JP2003071848A - 成形機及び成形機運転方法 - Google Patents

成形機及び成形機運転方法

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JP2003071848A
JP2003071848A JP2001268802A JP2001268802A JP2003071848A JP 2003071848 A JP2003071848 A JP 2003071848A JP 2001268802 A JP2001268802 A JP 2001268802A JP 2001268802 A JP2001268802 A JP 2001268802A JP 2003071848 A JP2003071848 A JP 2003071848A
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English (en)
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Norio Toyoshima
範男 豊嶋
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気モータの負荷電流値を測定し、該負荷電流
値が最低になるようにバランス圧を調整することによ
り、スライド部材の重量の変化に対応して、バランス圧
を適切に、かつ、容易に短時間で調整して駆動エネルギ
ーの消費量を低くすることができるようにする。 【解決手段】上下方向に往復動可能な移動部材と、電気
モータによって駆動され、前記移動部材を上下方向に往
復動させる駆動機構と、加圧流体圧によって前記移動部
材の重量を支えるバランス機構と、前記電気モータの負
荷電流値を測定し、前記電気モータの駆動エネルギーが
極小となるように前記加圧流体圧を調整する制御装置と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形機及び成形機
運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、連続した樹脂シートを成形して、
食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容
器、該容器の蓋(ふた)等の樹脂製の成形品を成形する
ための樹脂シートの熱成形ラインにおいては、上型及び
下型を有し、加熱された樹脂シートを型締して成形する
成形機が使用されている。
【0003】ここで、前記成形機は、連続した前記樹脂
シート上に熱成形方法によって成形品を成形する装置で
あり、前記樹脂シートは、搬送装置によって1ショット
の成形に要する長さずつ間欠的に搬送され、加熱装置に
おいて加熱された後、型締装置に送り込まれる。
【0004】まず、前記型締装置の樹脂シート搬送方向
における上流側に配設された前記加熱装置は、通常、前
記樹脂シートの搬送路の上下に配設された輻(ふく)射
ヒータを有し、該輻射ヒータからの輻射熱によって、前
記樹脂シートを加熱するようになっている。ここで、前
記加熱装置は、熱を逃がさないようにするために、上シ
ャッタ板が取り付けられた上テーブルと下シャッタ板が
取り付けられた下テーブルとをそれぞれ上下動させて、
上シャッタ板と下シャッタ板とで、樹脂シートを挟むよ
うになっている。
【0005】そして、前記型締装置は、上金型が取り付
けられた上テーブルと下金型が取り付けられた下テーブ
ルとをそれぞれ上下動させて、前記上金型と下金型と
で、加熱された前記樹脂シートを挟み込むことによって
型締し、成形品を成形するようになっている。通常、1
回の型締、すなわち、1ショットの成形で複数の成形品
が前記樹脂シート上に成形される。
【0006】また、前記型締装置の樹脂シート搬送方向
における下流側にはトリミング装置が配設され、該トリ
ミング装置において、前記成形品は樹脂シートから切
断、分離され、集積された後、包装、箱詰め等の後工程
に送り出される。ここで、前記トリミング装置は、上刃
が取り付けられた上テーブル及び下刃が取り付けられた
下テーブルを有し、通常、前記上テーブル又は下テーブ
ルのいずれか一方を上下動させて上刃と下刃とを噛
(か)み合わせて、1ショットの成形で複数の成形品を
前記樹脂シートから切断、分離するようになっている。
【0007】これにより、前記成形機における前記樹脂
シートの熱成形が良好に行われ、良質な成形品を成形す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の成形機やトリミング装置においては、重量のある金
型やトリミング刃が取り付けられた上下のテーブルを駆
動して上下動させるようになっているので、前記テーブ
ルを上下動させるための駆動装置の負荷が大きくなって
しまう。そこで、該駆動装置の負荷を低減させるための
バランス機構が採用されているが、成形品の変更等のた
めに前記金型やトリミング刃を交換した場合、重量が変
化するので、前記バランス機構を調整する必要がある
が、調整に時間がかかり、また、適切に調整することが
困難であった。
【0009】従来、前記バランス機構として、圧縮空気
等の加圧流体による流体圧ピストン装置を使用したもの
が知られている(特開平7−88950号公報参照)。
この場合、前記テーブル並びに金型及びトリミング刃か
ら成るスライド部材の重量に相当する力を前記流体圧ピ
ストン装置が発揮するような加圧流体の圧力、すなわ
ち、バランス圧が設定される。そして、成形品の変更等
のために前記金型又はトリミング刃を交換した場合に
は、前記スライド部材の重量が変化するので、前記バラ
ンス圧も変化させる必要がある。
