JP2003070175A - 車両の電源供給制御装置 - Google Patents

車両の電源供給制御装置

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JP2003070175A
JP2003070175A JP2001259607A JP2001259607A JP2003070175A JP 2003070175 A JP2003070175 A JP 2003070175A JP 2001259607 A JP2001259607 A JP 2001259607A JP 2001259607 A JP2001259607 A JP 2001259607A JP 2003070175 A JP2003070175 A JP 2003070175A
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power
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JP2001259607A
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Masashi Yamaura
昌史 山浦
Naoki Maeda
直樹 前田
Shinji Kishida
晋二 岸田
Hiroshi Honda
洋 本田
Junko Suzuki
順子 鈴木
Toshiyuki Asakura
俊之 朝倉
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源カット期間を適切に設定し、長時間の車両
駐車時にもバッテリ上がりやエンジン始動不良を防止す
ること。 【解決手段】バッテリ31は、電源供給ECU10や各
種ECU20に電源供給を行う。電源供給ECU10
は、制御部11とEEPROM12と電源カット回路1
3とを備える。制御部11はIGスイッチ32のON/
OFF状態から車両が駐車状態かどうかを判断する。制
御部11は、IGスイッチ32がOFFとなり車両が駐
車された後、電源カット期間(例えば30日)が経過す
ると、バッテリ31から各種ECU20への電源供給を
電源カット回路13によりカットする。また特に、制御
部11は、外部ツール40より電源カット期間の期間変
更の要求を受け付け、期間変更の要求を受け付けた際、
電源カット期間を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の電源供給制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車に搭載される各種電子部品
の増加と共に、その電子部品が消費する電流が増加傾向
にある。そのため、車両走行状態における燃費向上や、
長時間の車両駐車後におけるエンジン始動性能確保のた
めに、バッテリ消費電流の低減が求められている。
【0003】特に車両の駐車時には、イグニッションス
イッチのOFFに伴いECU(電子制御ユニット)等、
各種電子部品の動作が停止されて低消費電力モードに移
行し、バッテリの電力消費の低減が図られる。但しこの
場合、低消費電力モードに移行した後も、幾つかの電子
部品には継続的にバッテリ電力が供給され、バッテリが
消費され続ける。そのため、車両の駐車が長時間になり
所定の電源カット期間が経過すると、その時点でバッテ
リからECU等への電力供給をカットするようにした技
術がある。これにより、長時間の駐車後であっても、エ
ンジン再始動時のスタータ駆動が支障なく行われ、エン
ジン始動性能が確保できるようになっていた。
【0004】しかしながら、バッテリ容量(サイズ)は
車両毎に異なり、更にバッテリの新品時と劣化時とを比
較すると、駐車状態でのバッテリ容量の低下の具合が相
違する。また、車両仕様は多種多様であり、車両仕様毎
にバッテリの消費電流が相違する。そのため、エンジン
始動性能を確保するべく、所定の電源カット期間を設定
しておいても、場合によっては予期せずエンジン再始動
が不可能になることも考えられる。
【0005】一方、車両のバッテリ上がり防止技術とし
て特開2000−142275号公報が開示されてお
り、同公報の装置では、車両の積算走行距離が所定値以
下の場合、イグニッションスイッチのオフ後における設
定カット待ち時間の経過後にバックアップメモリへの電
源回路をカットする構成としていた。この場合、積算走
行距離が所定値以下となる納車前では、バックアップメ
モリへの無駄な電源供給がカットされ、バッテリ上がり
が防止されるようになっていた。また、所定値以上の走
行距離域では、車室内ランプへの無駄な電源供給がカッ
トされるよう構成していた。しかしながら、上記公報の
装置は、納車前はバックアップメモリへの無駄な電源供
