JP2003064639A - 取水装置 - Google Patents
取水装置Info
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- JP2003064639A JP2003064639A JP2001254125A JP2001254125A JP2003064639A JP 2003064639 A JP2003064639 A JP 2003064639A JP 2001254125 A JP2001254125 A JP 2001254125A JP 2001254125 A JP2001254125 A JP 2001254125A JP 2003064639 A JP2003064639 A JP 2003064639A
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Abstract
槽を備える必要を無くし、かつ、水中の浮遊物の堆積の
除去や、スクリーンの洗浄等といったメンテナンスの必
要を無くした取水装置を提案する。 【解決手段】 河川等の水源に設置される取水装置1で
あって、水源の床面に設置する枠体2と、該枠体2の上
部に備える除塵スクリーン3とから構成され、前記除塵
スクリーン3を通過した水を、枠体2に備えた取水経路
(接続筒8・配水角管12)を通して貯水層に供給する
構成とした。
Description
用水を取り込む取水装置に関する。
水口を配し、該取水口より用水路内へ水を取り込み、農
業用水、工業用水、生活用水、流雪、消雪等に利用する
取水装置が広く利用され、自然の水源を有効に利用して
いる。そして、水中の塵芥を除去する方法としては、一
般的に、用水路に流れる水を一定期間沈殿槽に貯水し
て、塵芥を浮遊、又は、沈殿させることで除去する方法
が採用されている。
くの除去方法、即ち、沈殿槽を用いる形態では、沈殿槽
における塵芥の除去が必要であり、設備維持費のコスト
がかさんでしまうという問題がある。そこで、発明者
は、沈殿槽により除塵を行うという形態が上記問題の原
因であることに着目し、取水口にて除塵を完全に行えな
いかと考えた。また、上述した施設維持費を削減するこ
とはもとより、設備の設置においても、低コストな装置
を実現して、社会に貢献したいと考え、試作・改良を重
ねた結果、本発明を創作したのである。
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、河川等の水源に設置される取水装置であって、水源
の床面に設置する枠体と、該枠体の上部に備える除塵ス
クリーンとから構成し、前記除塵スクリーンを通過した
水を、枠体に備えた取水経路を通して貯水層に供給する
構成としたことである。
スクリーンは、前面視略山脈形状としたことである。
において、除塵スクリーンの下流側端部となる位置に堰
を構成したことである。
面に基づいて説明する。図1は本発明の取水装置の構成
を示す分解斜視図、図2は河川に設置した取水装置の平
面図、図3は本発明の取水装置の底面図、図4は河川に
設置した取水装置の側面一部断面図、図5は除塵スクリ
ーンの形状を示す斜視図である。また、図6の(a)
は、図4の地点aにおける取水装置の側面一部断面図で
ある。(b)は同じく地点bにおける取水装置の側面一
部断面図である。(c)は同じく同じく地点cにおける
取水装置の側面一部断面図である。尚、取水装置の位置
の説明において、河川の水の流れの上流側を後側、下流
側を前側とするものとし、例えば、前面視における形状
とは、下流側から上流側を臨む場合に見える形状をいう
ものとする。
分解斜視図である。該取水装置1は、枠体(以下「設置
枠体2」とする)と、除塵スクリーン3の二つから構成
されている。まず、設置枠体2について説明する。該設
置枠体2は、河床等に敷設される平面視長方形底板4
と、該底板4の左右より立設する側板5・6とにより、
前面視(設置した状態で河川の流れの下流から臨む、以
下同じ)において略「コ」字形の枠体を構成し、前記側
板5・6の下流側の端部間に、堰板7が橋設されてい
る。
を設け、該開口4aの下部に接続筒8が備えられ、開口
4aより接続筒8内へ水が注ぎ込まれるようになってい
る。また、堰板7は、「山」形(左右端部は直角三角形
状とする)の板体7a・7aを複数連ねて前面視略山脈
形状(三角形を幅方向に連設した形状)をなす板体であ
