JP2003063285A - パワースライド装置 - Google Patents

パワースライド装置

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JP2003063285A
JP2003063285A JP2001255255A JP2001255255A JP2003063285A JP 2003063285 A JP2003063285 A JP 2003063285A JP 2001255255 A JP2001255255 A JP 2001255255A JP 2001255255 A JP2001255255 A JP 2001255255A JP 2003063285 A JP2003063285 A JP 2003063285A
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longitudinal direction
pair
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slide device
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JP2001255255A
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Sadao Ito
定夫 伊東
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Aisin Seiki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/04Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
    • B60N2/06Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable slidable
    • B60N2/067Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable slidable by linear actuators, e.g. linear screw mechanisms

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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アッパレールとロアレール4とを備えたスラ
イド機構を、一対並列して備え、アッパレールに備えら
れる送りネジ8が、ロアレール4の壁面に備えられるス
リット列17に噛み合って、スライドするスライド装置
において、ロアレール4を共通化する。 【解決手段】 送りネジ8のネジ山形状を台形とすると
ともに、スリット列17をなす各スリット170を、長
手方向に直交するスリット中心軸Cを有し、そのスリッ
ト中心軸Cに対して対称な開口を有してなるものとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向に相対移
動可能なロアレールとアッパレールとからなるスライド
機構を一対、並設して備え、前記アッパレールに備えら
れる送りネジが、モータの回転力により、前記長手方向
の回転軸周りに回転するとともに、前記ロアレールの前
記長手方向に沿った壁面に備えられるスリット列に噛み
合って、アッパレールがスライドするパワースライド装
置に関する。このようなパワースライド装置は、例え
ば、自動車のシートの前後方向移動および、それに伴う
位置決めの用に供される。
【0002】
【従来の技術】このようなパワースライド装置の先行技
術としては、特開平10−138804号公報に記載の
技術を挙げることができる。この技術は、アッパレール
にウオームを回転自在に支持し、ロアレールの底面に形
成されたスリット列と、前記ウオームとを噛み合わせ
て、前記アッパレールの摺動移動を可能とするものであ
る。
【0003】この先行技術にあって、一対並設される各
レールに備えられるウオームの回転方向は逆とされてお
り、対応するそれぞれのロアレールに穿たれるスリット
列は、その傾きが逆方向のものとされている。例えば、
