JP2003065412A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2003065412A
JP2003065412A JP2001256264A JP2001256264A JP2003065412A JP 2003065412 A JP2003065412 A JP 2003065412A JP 2001256264 A JP2001256264 A JP 2001256264A JP 2001256264 A JP2001256264 A JP 2001256264A JP 2003065412 A JP2003065412 A JP 2003065412A
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resin
cage
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continuously variable
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Shigeaki Aihara
成明 相原
Magozo Hamamoto
孫三 浜本
Toshimi Takagi
敏己 高城
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NSK Ltd
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    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16C2208/00Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
    • F16C2208/20Thermoplastic resins
    • F16C2208/36Polyarylene ether ketones [PAEK], e.g. PEK, PEEK
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持器の摩耗、損傷を防止して優れた耐久性
を有し、さらに軽量化や低コスト化を実現できるトロイ
ダル型無段変速機を提供する。 【解決手段】 この保持器20は、合成樹脂製であっ
て、その臨界表面張力(γ )の値が潤滑油として使
用されるトラクション油の表面張力(γ)の値より
も大きな値となる樹脂からなる。例えば、46ナイロ
ン、66ナイロン樹脂等のポリアミド樹脂、ポリオキシ
メチレン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリ
エーテルエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエ
ーテルサルフォン樹脂等を保持器20の材料として使用
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数の転動体を転
動自在に保持する保持器を改良したトロイダル型無段変
速機に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、自動車用の変速機として、あるい
は各種産業機械用の変速機としてトロイダル型無段変速
機が使用されている。 【0003】図2に示すものは、トロイダル型無段変速
機の要部を示すものであり、回転軸1の周囲にそれぞれ
の内周面同士を互いに対向させた入力ディスク2と出力
ディスク3がそれぞれ回転自在に支持されている。入力
ディスク2と出力ディスク3間には両ディスク2、3の
中心軸に対し捻れの位置にある枢軸(図示しない)を中
心として揺動するトラニオン4が設けられている。この
トラニオン4には変位軸5が設けられ、この変位軸5の
周囲には入力ディスク2と出力ディスク3の間に挟持さ
れた状態で回転自在に支持されたパワーローラ6が設け
られている。さらに、パワーローラ6とトラニオン4と
の間には、このパワーローラ6に加わるスラスト方向の
荷重を支承するスラスト転がり軸受7が設けられてい
る。 【0004】前記入力ディスク2と出力ディスク3の内
周面2a、3aはそれぞれ断面が円弧形の凹面であり、
前記パワーローラ6の周面6aは球面状の凸面であり、
この周面6aと前記内周面2a、3aとが互いに当接し
ている。 【0005】前記スラスト転がり軸受7は、パワーロー
ラ6の周面6aを外周に形成している内輪7aと、外輪
7bと、内輪7a及び外輪7bの転動面に保持されてい
る複数の転動体8と、この複数の転動体8を転動自在に
保持する保持器9を備えている。 【0006】保持器9は、内周端から外周端までの肉厚
が均一な円環状の主体10と、主体10の周方向に所定
間隔をおいて設けられて複数の転動体8を転動自在に保
持する複数のポケット11とから構成されている。 【0007】前記パワーローラ軸受としてのスラスト転
がり軸受7は、内輪7aと一体回転するパワーローラ6
が、入力ディスク2から出力ディスク3に回転を伝達す
る動力伝達部材で、ギヤ式の多段変速装置における変速
ギヤに相当する。このようなパワーローラ6は、入力デ
ィスク2や出力ディスク3から強い押圧力を受けた状態
