JP2003071750A - パイプケガキ用治具 - Google Patents

パイプケガキ用治具

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JP2003071750A JP2001262181A JP2001262181A JP2003071750A JP 2003071750 A JP2003071750 A JP 2003071750A JP 2001262181 A JP2001262181 A JP 2001262181A JP 2001262181 A JP2001262181 A JP 2001262181A JP 2003071750 A JP2003071750 A JP 2003071750A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被溶接パイプの直径の大きさに幅広く対応で
き、また、管端からのケガキ線の位置を複数に変えて設
定でき、被溶接パイプの外周面にケガキ線を容易、正確
に刻印することができるパイプケガキ用治具を提供す
る。 【解決手段】 パイプケガキ治具1は、一側面2aに把
手3を設けた支持板2と、支持板2の他側面2bに固定
されたケガキ腕6と、他側面2bに固定した支持片7
と、ケガキ腕6に対向して配置され支持片7に螺合され
た調節ねじ8に支持され、ケガキ腕6に対して接近、離
間移動調節可能なパイプ挟着具9とを備え、ケガキ腕6
に間隔fで設けた複数のねじ孔6bの1つにケガキ針
(ケガキ線具)4が螺入されている。パイプP1(P
2)を管端を他側面2bに当接させケガキ腕6とパイプ
挟持具9で挟持した状態とし、パイプケガキ治具1をパ
イプ軸周りに旋回させ、ケガキ針4でパイプ外周面にケ
ガキ線S1(S2)を刻印する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突き合わせ溶接さ
れたパイプの溶接継手部の溶接状態が適正か否かを検査
するために、予め溶接されるべき被溶接パイプの外周面
にケガキ線を刻印するパイプケガキ用治具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】突き合わせ溶接されたパイプの溶接継手
部の溶接状態が適正であるか否かを検査する方法とし
て、図4に示すように、予め、溶接されるべき一対のパ
イプ(被溶接パイプ)P1,P2の外周面に溶接継手部
Eとなる管端からの距離Lの位置にケガキ線S1,S2
を刻印しておき、突き合わせ溶接後に、パイプP1,P
2の外壁面にその軸方向に沿って検査用ゲージGを当接
させ、該検査用ゲージGの側縁に前記距離Lの2倍の距
離をおいて刻印されている基準点A,B,Cのうちの1
つ、例えば基準点Bに一方のパイプP1のケガキ線S1
を合わせたとき、距離2Lにある基準点Aと他方のパイ
プP2のケガキ線S2の位置とが合致しているか否か、
基準点A,Bまたは基準点B,Cから距離Lの中間位置
に刻印されている中間点a,bのうちの中間点aと溶接
継手部Eの位置とが合致しているか否か、また、溶接継
手部Eのビード幅Wが、検査用ゲージGの側縁に沿って
設けた検査溝WXのうち、適切なビード幅W0である
か、または許容し得るビード幅W1,W2,W3,・・
・・・・,W7であるか否か等を検査することにより溶
接の合否を評価する方法を、本願の出願人が既に提案し
た。なお、検査溝WXの近くに刻印されている数値は溝
幅(mm)の大きさを示す。
【0003】また、同時に、溶接されるべき一対のパイ
プP1,P2の外周面に溶接継手部Eとなる管端からの
距離Lの位置にケガキ線S1,S2を刻印対するための
パイプケガキ用治具も提案した。このパイプケガキ用治
具10は、例えば、図5に示すように、一側面11aに
把手12を設けた支持板11の他側面11bに、上部側
に位置して該他側面11bに直角に延長したケガキ腕1
3を固定して設けると共に、該ケガキ腕13の下方に位
置しケガキ腕13の下面13aとの間にパイプP1(P
2)を挟持し得る間隙Yを隔ててパイプ挟持板14を固
