JP2003063381A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2003063381A
JP2003063381A JP2001252723A JP2001252723A JP2003063381A JP 2003063381 A JP2003063381 A JP 2003063381A JP 2001252723 A JP2001252723 A JP 2001252723A JP 2001252723 A JP2001252723 A JP 2001252723A JP 2003063381 A JP2003063381 A JP 2003063381A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・軽量のブレーキ装置を提供すること。 【解決手段】 ハウジング(H)に複数のブレーキ液通
路(R1,R2)が形成されたブレーキユニット(B
U)を備えたブレーキ装置において、ハウジング(H)
の端面から接続用孔(12)を穿設し、接続用孔(1
2)の開口端を液密に封止する封止手段(12a)を設
け、接続用孔(12)の内部を奥部(121)と手前部
(122)とに区画する栓体(12b)を設け、奥部
(121)を通る第1ブレーキ液通路(R1)と、手前
部(122)を通る第2ブレーキ液通路(R2)とを形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動液圧を制御可
能なブレーキ装置に関し、特に、ハウジングにおけるブ
レーキ液通路を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキ装置において、ホイール
シリンダとマスタシリンダとの間に設置されたブレーキ
ユニットを有し、車輪ロックや車輪スリップを防止する
アンチロックブレーキ機能などを有したものが知られて
いる。また、このようなブレーキ装置にあっては、アン
チロックブレーキ機能のみならず、トラクションコント
ロール機能や車両の走行安定性を確保するスタビリティ
コントロール機能、運転者のブレーキ操作力を補助する
アシストブレーキ機能など、様々な機能を備えるように
なった。
【0003】上記機能を有するブレーキ装置は、内部に
ブレーキ液通路を有する金属製のハウジングの一端面
に、ブレーキ液の増圧もしくは排出の機能を果たすポン
プが取り付けられ、他端面にはブレーキ液通路内のブレ
ーキ液の流通を制御する複数のバルブなどが取り付けら
れる。ハウジングには、さらに、ブレーキ液蓄圧のため
のアキュムレータや排出されたブレーキ液を一時的に貯
留するリザーバが組み付けられ、ポンプ、バルブ、アキ
ュムレータ、リザーバなどを直接または間接的に連通す
るブレーキ液通路がハウジング内に縦横無尽に形成され
ている。すなわち、マスタシリンダからホイールシリン
ダへ向かうブレーキ液通路は、安全性確保のために2系
統に分けられている。また、ホイールシリンダは4輪に
分けられているため、ブレーキ液通路は、途中で分岐さ
れたり合流されたり、あるいは向きを変えたりしてい
る。
【0004】ここで、従来のブレーキ液通路を形成する
一例を図6により説明する。この図6は、上述のような
ブレーキ液通路の分岐、合流あるいは向きを変えたりす
る部分の構造を示しており、ハウジングHの左右端面の
それぞれから第1接続用孔01と第2接続用孔02とが
穿設されている。これら第1・第2接続用孔01,02
は、それぞれ、ボール状の栓体03,04により開口端
を塞がれている。この栓体03,04を設けるにあた
り、両孔01,02の周囲をカシメることで抜け止めを
行っているが、このカシメ部01c,02cならびに栓
体03,04がハウジングHの端面から突出しないよう
にするため、開口端にはそれぞれ座ぐり05,06が設
けられている。このように、突出を防止するのは、ハウ
ジングHの一端面には、図外のモータのハウジングHを
液密に当接させることから、これらとの干渉を防止する
ためである。ちなみに、このモータとハウジングHのモ
ータ取付面との間に凹凸があると、モータMに発生する
振動が助長されて音や振動の問題が生じ、さらに、モー
タ取付面とモータとの間に摩耗が発生して隙間が生じ、
この隙間から雨水が浸入するおそれが生じる。そこで、