給を無くし、納車後は車室内ランプへの無駄な電源供給
を無くすものであり、車両が長時間駐車される事態を想
定した電源供給制御を実施するものではなかった。ま
た、バッテリ容量の違いや劣化状況を考慮した電源供給
制御を実施するものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
着目してなされたものであって、その目的とするところ
は、電源カット期間を適切に設定し、長時間の車両駐車
時にもバッテリ上がりやエンジン始動不良を防止するこ
とができる車両の電源供給制御装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明ではその前提とし
て、車両が駐車された後、所定の電源カット期間放置さ
れると、車載バッテリから電子部品等への電源供給を停
止させるようにしている。これにより、車両駐車状態で
のバッテリ消費が抑えられ、長時間車両が駐車される際
のバッテリ上がりが抑制されると共に、再始動時におけ
るエンジン始動性能が確保されるようになっている。
【0008】特に請求項1に記載の発明では、電源カッ
ト期間の期間変更の要求を受け付ける手段を付加し、期
間変更の要求を受け付けた際、電源カット期間を変更す
るよう構成している。この場合、請求項2に記載したよ
うに、外部ツールからの指示に従い電源カット期間を変
更すると良い。
【0009】上記請求項1,2の発明によれば、電源カ
ット期間の設定を任意に行うことができるため、電源カ
ット期間の固定化により予期せずバッテリ上がりやエン
ジンの始動不良を招くといった不具合が抑制できる。そ
の結果、電源カット期間を適切に設定し、長時間の車両
駐車時にもバッテリ上がりやエンジン始動不良を防止す
ることができる。
【0010】また、請求項3に記載したように、車両の
仕向やグレード等の車両仕様情報に合わせて電源カット
期間を初期設定し、その初期設定値に対し期間変更の要
求に応じて電源カット期間を設定し直すと良い。つま
り、車両仕様情報はユーザへの納車前に決まり、その当
初は車両仕様情報に応じて電源カット期間が設定され
る。また、納車後にバッテリ交換や電気補機の追加等が
行われると、それに合わせて電源カット期間が適宜変更
される。これにより、その都度のバッテリ環境に合わせ
た電源カット制御が実現できる。
【0011】また、請求項4に記載の発明では、電源カ
ット期間を変更する際、それまで設定されている電源カ
ット期間に対して増減何れかの補正を行う。この場合、
車両仕様等に基づく基準値を考慮しつつ、その基準値か
らの所定の範囲内で電源カット期間が設定できる。
【0012】一方、請求項5に記載の発明では、その都
度搭載されているバッテリの経時劣化の度合を判定し、
その劣化度合が大きいほど電源カット期間を短い期間に
設定する。要するに、バッテリの経時劣化が進行する
と、その分駐車状態でのバッテリ上がりが生じやすくな
るが、本発明によれば、バッテリの経時劣化度合に応じ
て適切に電源カット期間が設定できる。その結果、長時
間の車両駐車時にもバッテリ上がりやエンジン始動不良
を防止することができる。
【0013】上記請求項5の発明では、請求項6に記載
したように、その都度搭載されているバッテリについて
新品時からの使用期間に応じてバッテリの経時劣化の度
合を判定すると良い。つまり、バッテリは使用日数を経
るにつれ劣化が進む。よって、バッテリの使用期間をパ
ラメータにすれば、バッテリの劣化度合が容易に判定で
きる。
【0014】また、請求項7に記載したように、バッテ
リ新品時からの使用期間が所定時期に達した以降での
み、バッテリの経時劣化度合に基づく電源カット期間の
設定を行うと良い。つまり、バッテリの特性として新品
当初は劣化の進行はなく、ある時期になると、急に劣化
が進行すると考えられる。従って、劣化進行があると予
測される場合にのみ、バッテリの経時劣化度合に基づき
電源カット期間を設定する。これにより、処理が簡素化
できる。
【0015】電源カット期間のデータは不意に消失され
ないよう、EEPROM等の不揮発性メモリやバックア
ップ用電源に接続されたスタンバイRAMといったバッ
クアップ用のメモリに格納されるのが望ましく、請求項
8に記載したように、電源カット期間の変更の都度、メ
モリデータを更新すると良い。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。
【0017】図1は、本実施の形態における車両制御シ
ステムの概要を示す構成図である。本車両制御システム
は、バッテリ31からの電源供給を管理する電源供給E
CU10や、その他エンジンECU、トランスミッショ
ンECU、ブレーキECUなど様々な車両制御を司る各
種ECU20を備える。各種ECU20は、インジェク