図2において上側のレールのスリット列は図上右に行く
に従って上がる右上がりとなっており、同図下側のレー
ルのスリット列は図上右に行くに従って下がる右下がり
となっている。従って、一対のロアレールに関して、ス
リットの傾き方向が逆の一対のロアレールが必要とされ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成においては、
スリット列をなす各スリットが、レールの長手方向(シ
ートの移動方向)に対して傾斜する構造とされるため、
ロアレールは右ネジ用又は左ネジ用として専用部品を用
意する必要がある。このようにすることは、部品点数を
不要に増加させることとなり、好ましくない。
【0005】本発明の目的は、ロアレールとアッパレー
ルとからなるスライド機構を一対、並設して備え、アッ
パレールに備えられる送りネジが、モータの回転力によ
り長手方向の回転軸周りに回転するとともに、ロアレー
ルの前記長手方向に沿った壁面に備えられるスリット列
に噛み合って、アッパレールがスライドするパワースラ
イド装置であって、ロアレールとして右ネジ用、左ネジ
用の各専用部品を必要としない(ロアレールを左右両レ
ールで共用できる)ものを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明によるパワースライド装置の特徴構成は、請求
項1に記載されているように、前記送りネジのネジ山形
状が歯先に行くに従って歯幅が短くなる先窄まり形状と
され、前記スリット列を成す各スリットが、前記長手方
向に直交するスリット中心軸を有し、前記スリット中心
軸に対して対称な開口を有してなり、異なったねじり方
向の送りネジが噛み合い可能にしてあることにある。
【0007】進み角(送り角)を有する送りネジがスリ
ットに侵入する部位の断面(刃先円に対して弦となる部
分の断面)は、図11(イ)(ロ)に示すように中央
(送りネジの軸に近接する部位)がふくらみ、そのねじ
り方向軸が本願にいう長手方向に直交する線に対して傾
いた曲線となる。例えば、図11(イ)に示す状態は、
斜線で示す断面に関して、その軸が右上がりに傾いてお
り(傾きγ)、(ロ)にあっては右下がり(傾きγ)に
なっている。従って、スリット幅が適切に選択される
と、スリット側にあっては、長手方向に直交するスリッ
ト中心軸Cに対して対称な長手方向縁を備えた構成で、
ネジの断面とスリットの長手方向縁との接点を得ること
ができ、この部位で送りネジとスリットを噛み合わせる
ことが可能となる。そして、図11(イ)(ロ)の関係
で判明するように、送りネジのねじり方向が対称となる
状態(例えば、図10における左右位置でフランジに設
けられたスリットに共に噛み合っている状態)にあって
も、両状態においてスリットは接点を有し、ともに噛み
合い可能となる。
【0008】結果、長手方向に直交するスリット中心軸
Cに対して対称な長手方向縁を備えた構成とすること
で、一対のスライド機構に各々備えられる送りネジのね
じり方向に関係なく、互いに噛み合い状態を実現するこ
とができるようになり、両スライド機構で送りを確保し
ながら、一対のロアレールの共通化を達成することがで
きる。
【0009】さらに、請求項2に記載されているよう
に、前記スリットが、前記長手方向に沿った一対の長手
方向端縁と、前記長手方向に対して直交する一対の直交
端縁とを備えた、方形開口のスリットであることが好ま
しい。スリット形状としては、最も簡単な形状とするこ
ととなるが、このような形状を採用しても、一対の直交
端縁に、図11(イ)(ロ)に示すように断面形状にお
いて太鼓状で、逆転した傾き姿勢となる場合にあって
も、それぞれスリットに噛み合わせることが可能とな
り、良好な送りを達成することができる。
【0010】さて、本願にあっては、例えば、ロアレー
ルは、板金の打ち抜きでスリット列を穿った後、所定の
長手方向に沿って、板金の曲げ加工を実行することで、
製造可能であるが、このような製造手順を採用する場合
にあっても、上記方形のスリットが製造が容易であると
いう大きな特徴を有する。
【0011】さらに、スリットの形状としては、請求項
3に記載されている様に、前記送りネジの回転軸に近接
する中央側部位において、前記長手方向の開口幅を他の
部位より短く形成し、前記開口幅の短い部位を噛み合い