で高速配転するので発熱が大きく、このパワーローラ6
の発熱が内輪7aや転動体8を加熱する。そのため、内
外輪7a、7b間に供給する潤滑油としては、動力伝達
することを目的として開発された高粘度のトラクション
油を用いることが必須となる。 【0008】また、トロイダル型無段変速機では、高い
動力伝達効率が要求されるので、前記パワーローラ軸受
は、保持器9の位置決めを転動体8によって行う所謂玉
案内方式を採用する場合が多い。この方式は、内外輪7
a、7bに対して滑り案内面を持たず、動トルク損失を
下げるものである。このような玉案内方式の軸受が安定
して回転するためには、保持器9のポケット11のポケ
ット面と転動体8との摺動状態が特に重要になってく
る。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】トロイダル型無段変速
機のパワーローラ軸受としてのスラスト転がり軸受7
は、トラクション接触を行う構成上、図2に示すよう
に、スラスト転がり軸受7と入力ディスク2及び出力デ
ィスク3の接触点(荷重点)は矢印で示す2箇所のみと
なり、しかも接触角αを持っている。このため、スラス
ト転がり軸受7の内輪7aはスラスト方向の力を受ける
と同時に、円周上180°の対向位置でラジアル方向の
分力も発生するので、円環状のスラスト転がり軸受7を
ラジアル方向に圧縮する。この圧縮により内輪7aは、
図3のように楕円形に変形する。また、動力伝達のた
め、トラクション接触部には図4に示すような接線方向
の力2Ftが生じる。この力はスラスト転がり軸受7を
倒す傾向の力Pとなり、力のアンバランスを生じさせ
る。 【0010】このような状態で使用されるスラスト転が
り軸受7の転動体8の公転速度は、図5に示すような分
布を示す。つまり、反2Ft方向の転動体8の公転速度
(矢印の長さは公転速度を示す)に対して2Ft方向の
転動体8の公転速度は低くなる。そのため、図6に示す
ように、転動体8と保持器9の接触荷重は、反2Ft方
向では矢印(長さは接触荷重の大きさを示す)で示すよ
うに転動体8は保持器9を回転方向に押す形となり、2
Ft方向では保持器9を回転方向とは逆の方向に押す形
となる。 【0011】このように保持器9が転動体8に強く押さ
れると、保持器9のポケット面と転動体8との摺接部の
接触面圧が非常に高くなるので、保持器と転動体間に存
在していた潤滑油膜が途切れてしまい、保持器のポケッ
ト面や転動体表面が著しく摩耗したり、焼き付いたり、
さらには軸受から振動を発生したりするおそれがある。 【0012】また、現在、パワーローラ軸受に主に使用
されている金属製保持器は、重量が嵩むのは勿論のこ
と、機械加工による製作や、加締め等の煩雑な組立作業
を必要とするため、製作コストがかかる状態にある、今
後、トロイダル型無段変速機に対して、軽量コンパクト
化や低コスト化等の要求が強くなっていくことが予想さ
れ、その点で不利となることは否めない。 【0013】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、保持器と転劫体間の潤滑油膜切れに起因する保持器
のポケット面や転動体表面の摩耗や焼き付きを防いで耐
久性を向上でき、さらに軽量化や低コスト化を実現でき
るトロイダル型無段変速機を提供することを目的とす
る。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のトロイダル型無段変速機
は、回転軸と、この回転軸の周囲にそれぞれ回転自在に
支持され、それぞれの内周面同士を互いに対向させた第
1及び第2のディスクと、当該第1及び第2のディスク
の中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動
するトラニオンと、このトラニオンに設けられた変位軸
と、この変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で、
前記第1デイスク及び第2のディスクの間に挟持された
パワーローラと、このパワーローラと前記トラニオンと
の間に設けられ、このパワーローラに加わるスラスト方
向の荷重を支承するスラスト転がり軸受とを備え、前記
第1及び第2のディスクの内周面はそれぞれ断面が円弧
形の凹面であり、前記パワーローラの周面は球面状の凸
面であり、この周面と前記内周面とが互いに当接してお
り、前記スラスト転がり軸受は、パワーローラの球面状
の凸面を外周に形成した内輪と、外輪と、これら内輪及
び外輪の転動面に保持されている複数の転動体と、この
複数の転動体を転動自在に保持する保持器を備え、当該
保持器は、円環状の主体と、この主体の周方向に所定間
隔をおいて設けられて前記複数の転動体を保持する複数
のポケットとからなるトロイダル型無段変速機におい
て、保持器を合成樹脂で形成し、且つ、当該保持器の臨
界表面張力(γ)と前記スラスト転がり軸受の潤滑
油として使用されるトラクション油の表面張力
(γ)との関係を、γ > γ とした。 【0015】上記構成によれば、合成樹脂製の保持器表
面はトラクション油に対してぬれ易い状態にあるため、
保持器のポケット面と転動体との摺接部に高い接触面圧
が作用する場合でも、潤滑油膜が途切れにくくなり、保
