JP2003071640A - 精密加工装置の消火システム - Google Patents

精密加工装置の消火システム

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JP2003071640A JP2001258660A JP2001258660A JP2003071640A JP 2003071640 A JP2003071640 A JP 2003071640A JP 2001258660 A JP2001258660 A JP 2001258660A JP 2001258660 A JP2001258660 A JP 2001258660A JP 2003071640 A JP2003071640 A JP 2003071640A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視者が監視室より遠隔操作で消火を行う際
に、加工室内に作業者が居るか否かを確認して消火可能
か否かを判断することが可能な精密加工装置の消火シス
テムを提供する。 【解決手段】 放電加工装置2aのような精密加工装置
2の消火システムであって、密閉可能な加工室1内に精
密加工装置2を配設し、精密加工装置2に自動消火装置
23を設けた。空調用の電源制御手段3aを設けてこれ
にて駆動される加工室1内の空気を調節する空調装置4
を設けた。加工室1に火災検知手段5と人検知手段6と
消火手段7を設けた。火災検知手段5と人検知手段6と
による検知結果より加工室1内の火災を消火するか否か
を判定する判定手段3bを設け、該判定手段3bによる
判定結果に基づいて上記消火手段7による消火を遠隔操
作によって行うことを可能とする遠隔制御手段3cを設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電加工装置のよ
うな精密加工装置の消火システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、精密加工を行うには可燃性の
加工液を用いる精密加工装置がよく使用されている。な
かでも、例えば金属の型を製造する型加工のような精密
加工を行う場合には、精密加工装置として放電加工装置
が使用されている。
【0003】放電加工装置によって行う放電加工は、絶
縁性を有する加工液を加工槽に満たし、加工槽に満たし
た加工液中に金属製の加工対象物を配置し、一方を正、
他方を負となるように前記加工対象物と電気的に接続さ
れた工具電極を加工対象物に接近させ、工具電極と加工
対象物との間に電圧をかけて放電を生じさせることで加
工対象物を除去加工するものである。
【0004】このような放電加工では加工液として、通
常は灯油のような可燃性を有する油が用いられる。放電
加工は、加工槽に満たされた加工液中において、若干の
隙間を介して対向配置された工具電極と加工対象物との
間に放電を生じさせることで行うもので、放電が正常に
加工液中において生じる場合、即ち、工具電極及び加工
対象物の互いに対向して放電が生じる部位が加工液中に
位置する場合には、これらの加工部が高温になっても加
工液中には酸素が無いため発火することはない。しか
し、何らかの原因で、例えば加工槽に満たされた加工液
の液面付近で放電が生じたりした場合、液面の上方には
空気中の酸素があるため加工液に引火して火災が発生す
る危険性があるものであった。そこで、条例や法令等に
よって以下のような規定が設けられている。 ・加工槽内の加工部分以外の加工液の温度が設定温度を
越えた場合、自動的に放電加工を停止する装置を設置す
ること ・加工液の液面高さが設定値以下に低下した場合、自動
的に放電加工を停止する装置を設置すること ・アーク放電で工具電極が上昇する異常を検出した場
合、自動的に放電加工を停止する装置を設置すること
(アーク放電で工具電極が上昇する異常とは、工具電極
と加工対象物との間に炭化物が発生して成長し、これに
よって加工液の液面上から下方の液面中に挿入している
工具電極の下端部が押し上げられることで、このように
して工具電極の下端部が液面付近に位置した状態で放電
が行われると、加工液に引火する危険性がある) ・加工液に着火した場合、自動的に消火する装置を設置
すること ・引火点が70℃以下の加工液を使用しないこと ・吹きかけ加工を行わないこと ・工具電極を確実に取り付けて異常な放電が生じるのを
防止すること ・必要な点検及び整備を行って火災予防上有効に保持す
ること しかし、このような規定に従って種々の装置を設けると
共にこれらの装置の管理を適切に実施しても、作業者の
人的ミス・エラーによって放電加工中に火災が発生する
危険性は残るため、このような人的ミス・エラーを減少