って、左右端を側板5・6の内側面に、下部を底板4に
当接させており、水の流れを一次堰き止めるとともに、
複数の「山」形の間に形成される谷形状の部位より、上
流から流れる水が放流されるようになっている。
逆三角形とする板体9a・9a・・を、棒体9bに連ね
て固設した堰扉9が構成され、該板体9a・9a・・・
は前記板体7a・7aの間に位置するように配設され
る。該堰扉9は、棒体9bの左右端を側板5・6に枢支
されることで設置枠体2に取付けられている。また、該
棒体9bの左右端の一側には、ボルト等により固設した
ロックアーム10が突出され、ロックアーム10を板体
5(又は板体6)の側面に当接させことにより、ロック
アーム10が固設されるとともに、棒体9bの側板5・
6に対する角度が決定される。即ち、堰扉9の堰板7に
対する開閉角度を調節できるようにしている。以上のよ
うにして、該堰扉9と、前記堰板7により、水の流れを
制限する「堰」が形成される。
の下部には、配水角管12が接続され、開口4aより接
続筒8に流れ込んだ水が、配水角管12を介して、貯水
槽18(図6(c))等に導かれるようになっている。
即ち、接続筒8と配水角管12により配水経路を構成し
ているのである。
る。該除塵スクリーン3は、図5に示すごとく、平面視
三角形状を成す上流端スクリーン20と、該上流端スク
リーン20の斜辺より開始して、下流側に向かって長く
構成する略台形形状の二枚の斜スクリーン21・21
を、底辺を一致させて上広がり状に立ち上げるように構
成し、これら「三枚のスクリーン」において、下流側の
端面が略「V」字形に形成されるスクリーンを構成して
いる。そして、この「三枚のスクリーン」でなる単体
を、左右方向(水の流れに直交する方向)に複数連ね
て、下流側の端面が、前面視において「V」字型を連ね
てなる山脈形状(「V」字を連設したもの)が形成され
るようになっている。
・7a・・・を連ねてなる形状と同一として、除塵スク
リーン3の下流側端面から水が浸入しないようにして、
浮遊物を含む水が前記開口4aに流入しないようにして
いる。尚、山脈形状における山数や、谷の数は、図1に
示す実施例の数に限定するものではなく、河川幅等の設
置条件に応じて適宜設計変更されるものとする。
は、上述した「三枚のスクリーン」を、別体のものを溶
接加工して構成するものとしてもよいし、一枚のスクリ
ーンを板金加工して、山脈形状を形成する構成としても
良く、いずれかに限定されるものではない。また、除塵
スクリーン3の網目の大きさは、例えば、1mmX18
mmの長孔であって、水中の砂や木片等といった細かい
浮遊物を取り除くのに適したものが適用される。
ン3において、上流側端部と、下流側の下端部を底板4
に当接させるようにして、設置枠体2の上方より、側板
5・6の間に差し込むことで、両者が一体となった取水
装置1(図2)が形成される。こうして、除塵スクリー
ン3が、側面を側板5・6、前面を堰板7によって囲ま
れるようになって、除塵スクリーン3を通過した水のみ
が、開口4aに注ぎ込まれることが可能となる。
する枠体(設置枠体2)と、該枠体の上部に備える除塵
スクリーン3とから構成し、前記除塵スクリーン3を通
過した水を、設置枠体に備えた取水経路(接続筒8・配
水角管12)を通して貯水層に供給する取水装置1が形
成されるのである。また、前記枠体(設置枠体2)にお
いて、除塵スクリーン3の下流側端部となる位置には、
堰板7及び堰扉9からなる堰が構成されているのであ
る。
について説明する。図2及び図4は、取水装置1を河川
幅L2(図2)の河川30に設置した例を示すものであ
る。該実施例では、河床G1を、略底板4(図1)の幅
の分だけ掘り下げて、河床G2を構成して、該河床G2
に底板4の底面を敷設し、側面視において、取水装置1
の上部が河床G1よりも高い位置に存在しないようにし
ている。そして、取水装置1よりも下流の河床G3は、
更に下流でG1と同一の河床面を構成するようになって
いる。
点cにおける装置・河床断面を示したものである。地点
aから地点cといった順に、除塵スクリーン3が形成す
る谷が深くなるようになっており、地点cにおいては、
除塵スクリーン3を通過する際に、砂や木片等といった
細かい浮遊物を除去された水が、接続筒8に流入し、配
水角管12内を通って貯水槽18(図6(c))に注が
れるようになっている。
水された水は、図示せぬ汲み上げポンプにより、供給管
