JP2003067670A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

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JP2003067670A
JP2003067670A JP2001254758A JP2001254758A JP2003067670A JP 2003067670 A JP2003067670 A JP 2003067670A JP 2001254758 A JP2001254758 A JP 2001254758A JP 2001254758 A JP2001254758 A JP 2001254758A JP 2003067670 A JP2003067670 A JP 2003067670A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データ中の文字画像から文字コードを認
識して得られた文字コードデータと文字画像から文字コ
ードデータに変換することなく切り出された文字画像デ
ータとが混在する画像を出力する場合において、双方の
混在によりユーザに与える違和感を低減する。 【解決手段】 文字認識確度が所定値以上の文字画像
は、コード化文字に変換されて文字コードデータとして
出力され、文字認識確度が所定の閾値より小さい文字画
像は、コード化文字に変換されずに文字画像データとし
て出力される(S205)。そして、文字認識確度が所
定値より低い文字画像に基づいて得られた文字画像デー
タは、その近傍の文字コードデータの出力時のフォント
に応じて変形される(S207)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、画
像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログ
ラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の画像認識装置は、読取に関する条
件の良い原稿(例えば標準的なフォントの文字のみで構
成された原稿)であれば、当該原稿を読み取った文字画
像を極めて高い精度で文字コードとして認識可能であ
る。文字コードに応じて得られた文字コードデータは、
キーワード検索が可能なこと、容量が小さいこと、拡大
縮小して出力しても画質劣化が少ないことなどの利点を
有している。しかしながら、原稿上の文字の品質が悪か
ったり、原稿上の文字等のレイアウトが複雑であると、
文字画像を文字コードとして認識する認識精度が大きく
低下し、誤認識される文字画像が増加してしまう。
【0003】このような問題に対し、誤認識されている
可能性が高い文字画像を文字コードデータに変換するこ
となく、文字画像データ(例えばビットマップ形式の画
像データ)のまま出力する技術が提案されている。この
技術によれば、原稿上の文字と一致しない文字コードデ
ータを出力してしまうことがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誤認識
されている可能性が高い文字画像のみを文字画像データ
として出力した場合、文字画像データと文字コードデー
タとの間で、フォント、線幅(太さ)あるいはサイズな
どの形状の差異が生じてしまい、ユーザに違和感を与え
るといった問題があった。
【0005】図25は、文字コードデータの出力時のフ
ォントがセリフ系である場合の従来の出力結果の一例を
示す図、図26は、文字コードデータの出力時のフォン
トがサンセリフ系である場合の従来の出力結果の一例を
示す図である。セリフ系のフォントとは、線の端部に飾
り形状を有するフォントをいい、サンセリフ系のフォン
トとは、線の端部に飾り形状を有しないフォントをい
う。図中矩形枠で囲まれた「k」の部分は、誤認識され
ている可能性が高い文字画像が文字画像データとして出
力された部分であり、文字コードデータとして出力され
た他の部分と、線幅あるいは線の端部の形状が相違して
いる。
【0006】本発明の目的は、画像データ中の文字画像
から文字コードを認識して得られた文字コードデータと
文字画像から文字コードデータに変換することなく切り
出された文字画像データとが混在する画像を出力する場
合において、双方の混在によりユーザに与える違和感を
低減することができる画像処理装置、画像処理方法、画
像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した
コンピュータ読取可能な記録媒体を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0008】(1)画像データ中の文字画像から文字コ
ードを認識して文字コードデータを得る文字認識手段
と、前記文字認識手段による認識の確からしさの度合い
である文字認識確度が所定値より低い文字画像を検出す
る検出手段と、文字認識確度が所定値より低い文字画像
に基づいて得られ文字を表す所定の画像データである文
字画像データを、前記文字コードデータの出力時のフォ
ントに応じて変形する変形手段とを有することを特徴と
する画像処理装置。
【0009】(2)前記変形手段は、前記文字画像デー
タをベクタデータに変換するベクタ変換手段と、前記文
字画像データの近傍に位置される前記文字コードデータ
の出力時のフォントに応じて、前記ベクタデータにおけ
る線の幅を設定する線幅設定手段とを有することを特徴
とする上記(1)に記載の画像処理装置。
【0010】(3)前記変形手段は、前記文字画像デー
タの近傍に位置される前記文字コードデータの出力時の
フォントに応じて、前記ベクタデータにおける線の端部
の形状を補正する端部形状補正手段をさらに有すること
を特徴とする上記(2)に記載の画像処理装置。
【0011】(4)前記変形手段は、前記文字画像デー
タの近傍に位置される前記文字コードデータの出力時の
フォントに応じて、前記文字画像データにおける線の幅
を補正する線幅補正手段を有することを特徴とする上記
(1)に記載の画像処理装置。
【0012】(5)前記線幅補正手段は、前記文字画像
データにおける注目画素の値を当該注目画素の周囲の所