定して設け、さらに、前記ケガキ腕13に、前記他側面
11bから所定距離Lだけ離れた位置において上下方向
(前記他側面11bに平行な方向)に針先15aの位置
を調整可能にしたケガキ針15を設けものである。
【0004】そして、前記構成のパイプケガキ用治具1
0は、ケガキ針15の針先15aの突出位置を調整した
後、突き合わせ溶接すべきパイプP1(P2)の管端側
を、ケガキ腕13とパイプ挟持板14との間の間隙Y
に、パイプ外周面がケガキ針15の針先に面する状態で
挿入して、管端面を前記他側面11bに突き当てること
により、パイプケガキ用治具10を突き合わせ溶接すべ
きパイプP1(P2)に配置する。しかる後に、把手1
2を掴んでパイプP1(P2)の外周面に沿ってパイプ
ケガキ用治具10を旋回させることにより、ケガキ針1
5の針先15aがパイプP1(P2)の外周面に沿って
移動して管端から距離Lにある位置にリング状のケガキ
線S1(S2)を容易に刻印できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記パイプケ
ガキ用治具10においては、前記ケガキ腕13とパイプ
挟持板14とが共に支持板11に一定の間隙Yをあけて
固定されているので、ケガキ線S1(S2)を刻印でき
るパイプの直径の大きさが前記間隙Yの範囲内に限定さ
れ、直径の異なるパイプに幅広く対応することができな
い不満がある。また、ケガキ腕13に設けたケガキ針1
5が支持板11の他側面11bからの一定距離Lの位置
に固定されているため、ケガキ線S1(S2)の位置
を、パイプの大きさ等に応じて管端から距離を種々変え
て設定することができない不満がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、突き合わせ溶接すべき被溶接パイプの直径の大きさ
に幅広く対応して被溶接パイプの外周面にケガキ線を刻
印することができるパイプケガキ用治具を提供すること
を目的とする。また、本発明の他の目的は、被溶接パイ
プの管端からのケガキ線の位置を複数に変えて設定して
被溶接パイプの外周面にケガキ線を刻印することができ
るパイプケガキ用治具を提供することである。さらに、
本発明の他の目的は、被溶接パイプの外周面に容易に、
かつ、正確にケガキ線を刻印することができる、構造が
簡単なパイプケガキ用治具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下のように構成されている。すなわ
ち、請求項1に係るパイプケガキ用治具は、一側面に把
手を設けた支持板の他側面に、ケガキ線具を備えたケガ
キ腕と、該ケガキ腕との間に所定間隔をあけて対向して
配置されたパイプ挟持具とを設け、前記支持板の他側面
に管端を当接されて前記ケガキ腕とパイプ挟持具とで挟
持されたパイプを、その軸回りに前記ケガキ腕との間で
相対回転させることにより、前記ケガキ線具で前記パイ
プの外周面にケガキ線を刻印形成するようにしたパイプ
ケガキ用治具において、前記パイプ挟持具とケガキ腕
は、少なくとも一方が他方に対して、前記他側面に平行
な方向であって相対的に接近、離間する方向に移動調節
が可能なように前記支持板に支持された構成とされてい
る。
【0008】請求項2に係るパイプケガキ用治具は、請
求項1に係るパイプケガキ用治具において、ケガキ腕が
支持板の他側面に直交する方向に向けられて支持板の一
方の外端部に固定されており、また、パイプ挟持具が、
前記支持板の他方の外端部に固定された支持片に螺合さ
れ前記ケガキ腕に対向する方向に向けた調節ねじの内端
部に、該調節ねじとの間で相対回転可能に取り付けら
れ、前記支持板の他側面に直交する方向に向けて設けた
構成とされている。
【0009】請求項3に係るパイプケガキ用治具は、請
求項1または2に記載のパイプケガキ用治具において、
ケガキ腕に、支持板の他側面に直交する方向に整列さ
れ、かつパイプ挟持具に対向する方向に向けたねじ孔
が、前記他側面から所定距離をあけて複数個設けられ、
該ねじ孔に先端部をパイプ挟持具側に向けてケガキ線具
