JP7458837B2 - 仕上げ構造 - Google Patents

仕上げ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7458837B2
JP7458837B2 JP2020045358A JP2020045358A JP7458837B2 JP 7458837 B2 JP7458837 B2 JP 7458837B2 JP 2020045358 A JP2020045358 A JP 2020045358A JP 2020045358 A JP2020045358 A JP 2020045358A JP 7458837 B2 JP7458837 B2 JP 7458837B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furring
finishing
edge
outside
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020045358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021147762A (ja
Inventor
隆弥 堀池
翔 伊藤
信行 我妻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2020045358A priority Critical patent/JP7458837B2/ja
Publication of JP2021147762A publication Critical patent/JP2021147762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7458837B2 publication Critical patent/JP7458837B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、仕上げ構造に関する。
建築物の構造部分を構成する建築材料として、荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層と、荷重支持層の外側に燃え止まり層と、さらに燃え止まり層の外側に燃えしろ層とを備えた耐火構造材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-211325号公報
特許文献1に開示の耐火構造材には、止水性(防水性)が低い問題があった。つまり、かかる耐火構造材を屋外で使用した場合、雨水等が耐火構造材の内部に浸水して、例えば、燃え止まり層に用いられる石膏ボード等が濡れてしまう問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、耐火構造材等の構造材を含む仕上げ構造であって、止水性が高く、屋外で使用可能な仕上げ構造を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層と、前記荷重支持層の外側に配置される燃え止まり層と、前記燃え止まり層の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層と、を備えた耐火構造材と、
前記耐火構造材の外側に配置される防水シートと、
前記防水シートの外側に配置される複数の第一胴縁と、
前記第一胴縁の外側に前記第一胴縁と交差するように配置される複数の第二胴縁と、
前記第二胴縁の外側に配置される仕上げ材と、を備え、
隣り合う前記第一胴縁の間の第一空気層と、隣り合う前記第二胴縁の間の第二空気層とが形成され、
前記第一空気層と前記第二空気層とが連通しており、
前記仕上げ材は、縁甲板であり、
前記第二胴縁と、前記縁甲板の実とを固定する縁甲板留付けビスを備えていることを特徴とする仕上げ構造である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、耐火構造材等の構造材を含む仕上げ構造であって、止水性が高く、屋外で使用可能な仕上げ構造を提供することができる。
仕上げ構造1の斜視図である。 仕上げ構造1の断面図である。 耐火構造材10の構造を説明するための図である。 準耐火構造材110の構造を説明するための図である。
本明細書及び添付図面により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層と、前記荷重支持層の外側に配置される燃え止まり層と、前記燃え止まり層の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層と、を備えた耐火構造材と、前記耐火構造材の外側に配置される防水シートと、前記防水シートの外側に配置される複数の第一胴縁と、前記第一胴縁の外側に前記第一胴縁と交差するように配置される複数の第二胴縁と、前記第二胴縁の外側に配置される仕上げ材と、を備え、隣り合う前記第一胴縁の間の第一空気層と、隣り合う前記第二胴縁の間の第二空気層とが形成され、記第一空気層と前記第二空気層とが連通していることを特徴とする仕上げ構造。