定サイズ内での最小値または最大値に置換するファイル
タ処理を行うことにより、前記線の幅を補正することを
特徴とする上記(4)に記載の画像処理装置。
【0013】(6)前記文字コードデータおよび前記文
字画像データの変形後のデータを有する電子ファイルを
作成するファイル作成部をさらに有することを特徴とす
る上記(1)〜(5)に記載の画像処理装置。
【0014】(7)原稿を読み取ることによって画像デ
ータを得る読取手段をさらに有することを特徴とする上
記(1)〜(6)に記載の画像処理装置。
【0015】(8)画像データ中の文字画像から文字コ
ードを認識して文字コードデータを得る段階と、前記認
識の確からしさの度合いである文字認識確度が所定値よ
り低い文字画像を検出する段階と、文字認識確度が所定
値より低い文字画像に基づいて得られ文字を表す所定の
画像データである文字画像データを、前記文字コードデ
ータの出力時のフォントに応じて変形する段階とを有す
ることを特徴とする画像処理方法。
【0016】(9)画像データ中の文字画像から文字コ
ードを認識して文字コードデータを得る手順と、前記認
識の確からしさの度合いである文字認識確度が所定値よ
り低い文字画像を検出する手順と、文字認識確度が所定
値より低い文字画像に基づいて得られ文字を表す所定の
画像データである文字画像データを、前記文字コードデ
ータの出力時のフォントに応じて変形する手順とをコン
ピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【0017】(10)上記(9)に記載の画像処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0019】図1は、本発明の第1実施形態に係る画像
処理装置を含むネットワークシステムの構成を示す図で
ある。
【0020】図1に示すネットワークシステムは、スキ
ャナ、プリンタ、およびコピー等の機器の機能を1台に
搭載したMFP(multi-function peripheral)と呼ば
れるデジタル複合機20、データベースサーバ40、お
よびプリンタ60を有しており、これらの機器は、ネッ
トワーク10を介して相互に通信可能に接続されてい
る。なお、ネットワーク10上の機器の種類および台数
は、実際には図1に示す例に限定されない。
【0021】ネットワーク10は、イーサネット(登録
商標)、トークンリング、FDDI(fiber distribute
d data interface)、無線LAN(IEEE802.1
1)などのLAN、いくつかのLAN同士を接続してな
るWAN、あるいはインターネット(the Internet)で
ある。
【0022】図2は、デジタル複合機20の構成の一例
を示すブロック図である。
【0023】デジタル複合機20は、CPU21、RO
M22、記憶部23、操作パネル部24、原稿読取部2
5、印刷部26、画像処理部27、ネットワークインタ
フェース28、および上記各部の間で信号をやり取りす
るためのバス29を有している。
【0024】CPU21は、プログラムにしたがって各
部の制御および各種の演算処理を行う。ROM22は、
各種のプログラムおよびデータを記憶する。記憶部23
は、画像データなどの各種データを記憶するとともに、
各種処理を実行する際の作業領域を提供する。記憶部2
3は、たとえばハードディスクとRAMとから構成され
る。
【0025】操作パネル部24は、たとえばユーザが各
種操作指示を行うための操作部と各種の表示を行うため
の表示部とから構成される。
【0026】原稿読取部25は、原稿を読み取って画像
データを取得する。具体的には、原稿読取部25は、所
定の読取位置にセットされた原稿に光を当て、その反射
光をCCDなどの受光素子を用いて電気信号に変換し、
この電気信号から画像データを作成する。原稿読取部2
5は、自動原稿搬送装置(ADF)を備えていてもよ
い。印刷部26は、各種データを用紙などの記録材に印
刷する。
【0027】画像処理部27は、原稿を読み取って得ら
れた画像データに対し、領域分離、画像補正、圧縮、フ
ァイル作成などの各種処理を行う。ネットワークインタ
フェース28は、ネットワーク10に接続しネットワー
ク10上の他の機器と通信するためのインタフェースで
ある。
【0028】図3は、画像処理部27の構成の一例を示
すブロック図である。
【0029】画像処理部27は、領域分離部31、画像
圧縮部32、およびファイル作成部33を有している。
【0030】領域分離部31は、画像データを、文字画
像が存在する文字領域、図形画像が存在する図形領域、
および写真画像が存在する写真領域に分離する。画像圧
縮部32は、各領域内の画像に対して、領域の種類に応
じた圧縮処理を施す。ファイル作成部33は、圧縮処理
が行われた画像に基づいて、所定形式のファイルを作成
する。
【0031】図4は、本発明の一実施形態に係る画像処
理装置としての機能を有するデータベースサーバ40の
構成の一例を示すブロック図である。
【0032】データベースサーバ40は、CPU41、
ROM42、記憶部43、入力装置44、ディスプレイ
45、ネットワークインタフェース46、および上記各
部の間で信号をやり取りするためのバス47を有してい
る。
【0033】データベースサーバ40のCPU、RO
M、記憶部、およびネットワークインタフェースは、上
記したデジタル複合機20と同様の機能を有しているた
め、その説明を省略する。入力装置44は、ユーザが各
種の操作や指示を行うための装置であり、具体的には例
えばキーボードやマウスなどである。ディスプレイ45
は、各種の表示を行う。
【0034】図5は、画像処理用アプリケーション50
の内容を示す図である。この画像処理用アプリケーショ
ン50は、データベースサーバ40におけるたとえば記
憶部43のハードディスクに記憶される。
【0035】画像処理用アプリケーション50は、ファ
イル読み込み部51、文字認識部52、ベクタ変換部5
3、文字認識後処理部54、およびファイル作成部55
を有している。
【0036】ファイル読み込み部51は、受信されたフ
ァイルから圧縮された画像を領域別に取り出して伸長
(解凍)する。文字認識部52は、文字画像から文字コ
