JP2003063204A - 車輪支持装置およびその製造方法 - Google Patents

車輪支持装置およびその製造方法

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JP2003063204A
JP2003063204A JP2001256298A JP2001256298A JP2003063204A JP 2003063204 A JP2003063204 A JP 2003063204A JP 2001256298 A JP2001256298 A JP 2001256298A JP 2001256298 A JP2001256298 A JP 2001256298A JP 2003063204 A JP2003063204 A JP 2003063204A
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wheel
power transmission
braking
brake
fixed
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JP2001256298A
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Masahiro Inoue
昌弘 井上
Yoshibumi Shige
義文 重
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/187Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with all four raceways integrated on parts other than race rings, e.g. fourth generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
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    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

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  • Braking Arrangements (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクブレーキの作動状態を検査するため
に、ナックルをハブユニットに取付けハブユニットに動
力伝達部を組込んだ構成とすると、車輪支持装置が大型
化して輸送費用が高くなり、車輪支持装置を車体に組付
ける作業が不便になるとともに、大きな労力が必要にな
る。 【解決手段】 ハブホイール9にブレーキディスクロー
タ8を固定し、取付けフランジ12の延長部30にブレ
ーキキャリパ20を取付けて軸受部Aと制動部Cとの組
品とした状態でディスクブレーキの作動状態を検査する
ようにしたことで、車輪支持装置1にナックル14を組
込む必要がなく、車輪支持装置1の大型化,大重量化,
輸送コストを抑え、車輪支持装置1の車体への組付け作
業を、容易かつ小さな労力で行い得、ナックル14を有
しない分だけ車輪支持装置1の多様化を抑えて、車輪支
持装置1の統合化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪を取付けるた
めの軸受部と、車輪を軸心回りに回転させるための動力
伝達部とを備えた車輪支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すような車輪支持装置1
があり、この車輪支持装置1における軸受部(ハブユニ
ット)2は、車体側にナックル14を介して非回転に支
持される外輪部材3と、この外輪部材3に一方列の玉1
0を介して軸心15回りに回転自在に支持されるハブホ
イール9と、前記外輪部材3に他方列の玉10を介して
軸心15回りに回転自在に支持されるとともに、前記ハ
ブホイール9に挿通する軸部7を介してハブホイール9
に回転一体に連結される等速ジョイント5の椀形外輪部
材4とから構成されている。
【0003】また車輪支持装置1は、エンジンからの駆
動力を前記ハブホイール9に伝達するための動力伝達部
21を有している。
【0004】この動力伝達部21は、前記ハブホイール
9に動力を伝達するとともにハブホイール7を軸心15
に対して傾動自在に支持するための等速ジョイント5
と、図示しないデファレンシャル側に連結される等速ジ
