JP2003068176A - 電力供給装置及び過負荷保護装置 - Google Patents

電力供給装置及び過負荷保護装置

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JP2003068176A
JP2003068176A JP2001255440A JP2001255440A JP2003068176A JP 2003068176 A JP2003068176 A JP 2003068176A JP 2001255440 A JP2001255440 A JP 2001255440A JP 2001255440 A JP2001255440 A JP 2001255440A JP 2003068176 A JP2003068176 A JP 2003068176A
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overload protection
outer case
protection device
force applied
sliding direction
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Application number
JP2001255440A
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English (en)
Inventor
Wataru Sugawara
渉 菅原
Toshio Shimada
俊雄 島田
Shigeya Kawaminami
茂也 川南
Masahiko Shinno
正彦 新野
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Hitachi Ltd
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過負荷保護装置と起動装置を一体化してなる電
力供給装置において、過負荷保護装置と起動装置の結合
を確実に保ちつつ、誤組立て、サービス交換等組替え作
業の際の着脱作業性を向上すること。 【解決手段】過負荷保護装置3と起動装置4とを連結し
た電力供給装置13及びこれを用いた機器において、起
動装置4の連結部10bに付設された段部10fに過負
荷保護装置3の連結部6bのスナップフィット部6fに
て連結された連結部に治具21を挿入することによりス
ナップフィット部6fを内側に押し込み過負荷保護装置
3を下方にスライドさせることにより、過負荷保護装置
3と起動装置4を分離、分割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、除湿機、
ウオータークーラー等の圧縮機に取付けられる過負荷保
護装置若しくは過負荷保護装置と起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫、除湿機、ウオータークーラー等
の冷凍サイクル中に用いられる密閉形電動圧縮機の電動
機は、磁極の極性を接点に因らない単相誘導電動機が利
用されている。この密閉形電動圧縮機には、単相誘導電
動機を起動するためのPTCサーミスタ等を利用した起
動装置及び圧縮機が固着した場合や電圧が低下した場合
に起こる過電流からフェイルセイフに機器を保護する過
負荷保護装置が外付けされる。この過負荷保護装置の例
として、特開平5−128948号公報(文献1)に記
載されたものがある。又、起動装置の例としては、特公
平3−24751号公報(文献2)に記載されたものが
ある。
【0003】これら文献1及び文献2には、圧縮機のハ
ーメチック端子への取付けについては具体的には記載さ
れていない。この点が記載されたものとして、特開平1
0−318142号公報(文献3)が知られている。こ
の文献には、起動装置と過負荷保護装置を別々にハーメ
チック端子に取付けてこれらを保護するカバーを設ける
ことが記載されている。
【0004】しかし、この文献3に記載された起動装置
及び過負荷保護装置は、個々にハーメチック端子に装着
するので、この工程が必要であるという問題がある。そ
こで、特開平11−353992号公報(文献4)で
は、過負荷保護装置と起動装置をあらかじめ一体化した
後、これ等の電力供給装置を密閉形電動圧縮機に装着す
ることが記載されている。
【0005】すなわち、この文献4には、過負荷保護装
置に設けられた係合部と起動装置に設けられた係合部が
係合され組み合わせられることで、ハーメチック端子の
3本のピン端子に差し込まれる3つのソケット端子が、
ハーメチック端子の3本のピンに対応する位置に形成さ
れる過負荷保護装置及び起動装置が記載されている。
【0006】具体的に説明する。電装部品は、正特性サ