【0010】ここで、前記バランス圧の変化量が適切で
なく、低すぎる場合、前記スライド部材を上昇させるた
めに前記駆動装置は大きな力を発揮する必要がある。一
方、前記バランス圧が高すぎる場合、前記スライド部材
を下降させるために前記駆動装置は大きな力を発揮する
必要がある。そのため、前記スライド部材を駆動するた
めのエネルギー、すなわち、駆動エネルギーを多量に消
費してしまう。
【0011】さらに、前記駆動装置が、例えば、電気モ
ータのような駆動源を使用している場合には、前記バラ
ンス圧の変化量が適切でないと、停止時であっても前記
スライド部材を支持するために駆動エネルギーを消費す
るので、より多くの駆動エネルギーを消費してしまう。
【0012】そこで、前記スライド部材の重量が変化し
た場合に前記バランス圧を前記重量に対応させて変化さ
せる装置が提案されている(特開平11−47994号
公報参照)。しかし、該装置の場合、多種類のセンサを
備え、あらかじめ多種類のデータを測定し、該データに
基づいて、バランス圧を調整するようになっている。そ
のため、前記装置の構成が複雑となり、該装置の製造コ
ストが高くなってしまう。また、あらかじめ多種類のデ
ータを測定するために、前記バランス圧の調整方法が複
雑となり、調整に時間がかかってしまう。
【0013】本発明は、前記従来の問題点を解決して、
電気モータの負荷電流値を測定し、該負荷電流値が最低
になるようにバランス圧を調整することにより、スライ
ド部材の重量の変化に対応して、バランス圧を適切に、
かつ、容易に短時間で調整して駆動エネルギーの消費量
を低くすることができる成形機及び成形機運転方法を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の成
形機においては、上下方向に往復動可能な移動部材と、
電気モータによって駆動され、前記移動部材を上下方向
に往復動させる駆動機構と、加圧流体圧によって前記移
動部材の重量を支えるバランス機構と、前記電気モータ
の負荷電流値を測定し、前記電気モータの駆動エネルギ
ーが極小となるように前記加圧流体圧を調整する制御装
置とを有する。
【0015】本発明の他の成形機においては、さらに、
前記制御装置は、前記移動部材の停止時の前記負荷電流
値がゼロとなるように前記加圧流体圧を調整する。
【0016】本発明の更に他の成形機においては、さら
に、前記移動部材の停止時の位置が上死点又は下死点で
ある。
【0017】本発明の更に他の成形機においては、さら
に、前記制御装置は、前記移動部材の平均負荷電流が極
小となるように前記加圧流体圧を調整する。
【0018】本発明の更に他の成形機においては、さら
に、前記平均負荷電流の極小値があらかじめ求められて
いる。
【0019】本発明の更に他の成形機においては、さら
に、前記制御装置は、前記移動部材の慣性力による影響
を補償するように前記加圧流体圧を調整する。
【0020】本発明の更に他の成形機においては、さら
に、前記制御装置は、前記移動部材が往復動する時に前
記加圧流体圧を調整する。
【0021】本発明の成形機運転方法においては、移動
部材を上下方向に往復動させる駆動機構を駆動する電気
モータの負荷電流値を測定し、前記移動部材の重量を支
えるバランス機構の加圧流体圧を、前記電気モータの駆
動エネルギーが極小となるように調整する。
【0022】本発明の他の成形機運転方法においては、
さらに、前記移動部材の停止時の前記負荷電流値がゼロ
となるように前記加圧流体圧を調整する。
【0023】本発明の更に他の成形機運転方法において
は、さらに、前記移動部材の停止時の位置が上死点又は
下死点である。
【0024】本発明の更に他の成形機運転方法において
は、さらに、前記移動部材の平均負荷電流が極小となる
ように前記加圧流体圧を調整する。
【0025】本発明の更に他の成形機運転方法において
は、さらに、前記平均負荷電流は、極小値があらかじめ
求められている。
【0026】本発明の更に他の成形機運転方法において
は、さらに、前記移動部材の慣性力による影響を補償す
るように前記加圧流体圧を調整する。
【0027】本発明の更に他の成形機運転方法において
は、さらに、前記移動部材が往復動する時に前記加圧流
体圧を調整する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の第1の実施の形態における
成形機の正面図である。
【0030】図において、10は成形機であり、フレー
ム11を有する。そして、12は該フレーム11に上下
方向に往復動可能に取り付けられた移動部材としての上
部スライド部材であり、14は前記フレーム11に上下
方向に往復動可能に取り付けられた移動部材としての下
部スライド部材である。また、前記上部スライド部材1
2の下面には移動部材としての上部ワーク13が取り付
けられ、前記下部スライド部材14の上面には移動部材
としての下部ワーク15が取り付けられる。そして、前
記上部スライド部材12及び下部スライド部材14は、
図示されない駆動源によって駆動される駆動機構として
の上部駆動機構16及び下部駆動機構17によって、そ
れぞれ、上下方向に往復動させられる。なお、前記上部
スライド部材12及び下部スライド部材14は、前記フ
レーム11に配設された図示されないガイド部材に沿っ
て往復動するようになっている。
【0031】また、前記上部スライド部材12及び上部
ワーク13の重量は、フレーム11に取り付けられた上
部バランスシリンダ装置18によって支持され、前記下
部スライド部材14及び下部ワーク15の重量は、フレ
ーム11に取り付けられた下部バランスシリンダ装置1
9によって支持される。
【0032】ここで、前記成形機10は、樹脂成形のた