させるべく一部を自動運転で行えるようにはしたもの
の、無人での全自動運転は達成されておらず依然として
作業者による作業が必要であり、火災の際に人命に関わ
る危険性があるものであった。
【0005】そこで、このような加工作業を行う場合に
は、現場(即ち加工室)での作業者とは別に、遠隔地に
おいて現場での火災の発生を監視する監視者を配置する
ことが考えられた。この従来の精密加工装置の消火シス
テムについて説明する。
【0006】まず、従来の精密加工装置の消火システム
における構成について説明する。密閉可能な加工室内に
精密加工装置を配設し、この精密加工装置を駆動するた
めの電源及び制御手段を設け、精密加工装置で発生した
火災を検知して消火する自動消火装置を精密加工装置に
設ける。また、加工室内で火災が発生した場合にこれを
検知する火災検知手段を設けると共にこの火災を消火可
能な消火手段を設け、消火手段による消火を遠隔操作に
よって行うことを可能とする遠隔操作手段を設ける。火
災検知手段としては、煙センサーと温度センサーとが加
工室内に配置される。監視者は、現場から離れた遠隔地
としての監視室に配置されており、遠隔操作手段によっ
て消火手段による消火を行うものである。
【0007】このような従来の精密加工装置の消火シス
テムにおいては、自動消火装置の熱検知センサーが火災
を検知し、また更に、加工室に設けた温度センサーが加
工室内の火災を検知したりすると、監視室に火災を検知
したことが送信され、これらの送信信号に基づいて監視
室の監視者が火災を認知して、遠隔操作手段により遠隔
操作で消火装置を作動させて消火を行うものである。
【0008】ところで、消火装置による消火は、二酸化
炭素や窒素等の消火剤を火炎に噴射して行うものである
が、この二酸化炭素や窒素等の消火剤は人体に有害であ
り、特に二酸化炭素の場合には大量に吸い込むと、中毒
症状を引き起こして死に至る場合があるものであった。
【0009】監視者の遠隔操作による消火では、監視者
は監視室に居て、自動消火装置から火災を感知した信号
か又は、火災検知手段から火災を検知した信号によって
火災を認知し、これによって消火手段を遠隔操作で操作
して消火するものであるが、加工室内に作業者がいるか
否かは認知することができないものであった。このた
め、自動消火装置又は火災検知手段からの火災を検知し
た信号に基づいて監視者が監視室より遠隔操作で消火を
行う際、もし仮に作業者が加工室内にいた場合には、消
火手段より噴射される二酸化炭素のような消火剤により
作業者が中毒死する危険性があるため、実際に火災が発
生した時には監視者か又は作業者以外の者が加工室に駆
けつけて人の手によって消火を行うものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、監
視者が遠隔操作にて消火手段で加工室内の火災を消火可
能な精密加工装置の消火システムにおいて、監視者が監
視室より遠隔操作で消火を行う際に、加工室内に作業者
が居るか否かを確認して消火可能か否かを判断すること
が可能な精密加工装置の消火システムを提供することを
課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る精密加工装置の消火システムは、放電加
工装置2aのような可燃性の加工液を用いる精密加工装
置2の消火システムであって、密閉可能な加工室1内に
精密加工装置2を配設し、精密加工装置2に該精密加工
装置2で発生した火災を検知して消火する自動消火装置
23を設け、精密加工装置2を駆動する電源及び制御手
段22とは別体の空調用の電源制御手段3aを設け、加
工室1に前記空調用の電源制御手段3aで駆動される加
工室1内の空気を調節する空調装置4を設け、加工室1
に加工室1内の火災と人Mの有無とをそれぞれ検知する
火災検知手段5と人検知手段6とを設けると共に加工室
1内の火災を消火可能な消火手段7を設け、火災検知手
段5と人検知手段6とによる検知結果より加工室1内の
火災を消火するか否かを判定する判定手段3bを設け、
該判定手段3bによる判定結果に基づいて上記消火手段
7による消火を遠隔操作によって行うことを可能とする
遠隔制御手段3cを設けることを特徴とするものであ
る。このような構成とすることで、監視者が遠隔操作に
て消火手段7で加工室1内の火災を消火しようとする
際、加工室1内に作業者Mが居る場合に遠隔操作で消火
手段7より消化剤を噴射して加工室1内の人Mが消火剤
の二酸化炭素中毒等を引き起こして死に至るのを防ぐこ
とが可能となる。
【0012】また、精密加工装置2に設けた自動消火装
置23が火災を検知して消火を行った際、火災検知手段
5による検知結果が火災中であり且つ人検知手段6によ
