JP3955312B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制動液圧を制御可能なブレーキ装置に関し、特に、ハウジングにおけるブレーキ液通路を形成する技術に関する。
従来、ブレーキ装置において、ホイールシリンダとマスタシリンダとの間に設置されたブレーキユニットを有し、車輪ロックや車輪スリップを防止するアンチロックブレーキ機能などを有したものが知られている。また、このようなブレーキ装置にあっては、アンチロックブレーキ機能のみならず、トラクションコントロール機能や車両の走行安定性を確保するスタビリティコントロール機能、運転者のブレーキ操作力を補助するアシストブレーキ機能など、様々な機能を備えるようになった。
上記機能を有するブレーキ装置は、内部にブレーキ液通路を有する金属製のハウジングの一端面に、ブレーキ液の増圧もしくは排出の機能を果たすポンプが取り付けられ、他端面にはブレーキ液通路内のブレーキ液の流通を制御する複数のバルブなどが取り付けられる。
ハウジングには、さらに、ブレーキ液蓄圧のためのアキュムレータや排出されたブレーキ液を一時的に貯留するリザーバが組み付けられ、ポンプ、バルブ、アキュムレータ、リザーバなどを直接または間接的に連通するブレーキ液通路がハウジング内に縦横無尽に形成されている。
すなわち、マスタシリンダからホイールシリンダへ向かうブレーキ液通路は、安全性確保のために2系統に分けられている。また、ホイールシリンダは4輪に分けられているため、ブレーキ液通路は、途中で分岐されたり合流されたり、あるいは向きを変えたりしている。
ここで、従来のブレーキ液通路を形成する一例を図6により説明する。
この図6は、上述のようなブレーキ液通路の分岐、合流あるいは向きを変えたりする部分の構造を示しており、ハウジングHの左右端面のそれぞれから第1接続用孔01と第2接続用孔02とが穿設されている。これら第1・第2接続用孔01,02は、それぞれ、ボール状の栓体03,04により開口端を塞がれている。この栓体03,04を設けるにあたり、両孔01,02の周囲をカシメることで抜け止めを行っているが、このカシメ部01c,02cならびに栓体03,04がハウジングHの端面から突出しないようにするため、開口端にはそれぞれ座ぐり05,06が設けられている。このように、突出を防止するのは、ハウジングHの一端面には、図外のモータのハウジングHを液密に当接させることから、これらとの干渉を防止するためである。
ちなみに、このモータとハウジングHのモータ取付面との間に凹凸があると、モータMに発生する振動が助長されて音や振動の問題が生じ、さらに、モータ取付面とモータとの間に摩耗が発生して隙間が生じ、この隙間から雨水が浸入するおそれが生じる。そこで、上述のようにハウジングHの表面からカシメ部01c,02cが突出しないようにするものである。
また、第1接続用孔01には、第3孔07および第4孔08が図中上下方向に形成されて連通され、これらの孔01,07,08により第1ブレーキ液通路R1が形成されている。
一方、第2接続用孔02には、第5孔09が上下方向に貫通されて連通され、かつ、この第5孔09の下端に第6孔010が直交方向に連通され、これらの孔02,05,010により第2ブレーキ液通路R2が形成されている。
このようにして、第1接続用孔01を通るブレーキ液通路R1、および第2接続用孔02を通るブレーキ液通路R2を分岐させたり合流させたりあるいは向きを変えたりすることができる。
上述のように、ブレーキ装置には、様々な付加的ブレーキ機能が追加されるようになっているが、その一方で、車両重量の軽減やコストの軽減などのためにブレーキ装置は小型・軽量かつ高品質なものが求められている。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、図6に示すように、ハウジングHの両端からそれぞれ各接続用孔01,02を形成し、それぞれに座ぐり05,06を設けて栓体03,04により塞ぐ構成であったため、図示のように、各接続用孔01,02の開口端部において、ブレーキ液通路R1,R2を形成する部分の他に、座ぐり05,06分の寸法Aと、栓体03,04の寸法Bとの分だけ、寸法を確保する必要があり、その分だけ、ハウジングHの図中左右方向の寸法が厚くなって、小型化を十分に図ることができないという問題があった。
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、小型・軽量のブレーキ装置を提供することを目的とし、さらに、設計自由度の向上、ブレーキ液漏れの防止、耐久性の向上、モータの液密性の向上を達成することを目的としている。