上述のようにハウジングHの表面からカシメ部01c,
02cが突出しないようにするものである。
【0005】また、第1接続用孔01には、第3孔07
および第4孔08が図中上下方向に形成されて連通さ
れ、これらの孔01,07,08により第1ブレーキ液
通路R1が形成されている。一方、第2接続用孔02に
は、第5孔09が上下方向に貫通されて連通され、か
つ、この第5孔09の下端に第6孔010が直交方向に
連通され、これらの孔02,05,010により第2ブ
レーキ液通路R2が形成されている。このようにして、
第1接続用孔01を通るブレーキ液通路R1、および第
2接続用孔02を通るブレーキ液通路R2を分岐させた
り合流させたりあるいは向きを変えたりすることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ブレー
キ装置には、様々な付加的ブレーキ機能が追加されるよ
うになっているが、その一方で、車両重量の軽減やコス
トの軽減などのためにブレーキ装置は小型・軽量かつ高
品質なものが求められている。
【0007】しかしながら、上述の従来技術にあって
は、図6に示すように、ハウジングHの両端からそれぞ
れ各接続用孔01,02を形成し、それぞれに座ぐり0
5,06を設けて栓体03,04により塞ぐ構成であっ
たため、図示のように、各接続用孔01,02の開口端
部において、ブレーキ液通路R1,R2を形成する部分
の他に、座ぐり05,06分の寸法Aと、栓体03,0
4の寸法Bとの分だけ、寸法を確保する必要があり、そ
の分だけ、ハウジングHの図中左右方向の寸法が厚くな
って、小型化を十分に図ることができないという問題が
あった。
【0008】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
成されたもので、小型・軽量のブレーキ装置を提供する
ことを目的とし、さらに、設計自由度の向上、ブレーキ
液漏れの防止、耐久性の向上、モータの液密性の向上を
達成することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、ハウジング(H)に複数のブレーキ液通
路(R1,R2)が形成されたブレーキユニット(B
U)を備えたブレーキ装置において、前記ハウジング
(H)の端面から接続用孔(12)が穿設され、この接
続用孔(12)の開口端を液密に封止する封止手段(1
2a)が設けられ、前記接続用孔(12)の内部を奥部
(121)と手前部(122)とに区画する栓体(12
b)が接続用孔(12)の途中に液密に設けられ、前記
奥部(121)と手前部(122)とがそれぞれ他の孔
に接続されて奥部(121)を通る第1ブレーキ液通路
(R1)と、手前部(122)を通る第2ブレーキ液通
路(R2)とが形成されていることを特徴とする手段と
した。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のブレーキ装置において、前記第1ブレーキ液通
路(R1)のブレーキ液圧力は、第2ブレーキ液通路
(R2)のブレーキ液圧力よりも低く設定され、前記接
続用孔(12)の奥部(121)の径が、手前部(12
2)の径よりも小径に形成され、かつ、前記栓体(12
b)は、奥部(121)と手前部(122)との径変化
途中に設けられた着座部(124)に着座されているこ
とを特徴とする手段とした。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載のブレーキ装置において、前記ハウジン
グ(H)が、略直方体形状に形成され、前記ハウジング
(H)の一端面には、ブレーキ液流通を制限するバルブ
(3,5,6)が取り付けられ、前記ハウジング(H)
の他端面には、ブレーキ液を増圧させるポンプの駆動用
のモータ(M)が取り付けられるモータ取付面(HM)
が形成され、前記接続用孔(12)の開口が前記ハウジ
ング(H)の一端面に形成されていることを特徴とする
手段とした。
【0012】
【発明の作用および効果】本発明のブレーキ装置にあっ
ては、接続用孔の中間部に栓体を設けて内部を奥部と手
前部とに画成し、これら奥部と手前部とのそれぞれによ
り第1ブレーキ液通路と第2ブレーキ液通路を形成した
構造としたため、これら2種類のブレーキ液通路を形成
するにあたり、ハウジングの一方の端面にのみ開口を設