る検知結果が無人である場合に消火手段7による消火を
行う判定を下す判定手段3bを設けることが好ましい。
このような構成とすることで、監視者が遠隔操作にて消
火手段7で加工室1内の火災を消火しようとする際、加
工室1内に作業者Mが居る場合には判定手段3bによる
消火するとの判定が下されないので、遠隔操作で消火手
段7より消化剤を噴射することによって加工室1内の人
Mが消火剤の二酸化炭素中毒等を引き起こして死に至る
ことを防ぐことができ、また、加工室1内に作業者が居
ない場合には判定手段3bによって消火するとの判定が
下されるため、迅速に消火手段7による消火を行うこと
ができる。
【0013】また、加工室1の壁を不燃材又は準不燃材
で構成することが好ましい。このような構成とすること
で、加工室1内に火災が発生した場合、この火災が加工
室1外に延焼するのを阻止することができる。
【0014】また、精密加工装置2が加工装置本体21
と電源及び制御手段22と加工液タンク24とからなる
型彫り放電加工装置2bであって、加工装置本体21を
加工室1内に配設すると共に電源及び制御手段22と加
工液タンク24とを加工室1外に配設することが好まし
い。このような構成とすることで、熱源となる部分を加
工室1外に配設して、空調装置4が空調するのに要する
エネルギーが少なく済むようになる。
【0015】また、加工室1内の不活性ガス濃度を計測
する濃度計測手段と加工室1内のガスを排気する排気手
段83とを設け、精密加工装置2による加工時に加工室
1内に不活性ガスを充填すると共に加工時以外に排気手
段83で加工室1内の不活性ガスを排気することが好ま
しい。このような構成とすることで、放電加工の際に可
燃性の加工液に引火するのを防止することができて火災
に対する安全性を高めることが可能となり、また、放電
加工の際に作業者Mが加工室1内に立ち入れないように
することで、加工室1内で火災が発生した際に作業者M
に火災の被害が及ぶのを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、添付図面に基づいて説明する。
【0017】本発明においては、精密加工装置2として
放電加工装置2aを用いるものである。放電加工装置2
aは、金属の型を製造する型加工のような精密加工を行
う場合によく用いられるもので、特に図示はしないが、
絶縁性を有する加工液を加工槽に満たし、加工槽に満た
した加工液中に金属製の加工対象物を配置し、一方を
正、他方を負となるように前記加工対象物と電気的に接
続された工具電極を加工対象物に接近させ、工具電極と
加工対象物との間に電圧をかけて放電を生じさせること
で加工対象物を除去加工するものである。そして、放電
加工では加工液として灯油のような可燃性を有する油が
用いられ、この加工液に引火して火災が発生する危険性
があるため、自動消火装置23等の装置を設置すること
が義務付けられているものであり、以下に説明する。
【0018】まず、本実施形態の構成について図1に基
づいて説明する。
【0019】不燃材又は準不燃材からなる壁材を用い
て、密閉可能な加工室1を形成する。このように不燃材
又は準不燃材からなる壁材を用いて加工室1の壁を形成
し、この壁にて室内を密閉するように加工室1を形成す
ることで、加工室1内に火災が発生した場合、この火災
が加工室1外に延焼するのを阻止することができる。こ
こで、不燃材(不燃材料)とは、建築材料に通常の火災
による火熱が加えられた場合に加熱開始後20分間に材
料自体が燃焼せず、かつ防火上有害な変形・溶融などが
なく、室内面に用いる場合は有害な煙・ガスを発生しな
い材料で、例えばコンクリート,煉瓦,瓦,石綿スレー
ト,鉄,アルミニウム,ガラス,モルタル,漆喰等が挙
げられる。また、準不燃材(準不燃材料)とは、不燃材
料に準ずる防火性能を有するもので、建築材料に通常の
火災による火熱が加えられた場合に加熱開始後10分間
に材料自体が燃焼しないものをいい、木毛セメント板,
石膏ボード等が挙げられる。
【0020】この加工室1内には、上述した放電加工装
置2aを配設するものである。放電加工装置2aは、加
工対象物,工具電極が配置されて放電加工が行われる加
工装置本体21と、加工装置本体21を駆動するための
電源及び制御手段22とからなる。そして、放電加工装
置2aは可燃性の加工液を用いており、火災が発生する
危険性があるため、放電加工装置2aには上述したよう
に自動消火装置23が設置される。自動消火装置23
は、内部に熱感知器(図示せず)が設けてあり、放電加
工装置2aで火災が発生した際、この熱感知器が火災に
よる熱を感知すると共に窒素ガス等の消火剤を火炎に噴
射して消火を行うものである。また、本実施形態では、
