面のみに設ければよい。
【0024】なお、防水シート30は、芯材20及び化
粧合板40の間に設けられている。この化粧合板40
は、例えば、耐火接着剤などの接着剤、あるいはビス、
タッカー針等を用いて防水シート30及び芯材20の上
下端面に接合される。勿論、化粧合板40を防水シート
30及び芯材20の上下端面に確実に接合できれば、特
にこれらに限定されない。また、このような化粧合板4
0に用いる材質としては、天然の木材で形成されていれ
ば特に限定されない。勿論、化粧合板40は、天然の木
材を用いて形成した集成材、積層材等であってよい。な
お、本実施形態では、厚さ4.0mmの化粧合板40と
した。
【0025】さらに、木製防火戸10の左右の端面に
は、横手部材50が設けられている。この横手部材50
は、端面の化粧及び補強を行うもので、材質等は特に限
定されない。なお、上下端面には何も設けていないが、
場合によっては化粧のための部材を設けてもよい。
【0026】このように、本実施形態の木製防火戸10
は、芯材20の両側の表面に防水シート30を設けると
共に、桐部材21〜23の木目方向を略直交するように
クロス張りした三層構造の芯材20を用いて作製するた
めに、木製防火戸10の両側で温度差が生じて芯材20
内部の水分が暖かい表面側から冷たい表面側へ移動して
も、冷たい表面側の芯材20の表面に設けられた防水シ
ート30によってトラップされ外部に発散されることが
ないので、芯材20の反りの発生を効果的に防止するこ
とができる。
【0027】さらに、芯材20の表面に上下方向に延び
て上端面又は下端面に開口する溝25を幅方向に複数本
設けることにより、火災発生時等に芯材20内部から発
生する水蒸気を外部に容易に発散させることができるた
め、水蒸気の発散によって木製防火戸10の破壊を防止
することができると共に十分な防火性能を発揮すること
ができる。
【0028】なお、本実施形態では、芯材20の表面に
設けられた溝25のそれぞれは、芯材20内部の水分を
外部に効果的に発散させるために、芯材20の上端面及
び下端面の両方に開口するようにしたが、芯材20の少
なくとも上端面に開口していていればよい。
【0029】勿論、芯材20の表面に設けられる溝25
の数、形状、幅、深さ、ピッチ等は、火災発生時等に芯
材内部の水分を確実に外部に発散できれば特に限定され
るものではない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反りが発生せず、十分な防火性能を有する木製防火戸を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る木製防火戸の概略斜
視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る木製防火戸の断面図
であって、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図
である。
【図3】本発明の一実施形態に係る防水シートの概略斜
視図である。
【符号の説明】
10 木製防火戸 20 芯材 21、22、23 桐部材 24 補強部材 25 溝 30 防水シート 31 防湿樹脂層 32 紙間強化紙 40 化粧合板 50 横手部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒岩 陽一郎 東京都千代田区九段北2−3−1 株式会 社クロイワ建材研究所内 Fターム(参考) 2B250 AA11 BA05 BA06 BA07 FA09 FA31 2E016 HA02 KA05 LA01 LB11 LC07 MA13 MA14 MA21 NA01 2E039 BA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桐材を主体とする芯材と、表面に設けら
    れた化粧合板とを有する木製防火戸において、前記芯材
    の表面には上下方向に延びて少なくとも上端面に開口す
    る溝が幅方向に複数本設けられ且つ前記芯材と前記化粧
    合板との間には水及び水蒸気を実質的に透過しない防水
    シートが設けられていることを特徴とする木製防火戸。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記芯材が、複数の
    桐部材を積層した積層板であることを特徴とする木製防
    火戸。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記芯材は、
    端部に補強部材を有することを特徴とする木製防火戸。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233681A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Itochu Kenzai Corp 芯材及び木製防火扉並びに木製防火扉の製造方法
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