上述の目的を達成するために本発明は、ハウジング(H)に複数のブレーキ液通路(R1,R2)が形成されたブレーキユニット(BU)を備えたブレーキ装置において、前記ハウジング(H)の端面から接続用孔(12)が穿設され、この接続用孔(12)の開口端を液密に封止する封止手段(12a)が設けられ、前記接続用孔(12)の内部を、前記接続用孔(12)において前記開口端に対し反対側の奥部(121)と前記開口端側の手前部(122)とに区画する栓体(12b)が接続用孔(12)の途中に液密に設けられ、前記奥部(121)と手前部(122)とがそれぞれ他の孔に接続されて奥部(121)を通る第1ブレーキ液通路(R1)と、手前部(122)を通る第2ブレーキ液通路(R2)とが形成され、前記第1ブレーキ液通路(R1)のブレーキ液圧力は、第2ブレーキ液通路(R2)のブレーキ液圧力よりも低く設定され、前記接続用孔(12)の奥部(121)の径が、手前部(122)の径よりも小径に形成され、かつ、前記栓体(12b)は、奥部(121)と手前部(122)との径変化途中に設けられた着座部(124)に着座され、前記着座部(124)は、前記手前部(122)よりも小径かつ前記奥部(121)よりも大径に設けられていることを特徴とする手段とした。
また、前記ハウジング(H)は、対向する2平面を有する形状であって、前記ハウジング(H)の一端面には、ブレーキ液流通を制限するバルブ(3,5,6)が取り付けられ、前記ハウジング(H)であって前記一端面と対向する他端面には、ブレーキ液を増圧させるポンプの駆動用のモータ(M)が取り付けられるモータ取付面(HM)が形成され、前記接続用孔(12)の開口が前記ハウジング(H)の一端面に形成されていることとした。
(1)本発明のブレーキ装置にあっては、接続用孔の中間部に栓体を設けて内部を奥部と手前部とに画成し、これら奥部と手前部とのそれぞれにより第1ブレーキ液通路と第2ブレーキ液通路を形成した構造としたため、これら2種類のブレーキ液通路を形成するにあたり、ハウジングの一方の端面にのみ開口を設ければよい。
したがって、開口端を塞ぐ栓体も、ハウジングの一方の端面にのみ設ければよく、従来のようにハウジングの両面に栓体を設ける構造に比べて、栓体を設けるのに必要な幅寸法を半分にして、ハウジングの小型化を図ることができ、かつ、ハウジングの端面に形成される開口部の数を減らして、ブレーキ液漏れの発生率を可級的に低減させることができる。
加えて、ハウジングの反対側の端面からは穿設できない部分にも第1ブレーキ液通路を配置させることが可能となり、ブレーキ液通路の設計自由度が向上するという効果が得られる。
さらに、接続用孔の奥部を通る第1ブレーキ液通路におけるブレーキ液圧が、手前部を通る第2ブレーキ液通路におけるブレーキ液圧よりも低圧となっているため、奥部と手前部とを区画する栓体に対して、ブレーキ液圧は、栓体を奥に押し付けるように作用する。したがって、栓体が正規の位置から手前部側へ抜け落ちることがなく、高い耐久性を得ることができる。
(2)加えて、ハウジングにおいて、接続用孔を形成した端面と反対側の端面にモータを取り付けるモータ取付面を形成したため、以下に列挙する1)〜3)の効果が得られる。
1)モータ取付面にブレーキ液通路の開口が無いため、モータの液密性を確保するのが容易である。
2)開口や栓体を設置する位置が、モータなどの当接面と重なるとモータ内部の液密を保つのが難しくなる。そのため、これらの相対位置をずらす必要があり、ハウジングの内部のブレーキ液通路の設計が制約されたり、あるいはモータの大きさや形状が制約を受けたりするが、本発明にあっては、このような制約が無くなって設計自由度を向上させることができる。
3)モータは、駆動時に振動が生じるものである。このモータとハウジングのモータ取付面との間に凹凸があると、この振動がさらに助長されて音や振動の問題が生じ、さらに、モータに振動が発生すると、モータ取付面とモータとの間に摩耗が発生して隙間が生じ、この隙間から雨水が浸入するおそれがあった。それに対して、本発明では、モータ取付面を平面に保つことができるため、上記の音・振動の問題や、摩耗による雨水の浸入の問題の発生を防止することができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態)
まず、実施の形態のブレーキ装置の回路構成を簡単に説明する。
図4は実施の形態のブレーキ装置を示す回路図である。
図において、MCはマスタシリンダでありブレーキペダルBPを踏み込むとブレーキ回路1,2を介してブレーキ液をホイールシリンダWCに向けて供給する周知のものである。