このような仕上げ構造によれば、防水シートが耐火構造材への雨水等の侵入を抑制し、防水シートの外側においては、第一空気層と第二空気層とが連通して通気性が向上しているので、仕上げ構造の内部に侵入した雨水等が仕上げ構造の外部へ排出しやすくなり、仕上げ構造の内部において湿気がこもることを抑制することができる。つまり、屋外で使用可能な仕上げ構造を提供することができる。
かかる仕上げ構造であって、前記燃え止まり層が石膏ボードであることが望ましい。
このような仕上げ構造によれば、燃え止まり層を石膏ボードとすることにより、石膏ボードが含む結晶水の作用により、荷重支持層の温度が水の沸点程度に抑制されるため、石膏ボードが含む結晶水がすべて蒸発するまで荷重支持増の炭化進行を抑制することができ、耐火性能を高めることができる。
荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層と、前記荷重支持層の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層と、を備えた準耐火構造材と、前記準耐火構造材の外側に配置される防水シートと、前記防水シートの外側に配置される複数の第一胴縁と、前記第一胴縁の外側に前記第一胴縁と交差するように配置される複数の第二胴縁と、前記第二胴縁の外側に配置される仕上げ材と、を備え、隣り合う前記第一胴縁の間の第一空気層と、隣り合う前記第二胴縁の間の第二空気層とが形成され、前記第一空気層と前記第二空気層とが連通していることを特徴とする仕上げ構造。
このような仕上げ構造によれば、防水シートが準耐火構造材への雨水等の侵入を抑制し、防水シートの外側においては、第一空気層と第二空気層とが連通して通気性が向上しているので、仕上げ構造の内部に侵入した雨水等が仕上げ構造の外部へ排出しやすくなり、仕上げ構造の内部において湿気がこもることを抑制することができる。つまり、屋外で使用可能な仕上げ構造を提供することができる。
かかる仕上げ構造であって、前記燃えしろ層と、前記防水シートと、前記第一胴縁と、を固定する第一固定材を備えていることが望ましい。
このような仕上げ構造によれば、第一固定材を用いることにより、接着剤を用いた場合に比べて、経年劣化による接着力低下を抑制することができ、しっかりと部材同士を固定することができる。
かかる仕上げ構造であって、前記第一胴縁と、前記第二胴縁と、を固定する第二固定材を備えていることが望ましい。
このような仕上げ構造によれば、第二固定材を用いることにより、接着剤を用いた場合に比べて、経年劣化による接着力低下を抑制することができ、しっかりと部材同士を固定することができる。
かかる仕上げ構造であって、前記第二胴縁と、前記仕上げ材と、を固定する第三固定材を備えていることが望ましい。
このような仕上げ構造によれば、第三固定材を用いることにより、接着剤を用いた場合に比べて、経年劣化による接着力低下を抑制することができ、しっかりと部材同士を固定することができる。
かかる仕上げ構造であって、前記仕上げ材は、縁甲板であり、前記第二胴縁と、前記縁甲板の実と、を固定する第四固定材を備えていることが望ましい。
このような仕上げ構造によれば、第四固定材を用いることにより、第四固定材の頭を外側から見えないように隠すことができ、外観を美しく保ちつつ、第四固定材の頭からの雨水等の侵入を抑制することができる。また、接着剤を用いた場合に比べて、経年劣化による接着力低下を抑制することができ、しっかりと部材同士を固定することができる。また、仕上げ材を縁甲板とすることにより、隣り合う仕上げ材の隙間から見える内部を隠すことができるので、外観を美しく保つことができる。
かかる仕上げ構造であって、前記荷重支持層は、積層された複数の木質板材が綴り材により一体化されていることが望ましい。
このような仕上げ構造によれば、荷重支持層を積層した木質板材に綴り材を貫入するだけで簡単に且つ短時間で安価な耐火構造材とすることが可能である。
===第1実施形態===
第1実施形態に係る仕上げ構造1は、建築物の構造部分を構成する建築部材(柱、梁、壁等)であって、耐火構造材等の構造材を含んでおり、止水性(防水性)を高めることにより、屋外での使用が可能である。以下、第1実施形態について図を参照しつつ説明する。図1は、仕上げ構造1の斜視図であり、図2は、仕上げ構造1の断面図である。
仕上げ構造1は、図1、図2に示すように、耐火構造材10と、防水シート20と、縦胴縁21(第一胴縁に相当)と、横胴縁22(第二胴縁に相当)と、仕上げ材23と、を備えている。以下では、先ず、耐火構造材10の構造を説明し、その後に耐火構造材10の外側の構造(防水シート20、縦胴縁21、横胴縁22、及び仕上げ材23の構造)を説明する。
<<<耐火構造材10の構造について>>>
耐火構造材10は、荷重支持層11と、石膏ボード12(燃え止まり層に相当)と、表面材13(燃えしろ層に相当)と、を備えている。図3は、耐火構造材10の構造を説明するための図であり、右から順番に、耐火構造材10、耐火構造材10から表面材13を取り除いた状態、耐火構造材10から表面材13と石膏ボード12を取り除いた状態、荷重支持層11を分解した状態を示している。