ョイント6と、これら等速ジョイント5,6を連結する
動力伝達軸16とから構成されている。
【0005】そして上記のような車輪支持装置1は、車
両組立工場で、動力伝達部21の等速ジョイント6を車
体側に取付けてあるデファレンシャルに連結し、また軸
受部2の外輪部材3を車体側に取付けてあるナックル1
4に固定することで車体に組込む。
【0006】続いて、ハブホイール9の外周面に形成し
たハブフランジ13に、ブレーキディスクロータ8を固
定ボルトによって固定し、ブレーキディスクロータ8に
対して制動力を付与するためのブレーキパッド32を支
持したブレーキキャリパ20を、前記ナックル14に取
付ける。
【0007】ところで、ブレーキディスクロータ8およ
びブレーキキャリパ20で構成されるディスクブレーキ
の作動状態として、ブレーキディスクロータ8のブレー
キキャリパ20に対する振れ量の検査ブレーキディスク
ロータ8に対するブレーキキャリパ20の取付け精度の
検査を行う必要がある。
【0008】しかし、上記のように車輪支持装置(動力
伝達部21)1をデファレンシャルに連結した状態では
上記検査が困難である。
【0009】そこで、車輪支持装置1をデファレンシャ
ルに連結する前に、ディスクブレーキの上記作動状態の
検査を行うために、軸受部2にナックル14を取付け、
ブレーキキャリパ20をナックル14に取付けた状態で
上記検査を行い、これら検査後に動力伝達部21を軸受
部2に組込んで納品する、といった形態が採られてい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディスクブレ
ーキの作動状態を検査するために、ナックル14をハブ
ユニット2に取付け、さらにハブユニット2に動力伝達
部21を組込むと、車輪支持装置1が大型化してしま
う。このため車輪支持装置1の輸送費用が高くなるとと
もに、車両組立工場で車輪支持装置1を車体に組付ける
作業が不便になるとともに、大きな労力が必要になる。
【0011】さらに、ナックル14の支点は車両に応じ
てさまざまであるので、車輪支持装置1が多様化してし
まうといった課題があった。
【0012】そこで本発明は、上記課題を解決し得る車
輪支持装置およびその製造方法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の車輪支持装置は、車輪を支持するための軸
受部が、車体側に組込まれる支持部材に非回転に取付け
られる固定輪と、この固定輪に転動体を介して軸心回り
に回転自在に支持される回転輪とから構成され、この回
転輪に駆動力を伝達するための動力伝達部が、一端側が
回転輪に連結され他端側が車体に取付けられたデファレ
ンシャルに連結される動力伝達軸を含み、前記車輪の回
転を制動するための制動部が、前記回転輪の外周面に径
方向外向きに突出するよう形成した固定フランジに固定
されるブレーキディスクロータと、このブレーキディス
クロータに制動力を付与するブレーキパッドを支持する
ブレーキキャリパとを含み、このブレーキキャリパが、
前記固定輪の外周面に径方向外向きに突出するよう形成
した取付けフランジに取付けられることで、前記軸受
部、動力伝達部および制動部の組品とされている。
【0014】上記のように、車輪を支持するための軸受
部、この軸受部の回転輪に駆動力を伝達するための動力
伝達部および前記車輪の回転を制動するための制動部か
らなる車輪支持装置は、車体側に組込まれる支持部材に
対して取付けられる固定輪に、転動体を介して回転輪を
組込んで軸受部を組立て、前記回転輪の外周面に径方向
外向きに突出するよう形成した固定フランジにブレーキ
ディスクロータを固定するとともに、固定輪の外周面に
径方向外向きに形成した取付けフランジに、ブレーキデ
ィスクロータに対して制動力を付与するためのブレーキ
パッドを支持するブレーキキャリパを取付けて制動部を
組立てた後、前記軸受部の回転輪に動力伝達軸の一端側
を連結して動力伝達部を組立てることで製造する。
【0015】これにより、動力伝達軸をデファレンシャ
ルに連結する前で、軸受部に制動部を組付けた後に、デ
ィスクブレーキの作動状態を検査できるので、車輪支持
装置の出荷に当たって車体側に組込まれる支持部材(ナ
ックル)を組込んでおく必要がなく、従って、従来に比
べて車輪支持装置の大型化,大重量化を抑えることがで
きる。
【0016】このため輸送費用のコストを抑えることが
できるとともに、車両組立工場での車体への組付け作業
を容易かつ小さな労力で行うことができる。
【0017】さらに車両における支持部材の支点は、車
両に応じてさまざまであることから、支持部材を有する
従来の車輪支持装置は多様化していたが、本発明の車輪