前記ブレーキ回路1,2はいわゆるX配管と呼ばれる接続構造となっている。すなわち、ブレーキ回路1は、左前輪のホイールシリンダWC(FL輪)と右後輪のホイールシリンダWC(RR輪)とを結び、ブレーキ回路2は、右前輪のホイールシリンダWC(FR輪)と左後輪のホイールシリンダWC(RL輪)とを結ぶよう構成されている。
前記ブレーキ回路1,2の途中にはアウト側ゲート弁3が設けられている。このアウト側ゲート弁3は、ブレーキ回路1,2の連通・遮断を切り替える常開のソレノイド弁である。
また、前記ブレーキ回路1,2において、アウト側ゲート弁3の下流にはソレノイド駆動の常開のON・OFF弁からなる流入弁5が設けられ、さらに、この流入弁5よりも下流位置とリザーバ7とを結ぶドレン回路10の途中にはソレノイド駆動の常閉のON・OFF弁からなる流出弁6が設けられている。
さらに、前記ブレーキ回路1,2には、マスタシリンダMC以外の液圧源としてポンプ4が接続されている。すなわち、このポンプ4は、運転者が制動操作を行っていないときのブレーキ液圧源となるとともに、ABS制御を実行したときの戻しポンプを兼ねるものである。このポンプ4は、モータMにより作動するプランジャポンプであって、枝分かれされた吸入回路4a,4bを介して前記ブレーキ回路1,2においてアウト側ゲート弁3よりも上流の位置と、前記リザーバ7とに接続されている。一方、吐出回路4cが、前記ブレーキ回路1,2において、前記アウト側ゲート弁3と流入弁5との間の位置に接続されている。
図4においてBUで示す部分がブレーキユニットとして構成されている。
このブレーキユニットBUの構成を、図1のブレーキユニットBUの断面図、図2の要部拡大図、図3のブレーキユニットBUの側面図により説明する。
前記ブレーキユニットBUは、母体となる金属製の直方体形状のハウジングHを有し、図2においてハウジングHの左側面のモータ取付面HMに前記モータMが取り付けられている一方、図中右側面に前記各弁3,5,6,9が取り付けられている。
前記ハウジングHの内部には、前記ブレーキ回路1,2、ドレン回路10、吸入回路4a,4b、吐出回路4cなどを構成する複数のブレーキ液通路が縦横に形成され、かつ、ポンプ4やリザーバ7などが内蔵されている。
これらブレーキ液通路のうち、図1に示す第1ブレーキ液通路R1および第2ブレーキ液通路R2を形成する部分について構造を説明する。
前記ハウジングHの図中上端面と右側面とから、それぞれ第1接続用孔11と第2接続用孔12が穿設されている。
この第2接続用孔12は、ハウジングHの図中右端面から左方向に略水平に穿設され、図1の拡大断面図に示すように、小径の奥部121とこの奥部121よりも大径の手前部122と、両部121,122の中間に両者の径差に基づいて形成された段部123およびこの段部123に連続して形成された奥部121よりも僅かに大径の着座部124とを備えている。
さらに、第2接続用孔12の開口端部には、座ぐり125が設けられ、例えばステンレスなどの硬度の高い素材によりボール状に形成された栓体12aが開口端を液密に封止するとともに、カシメ部126により抜け止め固定されている。
また、前記着座部124には、同様に硬度の高い素材によりボール状に形成された栓体12bが液密に着座されている。
ここで、図1に戻り、前記奥部121の最も奥の部分は、孔131が図中上下方向に穿設されてリザーバ7に連通されている。
また、手前部122には、ハウジングHの上端面から下方に穿設された孔14の先端部が上下方向に縦断されている。この孔14の開口端部には、座ぐり141が形成されて、ボール状の栓体14aにより開口端部が塞がれている。
なお、孔14は、その上端部がポート16から図中右方向に穿設された孔17に連通され、その下端部が、横方向に穿設された孔15に接続されている。前記ポート16は、マスタシリンダMC側に接続されている。
前記第1接続用孔11は、前記孔17と第2接続用孔12の奥部121を連通して図中上下方向に連通されている。
そして、前述の第2接続用孔12と同様に、小径の奥部111とこの奥部111よりも大径の手前部112と、両部111,112の中間に両者の径差に基づいて形成された段部113およびこの段部113に連続して形成された奥部111よりも僅かに大径の着座部114とを備えている。
さらに、第1接続用孔11の開口端部には、座ぐり115が設けられ、ボール状に形成された栓体11aが開口端を液密に封止するとともに、カシメ部116により抜け止め固定されている。
また、前記着座部114には、ボール状に形成された栓体11bが液密に着座されている。
