JP2012178647A - 画像形成装置、および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャナー等で文字を含む画像を読み取った際に、読み取られた画像中の文字が明りょうになるように画像形成することを目的とする。
【解決手段】読み込まれた入力画像に対し一次微分フィルターを使用して文字のエッジを検出し、文字を特定、字体を決定し、文字を構成する線の太さが一定以上の場合は輪郭で囲まれた部分を一様に塗り潰す。
【選択図】図1

Description

本発明は、スキャナー等により読み取られた画像から、画像中の文字を判定して、その結果に基づき画像形成をおこなう画像形成装置および画像形成方法に関する。
スキャナー等で画像を読み取って画像形成を行う場合、画像中の文字情報は特に重要であるため、文字については明りょうになるよう画像形成する必要がある。
従来、画像中に文字がある場合、文字であるか否かを無視して、スキャナー等で読み取った画像をそのままの状態で画像形成して、表示装置や印刷装置で画像出力する方法の他、文字については特に留意して元の文字をなるべく再現するように試みる方法も模索されていた。
特開平6−62230号公報
しかしながら、特許文献1のように、入力画像領域の画像のエッジ(画像中のある像の輪郭、境界。明るさの急激に変換する箇所。)を検出して、予め設定された識別基準値と比較して、文字領域、文字を含まない網点領域等に分けて処理をする方法は、入力画像のある領域が文字領域、ある領域が網点領域等の判別をする必要があるが、入力画像のある領域が文字領域、ある領域が網点領域等の判別をすることは容易でない。一概に、文字領域、網点領域等と判別が困難な領域もある。
文字領域について鮮鋭化処理を行おうとするが、文字を構成する線が太い場合、文字を構成する線内部が塗り潰されているか、中抜き(白抜き、文字を構成する線がエッジだけで構成された中抜きの線)であるのか等を判別することは困難である。
このように、画像中の文字情報の抽出、形成が困難で、文字を明りょうに形成することは難しかった。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものである。本発明の目的は、スキャナー等で文字を含む画像を読み取った際に、読み取られた画像中の文字を明りょうにした画像形成装置、画像形成方法を提供することを目的とする。
また、印刷する場合には、文字が鮮明に印刷されるようにした画像形成装置、画像形成方法を提供することを目的とする。
[適用例1]本適用例に係る画像形成装置は、文字を含む入力画像をスキャニングして読み込み画像形成する画像形成装置において、前記スキャニングされて読み込まれた入力画像に対して一次微分フィルターを使用して前記文字のエッジを検出する手段と、前記エッジをもとに文字を特定する手段と、前記特定された文字の字体を決定する手段と、前記字体が決定された文字を構成する線の太さが一定以上である場合に前記文字を構成する線のエッジで囲まれた部分を一様に塗り潰す手段と、を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、文字を含む入力画像をスキャニングして読み込み画像形成する画像形成装置において、前記スキャニングされて読み込まれた入力画像に対して一次微分処理を行なって前記文字のエッジを検出する手段を有する。一次微分フィルターを使用して前記文字のエッジを検出する手段を有するため、文字のエッジの検出が容易で検出の信頼性が高い。エッジをもとに文字を特定する手段を有するため、文字が特定し易い。
なお、一次微分処理を行うには、一次微分フィルターを使用するとよい。
一次微分フィルターは、画像の直交方向それぞれについて画像(画素値)の輝度(輝度値)の微分を行い、これから輪郭を抽出するフィルターである。一次微分フィルターとしては、ロバーツのフィルター、ブレヴィットのフィルター、ソーベルのフィルター等がある。
一次微分フィルターを使用すると文字のエッジの検出は容易であるが、その反面、文字を構成する線内部の画像判定は必ずしも容易でない。画像を一次微分するため、エッジのように文字の背景(一般的には文字の背景部分は文字と異なる画像となっている)と文字を構成する線との境界で濃度が急激に変化する箇所ではエッジが容易に検出できるが、例えば、文字を構成する線内部がエッジと同じ濃度で塗り潰されている場合は、エッジとその内部との領域で濃度変化がないためである。
