JP2003072268A - スクラッチくじ - Google Patents

スクラッチくじ

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JP2003072268A
JP2003072268A JP2001266817A JP2001266817A JP2003072268A JP 2003072268 A JP2003072268 A JP 2003072268A JP 2001266817 A JP2001266817 A JP 2001266817A JP 2001266817 A JP2001266817 A JP 2001266817A JP 2003072268 A JP2003072268 A JP 2003072268A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】改ざんすることが極めて困難であり、また、そ
の真贋鑑定は一見して容易にできるスクラッチくじであ
って、デザイン性を向上させ、ゲーム性を付加し、更に
は、可変情報の機械読み取りが可能なスクラッチくじを
提供すること。 【解決手段】画像を表示する印刷層(印刷層1)及び可
変情報を表示する印刷層(印刷層2)を被覆するように
隠蔽層を形成したこと。画像の印刷濃度のPCS値を
B、可変情報の印刷濃度のPCS値をAとした際に、B
とAの関係が、0.01<B<(A−0.02)である
こと。隠蔽層を形成する前に剥離ニス層を形成し、画像
を表示する印刷層(印刷層1)を形成する前にアンカー
層を形成し、隠蔽層上に印刷層(印刷層3)を形成した
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクラッチくじに
関するものであり、特に、改ざんが極めて困難であり、
また、デザイン性を向上させ、ゲーム性を付加し、更に
可変情報の機械読み取りが可能なスクラッチくじに関す
る。
【0002】
【従来の技術】スクラッチくじ等で知られているよう
に、紙、プラスチック等の基材上に文字、記号などの情
報(可変情報)を印刷し、その上に不透明印刷インキ、
例えば、スクリーン印刷用銀インキ等で隠蔽層を形成
し、情報(可変情報)を印刷した部分を隠蔽した印刷物
が知られている。この印刷物は硬貨等で擦ることにより
隠蔽層を剥がし、下層の文字、記号などの印刷された情
報(可変情報)を表示させ、くじとしての役割を果たし
ている。
【0003】このようなスクラッチくじの当選券の改ざ
んは、他の券の可変情報(例えば、1等、アタリなどの
文字)部の全部又は一部を切取り、改ざんする券に貼り
合わせて当選券として改ざんすることが多い。この切り
貼りによる改ざんの防止策としては、可変情報の下地に
彩紋などを印刷により設け、切り貼りによる改ざんを困
難なものとするといった方法が一般に用いられている。
この際の彩紋は、可変情報を機械で読み取りることを考
慮し、赤色の細線、各色の網点、淡い色などで施されて
いる。しかし、彩紋として連続した細線を用いた場合に
は、改ざんの防止策としては不十分なものである。
【0004】図7、及び図8は、スクラッチくじの当選
券の改ざんの一例を示す説明図である。図7は、当選券
の改ざんが良好に行われなかった場合、図8は、当選券
の改ざんが良好に行われた場合の説明図である。また、
図7、及び図8において、(イ)は、改ざん前の改ざん
する券の状態、(ロ)は、改ざん中の状態、(ハ)は、
改ざん後の状態を示している。また、説明の都合上、図
7、及び図8では隠蔽層はすべて剥離した状態のもので
ある。
【0005】図7(イ)に示すように、改ざんする券
(41)は、基材上に彩紋として連続した細線(42)
が基材に印刷され、その上に1等、ハズレで表す可変情
報が各々の位置に印刷されたものである。連続した細線
(42)は、すべての券に同一に印刷されている。ま
た、この一例は、スクラッチくじに「1等」が三個連続
