JP2003066087A - 検相器 - Google Patents

検相器

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JP2003066087A JP2001256607A JP2001256607A JP2003066087A JP 2003066087 A JP2003066087 A JP 2003066087A JP 2001256607 A JP2001256607 A JP 2001256607A JP 2001256607 A JP2001256607 A JP 2001256607A JP 2003066087 A JP2003066087 A JP 2003066087A
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政彦 盛田
Sadamu Fujiwara
定 藤原
Tatsuro Fukuhara
達郎 福原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離隔した二地点で検相作業を確実かつ短時間
で行うこと。 【解決手段】 起動ボタン(23)の操作により制御リ
レー(10a〜10c)を順番に作動させる。3つのD
C電圧検出回路(8a〜8c)にそれぞれ接続された三
相送電線(3)の各線(3R,3W,3B)を、所定の
時間を空けて、所定の順番に、DC電圧検出回路(8a
〜8c)から電池(11)の正極に一時的に切替え接続
する。また、電池(11)の負極に接続された接地線
(13)を、前記起動ボタン(23)の操作による三相
送電線(3)の各線(3R,3W,3B)の電池(1
1)の正極に対する一時的接続と同期して、電池(1
1)の負極から、三相送電線(3)と切離されたDC電
圧検出回路(8a〜8c)の1つの入力側に一時的に切
替え接続する。電圧を検出したDC電圧検出回路(8a
〜8c)に対応する表示部(25)の自分側及び相手側
ランプを点灯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検相器に関し、送電
線で接続されて遠方に離隔した二地点、例えば、変電所
と送電鉄塔との間に架設された停止中の三相送電線など
について、各相識別と接地又は断線の有無を検査するた
めの検相器に関する。
【0002】
【従来の技術】変電所と送電鉄塔との間に架設された三
相送電線について、各相線間及び対地間の絶縁抵抗測定
と各相識別(検相)を行う作業が定期的又は工事終了後
などに実施されている。この作業は、検相対象となる変
電所と送電鉄塔との間で三相送電線を停止し、その停止
中の三相送電線について行われる。
【0003】従来は、送電線の各相について対地間の絶
縁抵抗を測定した上で各相識別を行うためにメガリング
フィルタを使用していた。尚、変電所と送電鉄塔間には
並行2回線の三相送電線を架設しているのが一般的であ
り、この並行2回線の三相送電線では、1回線を停止さ
せている時でも他回線が充電状態であれば、他回線から
の誘導電圧が停止中の送電線に発生するため、その停止
中の三相送電線の絶縁抵抗をメガ測定器により直接的に
測定することができない。
【0004】前述のメガリングフィルタは、誘導電圧に
耐える高耐圧のフィルタであり、停止中の三相送電線に
誘導電圧が発生しても、その誘導電圧を減衰させて三相
送電線の絶縁抵抗測定を可能にする。このメガリングフ
ィルタは、3段のL形フィルタを含む回路及びメガ接続
端子からなる構成要素を格納した収納箱及び絶縁棒で構
成され、その絶縁棒の先端部にフック、基端部にアース
クリップをそれぞれ有する。
【0005】このメガリングフィルタを用いた作業で
は、まず、絶縁棒の基端部にあるアースクリップを接地
した状態で、その絶縁棒の先端部にあるフックを測定対
象の送電線に引掛け係止する。一方、収納箱に設けられ
たメガ接続端子にメガ測定器を接続すれば、そのメガ測
定器により送電線の絶縁抵抗を測定することができる。
即ち、メガリングフィルタによりACの誘導電圧を除
き、DC電圧を対地間に加圧してその時に流れるDC電
流を検出して絶縁抵抗を測定している。尚、メガリング
フィルタの内部抵抗は2MΩに調整されているので、メ
ガ測定器による測定値から2MΩを差し引けば、それが
送電線の絶縁抵抗値となる。
【0006】この送電線の各相識別は、次の要領でもっ
て行われる。まず、停止中の三相送電線について、変電
所又は送電鉄塔のいずれか一地点で送電線を各相一線ず
つ接地し、その他地点で送電線の各相について対地間絶
縁抵抗を前述のメガリングフィルタ及びメガ測定器を利
用して測定する。その他地点での送電線の絶縁抵抗が0
Ωであれば、変電所と送電鉄塔の二地点での送電線が同
相(接地相)であると判定することができ、これを各相
について判定することにより各相識別が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の各相識別では、変電所又は送電鉄塔のいずれか一方