エッジで構成された文字が、文字を構成する線内部画像がエッジと同じ濃度の塗り潰し画像であるか、または中抜け画像(文字を構成する線がエッジだけで構成され、エッジで囲まれた内部は中抜けになっている画像)であるかの判別は容易でない。
そこで、文字を構成する線のエッジ(輪郭)で囲まれた部分を一様に塗り潰す手段で、文字を構成する線のエッジ(輪郭)で囲まれた部分を一様に塗り潰すこととした。
一様な塗り潰しは、エッジ(輪郭)と同じ濃度で塗り潰しても、エッジ(輪郭)と異なる濃度で塗り潰してもよい。エッジ(輪郭)で囲まれた部分の塗り潰しは、隙間がないように塗り潰しても、隙間があるが全体的に一様になるように塗り潰すようにしてもよい。
文字を構成する線の太さが一定以上である場合にはかかる処理が必要であるが、一定以下の場合は文字を構成する線の太さが元々細いため、敢えてこのような処理をする必要性に乏しい。
このように、文字を含む入力画像をスキャナー等でスキャニングして読み込むと、文字の判別が容易でない一方、文字情報は重要であるため、読み込んだ画像中にいかなる文字があったかを明りょうに表わす画像処理を行うことが重要であるが、本適用例の画像処理装置はかかる課題を解決できる。
[適用例2]上記適用例に記載の画像形成装置は、前記スキャニングして読み込んだ画像全体にぼかし処理を行う手段を備えていることが好ましい。スキャニングして読み込んだ画像全体にぼかし処理を行う手段でぼかし処理を行い、ぼかし処理を行った画像を一次微分処理を行なって前記文字のエッジを検出する手段で一次微分処理して前記文字のエッジを検出する。
スキャニングして読み込んだ画像は一般的にノイズを含むことが多い。一次微分処理すると、このようなノイズを検出して文字のエッジと判定する可能性が高い。しかし、本適用例によれば、スキャニングして読み込んだ画像全体にぼかし処理を行うため、一次微分処理でノイズ部分が文字のエッジと判定される可能性は低くなり、文字のエッジ検出をより正確に行うことができる。
[適用例3]上記適用例に記載の画像形成装置は、前記決定された文字を構成する線の太さが一定以上である場合、前記文字画像を形成する手段は、前記文字を構成する線の輪郭を小ドットで形成し、前記輪郭で囲まれた内側を一様に大ドットで形成することにより前記文字画像を形成するようにすることが好ましい。
前記決定された文字を構成する線の太さが一定以上である場合、前記文字画像を形成する手段は、前記文字を構成する線の輪郭を小ドットで形成し、前記輪郭で囲まれた内側を一様に大ドットで形成すると、文字の輪郭が微細に形成される。前記輪郭で囲まれた内側を一様に大ドットで形成すると、小ドットで一様に塗り潰す場合に比べてドット数を少なくでき、形成が容易である。
一様な塗り潰しは、大ドットで隙間のないように塗り潰すようにしても、大ドットを隙間はあるが一様に分散するようにしてもよい。
このようにすると、画像情報中で重要な文字を明りょうに表わすことが可能となる。
[適用例4]上記適用例に記載の画像形成装置は、インクジェットによって前記画像形成を行うことが好ましい。
インクジェットは吐出するインク滴の量を可変にすることが容易であるため、緻密な画像形成をすることが容易である。特に、文字を構成する線が一定以上の場合に、文字を構成する線の輪郭を小ドットで形成し、輪郭で囲まれた内部を大ドットで一様に形成するといった画像形成を容易に行うことが可能である。
[適用例5]本適用例に係る画像形成方法は、文字を含む入力画像をスキャニングして読み込み画像形成する画像形成方法において、前記スキャニングされて読み込まれた入力画像に対して一次微分フィルターを使用して前記文字のエッジを検出するステップと、前記エッジをもとに文字を特定するステップと、前記特定された文字の字体を決定するステップと、前記決定された文字を構成する線の太さが一定以上である場合に前記文字を構成する線のエッジで囲まれた部分を一様に塗り潰すステップと、を備えたことを特徴とする。
かかる画像形成方法によると、上記の画像形成装置で述べたのと同様な作用効果を奏する。
本発明の画像形成装置の構成を説明する図。 本発明の画像形成装置のハードウエア構成図。 (a)、(b)は、本発明の画像形成装置で使用する入力画像の読み込み装置。 (a)、(b)、(c)は、本発明の画像形成装置による画像処理を説明する図。 (a)、(b)は、本発明の画像形成装置で使用する一次微分フィルターの説明図。 本発明の画像形成装置の文字を特定する仕方を説明するフローチャート。 本発明の画像形成装置の文字形成の仕方を説明するフローチャート。 (a)〜(e)は、本発明の画像形成装置による文字形成の説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる縮尺で記載している。