して出た場合に当選となる例であり、この改ざんする券
(41)は落選券である。
【0006】図7(ロ)に示すように、先ず、改ざんす
る券(41)の券内右上部の「ハズレ」が印刷された可
変情報部(44)を切取って破棄する。次に、他の券
(45A)の券内左上部の「1等」が印刷された可変情
報部(46A)を切取り、改ざんする券(41)の可変
情報部(44)を切取った跡に貼り合わせる。このよう
にして得られた、改ざん後の券(41’)は、図7
(ハ)に示すように、「1等」が三個連続して出たもの
となるが、基材上に印刷された連続した細線(42)
と、貼り合わせた可変情報部(46A)の細線(42
A)は、貼り合わせの境界部で不連続なものとなり、改
ざん後の券(41’)はその真贋が容易に判ってしま
う。
【0007】図8(イ)〜(ハ)は、当選券の改ざんが
良好に行われた場合の説明図である。図8(イ)に示す
ように、改ざんする券(41)は、図7(イ)と同じ改
ざんする券を用いる。図8(ロ)に示すように、先ず、
改ざんする券(41)の券内右上部の「ハズレ」が印刷
された可変情報部(44)を切取って破棄する。次に、
可変情報部(44)と同じ位置に「1等」が印刷されて
いる他の券を選び出し、選び出した他の券(45B)の
券内右上部の「1等」が印刷された可変情報部(46
B)を切取り、改ざんする券(41)の可変情報部(4
4)を切取った跡に貼り合わせる。
【0008】このようにして得られた、改ざん後の券
(41’’)は、図8(ハ)に示すように、「1等」が
三個連続して出たものとなり、且つ、基材上に印刷され
た連続した細線(42)と、貼り合わせた可変情報部
(46B)の細線(42B)は、貼り合わせの境界部で
連続したものとなり、この改ざんは良好に行われたもの
となる。
【0009】このように、切り貼りによる改ざんの防止
策として、可変情報の下地に彩紋などを印刷により設け
ても、単純な彩紋では、他の券の同じ位置の可変情報を
貼り合わせることで彩紋の連続性は再現されてしまう。
また、単純な彩紋では、彩紋自体を偽造することも容易
に行うことができるものである。
【0010】このような彩紋の弱点を補う方法として、
例えば、彩紋に蛍光体を配合したり、彩紋を複雑なもの
としたり、彩紋をマイクロ文字化したりする方法が提案
されているが、これらの方法では、改ざん後の券の真贋
鑑定を一見して容易に行うことは困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであり、改ざんを試みて
も改ざんすることが極めて困難であり、また、その真贋
鑑定は一見して容易にできるスクラッチくじであって、
彩紋では制約されるデザイン性を向上させ、ゲーム性を
付加し、更には、可変情報の機械読み取りが可能なスク
ラッチくじを提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の片面上
に順次に形成した、画像を表示する印刷層(印刷層1)
及び可変情報を表示する印刷層(印刷層2)を被覆する
ように隠蔽層を形成したことを特徴とするスクラッチく
じである。
【0013】また、本発明は、上記発明によるスクラッ
チくじにおいて、前記隠蔽層を形成する前に、画像を表
示する印刷層(印刷層1)及び可変情報を表示する印刷
層(印刷層2)を被覆するように剥離ニス層を形成した
ことを特徴とするスクラッチくじである。
【0014】また、本発明は、上記発明によるスクラッ
チくじにおいて、前記画像を表示する印刷層(印刷層
1)と前記可変情報を表示する印刷層(印刷層2)の間
にアンカー層を形成したことを特徴とするスクラッチく
じである。
【0015】また、本発明は、上記発明によるスクラッ
チくじにおいて、前記隠蔽層上に印刷層(印刷層3)を
形成したことを特徴とするスクラッチくじである。
【0016】また、本発明は、上記発明によるスクラッ
チくじにおいて、前記印刷層(印刷層3)が、前記画像