めの成形機であり、例えば、熱成形、圧縮成形、トラン
スファー成形、積層成形、真空成形、射出成形等におけ
る型締装置、プレス装置等である。この場合、上部ワー
ク13は上金型であり、下部ワーク15は下金型であ
る。
【0033】また、前記成形機10は、樹脂シート上に
成形された成形品を切断、分離するためのトリミング装
置や、加熱工程や搬送工程において樹脂シート等を把持
したり、成形機の出入り口を遮断するためのシャッタ装
置であってもよい。この場合、上部ワーク13は上切断
刃、上シャッタ板等であり、下部ワーク15は下切断
刃、下シャッタ板等である。
【0034】なお、前記成形機10は、上部スライド部
材12及び下部スライド部材14の両方を上下方向に往
復動させるものであってもよいし、上部スライド部材1
2又は下部スライド部材14のいずれか一方だけを上下
方向に往復動させるものであってもよい。
【0035】そして、本実施の形態においては、前記成
形機10が樹脂シートの熱成形機であり、連続した樹脂
シートを上下の金型で挟んで、カップ麺(めん)、刺
身、ゼリー等の食品、果汁、炭酸水等の飲料、電気部
品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋等の
樹脂製の成形品を成形するものである場合について説明
する。この場合、加熱装置によって加熱された前記樹脂
シートは、前記成形機10に送り込まれる。そして、該
成形機10は、例えば、真空成形、圧空成形、絞り成
形、プレス成形、マッチドモールド成形等の熱成形方法
によって前記樹脂シート上に前記成形品を成形する。前
記樹脂シートは、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、
PS(ポリスチレン)、発泡ポリスチレン、PP(ポリ
プロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエ
チレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、
ABS樹脂、メタクリル樹脂、生分解性樹脂等であり、
また、耐水性、ガスバリヤー性等を考慮して、複数種類
の樹脂を積層したシートであってもよい。
【0036】図2は本発明の第1の実施の形態における
成形機の駆動装置及びバランス機構の概略図である。
【0037】ここで、前記成形機10の駆動装置及びバ
ランス機構は、図2に示されるような構成を有してい
る。なお、上部スライド部材12のための駆動装置及び
バランス機構と、下部スライド部材14のための駆動装
置及びバランス機構とは、実質的に同じものなので、本
実施の形態においては、下部スライド部材14のための
駆動装置及びバランス機構についての説明を省略する。
【0038】図において、22は電気モータとしてのサ
ーボモータであり、所定の角度だけ正転又は逆転して、
駆動機構としてのクランク機構21のクランク軸を一定
の角度範囲内で揺動させる。これにより、上部スライド
部材12は上下方向に往復動させられる。また、23は
加圧流体としての圧縮空気を貯蔵するアキュームレータ
としての空気タンクであり、圧縮空気を、管路24を介
して、上部バランスシリンダ装置18に供給する。ここ
で、加圧流体は、窒素ガス、油、水等の他の流体であっ
てもよいが、本実施の形態においては、圧縮空気である
場合について説明する。
【0039】この場合、前記上部バランスシリンダ装置
18は、空気シリンダとロッドを備えるピストンとから
成る。該ピストンは、両側の空気室に供給された圧縮空
気の圧力差によって、前記空気シリンダ内を上下方向に
移動させられる。そして、前記ピストンの下側の空気室
内の圧力が高くなるように圧縮空気の圧力、すなわち、
バランス圧が設定されるので、前記上部バランスシリン
ダ装置18は、前記ロッドによって上部スライド部材1
2を上方へ引き上げるようにして、該上部スライド部材
12及び上部ワーク13(図1)の重量を支えている。
【0040】また、27は加圧流体供給源としての空気
圧縮機であり、圧縮空気を管路26を介して、前記空気
タンク23に供給する。なお、前記管路26には、圧力
調整弁25が配設され、該管路26、空気タンク23及
び管路24内の圧縮空気の圧力を調整するようになって
いる。このように、本実施の形態において、バランス機
構は、上部バランスシリンダ装置18、空気タンク2
3、管路24、圧力調整弁25、管路26及び空気圧縮
機27を有し、加圧流体圧としてのバランス圧によって
移動部材としての上部スライド部材12及び上部ワーク
13の重量を支える。
【0041】なお、前記成形機10は、図示されない制
御装置を有する。該制御装置は、CPU、MPU等の演
算手段、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶手段、
マウス、キーボード、タッチパネル等の入力手段、CR
T、液晶ディスプレー等の表示手段、I/O(入出力イ
ンターフェイス)等を有する。そして、前記制御装置
は、オペレータの指令やあらかじめ入力されたプログラ
ムに基づいて、図示されない電流センサ等のセンサから
の測定信号を受信し、前記サーボモータ22、圧力調整
弁25、空気圧縮機27等の動作を制御する。
【0042】さらに、前記制御装置は、前記成形機10
のすべて又は一部の動作を総括的に制御する。なお、前
記制御装置としては、独立したものでなく、例えば、樹
脂シート成形ラインにおける加熱装置、トリミング装置
等の装置を制御する制御装置の一部として他の制御装置
に統合されたものを使用することもできる。
【0043】次に、前記構成の成形機の動作について説
明する。
【0044】図3は本発明の第1の実施の形態における