図1は本発明の画像形成装置の構成をブロックで説明した図である。画像形成装置100は、文字エッジ検出部13、文字特定部14、文字の字体決定部15、文字の線の太さ決定部16、文字形成部17、画像出力部18で構成される。
入力対象画像11は文字を含む。まず、入力対象画像11は画像読込部12で読み込まれる。入力対象画像11を読み込む画像読込部12は、所謂スキャナー、画像読取装置等と称されるものである。文字を含む入力画像をスキャニングして読み込む。
画像形成装置100はかかる読み込まれた画像から画像を形成する。
まず、画像読込部12でスキャニングされて読み込まれた画像は、文字エッジ検出部13により画像内の画像のエッジが検出される。画像の中には文字が含まれており、文字のエッジも検出される。
ここで、エッジ検出を行う前に画像全体にぼかし処理を行っておくと、画像にノイズが入っていた場合でもエッジ処理でノイズがエッジと誤検出される可能性を低減できる。
ぼかし処理は、例えば、スキャナーで読み取った画像の各画素の画素値を基準として、ある画素の画素値を、その画素の上下左右の隣接する画素の画素値と一定割合で混合した画素値として行う。
具体的な例としては、ある画素の画素値を0.6のウエートとし、上下左右(4画素)の画素値をそれぞれ1/4のウエート付けしたものと合計して更に0.4を掛けた値を計算して、0.6のウエートをつけた画素値との合計値を出し、それをある画素の画素値とするような処理をする。
画像のエッジを検出すると、文字特定部14で、エッジの検出された画像は文字であるのか、文字である場合はどんな文字であるのかを特定する。例えば、文字でない単なる風景の中のエッジ(例えば木々のエッジ)であるのか否かは、エッジ全体の形状と、予め記憶している文字全体の形状との比較や、エッジの傾きと文字を構成する線の傾きとの比較等から、文字であるか否かを判別する。また、文字が例えば「A」であるか、「B」であるか等、文字がどの文字であるのかを特定する。
文字を特定すると、文字の字体決定部15で、特定された文字の字体を決定する。例えば、英語の「A」と特定すると、当該文字「A」が、Times New Romn体であるのか、Century体であるのか等といった字体を特定する。英語でなく、日本語であれば、例えば、日本語の「あ」と特定した文字であれば、当該文字「あ」が明朝体であるのか、ゴシック体であるのか等といった字体を決定する。文字全体の形状や、文字を構成する線の傾きや傾きの変化等から決定する。
次に文字の線の太さ決定部16で、文字を構成する線の太さを決定する。文字を特定し、文字の字体を決定すると、それらから文字を構成する線の太さを決定する。
次に文字形成部17で、文字の線の太さ決定部16において、文字を構成する線の太さが一定以上の場合には、文字を構成する線のエッジ(輪郭)で囲まれた部分(文字の線の内部)を一様に塗り潰す。線の太さを一定以上としたのは次の理由による。文字が大きく、その文字を構成する線が太い場合、一次微分フィルターを使用すると、文字を構成する線の内部が空になった輪郭が抽出されるため、そのまま画像出力すると、文字を構成する線が、内部が空になって輪郭だけの文字出力となってしまう。そこで、線の太さが一定以上の場合、線内部を塗り潰すこととしたためである。画像出力したときに文字の線が一定の太さで見えるか、画像出力したときに文字の線が一定以上か、輪郭で囲まれた内部が空となって出力されるか否か等で「一定以上」の基準を決める。文字を構成する線の内部が空になって(いわば、中抜きになって)出力される場合には「一定以上」とするのが好ましい。
文字が小さいため文字を構成する線が細い、文字を構成する線が細い字体である等の理由で、文字を構成する線の太さが細い場合は「一定未満」となる。この場合、文字を構成する線内部は塗り潰す必要はない。例えば、エッジで囲まれた内部が空となって出力することがない程、文字を構成する線の太さが細い場合である。
次に、画像出力部18で、文字を含む画像が出力される。画像出力部18には、液晶表示装置、CRT表示装置、EL表示装置等の表示装置や、インクジェットプリンター、レーザープリンター等の印刷装置がある。画像出力部18では、スキャナー等で読み込まれた文字を含む画像が、文字が明りょうになって出力画像19として出力される。
図2は本発明の画像形成装置のハードウエア構成図である。CPU21、ROM22、RAM23、画像読込部12であるスキャナー12−1、画像出力部18である表示装置18−1、印刷装置18−2が、データや命令の通路であるバス24で連結されている。