を表示する印刷層(印刷層1)の画像と同一の画像を表
示する印刷層であることを特徴とするスクラッチくじで
ある。
【0017】また、本発明は、上記発明によるスクラッ
チくじにおいて、前記画像を表示する印刷層(印刷層
1)における画像の印刷濃度のPCS値をB、前記可変
情報を表示する印刷層(印刷層2)における可変情報の
印刷濃度のPCS値をAとした際に、該Bと該Aの関係
が、0.01<B<(A−0.02)であることを特徴
とするスクラッチくじである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明によるスクラッチく
じを、その実施形態に基づいて説明する。図1は、本発
明によるスクラッチくじの一実施例を示す平面図であ
り、また、図2は、図1に示すスクラッチくじのX−
X’線における断面図である。図1及び図2に示すよう
に、本発明によるスクラッチくじは、基材(10)の片
面上に画像を表示する印刷層(印刷層1)(11)、及
び可変情報を表示する印刷層(印刷層2)(12)を順
次に形成し、この画像を表示する印刷層(印刷層1)
(11)、及び可変情報を表示する印刷層(印刷層2)
(12)を被覆するように、点線で示す隠蔽層(13)
を形成したものである。尚、説明の都合上、隠蔽層は全
て剥離した状態で示してある。
【0019】画像を表示する印刷層(印刷層1)(1
1)は、改ざんを防止するために可変情報の下地として
形成したものであるが、従来の技術におけるような、彩
紋の印刷層ではなく画像を表示する印刷層である。図1
においては、ヨーロッパ諸国を表す画像が用いられてい
る。図1においては、説明の都合上、ヨーロッパ諸国は
線画で表されているが、本発明における画像は階調のあ
る1色又は多色の画像である。
【0020】可変情報を表示する印刷層(印刷層2)
(12)は、前記文字、記号などの可変情報を表示する
印刷層であり、図1においては、可変情報として数字が
用いられ斜線で表されている。この可変情報は、濃度の
低い藍色又は墨色で印刷されたものである。
【0021】このように、本発明によるスクラッチくじ
は、切り貼りによる改ざんの防止策として可変情報の下
地に階調のある画像が印刷により設けられているので、
図7に示すように、切取って破棄してしまう改ざんする
券の可変情報部とは異なる位置にある他の券の可変情報
を貼り合わた場合は勿論のこと、図8に示すように、切
取って破棄してしまう改ざんする券の可変情報部と同じ
位置にある他の券の可変情報を貼り合わせても、貼り合
わせの境界部での画像の連続性、すなわち、画像の形
状、色彩、階調の連続性を再現することは困難である。
従って、本発明によるスクラッチくじを切り貼りによっ
て改ざんすることは極めて困難なものとなる。
【0022】また、本発明によるスクラッチくじは、こ
のように階調のある画像が印刷により設けられているの
で、彩紋におけるようなデザイン上の制約はなくなり、
スクラッチくじとしてはデザイン性が向上した美麗なも
のとなる。また、本発明によるスクラッチくじは、この
ように階調のある画像が印刷により設けられているの
で、スクラッチくじにゲーム性が付加されたものとな
る。
【0023】すなわち、従来の技術においては、可変情
報は、例えば、1等、ハズレ、☆、#など文字、記号が
もつ単独の意味を表すものであった。しかし、本発明に
おける可変情報は、画像を表示する印刷層(印刷層1)
(11)の画像に関連した意味を表すことができるもの
である。例えば、ヨーロッパ諸国の内、フランス国の位
置に可変情報として記号を印刷することにより、画像に
関連した「フランス国」の意味を持たせることができる
ものとなる。また、その記号として「F」を用いること
により、その意味は一層深いものとなる。
【0024】可変情報は機械で読み取ることを考慮し、
可変情報の下地である画像を表示する印刷層(印刷層
1)(11)は、その読み取りに影響がないようにする