荷重支持層11は、断面略矩形状をなし、製材、集成材、LVL等の板状をなす木質板材としての木質ブロック11aを3枚積層し、積層されている積層方向に綴り材としての荷重支持層ビス14が貫入されて一体化されている。つまり、荷重支持層11は、積層された複数の木質板材(木質ブロック11a)が綴り材(荷重支持層ビス14)により一体化されている。なお、荷重支持層11は、これに限るものではなく、例えば、複数の木質板材が接着剤により一体化されていてもよい。
また、荷重支持層11は、設計上における耐火構造材10の耐荷重を荷重支持層11のみで支持できるように(耐力上安全であるように)断面積等が決められている。つまり、耐火構造材10は、荷重を支持するための木質材(木質ブロック11a)からなる荷重支持層11を備える。
石膏ボード12は、火災等の際に荷重支持層11の炭化を抑制するために設けられており、荷重支持層11の外側を覆うように設けられている。つまり、耐火構造材10は、荷重支持層11の外側に配置される燃え止まり層(石膏ボード12)を備える。
石膏ボード12の芯材は無機質の石膏であって燃えることがなく、かつ、約21%の結晶水が安定した形で含まれている。そして、石膏ボード12が火災等の高温な環境に曝された際には、含まれている結晶水が熱分解し、水蒸気となって徐々に放出される。つまり、石膏ボード12の結晶水がすべて放出されるまで、石膏ボード12の内側は水の沸点(約100℃)程度に温度が抑制されるので、石膏ボード12の内側にある荷重支持層11の温度の上昇を遅らせることができ、荷重支持層11の炭化を抑制することが可能となる。
本実施形態においては、第1石膏ボード12a、第2石膏ボード12b、及び第3石膏ボード12cが内側から順番に積層され、表面材13と一緒に表面材留付けビス30で固定されている。なお、かかる積層枚数は、耐火構造材に必要な耐火時間によって異なる。つまり、図1乃至図3に示す石膏ボード12の積層枚数は3枚であるが、これに限るものではなく、必要な耐火時間が短ければ2枚以下でもよいし、さらに長い耐火時間が必要であれば4枚以上でも構わない。
表面材13は、荷重支持層11と同様のひき板や単板(LVL)等からなる単材または単材を複数集成した木質ブロックが石膏ボード12の外周面を覆うように設けられており、表面材留付けビス30で固定されている。つまり、耐火構造材10は、燃え止まり層(石膏ボード12)の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層(表面材13)と、を備える。
なお、本実施形態においては、石膏ボード12及び表面材13は、表面材留付けビス30によって荷重支持層11に固定されているが、これに限るものではなく、例えば、表面材留付けビス30の代わりに接着剤を用いて接合してもよいし、表面材留付けビス30と接着剤を併用してもよい。
<<<耐火構造材10の外側の構造について>>>
次に、耐火構造材10の外側の構造について説明する。図1及び図2に示すように、耐火構造材10の外側には、防水シート20と、縦胴縁21と、横胴縁22と、仕上げ材23と、が設けられている。
防水シート20は、耐火構造材10を防水するために用いられており、耐火構造材10の外側に配置され、耐火構造材10の外側を覆うようにして設けられている。防水シート20としては、例えば、JIS A 6111に規定されている透湿防水シートを用いることができる。より具体的には、例えば、旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社のタイベック(R)ハウスラップを用いることができる。
縦胴縁21は、耐火構造材10の伸びる方向に沿うようにして防水シート20の外側に複数配置されており、互いに間隔を置いて設けられている。縦胴縁21としては、例えば、木質材の杉一等材を用いることができる。そして、隣り合う縦胴縁21の間には、縦方向に伸びる縦空間21a(図1の破線で示す右上がり斜線部及び図2の右上がり斜線部。第一空気層に相当)が形成されている。
横胴縁22は、縦胴縁21と交差する方向に沿うようにして縦胴縁21の外側に複数配置されており、互いに間隔を置いて設けられている。横胴縁22としては、例えば、木質材の杉一等材を用いることができる。そして、隣り合う横胴縁22の間には、横方向に伸びる横空間22a(図1の右下がり斜線部。第二空気層に相当)が形成されており、かかる横空間22aは、縦空間21aと連通するように設けられている。
仕上げ材23は、横胴縁22の外側に配置され、横胴縁22の外側を覆うようにして設けられている。また、本実施形態の仕上げ材23は、縁甲板である。つまり、仕上げ材23の側面には、図2のXに示すように実が設けられており、仕上げ材23は、隣り合う仕上げ材23の実同士を嵌め合わせるようにして設けられている。
また、仕上げ材23は、仕上げ構造1の最も外側に位置する部材であって、仕上げ構造1の外観となる部材である。そして、本実施形態にかかる仕上げ構造1は、その外観を木質材の外観にすることにより、屋外における木質材の建築材料として使用する。したがって、仕上げ材23としては、例えば、杉材を用いることができる。