タや点火コイル等の負荷21を必要に応じて駆動する。
電源供給ECU10は、例えば車両のドアロック制御を
実施するドアロックECUにて具体化され、車両の駐車
時(イグニッションOFF時)にも作動状態を保ち、車
両キーからの無線信号を随時受信してドアロック/アン
ロックを実施する。但し、電源供給ECU10として
は、車両駐車時にも作動状態となり駐車時の電源管理が
実施可能なECUであれば他のECUであっても良い。
【0018】ここで、電源供給ECU10は、マイクロ
コンピュータよりなる制御部11と、電源制御に関わる
各種データを格納するEEPROM12と、バッテリ3
1から各種ECU20への電源ライン33に設けられた
電源カット回路13とを備える。制御部11には、イグ
ニッションスイッチ(以下、IGスイッチという)32
が接続されており、制御部11はIGスイッチ32のO
N/OFF状態から車両が駐車状態かどうかを判断す
る。但し、制御部11が車両駐車状態を判断できる構成
であれば、IGスイッチ32以外の構成を用いることも
可能である。
【0019】図2は、電源カット回路13の具体的な構
成を示す図面であり、電源ライン33にはラッチングリ
レー131が設けられている。このラッチングリレー1
31は、その都度のセット/リセットの状態を磁石力に
より保持できるリレーである。制御部11は、一方のト
ランジスタ132をONすることでラッチングリレー1
31をセット(ON)し、電源供給先である各種ECU
20へ電源を供給する。また、制御部11は、他方のト
ランジスタ133をONすることでラッチングリレー1
31をリセット(OFF)し、各種ECU20への電源
供給をカット(遮断)する。
【0020】次に、電源供給ECU10による電源カッ
ト制御の詳細を説明する。ここで、電源カット制御にお
いては概要として、IGスイッチ32がOFFとなり車
両が駐車された後、電源カット期間としてのカット日数
α(例えば30日)が経過すると、バッテリ31から各
種ECU20への電源供給が電源カット回路13により
カットされる。そしてこれにより、車両駐車状態でのバ
ッテリ31の消費電流を抑え、次回のエンジン始動に支
障がないようにしている。特に本実施の形態では、車両
の仕向先やグレード等の車両仕様情報に応じてカット日
数αを設定し、且つそのカット日数αを車両の出荷後も
任意に変更できることとする。
【0021】具体的には、図1に示すように、電源供給
ECU10の所定の端子(サービス端子)に外部ツール
40が接続され、電源供給ECU10は外部ツール40
からカット日数αの変更/登録の要求を受け付け、カッ
ト日数αの変更/登録を実施する。外部ツール40は、
車両工場で用いられる書き込みツール、或いは車両の自
己診断結果をモニタするダイアグチェッカ等のサービス
ツールである。外部ツール40にはカット日数αの変更
/登録の要求を発生するためのメニューが予め設けられ
ており、特定の通信手段(ISO9141など)を介し
てカット日数αの変更/登録データが受け渡される。
【0022】図3は、電源カット日数の設定手順を示す
フローチャートであり、この処理は、外部ツール40か
らの要求に従い制御部11により起動される。図3にお
いて、先ずステップ101では、カット日数αの変更/
登録モードに移行したか否かを判別し、変更/登録モー
ドに移行した時点でステップ102に進む。ステップ1
02では、車両仕様情報の入力の有無を判別する。車両
仕様情報の入力有りの場合、ステップ103に進み、E
EPROM12内の電源カットデータを呼び出す。続く
ステップ104では、EEPROM12内の電源カット
データを用い、その都度の車両仕様情報に応じてカット
日数αを設定し、EEPROM12に登録する。
【0023】要するに、一般に車載バッテリのサイズ
(容量)は、仕向やグレードなど車両仕様に応じて相違
し、例えば車両の仕向先がバッテリ使用環境の厳しい寒
冷地であったり、ユーザの手に渡るまでの期間が長い国
であったりする場合、バッテリの性能劣化/放電を予め
見込み、大容量のバッテリが必要となる。また、車両の
グレードにより、搭載される電子機器/負荷の数量が相
違したり、搭載されるスタータの性能(通電電流)が相
違したりする場合、車両バッテリの必要容量が各々異な
る。
【0024】こうしたことから、例えば車両出荷前工程
において車両仕様情報が入力されると、その車両仕様情
報に応じてカット日数αが設定される。例えば、寒冷地
仕様の場合や、搭載される電子機器/負荷数が多い場合
にはバッテリ放電量が増える傾向にあるため、カット日
数αが短めに設定される。なお、EEPROM12に
は、電源カットデータとして仕向先や車両グレード毎に
カット日数αを規定したテーブルが格納されている。
【0025】また、車両仕様情報の入力無しの場合、ス