位置とすることも好ましい態様である。この構成の場合
は、図12に示すような関係となり、スリットの端縁部
分に関して、送りネジの回転軸に近接する中央側部位に
おいて、前記長手方向の開口幅を狭くしておくと、この
幅狭部位においてネジ断面が接するようにすることが可
能となり、この部位は、送りネジの歯底に近い部位とな
るため、より確実でスムースな噛み合い状態を確保でき
る。さらに、請求項2で製造に関して述べたと同様な特
徴を有するものとできる。
【0012】さて、これまで説明してきたパワースライ
ド装置は、請求項4に記載のようにシート用のパワース
ライド装置とすることが、好ましい。即ち、前記一対の
アッパレールがシートに取り付けられるとともに、前記
一対のロアレールが基台に取り付けられ、前記シートを
前記基台に対してスライドさせるものとするのである。
このようにすると、シートの前後方向移動を行う装置に
おいて、一対のロアレールにおいて、共通のものを使用
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、シート用の本願のパワース
ライド装置1に関して図面を参照しながら説明する。図
1は、シート2に取り付けられた本願のパワースライド
装置1の側面図、図2は平面図、図3は正面図であり、
図4は、要部の分解斜視図である。さらに、図5は、本
願にいう送り機構を中心とした要部の側断面図であり、
図6はモータ近傍の伝動構成を示す図、図7はアッパレ
ールとロアレールとの摺動構成を示す断面図であり、図
8は、送り機構の更なる詳細断面図である。また、図9
は図8のY−Y断面図であり、図10は、図8のZ−Z
断面図で、送りネジとスリットとの噛み合い構造を示す
図である。
【0014】これらの図から判明するように、装置1
は、それぞれアッパレール3とロアレール4を備えたパ
ワースライド機構5を、シート2の幅方向に、左右一対
並設して備えたものである。この本願のパワースライド
装置1のパワー源はモータ6であり、図2、図6に示す
ように、モータ6に直結される減速機構7により減速さ
れた出力が、アッパレール3に備えられる送りネジ8
に、ロータリーケーブル9を介して伝達され、この送り
ネジ8の軸芯周りの回転により、アッパレール3がロア
レール4に対して相対移動し、シート2の前後方向移動
が可能とされている。ここで、送りネジとは、そのピッ
チ円筒上でネジが傾き(進み角(図11、12に示す
γ))を有するものを意味する。
【0015】これらの図からも判明するように、並設さ
れる左右一対のスライド機構5に備えられる左右一対の
アッパレール3が、そのシート取付け部3Aを介して、
シート2に固定されている。さらに左右一対のアッパレ
ール3は、モータサポートブラケット10を介して連結
されており、両アッパレール3とモータサポートブラケ
ット10は一体として、シート2とともに、前後方向に
移動する構成が採用されている。
【0016】一方、並設される左右一対のスライド機構
5に備えられるロアレール4に関しては、個々に、固定
ブラケット11を介して車両フロア12に固定されてい
る。
【0017】図2、図3、図4、図6に示すように、前
記モータサポートブラケット10の中間部位には、駆動
用本体ケース13が取り付けられている。この駆動用本
体ケース13には、前記モータ6と、このモータ6の出
力軸に直結されたウオーム14、及び、これに噛み合う
ウオームホイール15が収納されており、ウオームホイ
ール15の両軸端に四角孔15aを設け、両端から減速
された回転力を取り出し可能とされている。
【0018】前記両スライド機構5に、それぞれ備えら
れる送りネジ8に関しても、図5に示す様に、その入力
部に四角穴8aが設けられており、回転力を受け入れ可
能に構成されている。
【0019】上記ウオームホイール15の四角孔15a
及び送りネジ8の四角孔8aとの間には、ロータリーケ
ーブル9のインナ軸9aが介挿されており、両者間で回
転駆動を伝達可能に構成されている。ちなみに、ロータ
リーケーブル9は、アウターチューブ9b内にインナ軸
9aを貫通させたものであり、両者はフレキシブルに構
成されている。図示するように、アッパレール3内への
ロータリーケーブル9の送り込みは、アッパレール3に
設けられる切り欠き部16を介するものとされている。