放電加工装置2aに後述する火災検知手段5としての温
度センサー51を設置し、この温度センサー51によっ
て加工室1内の火災を検知可能とするものである。
【0021】また、加工室1には、加工室1内の空気の
状態を調節する空調装置4を設けるものである。この空
調装置4は、放電加工装置2aを駆動する上述した電源
及び制御手段22とは別体の空調用の電源制御手段3a
で駆動されるものである。空調用の電源制御手段3a
は、加工室1の外に配置される加工室制御部3の一部と
して設けられる。また更に加工室1内には、加工室1内
の空気の温度を計測する温度センサー41を設け、この
温度センサー41によって計測した温度に基づいて空調
装置4が作動するもので、温度センサー41も上記空調
用の電源制御手段3aに接続される。
【0022】また更に、加工室1には、加工室1内で火
災が発生した場合にこれを検知する火災検知手段5とこ
の火災を消火可能な消火手段7とを設け、この火災検知
手段判定手段5と消火手段7とを遠隔制御手段3cに接
続すると共に上述した自動消火装置23も同様に遠隔制
御手段3cに接続してあり、遠隔制御手段3cは加工室
1から遠隔地に設けてある監視室9の操作部(図示せ
ず)に接続してある。火災検知手段5は、上述した放電
加工装置2aに設置する温度センサー51と加工室1内
に設ける煙センサー52とからなり、これらは遠隔制御
手段3cに接続される。この遠隔制御手段3cは、上述
した加工室制御部3の空調用の電源制御手段3aとは別
に設けられるのであるが、この空調用の電源制御手段3
aと接続されてこれを遠隔制御可能にしてある。消火手
段7は、この火災検知手段5からの火災を検知した際の
信号を受けたりして、監視者が監視室9の操作部より遠
隔操作で消火するもので、炭酸ガスや窒素等のガスを火
炎に噴射して消火を行うものである。
【0023】そして更に、本実施形態においては、加工
室1内の人(作業者M)の存在の有無を検知する人検知
手段6を設けてこれを遠隔制御手段3cに接続してある
と共に、この人検知手段6と火災検知手段5とからの検
知信号に基づいて、火災を消火するか否かを判定する判
定手段3bが設けてある。人検知手段6として、赤外線
等を感知するものやその他の人からの信号を感知する人
センサー61が加工室1内に設置される。判定手段3b
は、加工室制御部3に遠隔制御手段3c及び空調用の電
源制御手段3aとは別に設けられ、遠隔制御手段3cに
接続される。また、本実施形態では、監視カメラ81を
加工室1内に設けてこれを遠隔制御手段3cに接続して
あり、監視者が監視室9で監視カメラ81からの映像を
監視することが可能である。
【0024】また、加工室1内にスピーカ及びマイク8
2を設置してこれを遠隔制御手段3cに接続すると共
に、監視室9にもスピーカ及びマイク(特に図示せず)
を設置して遠隔制御手段3cに接続してあり、監視室9
に居る監視者と加工室1内にいる作業者Mに指示を与え
たり作業者から指示を受けたりすることが可能となって
いる。
【0025】次に、判定手段3bでの判定方法について
図2に基づいて説明する。
【0026】加工室1内に配設した放電加工装置2aに
おいて火災が発生すると、放電加工装置2aに設置して
ある自動消火装置23の熱検知器が火災を検知して消火
剤を自動的に噴射するが、この時、自動消火装置23の
熱検知器での火災の検知が判定手段3bに送信され、判
定手段3bはこの火災の検知を受けて動作を開始する。
判定手段3bは火災検知手段5(即ち温度センサー51
及び煙センサー52)及び人検知手段6からの検知信号
を受け、まず、火災検知手段5からの検知信号によって
延焼中か鎮火したかを判断する。この時点で鎮火してい
れば、消火は終了し、判定手段3bの動作も終了する。
そして、鎮火していない場合、次に判定手段3bは人検
知手段6からの検知信号によって加工室1内に人(作業
者M)が居るか否かを判断する。ここで人が居ない場合
には、判定手段3bは「消火手段7による消火を行う」
旨の判定を監視室9の操作部を介して監視者に通知し、
監視者が遠隔操作にて消火手段7による消火を行い、消
火を終了する。そして、加工室1内に人が居る場合に
は、監視室9の監視者がスピーカ及びマイク82を介し
て加工室1内に居る人Mに加工室1より退去するよう指
示する。そして、監視カメラ81にて加工室1内に居た
人Mが退去して加工室1内が無人であることを確認した
後、遠隔操作にて消火手段7による消火を行うものであ
る。
【0027】以上のような構成によれば、加工室1内に
人検知手段6を設けると共に判定手段3bを設けたこと
で、監視者が遠隔操作にて消火手段7で加工室1内の火
災を消火しようとする際、加工室1内に作業者Mが居る
場合には判定手段3bによる消火するとの判定が下され