19を通って、各種用水に使用される。
おいて、不純物・浮遊物が除去されることにより、沈殿
槽等が必要なくなり、設置費用を抑えることができると
ともに、沈殿槽の掃除や、メンテナンス等の必用がな
く、維持費のかからない設備となるのである。
される特有の作用・効果について説明する。第一に、水
の流れを整える作用による、浮遊物を下流に流す効果で
ある。即ち、除塵スクリーン3は、斜スクリーン21・
21及び上流端スクリーン20の三枚にて、所謂「樋」
の形状を形成し、水を一方向(上流から下流の方向)に
流すという作用を呈する。該作用により、浮遊物が確実
に下流に流され、除塵スクリーン3の上流側での浮遊物
の沈殿が妨げられるという効果が得られるのである。
乱す作用と、堆積する幅を狭くする作用による、浮遊物
のスクリーンへの付着を防止する効果である。即ち、除
塵スクリーン3は、断面を略「V」字としているため、
「V」字の底では、水の流れを乱すという作用を呈す
る。また、底に近い程、斜スクリーン21・21間の幅
が狭くなるので、沈殿した浮遊物の堆積する幅(谷底の
幅方向)が狭くなるという作用も呈する。これらの作用
により、浮遊物が沈殿し難く、また、沈殿した場合でも
堆積する幅が狭いので、堆積物が流れやすい(巻き上げ
られやすい)という効果が得られるのである。
る堰により奏される特有の作用・効果について説明す
る。図4に示すごとく、堰を通過する前の地点Aの水
は、堰を通過することにより流速を増して下流に流出さ
れることになる。即ち、流速を増加させ、下流の水圧を
低くさせる、即ち、堰の前後で水圧差を生じさせるとい
う作用を呈するのである。該作用によって、堰を通過す
る前の地点Aの水圧の高い側の水は、水圧差(圧力差)
により、堰を通過した後の地点Bまでの流動を促され、
該流動に伴って浮遊物が堰を通過することが促され、取
水装置1内に滞留しないという効果が得られる。即ち、
浮遊物(落ち葉、土砂等)が除塵スクリーン3に堆積し
ないという効果が得られるのである。
アーム10により調整可能となっており、河川の水量に
合わせて開閉角度を適宜調節することで、上記作用・効
果を確実に奏させることができるようになっている。
堰扉9からなる堰の作用・効果により、取水口となる取
水装置1において、除塵スクリーン3への浮遊物の付着
・沈殿を防止できることから、スクリーンの掃除や、堆
積物の除去といったメンテナンスが必要ないのである。
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の
ごとく、河川等の水源に設置される取水装置であって、
水源の床面に設置する枠体と、該枠体の上部に備える除
塵スクリーンとから構成し、前記除塵スクリーンを通過
した水を、枠体に備えた取水経路を通して貯水層に供給
する構成としたので、該取水装置を取水口として用いる
ことにより、不純物・浮遊物が除去されることから、沈
殿槽等が必要なくなり、設置費用を抑えることができる
とともに、沈殿槽の掃除や、メンテナンス等の必用がな
く、維持費のかからない設備(取水装置)とすることが
できる。
スクリーンは、前面視略山脈形状としたので、除塵スク
リーンへの浮遊物の付着・沈殿を防止できることから、
除塵スクリーンの掃除や、堆積物の除去といったメンテ
ナンスが必要ない。即ち、維持費のかからない設備(取
水装置)とすることができる。
において、除塵スクリーンの下流側端部となる位置に堰
を構成したので、浮遊物が堰を通過することが促され、
浮遊物が除塵スクリーンに堆積することを防止できる。
る。
る。
一部断面図である。(b)は同じく地点bにおける取水
装置の側面一部断面図である。(c)は同じく同じく地
点cにおける取水装置の側面一部断面図である。
用水を取り込む取水装置に関する。
水口を配し、該取水口より用水路内へ水を取り込み、農
業用水、工業用水、生活用水、流雪、消雪等に利用する
取水装置が広く利用され、自然の水源を有効に利用して
いる。そして、水中の塵芥を除去する方法としては、一
般的に、用水路に流れる水を一定期間沈殿槽に貯水し
て、塵芥を浮遊、又は、沈殿させることで除去する方法
が採用されている。
くの除去方法、即ち、沈殿槽を用いる形態では、沈殿槽
における塵芥の除去が必要であり、設備維持費のコスト
がかさんでしまうという問題がある。そこで、発明者
は、沈殿槽により除塵を行うという形態が上記問題の原
因であることに着目し、取水口にて除塵を完全に行えな