支持装置では支持部材を有しないので、その分だけ車輪
支持装置の多様化を抑え、車輪支持装置の統合化を図る
ことができる。
【0018】また上記課題を解決するために、本発明
は、前記固定輪が筒状の外輪部材とされ、回転輪が、ブ
レーキディスクロータを固定するための固定フランジを
有するハブホイールと、このハブホイールに回転一体に
取付けられる等速ジョイントの椀形外輪部材とから構成
されている。
【0019】さらに、前記動力伝達部が動力伝達軸と、
この動力伝達軸の一端側とハブホイールとを連結するた
めの等速ジョイントと、前記動力伝達軸の他端側とデフ
ァレンシャルとを連結するための別の等速ジョイントと
から構成されている。
【0020】上記構成における車輪支持装置は、前記固
定輪としての筒状外輪部材に、ブレーキディスクロータ
を固定するための固定フランジを有するハブホイールお
よびこのハブホイールに回転一体に取付けられる等速ジ
ョイントの椀形外輪部材からなる回転輪を組込んで軸受
部を組立て、前記椀形外輪部材に、動力伝達軸の一端側
を連結して動力伝達部を組立てることで車輪支持装置を
製造する。
【0021】さらに、動力伝達部を組立てる際に、動力
伝達軸の他端側に、予め車体側に取付けられているデフ
ァレンシャルに連結される別の等速ジョイントを組付け
ることで車輪支持装置を製造する。
【0022】このようにして車輪支持装置を製造するこ
とによれば、上記と同様に、動力伝達軸をデファレンシ
ャルに連結する前で、軸受部に制動部を組付けた後に、
ディスクブレーキの作動状態を検査できるので、車輪支
持装置の出荷に当たって車体側に組込まれる支持部材
(ナックル)を組込んでおく必要がなく、従って、従来
に比べて車輪支持装置の大型化,大重量化を抑えること
ができる。
【0023】このため輸送費用のコストを抑えることが
できるとともに、車両組立工場での車体への組付け作業
を容易かつ小さな労力で行うことができる。
【0024】さらに車両における支持部材の支点は、車
両に応じてさまざまであることから、支持部材を有する
従来の車輪支持装置は多様化していたが、本発明の車輪
支持装置では支持部材を有しないので、その分だけ車輪
支持装置の多様化を抑え、車輪支持装置の統合化を図る
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図5に基づい
て、本発明の実施の形態に係る車輪支持装置1の構成を
説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態に係
る車輪支持装置1は、車輪を取付けるための軸受部A
と、この軸受部Aのハブホイール9(車輪)にエンジン
からの動力を伝達してハブホイール9を軸心15回りに
回転させるための動力伝達部Bと、車輪に対して制動力
を付与するための制動部Cとを備えている。
【0026】図2に示すように、前記軸受部Aは、車体
側に組込まれる支持部材(以下「ナックル」という)1
4に軸心15回りに非回転に取付けられる筒状の外輪部
材3と、この外輪部材3に転動体としての二列の玉10
(保持器に保持されている)を介して軸心15回りに回
転自在に支持される回転体25とを備えている。
【0027】この回転体25は、前記外輪部材3の車両
アウタ側Dに配置されるとともに一方列の玉10を介し
て胴部が軸心15回りに回転自在に支持されるハブホイ
ール9と、他方列の玉10を介して軸心15回りに回転
自在に支持される、後述の第一等速ジョイント5の椀形
外輪部材4とから構成されている。
【0028】前記外輪部材3には、その外周面に径方向
外向きに突出する取付けフランジ12が形成され、この
取付けフランジ12を介して外輪部材3が前記ナックル
14に固定される。
【0029】前記椀形外輪部材4は、車両アウタ側Dに
向けて一体的に延長形成した中空状の軸部7を有し、こ
の軸部7は、前記ハブホイール9に形成された挿通穴2
6にスプライン嵌合されるとともに、軸部7は、その端
部を径方向外向きに拡径してかしめ部27を形成するこ
とでハブホイール9と一体化されている。そして、ハブ
ホイール9の胴部の外周面が一方列の玉10の内輪軌道
面として用いられ、椀形外輪部材4の外周面が他方列の
玉10の内輪軌道面として用いられる。これにより、軸
受部Aは複列アンギュラ玉軸受の構成となっている。
【0030】図の符号19は、外輪部材3の両側位置
で、外輪部材3と回転体25との間の環状軸受空間に泥
水等が侵入するのを防止するとともに、環状軸受空間内
の潤滑材が外部に漏れるのを防止するためのシール部を
示す。
【0031】図1および図5に示すように、前記動力伝