文字エッジ検出部13での文字のエッジ検出、文字特定部14での文字特定、文字の字体決定部15での字体決定、文字の線の太さ決定部16での太さ決定、文字形成部17での文字の形成は、主として、ROM22に予め格納された文字の全体形状や傾き、字体等の情報を、ROM22に格納されたプログラムや、RAM23での作業、CPU21での演算等で行う。
画像読込部12について説明する。画像読込部(スキャナー)12にはいくつかの種類がある。
図3(a)は縮小光学系を使用して画像読み込みを行うスキャナーである。原稿31−1がガラス台32−1の上に置かれる。必要に応じて原稿の上にカバー33−1が被せられ、原稿31−1やガラス台32−1に原稿31−1を読み取る妨げとなる光が入るのを防止する。原稿31−1はガラス台32−1を介して光源34−1からの光で照らされ、その反射光が鏡35−1、35−2で反射され、CCD(Charge Coppled Device)36−1で受光され、原稿31−1の画像を読み取る。鏡は簡略化して説明するため、2つだけ図示したが、3つ、4つ等使用されることが多い。原稿31−1、またはその画像が大きい場合、縮小された画像がCCD36−1に入力されて、画像が読み込まれる。
図3(b)は密着光学系を使用して画像読み込みを行うスキャナー装置である。原稿31−2がガラス台32−2の上に置かれる。必要に応じて原稿の上にカバー33−2が被せられ、原稿31−2やガラス台32−2に原稿31−2を読み取る妨げとなる光が入るのを防止する。原稿31−2はガラス台32−2を介して光源34−2からの光で照らされ、その反射光が自己収束性レンズアレイ37を介してCCD36−2で受光され、原稿31−2の画像を読み取る。図3(b)の密着光学系を使用して画像読み込みを行うスキャナー装置は、原稿31−2とCCD36−2との間の距離が短く、スキャナー装置が薄型化乃至小型化できる。
図3(a)、(b)のいずれの装置にしても、ガラス台32−1、32−2の汚れ、光源34−1、34−2の出射部の汚れ、反射鏡35−1、35−2の汚れ、自己収束性レンズアレイ37の汚れ、CCD36−1、36−2への原稿31−1、31−2の反射光以外の不要な光の入射等で、入力した画像にノイズが混じる場合がある。
図4(a)、(b)、(c)は、本発明の画像形成装置による画像処理を説明する図である。
図4(a)は、原稿31−1、31−2上の入力対象の画像(スキャナーで読み込む前の画像)である。富士山41と、雲42、山のふもとの木43、44(幹や枝の太い木43と、細い木44)、描かれている山が富士山41であることを表示する「Mt.」45と「FUJI」46の文字(共にゴシック体であるが、「FUJI」46の文字が大きく、文字を構成する線が太くなっている)が描かれている。
スキャナーで読み取られた後の画像が、図4(b)である。富士山41、雲42、幹や枝の太い木43、細い木44、文字「Mt.」45、「FUJI」46の他に、ノイズ47が読み取られた画像(データ)中に存在する。このノイズ47は、スキャナーのガラス台32−1、32−2上のごみ、光源36−1、36−2の欠陥、CCD36−1、36−2の欠陥等から生じるものである。
図4(c)は文字エッジ検出部13で、ソーベルの一次微分フィルターを使用して画像中のエッジを抽出した結果を示す図である。
ソーベルフィルターとして図5(a)、(b)に示すフィルターを使用した。図5(a)は、図4(b)のスキャン画像を横方向にフィルタリングするときに使用する3×3の行列のソーベルフィルター、(b)は図4(b)のスキャン画像を縦方向にフィルタリングするときに使用する3×3の行列のソーベルフィルターである。注目画素(3×3の中央部)を中心とする縦横の9個の画素値に対して横方向には図5(a)に示す係数を乗算し、縦方向には図5(b)に示す係数を乗算し、その結果を合計した。縦方向、横方向の2つの係数行列を用いてこの処理を行って、注目画素の画素値を求めて処理した。一次部分処理した結果が図4(c)に示す画像である。
図4(c)から分かるように、ソーベルフィルターを使用して画像処理を行うと、富士山41、雲42、幹や枝の太い木43、文字「FUJI」46の輪郭が抽出された。これらは輪郭で囲まれた中が空である。
一方、細い木44、文字「Mt.」45、ノイズ47は、そのままの形で抽出された。これらの画像は画像自体が細いため、そのままの形で抽出された。