次に、それぞれの部材の固定方法(接合方法)について説明する。図2に示すように、防水シート20及び縦胴縁21は、縦胴縁留付けビス31(第一固定材に相当)により耐火構造材10の表面材13に固定されている。すなわち、仕上げ構造1は、燃えしろ層(表面材13)と、防水シート20と、第一胴縁(縦胴縁21)と、を固定する第一固定材(縦胴縁留付けビス31)を備えている。
なお、防水シート20の固定には、タッカー(工業用ステープラー)を併用してもよい。かかる場合には、防水シート20を縦方向に間隔を置いて固定することができ、かつ、縦胴縁21が配置された横方向の間隔よりも短い間隔で防水シート20を固定することができる。
横胴縁22は、横胴縁留付けビス32(第二固定材に相当)により縦胴縁21に固定されている。すなわち、仕上げ構造1は、第一胴縁(縦胴縁21)と、第二胴縁(横胴縁22)を固定する第二固定材(横胴縁留付けビス32)を備えている。
仕上げ材23は、仕上げビス33(第三固定材に相当)により横胴縁22に固定されている。すなわち、仕上げ構造1は、第二胴縁(横胴縁22)と、仕上げ材23と、を固定する第三固定材(仕上げビス33)を備えている。また、仕上げ材23は、縁甲板留付けビス34(第四固定材に相当)によっても横胴縁22に固定されている。すなわち、仕上げ構造1は、第二胴縁(横胴縁22)と、縁甲板の実と、を固定する第四固定材(縁甲板留付けビス34)を備えている。
<<<仕上げ構造1の有効性について>>>
本実施形態においては、荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層11と、荷重支持層11の外側に配置される石膏ボード12と、石膏ボード12の外側に配置される木質材からなる表面材13と、を備えた耐火構造材10と、耐火構造材10の外側に配置される防水シート20と、防水シート20の外側に配置される複数の縦胴縁21と、縦胴縁21の外側に縦胴縁21と交差するように配置される複数の横胴縁22と、横胴縁22の外側に配置される仕上げ材23と、を備え、隣り合う縦胴縁21の間の縦空間21aと、隣り合う横胴縁22の間の横空間22aとが形成され、縦空間21aと横空間22aとが連通している仕上げ構造1とした。そのため、耐火構造材10を含む仕上げ構造1であって、止水性が高く、屋外で使用可能な仕上げ構造1を提供することが可能となる。
従来の耐火構造材には、止水性(防水性)が低い問題があった。つまり、従来の耐火構造材を屋外で使用した場合、雨水等が耐火構造材の内部へ浸水して、例えば、石膏ボード等が濡れてしまう問題があった。石膏ボードは、水分に弱く、濡れてしまうと割れ、変形、崩れ等が発生するおそれがある。また、浸水が少量あって石膏ボードに割れ等が発生しなくても、耐火構造材内部に湿気がたまると内部においてカビ等の発生原因となり、木材等の痛みが早まるおそれがある。
そのため、本実施形態においては、耐火構造材10の外側に防水シート20を配置して、耐火構造材10への雨水等の浸水を抑制することとした。また、縦胴縁21を所定の間隔を置いて配置して縦空間21aを形成し、横胴縁22を所定の間隔を置いて配置して横空間22aを形成し、縦空間21aと横空間22aを連通させることとした。
そうすると、防水シート20が耐火構造材10への雨水等の侵入を抑制し、防水シート20の外側においては、縦空間21aと横空間22aとが連通して通気性が向上しているので、仕上げ構造1の内部に侵入した雨水等が仕上げ構造1の外部へ排出しやすくなり、仕上げ構造1の内部において湿気がこもることを抑制することができる。つまり、屋外で使用可能な仕上げ構造1を提供することが可能となる。
また、縦胴縁21及び横胴縁22を設けることにより、仕上げ材23を防水シート20に直接接合する場合に比べて、美しい外観に仕上げることが可能となる。一般的に、防水シート20(表面材13)の表面の平面度(平坦度)は調整されていないので、表面が凸凹しているおそれがある。つまり、かかる状態において、仕上げ材23を防水シート20に直接接合すると、仕上げ材23の面全体が防水シート20に接触するので、表面にがたつき、ずれ等が生じやすい。すなわち、仕上げ材23の外観上の仕上がりが粗く、雑な仕上がりとなりやすい。これに対し、縦胴縁21及び横胴縁22を設けると、仕上げ材23の一部の面が横胴縁22に接触するので、表面のがたつき、ずれ等が生じにくく、美しい外観に仕上げることが可能となる。
さらに、仕上げ材23を防水シート20に直接接合すると、仕上げ材23と防水シート20の間に浸水した水分が外部に排出されにくいので、カビ等の発生原因となり、木材等の痛みが早まるおそれがある。これに対し、前述のとおり、縦胴縁21及び横胴縁22を設けた場合には、通気口が確保されるので、かかる問題の発生を抑制することができる。
また、上記実施形態においては、表面材13と、防水シート20と、縦胴縁21と、を固定する縦胴縁留付けビス31を備えていることとし、接着剤を用いることなく接合(固定)することとした。
防水シート20の外側の部材同士の接合に接着剤を用いた場合、接着剤が浸水した雨水、湿気等に曝されることになるので、経年劣化による接着力の低下で部材が剥がれたり、接着剤自体が割れたりするおそれがある。つまり、縦胴縁留付けビス31を用いることにより(機械的にしっかりと接合することにより)、接着剤を用いた場合に比べて、経年劣化による接着力低下等を抑制することができ、表面材13と、防水シート20と、縦胴縁21と、をしっかりと固定することができる。