が螺合された構成とされている。
【0010】請求項4に係るパイプケガキ用治具は、請
求項1〜3のいずれかに記載のパイプケガキ用治具にお
いて、ケガキ腕とパイプ挟持具は、それらの少なくとも
一方における互いに対向する側の部分に、支持板の他側
面に直交する方向に延長され被溶接パイプの外周面に接
触する面を有する凹溝が形成された構成とされている。
【0011】請求項5に係るパイプケガキ用治具は、請
求項4に記載のパイプケガキ用治具において、凹溝は横
断面がV字状である構成とされている。
【0012】請求項6に係るパイプケガキ用治具は、請
求項1〜5のいずれかに記載のパイプケガキ用治具にお
いて、把手の外周面に滑り止め用刻線が設けた構成とさ
れている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパイプケガキ
治具の一実施の形態について添付図面を参照して説明す
る。図1〜図3において、1は本発明に係るパイプケガ
キ治具の一実施の形態を示す。このパイプケガキ治具1
は、矩形状の支持板2と、該支持板2の一側面2aに設
けた把手3と、ケガキ針(ケガキ線具)4を備えると共
に、前記支持板2の他側面2bにおける一方の外端部
(図2の上端部)にねじ5で固定されて前記他側面2b
に直交する方向に延長して設けたケガキ腕6と、前記他
側面2bの他方の外端部(図2の下端部)にねじ5で固
定した支持片7と、前記他側面2b側において前記ケガ
キ腕6に対向して配置され前記支持片7に螺合された調
節ねじ8に支持して設けたパイプ挟着具9とを備えてい
る。
【0014】前記把手3は、円柱状をなしており、中心
部にあけた軸方向のボルト穴3aに挿通したボルト3b
により、前記支持板2の一側面2aに軸方向を直交させ
て該一側面2aに固定して設けられている。把手3の外
周面3cには軸方向に沿う細かい線条(滑り止め用刻
線)3dがローレット切りにより設けられている。な
お、図中、3eはばね座金である。
【0015】前記ケガキ腕6には、その内側(図2で下
端側)の部分に、2つの傾斜面によって横断面をV字状
にした凹溝6a(図3参照)が、前記他側面2bに直交
する方向に延長して形成され、また、前記他側面2bに
平行であって前記パイプ挟持具9に対向する方向に向け
て貫通するねじ孔6bが、複数個(図2では2個)前記
他側面2bから所定間隔fをあけ該他側面2bに直交す
る方向に整列して設けられている。そして、前記ケガキ
針4は、前記ねじ孔6bの一つに、尖鋭化した内端部
(先端部)を前記凹溝6aの底部(V字の傾斜面の交差
部)に突出するようにして螺合されている。
【0016】また、前記パイプ挟持具9は、前記他側面
2bに直交する方向に向けて延長して設けられ、その内
側(図2で上側)の前記ケガキ腕6に対向する部分に
は、前記ケガキ腕6の凹溝6aと同様なV字状の凹溝9
a(図3参照)が、前記他側面2bに直交する方向に延
長して形成されている。さらに、前記パイプ挟持具9
は、前記他側面2bに平行であり前記ケガキ腕6に対向
する方向に向けて前記支持片7に螺合された調節ねじ8
の内端部(図2で上端部)に、中央部が、調節ねじ8の
軸周りに相対回転が可能なように支持されており、該調
節ねじ8の回転で前記他側面2bに平行な方向であって
前記ケガキ腕6に対し接近、離間する方向に移動調節可
能になっている。
【0017】次に、前記構成のパイプケガキ用治具1の
作用について説明する。突き合わせ溶接される一方のパ
イプ(被溶接パイプ)P1を用意し、図2の二点鎖線で
示すように、前記パイプケガキ用治具1のケガキ腕6と
パイプ挟持具9の間にパイプP1を通してその端部(管
端)を支持板2の他側面2bに当接させ、その状態で調
節ねじ8を回転させてパイプ挟持具9をケガキ腕6側
に、それらの各凹溝6a,9aの2つの傾斜面がパイプ
P1の外周面に軽く接触するまで移動させる。次に、ケ
ガキ腕6のケガキ針4を回転してその内端部をパイプP
1の外周面に接触させるようにする。
【0018】しかる後に、パイプP1を支えておいてパ
イプケガキ用治具1を、把手3を掴んでパイプP1に対