次に、文字特定部14で文字の特定を行う。図6に示すように、エッジで連結された塊の領域が文字である可能性が高いため、エッジで連結された塊の領域を取り出す(S6−1)。予めROM22に格納されている文字形状と、取り出された領域のエッジ形状の特徴を比較する(S6−2)。両者の形状の特徴が一致すると(S6−3:一致)、当該文字を特定する(S6−4)。形状の特徴が不一致であると(S6−3:不一致)、エッジで連結された別の領域を取り出して(S6−5)、上記のステップS6−1以降の処理を繰り返す。両者の形状の特徴とは、文字を構成する線の全体的な形状、文字を構成する線の傾き、全体的に相似形か等である。これにより、例えば、画面上の文字が、「M」である、「t」である、「F」である、「U」である、「J」である、「I」であるといったように特定される。
次に文字の字体決定部15で、文字の字体が決定される。文字特定部14で画像中の文字がどの文字であるかを特定した。この文字が日本文字であれば明朝体であるかゴシック体であるか、英語であれば、Times New Roman体であるか、MSゴシック体であるか、Arial体であるか等が特定される。これは、予めROM22に格納されている各種の特定文字情報に対応して記憶されている各文字の字体情報と、特定した文字のエッジ情報とを比較することによって行う。
次に文字の線の太さ決定部16で、文字を構成する線の太さを決定する。これまでの処理で、特定された文字でその字体も決定されている。例えば、画像中の文字として「F」があると特定され、その字体はMSゴシック体であると決定された。これにより、文字「F」を構成する線の太さを決定する。
次に文字形成部17で読み込まれた画像中で文字とされたものについて、「文字」とされる画像を形成する。図7はこのフローチャートである。字体が決定された文字を構成する線の太さが一定以上であるか否かを判断する。文字を構成する線の太さが一定以上の場合(S7−1:一定以上)は、文字を構成する線の輪郭で囲まれた部分を一様に塗り潰す(S7−2)。一定未満の場合(S7−1:一定未満)は、文字を構成する線の輪郭で囲まれた部分を一様に塗り潰さない(S7−3)。
文字を構成する線の太さが一定以上とは、一次微分フィルターで処理されると、図4(c)に示されるように、「F」「U」、「J」、「I」のような文字を構成する線が太いため、文字を構成する線の輪郭が2重になり、その中が空になって表示されるような太さをいう。このような場合、図4(c)の画像をそのまま表示又は印刷すると、文字が輪郭だけ2重の中抜け文字となってしまう。そのため、文字を構成する線の太さが一定以上の場合は、文字を構成する線の輪郭で囲まれた部分を一様に塗り潰すこととした(S7―2)。
一方、図4(c)の「M」「t」のように、一次微分フィルターで処理した結果、文字を構成する線が中抜けとならない場合は、文字を構成する線の輪郭で囲まれた部分を塗り潰す必要がない(S7―3)。
図8(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、上記の処理をしてインクジェットプリンターである画像出力部18で出力した出力画像19の一部である。出力画像中の「F」の左上の部分を拡大して示したものである。
図中の波線はそれより外側を省略して図示したことを示すものである。
図8中のドットはインクジェットプリンターで記録媒体上に吐出したインクを示す。図8(a)に示すように、文字「F」46を構成する線の輪郭部及び輪郭で囲まれた領域が一様に同じ径のドットで塗り潰されている(輪郭部のドット8a−1、輪郭で囲まれた領域のドット8a−2が同じ径のドット)。こうすることにより、文字「F」は明りょうに表示される。
なお、インク又は記録媒体、またはその双方が記録媒体の平面方向に広がり易い場合は、各ドットが記録媒体の平面方向に広がり、各ドットの間は隙間がないように塗り潰される。
インクまたは記録媒体、またはその双方が記録媒体の垂直方向に広がり易い場合は、各ドットが記録媒体の垂直方向に浸透し、図8(a)に示されるように各ドットの間には幾分隙間が形成される。
この場合、図8(b)に示すように、文字「F」の輪郭部を小さな径のドット8b−1で形成し、輪郭で囲まれた内部を輪郭部のドット径より大きな径のドット8b−2で一様に塗り潰してもよい。
輪郭部を小さな径のドット8a−1とし、内部を大きな径のドット8b−2とすると、インクジェットの吐出回数を減らせ、高速な印刷が可能となる。輪郭を小さな径のドットで緻密に形成すれば、内部を塗り潰すのを大きな径のドットとすると塗り潰しが速くできる。