ードを認識して文字コードデータを得る。また、文字認
識部52は、認識の確からしさの度合いである文字認識
確度を出力する。ベクタ変換部53は、画像データから
ベクタデータを生成する。文字認識後処理部54は、文
字認識部52による文字認識処理が行われた後の文字画
像に対して、後述するビットマップ文字の変形処理など
の所定の処理を行う。ファイル作成部55は、各種の処
理後に得られたデータに基づいて、所定形式のファイル
を作成する。
【0037】図1に示すネットワークシステムにおける
動作指示は、デジタル複合機20の操作パネル部24を
通して行うことができる。たとえば、操作パネル部24
上にはスキャン&ファイルボタンとスキャン&プリント
ボタンとが表示される。スキャン&ファイルボタンが操
作された場合、デジタル複合機20は原稿読取動作を開
始し、読み取って得られた画像データに所定の画像処理
が施されて作成されたファイルは、データベースサーバ
40に送信され、文字認識等の画像処理がなされた後、
所定形式のファイルとしてデータベースサーバ40内の
記憶部43に保存される。また、スキャン&プリントボ
タンが操作された場合、読み取って得られた画像データ
に所定の画像処理が施されて作成されたファイルは、プ
リンタ60に送信され、用紙などの記録材に印刷され
る。
【0038】次に、図6〜図8を参照して、デジタル複
合機20の操作パネル部24上でスキャン&ファイルボ
タンが操作された場合のネットワークシステムにおける
画像処理の手順について説明する。
【0039】まず、図6を参照して、デジタル複合機2
0における画像処理の手順について説明する。なお、図
6のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、た
とえばROM22にプログラムとして記憶されており、
CPU21によって実行される。
【0040】ステップS101では、原稿を読み取って
得られたカラーの画像データに対し、RGB表色系から
YCrCb表色系へと色空間の変換が行われる。YCr
Cb表色系では、明度成分(Y)と色成分(Cr、C
b)とが分離されるため、それぞれを独立して取り扱う
ことができる。ただし、RGB表色系のままで後の処理
を行うことも可能である。また、YCrCb表色系の代
わりに他の表色系を用いることも可能である。
【0041】なお、RGB表色系からYCrCb表色系
への色空間の変換は、 Y = C11*R + C12*G + C13*B Cb = C21*R + C22*G + C23*B Cr = C31*R + C32*G + C33*B の線形変換の式により行われる。ここで、C11〜C33
係数はあらかじめ与えられる。
【0042】ステップS102では、得られた画像デー
タから、文字画像が存在する文字領域が分離されて抽出
される。文字領域の分離は、任意の方法を用いて行うこ
とができる。本実施形態では、たとえば、画像データが
DCT(離散コサイン変換)により周波数成分に分解さ
れ、画像データから特定の周波数成分が多い微小領域が
検出される。そして、検出された近隣の微小領域同士が
連結されることにより、文字領域の分離抽出が行われ
る。
【0043】ステップS103では、YCrCb表色系
で表されたカラーの画像データから分離された文字領域
に対して、2値化処理が行われる。2値化処理に用いら
れる閾値は、文字領域ごとに明度Yに関するヒストグラ
ムを作成することによって求められる。すなわち、作成
されたヒストグラムから文字画像の背景に当たる背景画
像のピークが検出され、検出されたピークの明度に基づ
いて、文字画像と背景画像とを明確に区別できる閾値が
算出される。
【0044】ステップS104では、分離された文字領
域内の文字画像が、元のカラーの画像データから消去さ
れる。ここで、分離された矩形の文字領域全体が消去さ
れるのではなく、文字領域内の文字画像の部分のみが消
去され、消去後の部分が周囲の背景画像により補完され
る。なお、消去される部分は、2値化処理後の文字画像
をたとえば2〜3画素膨張させることにより求められ
る。文字画像の膨張処理は、たとえば、文字領域内にお
ける注目画素の値を当該注目画素の周囲の所定サイズ
(N×Nの画素)内での最小値に置換するN×N最小値
ファイルタ処理により行われる。
【0045】ステップS105では、文字画像が消去さ
れて除去された後の画像データから、写真領域と図形領
域とが分離されて抽出される。ここで、図形領域とは、
線やベタ絵などのたとえばパソコンで作成された画像が
存在する領域をいう。写真領域とは、写真や絵柄などの
連続的に変化する階調のある画像が存在する領域をい
う。図形領域と写真領域とを区別して分離することによ
り、それぞれの領域に応じて、適切な解像度、色データ
のビット数、および圧縮アルゴリズムが適用され得る。
【0046】写真領域および図形領域の分離は、任意の
方法を用いて行うことができる。本実施形態では、たと
えば、まず領域の境界が検出され、境界により規定され
た領域が所定の微小領域に分割されて、各微小領域内で
それぞれ明度Yに関するヒストグラムが作成される。ヒ
ストグラムの形状から明度の連続性が検出され、連続性
の高い微小領域が写真微小領域、連続性の低い領域が図
形微小領域と判別される。そして、領域内における写真
微小領域と判別された微小領域の数と図形微小領域と判
別された微小領域の数とを比較することにより、当該領
域が写真領域であるかまたは図形領域であるかが判別さ
れる。
【0047】このようにして、画像データは、文字領
域、写真領域、および図形領域に分離される。ここで、
写真領域は、図形領域とは重ならず、文字領域は、他の
2種類の領域上に重ねられ得る。
【0048】ステップS106では、各領域内の画像に
対し、YCrCb表色系からRGB表色系へと色空間の
変換が行われる。
【0049】ステップS107では、文字領域内の文字
画像に対し、圧縮処理が行われる。すなわち、文字画像
は、たとえば、1画素が1ビットで表された1ビット画
像データと領域ごとに設定された色データとに変換され
た後、MMR(modified modified READ)あるいはJB
IG(joint bi-level image experts group)などの1