テップ105に進み、外部ツール40からのカット日数
αの変更入力の有無を判別する。そして、カット日数変
更の入力有りの場合、ステップ106に進み、外部ツー
ル40の指示に従いカット日数αを設定する。これによ
り、ユーザの希望に応じたカット日数αの設定が可能と
なる。また、バッテリ交換時や電気補機(負荷)の追加
/削除等の改造時には、その都度適切なカット日数αの
設定が可能となる。
【0026】但し、カット日数αの変更可能な許容範囲
を予め定めておき、ユーザの希望等によりカット日数α
を変更する場合には、その許容範囲内であることを条件
にカット日数変更を許可すると良い。この場合、カット
日数αを延長する変更であっても、所定の許容範囲であ
れば変更が許可される。
【0027】また、図4は、電源カット制御手順を示す
フローチャートであり、この処理は、例えば所定の時間
周期で制御部11により実施される。図4において、ス
テップ201では、IGスイッチ32のON/OFFを
判別し、IG=ONであればステップ202に進んで電
源カット解除を行った後、本処理を一旦終了する。すな
わち、電源カット回路13内のラッチングリレー131
をON状態で保持する。また、IG=OFFであればス
テップ203に進み、IGスイッチ32のOFF後、カ
ット日数αが経過したか否かを判別する。カット日数α
は、前述の図3による設定値である。そして、IGスイ
ッチのOFF後、α日が経過した時点でステップ204
に進み、電源カット回路13による電源カットを実施す
る。すなわち、電源カット回路13内のラッチングリレ
ー131をOFFする。
【0028】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。外部ツール40からの指示に従
いカット日数α(電源カット期間)の設定を任意に行う
ことができるため、カット日数αの固定化により予期せ
ずバッテリ上がりやエンジンの始動不良を招くといった
不具合が抑制できる。その結果、長時間の車両駐車時に
もバッテリ上がりやエンジン始動不良を防止することが
できる。また、車両がユーザに渡った後(納車後)で
も、カット日数αが適宜変更できるため、サービス性が
向上することも期待できる。
【0029】また、車両仕様情報に合わせてカット日数
αを初期設定し、そのカット日数αに対して随時変更が
可能であるため、納車後のバッテリ交換や電気補機の追
加等に対応しつつその都度のバッテリ環境に合わせた電
源カット制御が実現できる。
【0030】更に、各車両に搭載されるバッテリについ
て、共通化を図り、バッテリ種類を削減することができ
る。この場合、仮に仕向や仕様が異なる車両同士で同じ
バッテリを搭載しても、カット日数αを適宜設定するこ
とにより車両駐車時のバッテリ上がりが防止できる。
【0031】因みに、一般にバッテリは極力放電しない
状態で使用した方が、寿命が長いとされており、ユーザ
の利便性を損なわない範囲内でバッテリ放電量を制限
し、且つそれを考慮してカット日数αを設定すると良
い。これにより、バッテリ寿命を延ばすことが可能とな
る。
【0032】(第2の実施の形態)次に、本発明におけ
る第2の実施の形態について、上述した第1の実施の形
態との相違点を中心に説明する。
【0033】本実施の形態では、その都度車両に搭載さ
れているバッテリ31の経時劣化の度合に基づきカット
日数αを設定する。つまり、バッテリ31は使用日数を
経るにつれ劣化が進み、駐車状態でのバッテリ上がりが
生じやすくなる。また、駐車状態でのバッテリ消費が進
むと、駐車後におけるスタータ始動に支障を来す。そこ
で、長期の駐車後にもスタータ始動時に必要なバッテリ
容量が確保できるよう、カット日数αを設定することを
考える。
【0034】ここで、新品時のバッテリ容量をCa、駐
車時の1日当たりの消費電流をIa、スタータ始動可能
なバッテリ容量をCbとした時、バッテリ新品時には、 Ca−Ia×α≧Cb を満たせば、スタータ始動が可能となる。このことか
ら、カット日数αは、 α≦(Ca−Cb)/Ia …(1) として規定される。
【0035】これに対し、バッテリ31の経時劣化度合
を考慮してカット日数αを設定する場合、バッテリ使用
日数をDb、バッテリ経時劣化係数をKとすると、 Ca−Db×K−Ia×α≧Cb を満たせば、スタータ始動が可能となる。このことか
ら、カット日数αは、 α≦(Ca−Db×K−Cb)/Ia …(2) として規定される。
【0036】例えば、新品時のバッテリ容量Ca=50
Ah、駐車時の1日当たりの消費電流Ia=50mA、
スタータ始動可能なバッテリ容量Cb=14Ah、バッ
テリ使用日数Db=2年(720日)、バッテリ経時劣
化係数K=10mA/日と仮定すると、上記(1)式で
は、カット日数αが最大30日(720時間)として規