の地点からのみの検相であり、また、変電所と送電鉄塔
とは何km、何十kmとかなり遠方に離隔した地点にあ
るため、一地点で送電線を一線ずつ接地する作業者と、
他地点でメガリングフィルタ及びメガ測定器により検相
する作業者は、例えば無線機や電話機などにより接地す
る相と測定する相を互いに確認する手順が欠かせない。
このため、双方の作業者にとって同相か否かの確実性を
実感しにくく、ともすると意思疎通に不都合を来たして
ミスが発生する要因があった。
【0008】また、例えば送電鉄塔でメガリングフィル
タにより検相する作業では、高所での絶縁棒の付け替え
作業等が必要であり、不要な高圧箇所へ接触する危険性
があり、労力と時間を要して作業性が非常に悪いという
問題もあった。
【0009】そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とするところは、遠方に離隔
した二地点であっても送電線の各相識別を簡単に行え、
迅速かつ確実な各相識別を実現でき、また、メガリング
フィルタを使用する必要がなく、安全性に富んだ検相作
業が可能で労力の軽減と時間短縮を実現することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めの技術的手段として、本発明は、停止中の三相送電線
について各相識別と接地又は断線の有無を検査するため
前記送電線で接続されて離隔した二地点にそれぞれ設置
される検相器であって、(A)常時は3つのDC電圧検
出回路(8a〜8c)の入力側にそれぞれ接続された三
相送電線(3)の各線(3R,3W,3B)を、起動ボ
タン(23)の操作により、所定の時間を空けて、所定
の順番に、DC電圧検出回路(8a〜8c)から電池
(11)の正極に一時的に切替え接続すると共に、常時
は前記電池(11)の負極に接続された接地線(13)
を、前記起動ボタン(23)の操作による前記三相送電
線(3)の各線(3R,3W,3B)の前記電池(1
1)の正極に対する一時的接続と同期して、前記電池
(11)の負極から、前記三相送電線(3)と切離され
た前記DC電圧検出回路(8a〜8c)の1つの入力側
に一時的に切替え接続する制御リレー(10a〜10
c)と、(B)前記3つのDC電圧検出回路(8a〜8
c)の入力側と前記電池(11)の負極との間に並列に
配設された検出抵抗(39)及びコンデンサ(38)
と、(C)前記3つのDC電圧検出回路(8a〜8c)
の出力側に接続され、前記三相送電線(3)を電池(1
1)の正極に接続しているときに電圧を検出した前記D
C電圧検出回路(8a〜8c)に対応する表示部(2
5)の自分側ランプを点灯させると共に、前記接地線
(13)を前記電池(11)の負極に接続しているとき
に電圧を検出した前記DC電圧検出回路(8a〜8c)
に対応する表示部(25)の相手側ランプを点灯させ、
かつ、前記起動ボタン(23)が操作されないうちに前
記3つのDC電圧検出回路(8a〜8c)のいずれかが
電圧を検出したときに、前記起動ボタン(23)が操作
されたときと同じように前記制御リレー(10a〜10
c)を切替制御するコントロールユニット(37)とを
具備したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る検相器の実施形態を
以下に詳述する。
【0012】本発明の検相器A,Bは、図2に示すよう
に変電所1と送電鉄塔2との間に架設された三相送電線
3(赤相、白相、青相の送電線3R,3W,3B)につ
いて絶縁抵抗測定と各相識別を行うもので、変電所1と
送電鉄塔2の二地点にそれぞれ設置される。
【0013】検相器Bが設置される送電鉄塔2は、検相
器Aが設置される変電所1から遠方に離隔し、両地点は
何本もの送電鉄塔を介して送電線で接続されている。こ
の検相器A,Bによる検相作業は、検相対象となる変電
所1と送電鉄塔2との間で三相送電線3の送電を停止
し、その停止中の三相送電線3について行われる。
【0014】この検相作業は、前述の変電所と送電鉄塔
との二地点だけでなく、変電所と変電所、或いは送電鉄
塔と送電鉄塔の二地点でも行われ、また、変電所構内の
二地点でも三相送電線以外の他の線路を対象とすること
がある。
【0015】尚、変電所1と送電鉄塔2間には並行2回
線の三相送電線3,4を架設しているのが一般的であ
り、この並行2回線の三相送電線3,4では、1回線の
三相送電線3を停止させている時でも他回線の三相送電
線4が充電状態であれば、他回線の三相送電線4からの
誘導電圧が停止中の三相送電線3に発生するため、その
停止中の三相送電線3の絶縁抵抗をメガ測定器により直
接的に測定することができない。
【0016】そこで、本発明の検相器A,Bを図3に示
すような回路で構成する。尚、図2は三相送電線3のう
ちの一相の送電線3(赤相、白相又は青相の送電線3