しその軸回りに1回り旋回させるか、または、把手3を
掴んでパイプケガキ用治具1を支えておいてパイプP1
をパイプケガキ用持具1に対し軸周りに1回り旋回させ
ると、前記ケガキ針4の尖鋭化した内端部によってパイ
プP1の外周部にその端部から所定距離Lを隔てた位置
にリング状のケガキ線S1が刻印される。
【0019】また、突き合わせ溶接される他方のパイプ
(被溶接パイプ)P2も、同様にしてパイプケガキ用治
具1によって、その端部からの所定距離の位置における
外周面にリング状のケガキ線S2が刻印される。なお、
前記のおいて、ケガキ線S1,S2の刻印が終了したと
きは、調節ねじ8を緩めてパイプ挟持具9とケガキ腕6
との間隔を開くと共に、ケガキ針4の内端部を後退させ
て、パイプP1,P2をパイプケガキ用治具1から外す
ことは言うまでもない。そして、ケガキ線S1,S2を
刻印されたパイプP1,P2は、従来と同様にして、突
き合わせ溶接が行われた後に、前記検査用ゲージGを用
いて前記ケガキ線S1,S2を基準にした突き合わせ溶
接部(溶接継手部)の位置とビード幅Wの検査が行われ
る。
【0020】前記実施の形態のパイプケガキ用治具1に
よれば、パイプ挟持具9がケガキ腕6に対して接近、離
間する方向に移動調節可能に設けられているので、パイ
プP1,P2の直径の大きさに応じて、調節ねじ軸8の
支持片7に対するねじ込み量を調節することによって、
ケガキ腕6とパイプ挟持具9との間の距離を調節してパ
イプP1,P2を的確に挟持することができる。
【0021】また、ケガキ腕6に支持板2の他側面2b
に直交する方向に所定距離fをあけてケガキ針4を螺合
するねじ孔6bが複数個設けられているので、パイプP
1,P2の直径の大きさ等に関連してパイプP1,P2
の端部からケガキ線S1,S2を刻印するパイプの軸方
向における位置までの距離Lは、ケガキ針4をねじ込む
ケガキ腕6のねじ孔6bの位置を変えることによって容
易に変更することができる。
【0022】さらに、前記ケガキ腕6とパイプ挟持具9
は、それらの相互に対向する部分がV字状の凹溝6a,
9aに形成されているので、パイプP1,P2を確実に
調芯して挟持することができ、これにより、パイプケガ
キ用治具1とパイプP1,P2との相対回転が円滑に行
え、ケガキ針による前記ケガキ線の刻印を正確に形成す
ることができる。また、前記把手3の外周部に線条3d
を設けたので、作業者が把手3を掴むとき、前記線条3
dが掴む手に対する滑り止めの役目を果たし、作業者が
パイプケガキ用治具1をしっかり掴んでケガキ線の刻印
操作を確実に行うことができる。
【0023】なお、前記ケガキ腕6とパイプ挟持具9の
相互に対向するV字状に形成されている凹溝6a,9a
の全面に四フッ化エチレン樹脂等の合成樹脂でコーティ
ングを施しておくと、パイプを挟持してケガキ線の刻印
操作を行う際に、パイプケガキ用治具1がパイプP1,
P2に対して滑りやすくなり、円滑にかつ楽に旋回させ
ることができる上、パイプP1,P2の外周面に無駄に
傷が入るのを防止することができる。
【0024】なお、前記実施の形態では、ケガキ腕6を
支持板2に固定し、ケガキ腕6に対してパイプ挟持具9
を接近、離間する方向に移動調節可能としたが、これに
代えて、パイプ挟持具9を支持板2に固定し、ケガキ腕
6をパイプ挟持具9に対して接近、離間する方向に移動
調節可能としてもよく、パイプ挟持具9とケガキ腕6の
両方を相互に接近、離間する方向に移動調節可能として
もよい。パイプ挟持具9とケガキ腕6の両方を移動調節
可能とした場合、より幅広くパイプP1,P2の直径の
大きさに対応させることができる。
【0025】また、前記実施の形態では、ケガキ腕6に
その長手方向(支持板2の他側面2bに直交する方向)
に整列して2個のねじ孔6bを設けて、そのうちの1つ
に1個用意したケガキ針4を螺合するようにしたが、ね
じ孔6bの個数は2個に限らず、3個以上の複数であっ
てもよく、それらの複数個のねじ孔6bの一部または全
部に、それぞれ、ケガキ針4を螺合しておくようにして
もよい。その場合、1つのケガキ針4のみがパイプP