いかと考えた。また、上述した施設維持費を削減するこ
とはもとより、設備の設置においても、低コストな装置
を実現して、社会に貢献したいと考え、試作・改良を重
ねた結果、本発明を創作したのである。
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、河川等の水源に設置される取水装置であって、水源
の床面に設置する枠体と、該枠体の上部に備える除塵ス
クリーンとから構成し、前記除塵スクリーンを通過した
水を、枠体に備えた取水経路を通して貯水層に供給する
構成としたことである。
スクリーンは、前面視略山脈形状としたことである。
スクリーンの山脈形状が形成する谷は、上流側から下流
側に向けて深くなるようにしたことである。
において、除塵スクリーンの下流側端部となる位置に堰
を構成したことである。
面に基づいて説明する。図1は本発明の取水装置の構成
を示す分解斜視図、図2は河川に設置した取水装置の平
面図、図3は本発明の取水装置の底面図、図4は河川に
設置した取水装置の側面一部断面図、図5は除塵スクリ
ーンの形状を示す斜視図である。また、図6の(a)
は、図4の地点aにおける取水装置の側面一部断面図で
ある。(b)は同じく地点bにおける取水装置の側面一
部断面図である。(c)は同じく同じく地点cにおける
取水装置の側面一部断面図である。尚、取水装置の位置
の説明において、河川の水の流れの上流側を後側、下流
側を前側とするものとし、例えば、前面視における形状
とは、下流側から上流側を臨む場合に見える形状をいう
ものとする。
分解斜視図である。該取水装置1は、枠体(以下「設置
枠体2」とする)と、除塵スクリーン3の二つから構成
されている。まず、設置枠体2について説明する。該設
置枠体2は、河床等に敷設される平面視長方形底板4
と、該底板4の左右より立設する側板5・6とにより、
前面視(設置した状態で河川の流れの下流から臨む、以
下同じ)において略「コ」字形の枠体を構成し、前記側
板5・6の下流側の端部間に、堰板7が橋設されてい
る。
を設け、該開口4aの下部に接続筒8が備えられ、開口
4aより接続筒8内へ水が注ぎ込まれるようになってい
る。また、堰板7は、「山」形(左右端部は直角三角形
状とする)の板体7a・7aを複数連ねて前面視略山脈
形状(三角形を幅方向に連設した形状)をなす板体であ
って、左右端を側板5・6の内側面に、下部を底板4に
当接させており、水の流れを一次堰き止めるとともに、
複数の「山」形の間に形成される谷形状の部位より、上
流から流れる水が放流されるようになっている。
逆三角形とする板体9a・9a・・を、棒体9bに連ね
て固設した堰扉9が構成され、該板体9a・9a・・・
は前記板体7a・7aの間に位置するように配設され
る。該堰扉9は、棒体9bの左右端を側板5・6に枢支
されることで設置枠体2に取付けられている。また、該
棒体9bの左右端の一側には、ボルト等により固設した
ロックアーム10が突出され、ロックアーム10を板体
5(又は板体6)の側面に当接させことにより、ロック
アーム10が固設されるとともに、棒体9bの側板5・
6に対する角度が決定される。即ち、堰扉9の堰板7に
対する開閉角度を調節できるようにしている。以上のよ
うにして、該堰扉9と、前記堰板7により、水の流れを
制限する「堰」が形成される。
の下部には、配水角管12が接続され、開口4aより接
続筒8に流れ込んだ水が、配水角管12を介して、貯水
槽18(図6(c))等に導かれるようになっている。
即ち、接続筒8と配水角管12により配水経路を構成し
ているのである。
る。該除塵スクリーン3は、図5に示すごとく、平面視
三角形状を成す上流端スクリーン20と、該上流端スク
リーン20の斜辺より開始して、下流側に向かって長く
構成する略台形形状の二枚の斜スクリーン21・21
を、底辺を一致させて上広がり状に立ち上げるように構
成し、これら「三枚のスクリーン」において、下流側の
端面が略「V」字形に形成されるスクリーンを構成して
いる。そして、この「三枚のスクリーン」でなる単体
を、左右方向(水の流れに直交する方向)に複数連ね
て、下流側の端面が、前面視において「V」字型を連ね
てなる山脈形状(「V」字を連設したもの)が形成され
るようになっている。
・7a・・・を連ねてなる形状と同一として、除塵スク
リーン3の下流側端面から水が浸入しないようにして、