従って、本願構造においては、モータ6に直結される減
速機構7(前記ウオーム14とウオームホイール15か
ら成る)により減速され、トルクを増した回転力が、ロ
ータリーケーブル9により直接、左右両側の送りネジ8
に伝達され、アッパレール3の移動の用に供される。こ
のロータリーケーブル9は、回転を同速で、回転の軸方
向を変換して伝達する。こららの図に示す実施の形態に
あっては、左右一対の送りネジ8に関して、その回転方
向は、図2に図示するように、逆方向とされている。
【0020】以上が、パワースライド機構5までの主な
伝動構造であるが、以下、スライド機構内の特徴に関し
て説明する。前記ロアレール4とアッパレール3との間
における移動構造に関しては、前記アッパレール3に対
して回転自在、且つレールの長手方向において固定支持
された前記送りネジ8と、前記ロアレール4に設けられ
るスリット列17との間で、本願にいう送り機構18を
構成し、アッパレール3のスライドが可能な構成が採用
されている。
【0021】図4にも示すように、アッパレール3とロ
アレール4との間には、一対の摺動材19が介装されて
おり、アッパレール3がロアレール4に対して摺動自在
に構成されている。さらに、図3、図7の断面図からも
判明するようにアッパレール3は、ロアレール4の内部
空間で支持されている。
【0022】前記ロアレール4は、図7に示すように、
上向き略U字型(U字型)のロアレール本体4aと、こ
のロアレール本体4aの内部空間に、その上端近傍から
張り出す左右一対のフランジ部20を備えて構成されて
いる。また、前記フランジ部20は、略U字型のロアレ
ール本体両端部から、内部空間側に延出される内向きフ
ランジ部分20a、この内向きフランジ部分20aの内
側端から下降して延出される下降フランジ部分20b、
および、下降フランジ部分20bの下降端から外側に延
出する外向きフランジ部分20cを備えて構成されてい
る。ここで、内部側とは、ロアレール4の幅方向左右中
心軸X側に向かう方向であり、外部側とは、この中心軸
Xから離間する方向を意味している。
【0023】さて、このロアレール4の左右一対のフラ
ンジ部20には、スリット列17が形成されている。各
スリット170の形状に関しては、送りネジ8との関係
において、後に詳述する。
【0024】ロアレール4の加工方法の一例を挙げる
と、所定形状の板金を用意し、所定位置に、所定形状の
スリット列17を形成するとともに、長手方向に沿った
曲げ操作を、複数部位で行うことで、容易に所望のロア
レール4を得ることができる。アッパレール3に関して
も、基本的には同様である。
【0025】前記アッパレール3は、図7に示すよう
に、平板の端部に所定の折り返し部30を設けた第一ア
ッパレール部材3aと、同じく端部に、折り返し部30
を設けたもので、所定位置に段部31を設けた第二アッ
パレール部材3bとを一体化させたものである。ここ
で、アッパレール3の段部31以下の部位は、ロアレー
ル4のフランジ部20間に挿入可能な構成が採用されて
いる。アッパレール3において、前記一対の下降フラン
ジ部分20b間に位置する部位を本願にあっては、イン
ナー側壁32と呼ぶ。
【0026】前記ロアレール4のフランジ部20内に形
成されるフランジ内空間S1に、前記アッパレール3に
備えられる折り返し部30が、組み付けを終えた状態
で、位置する構成とされており、図7に示す第一空き間
隔d1、第二空き間隔d2が、比較的小さく選択されて
いる。このような構造を採用されており、何らかの事情
によりロアレール4の左右一対のフランジ部間隔が開い
た場合にあっても、アッパレール3がロアレール4の所
定位置にあたることで、ロアレール4が過度に拡開する
のを防止することができる。このような構成を本願にあ
って、拡開抑制手段と呼ぶ。実際の空き間隔d1,d2
は1mm程度に設定される。ここで、ロアレール4の全
横幅は40mm程度であり、下降フランジ部位20b間
の間隔は20mm程度に選定されている。
【0027】次に、送りネジ8のアッパレール3への取
付け構造および、そのスライド機構内での配置の特徴に
関して説明する。送りネジ8は、図4に示すようにスク
リューサポートブラケット100を介して、アッパレー
ル3のインナー側壁32間に支持される。組み付け状態
にあっては、送りネジ8は、その過半部がロアレール4