R,3W,3B)について、変電所1と送電鉄塔2の両
所に設置された検相器A,Bを示し、これに基づいて、
本発明による検相原理を以下に説明する。他の相の送電
線についても同様である。
【0017】変電所1と送電鉄塔2の二地点に設置され
た検相器A,Bは、通電中の他回線の三相送電線4から
の電磁誘導及び静電誘導により停止中の三相送電線3に
発生する誘導電圧を、低インピーダンスの抵抗5(電磁
誘導対策)及びコンデンサ6(静電誘導対策)で接地す
ることにより低圧として以下の検相動作を実行する。
【0018】尚、送電線3に検相器A,Bを接続するた
めのフックを接触させた時、誘導電圧により容量性の過
渡的ピーク値の高い電流が流れるため、抵抗5を挿入す
ることによりその電流を抑えて接触火花の低減、コンデ
ンサ6の保護を行う。また、他回線の送電線4に流れる
電流による電磁誘導電流を低減させるため、前述の抵抗
5を直列に挿入する必要がある。
【0019】このように誘導電圧を低インピーダンスの
抵抗5及びコンデンサ6による接地でもって低圧として
検相動作を実行することにより、検相器A,Bの内部回
路での信号処理が容易になり、内部回路を構成する部品
の小型化が図れて検出器本体の軽量コンパクト化を実現
できる。
【0020】本発明の検相器A,Bは、具体的には図1
の回路構成を具備する。この回路構成は複雑なので、こ
れを単純化した図3に基づき検相器A,Bの概略をまず
説明する。実際の検相器A,Bは3本の三相送電線3に
リレー接点7aの切替により選択的に接続される3つの
DC電圧検出回路8を具備するが、図3では単純化のた
め1本の送電線3に対して検相器A,Bの各1つのDC
電圧検出回路8を図示する。
【0021】この図3において、送電線3とリレー接点
7aとの間には、抵抗5とチョークコイル31(例えば
30H)が配設されている。抵抗5とチョークコイル3
1との間には、コンデンサ6を介して接地線13が接続
されている。検相器A,Bはリレー接点7aの他にリレ
ー接点7bを有し、一方のリレー接点7aがDC電圧検
出回路8と信号用電池11の正極とを切替え、他方のリ
レー接点7bがDC電圧検出回路8と信号用電池11の
負極とを切替えるようになっていて、いずれか一方のリ
レー接点7a又は7bが必ず信号用電池11の正極又は
負極に接続されるように、また、いずれか一方のリレー
接点7a又は7bが必ずDC電圧検出回路8に接続され
るように、リレー接点7a,7bを制御する制御リレー
10が、コントロールユニット37で制御される。
【0022】コントロールユニット37は互いに接続さ
れたリレーコントローラ37aと表示コントローラ37
bとからなり、表示コントローラ37bがDC電圧検出
回路8と接続されている。そしてDC電圧検出回路8が
電圧を検出すると、表示コントローラ37b及びリレー
コントローラ37aを介して、制御リレー10をして2
つのリレー接点7a,7bを典型的には1秒以下のごく
短い間だけ一時的に反対側接点(白丸接点)に切替え、
その後すぐにまた元の接点(黒丸接点)に切替えるよう
に構成されている。また、リレーコントローラ37aは
起動ボタン24と接続され、起動ボタン24の操作によ
り、前述と同様、制御リレー10をして、2つのリレー
接点7a,7bを典型的には1秒以下のごく短い間だけ
一時的に反対側接点(白丸接点)に切替え、その後すぐ
にまた元の接点(黒丸接点)に切替えるように構成され
ている。DC電圧検出回路8とリレー接点7aとの間に
は、並列接続の検出抵抗39(例えば1kΩ)とコンデ
ンサ38(例えば220μF)を介して、信号用電池1
1の負極とリレー接点7bが接続されている。
【0023】以上が検相器A,Bの概略であって、実際
の検相器A,BではDC電圧検出回路8が3つであり、
それぞれがリレー接点7aを介して三相送電線3の1本
にそれぞれ接続される。リレー接点7a,7bは各3つ
で構成され、3つのリレー接点がコントロールユニット
37のリレーコントローラ37aによって所定の順番で
後述の如く切替えられるようになっている。
【0024】次に、検相作業の具体的内容について説明
する。検相作業は、まず、変電所1における停止中の送
電線3に検相器Aを接続して設置し、その変電所1から
遠方に離隔した場所にある送電鉄塔2における停止中の
送電線3に検相器Bを接続して設置した状態で検相作業
を開始する。
【0025】検相器AとBのいずれを起動させても検相
作業を行なうことができるが、ここでは検相器Bから起
動させる場合について説明する。検相器AとBのリレー
接点7aは、起動前は共にDC電圧検出回路8側に切替
わっていて、検相器AとBのリレー接点7bは共に信号
用電池11の負極側に切替わっている。起動ボタン24
を押して検相器Bを起動させると、その検相器Bのリレ
ー接点7aが信号用電池11の正極側に一時的に切替え
られる。この時、通電中の他の送電線4から停止中の送
電線3に誘導電圧が発生した場合であっても、その誘導