ーミスタ素子を収納している第1の外装ケースと過負荷
リレーを収納している第2の外装ケースにより構成さ
れ、第1の外装ケースに設けられた係合部及び第2の外
装ケースに設けられた係合部がスライド式に組み合わせ
られる。この両者の結合によって、密閉形電動圧縮機の
ハーメチック端子を構成する3本のピンに対応する位置
に、第1外装ケースの外部接続端子の嵌合部及び第2外
装ケースの外部接続端子が位置決めされ、ハーメチック
端子に嵌合させることにより、密閉形電動圧縮機のハー
メチック端子のピンへの電気的接続及び装着が行われる
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】圧縮機は、冷蔵庫やそ
の他冷凍サイクルに用いられるものであり、要求される
冷却能力に応じて種々の容量が設定されるため多機種が
ラインアップされる。このため、この圧縮機を駆動する
電動機の容量も様々な値が設定される。したがって、圧
縮機に外付けされる過負荷保護装置の設定電流容量及び
起動装置の設定抵抗値も変えなければならない。
【0008】前記文献4に記載された第1外装ケース及
び第2外装ケースは、スライド式に両者が組み合わせら
れるので、圧縮機の機種、すなわち、電動機の種類毎に
両者の組み合わせを自在にすることが可能であることか
ら便利である。
【0009】しかし、第1及び第2の外装ケースを組み
合わせた状態でハーメチック端子に装着する際、前述の
スライド式の連結部がずれてしまい、組立工程において
このずれを直すのが面倒であった。これを解決するた
め、両部材を同一の外装ケースに収納することが考えら
れるが、前述のように過負荷保護装置と起動装置は様々
な組み合わせが発生するため、このラインアップを揃え
ることは得策ではない。さらに、過負荷保護装置と起動
装置のうち一方が故障した場合、故障していない部品も
交換しなければならないという問題がある。
【0010】本発明の第1の目的は、上記第1の外装ケ
ース及び第2の外装ケースとをスライド式に連結するこ
とで、ハーメチック端子へのソケットが形成される過負
荷保護装置及び起動装置において、ハーメチック端子へ
の装着時に思わぬずれが発生することを防止することに
ある。
【0011】本発明の第2の目的は、過負荷保護装置若
しくは起動装置が故障した場合においても、交換容易な
過負荷保護装置及び起動装置を提供することにある。
【0012】更に本発明の第3の目的は、起動装置が収
納された第1の外装ケースにスライド式に連結される連
結部を有し、過負荷保護装置が収納された第2の外装ケ
ースを備えた過負荷保護装置において、ハーメチック端
子への装着時に思わぬずれを防止した過負荷保護装置を
提供することにある。
【0013】また、本発明の第4の目的は、起動装置が
収納された第1の外装ケースにスライド式に連結される
連結部を有し、過負荷保護装置が収納された第2の外装
ケースを備えた過負荷保護装置において、交換容易な過
負荷保護装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、起動
装置が収納された第1の外装ケースと、過負荷保護装置
が収納された第2の外装ケースとを備え、前記第1の外
装ケースと前記第2の外装ケースとをスライド式に連結
することでハーメチック端子へのソケットが形成される
電力供給装置において、前記スライド方向に加わる力に
抗する部材を前記第1の外装ケース及び第2の外装ケー
スに設けることによって達成される。
【0015】好ましくは、前記スライド方向に加わる力
に抗する部材を、前記第1若しくは第2の外装ケースの
一方の連結部に設けられたスナップフィット部とし、他
方の連結部に設けられ、前記スナップフィット部と係合
される段部とする。
【0016】前記第2の目的は、起動装置が収納された
第1の外装ケースと、過負荷保護装置が収納された第2
の外装ケースとを備え、前記第1の外装ケースと前記第
2の外装ケースとをスライド式に連結することでハーメ
チック端子へのソケットが形成される電力供給装置にお
いて、前記第1の外装ケース及び第2の外装ケースに設
けられた前記スライド方向に加わる力に抗する部材と備
え、このスライド方向に加わる力に抗する部材は、スラ
イド方向に加わる力に抗する力が解除される機構を有す
ることによって達成される。
【0017】好ましくは、前記スライド方向に加わる力
に抗する部材として、前記第1若しくは第2の外装ケー
スの一方の連結部に設けられたスナップフィット部と
し、他方の連結部に設けられ、前記スナップフィット部
と係合される段部とし、前記スライド方向に加わる力に
抗する力が解除される機構は、前記スナップフィット部
が弾性を有し、このスナップフィット部を弾性変形させ
ることで前記段部との係合が解除されるものとすること