そして、前記第1接続用孔11の奥部111が第2接続用孔12の奥部121に連通され、第1接続用孔11の手前部112が前記孔17に接続されている。すなわち、前記奥部111,121および孔131により、第1ブレーキ液通路R1が形成されている。この第1ブレーキ液通路R1は、リザーバ7に連通されており、ドレン回路10や吸入回路4aあるいは4bの一部を形成しているもので、この第1ブレーキ液通路R1は、常に大気圧となっている。
また、第1接続用孔11の手前部112、孔17,14、第2接続用孔12の手前部122、孔15により第2ブレーキ液通路R2が形成されており、この第2ブレーキ液通路R2は、ブレーキ回路1,2においてマスタシリンダMCとアウト側ゲート弁3との間の部分を形成している。
また、前記モータMは、ハット断面形状のケーシング20に覆われており、このケーシング20の開口側端部に設けられたフランジ21をハウジングHの端面に当接させた状態で複数、例えば、図3に示すように3本のボルト22を締結させて固定されている。
この図3において、点線で示すように、前記第2接続用孔12は、前記ケーシング20の外周部と重なる位置の2箇所に形成されている。
上述のように構成した実施の形態のブレーキ装置にあっては、第2接続用孔12の中間部に栓体12bを設けて内部を奥部121と手前部122とに画成し、それぞれにより第1ブレーキ液通路R1と第2ブレーキ液通路R2を形成し、これら2種類のブレーキ液通路R1,R2を形成するにあたり、1つの開口端のみを塞げばよい構造としたため、従来に比べて、ハウジングHの端面に設ける栓体12aを一方の端面のみとすることが、栓体を設けるのに必要な幅寸法を小さくして、ハウジングHの小型化を図ることができ、かつ、ハウジングHの端面に形成される開口部の数を減らして、ブレーキ液漏れの発生率を可級的に低減させることができる。
加えて、ハウジングHにおいてモータ取付面HMには、接続用孔の開口を設けないとともに、この開口を栓体で塞ぐことのない構造としたため、ケーシング20を取り付ける際の液密性の向上を図ることができるとともに、設計自由度の向上を図ることができる。すなわち、前記開口や栓体を設置する位置が、ケーシング20のフランジ21を当接する位置と重なると、ケーシング20の液密を保つのが難しくなる。そのため、これらの相対位置をずらす必要があり、ハウジングHの内部のブレーキ液通路の設計が制約されたり、あるいはケーシング20の大きさや形状が制約を受けたりするが、本実施の形態にあっては、このような制約が無くなって設計自由度を向上させることができる。
さらに、ポンプ4として、2連のプランジャ式のポンプを用いており、吸入と吐出の際の交番荷重が軸直交方向に作用し、これはモータMの振動となる。ここでハウジングHのモータ取付面HMとモータMのケーシング20との間に凹凸があると、この振動がさらに助長されて音や振動の問題が生じる。また、振動が発生すると、モータ取付面HMとモータMのケーシング20との間に摩耗が発生して隙間が生じ、この隙間から雨水が浸入するおそれがあった。それに対して、本実施の形態では、モータ取付面HMを上述のように平面に保つことができるため、上記の音・振動の問題や、摩耗による雨水の浸入の問題の発生を防止することができる。
また、第1接続用孔11のように、縦方向の穴において本発明を適用することで、従来技術では、反対側から穿設できない部分にも第1ブレーキ液通路R1を配置させることが可能となり、ブレーキ液通路の設計自由度が向上するという効果が得られる。
さらに、本実施の形態にあっては、各接続用孔11,12の奥部111,121を通る第1ブレーキ液通路R1が常に大気圧であるのに対し、各接続用孔11,12の手前部112,122を通る第2ブレーキ液通路R2は、非制動時が大気圧であり制動時には高圧となるため、各奥部111,121と各手前部112,122とを区画する栓体11b,12bに対して、ブレーキ液圧は、手前部112,122側から奥部111,121側へのみ作用して、栓体11b,12bを小径部分に押し付ける方向にしか作用しない。したがって、栓体11b,12bが正規の位置から抜け落ちることがなく、高い耐久性を得ることができる。
加えて、従来のブレーキ装置の製造工程は次のようになっていた。
1)まず、ハウジング内部に形成された第1接続用孔01,第2接続用孔02の開口部に栓体02,03をカシメによって固定し、この開口部を液密的に封止する。
2)次に、ハウジングの他端面を治具などに当接支持させてハウジングの一端面側にバルブなどを圧入またはカシメによって固定する。