の内部空間S2内に収まる。
【0028】このスクリューサポートブラケット100
は、ロータリーケーブル案内用のケーシング22のサポ
ートの用を担うように構成されるとともに、アッパレー
ル3の段部31に下側から取り付け可能に構成され、図
4、図8に示すように、前記インナー側壁32の長手方
向の一部に形成される切り欠き孔160において、その
長手方向端部(図8におけるT部)が、インナー側壁3
2の端面に当接するように構成されている。又、スクリ
ューサポートブラケット100における、送りネジの左
右側部が開放されており、同時に、その部位に対応した
底面の一部が切り欠がれている。この構造を採用する理
由は、本願にあっては、送りネジ8を、左右一対のフラ
ンジ部20に設けられるスリット列17に噛み合わせる
ため、図10に示すように、送りネジ8の径D1をアッ
パレール3の幅(インナー側壁32間の幅W1)より大
きく取るためである。この構成を実現するために、送り
ネジ8を支持するスクリューサポートブラケット100
の下降壁部位の一部は、下広がり形状とされている。
【0029】前記送りネジ8は、一対のブッシュ23を
介装されて、前記スクリューサポートブラケット100
の所定位置に配設される。さて、図4、図9に示すよう
に、送りネジ8とスクリューサポートブラケット100
との所定位置にはスプリング24が備えられており、送
りネジ8を一方のフランジ部20(図9の場合は,図上
右側に位置することとなるフランジ部)に設けられたス
リット列17に、スプリング24で付勢するように構成
されている。このスプリング24は、両端にフックを設
けた弓形のもので、中央部をブッシュ23に当接し、両
端をスクリュサポートブラケット100に引っ掛け、付
勢力を発揮できる構成とされている。
【0030】この構成を採用することで、送りネジ8の
スリット列17への噛み込み深さを確保することがで
き、ガタを無くすことができる。従って、ブッシュ23
の横幅は、インナー側壁32間の幅W1より短く選択さ
れており、スプリング24による付勢により、幅方向で
融通が効く構成とされている。
【0031】以上の構成により、比較的大径を取る送り
ネジ8が、アッパレール3に対して回転可能に固定支持
され、アッパレール3の切り欠き孔160を越えて突出
し、左右一対のフランジ部20に設けられたスリット列
17と噛み合うことが可能となる。又、一方のフランジ
部20に設けられたスリット列17に関しては、その噛
み込み量が大きくなる。さて、図11に示すように、送
りネジ8に形成されるネジに関して説明すると、そのネ
ジ山(歯形)が台形に形成されている。一方、スリット
列17に関しては、各スリット170は、送りネジ8の
進行方向であるレールの長手方向に沿った一対の長手方
向端縁170aと、この長手方向に対して直交する一対
の直交端縁170bとを備えた、方形開口のスリットと
して形成されている。その長手方向における開口幅(図
11に示すw)は、同図に示すように、ねじり方向で反
対(その傾きγは同一)の送りネジが、その姿勢を変え
て噛み合い可能に形成されている(図11(イ)(ロ)
は、ねじり方向が反対の送りネジが、同一のスリット1
70に噛み合った状態に対応している)。
【0032】〔別実施の形態〕 (イ) 本願装置の取付け対象は自動車に限られず、シ
ートの前後方向移動及びその位置決めを行う対象であれ
ば、任意の対象に適応できる。本願にあっては、ロアレ
ールが取り付けられる側を基台と称する。 (ロ) 上記の実施の形態にあっては、送りネジに形成
されるネジ山の形状を台形としたが、スリットを共通化
する趣旨からすれば、三角形状としても良い。 (ハ) 上記の実施の形態にあっては、スリット形状と
して方形のものを採用したが、例えば、スリットが、送
りネジの回転軸に近接する中央側部位において、レール
の長手方向における振り分け幅が他の部位より短い中央
幅狭形状のものとしてもよい。このような場合の例を図
12に示した。(イ)(ロ)において、異なったねじり
方向(傾きの絶対値γが同一で、方向が逆)のものに対
応しており、このように中央側部位が滑らかに張り出し
たもの(この張出位置をEで示す)を採用すると、送り
ネジの回転軸に近接した部位(ネジ山としては深い位
置)で噛み合うこととなり、本願にあってはスムーズな