ないので、遠隔操作で消火手段7より消化剤を噴射する
ことによって加工室1内の人が消火剤の二酸化炭素中毒
等を引き起こして死に至ることを防ぐことができ、ま
た、加工室1内に作業者Mが居ない場合には判定手段3
bによって消火するとの判定が下されるため、迅速に消
火手段7による消火を行うことができる。
【0028】次に、他の実施形態について図3に基づい
て説明する。図3に示す本実施形態も、図1に示す上実
施形態と基本的に同様であり、主に異なる点についての
み説明する。
【0029】本実施形態においては、精密加工装置2と
して、加工装置本体21と、加工用電源部22aと制御
装置部22bと加工液温度制御装置22cとからなる電
源及び制御手段22と、加工液タンク24とからなる型
彫り放電加工装置2aを用いるものである。そして、こ
の型彫り放電加工装置2aのうち、加工装置本体21を
加工室1内に配設し、電源及び制御手段22と加工液タ
ンク24とを加工室1外に配設するものである。
【0030】このような構成によれば、電気回路での発
熱が大きい加工用電源部22aと制御装置部22bと、
加工液をラジエータで冷却するため熱源となる加工液温
度制御装置22cとを加工室1外に配設することで、空
調装置4が空調するのに要するエネルギーが少なく済む
ようになり、また、加工液タンク24を加工室1外に配
設することで、加工室1内で火災が発生した際に加工液
に引火して延焼するのを防止することができる。
【0031】更にこれに加えて、特に図示はしないが、
加工室1内の不活性ガス濃度を計測する濃度計測手段と
加工室1内のガスを排気する排気手段83とを設け、型
彫り放電精密加工装置2による放電加工の際に、加工室
1内に不活性ガスを充填し、加工時以外に排気手段83
で加工室1内の不活性ガスを排気するようにしてもよ
い。
【0032】このようにすることで、放電加工の際に可
燃性の加工液に引火するのを防止することができて火災
に対する安全性を高めることが可能となり、また、放電
加工の際に作業者が加工室1内に立ち入れないようにす
ることで、加工室1内で火災が発生した際に作業者に火
災の被害が及ぶのを防止することができる。
【0033】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、放電加工装置のような可燃性の加工液を
用いる精密加工装置の消火システムであって、密閉可能
な加工室内に精密加工装置を配設し、精密加工装置に該
精密加工装置で発生した火災を検知して消火する自動消
火装置を設け、精密加工装置を駆動する電源及び制御手
段とは別体の空調用の電源制御手段を設け、加工室に前
記空調用の電源制御手段で駆動される加工室内の空気を
調節する空調装置を設け、加工室に加工室内の火災と人
の有無とをそれぞれ検知する火災検知手段と人検知手段
とを設けると共に加工室内の火災を消火可能な消火手段
を設け、火災検知手段と人検知手段とによる検知結果よ
り加工室内の火災を消火するか否かを判定する判定手段
を設け、該判定手段による判定結果に基づいて上記消火
手段による消火を遠隔操作によって行うことを可能とす
る遠隔制御手段を設けたので、火災検知手段及び消火手
段で火災を早期に検知・消火して延焼を防止できるもの
であって、監視者が遠隔操作にて消火手段で加工室内の
火災を消火しようとする際、加工室内に作業者が居る場
合に遠隔操作で消火手段より消化剤を噴射して加工室内
の人が消火剤の二酸化炭素中毒等を引き起こして死に至
るのを防ぐことが可能となる。
【0034】また請求項2記載の発明にあっては、上記
請求項1記載の発明の効果に加えて、精密加工装置に設
けた自動消火装置が火災を検知して消火を行った際、火
災検知手段による検知結果が火災中であり且つ人検知手
段による検知結果が無人である場合に消火手段による消
火を行う判定を下す判定手段を設けたので、監視者が遠
隔操作にて消火手段で加工室内の火災を消火しようとす
る際、加工室内に作業者が居る場合には判定手段による
消火するとの判定が下されないので、遠隔操作で消火手
段より消化剤を噴射することによって加工室内の人が消
火剤の二酸化炭素中毒等を引き起こして死に至ることを
防ぐことができ、また、加工室内に作業者が居ない場合
には判定手段によって消火するとの判定が下されるた
め、迅速に消火手段による消火を行うことができる。
【0035】また請求項3記載の発明にあっては、上記
請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、加工室の壁
を不燃材又は準不燃材で構成したので、加工室内に火災
が発生した場合、この火災が加工室外に延焼するのを阻
止することができる。
【0036】また請求項4記載の発明にあっては、上記