ければよい。したがって、開口端を塞ぐ栓体も、ハウジ
ングの一方の端面にのみ設ければよく、従来のようにハ
ウジングの両面に栓体を設ける構造に比べて、栓体を設
けるのに必要な幅寸法を半分にして、ハウジングの小型
化を図ることができ、かつ、ハウジングの端面に形成さ
れる開口部の数を減らして、ブレーキ液漏れの発生率を
可級的に低減させることができる。加えて、ハウジング
の反対側の端面からは穿設できない部分にも第1ブレー
キ液通路を配置させることが可能となり、ブレーキ液通
路の設計自由度が向上するという効果が得られる。
【0013】さらに、請求項2に記載の発明にあって
は、接続用孔の奥部を通る第1ブレーキ液通路における
ブレーキ液圧が、手前部を通る第2ブレーキ液通路にお
けるブレーキ液圧よりも低圧となっているため、奥部と
手前部とを区画する栓体に対して、ブレーキ液圧は、栓
体を奥に押し付けるように作用する。したがって、栓体
が正規の位置から手前部側へ抜け落ちることがなく、高
い耐久性を得ることができる。
【0014】加えて、請求項3に記載の発明にあって
は、ハウジングにおいて、接続用孔を形成した端面と反
対側の端面にモータを取り付けるモータ取付面を形成し
たため、以下に列挙する1)〜3)の効果が得られる。 1)モータ取付面にブレーキ液通路の開口が無いため、
モータの液密性を確保するのが容易である。 2)開口や栓体を設置する位置が、モータなどの当接面
と重なるとモータ内部の液密を保つのが難しくなる。そ
のため、これらの相対位置をずらす必要があり、ハウジ
ングの内部のブレーキ液通路の設計が制約されたり、あ
るいはモータの大きさや形状が制約を受けたりするが、
本発明にあっては、このような制約が無くなって設計自
由度を向上させることができる。 3)モータは、駆動時に振動が生じるものである。この
モータとハウジングのモータ取付面との間に凹凸がある
と、この振動がさらに助長されて音や振動の問題が生
じ、さらに、モータに振動が発生すると、モータ取付面
とモータとの間に摩耗が発生して隙間が生じ、この隙間
から雨水が浸入するおそれがあった。それに対して、本
発明では、モータ取付面を平面に保つことができるた
め、上記の音・振動の問題や、摩耗による雨水の浸入の
問題の発生を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態)まず、実施の形態のブレーキ装置の回路
構成を簡単に説明する。図4は実施の形態のブレーキ装
置を示す回路図である。図において、MCはマスタシリ
ンダでありブレーキペダルBPを踏み込むとブレーキ回
路1,2を介してブレーキ液をホイールシリンダWCに
向けて供給する周知のものである。
【0016】前記ブレーキ回路1,2はいわゆるX配管
と呼ばれる接続構造となっている。すなわち、ブレーキ
回路1は、左前輪のホイールシリンダWC(FL輪)と
右後輪のホイールシリンダWC(RR輪)とを結び、ブ
レーキ回路2は、右前輪のホイールシリンダWC(FR
輪)と左後輪のホイールシリンダWC(RL輪)とを結
ぶよう構成されている。
【0017】前記ブレーキ回路1,2の途中にはアウト
側ゲート弁3が設けられている。このアウト側ゲート弁
3は、ブレーキ回路1,2の連通・遮断を切り替える常
開のソレノイド弁である。
【0018】また、前記ブレーキ回路1,2において、
アウト側ゲート弁3の下流にはソレノイド駆動の常開の
ON・OFF弁からなる流入弁5が設けられ、さらに、
この流入弁5よりも下流位置とリザーバ7とを結ぶドレ
ン回路10の途中にはソレノイド駆動の常閉のON・O
FF弁からなる流出弁6が設けられている。
【0019】さらに、前記ブレーキ回路1,2には、マ
スタシリンダMC以外の液圧源としてポンプ4が接続さ
れている。すなわち、このポンプ4は、運転者が制動操
作を行っていないときのブレーキ液圧源となるととも
に、ABS制御を実行したときの戻しポンプを兼ねるも
のである。このポンプ4は、モータMにより作動するプ
ランジャポンプであって、枝分かれされた吸入回路4
a,4bを介して前記ブレーキ回路1,2においてアウ
ト側ゲート弁3よりも上流の位置と、前記リザーバ7と
に接続されている。一方、吐出回路4cが、前記ブレー
キ回路1,2において、前記アウト側ゲート弁3と流入
弁5との間の位置に接続されている。