1,P2の外周面に接触するようにすることは勿論であ
る。ケガキ腕6に3個以上ケガキ針4を備える場合、パ
イプP1,P2の直径の大きさ等に関連してケガキ線S
1,S2を形成する位置(パイプの管端からの距離L)
をより一層幅広く選択することができる。
【0026】また、前記実施の形態では、前記ケガキ腕
6とパイプ挟持具9の両方にV字状の凹溝6a,9aを
設けたので、ケガキ腕6とパイプ挟持具9とでパイプP
1,P2を挟持したときの調芯性が極めて良好に確保で
きて好ましいが、これに限らず、V字状の凹溝6a,9
aはケガキ腕6とパイプ挟持具9のうちのいずれか一方
にだけ形成してもよく、また、前記凹溝6a,9aは横
断面がV字状に限らず、円弧状、平面状やその他の形状
であってもよい。
【0027】また、前記実施の形態では、前記ケガキ線
具を内端部が先鋭化したケガキ針4で構成したが、ケガ
キ線具はこれに限らず、インクチューブを有しペン先か
らインクチューブ内のインクを出して刻印する筆記具等
であってもよい。この場合、前記ケガキ腕6のねじ孔6
bに螺合するボルト状のホルダを設け、このホルダの中
心にあけた軸穴に前記インクチューブを装着して前記筆
記具等を前記ケガキ腕6に支持するように構成すること
ができる。
【0028】なお、前記実施の形態においては、把手3
の外周面に軸方向に沿った線条を周方向に多数形成し
て、これによって該把手3を掴んだときの滑り止めとし
たが、把手3に設ける滑り止め用刻線は、これに限ら
ず、軸線方向の線条と周方向の線条を複合させたものや
軸線方向に斜めに交差する2方向の線条を複合させたも
のでもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパイ
プケガキ用治具によれば、以下のような優れた効果を奏
することができる。すなわち、請求項1記載のパイプケ
ガキ用治具によれば、パイプ挟持具とケガキ腕とが相対
的に接近、離間する方向に移動調節可能に支持板に設け
られているので、被溶接パイプの直径の大きさに応じ
て、ケガキ腕とパイプ挟持具との間の距離を適宜調節す
ることによって被溶接パイプを的確に挟持することがで
き、被溶接パイプの直径の種々の大きさに幅広く対応さ
せて、それらの外周面に容易にケガキ線を刻印すること
ができる。しかも、把手を設けた支持板の側面に、ケガ
キ線具を備えたパイプ挟持具とケガキ腕を支持したもの
であるので、構成が簡単で、実施が容易である。
【0030】請求項2に記載のパイプケガキ用治具によ
れば、調節ねじの支持片に対するねじ込み量を調節する
ことによって、ケガキ腕とパイプ挟持具との間の距離を
容易、かつ、細かく調節することができ、被溶接パイプ
をその直径の大きさに対応して一層的確に挟持すること
ができる。
【0031】請求項3に記載のパイプケガキ用治具によ
れば、ケガキ腕に支持板の他側面に直交する方向に所定
距離をあけてケガキ線具を螺合するねじ孔が複数個設け
られているので、被溶接パイプの管軸方向におけるケガ
キ線を刻印する位置を、ケガキ線具を螺合させるケガキ
腕のねじ孔の位置を変えることによって容易に複数位置
に変更することができ、これにより、被溶接パイプの直
径の大きさ等に対応してケガキ線の位置を適宜に選択し
て設定することができる。
【0032】請求項4に記載のパイプケガキ用治具によ
れば、ケガキ腕とパイプ挟持具の少なくとも一方の、互
いに対向する側の部分に、被溶接パイプの外周面に接触
する面を有する凹溝が形成されているので、該凹溝によ
って前記被溶接パイプをパイプケガキ用治具に対し所定
の状態に保持させることができて、パイプケガキ用治具
による被溶接パイプへのケガキ線の刻印を正確に行うこ
とができる。
【0033】請求項5に記載のパイプケガキ用治具によ
れば、ケガキ腕とパイプ挟持具は、それらの相互に対向
する部分に形成される凹溝が横断面をV字状とされてい
るので、該V字状の凹溝によって被溶接パイプを確実に
調芯された状態で挟持することができ、これにより、パ
イプケガキ用治具と被溶接パイプとの相対回転が円滑に
行え、前記被溶接パイプの外周面にケガキ針によるケガ