必要がある。一般に、機械読み取り(OCR装置)には
赤光源を採用する事が多いので、下地としての画像を表
示する印刷層(印刷層1)(11)が黄色、紅色にて印
刷された箇所の可変情報の読み取りは比較的支障は少な
い。一方、画像を表示する印刷層(印刷層1)(11)
が藍色、墨色にて印刷された箇所の可変情報の読み取り
は支障が出やすい。従って、藍色は濃度を低減し、墨色
は黄色、紅色、藍色の混ぜ合わせにて作製した墨色を用
いることで可変情報の読み取りを可能としている。
【0025】しかし、本発明における画像を表示する印
刷層(印刷層1)(11)では、その画像は彩紋がもつ
デザイン上の制約から開放されたデザインとなり、階調
のある1色又は多色の画像となるので、画像が有する、
このデザイン性を損なうことなく、且つ可変情報の読み
取りが支障をきたすことのないように、画像を表示する
印刷層(印刷層1)(11)と可変情報を表示する印刷
層(印刷層2)(12)の各々の印刷濃度を設定するこ
とが必要となる。
【0026】OCR装置は、その光源と受光素子の組み
合わせにより装置特有の分光感度をもっている。例え
ば、OCR装置の分光感度が波長600nm〜700n
mの範囲にある場合、画像を表示する印刷層(印刷層
1)(11)の画像の印刷濃度は下記に示す数式(1)
のPCS(Print Contrast Signa
l)値で0.01以上に設定することが好ましい。PC
S値が0.01以下であると、画像は肉眼で見にくいも
のとなる。
【0027】
【数1】
【0028】また、可変情報を表示する印刷層(印刷層
2)(12)の可変情報の印刷濃度をPCS値でAとす
ると、画像を表示する印刷層(印刷層1)(11)の画
像の印刷濃度はPCS値でA以下に設定することが好ま
しい。画像の印刷濃度のPCS値がA以上であると、可
変情報の読み取りに支障をきたすものとなる。また、実
際には、OCR装置の印刷濃度差の検出能を考慮するの
で、( A−0.02)以下の設定となる。
【0029】すなわち、画像を表示する印刷層(印刷層
1)(11)の画像の印刷濃度と、可変情報を表示する
印刷層(印刷層2)(12)の可変情報の印刷濃度の関
係は、画像を表示する印刷層(印刷層1)(11)の画
像の印刷濃度をPCS値でBとすると、0.01<B<
( A−0.02)となる。従って、可変情報の印刷濃
度を高くしPCS値Aを大きなものにするほど、画像の
印刷濃度のPCS値Bは大きく設定することができ階調
の豊富な画像が得られデザイン上好ましいものとなる。
尚、PCS値の測定器としては、例えば、Macbet
h PCMII(商品名)があげられる。
【0030】画像を表示する印刷層(印刷層1)(1
1)の画像の階調を網点で表現する際には、網点線数は
20線/インチ〜800線/インチ、網点面積は10%
〜90%であることが好ましい。網点線数が20線/イ
ンチ以下では画像の再現が悪く、また、800線/イン
チ以上では材料などの対応がとれないこともあり、画像
の再現は困難なものとなる。また、網点面積が10%以
下では画像として視認性が悪くなり、また、90%以上
では可変情報との識別が困難なものとなる。
【0031】画像を表示する印刷層(印刷層1)(1
1)の印刷は、例えば、オフセット、フレキソ、グラビ
ア印刷などにて行い、インキ盛量は0.01μm〜10
μm程度のものが好ましい。0.01μm以下であると
印刷濃度が低く、デザイン上支障をきたすものとなり、
また、10μm以上であると、この印刷層の凹凸によっ
て可変情報を表示する印刷層(印刷層2)(12)が良
好に形成されず印刷ムラなどが発生し、読み取りなどに
支障をきたすものとなる。
【0032】可変情報を表示する印刷層(印刷層2)
(12)の印刷は、例えば、オフセット、レーザープリ
ンターなどにて直接に印刷する事ができる。また、ドッ
トインパクト、インクジェットなどにて印刷を行う場合
にはインキの密着性が低い場合がある。このような際に