【0020】図4においてBUで示す部分がブレーキユ
ニットとして構成されている。このブレーキユニットB
Uの構成を、図1のブレーキユニットBUの断面図、図
2の要部拡大図、図3のブレーキユニットBUの側面図
により説明する。
【0021】前記ブレーキユニットBUは、母体となる
金属製の直方体形状のハウジングHを有し、図2におい
てハウジングHの左側面のモータ取付面HMに前記モー
タMが取り付けられている一方、図中右側面に前記各弁
3,5,6,9が取り付けられている。前記ハウジング
Hの内部には、前記ブレーキ回路1,2、ドレン回路1
0、吸入回路4a,4b、吐出回路4cなどを構成する
複数のブレーキ液通路が縦横に形成され、かつ、ポンプ
4やリザーバ7などが内蔵されている。
【0022】これらブレーキ液通路のうち、図1に示す
第1ブレーキ液通路R1および第2ブレーキ液通路R2
を形成する部分について構造を説明する。前記ハウジン
グHの図中上端面と右側面とから、それぞれ第1接続用
孔11と第2接続用孔12が穿設されている。この第2
接続用孔12は、ハウジングHの図中右端面から左方向
に略水平に穿設され、図1の拡大断面図に示すように、
小径の奥部121とこの奥部121よりも大径の手前部
122と、両部121,122の中間に両者の径差に基
づいて形成された段部123およびこの段部123に連
続して形成された奥部121よりも僅かに大径の着座部
124とを備えている。さらに、第2接続用孔12の開
口端部には、座ぐり125が設けられ、例えばステンレ
スなどの硬度の高い素材によりボール状に形成された栓
体12aが開口端を液密に封止するとともに、カシメ部
126により抜け止め固定されている。また、前記着座
部124には、同様に硬度の高い素材によりボール状に
形成された栓体12bが液密に着座されている。
【0023】ここで、図1に戻り、前記奥部121の最
も奥の部分は、孔131が図中上下方向に穿設されてリ
ザーバ7に連通されている。また、手前部122には、
ハウジングHの上端面から下方に穿設された孔14の先
端部が上下方向に縦断されている。この孔14の開口端
部には、座ぐり141が形成されて、ボール状の栓体1
4aにより開口端部が塞がれている。なお、孔14は、
その上端部がポート16から図中右方向に穿設された孔
17に連通され、その下端部が、横方向に穿設された孔
15に接続されている。前記ポート16は、マスタシリ
ンダMC側に接続されている。
【0024】前記第1接続用孔11は、前記孔17と第
2接続用孔12の奥部121を連通して図中上下方向に
連通されている。そして、前述の第2接続用孔12と同
様に、小径の奥部111とこの奥部111よりも大径の
手前部112と、両部111,112の中間に両者の径
差に基づいて形成された段部113およびこの段部11
3に連続して形成された奥部111よりも僅かに大径の
着座部114とを備えている。さらに、第1接続用孔1
1の開口端部には、座ぐり115が設けられ、ボール状
に形成された栓体11aが開口端を液密に封止するとと
もに、カシメ部116により抜け止め固定されている。
また、前記着座部114には、ボール状に形成された栓
体11bが液密に着座されている。
【0025】そして、前記第1接続用孔11の奥部11
1が第2接続用孔12の奥部121に連通され、第1接
続用孔11の手前部112が前記孔17に接続されてい
る。すなわち、前記奥部111,121および孔131
により、第1ブレーキ液通路R1が形成されている。こ
の第1ブレーキ液通路R1は、リザーバ7に連通されて
おり、ドレン回路10や吸入回路4aあるいは4bの一
部を形成しているもので、この第1ブレーキ液通路R1
は、常に大気圧となっている。また、第1接続用孔11
の手前部112、孔17,14、第2接続用孔12の手
前部122、孔15により第2ブレーキ液通路R2が形
成されており、この第2ブレーキ液通路R2は、ブレー
キ回路1,2においてマスタシリンダMCとアウト側ゲ
ート弁3との間の部分を形成している。
【0026】また、前記モータMは、ハット断面形状の
ケーシング20に覆われており、このケーシング20の
開口側端部に設けられたフランジ21をハウジングHの
端面に当接させた状態で複数、例えば、図3に示すよう
に3本のボルト22を締結させて固定されている。この
図3において、点線で示すように、前記第2接続用孔1