電圧を前述の抵抗5及びコンデンサ6による接地でもっ
て低圧とし、その低い誘導電圧のある送電線3の各相に
信号用電池11の直流電流を伝送信号として送出する。
その伝送信号は検相器A側の抵抗5、チョークコイル3
1、リレー接点7a、検出抵抗39、リレー接点7b及
び接地線13を通ってアースへ戻るが、検出抵抗39で
発生した電圧で検相器AのDC電圧検出回路8を動作さ
せる。検相器A側の接地線13からアースに戻った伝送
信号は、もとの検相器Bの接地線13からリレー接点7
b(白丸接点)と検出抵抗39を通って信号用電池11
の負極に戻り、この際検出抵抗39で発生した電圧で検
相器BのDC電圧検出回路8が作動する。
【0026】これで検相器A,BのDC電圧検出回路8
が共に電圧を検出したことになるが、その後、検相器A
ではDC電圧検出回路8が電圧を検出したことに基づい
てコントロールユニット37が作動し、検相器Aのリレ
ー接点7a,7bを図3の状態から反対側に切替え、今
度は検相器Aの方から前述したのと同様に信号用電池1
1から伝送信号を送電線3に送出する。この時、検相器
Bでは既にリレー接点7a,7bが元通りになっており
(黒丸接点に復帰)、検相器Bからの最初の伝送信号の
送出により検相器A側で起こった作動と同じ作動が検相
器Bで起こる。ただし、起動側の検相器BではDC電圧
検出回路8の電圧検出によりリレー接点7a,7bの切
替えをするのではなく、あくまでもコントロールユニッ
ト37のリレーコントローラ37aに記憶されている切
替え順序と切替えタイミングに従ってリレー接点7a,
7bを切替える。
【0027】図3では送電線3が1本で同相であり、ま
た断線もないため、検相器A,BはDC電圧検出回路8
で共に電圧を検出するが、検相器Bを起動させた時、い
ずれのDC電圧検出回路8も動作しない場合には、変電
所1と送電鉄塔2の二地点での送電線3が断線している
と判定することができる。また、送電線3が実際のよう
に3本の場合は、後述の如く送電線3に対するアースフ
ック線12の掛け間違いにより異相と判定される場合も
ある。
【0028】更に、検相器Bを起動させた時、検相器B
側のDC電圧検出回路8は動作するが、伝送信号による
返答信号がなくて検相器A側のDC電圧検出回路8が動
作しない場合には、変電所1と送電鉄塔2との間で送電
線3が接地されていると判定することができる。
【0029】このように2つの検相器A,BのDC電圧
検出回路8により、送電鉄塔2から変電所1への伝送信
号の送信及び変電所1での伝送信号の受信、伝送信号の
受信に基づく変電所1から送電鉄塔2への返答信号の送
信及び送電鉄塔2での返答信号の受信を、所定の時間間
隔で、かつ、各相について所定の順序で実行する所謂ア
ンサーバックにより、変電所1と送電鉄塔2の二地点で
送電線3の各相識別だけでなく、断線及び接地もチェッ
クすることができる(詳細は後述)。
【0030】検相器A,Bは、実際は図4に示すように
送電線3の各相に対してアースフック線12で接続さ
れ、さらに接地線13により接地される。アースフック
線12は例えば、赤色、白色、青色のように色で区別さ
れており、三相送電線3のどの相に接続すべきかが一目
で分かるようになっている。アースフック線12を三相
送電線3の所定の層に接続すると共に接地を確保した状
態で一方の検相器Bを起動すると、所定の順序(例え
ば、赤、白、青相の順序)で前述した伝送信号の送信が
実行され、また、他方の検相器Aでは、検相器Bの起動
による伝送信号を受けて、検相器Bと同じ所定の順序
(例えば、赤、白、青相の順序)で返答信号の送信が実
行され、これら信号は離隔した検相器A,Bでそれぞれ
受信される。また、それら送信と受信とが一定の時間間
隔(例えば1.5秒)でもって実行される。そして、両
方の検相器A,Bでは、送電線3の各相についてその検
相結果を後述するようにランプ及びブザー等で表示す
る。
【0031】次に、変電所1と送電鉄塔2との間に架設
された三相送電線3について検相作業を行うための検相
器A,Bの具体的形態を以下に詳述する。
【0032】図5(a)(b)は本発明の検相器A,B
の外観を示す。この検相器A,Bは、同図に示すように
後述する構成回路部品が内蔵されたハウジング14に背
負いベルト15を取り付けた構造とすることにより、作
業者が送電鉄塔2に登る際に背中に装備することを容易
としている。また、ハウジング14の前面には蓋体16
が開閉自在に設けられ、その蓋体16を開いた前面パネ
ル17には、図6に示すように直接地スイッチ18、機
能選択スイッチ19、メガ相選択スイッチ20、メガ測
定選択スイッチ21、表示ランプ群22と起動ボタン2
3とブザー24とからなる表示部25、メガ接続端子2
6が配設されている。更に、ハウジング14の端面には
把手27が設けられると共に、三相送電線3に接続する
ためのアースフック線12を接続する赤、白、青相の各
端子28R,28W,28Bと、接地線13を接続する
ためのE端子29とが設けられている。