は、画像を表示する印刷層(印刷層1)(11)と可変
情報を表示する印刷層(印刷層2)(12)の間にイン
キの密着性を良くするために、透明なアンカー層を設け
ることが好ましい。このアンカー層は光の透過性の高
い、例えば、アンカー層単体で可視光領域でのPCS値
0.5以下のものがよい。PCS値0.5以上であると
画像を表示する印刷層(印刷層1)の画像の判読に影響
がでるためである。
【0033】アンカー層には炭酸カルシウム、シリカゲ
ル、硫酸バリウムのような無色の体質顔料を配合し、イ
ンキを浸透させて定着させるか、カチオン系樹脂など電
位的に定着させる樹脂を用いる。アンカー層の盛量は
0.1μm〜20μm程度のものが好ましい。0.1以
下であるとインキの定着性が不十分なものとなり、ま
た、20μm以上であるとアンカー層に凹凸がつき、可
変情報の印刷品質を低下させ、また、その上方に印刷層
(印刷層3)を設ける際にはその印刷品質を低下させる
ことになる。尚、可変情報を表示する印刷層(印刷層
2)(12)の可変情報としては、文字、記号などの他
にOCR用文字、バーコードなど機械読み取りの可能な
ものも含まれる。
【0034】剥離ニス層は、隠蔽層を擦りとる際に剥離
性が悪く、可変情報が壊れてしまうような場合には設け
ることが好ましい。剥離ニス層の材料としては、透明で
この層を通して可変情報を読み取ることができ、画像を
視認でき、また、硬貨などで擦っても削りとられない強
靱さを持っていれば特に限定されるものではない。例え
ば、紫外線もしくは電子線硬化型のアクリル系インキな
どにシリコンなどの滑剤を添加したものが用いられる。
剥離ニス層は、画像を表示する印刷層(印刷層1)及び
可変情報を表示する印刷層(印刷層2)を被覆するよう
に形成する。
【0035】図3は、本発明によるスクラッチくじの他
の例を示す平面図であり、図4は、図3に示すスクラッ
チくじの断面図の一例である。図3及び図4に示すよう
に、他の例のスクラッチくじは、基材(20)の片面上
に画像を表示する印刷層(印刷層1)(21)、アンカ
ー層(24)、可変情報を表示する印刷層(印刷層2)
(22)を順次に形成し、この画像を表示する印刷層
(印刷層1)(21)、アンカー層(24)、可変情報
を表示する印刷層(印刷層2)(22)を被覆するよう
に剥離ニス層(25)を形成し、次に、該剥離ニス層
(25)を被覆するように隠蔽層(23)を形成し、更
に、該隠蔽層(23)上に印刷層(印刷層3)(26)
を形成したものである。尚、印刷層(印刷層3)(2
6)にはスクラッチくじの説明文も印刷されている。
【0036】画像を表示する印刷層(印刷層1)(2
1)は、図1と同様に、彩紋の印刷層ではなく画像の印
刷層であり、ヨーロッパ諸国を表す画像が用いられてい
る。また、説明の都合上、ヨーロッパ諸国は線画で表さ
れているが、本発明における画像は階調のある1色又は
多色の画像である。アンカー層(24)は、画像を表示
する印刷層(印刷層1)(21)へ可変情報の印刷する
際に用いるインキの密着性を良くするために形成したも
のである。また、可変情報を表示する印刷層(印刷層
2)(22)は、図1と同様に、文字、記号などの可変
情報を表示する印刷層である。また、剥離ニス層は、隠
蔽層の剥離性を良くし、可変情報が壊れてしまうのを防
ぐために形成したものである。隠蔽層(23)は図1と
同様のものである。
【0037】印刷層(印刷層3)(26)は、隠蔽層
(23)上に形成した印刷層であり、この例において
は、印刷層(印刷層3)(26)の画像には、画像を表
示する印刷層(印刷層1)(21)の画像と同一の画像
が用いられている。この印刷層(印刷層3)(26)の
画像は、画像を表示する印刷層(印刷層1)(21)の
画像と同一でなくともよく、画像を表示する印刷層(印
刷層1)(21)の画像に近似した画像でも構わない。
例えば、画像を表示する印刷層(印刷層1)(21)の
画像のヨーロッパ諸国の画像を階調のある多色の画像と