浮遊物を含む水が前記開口4aに流入しないようにして
いる。尚、山脈形状における山数や、谷の数は、図1に
示す実施例の数に限定するものではなく、河川幅等の設
置条件に応じて適宜設計変更されるものとする。
は、上述した「三枚のスクリーン」を、別体のものを溶
接加工して構成するものとしてもよいし、一枚のスクリ
ーンを板金加工して、山脈形状を形成する構成としても
良く、いずれかに限定されるものではない。また、除塵
スクリーン3の網目の大きさは、例えば、1mmX18
mmの長孔であって、水中の砂や木片等といった細かい
浮遊物を取り除くのに適したものが適用される。
ン3において、上流側端部と、下流側の下端部を底板4
に当接させるようにして、設置枠体2の上方より、側板
5・6の間に差し込むことで、両者が一体となった取水
装置1(図2)が形成される。こうして、除塵スクリー
ン3が、側面を側板5・6、前面を堰板7によって囲ま
れるようになって、除塵スクリーン3を通過した水のみ
が、開口4aに注ぎ込まれることが可能となる。
する枠体(設置枠体2)と、該枠体の上部に備える除塵
スクリーン3とから構成し、前記除塵スクリーン3を通
過した水を、設置枠体に備えた取水経路(接続筒8・配
水角管12)を通して貯水層に供給する取水装置1が形
成されるのである。また、前記枠体(設置枠体2)にお
いて、除塵スクリーン3の下流側端部となる位置には、
堰板7及び堰扉9からなる堰が構成されているのであ
る。
について説明する。図2及び図4は、取水装置1を河川
幅L2(図2)の河川30に設置した例を示すものであ
る。該実施例では、河床G1を、略底板4(図1)の幅
の分だけ掘り下げて、河床G2を構成して、該河床G2
に底板4の底面を敷設し、側面視において、取水装置1
の上部が河床G1よりも高い位置に存在しないようにし
ている。そして、取水装置1よりも下流の河床G3は、
更に下流でG1と同一の河床面を構成するようになって
いる。
点cにおける装置・河床断面を示したものである。地点
aから地点cといった順に、除塵スクリーン3が形成す
る谷が深くなるようになっており、地点cにおいては、
除塵スクリーン3を通過する際に、砂や木片等といった
細かい浮遊物を除去された水が、接続筒8に流入し、配
水角管12内を通って貯水槽18(図6(c))に注が
れるようになっている。
水された水は、図示せぬ汲み上げポンプにより、供給管
19を通って、各種用水に使用される。
おいて、不純物・浮遊物が除去されることにより、沈殿
槽等が必要なくなり、設置費用を抑えることができると
ともに、沈殿槽の掃除や、メンテナンス等の必用がな
く、維持費のかからない設備となるのである。
される特有の作用・効果について説明する。第一に、水
の流れを整える作用による、浮遊物を下流に流す効果で
ある。即ち、除塵スクリーン3は、斜スクリーン21・
21及び上流端スクリーン20の三枚にて、所謂「樋」
の形状を形成し、水を一方向(上流から下流の方向)に
流すという作用を呈する。該作用により、浮遊物が確実
に下流に流され、除塵スクリーン3の上流側での浮遊物
の沈殿が妨げられるという効果が得られるのである。
乱す作用と、堆積する幅を狭くする作用による、浮遊物
のスクリーンへの付着を防止する効果である。即ち、除
塵スクリーン3は、断面を略「V」字としているため、
「V」字の底では、水の流れを乱すという作用を呈す
る。また、底に近い程、斜スクリーン21・21間の幅
が狭くなるので、沈殿した浮遊物の堆積する幅(谷底の
幅方向)が狭くなるという作用も呈する。これらの作用
により、浮遊物が沈殿し難く、また、沈殿した場合でも
堆積する幅が狭いので、堆積物が流れやすい(巻き上げ
られやすい)という効果が得られるのである。
る堰により奏される特有の作用・効果について説明す
る。図4に示すごとく、堰を通過する前の地点Aの水
は、堰を通過することにより流速を増して下流に流出さ
れることになる。即ち、流速を増加させ、下流の水圧を
低くさせる、即ち、堰の前後で水圧差を生じさせるとい
う作用を呈するのである。該作用によって、堰を通過す
る前の地点Aの水圧の高い側の水は、水圧差(圧力差)
により、堰を通過した後の地点Bまでの流動を促され、
該流動に伴って浮遊物が堰を通過することが促され、取
水装置1内に滞留しないという効果が得られる。即ち、
浮遊物(落ち葉、土砂等)が除塵スクリーン3に堆積し
ないという効果が得られるのである。
アーム10により調整可能となっており、河川の水量に