上部スライド部材のストロークとサーボモータの負荷電
流値との関係を示す図、図4は本発明の第1の実施の形
態における上部スライド部材の停止時のサーボモータの
負荷電流値とバランス圧との関係を示す図である。
【0045】図3に示されるように、上部スライド部材
12が上死点、すなわち、ストローク(往復行程)の上
限の位置で停止している時は、上部バランスシリンダ装
置18が上部スライド部材12及び上部ワーク13の重
量を支えているが、バランス圧が必要値よりわずかに高
いので、クランク機構21によって上部スライド部材1
2を下方に引き下げる力をわずかに加える必要がある。
そのため、サーボモータ22に所定の電流を供給する必
要があり、負荷電流値は、停止時負荷電流値としてのa
1となる。なお、図において曲線aは、上部スライド部
材12のストロークの位置の変化を表し、曲線bは負荷
電流値の変化を表している。
【0046】次に、上部スライド部材12を上限の位置
から下降させる時、サーボモータ22を回転させ、上部
スライド部材12を下方に引き下げる力をさらに加える
必要があるので、該サーボモータ22に供給される電
流、すなわち、負荷電流値は前記停止時負荷電流値a1
よりもプラスになる。続いて、前記上部スライド部材1
2が下死点、すなわち、ストロークの下限の位置に接近
すると、前記上部スライド部材12を停止させるため
に、ブレーキをかけることになり、逆方向の電流をサー
ボモータ22に供給するので、負荷電流値が前記停止時
負荷電流値a1よりもマイナスになる。
【0047】そして、前記上部スライド部材12がスト
ロークの下限の位置で停止している時は、ストロークの
上限の位置で停止している時と同様に、クランク機構2
1によって上部スライド部材12を下方に引き下げる力
をわずかに加える必要があるので、負荷電流値は停止時
負荷電流値a1となる。
【0048】次に、上部スライド部材12をストローク
の下限の位置から上昇させる時、サーボモータ22を逆
回転させるので、負荷電流値は前記停止時負荷電流値a
1よりもマイナスになる。続いて、前記上部スライド部
材12が、ストロークの上限の位置に接近すると、前記
上部スライド部材12を停止させるために、ブレーキを
かけることになり、順方向の電流をサーボモータ22に
供給するので、負荷電流値が前記停止時負荷電流値a1
よりもプラスになる。
【0049】そして、前記上部スライド部材12がスト
ロークの上限の位置で停止している時は、クランク機構
21によって上部スライド部材12を下方に引き下げる
力をわずかに加える必要があるので、負荷電流値は停止
時負荷電流値a1となる。そして、以上のサイクルが繰
り返される。
【0050】また、前記バランス圧が必要値よりわずか
に低い場合、上部スライド部材12が停止している時に
クランク機構21によって上部スライド部材12を上方
に引き上げる力をわずかに加える必要がある。そのた
め、サーボモータ22に所定の電流を供給する必要があ
り、停止時負荷電流値a1はマイナスとなる。
【0051】なお、前記バランス圧が必要値に一致する
場合、上部スライド部材12が停止している時にクラン
ク機構21によって上部スライド部材12を上方に引き
上げたり、下方に引き下げたりする必要がない。そのた
め、サーボモータ22に所定の電流を供給する必要がな
く、停止時負荷電流値a1はゼロとなる。
【0052】図3における曲線bから、負荷電流値は前
記停止時負荷電流値a1を中心にして、上下方向へ振動
するように変化することが分かる。また、前記停止時負
荷電流値a1をゼロにすると、負荷電流の総体的な値が
極小になることを理解することができる。
【0053】次に、成形品の変更等のために前記上部ワ
ーク13を交換して、重量が変化した場合、前記停止時
負荷電流値a1がゼロとなるように前記バランス圧を調
整する方法について説明する。なお、実際には、許容値
b1を設定し、前記停止時負荷電流値a1がゼロ±b1
の範囲内に入るようにすることが望ましい。
【0054】まず、上部スライド部材12の停止位置を
設定するが、通常は、ストロークの上限又は下限の位置
を停止位置として設定する。続いて、サーボモータ22
を作動させ、前記上部スライド部材12を上下方向に移
動させる。そして、前記上部スライド部材12が前記停
止位置にある時の負荷電流値を測定する。該負荷電流値
が停止時負荷電流値a1である。
【0055】そして、測定された該停止時負荷電流値a
1がゼロ±b1の範囲外である場合には、圧力調整弁2
5を調整して、バランス圧を調整する。ここで、図4に
示されるように、前記停止時負荷電流値a1がゼロ±b
1の範囲よりもプラス方向にずれている時は、バランス
圧が高く、クランク機構21によって上部スライド部材
12を下方に引き下げる力を加える必要がある時であ
る。したがって、バランス圧をわずかに下げるように前
記圧力調整弁25を調整する。そして、前記圧力調整弁
25を調整したら、再度サーボモータ22を作動させ、
前記上部スライド部材12が前記停止位置にある時の負
荷電流値を測定する。
【0056】以上の動作を、前記停止時負荷電流値a1
がゼロ±b1の範囲内になるまで繰り返すことによっ
て、図4に示されるように、適切なバランス圧を設定す
ることができる。
【0057】なお、前記停止時負荷電流値a1がゼロ±
b1の範囲よりもマイナス方向にずれている時は、バラ
ンス圧が低く、クランク機構21によって上部スライド
部材12を上方に引き上げる力を加える必要がある時で
ある。したがって、バランス圧をわずかに上げるように
前記圧力調整弁25を調整する。
【0058】これにより、前記バランス圧を適切な値に
調整して、停止時負荷電流値a1がゼロとなるようにす