達部Bは、前記第一等速ジョイント5と、この第一等速
ジョイント5に一端側が連結される動力伝達軸16と、
この動力伝達軸16の他端側に連結されるとともに、車
体側に予め取付けられている図示しないデファレンシャ
ルに連結される第二等速ジョイント6とを備えている。
【0032】前記第一等速ジョイント5としては、ツェ
ッパタイプ(バーフィールド型)が用いられ、椀形外輪
部材4の内部に動力伝達軸16の一側端部を挿通固定す
る内輪部材17と、ハブホイール9を動力伝達軸16に
対して傾動案内するための玉11およびその保持器18
を備えている。
【0033】前記第二等速ジョイント6としてトリポー
ドジョイントが用いられ、この第二等速ジョイント6
は、外輪部材(トリポートハウジング)35と、この外
輪部材35の内周面に形成されて軸心15に平行な三対
のローラ溝36と、ジャーナル37にニードルローラ3
8を介して外嵌されてローラ溝36を転動するとともに
軸心15に対して傾動するローラ39とを有している。
また各等速ジョイント5,6は、それぞれシール用ブー
ツS1,S2を有している。
【0034】図3および図4に示すように、前記制動部
Cは、前記ブレーキディスクロータ8と、このブレーキ
ディスクロータ8に対して制動力を付与するための制動
装置28とからなる。
【0035】前記ブレーキディスクロータ8は、ハブホ
イール9の外周面に径方向外向きに形成された取付けフ
ランジ13に重ねて固定される取付け凹部29を有てい
る。
【0036】前記制動装置28は浮動型と呼ばれるもの
で、前記外輪部材3の取付けフランジ12を径方向外向
きに延長して形成した延長部30に、例えば取付けボル
ト31によって取付けられるブレーキキャリパ20と、
このブレーキキャリパ20に装着されてブレーキディス
クロータ8の一方の制動面に一方のブレーキパッド32
を圧接させるための一個のピストン34と、このピスト
ン34を押す反力でブレーキキャリパ20を軸心15方
向、すなわち車両インナ側Eへ移動させる図示しない移
動機構と、この移動機構を介してブレーキキャリパ20
が軸心15方向へ移動することでブレーキディスクロー
タ8の他方の制動面に圧接される他方のブレーキパッド
33とを備えている。
【0037】そして本発明の実施の形態では、前記軸受
部A、動力伝達部Bおよび制動部Cが一個の組品とされ
ている。
【0038】次に上記車輪支持装置1の製造方法を説明
する。図2に示すように、外輪部材3に対して一方列の
玉10を介してハブホイール9を組込み、外輪部材3に
他方列の玉10を介して第一等速ジョイント5の椀形外
輪部材4をハブホイール9の挿通穴26に軸部7を嵌合
するようにして組付け、この軸部7の端部をかしめて、
このかしめ部27によってハブホイール9と椀形外輪部
材4とを回転一体にして軸受部Aを製作する。
【0039】次に図3に示すように、ハブホイール9の
取付けフランジ13に対してブレーキディスクロータ8
の取付け凹部29を重ねるようにして、ブレーキディス
クロータ8をハブホイール9に固定する。続いて図4に
示すように、外輪部材3の取付けフランジ12の延長部
30に、取付けボルト31によってブレーキキャリパ2
0を取付ける。これによって軸受部Aと制動部Cとの組
品を製作する。
【0040】ところで、ブレーキディスクロータ8,制
動装置28で構成されるディスクブレーキの作動状態に
ついては、前述の従来技術で示したように、ブレーキデ
ィスクロータ8のブレーキキャリパ20に対する振れ量
の検査ブレーキディスクロータ8に対するブレーキキャ
リパ20の取付け精度の検査を行う必要があり、これら
の検査を軸受部Aと制動部Cとの組品を製作した後に行
う。
【0041】このように軸受部Aと制動部Cの組品を製
作した状態で、ブレーキディスクロータ8の振れ量およ
びブレーキキャリパ20の取付け精度の検査を行い、必
要に応じて部品の交換あるいは組直しを行う。
【0042】上記検査の結果が所定の基準を満たした場
合に、図5で示す動力伝達部Bにおける動力伝達軸16
の一側端部を第一等速ジョイント5の椀形外輪部材4
(軸受部A)に対して組付けて、軸受部A,制動部Cお
よび動力伝達部Bの組品とし、車両組立て工場に納品す
る。
【0043】このように本発明の実施の形態によれば、
車輪支持装置1を軸受部A、動力伝達部Bおよび制動部
Cの組品とし、その製作途中すなわち、軸受部Aと制動
部Cの組品を製作した状態で、ブレーキディスクロータ
8の振れ量およびブレーキキャリパ20の取付け精度の
検査を行って、部品の交換あるいは組直しなど適宜の処
理を行い、その後、軸受部Aと制動部Cの組品に動力伝
達部Bを組付けるので、車両組立て工場におけるブレー