である。
【0018】上記第3の目的は、起動装置が収納された
第1の外装ケースと、内部にバイメタル、ヒータ及びス
イッチが収納され、起動装置が収納された第1の外装ケ
ースにスライド式に連結される連結部と密閉形電動圧縮
機のハーメチック端子に装着されるソケット端子とを有
する第2の外装ケースを備えた過負荷保護装置におい
て、前記第1の外装ケースと組み合わされることで、前
記スライド方向に加わる力に抗する機構を第2の外装ケ
ースに設けることによって達成される。
【0019】好ましくは、前記スライド方向に加わる力
に抗する機構として、第2の外装ケースの連結部に設け
られたスナップフィット部若しくは前記スナップフィッ
ト部と係合される段部とする。
【0020】上記第4の目的は、起動装置が収納された
第1の外装ケースと、内部にバイメタル、ヒータ及びス
イッチが収納され、起動装置が収納された第1の外装ケ
ースにスライド式に連結される連結部と密閉形電動圧縮
機のハーメチック端子に装着されるソケット端子とを有
する第2の外装ケースを備えた過負荷保護装置におい
て、前記第1の外装ケースと組み合わされることで、前
記スライド方向に加わる力に抗する機構を第2の外装ケ
ースに設け、このスライド方向に加わる力に抗する機構
は、スライド方向に加わる力に抗する力が解除される機
構を有することで達成される。
【0021】好ましくは、前記スライド方向に加わる力
に抗する機構として、前記第2の外装ケースの連結部に
設けられ前記第1の外装ケースに設けられた段部と係合
するスナップフィット部とし、前記スライド方向に加わ
る力に抗する力が解除される機構として、前記スナップ
フィット部が弾性を有し、このスナップフィット部を弾
性変形させることで前記段部との係合が解除されるもの
である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図にて
説明する。各実施例の共通する符号は同一物又は相当物
を示す。
【0023】まず、本発明の第1実施例を図1から図1
0を用いて説明する。最初に本発明の第1、第2の実施
例に用いられる単相誘導電動機の電気回路を図1に基づ
いて説明する。図1は本発明の第1、第2の実施例に用
いられる単相誘導電動機の電気回路図である。
【0024】単相誘導電動機20は、主巻線20a及び
補助巻線20bを有し、密閉チャンバ内に圧縮機と電動
機が収納されている密閉形電動圧縮機(図示せず)を駆
動するように構成されている。この密閉型電動圧縮機の
チャンバ外表面には、チャンバ内部の電動機と配線によ
って電気的に接続され、外部の電源からの電力を受電す
る受電端子であるハーメチック端子が取付けられてい
る。このハーメチック端子は、チャンバ内の電動機が単
相誘導電動機である場合、3本のピン端子を有してい
る。
【0025】過負荷保護装置3は、単相誘導電動機20
に直列に接続されるスイッチ部3c及びヒータ3bを有
している。この両者3,20の接続は、後述するように
過負荷保護装置3の3個のソケット端子5とハーメチッ
ク端子のピンとの嵌合により行なわれる。そして、単相
誘導電動機20に過電流が流れると、ヒータ3bが発熱
し、この発熱による熱をバイメタル3aで感知して、ス
イッチ部3cが開路し単相誘導電動機20を保護する。
【0026】起動装置4は、補助巻線20bに直列に接
続された正特性サーミスタ4aを有する。この正特性サ
ーミスタ4aは、低温時(起動時)は低抵抗を示し、補
助巻線20bに起動電流を流し、起動電流によって高温
になると高抵抗となり、主巻線20aに電流を流すこと
により電動機を回転される。この起動装置4と単相誘導
電動機20との接続は、後述するように起動装置4のソ
ケット端子5とハーメチック端子のピンとの嵌合により
行なわれる。そして、この正特性サーミスタ4aの機能
により、周知の単相誘導電動機20の起動が行われる。
【0027】次に、前記過負荷保護装置3を図2及び図
3を用いて説明する。図2は本発明の第1実施例に用い
る過負荷保護装置の斜視図、図3は図2の過負荷保護装
置の底面図である。
【0028】過負荷保護装置3は、合成樹脂を射出成形
して製作された外装ケース11と、合成樹脂を射出成形
して製作されたカバー6とを溶着又はカシメ等により組
み合わせて形成された薄い箱状ケース30を有し、この
ケース30の内部にバイメタル3a及びヒータ3bと共
にスイッチ部3cが収納されている。また、この過負荷
保護装置3は、密閉形電動圧縮機の外殻に設けたハーメ
チック端子の1本のピンと嵌合してピンへの電気的接続
と装着とを同時に行なうためのソケット端子5を有して
いる。このソケット端子5はハーメチック端子のピンと
対応する位置に1個設けられている。
【0029】前記カバー6には、図2に示すようにその