ビット画像データに適したアルゴリズムにより圧縮され
る。
【0050】ステップS108では、写真領域内の写真
画像に対し、圧縮処理が行われる。すなわち、写真画像
はまず、たとえば、より低い解像度に解像度変換され
る。解像度変換を行わない場合、写真画像は、原稿上の
網点によるモアレの発生を防止するため、スムージング
処理が施される。次いで、写真画像は、JPEG(join
t photographic experts)などのカラーの写真画像に適
したアルゴリズムにより圧縮される。
【0051】ステップS109では、図形領域内の図形
画像に対し、圧縮処理が行われる。すなわち、図形画像
は、たとえば、減色処理が施された後、Flate圧縮
などの方法により圧縮される。
【0052】ステップS110では、圧縮された各画像
が合成されて1つのファイルが作成される。すなわち、
各領域内の画像に対してそれぞれの画像に適したその他
の画像処理が施された後、圧縮された各画像が合成さ
れ、たとえばPDF(PortableDocument Format)ファ
イルなどの所定形式のファイルが作成される。ここで、
作成されたファイルは、データベースサーバ40に送信
される。圧縮された各画像が合成されたファイルを送信
することにより、容量の大きいデータがネットワーク1
0上に送信されることを防止することができる。ただ
し、圧縮処理を省略することも可能である。
【0053】次に、図7および図8を参照して、データ
ベースサーバ40における画像処理の手順について説明
する。なお、図7および図8のフローチャートにより示
されるアルゴリズムは、たとえばROM42にプログラ
ムとして記憶されており、CPU41によって実行され
る。
【0054】ステップS201では、デジタル複合機2
0から受信したファイルの読み込みが行われる。すなわ
ち、受信したファイルにおいて既に分離されている各領
域内の画像が記憶部43の作業領域に読み込まれる。
【0055】ステップS202では、読み込まれた画像
が、それぞれの画像の種類に応じた方法で伸長される。
ここで、伸長された文字画像は文字認識部52に入力さ
れる。また、伸長された図形画像はベクタ変換部53に
入力され、図形が点や線などの構成要素の座標値として
表されたベクタデータが生成される。
【0056】ステップS203では、文字認識処理が行
われる。すなわち、文字認識部52に入力された文字画
像から文字コードが認識される。ここで、文字画像か
ら、行や単語などの文字画像ブロックの認識、および個
々の文字画像の切り出しが行われた後、1文字づつ文字
コードが認識される。文字画像から文字コードを認識す
る方法は、たとえば、各文字画像の特徴量とあらかじめ
記憶されている辞書パターンとの一致の度合い、および
単語辞書における合致する単語の有無などの基準により
行われる。また、文字認識部52は、文字コードのほ
か、文字コードを認識する確からしさの度合いである文
字認識確度と、各文字画像の外接矩形の位置および大き
さを示す外接矩形データとを出力する。文字認識確度
は、例えば10段階で与えられ、値が大きいと文字認識
確度が高いことを意味する。
【0057】ステップS204では、個々の文字画像の
色が、文字認識部52から出力された当該文字画像の外
接矩形に対応する位置において検出される。
【0058】ステップS205では、文字認識部52か
ら出力された文字認識確度に基づいて、個々の文字画像
をコード化文字に変換して文字コードデータとして出力
するか否かが判定される。文字コードデータは、文字が
文字コードとして表されたコード化文字を有するデータ
である。
【0059】ここで、たとえば文字認識確度が所定の閾
値以上である文字画像は、コード化文字に変換されて文
字コードデータとして出力される。一方、文字認識確度
が所定の閾値より小さい文字画像は、コード化文字に変
換されずに文字画像データとして出力される。ここで、
文字画像データは、文字認識確度が所定の閾値より小さ
い文字画像に基づいて得られ、文字が画素の集まりとし
て表されたビットマップ文字を有する所定の画像データ
である。なお、ステップS204で検出された色データ
は、コード化文字、あるいはビットマップ文字の色とし
て指定される。
【0060】ステップS206では、コード化文字のサ
イズが算出される。すなわち、まず文字画像の外接矩形
データにおける文字高さに基づいて、フォントサイズが
ポイント数で算出された後、文字高さが元の原稿上の文
字と同じになるように調整される。次いで、コード化文
字の文字幅が外接矩形データに合致するように調整され
ることにより、コード化文字の文字幅および文字間隔が
元の原稿上の文字と同じになるように調整される。
【0061】具体的には、コード化文字の出力時のフォ
ント(出力フォント)のフォントメトリックデータがあ
らかじめ記憶されているため、フォントサイズの算出
は、文字画像の外接矩形データにおける文字高さと出力
フォントの文字高さデータとの比を計算することにより
行うことができる。元の原稿上の文字のフォントと出力
フォントとはたいていの場合異なるため、コード化文字
のフォントサイズの値自体は、元の原稿上の文字のフォ
ントサイズと僅かに異なるかもしれないが、上記の方法
によれば、出力時の文字高さは元の原稿上の文字高さと
同じになる。フォントサイズの算出は、個々のコード化
文字単位で行われる場合、文字高さが正確になるが、前
後の統一性を考慮して、好ましくは、単語、あるいは行
単位程度で行われる。
【0062】また、コード化文字の文字幅は、文字画像
の外接矩形データにおける文字幅と、算出されたフォン
トサイズの場合の出力フォントの文字幅との比を計算す
ることにより求めることができる。文字幅の調整は、外
接矩形の間隔から求められる文字間隔の値と、水平方向
文字倍率との2つを設定することにより可能である。文
字幅の調整は、個々のコード化文字単位で行われる場
合、文字幅が正確になるが、前後の統一性を考慮して、
文字間隔および水平方向文字倍率の両方を設定し、好ま
しくは、単語、あるいは行単位程度で文字幅が同じにな
るように行われる。
【0063】ステップS203〜S206の処理によ
り、コード化文字に関する出力フォント、文字コード、