ることができる。なお、前記圧力調整弁25を調整する
ための成形機10の動作は、あらかじめ入力されたプロ
グラムや手順に基づいて、前記制御装置によって制御さ
れるものであるが、オペレータが適宜操作することもで
きる。
【0059】このように、本実施の形態においては、上
部スライド部材12が停止位置にある時のサーボモータ
22の停止時負荷電流値a1を測定し、該停止時負荷電
流値a1がゼロ±b1の範囲内の値となるようにバラン
ス圧を調整する。
【0060】そのため、成形品の変更等のために上部ワ
ーク13を交換して、重量が変化した場合であっても、
バランス圧を容易に、かつ、短時間で調整して、適切な
値にすることができ、サーボモータ22の停止時負荷電
流値a1がゼロ又はゼロ近傍となるようにすることがで
きる。したがって、サーボモータ22の負荷電流の総体
的な値を極小にすることができ、駆動エネルギーの消費
量を低くすることができる。
【0061】また、電流センサ等によってサーボモータ
22の負荷電流値を測定して、圧力調整弁25を調整す
るだけなので、装置のコストを低くすることができ、操
作も容易で、かつ、短時間で行うことができる。
【0062】なお、本実施の形態においては、上部スラ
イド部材12の駆動装置及びバランス機構についてだけ
説明したが、下部スライド部材14の駆動装置及びバラ
ンス機構についても同様である。
【0063】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造を有
するもの及び同じ動作については、その説明を省略す
る。
【0064】図5は本発明の第2の実施の形態における
サーボモータの負荷率とバランス圧との関係を示す図で
ある。
【0065】本実施の形態においては、図3における曲
線bによって示されるような負荷電流値を測定し、上部
スライド部材12の上限の位置で停止、下降、下限の位
置で停止、上昇、上限の位置で停止の動作、すなわち、
1サイクルの動作中での平均負荷電流値を算出する。こ
こで、平均負荷電流値は、前記曲線bによって示される
電流値を2乗した値の前記1サイクルの動作における積
分値である。また、前記平均負荷電流に代えて、平均負
荷電流とサーボモータ22の定格電流(前記1サイクル
の動作における)との割合、すなわち、負荷率〔%〕を
使用することもできる。なお、一般的に、前記平均負荷
電流は定格電流の90〔%〕程度になるので、前記負荷
率も一般的には90〔%〕程度である。この場合、前記
本実施の形態においては、負荷率を使用した場合につい
て説明する。
【0066】ここで、成形品の変更等のために前記上部
ワーク13を交換して、重量が変化した場合、前記負荷
率が極小となるように前記バランス圧を調整する方法に
ついて説明する。まず、何回かバランス圧を調整して、
負荷率が下がること、及び、負荷率が下がる時にバラン
ス圧をどちらに調整したのかを確認する。ここでは、バ
ランス圧を引き下げた時に負荷率が下がる場合について
説明する。
【0067】次に、バランス圧を一定のステップで変化
させながら、その度に所定のサイクル数だけ上部スライ
ド部材12を動作させて負荷電流値を測定し、負荷率を
算出する。この場合、バランス圧を変化させる度に負荷
率がどちらに変化するか、すなわち、上がるか下がるか
を確認し、前記負荷率が下がる方向にバランス圧を変化
させる。
【0068】例えば、バランス圧が必要値より高く、上
部スライド部材12が停止している時にクランク機構2
1によって上部スライド部材12を下方に引き下げる力
をわずかに加える必要がある場合、図5に示されるよう
に、バランス圧を下げると負荷率が下がる。
【0069】以上の動作を繰り返して、極小の負荷率を
発見し、該極小の負荷率に対応するバランス圧の値を最
適値として、バランス圧を前記最適値に設定する。
【0070】このように、本実施の形態においては、上
部スライド部材12の1サイクルの動作中での負荷電流
値を測定して負荷率を算出し、該負荷率が極小となるよ
うにバランス圧を調整する。
【0071】そのため、成形品の変更等のために上部ワ
ーク13を交換して、重量が変化した場合であっても、
バランス圧を容易に、かつ、短時間で調整して、適切な
値にすることができ、サーボモータ22の平均負荷電流
及び負荷率が極小となるようにすることができる。した
がって、サーボモータ22の負荷電流の総体的な値を極
小にすることができ、駆動エネルギーの消費量を低くす
ることができる。
【0072】また、測定した負荷電流値の2乗値を積分
するので、負荷電流の測定値に誤差があっても、算出さ
れた平均負荷電流及び負荷率の値には、誤差が反映され
ず、バランス圧の調整を正確に行うことができる。
【0073】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ
構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を
省略する。
【0074】図6は本発明の第3の実施の形態における
サーボモータの平均負荷電流値とバランス圧との関係を
示す図である。
【0075】本実施の形態においては、実験等によっ
て、バランス圧が最適である場合の平均負荷電流の値、
すなわち、最適値をあらかじめ求め、測定した電流値か
ら算出した平均負荷電流値が前記最適値となるようにバ
ランス圧を調整する。なお、本実施の形態においては、
平均負荷電流値に代えて負荷率を使用した場合について
説明する。
【0076】ここで、成形品の変更等のために前記上部
ワーク13を交換して、重量が変化した場合、前記負荷
率が最小となるように前記バランス圧を調整する方法に
ついて説明する。まず、何回かバランス圧を調整して、