【0033】前述のハウジング14内に収納された構成
回路は図1に示す通りであり、二つの検相器A,Bは、
全く同一の回路構成を有する。
【0034】図1に示すように三相送電線3が接続され
る赤、白、青相の各端子28R,28W,28Bと接地
線13が接続されるE端子29との間に直接地スイッチ
18の接点部30が介挿されている。この三相送電線3
が接続される赤、白、青相の各端子28R,28W,2
8Bには、低インピーダンスの抵抗5(例えば200
W、100Ω)及びコンデンサ6(例えばAC600
V、10μF)が接地接続されている。なお、これら抵
抗5とコンデンサ6の大きさをどのくらいにするかは、
実際の送電線での誘導電流の測定が欠かせない。本願出
願人は、以下のように実際の110kV送電線について
種々の区間恒長で誘導電流を測定した。 区間恒長 他回線電流 片側接地電流 両側接地電流 誘導電圧 第1送電線 98.1km 230A 32-360mA 55-362mA 0.16-1.84kV 第2送電線 59.0km 162A 48-365mA 60-160mA 0.41-3.10kV 第3送電線 19.1km 45A 85-145mA 45-68mA 2.23-3.80kV 第4送電線 7.1km 41A 18-118mA 38-50mA 1.27-8.32kV 前記誘導電圧の値は計算値である。片側接地電流は区間
恒長の片側にだけ検相器を接続して接地した場合の電流
であり、両側接地電流は区間恒長の両側に検相器を接続
して接地した場合の電流である。なお、短い区間恒長に
なると、撚架の効果が充分にでないために誘導電圧が高
めになる傾向がある。第1送電線の両側接地電流の最大
値は362mAであるから、1km当りの接地電流は、
362/98.1=3.69mA/kmとなる。区間恒
長の最大を、過去の施工例を考慮して例えば300km
と想定すると、接地電流の最大は、3.69×300=
1100mA=1.1A このときのコンデンサ6の端子電圧は、コンデンサ6の
静電容量を10μFとした場合、1.1A×1/{10
(μF)×2πf}=292Vとなる。このように、コ
ンデンサの静電容量を10μF程度にすると、コンデン
サ6の端子電圧は約300Vとなり、この程度の電圧で
あれば普通の電子部品でチョークコイル31以降の回路
を構成することができて、検相器自体の大きさ、重量、
コストなどの面で都合がよい。
【0035】抵抗5には、チョークコイル31を介して
機能選択スイッチ19の接点部32が接続され、その接
点部32のメガ接点にはメガ相選択スイッチ20の接点
部33とメガ測定選択スイッチ21の接点部34が接続
されている。このメガ測定選択スイッチ21の接点部3
4にはメガ接続端子26を介してメガ測定器35が接続
可能とされ、また、内部に2MΩ抵抗36が接続されて
いる。
【0036】前述の機能選択スイッチ19の接点部32
の検相接点には、コントロールユニット37のリレーコ
ントローラ37aの出力に基づいて作動する制御リレー
10(図3参照)のリレー接点7aを介してDC電圧検
出回路8が接続され、このDC電圧検出回路8の出力側
に前述のコントロールユニット37の表示コントローラ
37bが接続されている。このコントロールユニット3
7は、起動ボタン23による入力信号に基づいて表示部
25において表示ランプ群22の点灯やブザー24の発
音などを制御する。前述のDC電圧検出回路8には、直
流電流を生成するための信号用直流電源である電池11
が接続されている。
【0037】以上のような回路構成を有する検相器A,
Bの操作要領及び検相動作などを以下に詳述する。尚、
以下の説明では、停止中の三相送電線3への検相器
A,Bの接続、絶縁抵抗測定(メガ測定)、絶縁抵
抗測定(メガ測定)による検相、メガチェック、ア
ンサーバックによる自動検相の順で詳述する。
【0038】停止中の三相送電線3への検相器A,B
の接続 まず、停止中の三相送電線3への検相器A,Bの接続は
次の通りである。変電所1と送電鉄塔2の二地点におい
て、ハウジング14端面のE端子29に接地線13を接
続すると共に、赤相、白相、青相の各端子28R,28
W,28Bにアースフック線12を接続し、直接地スイ
ッチ18の「ON」を確認した上で、停止中の三相送電
線3に前述のアースフック線12を各相対応させて接続
する。尚、以下の説明で、変電所1に設置された検相器
Aを相手側とし、送電鉄塔2に設置された検相器Bを自
分側とする。
【0039】絶縁抵抗測定(メガ測定) まず、検相器A,Bによるメガ測定は、メガ接続端子2
6に1000V/2000MΩのメガ測定器35を接続
した上で次のようにして行われる。直接地スイッチ18
を「OFF」、機能選択スイッチ19を「メガ」、メガ
測定選択スイッチ21を「E間測定」又は「線間測定」
にする。この時、メガ測定器35の電圧目盛はコンデン
サ6の電圧値を指示している。そのままの状態でメガ測