請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、精密加工装置が加工装置本体と電源及び制御手段と
加工液タンクとからなる型彫り放電加工装置であって、
加工装置本体を加工室内に配設すると共に電源及び制御
手段と加工液タンクとを加工室外に配設したので、熱源
となる部分を加工室外に配設して、空調装置が空調する
のに要するエネルギーが少なく済むようになる。
【0037】また請求項5記載の発明にあっては、上記
請求項4記載の発明の効果に加えて、加工室内の不活性
ガス濃度を計測する濃度計測手段と加工室内のガスを排
気する排気手段とを設け、精密加工装置による加工時に
加工室内に不活性ガスを充填すると共に加工時以外に排
気手段で加工室内の不活性ガスを排気したので、放電加
工の際に可燃性の加工液に引火するのを防止することが
できて火災に対する安全性を高めることが可能となり、
また、放電加工の際に作業者が加工室内に立ち入れない
ようにすることで、加工室内で火災が発生した際に作業
者に火災の被害が及ぶのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の説明図である。
【図2】同上における判定手段の判定方法のフロー図で
ある。
【図3】本発明の他の実施形態の説明図である。
【符号の説明】
1 加工室 2 精密加工装置 2a 放電加工装置 22 電源及び制御装置 23 自動消火装置 3a 空調用の電源制御手段 3b 判定手段 3c 遠隔制御手段 4 空調装置 5 火災検知手段 6 人検知手段 7 消火手段
フロントページの続き (72)発明者 住田 安弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2E189 BA02 BA03 BB06 BB10 BC08 BD06 GA02 GB07 3C059 AA01 AB01 JA10 JB01 5G405 AA01 AB01 AB02 AC01 AD04 BA01 CA29 CA46 FA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電加工装置のような可燃性の加工液を
    用いる精密加工装置の消火システムであって、密閉可能
    な加工室内に精密加工装置を配設し、精密加工装置に該
    精密加工装置で発生した火災を検知して消火する自動消
    火装置を設け、精密加工装置を駆動する電源及び制御手
    段とは別体の空調用の電源制御手段を設け、加工室に前
    記空調用の電源制御手段で駆動される加工室内の空気を
    調節する空調装置を設け、加工室に加工室内の火災と人
    の有無とをそれぞれ検知する火災検知手段と人検知手段
    とを設けると共に加工室内の火災を消火可能な消火手段
    を設け、火災検知手段と人検知手段とによる検知結果よ
    り加工室内の火災を消火するか否かを判定する判定手段
    を設け、該判定手段による判定結果に基づいて上記消火
    手段による消火を遠隔操作によって行うことを可能とす
    る遠隔制御手段を設けることを特徴とする精密加工装置
    の消火システム。
  2. 【請求項2】 精密加工装置に設けた自動消火装置が火
    災を検知して消火を行った際、火災検知手段による検知
    結果が火災中であり且つ人検知手段による検知結果が無
    人である場合に消火手段による消火を行う判定を下す判
    定手段を設けることを特徴とする請求項1記載の精密加
    工装置の消火システム。
  3. 【請求項3】 加工室の壁を不燃材又は準不燃材で構成
    することを特徴とする請求項1又は2記載の精密加工装
    置の消火システム。
  4. 【請求項4】 精密加工装置が加工装置本体と電源及び
    制御手段と加工液タンクとからなる型彫り放電加工装置
    であって、加工装置本体を加工室内に配設すると共に電
    源及び制御手段と加工液タンクとを加工室外に配設する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の精
    密加工装置の消火システム。
  5. 【請求項5】 加工室内の不活性ガス濃度を計測する濃
    度計測手段と加工室内のガスを排気する排気手段とを設
    け、精密加工装置による加工時に加工室内に不活性ガス
    を充填すると共に加工時以外に排気手段で加工室内の不
    活性ガスを排気することを特徴とする請求項4記載の精
    密加工装置の消火システム。
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