負荷率が下がること、及び、負荷率が下がる時にバラン
ス圧をどちらに調整したのかを確認する。ここでは、バ
ランス圧を引き下げた時に負荷率が下がる場合について
説明する。そして、負荷率が下がって、あらかじめ求め
た最適値となるまでバランス圧を調整する。なお、実際
には、許容値を設定し、前記負荷率が前記最適値±許容
値の範囲内に入るようにしてもよい。
【0077】そして、前記負荷率が最適値となった時の
バランス圧に設定する。
【0078】このように、本実施の形態においては、実
験等によって、平均負荷電流又は負荷率の最適値をあら
かじめ求め、測定した電流値から算出した平均負荷電流
又は負荷率が前記最適値となるようにバランス圧を調整
する。そのため、成形品の変更等のために上部ワーク1
3を交換して、重量が変化した場合であっても、バラン
ス圧を容易に、かつ、短時間で調整して、適切な値にす
ることができる。
【0079】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜3の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0080】図7は本発明の第4の実施の形態における
上部スライド部材のストロークとバランス圧との関係を
示す図である。
【0081】本実施の形態においては、ダイナミックバ
ランスを考慮して、バランス圧を調整するようになって
いる。すなわち、前記第1〜3の実施の形態において
は、上部スライド部材12及び上部ワーク13の重量の
変化を考慮して、バランス圧を調整するようになってい
るが、前記上部スライド部材12及び上部ワーク13が
上下方向に移動する時は、慣性力が作用するので、該慣
性力も考慮してバランス圧を調整することが望ましい。
【0082】図7において、曲線iは上部スライド部材
12のストロークの位置の変化を表し、曲線jはバラン
ス圧の変化を表している。ここでは、上部スライド部材
12が上限の位置で停止している時は、上部バランスシ
リンダ装置18が上部スライド部材12及び上部ワーク
13の重量を支えるようにバランス圧が設定されてい
る。そして、前記上部スライド部材12が下降し、スト
ロークの下限の位置に接近すると、慣性力が作用してい
るので、前記上部スライド部材12を停止させるため
に、ブレーキをかける必要がある。そのため、逆方向の
電流をサーボモータ22に供給して、ブレーキをかける
と、駆動エネルギーの消費量が高くなる。
【0083】そこで、曲線jで示されるように前記上部
スライド部材12が移動する時、すなわち、運転時に
は、慣性力に打ち勝つ方向にバランス圧を調整するよう
になっている。ここでは、前記上部スライド部材12が
下降しているので、下向きの慣性力が作用するので、慣
性力に打ち勝つ上向きの力を上部バランスシリンダ装置
18が発揮するようにバランス圧を上昇させる。
【0084】なお、本実施の形態においては、上部スラ
イド部材12の運転時にバランス圧を上昇させるだけで
あるが、よりきめ細かくバランス圧を調整することもで
きる。例えば、上部スライド部材12が上昇する時に
は、バランス圧を下げるようにしてもよいし、上部スラ
イド部材12の移動速度の変化に対応させてバランス圧
を変化させてもよい。
【0085】このように、本実施の形態においては、上
部スライド部材12及び上部ワーク13の慣性力を考慮
して、バランス圧を調整するようになっている。そのた
め、サーボモータ22の消費する駆動エネルギーをより
低くすることができる。
【0086】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜4の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0087】図8は本発明の第5の実施の形態における
成形機の駆動装置及びバランス機構の概略図である。
【0088】本実施の形態においては、駆動機構として
のトグルリンク機構31が使用されている。この場合、
前記上部スライド部材12が下降してストロークの下限
の位置に接近した時にサーボモータ22の力が大きく増
幅される(理論的には無限大)ようになっている。その
ため、成形機10が型締装置、プレス装置等であり、、
上部ワーク13及び下部ワーク15(図1)が金型であ
る場合のように、大きな力で締め付ける必要がある場合
に適している。
【0089】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜5の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0090】図9は本発明の第6の実施の形態における
成形機の駆動装置及びバランス機構の概略図である。
【0091】本実施の形態においては、駆動機構として
のボールねじ機構が使用されている。この場合、成形機
のフレーム11(図1)に取り付けられた取付部材37
にボールねじナット33が回転自在に取り付けられてい
る。そして、該ボールねじナット33には、下端が上部
スライド部材12に固定されたボールねじ軸32が螺
(ら)入されている。また、前記ボールねじナット33
の上端には、前記ボールねじ軸32が挿入される孔を備
える回転車輪34が取り付けられ、サーボモータ22の
回転軸に取り付けられた回転車輪35の回転が動力伝達
帯36によって、前記回転車輪34に伝達されるように
なっている。
【0092】ここで、前記回転車輪34及び回転車輪3
5は、プーリ、歯車等であり、また、前記動力伝達帯3
6はベルト、チェーン等であるが、前記回転車輪34及
び回転車輪35は歯車であり、前記動力伝達帯36は歯
付きベルト(コッグドベルト)であることが望ましい。