定器35の測定スイッチを押すと、前述のコンデンサ6
が充電される時間が経過した後、メガ測定器35は絶縁
抵抗値を指示する。ここで、メガ相選択スイッチ20を
各相に切替えることにより、三相送電線3の接地間又は
線間の絶縁抵抗を測定してメガ測定器35にその絶縁抵
抗値を表示させる。
【0040】絶縁抵抗測定(メガ測定)による検相 また、検相器A,Bを用いたメガ測定による検相は次の
要領で行われる。まず、相手側の検相器Aの直接地スイ
ッチ18を「OFF」、機能選択スイッチ19を「メ
ガ」、メガ測定選択スイッチ21を「2MΩ接地」にす
る。自分側の検相器Bにおいて、メガ相選択スイッチ2
0を各相に切替えることにより、送電線3の各相につい
て接地間の絶縁抵抗を測定し、自分側の検相器Bで2M
Ωを指示する相と、相手側の検相器Aで選択された相と
が合致していれば、変電所1と送電鉄塔2での送電線3
が同相で検相良と判定する。尚、2MΩを指示せず、そ
れ以上であれば送電線3の断線と判定し、0Ωであれば
送電線3の接地と判定する。
【0041】メガチェック 更に、検相器A,Bによるメガチェックは、メガ測定選
択スイッチ21を「2MΩ点検」にした上で、メガ測定
器35の測定スイッチを押すと、そのメガ測定器35が
検相器A,Bの内部の2MΩ抵抗36に接続された状態
となり、メガ測定器35がその2MΩ抵抗36を測定す
ることになって2MΩを指示するか否かでメガチェック
が可能である。
【0042】アンサーバックによる自動検相 次に、アンサーバックによる自動検相は、例えば赤相、
白相、青相の順序で次の要領でもって行われる。すなわ
ち、相手側及び自分側の2台の検相器A,Bのうち、先
に「起動」ボタン23を押した一方の検相器から第1、
第2及び第3の伝送信号が順番に送出され、他方の検相
器が第1〜第3のいずれかの伝送信号を受信すると、他
方の検相器から第1、第2及び第3の返答信号が順番に
送出される。
【0043】図7に、起動側(自分側)の検相器の作動
をフローチャートで示す。なお、相手側検相器の作動
は、図7のステップS1の「起動ボタン23ON」を、
「いずれかのDC電圧検出回路8a〜8cの出力有(起
動側検相器からの伝送信号受信確認)」と読替えると、
ステップS2以降はまったく同様である。図7でステッ
プS1で起動ボタン23が押されると、ステップS2で
制御リレー10aが作動し、図1で赤相送電線3Rに接
続されたリレー接点7a,7bが白丸接点に一時的に切
替えられる。この状態で、ステップS3でDC電圧検出
回路8a〜8cの出力チェックがコントロールユニット
37の表示コントローラ37bにより行われ、断線時を
除き通常は電圧を検出するDC電圧検出回路8aに対応
する表示部25の自分側赤ランプが点灯する。次にステ
ップS4で制御リレー10aが復帰し、その後、相手側
検相器からの返答信号の有無を確認するため、ステップ
S5でDC電圧検出回路8a〜8cの出力チェックがコ
ントロールユニット37の表示コントローラ37bで行
われる。いずれか1つのDC電圧検出回路8a〜8cが
電圧を検出すれば、当該DC電圧検出回路に対応する相
手側ランプが点灯する。
【0044】次に、ステップS6で制御リレー10bが
作動し、図1で白相送電線3Wに接続されたリレー接点
7a,7bが白丸接点に一時的に切替えられる。この状
態で前述と同様にステップS7でDC電圧検出回路8a
〜8cの出力チェックが行われ、断線時を除き通常は電
圧を検出するDC電圧検出回路8bに対応する表示部2
5の自分側白ランプが点灯する。次に、ステップS8で
制御リレー10bが復帰し、その後、相手側検相器から
の返答信号の有無を確認するため、ステップS9でDC
電圧検出回路8a〜8cの出力チェックがコントロール
ユニット37の表示コントローラ37bで行われる。い
ずれか1つのDC電圧検出回路8a〜8cが電圧を検出
すれば、当該DC電圧検出回路に対応する相手側ランプ
が点灯する。
【0045】次に、ステップS10で制御リレー10c
が作動し、図1で青相送電線3Bに接続されたリレー接
点7a,7bが白丸接点に一時的に切替えられる。この
状態で前述と同様にステップS11でDC電圧検出回路
8a〜8cの出力チェックが行われ、断線時を除き通常
は電圧を検出するDC電圧検出回路8cに対応する表示
部25の自分側青ランプが点灯する。次に、ステップS
12で制御リレー10cが復帰し、その後、相手側検相
器からの返答信号の有無を確認するため、ステップS1
3でDC電圧検出回路8a〜8cの出力チェックがコン
トロールユニット37の表示コントローラ37bで行わ
れる。いずれか1つのDC電圧検出回路8a〜8cが電
圧を検出すれば、当該DC電圧検出回路に対応する相手
側ランプが点灯する。これで検相工程は全て終了する
(ステップS14)。
【0046】次に、図1の回路に流れる電流と併せて検
相工程を説明する。まず、相手側及び自分側の両検相器
A,Bの直接地スイッチ18を「OFF」、機能選択ス