摺動を達成しながら、ロアレールを共通化できる。この
スリットでは、ネジ山(歯形)として、方形のものも使
用可能である。さて、このようなパワースライド構造
は、送りネジのネジ山形状を三角又は台形とするととも
に、左右のスライド機構に関して、スリット列を成す各
スリットが、送りネジの進行方向であるレールの長手方
向に直交するスリット中心軸Cを有し、且つ、このスリ
ット中心軸Cに対して、前記長手方向で振り分けて位置
される開口端縁を有して構成されていればよい。 (ニ) 送りネジをスリット列に付勢する付勢手段を構
成するに、上記の実施の形態では、送りネジの軸方向で
一方の側に位置するブッシュにスプリングを備えて、付
勢構造としたが、送りネジの軸方向で両側に位置するブ
ッシュにそれぞれスプリングを備えて、付勢するものと
しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートに取り付けられた状態の本願のパワース
ライド装置の側面図
【図2】本願のパワースライド装置の平面図
【図3】本願のパワースライド装置の正面図
【図4】要部の分解斜視図
【図5】送り機構を中心とした要部の側断面図
【図6】モータ近傍の伝動構成を示す図
【図7】アッパレールとロアレールとの摺動構成を示す
断面図
【図8】送り機構の更なる詳細断面図
【図9】図8のY−Y断面図
【図10】送りネジとスリットとの噛み合い構造を示す
【図11】方形のスリットからなるスリット列と送りネ
ジの噛み合い状態の説明図
【図12】スリット中央が中窄まりのスリットからなる
スリットと送りネジの噛み合い状態の説明図
【符号の説明】
1 シート用のパワースライド装置 2 シート 3 アッパレール 4 ロアレール 5 スライド機構 6 モータ 7 減速機構 8 送りネジ 9 ロータリーケーブル 10 モータサポートブラケット 11 固定ブラケット 12 車両フロア 16 切り欠き部 17 スリット列 18 送り機構 19 摺動材 20 フランジ部 20a内向きフランジ部分 20b下降フランジ部分 20c外向きフランジ部分 24 スプリング 30 折り返し部 31 段部 32 インナー側壁 100スクリューサポートブラケット 160切り欠き孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に相対移動可能なロアレールと
    アッパレールとからなるスライド機構を一対、並設して
    備え、 前記アッパレールに備えられる送りネジが、モータの回
    転力により、前記長手方向の回転軸周りに回転するとと
    もに、前記ロアレールの前記長手方向に沿った壁面に備
    えられるスリット列に噛み合って、前記アッパレールが
    スライドするパワースライド装置であって、 前記送りネジのネジ山形状を歯先に行くに従って歯幅が
    短くなる先窄まり形状とするとともに、 前記スリット列を成す各スリットが、前記長手方向に直
    交するスリット中心軸を有し、前記スリット中心軸に対
    して対称な開口を有してなり、 異なったねじり方向の前記送りネジが前記スリット列に
    噛み合い可能に構成されているパワースライド装置。
  2. 【請求項2】 前記スリットが、前記長手方向に沿った
    一対の長手方向端縁と、前記長手方向に対して直交する
    一対の直交端縁とを備えた、方形開口のスリットである
    請求項1記載のパワースライド装置。
  3. 【請求項3】 前記スリットが、前記送りネジの回転軸
    に近接する中央側部位において、前記長手方向の開口幅
    が他の部位より短く形成してあり、前記開口幅の短い部
    位を噛み合い位置とする請求項1記載のパワースライド
    装置。
  4. 【請求項4】 前記一対のアッパレールがシートに取り
    付けられるとともに、前記一対のロアレールが基台に取
    り付けられ、前記シートを前記基台に対してスライドさ
    せる請求項1〜3の何れか一項記載のパワースライド装
    置。
JP2001255255A 2001-08-24 2001-08-24 パワースライド装置 Pending JP2003063285A (ja)

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