【0093】これにより、前記サーボモータ22が回転
すると、ボールねじナット33が回転し、ボールねじ軸
32が上方又は下方に移動して、上部スライド部材12
が上方又は下方に移動する。この場合、上部スライド部
材12の移動量を正確に制御することが可能である。
【0094】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜6の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0095】図10は本発明の第7の実施の形態におけ
る成形機の駆動装置及びバランス機構の概略図である。
【0096】本実施の形態においては、駆動装置として
リニアモータが使用されている。この場合、成形機のフ
レーム11(図1)に取り付けられた取付部材44にリ
ニアモータのステータとしての直線状ガイド部材43が
回転自在に取り付けられている。そして、下端が上部ス
ライド部材12に固定された連結部材41の上端にリニ
アモータのロータとしての移動部材42が取り付けられ
ている。なお、前記直線状ガイド部材43がロータであ
って、移動部材42がステータであってもよい。これに
より、前記直線状ガイド部材43又は移動部材42に電
流を供給することによって、リニアモータが作動し、上
部スライド部材12が上方又は下方に移動する。
【0097】この場合、駆動装置の構造が簡素化される
ので、コストを低くすることができる。また、発生する
騒音が減少されるとともに、駆動速度を高くすることが
できる。
【0098】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜7の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0099】図11は本発明の第8の実施の形態におけ
る成形機の駆動装置及びバランス機構の概略図である。
【0100】本実施の形態においては、駆動機構として
ボールねじ機構及びダブルトグルリンク機構46が使用
されている。この場合、取付部材37にボールねじナッ
ト33が回転自在に取り付けられている。そして、該ボ
ールねじナット33には、下端がダブルトグルリンク機
構46のクロスヘッドに固定されたボールねじ軸45が
螺入されている。
【0101】これにより、前記サーボモータ22が回転
すると、ボールねじナット33が回転し、ボールねじ軸
45が上方又は下方に移動して、ダブルトグルリンク機
構46が作動する。そして、上部スライド部材12が上
方又は下方に移動する。この場合、上部スライド部材1
2の移動量を正確に制御することができ、かつ、前記上
部スライド部材12が下降してストロークの下限の位置
に接近した時にサーボモータ22の力が大きく増幅され
る。
【0102】なお、前記第1〜8の実施の形態において
は、上部スライド部材12のための駆動装置及びバラン
ス機構についてのみ説明したが、下部スライド部材14
のための駆動装置及びバランス機構は、上部スライド部
材12のための駆動装置及びバランス機構と実質的に同
じものなので、前記第1〜8の実施の形態は下部スライ
ド部材14のための駆動装置及びバランス機構にも適用
することができる。さらに、前記第1〜8の実施の形態
は、上部スライド部材12又は下部スライド部材14の
いずれか一方だけを上下動させる成形機にも適用するこ
とができる。
【0103】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0104】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、成形機においては、上下方向に往復動可能な移動
部材と、電気モータによって駆動され、前記移動部材を
上下方向に往復動させる駆動機構と、加圧流体圧によっ
て前記移動部材の重量を支えるバランス機構と、前記電
気モータの負荷電流値を測定し、前記電気モータの駆動
エネルギーが極小となるように前記加圧流体圧を調整す
る制御装置とを有する。
【0105】また、成形機運転方法においては、移動部
材を上下方向に往復動させる駆動機構を駆動する電気モ
ータの負荷電流値を測定し、前記移動部材の重量を支え
るバランス機構の加圧流体圧を、前記電気モータの駆動
エネルギーが極小となるように調整する。
【0106】この場合、電気モータの負荷電流値を測定
し、該負荷電流値が最低になるように加圧流体圧を調整
するので、移動部材の重量の変化に対応して、加圧流体
圧を適切に、かつ、容易に短時間で調整して駆動エネル
ギーの消費量を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における成形機の正
面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における成形機の駆
動装置及びバランス機構の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における上部スライ
ド部材のストロークとサーボモータの負荷電流値との関
係を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における上部スライ
ド部材の停止時のサーボモータの負荷電流値とバランス
圧との関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるサーボモー
タの負荷率とバランス圧との関係を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるサーボモー
タの平均負荷電流値とバランス圧との関係を示す図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施の形態における上部スライ