側面外壁面6aに上下に伸びる一対の断面形状がL字形
の連結部6bが一体に形成されている。この連結部6b
の内側の間隔はソケット端子5の底部の外壁面6a側に
位置して収納出来る寸法としている。
【0030】この連結部6は後述する起動装置4に設け
られた起動装置4側の連結部10bとスライド式に装着
される。このとき起動装置4側の2つのソケット端子5
とこの過負荷保護装置3側の1つのソケット端子5の孔
の入り口が存在する平面がほぼ同一面となる。これはス
トッパ6cによって規制されている。ほぼ同一平面とす
ることで、圧縮機に設けられたハーメチック端子の3本
のピンに装着されたとき、ピンの露出を防止することが
できる。
【0031】前記ソケット端子5は、銅又は銅合金或い
は導電性金属材料をメッキしたステンレス鋼等の導電性
ばね材料から成り、ハーメチック端子のピンを挟持する
ように互いに外側から内側に向かって曲げ込まれ、その
断面形状は略三角形状を成している。この曲げ込まれた
先端開口部5aは、ハーメチック端子のピンの円柱形状
に略合致するように円弧状に形成されている。
【0032】また、この連結部6bは、図4に示される
ように起動装置4のL字状の嵌合部6bに沿って図8に
示されるように挿入され、起動装置4の連結部10bに
設けられた段部10fに係合され一体化される。
【0033】次に、前記起動装置4を図4及び図5を用
いて説明する。図4は本発明の第1実施例に用いる起動
装置の斜視図、図5は図4の起動装置の底面図である。
【0034】起動装置4は、合成樹脂を射出成形して成
形された外装ケース10と、合成樹脂を射出成形して製
作されたカバー12とを脱着可能に組み合わせた箱状ケ
ース40の内部に正特性サーミスタ4aを配置してい
る。又、この起動装置4は、密閉形電動圧縮機の外殻に
設けたハーメチック端子のピンと嵌合してピンへの電気
的接続と装着とを同時に行なうためのソケット端子5を
有している。このソケット端子5はハーメチック端子の
ピンと対応する位置に一対設けられている。
【0035】このソケット端子5は、銅又は銅合金或い
は導電性金属材料をメッキしたステンレス鋼等の導電性
ばね材料から成り、ハーメチック端子のピンを挟持する
ように互いに外側から内側に向かって曲げ込まれ、その
断面形状は略三角形状を成している。
【0036】又、このソケット端子5は、図5に示すよ
うに、外装ケース10に形成された一対の端子収納部1
0d内の空間に収納され、端子収納部10dの内壁面に
略三角形状の底面部5bが接し、且つ先端開口部5a側
が互いに向かい合うように配置されている。このハーメ
チック端子5の周囲は外装ケース10の端子収納部10
dの内壁側で囲われている。また、端子収納部10d
は、ハーメチック端子のピンと対応する位置に設けら
れ、このハーメチック端子のピンに対応する貫通穴10
aにより外部と連通している。このソケット端子5にハ
ーメチック端子のピンを差込む場合には、貫通穴10a
を介して行なわれる。
【0037】前記外装ケース10は、前述の過負荷保護
装置4に設けた連結部6bに対応する位置に、前記連結
部6bの過負荷保護装置4の幅方向に形成された略L字
状の一片を包囲するように一対の連結部10bが設けら
れている。具体的には、この外装ケース10は、その側
面外壁面10eから上下に伸びる一対の断面形状がL字
形の10bが一体に形成されている。
【0038】次に前述した過負荷保護装置3と起動装置
4とを連結した電力供給装置13を図6から図8を用い
て説明する。図6は本発明の第1実施例の電力供給装置
の斜視図、図7は図の電力供給装置の一部を断面した底
面図、図8は図6の電力供給装置の連結方法を示す図で
ある。
【0039】図6及び図7に示す電力供給装置13は、
前述した過負荷保護装置3と起動装置4を連結したもの
である。この両者3,4の連結は、過負荷保護装置3の
連結部6bと起動装置4の連結部10bを結合すること
によって達成される。その具体的な連結方法は、図8に
示すように、起動装置4の下方から過負荷保護装置3を
移動して互いの連結部6b、10bを嵌合させ、その後
更にあらかじめ定められた位置までスライド移動して、
即ち、過負荷保護装置3のストッパ部6cに起動装置4
の連結部10bの下端部が衝突するまで移動し嵌合が完
了する。
【0040】前述したように、これら過負荷保護装置3
と起動装置4とを互いの連結部を通じて連結すること
で、ハーメチック端子に装着される3つのソケット部5
の位置が規制される。図7は、両者が連結された状態に
おける底面図であるが、図示するように、3つのソケッ
ト5は、入り口側がほぼ同一平面となり、このまま、ハ
ーメチック端子に接続することができる。
【0041】このように、過負荷保護装置3と起動装置
4がスライドして嵌合され、同時にハーメチック端子の