フォントサイズ、文字位置、文字間隔、および文字色な
どのデータが得られる。
【0064】ステップS207では、ステップS205
で得られた文字画像データにおけるビットマップ文字の
変形処理が行われる。
【0065】次に、図8を参照して、ビットマップ文字
の変形処理の手順について説明する。
【0066】ステップS301では、注目するビットマ
ップ文字がベクタ変換され、文字が点や線などの構成要
素の座標値として表されたベクタ文字を有する文字ベク
タデータが生成される。
【0067】ビットマップ文字をベクタ変換する場合、
図形領域内の画像をベクタ変換するときの通常のベクタ
変換処理よりも、後述する線幅の設定や線の端部形状の
補正を考慮して、ビットマップ文字の変換に適した図形
認識のパラメータが設定される。たとえば、文字の1本
のストローク(線部分)が、属性としての線幅を備えた
1本の線要素として認識されるように、線幅検出のパラ
メータが比較的大きく設定される。線幅検出のパラメー
タとは、1つの線として認識することができる最大線幅
の閾値である。仮に、線幅検出のパラメータを小さく設
定すると、1本のストロークは輪郭線とその内部の色デ
ータとから構成されるベクタデータに変換されてしまう
ため好ましくない。また、文字のストロークに合わせ
て、優先的に線要素における左・上が始点、右・下が終
点となるようにパラメータが統一して設定される。さら
に、線幅変更の許容値を示すパラメータが、セリフ系の
フォントを考慮して、比較的大きい値に設定される。こ
れにより、線幅が途中で変化する線が1つの線として認
識される。セリフ系のフォントとは、前述したように、
線の端部における飾り形状であるセリフを有するフォン
トをいう。また、ベクタ変換処理においては、先に短い
方の線要素が認識された後、長い方の他の線要素との統
合処理が行われ得る。たとえば、2つの線要素が近い角
度で連結されている場合、1つの線要素として統合され
る。このとき、線幅変更の許容値を示すパラメータを比
較的大きく設定しておくことにより、たとえば線幅の異
なる2つの線要素が1つの線要素に統合される。なお、
上記のパラメータは、文字の大きさに応じて設定され
る。
【0068】図9は、ビットマップ文字Aとビットマッ
プ文字がベクタ変換されて得られたベクタ文字の線要素
Bとを重ねて例示する図である。図9において、「k」
の文字はセリフ系のフォントであるため、セリフの部分
1、B2が1つの線として認識されている。
【0069】ステップS302では、図10に示すよう
に、ベクタ文字の線要素からセリフの部分が削除され
る。ここで、線の長さが所定の閾値よりも短く、かつ他
の線との連結部がT型(図9のB1)またはL型(図9
のB2)である線要素が、セリフの部分とみなされる。
なお、セリフの部分とみなされる線の長さの閾値は、文
字の大きさに応じて設定される。
【0070】ステップS303では、注目するビットマ
ップ文字の近傍に位置されるコード化文字(たとえばビ
ットマップ文字に隣接するコード化文字、以下同じ)の
出力フォントにおける線幅が算出される。ここで、出力
フォントがサンセリフ系のフォントである場合、線幅は
文字のストロークの角度(方向)に関係ないので、1つ
の値が得られる。一方、出力フォントがセリフ系のフォ
ントである場合、線幅は文字のストロークの角度により
異なるので、線幅W1および線幅W2(線幅W1<線幅
2)の2つの値が得られる。なお、出力フォントの線
幅は特定のフォントサイズでのデータとして記憶されて
いるため、近傍のコード化文字のフォントサイズに応じ
て比例計算することにより算出される。
【0071】ステップS304では、出力フォントがセ
リフ系のフォントであるか否かが判断される。セリフ系
のフォントである場合(ステップS303:YES)、
ステップS305の処理が実行され、セリフ系のフォン
トでない場合(ステップS303:NO)、ステップS
309の処理が実行される。
【0072】ステップS305では、ベクタ文字を構成
する直線要素の線幅が設定される。ここで、図11に示
すように、直線要素の線幅は、当該直線要素の角度に応
じて線幅W1または線幅W2(線幅W1<線幅W2)に設定
される。図13は、直線要素の角度と線幅との対応テー
ブルの一例を示す図である。図13に示されるように、
直線要素が水平または右上がり、すなわち直線要素の角
度α(度)がα=0または0<α<90であれば、直線
要素の線幅が線幅W1に設定される。一方、直線要素が
垂直または右下がり、すなわち直線要素の角度α(度)
がα=90または90<α<180であれば、直線要素
の線幅が線幅W2に設定される。
【0073】ステップS306では、ベクタ文字を構成
する曲線要素の線幅が設定される。図14は、ビットマ
ップ文字Cとビットマップ文字がベクタ変換されて得ら
れたベクタ文字の曲線要素Dとを重ねて例示する図、図
15は、認識されたベクタ文字の曲線要素Dのみを示す
図である。曲線要素の線幅は、たとえば図16に示すよ
うに、曲線要素Dの内部集合と、曲線要素Dを水平方向
に線幅W2だけずらした曲線要素Dtの内部集合との排
他的OR部分を作成することにより設定される。
【0074】ステップS307では、ベクタ文字を構成
する線要素の端部の形状が補正される。ここで、図12
に示すように、線要素の端部Eの形状は、当該線要素の
角度や端部の外接矩形内における位置などの条件に応じ
て補正される。
【0075】図17は、線要素の角度などの条件と端部
形状との対応テーブルの一例を示す図である。図17に
示されるように、たとえば、線要素が水平、すなわち線
要素の角度α(度)がα=0の場合、端部の外接矩形内
における位置によって場合分けされ、さらに線要素の始
点かまたは終点かによって場合分けされて、線要素の端
部形状が決定される。図17に示される端部形状は、ベ
クタデータとしてあらかじめ記憶部43に記憶される。
具体的には、記憶部43に記憶されている端部形状のベ
クタデータにベクタ文字の大きさに応じて所定の倍率を
掛けた後、ベクタ文字を構成する線要素の端部に端部形
状のベクタデータを付加することにより、線要素の端部
形状の補正が行われる。ただし、線要素の端部形状の補
正方法は、上記方法に必ずしも限定されるものではな