合わせて開閉角度を適宜調節することで、上記作用・効
果を確実に奏させることができるようになっている。
堰扉9からなる堰の作用・効果により、取水口となる取
水装置1において、除塵スクリーン3への浮遊物の付着
・沈殿を防止できることから、スクリーンの掃除や、堆
積物の除去といったメンテナンスが必要ないのである。
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の
ごとく、河川等の水源に設置される取水装置であって、
水源の床面に設置する枠体と、該枠体の上部に備える除
塵スクリーンとから構成し、前記除塵スクリーンを通過
した水を、枠体に備えた取水経路を通して貯水層に供給
する構成としたので、該取水装置を取水口として用いる
ことにより、不純物・浮遊物が除去されることから、沈
殿槽等が必要なくなり、設置費用を抑えることができる
とともに、沈殿槽の掃除や、メンテナンス等の必用がな
く、維持費のかからない設備(取水装置)とすることが
できる。
スクリーンは、前面視略山脈形状としたので、除塵スク
リーンへの浮遊物の付着・沈殿を防止できることから、
除塵スクリーンの掃除や、堆積物の除去といったメンテ
ナンスが必要ない。即ち、維持費のかからない設備(取
水装置)とすることができる。
スクリーンの山脈形状が形成する谷は、上流側から下流
側に向けて深くなるようにしたので、除塵スクリーンへ
の浮遊物の付着・沈殿を防止できることから、除塵スク
リーンの掃除や、堆積物の除去といったメンテナンスが
必要ない。即ち、維持費のかからない設備(取水装置)
とすることができる。
において、除塵スクリーンの下流側端部となる位置に堰
を構成したので、浮遊物が堰を通過することが促され、
浮遊物が除塵スクリーンに堆積することを防止できる。
る。
る。
一部断面図である。(b)は同じく地点bにおける取水
装置の側面一部断面図である。(c)は同じく同じく地
点cにおける取水装置の側面一部断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 河川等の水源に設置される取水装置であ
って、水源の床面に設置する枠体と、該枠体の上部に備
える除塵スクリーンとから構成し、前記除塵スクリーン
を通過した水を、枠体に備えた取水経路を通して貯水層
に供給する構成とした取水装置。 - 【請求項2】 前記除塵スクリーンは、前面視略山脈形
状としたことを特徴とする請求項1に記載の取水装置。 - 【請求項3】 前記枠体において、除塵スクリーンの下
流側端部となる位置に堰を構成したことを特徴とする請
求項2に記載の取水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001254125A JP3629452B2 (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 取水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001254125A JP3629452B2 (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 取水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003064639A true JP2003064639A (ja) | 2003-03-05 |
JP3629452B2 JP3629452B2 (ja) | 2005-03-16 |
Family
ID=19082326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001254125A Expired - Lifetime JP3629452B2 (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 取水装置 |
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2001
- 2001-08-24 JP JP2001254125A patent/JP3629452B2/ja not_active Expired - Lifetime
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