定される。また、上記(2)式では、カット日数αが最
大24日(576時間)として規定される。
【0037】本実施の形態では、上記(2)式を用いて
カット日数αの設定を行うこととする。但し、上記
(2)式では便宜上、バッテリ使用日数とバッテリ経時
劣化とが比例関係にあるとして数式化したが、周知の通
り実際にはバッテリ使用日数に対して非線形的にバッテ
リ経時劣化が進行する。それ故に、前記バッテリ経時劣
化係数Kを単なる固定値とするのではなく、バッテリ経
時劣化係数Kとして実際のバッテリ経時劣化に即した劣
化特性を付与しておいても良い。
【0038】図5は、本実施の形態における電源カット
制御手順を示すフローチャートであり、この処理は、例
えば所定の時間周期で制御部11により実施される。図
5において、先ずステップ301では、バッテリ交換履
歴からバッテリ交換の有無を判別すると共に、外部ツー
ル40からの日数カウンタのクリア指示の有無を判別す
る。ステップ301がYESであれば、ステップ302
で日数カウンタをクリアすると共に、ステップ303で
カット日数αとして初期値(デフォルト値)を設定す
る。なお、日数カウンタは、バッテリ新品時からのバッ
テリ使用日数を計数するためのカウンタである。
【0039】また、ステップ301がNOであれば、ス
テップ304で1日(24時間)が経過したか否かを判
別し、1日経過時点でステップ305で日数カウンタを
1インクリメントする。その後、ステップ306では、
バッテリ31の経時劣化度合に基づいてカット日数αを
算出する。具体的には、上述した(2)式を用い、バッ
テリ使用日数を反映しつつカット日数αを算出する。
【0040】以上第2の実施の形態によれば、第1の実
施の形態と同様に、長時間の車両駐車時にもバッテリ上
がりやエンジン始動不良を防止することができる。また
特に、バッテリ31の経時劣化の度合に応じてカット日
数αを設定することで、バッテリ31の使用年数が増え
ても最適な電源カット制御が実現できる。
【0041】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記第1の実施の形態において、電源供給
ECU10に外部ツール40が接続されない場合には、
電源供給ECU10の入力の論理(組合せ/順列)によ
りカット日数αの変更/登録を実施する構成としても良
い。つまり、車両のドアスイッチ、IGスイッチ等によ
る各種入力を規定の手順により操作し、カット日数αの
変更/登録を実施する。具体的には、例えば入力A,
B,C,Dがある場合、入力Aと入力Bとを同時に操作
するとカット日数変更モードに入り、更に入力Cを操作
するとカット日数=20日となり、入力Dを操作すると
カット日数=40日となる、いった手順が考えられる。
【0042】また、制御部11内のメモリ(マイコンの
RAMやEEPROMなど)に直接アクセスできる外部
装置を用いることも可能であり、カット日数αの変更/
登録が可能であれば、その手段は限定されない。
【0043】上記第2の実施の形態では、バッテリ31
の経時劣化度合に基づいてカット日数αを算出する際、
バッテリ使用日数をパラメータとする特定式(上記
(2)式)を用いたが、これを以下のように変更する。
例えば、図6の関係を予め規定しておき、その関係を用
いてカット日数αを算出する。図6(a)では、バッテ
リ劣化特性に基づく特性線L1が設定されており、この
特性線L1によれば、バッテリ使用日数が「DA」を越
えると、それ以降カット日数αが徐々に小さい値に変更
される。
【0044】また、図6(b)では、仕向やグレード等
の違いにより駐車時の消費電流が相違する場合を想定し
ており、図のL11,L12,L13の順に、駐車時の
消費電流が大きくなる。つまり、駐車時の消費電流が大
きい場合ほど、バッテリ新品当初に設定されるカット日
数αが小さく、且つ該カット日数αを小さい値に変更し
始めるタイミング(バッテリ使用日数)が早められる。
【0045】また、上記第2の実施の形態において、バ
ッテリ新品時からの使用期間が所定時期に達した以降で
のみ、バッテリの経時劣化度合に基づくカット日数αの
設定を行うようにしても良い。例えば、図6(a)の場
合には、バッテリ使用日数が「DA」以降となる場合に
のみ、カット日数αを更新する。これにより、処理が簡
素化できる。
【0046】車両仕様情報に合わせてカット日数αを初
期設定し、そのカット日数αを変更する際、新たに全く
別のカット日数αを設定するのではなく、先のカット日
数αに対して補正係数(例えば、0.5〜1.5程度の
係数)を掛け合わせ、カット日数αを増減何れかに補正
するようにしても良い。なお、先のカット日数αに対し
て補正幅を加減算することも同意である。この場合、車
両仕様情報に合わせて初期設定されたカット日数αを基