また、上記実施形態においては、縦胴縁21と、横胴縁22を固定する横胴縁留付けビス32を備えていることとした。
そうすると、接着剤を用いた場合に比べて、経年劣化による接着力低下等を抑制することができ、縦胴縁21と、横胴縁22と、をしっかりと固定することができる。
また、上記実施形態においては、横胴縁22と、仕上げ材23と、を固定する仕上げビス33を備えていることとした。
そうすると、接着剤を用いた場合に比べて、経年劣化による接着力低下等を抑制することができ、横胴縁22と、仕上げ材23と、をしっかりと固定することができる。
また、上記実施形態においては、仕上げ材23は、縁甲板であり、横胴縁22と、縁甲板の実と、を固定する縁甲板留付けビス34を備えていることとした。
そうすると、縁甲板留付けビス34の頭を外側から(外観上)見えないように隠すことができ、外観を美しく保ちつつ、縁甲板留付けビス34の頭からの雨水等の侵入(縁甲板留付けビス34を伝っての浸水)を抑制することができる。また、接着剤を用いた場合に比べて、経年劣化による接着力低下等を抑制することができ、横胴縁22と、仕上げ材23と、をしっかり固定することができる。
また、本実施形態に係る仕上げ材23は木質材であって、温度や湿度等により伸縮するので、隣り合う仕上げ材23には隙間を設けて、仕上げ材23の反りやもぐりを抑制する必要があるところ、仕上げ材23を縁甲板とすることにより、かかる隙間から下地(内部)を見えないようにすることが可能であり、外観を美しく保つことができる。
また、上記実施形態においては、荷重支持層11は、積層された複数の木質ブロック11aが荷重支持層ビス14により一体化されていることとした。
そうすると、荷重支持層11を積層した木質ブロック11aに荷重支持層ビス14を貫入するだけで簡単に且つ短時間で安価な耐火構造材10とすることが可能である。
===第2実施形態===
次に、第2実施形態について図4を用いて説明する。図4は、第1実施形態の図3に相当する図であり、準耐火構造材110の構造を説明するための図である。なお、第1実施形態と同様の部分については説明を省略する。
第2実施形態と第1実施形態の仕上げ構造の相違点は、構造材が耐火構造材10ではなく、準耐火構造材110である点である。準耐火構造材110は、図4に示すように、荷重支持層11と、荷重支持層11の外側に配置される木質材からなる表面材13と、を備えている。すなわち、耐火構造材10と準耐火構造材110の相違点は、石膏ボード12(燃え止まり層)の有無である。
つまり、第2実施形態は、荷重を支持するための木質材(木質ブロック11a)からなる荷重支持層11と、荷重支持層11の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層(表面材13)と、を備えた準耐火構造材110と、準耐火構造材110の外側に配置される防水シート20と、防水シート20の外側に配置される複数の縦胴縁21と、縦胴縁21の外側に縦胴縁21と交差するように配置される複数の横胴縁22と、横胴縁22の外側に配置される仕上げ材23と、を備え、隣り合う縦胴縁21の間の縦空間21aと、隣り合う横胴縁22の間の横空間22aとが形成され、縦空間21aと横空間22aとが連通している仕上げ構造である。
そうすると、第2実施形態においても第1実施形態の仕上げ構造1と同様の有効性が得られる。例えば、防水シート20が準耐火構造材110への雨水等の侵入を抑制し、防水シート20の外側においては、縦空間21aと横空間22aとが連通して通気性が向上しているので、第2実施形態の仕上げ構造の内部に侵入した雨水等が外部へ排出しやすくなり、第2実施形態の仕上げ構造の内部において湿気がこもることを抑制することができる。つまり、第2実施形態においても屋外で使用可能な仕上げ構造を提供することが可能となる。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
上記実施形態では、木質ブロック11aが3枚積層されて荷重支持層ビス14で一体化された荷重支持層11であるが、これに限るものではなく、積層枚数、木質ブロックの形状、厚み等は異なっていてよい。例えば、木質ブロックの厚みが木質ブロック11aより厚い場合は積層枚数が2枚以下でもよいし、薄い場合は積層枚数が4枚以上でも構わない。
また、上記実施形態では、防水シート20の外側に縦胴縁21が設けられ、縦胴縁21の外側に横胴縁22が設けられていたが、これに限るものではない。例えば、防水シート20の外側に横胴縁22が設けられ、横胴縁22の外側に縦胴縁21が設けられていてもよい。
1 仕上げ構造
10 耐火構造材
11 荷重支持層
11a 木質ブロック
12 石膏ボード(燃え止まり層)
12a 第1石膏ボード
12b 第2石膏ボード
12c 第3石膏ボード
13 表面材(燃えしろ層)
14 荷重支持層ビス
20 防水シート
21 縦胴縁(第一胴縁)
21a 縦空間(第一空気層)