3つのピンに合う位置に3つのソケット5が形成される
ので、連結作業が極めて容易に行なうことができる。ま
た、夫々の連結部6b、10bの連結部分を長くするこ
とができるので、連結状態を確実に維持出来る。
【0042】しかし、単にスライド式に両者を連結した
だけでは、両者の連結状態を解除するスライド方向とハ
ーメチック端子に装着する方向とが同一方向であること
から、ソケット端子5のばね端子の成形時のバラツキや
ハーメチック端子のピンの太さのバラツキ等により、ハ
ーメチック端子への装着時の力が全て均一なものとはな
り得ない。これら理由により、ハーメチック端子に電力
供給装置13(過負荷保護装置3と起動装置4の総称)
を装着したときに、連結部が逆にスライドしてずれてし
まい、ハーメチック端子のピンの根元が露出してしま
う。このため、三者の位置調整を行なう作業工程が必要
となる。
【0043】この作業を軽減するため、本実施例では、
連結部同士の相対的な移動を規制する止め具を設けた。
この止め具の機能については、以下のこの止め具の解除
方法を説明することで明らかになる。
【0044】図2には図示されていないが、連結部6b
の平行部(過負荷保護装置3の幅方向に平行な部分)の
両先端には、図10に示されるように、止め具の一方を
なすスナップフィット部6fが形成されている。このス
ナップフィット部6fは、略U字状に形成され、一端は
連結部6bの平行部と一体に射出成形され、他単は幅方
向に開放されている。そして、この他端は、何らの外力
が加えられない状態では、連結部6bの幅方向寸法より
も外側に開くように、すなわちU時の端部同士が離れる
ように、弾性を有している。
【0045】一方、図4には図示されていないが、図1
0より起動装置4側の連結部10bは、過負荷保護装置
3のストッパ6cで移動を規制された状態において、前
述のスナップフィット部6fの開放端先端に対応する位
置に段部10fが形成され、この段部にスナップフィッ
ト部6fの開放端先端が弾性により拡がり当接すること
で、先のストッパ6cと共に、スライド方向の移動を規
制する。
【0046】尚、図10では、連結部10b間の内径間
寸法の最も広い部分(図4のL字状部の起動装置4に一
体成形されている一辺であって、図10における段差1
0fよりも下部)の寸法は、過負荷保護装置3の連結部
6b平行部間の外形寸法より広めになっているが、これ
は人力によって摺動自在とする間隙を誇張して記したも
のである。但し、スナップフィット部6fの開放端間の
寸法は、連結部6bの平行部間寸法より広く、連結部1
0b間の内径間寸法の最も広い部分より広く、かつ図1
0における段差10fより上部の連結部10b間より狭
く設定されている。
【0047】次に、この解除方法を図9から図10を用
いて説明する。図9は本発明の電力供給装置13を過負
荷保護装置3と起動装置4に分離、分解する際の斜視
図、図10は図9の電力供給装置を過負荷保護装置3と
起動装置4に分離、分割する際の要部断面図である。
【0048】過負荷保護装置3及び起動装置4を連結し
た状態の電力供給装置13を分離、分解するには、図9
の矢印に示す方向から、起動装置4と過負荷保護装置3
の連結部6bを結合しているL字形10bの空間10g
に治具21を差込むことにより、過負荷保護装置3の連
結部6bのスナップフィット部6fが治具21により内
側に押し込まれ、起動装置4の連結部10bに設けられ
た段部10fからスナップフィット部6fが外れて過負
荷保護装置3を下方にスライドさせるか又は起動装置を
上方にスライドさせることにより電力供給装置13から
過負荷保護装置3と起動装置4に容易に分離、分割出来
る。この治具21の先端には先端に向かう程内径が広く
なるようにテーパーが設けられている。
【0049】このようにして、脱着作業がスムーズに出
来るようになり、作業性の高い電力供給装置13を供給
出来る。
【0050】次に本発明の第2実施例を図11に基づい
て説明する。第1の実施例と異なる点は過負荷保護装置
3のカバー6側に段部6gを設け、起動装置4の外装ケ
ース10側にスナップフィット部10hを設けたことで
ある。
【0051】過負荷保護装置3及び起動装置4を連結し
た状態の電力供給装置13を分離、分割するには、図1
1(a)に示す矢印の方向から、過負荷保護装置3と起
動装置4の連結部6bを結合しているL字形10bの空
間10gに治具21を差込むことにより、スナップフィ
ット部10hが治具21により外側に押し開かれ、過負
荷保護装置3の連結部6bに設けられた段部6gからス
ナップフィット部10hが外れ、過負荷保護装置3を上
方にスライドさせるか又は起動装置4を下方にスライド
させることにより、電力供給装置13から過負荷保護装
置3と起動装置4に容易に分離、分割出来る。
【0052】尚、治具が入手不可能な場合には市販の小