3)最後に、ハウジングの他端面にモータを取り付ける。
以上のようにして、従来のブレーキ装置が製造されるものであるから、例えばハウジングの他端面に栓体02によるカシメの変形が生じると、上記工程2)におけるバルブなどの圧入またはカシメ工程の際に、上記工程1)のカシメの変形が影響してしまう。
ところが、本発明の実施の形態にあっては、ハウジングHの他端面には栓体03のカシメ固定が省略されているものであるから、上記工程1)におけるカシメの変形が上記工程2)に対して悪影響を及ぼすことが無く、したがって上記工程2)における適切なバルブの圧入またはカシメを行うことが可能となり、さらにその工程管理のコスト削減を達成することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、栓体としてボール状のものを用いたが、これら栓体の形状や固定手段は、実施の形態で示したものに限られない。
また、実施の形態では、第2接続用孔12において、手前部122に孔14を貫通させたが、図5に示すように、孔501,502をオフセットさせて接続させるような箇所に適用してもよい。
また、着座部114,124は、穴形状に形成したが、段部113,123のような傾斜面としてもよい。
実施の形態のブレーキ装置におけるブレーキユニットの要部を示す拡大断面図である。 実施の形態のブレーキユニットBU示す断面図である。 実施の形態のブレーキユニットBU示す側面図である。 実施の形態のブレーキ装置を示す回路図である。 他の実施の形態を示す拡大断面図である。 従来技術を示す拡大断面図である。
符号の説明
1,2 ブレーキ回路
3 アウト側ゲート弁
4 ポンプ
4a,4b 吸入回路
4c 吐出回路
5 流入弁
6 流出弁
7 リザーバ
10 ドレン回路
11 第1接続用孔
11a 栓体
11b 栓体
111 奥部
112 手前部
113 段部
114 着座部
115座ぐり
116 カシメ部
12 第2接続用孔
12a 栓体
12b 栓体
121 奥部
122 手前部
123 段部
124 着座部
125座ぐり
126 カシメ部
14 孔
14a 栓体
15 孔
16 ポート
17 孔
20 ケーシング
21 フランジ
22 ボルト
131 孔
501,502 孔
BP ブレーキペダル
BU ブレーキユニット
H ハウジング
HM モータ取付面
M モータ
MC マスタシリンダ
R1 第1ブレーキ液通路
R2 第2ブレーキ液通路
WC ホイールシリンダ

Claims (2)

  1. ハウジング(H)に複数のブレーキ液通路(R1,R2)が形成されたブレーキユニット(BU)を備えたブレーキ装置において、
    前記ハウジング(H)の端面から接続用孔(12)が穿設され、
    この接続用孔(12)の開口端を液密に封止する封止手段(12a)が設けられ、
    前記接続用孔(12)の内部を、前記接続用孔(12)において前記開口端に対し反対側の奥部(121)と前記開口端側の手前部(122)とに区画する栓体(12b)が接続用孔(12)の途中に液密に設けられ、
    前記奥部(121)と手前部(122)とがそれぞれ他の孔に接続されて奥部(121)を通る第1ブレーキ液通路(R1)と、手前部(122)を通る第2ブレーキ液通路(R2)とが形成され、
    前記第1ブレーキ液通路(R1)のブレーキ液圧力は、第2ブレーキ液通路(R2)のブレーキ液圧力よりも低く設定され、
    前記接続用孔(12)の奥部(121)の径が、手前部(122)の径よりも小径に形成され、かつ、前記栓体(12b)は、奥部(121)と手前部(122)との径変化途中に設けられた着座部(124)に着座され
    前記着座部(124)は、前記手前部(122)よりも小径かつ前記奥部(121)よりも大径に設けられていること
    を特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記ハウジング(H)は、対向する2平面を有する形状であって、
    前記ハウジング(H)の一端面には、ブレーキ液流通を制限するバルブ(3,5,6)が取り付けられ、
    前記ハウジング(H)であって前記一端面と対向する他端面には、ブレーキ液を増圧させるポンプの駆動用のモータ(M)が取り付けられるモータ取付面(HM)が形成され、
    前記接続用孔(12)の開口が前記ハウジング(H)の一端面に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
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