し、印刷層(印刷層3)(26)の画像を1色線画と
し、印刷層(印刷層3)(26)の下層に隠蔽層(2
3)の有無が判断できるようにしてもよい。また、この
印刷層(印刷層3)(26)の画像は、画像を表示する
印刷層(印刷層1)(21)の画像と異なる画像でも構
わない。
【0038】このように、他の例のスクラッチくじは、
隠蔽層(23)上に印刷層(印刷層3)(26)が形成
されているので、スクラッチくじとしてデザイン性がよ
り向上したものとなる。また、隠蔽層(23)を擦りお
とす前には視認できない、画像を表示する印刷層(印刷
層1)(21)の画像を表示、予告することができるも
のともなる。このような、画像を表示する印刷層(印刷
層1)(21)の画像と、隠蔽層(23)上の画像を利
用することによって、スクラッチくじとしてのゲーム性
をより一段と向上させることができるものともなる。
【0039】図5、及び図6は、図3に示すスクラッチ
くじの表面を硬貨等で擦り隠蔽層(23)及び印刷層
(印刷層3)(26)を全て剥離した状態の一例を示す
平面図である。図5は当選券、図6は落選券を示してい
る。尚、説明の都合上、図5、及び図6においては透明
なアンカー層(24)及び剥離ニス層(25)は省略し
てある。図3に示す印刷層(印刷層3)(26)の画像
は、1色線画で表したヨーロッパ諸国であり、印刷層
(印刷層3)(26)の下層に位置する隠蔽層(23)
の有無が予め判断できるようになっている。また、印刷
層(印刷層3)(26)にはスクラッチくじの当落につ
いての説明文が印刷されている。
【0040】このようなスクラッチくじの表面を硬貨等
で擦り隠蔽層(23)及び印刷層(印刷層3)(26)
を剥離すると、当選券の場合には図5に示すように、階
調のある多色印刷で表現したスペイン国の位置に、可変
情報である☆印、及びスペイン国の左方に当選券である
ことの説明文が出現する。また、落選券の場合には図6
に示すように、海上の位置に、可変情報である☆印、及
びスペイン国の左方に落選券であることの説明文が出現
する。
【0041】このように、画像を表示する印刷層(印刷
層1)(21)の画像に関連した意味を、用いる可変情
報の位置によって、その可変情報に付加することができ
る。また、隠蔽層(23)を擦りおとす前にはスクラッ
チくじの仕組みの説明文、擦りおとした後には当落につ
いての説明文なども付加することができ、スクラッチく
じとしてゲーム性が一段と向上したものとなる。
【0042】また、図3、及び図4に示すように、他の
例のスクラッチくじにおいては、図1に示すスクラッチ
くじが有する改ざんの防止効果に加え、画像を表示する
印刷層(印刷層1)(21)上にはアンカー層(24)
を形成し、また、画像を表示する印刷層(印刷層1)
(21)、アンカー層(24)、可変情報を表示する印
刷層(印刷層2)(22)を被覆するように剥離ニス層
(25)を形成したので、可変情報を表示する印刷層
(印刷層2)(22)を形成する際のインキの密着性は
良好なものとなり、鮮明な可変情報が得られる。また、
隠蔽層(23)を擦りおとす際の剥離性は良好なものと
なる。尚、画像を表示する印刷層(印刷層1)(21)
の表示領域の一部分に、OCR用文字、バーコードなど
の機械での読み取りが可能なものを印刷してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は、画像を表示する印刷層(印刷
層1)及び可変情報を表示する印刷層(印刷層2)を被
覆するように隠蔽層を形成したスクラッチくじであるの
で、改ざんを試みても改ざんすることが極めて困難であ
り、また、その真贋鑑定は一見して容易にできるスクラ
ッチくじであって、彩紋では制約されるデザイン性を向
上させ、ゲーム性を付加したスクラッチくじとなる。
【0044】また、本発明は、上記スクラッチくじにお
いて、画像の印刷濃度のPCS値をB、可変情報の印刷
濃度のPCS値をAとした際に、BとAの関係が、0.