イッチ19を「検相」とする。機能選択スイッチ19の
縦並び4つの接点部32は、上3つがリレー接点7aが
接続された接点に切替えられ、下1つが限流抵抗40が
接続された接点に切替えられる。この状態で自分側の検
相器Bの「起動」ボタン23を押すと、表示部25にお
いて「送信」ランプが点灯し、制御リレー10aが動作
して図1の3つの斜め横並びリレー接点7aのうち左端
のリレー接点7aから順番に白丸接点側に一時的に切替
えられ(図7のステップS2,S6,S10)、電池1
1による伝送信号(直流電流)が、限流抵抗40、前述
のリレー接点7a、機能選択スイッチ19の接点部3
2、抵抗5を通じて送電線3(3R,3W,3Bの順)
を介して相手側の検相器Aに伝送信号が送出される。
【0047】この時、自分側の検相器Bでは、この伝送
信号用の直流電流が相手側検相器A(検相器Aのリレー
接点7a,7bは図1黒丸接点側で変化なし)の検出抵
抗39→接地線13→自分側検相器Bの接地線13→左
端のリレー接点7b(白丸接点側)→検出抵抗39の順
で電池11の負極に流れることを検出抵抗39の端子電
圧で検出する。この端子電圧が検出されなければ、送電
線3が断線していることを判定して表示部25において
「断線」ランプ、「不良」ランプが点灯し〔図8(a)
参照、尚、図中●は点灯、○は消灯を示す〕、ブザー2
4が発音(音大)する。尚、「不良」ランプの点灯及び
ブザー24の発音があれば検相動作は一時停止し、「起
動」ボタン23をもう一度押すことにより、「不良」ラ
ンプを消灯させると共にブザー24を消音させ、検相動
作を続行させる。
【0048】前述した自分側の検相器Bから送信された
伝送信号を相手側の検相器Aで受信すると、その受信し
た相の検出抵抗39の端子電圧がDC電圧検出回路8で
検出され、このDC電圧検出回路8の出力に基づくコン
トロールユニット37のリレーコントローラ37aの出
力で制御リレー10a〜10cが動作し、所定の順序
(3R,3W,3Bの順)で返答信号を送電線3の各相
へ送出する。各相の送電線3を介して相手側の検相器A
から送信されてくる返答信号を自分側の検相器Bで受信
すると、自分側の検相器Bでは、表示部25においてそ
の相の「相手側」ランプが点灯する。
【0049】この時、相手側及び自分側の検相器A,B
の表示部25において、「自分側」ランプと「相手側」
ランプとで相が異なっている場合、即ち、「自分側」ラ
ンプが赤相であるのに対して、例えば「相手側」ランプ
が白相となっている場合〔図8(b)参照〕は、送電線
3が異相であると判定して「不良」ランプが点灯すると
共にブザー24が発音(音大)する。
【0050】また、自分側の検相器Bによる伝送信号の
送信から一定時間経過しても相手側の検相器Aからの返
答信号がない場合には、自分側の検相器Bの表示部25
では、「接地」ランプ及び「不良」ランプが点灯し〔図
8(c)参照〕、ブザー24が発音(音大)する。
【0051】自分側の検相器Bの表示部25において、
「自分側」ランプと「相手側」ランプとで相が合致して
いる場合、即ち、「自分側」ランプと「相手側」ランプ
がともに赤相となっている場合は、次の白相の送電線に
ついて前述と同様の検相動作を繰り返し、その結果、
「自分側」ランプが白相であるのに対して、例えば「相
手側」ランプが青相となっている場合〔図8(d)参
照〕は、送電線3が異相であると判定して「不良」ラン
プが点灯すると共にブザー24が発音(音大)する。そ
して、白相が合致している場合には、更に次の青相の送
電線について同様の検相動作を繰り返し、その青相が合
致して三相全てが合致した時点で、三相送電線3の全て
が同相であると判定して「良」ランプが点灯する〔図8
(e)参照〕と共にブザー24が発音(音小)する。
【0052】このようにメガ測定とそのメガ測定による
検相との切替え、及びメガ測定とアンサーバックによる
自動検相の切替えは、機能選択スイッチ19における
「メガ」、「検相」及びメガ測定選択スイッチ21にお
ける「E間測定」又は「線間測定」、「2MΩ接地」、
「2MΩ点検」の選択でもって実行可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明は前述の如く、三相送電線の各相
に対して離隔2地点で接続した2つの検相器の間で、三
相送電線の各相に伝送信号を順番に送出し合い、自分側
と相手側で三相送電線の各線に対する接続状況をDC電
圧検出回路の出力により確認し合うことで検相作業を自
動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検相器の実施形態を示す回路図。
【図2】変電所と送電鉄塔間に架設された三相送電線に
検相器を接続した状態を示す構成図。
【図3】一相の送電線について変電所と送電鉄塔の両所
に接続した検相器の概略構成を示す回路図。
【図4】三相送電線について変電所と送電鉄塔の両所に
検相器を接続した状態を示す構成図。