く、たとえば端部形状のみがビットマップデータなどの
画像データで与えられてもよい。
【0076】ステップS308では、ベクタ文字におけ
るコーナー部の形状が補正される。図18は、コーナー
部の外接矩形内における位置などの条件とコーナー部形
状との対応テーブルの一例を示す図である。図18に示
すように、たとえば文字「E」などに含まれる直角のコ
ーナー部には図示のようなセリフが追加される。また、
たとえば文字「V」などに含まれるその他のコーナー部
は、図示のように線幅の大きい方の線要素の端部を他方
の線要素に沿って切除することにより、コーナー部形状
の補正が行われる。
【0077】一方、ステップS309では、出力フォン
トがサンセリフ系のフォントなので、ベクタ文字を構成
する線要素の線幅が、ステップS303で得られた1つ
の値に設定される。また、ステップS310では、線要
素の端部形状が、線要素のストローク方向に直交する端
面を有する四角形状に設定される。
【0078】なお、ステップS301〜S308の処理
は、すべてのビットマップ文字に対して行われる。
【0079】ステップS311では、データベースサー
バ40において後述するステップで作成されるファイル
の形式がベクタデータに対応しているか否かが判断され
る。たとえばPDFファイルなどのベクタデータに対応
したファイル形式の場合(ステップS311:YE
S)、ステップS312の処理が実行され、ベクタデー
タに対応していないファイル形式の場合(ステップS3
11:NO)、ステップS313の処理が実行される。
【0080】ステップS312では、線幅の設定および
端部形状の補正などの処理が行われた後のベクタ文字を
有する文字ベクタデータが記憶部43に記憶される。
【0081】ステップS313では、線幅の設定および
端部形状の補正などの処理が行われた後のベクタ文字が
ビットマップデータにラスタライズされ、文字ビットマ
ップデータとして記憶部43に記憶される(ステップS
314)。
【0082】最後に、図7のステップS208に戻り、
写真画像データ、図形画像がベクタ変換されて生成され
たベクタデータ、文字コードデータ、および文字画像デ
ータの変形後のデータ(図8の場合、文字ベクタデータ
または文字ビットマップデータ)が合成されて、たとえ
ばPDFファイルなどの所定の1つのファイルが作成さ
れる。そして、作成されたファイルは、記憶部43に保
存され、ユーザの利用に供される。
【0083】このように、第1実施形態によれば、文字
認識確度が所定値より低い文字画像に基づいて得られた
文字画像データを、その近傍の文字コードデータの出力
時のフォントに応じて変形することができる。したがっ
て、文字コードデータと文字画像データとが混在する画
像を出力する場合でも、両者の差異を目立たなくするこ
とができ、ユーザに与える違和感を低減することができ
る。特に、両者の線幅の相違により文字列の一部がボー
ルド文字に誤認されてしまうことを防止することができ
る。
【0084】次に、図19を参照して、本発明の第2実
施形態に係るビットマップ文字の変形処理の手順につい
て説明する。なお、図19のフローチャートにより示さ
れるアルゴリズムは、たとえばデータベースサーバ40
のROM42にプログラムとして記憶されており、CP
U41によって実行される。
【0085】この第2実施形態は、上述した第1実施形
態と、画像処理におけるビットマップ文字の変形処理
(図7のS207)の内容(図8参照)が相違してい
る。その他の点は、第1実施形態と同様であるため説明
を省略する。
【0086】まず、ステップS401では、注目するビ
ットマップ文字の近傍に位置されるコード化文字の出力
フォントにおけるフォントサイズが算出される。ここ
で、フォントサイズの算出は、たとえばディセンダのな
いコード化文字(「E」「A」など)の文字高さをポイ
ント数に換算することにより求められる。
【0087】ステップS402では、注目するビットマ
ップ文字が拡大/縮小される。ビットマップ文字の拡大
/縮小は、ステップS401でフォントサイズが算出さ
れたコード化文字の当該フォントサイズに対応する文字
高さと、当該コード化文字に対応する文字画像の外接矩
形データの文字高さとの比較に基づいて行われる。
【0088】ステップS403では、注目するビットマ
ップ文字の近傍に位置されるコード化文字の出力フォン
トにおける所定の線幅が算出される。さらに、算出され
た線幅は、後述する線幅の補正処理に備えて、出力画像
の解像度に応じた画素数に変換される。
【0089】なお、出力フォントの文字高さ、文字幅、
および線幅は、特定のフォントサイズでのデータとして
記憶されているため、実際のコード化文字のフォントサ
イズに応じて比例計算することにより算出される。
【0090】ステップS404では、ステップS403
で線幅が算出されたコード化文字に対応する文字画像に
ついての線幅が検出される。ステップS403でコード
化文字において算出される線幅の位置は文字コードに応
じてあらかじめ決められており、当該位置において文字
画像の線幅が検出される。
【0091】図20は、線幅の検出方法の一例を説明す
るための図である。たとえば、図20に示すような
「I」を表す文字画像の線幅を検出する場合、(x1,
(y1+y2)/2)を始点、(x2,(y1+y2)
/2)を終点とする線上において、1つ目のピーク
(「I」の場合)を示す部分のたとえば黒画素の数を数
えることにより線幅が検出される。ただし、「I」を表
す文字画像の外接矩形の左上および右下の座標をそれぞ
れ(x1,y1)、(x2,y2)とする。なお、黒画
素の数を求める際のピークの位置は、文字コードに応じ
てあらかじめ決められる。
【0092】ステップS405では、注目するビットマ
ップ文字の縦線の幅が補正される。ここで、ステップS
404で検出された文字画像における線幅と、ステップ
S403で算出されたコード化文字の出力フォントにお
ける線幅との相違に相当する画素数の差が、線幅の補正
量とされる。
【0093】図21は、縦線幅の補正に用いられるフィ
ルタの一例を説明するための図である。縦線幅の補正量
がたとえばマイナスn画素(n画素分減少)である場
合、図21に示すような1×n(サイズ)の最小値フィ