準に、所定の範囲内でカット日数αが設定できる。
【0047】上記実施の形態では、電源カットデータを
EEPROMに格納したが、バックアップ用電源に接続
されたスタンバイRAMに格納しても良く、何れにして
も、IGスイッチのON/OFFに関係なく電源カット
データを記憶保持できる構成であれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における車両制御システムの
概要を示す構成図。
【図2】電源カット回路の構成を示す図。
【図3】電源カット日数の設定手順を示すフローチャー
ト。
【図4】電源カット制御手順を示すフローチャート。
【図5】電源カット日数の設定手順を示すフローチャー
ト。
【図6】バッテリ使用日数とカット日数αとの関係を示
す図。
【符号の説明】
10…電源供給ECU、11…制御部、12…EEPR
OM、13…電源カット回路、20…各種ECU、31
…バッテリ、32…IGスイッチ、40…外部ツール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山浦 昌史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 前田 直樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岸田 晋二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 本田 洋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴木 順子 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 朝倉 俊之 愛知県豊田市福受町上ノ切159−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5G003 DA04 DA14 EA08 GC05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種電子部品等への電源供給を行う車載バ
    ッテリを備え、車両が駐車された後、所定の電源カット
    期間放置されると、車載バッテリから電子部品等への電
    源供給を停止させるようにした車両の電源供給制御装置
    であって、 電源カット期間の期間変更の要求を受け付ける手段と、 期間変更の要求を受け付けた際、電源カット期間を変更
    する手段と、を備えることを特徴とする車両の電源供給
    制御装置。
  2. 【請求項2】外部ツールからの指示に従い電源カット期
    間を変更する請求項1記載の車両の電源供給制御装置。
  3. 【請求項3】車両の仕向やグレード等の車両仕様情報に
    合わせて電源カット期間を初期設定し、その初期設定値
    に対し期間変更の要求に応じて電源カット期間を設定し
    直す請求項1又は2記載の車両の電源供給制御装置。
  4. 【請求項4】電源カット期間を変更する際、それまで設
    定されている電源カット期間に対して増減何れかの補正
    を行う請求項1乃至3記載の車両の電源供給制御装置。
  5. 【請求項5】各種電子部品等への電源供給を行う車載バ
    ッテリを備え、車両が駐車された後、所定の電源カット
    期間放置されると、車載バッテリから電子部品等への電
    源供給を停止させるようにした車両の電源供給制御装置
    であって、 その都度搭載されているバッテリの経時劣化の度合を判
    定し、その劣化度合が大きいほど電源カット期間を短い
    期間に設定する手段を備えることを特徴とする車両の電
    源供給制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の車載バッテリの制御装置に
    おいて、その都度搭載されているバッテリについて新品
    時からの使用期間に応じてバッテリの経時劣化の度合を
    判定する車両の電源供給制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の車載バッテリの制御装置に
    おいて、バッテリ新品時からの使用期間が所定時期に達
    した以降でのみ、バッテリの経時劣化度合に基づく電源
    カット期間の設定を行う車両の電源供給制御装置。
  8. 【請求項8】電源カット期間をバックアップ用のメモリ
    に格納しておき、電源カット期間の変更の都度、メモリ
    データを更新する請求項1乃至7記載の車両の電源供給
    制御装置。
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