さなドライバーでもその作業が可能にしておけば、鍵を
用いることも不要である。
【0053】又、第1、第2の実施例では対面する部分
に連結部を設けたもので詳述したが、例えば側面に配置
することは可能であり、その位置が規制されるものでは
ない。スペースに余裕があれば本発明の応用範囲は広
い。
【0054】分離、分割が容易で、結合した時その結合
が強固であれば良く、電力供給装置としての部品交換で
なく、過負荷保護装置又は起動装置単品でのサービス交
換等が出来れば良いことになる。
【0055】本実施例によれば、過負荷保護装置と起動
装置を着脱自在にすることによって、密閉形電動圧縮機
への取付け、取外し作業性を損なうことなく、各装置の
サービス作業が可能になる。
【0056】即ち、密閉形電動圧縮機への取付け、取外
しは結合の強固な一体化した電力供給装置のまま取扱い
が出来、故障発生時には電力供給装置の状態で密閉形電
動圧縮機から取外した後、過負荷保護装置と起動装置に
分離、分割し、故障した部分のみ交換して元の状態に戻
すことが出きることから、サービス部品費用の低減に結
び付く、又、これを供給する側も各装置を単品で保有す
ることが出来るため、在庫管理経費低減に結び付く等大
きな経済的効果を生み出すものである。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、第1の外装ケース及び
第2の外装ケースとをスライド式に連結することで、ハ
ーメチック端子へのソケットが形成される過負荷保護装
置及び起動装置において、ハーメチック端子への装着時
に思わぬずれが発生することを防止することができる。
【0058】また、本発明によれば、過負荷保護装置若
しくは起動装置が故障した場合においても、交換容易な
過負荷保護装置及び起動装置を提供される。
【0059】更に本発明によれば、起動装置が収納され
た第1の外装ケースにスライド式に連結される連結部を
有し、過負荷保護装置が収納された第2の外装ケースを
備えた過負荷保護装置において、ハーメチック端子への
装着時に思わぬずれを防止した過負荷保護装置を提供す
ることができる。
【0060】また、本発明によれば、起動装置が収納さ
れた第1の外装ケースにスライド式に連結される連結部
を有し、過負荷保護装置が収納された第2の外装ケース
を備えた過負荷保護装置において、交換容易な過負荷保
護装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施例に用いられる単相
誘導電動機の電気回路である。
【図2】本発明の第1実施例に用いる過負荷保護装置の
斜視図
【図3】図2の過負荷保護装置の底面図
【図4】本発明の第1実施例に用いる起動装置の斜視図
【図5】図4の起動装置の底面図
【図6】本発明の第1実施例を電力供給装置の斜視図
【図7】図6の電力供給装置の一部を断面した底面図
【図8】図6の電力供給装置の連結方法を示す図
【図9】本発明の第1実施例の電力供給装置を過負荷保
護装置と起動装置に分離、分解する際の斜視図
【図10】図9の電力供給装置を過負荷保護装置と起動
装置に分離、分割する際の要部断面図
【図11】本発明の第2実施例の電力供給装置を過負荷
保護装置と起動装置に分離、分割する際の要部断面図
【符号の説明】
1…密閉形電動圧縮機、1a…外殻、2…ハーメチック
端子b…ピン端子、3…過負荷保護装置、3a…バイメ
タル、3b…ヒータ、3c…スイッチ部、4…起動装
置、4a…正特性サーミスタ、4P…PTCサーミス
タ、5…ソケット端子、5a…先端円弧部、5b…底面
部、6…カバー、6a…外壁面、6b…連結部、6c…
ストッパ部、6d…囲い部、6f…スナップフィット
部、6g…段部、10…第1の外装ケース、10a…貫
通穴、10b…連結部、10d…端子収納部、10e…
外壁面、10f…段部、10g…空間、10h…スナッ
プフィット部、12…カバー、13…電力供給装置、2
0a…主巻線、20b…補助巻線、21…治具、30…
ケース、40…ケース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 俊雄 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立栃木テクノロジー内 (72)発明者 川南 茂也 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 新野 正彦 愛知県名古屋市北区上飯田南町5−45 山 田電機製造株式会社内 Fターム(参考) 5G030 BA05 BB01 XX18 5G041 AA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】起動装置が収納された第1の外装ケース