ルタ(白画素が0、黒画素が1で表される場合)が用い
られる。ただし、図21では、1×3の最小値フィルタ
が例示されている。最小値フィルタ処理は、ビットマッ
プ文字における注目画素の値を当該注目画素の周囲の所
定サイズ内での最小値に置換する処理である。したがっ
て、1×nの最小値フィルタを用いることにより、横方
向にn画素分、縦線の幅を減少させることができる。逆
に、縦線の幅を増加させる場合、ビットマップ文字にお
ける注目画素の値を当該注目画素の周囲の所定サイズ内
での最大値に置換する最大値フィルタ処理が行われる。
【0094】ステップS406では、注目するビットマ
ップ文字の横線の幅が補正される。
【0095】図22は、横線幅の補正に用いられるフィ
ルタの一例を説明するための図である。横線幅の補正量
がたとえばマイナスm画素(m画素分減少)である場
合、図22に示すようなm×1(サイズ)の最小値フィ
ルタ(白画素が0、黒画素が1で表される場合)が用い
られる。ただし、図22では、3×1の最小値フィルタ
が例示されている。m×1の最小値フィルタを用いるこ
とにより、縦方向にm画素分、横線の幅を減少させるこ
とができる。逆に、横線の幅を増加させる場合、最大値
フィルタ処理が行われる。
【0096】なお、ステップS401〜S406の処理
は、すべてのビットマップ文字に対して行われる。
【0097】ステップS407では、ステップS401
〜S406の処理に基づく変形後のビットマップ文字を
有する文字画像データが記憶部43に記憶される。
【0098】図23および図24は、第2実施形態に係
るビットマップ文字の変形処理が施された場合の出力結
果の一例を示す図であり、図23は、出力フォントがセ
リフ系の場合、図24は、出力フォントがサンセリフ系
の場合を示す。図中において矩形枠で囲まれた部分がビ
ットマップ文字を示しており、それ以外の部分がコード
化文字を示している。このように、ビットマップ文字の
変形処理が施されない場合の出力結果である図25およ
び図26と比べて、第2実施形態に係るビットマップ文
字の変形処理を施すことにより、文字コードデータと文
字画像データとの差異が目立たなくなっていることがわ
かる。しかも、第2実施形態によれば、第1実施形態と
比較してより簡易な構成により、ビットマップ文字にお
ける線の幅の補正を行うことができる。
【0099】本発明は、上記した実施形態のみに限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改
変することができる。
【0100】たとえば上記実施形態では、文字認識処理
およびビットマップ文字の変形処理などの画像処理がデ
ータベースサーバ40で行われる場合について説明した
が、デジタル複合機20ですべての画像処理が行われて
もよい。
【0101】また、領域分離処理がデジタル複合機20
で行われる場合について説明したが、データベースサー
バ40で行われてもよい。この場合、デジタル複合機2
0において、画像データ全体が1つの方式で圧縮処理さ
れるか、あるいは圧縮処理が省略される。
【0102】さらに、デジタル複合機20は、必ずしも
印刷機能を備えている必要はなく、たとえばデジタル複
合機の代わりにネットワークスキャナなどの他の機器が
使用されてもよい。
【0103】また、データベースサーバ40の代わりに
パソコンが使用されてもよく、この場合、デジタル複合
機20から送信されたファイルはパソコンで受信され、
当該ファイルに対して図7および図8などに示される画
像処理がパソコンで行われる。パソコンで画像処理が行
われる場合、画像処理の対象となる画像データは、たと
えばデジタルカメラで取り込まれた画像データ、あるい
はパソコンに保存されている画像データであってもよ
い。
【0104】本発明による画像処理における制御または
演算を行う各手段、および画像処理方法は、専用のハー
ドウェア回路、またはプログラムされたコンピュータの
いずれによっても実現することが可能である。上記プロ
グラムは、例えばフレキシブルディスクやCD−ROM
などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提
供されてもよい。また、上記プログラムは、単独でアプ
リケーションソフトとして提供されてもよいし、あるい
は装置の一機能としてその装置に組み込まれていてもよ
い。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
文字認識確度が所定値より低い文字画像に基づいて得ら
れた文字画像データを、その近傍の文字コードデータの
出力時のフォントに応じて変形することができる。した
がって、文字コードデータと文字画像データとが混在す
る画像を出力する場合でも、両者の差異を目立たなくす
ることができ、ユーザに与える違和感を低減することが
できる。特に、両者の線幅の相違により文字列の一部が
ボールド文字に誤認されてしまうことを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る画像処理装置を
含むネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】 デジタル複合機の構成の一例を示すブロック
図である。
【図3】 画像処理部の構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図4】 データベースサーバの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図5】 画像処理用アプリケーションの内容を示す図
である。
【図6】 デジタル複合機における画像処理の手順を示
すフローチャートである。
【図7】 データベースサーバにおける画像処理の手順
を示すフローチャートである。
【図8】 ビットマップ文字の変形処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】 ビットマップ文字とビットマップ文字がベク
タ変換されて得られたベクタ文字の線要素とを重ねて例
示する図である。
【図10】 セリフの部分が削除されたベクタ文字の線
要素を示す図である。