【図5】(a)は検相器の外観を示す側面図、(b)は
検相器の背面図。
【図6】検相器の前面パネルを示す正面図。
【図7】起動側の検相器の作動を示すフローチャート。
【図8】(a)〜(e)は検相器の前面パネルの表示部
を検相状態ごとに示す正面図。
【符号の説明】
1 変電所 2 送電鉄塔 3,4 三相送電線 3R,3W,3B 送電線 5 抵抗 6 コンデンサ 7a リレー接点 7b リレー接点 8 電圧検出回路 10 制御リレー 11 信号用電池 12 アースフック線 13 接地線 14 ハウジング 15 ベルト 16 蓋体 17 前面パネル 18 直接地スイッチ 19 機能選択スイッチ 20 メガ相選択スイッチ 21 メガ測定選択スイッチ 22 表示ランプ群 23 起動ボタン 24 ブザー 25 表示部 26 メガ接続端子 27 把手 28R,28W,28B 端子 29 端子 30 接点部 31 チョークコイル 32〜34 接点部 35 メガ測定器 36 抵抗 37 コントロールユニット 37a リレーコントローラ 37b 表示コントローラ 39 検出抵抗 40 限流抵抗 A,B 検相器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/06 H02G 1/06 Q 9/00 9/00 D (72)発明者 保手濱 眞治 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内 (72)発明者 盛田 政彦 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内 (72)発明者 藤原 定 兵庫県尼崎市尾浜町3丁目29番3号 長谷 川電機工業株式会社内 (72)発明者 福原 達郎 兵庫県尼崎市尾浜町3丁目29番3号 長谷 川電機工業株式会社内 Fターム(参考) 2G014 AA17 AB33 AC18 2G015 AA27 BA04 CA04 2G028 BF01 CG03 CG05 DH03 FK10 5G369 AA16 BA01 EA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】停止中の三相送電線について各相識別と接
    地又は断線の有無を検査するため前記送電線で接続され
    て離隔した二地点にそれぞれ設置される検相器であっ
    て、(A)常時は3つのDC電圧検出回路(8a〜8
    c)の入力側にそれぞれ接続された三相送電線(3)の
    各線(3R,3W,3B)を、起動ボタン(23)の操
    作により、所定の時間を空けて、所定の順番に、DC電
    圧検出回路(8a〜8c)から電池(11)の正極に一
    時的に切替え接続すると共に、常時は前記電池(11)
    の負極に接続された接地線(13)を、前記起動ボタン
    (23)の操作による前記三相送電線(3)の各線(3
    R,3W,3B)の前記電池(11)の正極に対する一
    時的接続と同期して、前記電池(11)の負極から、前
    記三相送電線(3)と切離された前記DC電圧検出回路
    (8a〜8c)の1つの入力側に一時的に切替え接続す
    る制御リレー(10a〜10c)と、(B)前記3つの
    DC電圧検出回路(8a〜8c)の入力側と前記電池
    (11)の負極との間に並列に配設された検出抵抗(3
    9)及びコンデンサ(38)と、(C)前記3つのDC
    電圧検出回路(8a〜8c)の出力側に接続され、前記
    三相送電線(3)を電池(11)の正極に接続している
    ときに電圧を検出した前記DC電圧検出回路(8a〜8
    c)に対応する表示部(25)の自分側ランプを点灯さ
    せると共に、前記接地線(13)を前記電池(11)の
    負極に接続しているときに電圧を検出した前記DC電圧
    検出回路(8a〜8c)に対応する表示部(25)の相
    手側ランプを点灯させ、かつ、前記起動ボタン(23)
    が操作されないうちに前記3つのDC電圧検出回路(8
    a〜8c)のいずれかが電圧を検出したときに、前記起
    動ボタン(23)が操作されたときと同じように前記制
    御リレー(10a〜10c)を切替制御するコントロー
    ルユニット(37)とを具備したことを特徴とする検相
    器。
  2. 【請求項2】三相送電線(3)の各線(3R,3W,3
    B)に、抵抗(5)、コンデンサ(6)及び接地線(1
    3)を順に接続し、抵抗(5)とコンデンサ(6)の間
    に前記電圧検出回路(8a〜8c)の入力側を接続し、
    かつ、前記抵抗(5)とコンデンサ(6)の大きさを誘
    導電流や誘導電圧の効果的低減に適するように設定した
    ことを特徴とする請求項1記載の検相器。
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