キ線の刻印を一層正確に行うことができる。
【0034】請求項6に記載のパイプケガキ用治具によ
れば、把手の外周面に滑り防止用刻線が設けられている
ので、作業者がパイプケガキ用治具をしっかり掴んでケ
ガキ線の刻印操作を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパイプケガキ用治具の一実施の
形態を示す平面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 同じく側面図である。
【図4】 突き合わせ溶接されたパイプの溶接継手部の
検査方法を示す説明図である。
【図5】 本願の出願人が既に提案したパイプケガキ用
治具の斜視図である。
【符号の説明】
1 パイプケガキ用治具 2 支持板 2a 一側面 2b 他側面 3 把手 3d 線条(滑
り止め用刻線) 4 ケガキ針(ケガキ線具) 6 ケガキ腕 6a,9a 凹溝 6b ねじ孔 7 支持片 8 調節ねじ 9 パイプ挟持具 E 溶接継手部 f ねじ孔の間隔 G 溶接部検査
用ゲージ L 管端からのケガキ線の距離 P1,P2 パ
イプ(被溶接パイプ) S1,S2 ケガキ線 W ビード幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側面に把手を設けた支持板の他側面
    に、ケガキ線具を備えたケガキ腕と、該ケガキ腕との間
    に所定間隔をあけて対向して配置されたパイプ挟持具と
    を設け、前記支持板の他側面に管端を当接されて前記ケ
    ガキ腕とパイプ挟持具とで挟持された被溶接パイプを、
    その軸回りに前記ケガキ腕との間で相対回転させること
    により、前記ケガキ線具で前記被溶接パイプの外周面に
    ケガキ線を刻印形成するようにしたパイプケガキ用治具
    において、 前記パイプ挟持具とケガキ腕は、少なくとも一方が他方
    に対して、前記他側面に平行な方向であって相対的に接
    近、離間する方向に移動調節が可能なように前記支持板
    に支持されていることを特徴とするパイプケガキ用治
    具。
  2. 【請求項2】 前記ケガキ腕は前記支持板の他側面に直
    交する方向に向けられて支持板の一方の外端部に固定さ
    れており、また、前記パイプ挟持具は、前記支持板の他
    方の外端部に固定された支持片に螺合され前記ケガキ腕
    に対向する方向に向けた調節ねじの内端部に、該調節ね
    じとの間で相対回転可能に取り付けられ、前記支持板の
    他側面に直交する方向に向けて設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載のパイプケガキ用治具。
  3. 【請求項3】 前記ケガキ腕には、前記支持板の他側面
    に直交する方向に整列され、かつパイプ挟持具に対向す
    る方向に向けたねじ孔が、前記他側面から所定距離をあ
    けて複数個設けられ、該ねじ孔に先端部をパイプ挟持具
    側に向けて前記ケガキ線具が螺合されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のパイプケガキ用治具。
  4. 【請求項4】 前記ケガキ腕と前記パイプ挟持具は、そ
    れらの少なくとも一方における互いに対向する側の部分
    に、前記支持板の他側面に直交する方向に延長され前記
    被溶接パイプの外周面に接触する面を有する凹溝が形成
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のパイプケガキ用治具。
  5. 【請求項5】 前記凹溝は横断面がV字状であることを
    特徴とする請求項4に記載のパイプケガキ用治具。
  6. 【請求項6】 前記把手の外周面には滑り止め用刻線が
    設けられていることを特徴とする請求項1〜5に記載の
    パイプケガキ用治具。
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