ド部材のストロークとバランス圧との関係を示す図であ
る。
【図8】本発明の第5の実施の形態における成形機の駆
動装置及びバランス機構の概略図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態における成形機の駆
動装置及びバランス機構の概略図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態における成形機の
駆動装置及びバランス機構の概略図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態における成形機の
駆動装置及びバランス機構の概略図である。
【符号の説明】
10 成形機 12 上部スライド部材 13 上部ワーク 14 下部スライド部材 15 下部ワーク 16 上部駆動機構 17 下部駆動機構 21 クランク機構 22 サーボモータ 31 トグルリンク機構 42 移動部材 46 ダブルトグルリンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E088 DA12 EA03 4E090 AA01 AB02 BA02 CC01 HA07 4F202 AA11 AA13 AA15 AG20 AP15 AR02 CA11 CA30 CK74 CL01 CL17 CL22 CL37 CL42 CR04 4F208 AA03 AA13 AA15 AC03 AG01 AG03 AM19 AP15 AR02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)上下方向に往復動可能な移動部材
    と、(b)電気モータによって駆動され、前記移動部材
    を上下方向に往復動させる駆動機構と、(c)加圧流体
    圧によって前記移動部材の重量を支えるバランス機構
    と、(d)前記電気モータの負荷電流値を測定し、前記
    電気モータの駆動エネルギーが極小となるように前記加
    圧流体圧を調整する制御装置とを有することを特徴とす
    る成形機。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記移動部材の停止時
    の前記負荷電流値がゼロとなるように前記加圧流体圧を
    調整する請求項1に記載の成形機。
  3. 【請求項3】 前記移動部材の停止時の位置が上死点又
    は下死点である請求項2に記載の成形機。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記移動部材の平均負
    荷電流が極小となるように前記加圧流体圧を調整する請
    求項1に記載の成形機。
  5. 【請求項5】 前記平均負荷電流の極小値があらかじめ
    求められている請求項4に記載の成形機。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記移動部材の慣性力
    による影響を補償するように前記加圧流体圧を調整する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の成形機。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、前記移動部材が往復動
    する時に前記加圧流体圧を調整する請求項6に記載の成
    形機。
  8. 【請求項8】 (a)移動部材を上下方向に往復動させ
    る駆動機構を駆動する電気モータの負荷電流値を測定
    し、(b)前記移動部材の重量を支えるバランス機構の
    加圧流体圧を、前記電気モータの駆動エネルギーが極小
    となるように調整することを特徴とする成形機運転方
    法。
  9. 【請求項9】 前記移動部材の停止時の前記負荷電流値
    がゼロとなるように前記加圧流体圧を調整する請求項8
    に記載の成形機運転方法。
  10. 【請求項10】 前記移動部材の停止時の位置が上死点
    又は下死点である請求項9に記載の成形機運転方法。
  11. 【請求項11】 前記移動部材の平均負荷電流が極小と
    なるように前記加圧流体圧を調整する請求項8に記載の
    成形機運転方法。
  12. 【請求項12】 前記平均負荷電流は、極小値があらか
    じめ求められている請求項11に記載の成形機運転方
    法。
  13. 【請求項13】 前記移動部材の慣性力による影響を補
    償するように前記加圧流体圧を調整する請求項8〜12
    のいずれか1項に記載の成形機運転方法。
  14. 【請求項14】 前記移動部材が往復動する時に前記加
    圧流体圧を調整する請求項13に記載の成形機運転方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008023834A1 (fr) 2006-08-23 2008-02-28 Nippon Carbide Kogyo Kabushiki Kaisha Plaque d'immatriculation de véhicule et feuille rétroréfléchissante utilisée pour celle-ci
JP2015182080A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社エイチアンドエフ Frp用成形機及びそれを用いたfrpシートの成形方法

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