図8(c)に示すように、文字「F」の輪郭を小さな径のドット8c−1でドット間隔を狭く形成し、輪郭で囲まれた内部を大きな径のドット8c−2でドット間隔を広く形成して形成してもよい。輪郭部は小さな径のドット8c−1でドット間隔を狭く形成されているため、文字の境界が鮮明で、文字を明りょうに形成できる。輪郭で囲まれた内部は大きな径のドット8c−2でドット間隔を広く形成して形成するとドット数を少なくでき、形成が容易であり、ドット数が少ない分、高速に画像形成できる。
図8(d)に示すように、文字「F」の輪郭を2重の小さなドット8d−1、8d−2で形成し、輪郭で囲まれた内部は大きな径のドット8d−3で形成してもよい。このようにすると、文字とその外側の画像とがより自然に切り替わった画像となる。輪郭部を3重、4重、・・・といった小さなドットで形成してもよい。
図8(e)は、文字の輪郭を小さな径のドット8e−1、8e−2でドット間隔を小さくして形成し、輪郭内部のドット間隔を広くした大きな径のドット8e−3で形成した。このようにしても輪郭部が明りょうに画像形成できる。
図8(a)で説明したが、図8(b)〜(e)でも、インクまたは記録媒体、またはその双方が記録媒体の平面方向に広がり易い場合は、各ドットが記録媒体の平面方向に広がり、各ドットの間は隙間がないように塗り潰される。
インクまたは記録媒体、またはその双方が記録媒体の垂直方向に広がり易い場合は、各ドットが記録媒体の垂直方向に浸透し、図8(b)〜(e)に示されるように各ドットの間には幾分隙間が形成される。
画像出力部18は、レーザープリンターのようなインクジェットプリンター以外のプリンターや、液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等の表示装置であってもよい。
以上述べたように、本実施形態に係る画像形成装置によれば、スキャナー等で文字を含む画像を読み取った際に、読み取られた画像中の文字を明りょうに表示したり印刷したりすることができる。
11…入力対象画像、12…画像読込部、12−1…スキャナー、13…文字エッジ検出部、14…文字特定部、15…文字の字体決定部、16…文字の線の太さ決定部、17…文字形成部、18…画像出力部、18−1…表示装置、18−2…印刷装置、19…出力画像、31−1、31−2…原稿、32−1、32−2…ガラス台、33−1、33−2…カバー、34−1、34−2…光源、35−1、35−2…鏡、36−1、36−2…CCD、41…富士山、42…雲、43…幹の太い木、44…幹の細い木、45…「Mt.」の文字、46…「FUJI」の文字、47…ノイズ。

Claims (5)

  1. 文字を含む入力画像をスキャニングして読み込み画像形成する画像形成装置において、前記スキャニングされて読み込まれた入力画像に対して一次微分フィルターを使用して前記文字のエッジを検出する手段と、前記エッジをもとに文字を特定する手段と、前記特定された文字の字体を決定する手段と、前記字体が決定された文字を構成する線の太さが一定以上である場合に前記文字を構成する線の前記エッジで囲まれた部分を一様に塗り潰す手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記スキャニングして読み込んだ画像全体にぼかし処理を行う手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記決定された文字を構成する線の太さが一定以上である場合、前記文字を構成する線の輪郭を小ドットで形成し、前記塗り潰す手段は前記エッジで囲まれた部分を一様に大ドットで形成することにより前記文字画像を形成することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. インクジェットによって前記画像形成を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の画像形成装置。
  5. 文字を含む入力画像をスキャニングして読み込み画像形成する画像形成方法において、前記スキャニングされて読み込まれた入力画像に対して一次微分フィルターを使用して前記文字のエッジを検出するステップと、前記エッジをもとに文字を特定するステップと、前記特定された文字の字体を決定するステップと、前記字体が決定された文字を構成する線の太さが一定以上である場合に前記文字を構成する線の前記エッジで囲まれた部分を塗り潰すステップと、を備えたことを特徴とする画像形成方法。
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