【図11】 直線要素の線幅の設定を説明するための図
である。
【図12】 線要素の端部形状の補正を説明するための
図である。
【図13】 直線要素の角度と線幅との対応テーブルの
一例を示す図である。
【図14】 ビットマップ文字とビットマップ文字がベ
クタ変換されて得られたベクタ文字の曲線要素とを重ね
て例示する図である。
【図15】 認識されたベクタ文字の曲線要素のみを示
す図である。
【図16】 曲線要素の線幅の設定を説明するための図
である。
【図17】 線要素の角度などの条件と端部形状との対
応テーブルの一例を示す図である。
【図18】 コーナー部の外接矩形内における位置など
の条件とコーナー部形状との対応テーブルの一例を示す
図である。
【図19】 第2実施形態に係るビットマップ文字の変
形処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】 線幅の検出方法の一例を説明するための図
である。
【図21】 縦線幅の補正に用いられるフィルタの一例
を説明するための図である。
【図22】 横線幅の補正に用いられるフィルタの一例
を説明するための図である。
【図23】 第2実施形態に係るビットマップ文字の変
形処理が施された出力結果の一例を示す図であって、出
力フォントがセリフ系の場合を示す。
【図24】 第2実施形態に係るビットマップ文字の変
形処理が施された出力結果の一例を示す図であって、出
力フォントがサンセリフ系の場合を示す。
【図25】 従来の出力結果の一例を示す図であって、
出力フォントがセリフ系の場合を示す。
【図26】 従来の出力結果の一例を示す図であって、
出力フォントがサンセリフ系の場合を示す。
【符号の説明】
10…ネットワーク、 20…デジタル複合機、 21…CPU、 22…ROM、 23…記憶部、 25…原稿読取部、 27…画像処理部、 31…領域分離部、 32…画像圧縮部、 33…ファイル作成部、 40…データベースサーバ、 41…CPU、 42…ROM、 43…記憶部、 50…画像処理用アプリケーション、 51…ファイル読み込み部、 52…文字認識部、 53…ベクタ変換部、 54…文字認識後処理部、 55…ファイル作成部、 60…プリンタ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データ中の文字画像から文字コード
    を認識して文字コードデータを得る文字認識手段と、 前記文字認識手段による認識の確からしさの度合いであ
    る文字認識確度が所定値より低い文字画像を検出する検
    出手段と、 文字認識確度が所定値より低い文字画像に基づいて得ら
    れ文字を表す所定の画像データである文字画像データ
    を、前記文字コードデータの出力時のフォントに応じて
    変形する変形手段とを有することを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記変形手段は、 前記文字画像データをベクタデータに変換するベクタ変
    換手段と、 前記文字画像データの近傍に位置される前記文字コード
    データの出力時のフォントに応じて、前記ベクタデータ
    における線の幅を設定する線幅設定手段とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記変形手段は、前記文字画像データの
    近傍に位置される前記文字コードデータの出力時のフォ
    ントに応じて、前記ベクタデータにおける線の端部の形
    状を補正する端部形状補正手段をさらに有することを特
    徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記変形手段は、 前記文字画像データの近傍に位置される前記文字コード
    データの出力時のフォントに応じて、前記文字画像デー
    タにおける線の幅を補正する線幅補正手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記線幅補正手段は、前記文字画像デー
    タにおける注目画素の値を当該注目画素の周囲の所定サ
    イズ内での最小値または最大値に置換するファイルタ処
    理を行うことにより、前記線の幅を補正することを特徴
    とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記文字コードデータおよび前記文字画
    像データの変形後のデータを有する電子ファイルを作成
    するファイル作成部をさらに有することを特徴とする請
    求項1〜5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 原稿を読み取ることによって画像データ
    を得る読取手段をさらに有することを特徴とする請求項
    1〜6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像データ中の文字画像から文字コード
    を認識して文字コードデータを得る段階と、 前記認識の確からしさの度合いである文字認識確度が所
    定値より低い文字画像を検出する段階と、 文字認識確度が所定値より低い文字画像に基づいて得ら
    れ文字を表す所定の画像データである文字画像データ
    を、前記文字コードデータの出力時のフォントに応じて
    変形する段階とを有することを特徴とする画像処理方
    法。
  9. 【請求項9】 画像データ中の文字画像から文字コード
    を認識して文字コードデータを得る手順と、 前記認識の確からしさの度合いである文字認識確度が所
    定値より低い文字画像を検出する手順と、 文字認識確度が所定値より低い文字画像に基づいて得ら
    れ文字を表す所定の画像データである文字画像データ
    を、前記文字コードデータの出力時のフォントに応じて
    変形する手順とをコンピュータに実行させるための画像
    処理プログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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