01<B<(A−0.02)であるので、改ざんを試み
ても改ざんすることが極めて困難であり、また、その真
贋鑑定は一見して容易にできるスクラッチくじであっ
て、彩紋では制約されるデザイン性を向上させ、ゲーム
性を付加し、更には、可変情報の機械読み取りが可能な
スクラッチくじとなる。
【0045】また、本発明は、上記スクラッチくじにお
いて、隠蔽層を形成する前に、剥離ニス層を形成したの
で、隠蔽層は容易に擦りとることができ、可変情報が壊
れてしまうことはない。また、本発明は、上記スクラッ
チくじにおいて、画像を表示する印刷層(印刷層1)を
形成する前に、アンカー層を形成したので、可変情報を
表示する印刷層(印刷層2)の印刷インキの密着性が良
くなり、印刷ムラなどが発生し、読み取りなどに支障を
きたすことがない。また、本発明は、上記スクラッチく
じにおいて、隠蔽層上に印刷層(印刷層3)を形成した
ので、スクラッチくじとしてデザイン性及びゲーム性が
より一段と向上したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクラッチくじの一実施例を示す
平面図である。
【図2】図1に示すスクラッチくじのX−X’線におけ
る断面図である。
【図3】本発明によるスクラッチくじの他の例を示す平
面図である。
【図4】図3に示すスクラッチくじの断面図の一例であ
る。
【図5】図3に示すスクラッチくじの表面を硬貨等で擦
り隠蔽層及び印刷層(印刷層3)を全て剥離した状態の
当選券の一例を示す平面図である。
【図6】図3に示すスクラッチくじの表面を硬貨等で擦
り隠蔽層及び印刷層(印刷層3)を全て剥離した状態の
落選券の一例を示す平面図である。
【図7】スクラッチくじの当選券の改ざんが良好に行わ
れなかった場合の一例を示す説明図である。
【図8】スクラッチくじの当選券の改ざんが良好に行わ
れなかった場合の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10、20・・・基材 11、21・・・画像を表示する印刷層(印刷層1) 12、22・・・可変情報を表示する印刷層(印刷層
2) 13、23・・・隠蔽層 24・・・アンカー層 25・・・剥離ニス層 26・・・印刷層(印刷層3) 41・・・改ざんする券 41’、41’’・・・改ざん後の券 42・・・連続した細線 42A、42B・・・可変情報部の細線 44・・・改ざんする券の可変情報部 45A、45B・・・他の券 46A、46B・・・他の券の可変情報部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の片面上に順次に形成した、画像を表
    示する印刷層(印刷層1)及び可変情報を表示する印刷
    層(印刷層2)を被覆するように隠蔽層を形成したこと
    を特徴とするスクラッチくじ。
  2. 【請求項2】前記隠蔽層を形成する前に、画像を表示す
    る印刷層(印刷層1)及び可変情報を表示する印刷層
    (印刷層2)を被覆するように剥離ニス層を形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のスクラッチくじ。
  3. 【請求項3】前記画像を表示する印刷層(印刷層1)と
    前記可変情報を表示する印刷層(印刷層2)の間にアン
    カー層を形成したことを特徴とする請求項1、又は請求
    項2記載のスクラッチくじ。
  4. 【請求項4】前記隠蔽層上に印刷層(印刷層3)を形成
    したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項
    3記載のスクラッチくじ。
  5. 【請求項5】前記印刷層(印刷層3)が、前記画像を表
    示する印刷層(印刷層1)の画像と同一の画像を表示す
    る印刷層であることを特徴とする請求項4記載のスクラ
    ッチくじ。
  6. 【請求項6】前記画像を表示する印刷層(印刷層1)に
    おける画像の印刷濃度のPCS値をB、前記可変情報を
    表示する印刷層(印刷層2)における可変情報の印刷濃
    度のPCS値をAとした際に、該Bと該Aの関係が、
    0.01<B<(A−0.02)であることを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のスクラッ
    チくじ。
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