持器のポケット面や転動体表面の摩耗や焼き付きを防ぐ
ことができる。さらに、合成樹脂製の保持器は、金属製
の保持器に比べて、軽量で製作も容易なので、トロイダ
ル型無段変速機の軽量化及び低コスト化を実現できる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1に示す保持器20は、従来の
技術で述べたようにトロイダル型無段変速機のパワーロ
ーラとトラニオンとの間に設けられたスラスト転がり軸
受に設けられている。保持器20は、合成樹脂からな
り、円輪状の主体22と、それぞれがこの主体22の直
径方向中間部に設けられ、転動体8を転動自在に保持す
る複数のポケット24から構成されている。 【0017】保持器20に使用される合成樹脂は、その
臨界表面張力(γ)の値が潤滑油として使用される
トラクション油の表面張力(γ)の値よりも大きな
値となる樹脂であればよい。一般的には、固体の臨界表
面張力(γ)が液体の表面張力(γ)より大き
な値となる組合せ(γ>γ)のときに、固体表
面は液体に対してぬれ易くなるといわれる。本実施形態
に置き換えた場合、合成樹脂製の保持器20の表面がト
ラクション油に対してぬれ易い状態となるので、保持器
20の表面の隅々までトラクション油が行き渡るように
なる。 【0018】ここで、トラクション油は、特開2000−34
5181号公報に基づく、活性リン酸エステル系化合物、ホ
ウ素含有イミド系分散剤、ホウ素を含まないイミド系分
散剤を、それぞれ特定の割合で基油に配合してなるトラ
クション油である。したがって、保持器20と転動体8
の摺接部に高い接触面圧が発生する場合でも、摺接部に
形成された潤滑油膜が途切れにくくなり、摩耗や焼き付
きを防ぐことができる。特に、合成樹脂の臨界表面張力
(γ)がトラクション油の表面張力(γ)より
も10mN/m以上大きくなるような組合せの場合に
は、保持器20の表面のトラクション油に対するぬれ性
が非常に高くなり、好適である。 【0019】一般的なトラクション油の表面張力(γ
)は、およそ20〜30mN/mであり、これより
も臨界表面張力(γ)が高い合成樹脂としては、例
えば46ナイロン、66ナイロン樹脂等のポリアミド樹
脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等を保持器20の
材料として使用することができる。 【0020】これらの樹脂に、カーボンファイバー、ガ
ラス繊維、チタン酸カリウムウィスカ等の補強材を添加
してもよい。また、固体潤滑剤、熱安定剤、酸化防止
剤、熱伝導体をはじめとする、各種の添加剤を加えても
良い。また、合成樹脂材料は、特に限定されるものでは
ないが、耐熱性や耐久性を兼ね備えたものがよい。例え
ば、46ナイロン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹
脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂が好適である。 【0021】保持器の製作方法は特に限定されるもので
はないが、低コスト化に関してより大きな効果を得るた
めには、射出成形による製作が好適である。 【0022】 【実施例】本実施形態の効果を確認するために、本発明
者が実施した試験について説明する。まず、図1に示す
保持器20を製作した。その方法を以下に説明する。ベ
ース樹脂として、66ナイロン樹脂(PA66:宇部興
産(株)製宇部ナイロン グレード2020U)と46
ナイロン樹脂(PA46:DSM社製スタニール グレ
ードTW200)とポリエーテルエーテルケトン樹脂
(PEEK:VICTOREX(株)製PEEK樹脂)
とテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETF
E:ダイキン工業(株)製ネオフロンETFE EP−
520)を使用した。また、補強材としてカ−ボンファ
イバー(呉羽化学工業(株)製クレカ)とガラス繊維
(富士ファイバーガラス(株)製グレードFESS−0
15−0413)を使用した。 【0023】前記樹脂と補強材を、表2に示す混合比率
で、ヘンシェルミキサーで混合し、2軸押出機に投入し
てペレットを得た。この材料ペレットを用い、射出成型
機で保持器20を成形した。本発明の実施例および比較
例となるものについて、それぞれ10個ずつの保持器を
製作した。 【0024】製作した保持器20を、パワーローラ軸受
耐久性評価試験機に組み込み、実機を想定した試験条件
にて耐久試験を実施した。トラクション油は、前述した
特開2000−345181号公報に基づく、活性リン酸エステル
系化合物、ホウ素含有イミド系分散剤、ホウ素を含まな
いイミド系分散剤を、それぞれ特定の割合で基油に配合
してなる1種類のトラクション油を使用した。 【0025】なお、本耐久試験は各10個ずつの試料の
うち1個(10%)の試料が寿命に達するまでのL10
寿命として求めた。また、本耐久試験は500時間経過
するまで実施し、500時間経過時点で寿命に達してい
ない試料についても、その時点で試験を打ち切った。 【0026】表1は、保持器材料として使用した合成樹
脂の臨界表面張力(γ)と前記トラクション油の表
面張力(γ)をまとめたものである。 【0027】表2には、試作保持器の種類と耐久試験の