22 横胴縁(第二胴縁)
22a 横空間(第二空気層)
23 仕上げ材
30 表面材留付けビス
31 縦胴縁留付けビス(第一固定材)
32 横胴縁留付けビス(第二固定材)
33 仕上げビス(第三固定材)
34 縁甲板留付けビス(第四固定材)
110 準耐火構造材

Claims (8)

  1. 荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層と、前記荷重支持層の外側に配置される燃え止まり層と、前記燃え止まり層の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層と、を備えた耐火構造材と、
    前記耐火構造材の外側に配置される防水シートと、
    前記防水シートの外側に配置される複数の第一胴縁と、
    前記第一胴縁の外側に前記第一胴縁と交差するように配置される複数の第二胴縁と、
    前記第二胴縁の外側に配置される仕上げ材と、を備え、
    隣り合う前記第一胴縁の間の第一空気層と、隣り合う前記第二胴縁の間の第二空気層とが形成され、
    前記第一空気層と前記第二空気層とが連通しており、
    前記仕上げ材は、縁甲板であり、
    前記第二胴縁と、前記縁甲板の実とを固定する縁甲板留付けビスを備えていることを特徴とする仕上げ構造。
  2. 荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層と、前記荷重支持層の外側に配置される燃え止まり層と、前記燃え止まり層の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層と、を備えた耐火構造材と、
    前記耐火構造材の外側に配置される防水シートと、
    前記防水シートの外側に配置される複数の第一胴縁と、
    前記第一胴縁の外側に前記第一胴縁と交差するように配置される複数の第二胴縁と、
    前記第二胴縁の外側に配置される仕上げ材と、を備え、
    隣り合う前記第一胴縁の間の第一空気層と、隣り合う前記第二胴縁の間の第二空気層とが形成され、
    前記第一空気層と前記第二空気層とが連通している仕上げ構造であって、
    前記仕上げ材は、縁甲板であり、
    前記仕上げ構造の各側面には、複数の縁甲板が備えられており、
    前記仕上げ構造の各側面において、隣り合う前記縁甲板の実同士が嵌め合わされていることを特徴とする仕上げ構造。
  3. 荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層と、前記荷重支持層の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層と、を備えた構造材と、
    前記構造材の外側に配置される防水シートと、
    前記防水シートの外側に配置される複数の第一胴縁と、
    前記第一胴縁の外側に前記第一胴縁と交差するように配置される複数の第二胴縁と、
    前記第二胴縁の外側に配置される仕上げ材と、を備え、
    隣り合う前記第一胴縁の間の第一空気層と、隣り合う前記第二胴縁の間の第二空気層とが形成され、
    前記第一空気層と前記第二空気層とが連通しており、
    前記仕上げ材は、縁甲板であり、
    前記第二胴縁と、前記縁甲板の実とを固定する縁甲板留付けビスを備えていることを特徴とする仕上げ構造。
  4. 荷重を支持するための木質材からなる荷重支持層と、前記荷重支持層の外側に配置される木質材からなる燃えしろ層と、を備えた構造材と、
    前記構造材の外側に配置される防水シートと、
    前記防水シートの外側に配置される複数の第一胴縁と、
    前記第一胴縁の外側に前記第一胴縁と交差するように配置される複数の第二胴縁と、
    前記第二胴縁の外側に配置される仕上げ材と、を備え、
    隣り合う前記第一胴縁の間の第一空気層と、隣り合う前記第二胴縁の間の第二空気層とが形成され、
    前記第一空気層と前記第二空気層とが連通している仕上げ構造であって、
    前記仕上げ材は、縁甲板であり、
    前記仕上げ構造の各側面には、複数の縁甲板が備えられており、
    前記仕上げ構造の各側面において、隣り合う前記縁甲板の実同士が嵌め合わされていることを特徴とする仕上げ構造。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
    前記燃えしろ層と、前記防水シートと、前記第一胴縁と、を固定する第一固定材を備えていることを特徴とする仕上げ構造。
  6. 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
    前記第一胴縁と、前記第二胴縁と、を固定する第二固定材を備えていることを特徴とする仕上げ構造。
  7. 請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
    前記第二胴縁と、前記仕上げ材と、を固定する第三固定材を備えていることを特徴とする仕上げ構造。