    と、過負荷保護装置が収納された第2の外装ケースとを
    備え、前記第1の外装ケースと前記第2の外装ケースと
    をスライド式に連結することでハーメチック端子へのソ
    ケットが形成される電力供給装置において、前記スライ
    ド方向に加わる力に抗する部材を前記第1の外装ケース
    及び第2の外装ケースに設けた電力供給装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スライド方向に加
    わる力に抗する部材は、前記第1若しくは第2の外装ケ
    ースの一方の連結部に設けられたスナップフィット部で
    あり、他方の連結部に設けられ、前記スナップフィット
    部と係合される段部である電力供給装置。
  3. 【請求項3】起動装置が収納された第1の外装ケース
    と、過負荷保護装置が収納された第2の外装ケースとを
    備え、前記第1の外装ケースと前記第2の外装ケースと
    をスライド式に連結することでハーメチック端子へのソ
    ケットが形成される電力供給装置において、前記第1の
    外装ケース及び第2の外装ケースに設けられた前記スラ
    イド方向に加わる力に抗する部材と備え、このスライド
    方向に加わる力に抗する部材は、スライド方向に加わる
    力に抗する力が解除される機構を有している電力供給装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記スライド方向に加
    わる力に抗する部材は、前記第1若しくは第2の外装ケ
    ースの一方の連結部に設けられたスナップフィット部で
    あり、他方の連結部に設けられ、前記スナップフィット
    部と係合される段部であり、前記スライド方向に加わる
    力に抗する力が解除される機構は、前記スナップフィッ
    ト部が弾性を有し、このスナップフィット部を弾性変形
    させることで前記段部との係合が解除されるものである
    電力供給装置。
  5. 【請求項5】起動装置が収納された第1の外装ケース
    と、内部にバイメタル、ヒータ及びスイッチが収納さ
    れ、起動装置が収納された第1の外装ケースにスライド
    式に連結される連結部と密閉形電動圧縮機のハーメチッ
    ク端子に装着されるソケット端子とを有する第2の外装
    ケースを備えた過負荷保護装置において、前記第1の外
    装ケースと組み合わされることで、前記スライド方向に
    加わる力に抗する機構を第2の外装ケースに設けた過負
    荷保護装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記スライド方向に加
    わる力に抗する機構は、第2の外装ケースの連結部に設
    けられたスナップフィット部若しくは前記スナップフィ
    ット部と係合される段部である過負荷保護装置。
  7. 【請求項7】起動装置が収納された第1の外装ケース
    と、内部にバイメタル、ヒータ及びスイッチが収納さ
    れ、起動装置が収納された第1の外装ケースにスライド
    式に連結される連結部と密閉形電動圧縮機のハーメチッ
    ク端子に装着されるソケット端子とを有する第2の外装
    ケースを備えた過負荷保護装置において、前記第1の外
    装ケースと組み合わされることで、前記スライド方向に
    加わる力に抗する機構を第2の外装ケースに設け、この
    スライド方向に加わる力に抗する機構は、スライド方向
    に加わる力に抗する力が解除される機構を有している過
    負荷保護装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記スライド方向に加
    わる力に抗する機構は、前記第2の外装ケースの連結部
    に設けられ前記第1の外装ケースに設けられた段部と係
    合するスナップフィット部であり、前記スライド方向に
    加わる力に抗する力が解除される機構は、前記スナップ
    フィット部が弾性を有し、このスナップフィット部を弾
    性変形させることで前記段部との係合が解除されるもの
    である過負荷保護装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017221064A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 アスモ株式会社 モータ装置の製造方法及びモータ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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