2は、前記ケーシング20の外周部と重なる位置の2箇
所に形成されている。
【0027】上述のように構成した実施の形態のブレー
キ装置にあっては、第2接続用孔12の中間部に栓体1
2bを設けて内部を奥部121と手前部122とに画成
し、それぞれにより第1ブレーキ液通路R1と第2ブレ
ーキ液通路R2を形成し、これら2種類のブレーキ液通
路R1,R2を形成するにあたり、1つの開口端のみを
塞げばよい構造としたため、従来に比べて、ハウジング
Hの端面に設ける栓体12aを一方の端面のみとするこ
とが、栓体を設けるのに必要な幅寸法を小さくして、ハ
ウジングHの小型化を図ることができ、かつ、ハウジン
グHの端面に形成される開口部の数を減らして、ブレー
キ液漏れの発生率を可級的に低減させることができる。
【0028】加えて、ハウジングHにおいてモータ取付
面HMには、接続用孔の開口を設けないとともに、この
開口を栓体で塞ぐことのない構造としたため、ケーシン
グ20を取り付ける際の液密性の向上を図ることができ
るとともに、設計自由度の向上を図ることができる。す
なわち、前記開口や栓体を設置する位置が、ケーシング
20のフランジ21を当接する位置と重なると、ケーシ
ング20の液密を保つのが難しくなる。そのため、これ
らの相対位置をずらす必要があり、ハウジングHの内部
のブレーキ液通路の設計が制約されたり、あるいはケー
シング20の大きさや形状が制約を受けたりするが、本
実施の形態にあっては、このような制約が無くなって設
計自由度を向上させることができる。さらに、ポンプ4
として、2連のプランジャ式のポンプを用いており、吸
入と吐出の際の交番荷重が軸直交方向に作用し、これは
モータMの振動となる。ここでハウジングHのモータ取
付面HMとモータMのケーシング20との間に凹凸があ
ると、この振動がさらに助長されて音や振動の問題が生
じる。また、振動が発生すると、モータ取付面HMとモ
ータMのケーシング20との間に摩耗が発生して隙間が
生じ、この隙間から雨水が浸入するおそれがあった。そ
れに対して、本実施の形態では、モータ取付面HMを上
述のように平面に保つことができるため、上記の音・振
動の問題や、摩耗による雨水の浸入の問題の発生を防止
することができる。
【0029】また、第1接続用孔11のように、縦方向
の穴において本発明を適用することで、従来技術では、
反対側から穿設できない部分にも第1ブレーキ液通路R
1を配置させることが可能となり、ブレーキ液通路の設
計自由度が向上するという効果が得られる。
【0030】さらに、本実施の形態にあっては、各接続
用孔11,12の奥部111,121を通る第1ブレー
キ液通路R1が常に大気圧であるのに対し、各接続用孔
11,12の手前部112,122を通る第2ブレーキ
液通路R2は、非制動時が大気圧であり制動時には高圧
となるため、各奥部111,121と各手前部112,
122とを区画する栓体11b,12bに対して、ブレ
ーキ液圧は、手前部112,122側から奥部111,
121側へのみ作用して、栓体11b,12bを小径部
分に押し付ける方向にしか作用しない。したがって、栓
体11b,12bが正規の位置から抜け落ちることがな
く、高い耐久性を得ることができる。
【0031】加えて、従来のブレーキ装置の製造工程は
次のようになっていた。 1)まず、ハウジング内部に形成された第1接続用孔0
1,第2接続用孔02の開口部に栓体02,03をカシ
メによって固定し、この開口部を液密的に封止する。 2)次に、ハウジングの他端面を治具などに当接支持さ
せてハウジングの一端面側にバルブなどを圧入またはカ
シメによって固定する。 3)最後に、ハウジングの他端面にモータを取り付け
る。 以上のようにして、従来のブレーキ装置が製造されるも
のであるから、例えばハウジングの他端面に栓体02に
よるカシメの変形が生じると、上記工程2)におけるバ
ルブなどの圧入またはカシメ工程の際に、上記工程1)
のカシメの変形が影響してしまう。
【0032】ところが、本発明の実施の形態にあって
は、ハウジングHの他端面には栓体03のカシメ固定が
省略されているものであるから、上記工程1)における
カシメの変形が上記工程2)に対して悪影響を及ぼすこ
とが無く、したがって上記工程2)における適切なバル
ブの圧入またはカシメを行うことが可能となり、さらに