  8. 請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の仕上げ構造であって、
    前記荷重支持層は、積層された複数の木質板材が綴り材により一体化されていることを特徴とする仕上げ構造。
JP2020045358A 2020-03-16 2020-03-16 仕上げ構造 Active JP7458837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020045358A JP7458837B2 (ja) 2020-03-16 2020-03-16 仕上げ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020045358A JP7458837B2 (ja) 2020-03-16 2020-03-16 仕上げ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021147762A JP2021147762A (ja) 2021-09-27
JP7458837B2 true JP7458837B2 (ja) 2024-04-01

Family

ID=77847835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020045358A Active JP7458837B2 (ja) 2020-03-16 2020-03-16 仕上げ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7458837B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052325A (ja) 2010-08-31 2012-03-15 Sumitomo Forestry Co Ltd 木製独立柱
JP2016211325A (ja) 2015-05-13 2016-12-15 株式会社大林組 耐火構造材、耐火構造材の製造方法、耐火構造材の接合構造、及び、耐火構造材の接合方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052325A (ja) 2010-08-31 2012-03-15 Sumitomo Forestry Co Ltd 木製独立柱
JP2016211325A (ja) 2015-05-13 2016-12-15 株式会社大林組 耐火構造材、耐火構造材の製造方法、耐火構造材の接合構造、及び、耐火構造材の接合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021147762A (ja) 2021-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100672867B1 (ko) 통기용 퍼링 스트립
WO2007018196A1 (ja) 木製建築部材
EP0450731A1 (en) Panel-type insulation element for roofs or outside walls
GB2449985A (en) Thermal insulation having securing flaps compensating for variation in coverage
JP6978741B2 (ja) 耐火構造物
JP2019002144A (ja) 耐火主要構造部
JP7458837B2 (ja) 仕上げ構造
JP7174514B2 (ja) 木質耐火部材
JP2006161406A (ja) 天井または床の耐火構造
JP7119731B2 (ja) 間仕切耐力壁
JP5944245B2 (ja) 現し梁の耐火構造
JP6670535B2 (ja) 耐火構造物
US20150300005A1 (en) Insulated battens for installation of exterior wall insulation at corners and architectural trim
JP6308980B2 (ja) 耐火柱及び耐火梁
JP5183870B2 (ja) 木造建築の耐火構造
JP7199956B2 (ja) 耐火集成材
JP4136162B2 (ja) 仮設ハウス用天井パネル
JP2020045721A (ja) 接合構造
JP7423220B2 (ja) 耐火木質部材
US20050284051A1 (en) Column for wood siding
JP6687058B2 (ja) 壁面構造
JP6778292B2 (ja) 木造開口部構造
GB2452492A (en) Improvements in or relating to floor/roof structures
JP6894625B2 (ja) 耐火木造防災シェルター
JP7030453B2 (ja) 建具及び建具の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7458837

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150