結果をまとめた。この耐久試験結果から明らかな通り、
保持器材料である合成樹脂の臨界表面張力(γ)と
トラクション油の表面張力(γ)との関係がγ
>γとなるようなパワーローラ軸受、つまり本発明
に係るスラスト転がり軸受は、実機相当の使用条件下に
おいて優れた耐久性を確保できる。また、500時間の
耐久試験終了後に保持器20および転動体8の外観を観
察したところ、実施例1〜6何れのサンプルも、摩耗、
亀裂、破損等は確認されなかった。一方、比較例1で
は、2時間の耐久試験を終了した保持器のポケット面に
顕著な摩耗が確認された。 【0028】 【表1】 【0029】 【表2】 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保持器のポケット面と転動体との摺接部に高い接触面圧
が作用する場合でも潤滑油膜が途切れにくくなり、保持
器のポケット面や転動体表面の摩耗や焼き付きを防ぐこ
とができる。さらに、合成樹脂製の保持器は、金属製の
保持器に比べて、軽量で製作も容易なので、トロイダル
型無段変速機の軽量化及び低コスト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る保持器を示す平面図である。 【図2】従来のトロイダル型無段変速機のスラスト転が
り軸受を示す断面図である。 【図3】押し付け力による内輪の変形状態を示す説明図
である。 【図4】トラクション接触部に発生する接線方向の力を
示す説明図である。 【図5】スラスト転がり軸受の転動体の公転速度を示す
説明図である。 【図6】スラスト転がり軸受の転動体と保持器の接触荷
重を示す説明図である。 【符号の説明】 1 回転軸 2 入力ディスク(第1のディスク) 3 出力ディスク(第2のディスク) 4 トラニオン 6 パワーローラ 7 スラスト転がり軸受 7a 内輪 7b 外輪 8 転動体 20 保持器 22 主体 24 ポケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高城 敏己 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J051 AA03 BA03 BD02 BE09 CA05 CB07 EC03 FA02 3J101 AA02 AA32 AA42 AA53 AA62 BA35 BA44 BA50 BA53 BA56 CA15 EA33 EA36 EA37 EA47 EA51 EA76 EA80 FA32 FA33 FA44 FA51 GA11

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転軸と、この回転軸の周囲にそれぞれ
    回転自在に支持され、それぞれの内周面同士を互いに対
    向させた第1及び第2のディスクと、当該第1及び第2
    のディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心
    として揺動するトラニオンと、このトラニオンに設けら
    れた変位軸と、この変位軸の周囲に回転自在に支持され
    た状態で、前記第1デイスク及び第2のディスクの間に
    挟持されたパワーローラと、このパワーローラと前記ト
    ラニオンとの間に設けられ、このパワーローラに加わる
    スラスト方向の荷重を支承するスラスト転がり軸受とを
    備え、前記第1及び第2のディスクの内周面はそれぞれ
    断面が円弧形の凹面であり、前記パワーローラの周面は
    球面状の凸面であり、この周面と前記内周面とが互いに
    当接しており、前記スラスト転がり軸受は、パワーロー
    ラの球面状の凸面を外周に形成した内輪と、外輪と、こ
    れら内輪及び外輪の転動面に保持されている複数の転動
    体と、この複数の転動体を転動自在に保持する保持器を
    備え、当該保持器は、円環状の主体と、この主体の周方
    向に所定間隔をおいて設けられて前記複数の転動体を保
    持する複数のポケットとからなるトロイダル型無段変速
    機において、 保持器を合成樹脂で形成し、且つ、当該保持器の臨界表
    面張力(γ)と前記スラスト転がり軸受の潤滑油と
    して使用されるトラクション油の表面張力(γ )と
    の関係を、γ > γ としたことを特徴とす
    るトロイダル型無段変速機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010103375A1 (en) * 2009-03-10 2010-09-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Contact sufrace-treated product, liquid circulation system and liquid heat exchanger system
CN110671429A (zh) * 2019-10-10 2020-01-10 南京荧河谷科技有限公司 一种挤油式自润滑的推力轴承

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