その工程管理のコスト削減を達成することができる。
【0033】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例え
ば、実施の形態では、栓体としてボール状のものを用い
たが、これら栓体の形状や固定手段は、実施の形態で示
したものに限られない。また、実施の形態では、第2接
続用孔12において、手前部122に孔14を貫通させ
たが、図5に示すように、孔501,502をオフセッ
トさせて接続させるような箇所に適用してもよい。ま
た、着座部114,124は、穴形状に形成したが、段
部113,123のような傾斜面としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のブレーキ装置におけるブレーキユ
ニットの要部を示す拡大断面図である。
【図2】実施の形態のブレーキユニットBU示す断面図
である。
【図3】実施の形態のブレーキユニットBU示す側面図
である。
【図4】実施の形態のブレーキ装置を示す回路図であ
る。
【図5】他の実施の形態を示す拡大断面図である。
【図6】従来技術を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1,2 ブレーキ回路 3 アウト側ゲート弁 4 ポンプ 4a,4b 吸入回路 4c 吐出回路 5 流入弁 6 流出弁 7 リザーバ 10 ドレン回路 11 第1接続用孔 11a 栓体 11b 栓体 111 奥部 112 手前部 113 段部 114 着座部 115座ぐり 116 カシメ部 12 第2接続用孔 12a 栓体 12b 栓体 121 奥部 122 手前部 123 段部 124 着座部 125座ぐり 126 カシメ部 14 孔 14a 栓体 15 孔 16 ポート 17 孔 20 ケーシング 21 フランジ 22 ボルト 131 孔 501,502 孔 BP ブレーキペダル BU ブレーキユニット H ハウジング HM モータ取付面 M モータ MC マスタシリンダ R1 第1ブレーキ液通路 R2 第2ブレーキ液通路 WC ホイールシリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(H)に複数のブレーキ液通
    路(R1,R2)が形成されたブレーキユニット(B
    U)を備えたブレーキ装置において、 前記ハウジング(H)の端面から接続用孔(12)が穿
    設され、 この接続用孔(12)の開口端を液密に封止する封止手
    段(12a)が設けられ、 前記接続用孔(12)の内部を奥部(121)と手前部
    (122)とに区画する栓体(12b)が接続用孔(1
    2)の途中に液密に設けられ、 前記奥部(121)と手前部(122)とがそれぞれ他
    の孔に接続されて奥部(121)を通る第1ブレーキ液
    通路(R1)と、手前部(122)を通る第2ブレーキ
    液通路(R2)とが形成されていることを特徴とするブ
    レーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ブレーキ液通路(R1)のブレ
    ーキ液圧力は、第2ブレーキ液通路(R2)のブレーキ
    液圧力よりも低く設定され、 前記接続用孔(12)の奥部(121)の径が、手前部
    (122)の径よりも小径に形成され、かつ、前記栓体
    (12b)は、奥部(121)と手前部(122)との
    径変化途中に設けられた着座部(124)に着座されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジング(H)が、略直方体形状
    に形成され、 前記ハウジング(H)の一端面には、ブレーキ液流通を
    制限するバルブ(3,5,6)が取り付けられ、 前記ハウジング(H)の他端面には、ブレーキ液を増圧
    させるポンプの駆動用のモータ(M)が取り付けられる
    モータ取付面(HM)が形成され、 前記接続用孔(12)の開口が前記ハウジング(H)の
    一端面に形成されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のブレーキ装置。
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