キディスクロータ8の振れ量およびブレーキキャリパ2
0の取付け精度の検査が不要である。
【0044】また、ハブホイール9に対してブレーキデ
ィスクロータ8を重ねるようにして固定し、外輪部材3
に形成した取付けフランジ12の延長部30にブレーキ
キャリパ20を取付けて軸受部Aと制動部Cとの組品と
した状態でディスクブレーキの作動状態を検査するよう
にしたことにより、車輪支持装置1にナックル14を組
込む必要がなく、従って車輪支持装置1が大型化,大重
量化するのを抑えることができる。
【0045】このため車輪支持装置1の輸送コストを抑
え、加えて、車両組立工場で車輪支持装置1を車体に組
付ける作業を、従来に比べて容易かつ小さな労力で行う
ことができる。
【0046】さらに、ナックル14の支点は車両に応じ
てさまざまであることから、ナックル14を有する従来
の車輪支持装置1は多様化してしまっていたが、本発明
の車輪支持装置1ではナックル14を有しないので、そ
の分だけ車輪支持装置1の多様化を抑えて、車輪支持装
置1の統合化を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、車輪を支持するための軸受部、この軸受部の回転輪
に駆動力を伝達するための動力伝達部および車輪の回転
を制動するための制動部からなる車輪支持装置を製造す
るに際して、車体側に組込まれる支持部材(ナックル)
に取付けられる固定輪に、転動体を介して回転輪を組込
んで軸受部を組立て、回転輪に形成した固定フランジに
ブレーキディスクロータを固定するとともに、固定輪に
形成した取付けフランジに対して、ブレーキディスクロ
ータを制動するブレーキパッドを支持するブレーキキャ
リパを取付けて制動部を組立てた後、軸受部の回転輪に
動力伝達軸の一端側を連結して動力伝達部を組立てるよ
うにしたので、動力伝達軸をデファレンシャルに連結す
る前で、軸受部に制動部を組付けた後に、ディスクブレ
ーキの作動状態を検査することができ、車輪支持装置の
出荷に際して車体側に組込まれる支持部材を組込んでお
く必要がなく、従って、従来に比べて車輪支持装置の大
型化,大重量化を抑えることができる。
【0048】このため輸送費用のコストを抑えることが
できるとともに、車両組立工場での車体への組付け作業
を容易かつ小さな労力で行うことができる。
【0049】さらに車両における支持部材の支点は、車
両に応じてさまざまであることから、支持部材を有する
従来の車輪支持装置は多様化していたが、本発明の車輪
支持装置では支持部材を有しないので、その分だけ車輪
支持装置の多様化を抑え、車輪支持装置の統合化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す車輪支持装置の全
体構成を示す断面図である。
【図2】 同じく軸受部の全体構成を示す断面図であ
る。
【図3】 同じく軸受部にブレーキディスクロータを取
付けた組品の全体構成を示す断面図である。
【図4】 同じく軸受部に制動部を取付けた組品の全体
構成を示す断面図である。
【図5】 同じく動力伝達部の構成の一部を示す断面図
である。
【図6】 従来の車輪支持装置の全体構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 車輪支持装置 3 外輪部材 4 椀形外輪部材 5 第一等速ジョイント 6 第二等速ジョイント 8 ブレーキディスクロータ 9 ハブホイール 12 取付けフランジ 14 ナックル 16 動力伝達軸 25 回転体 28 制動装置 30 延長部 32 ブレーキパッド 34 ピストン A 軸受部 B 動力伝達部 C 制動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J058 AA43 AA48 AA53 AA58 BA64 FA01 3J101 AA03 AA32 AA43 AA54 AA62 AA72 BA54 BA56 FA44 FA46 FA51 GA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を支持するための軸受部が、車体側
    に組込まれる支持部材に非回転に取付けられる固定輪
    と、この固定輪に転動体を介して軸心回りに回転自在に
    支持される回転輪とから構成され、 この回転輪に駆動力を伝達するための動力伝達部が、一
    端側が回転輪に連結され他端側が車体に取付けられたデ
    ファレンシャルに連結される動力伝達軸を含み、 前記車輪の回転を制動するための制動部が、前記回転輪
    の外周面に径方向外向きに突出するよう形成した固定フ
    ランジに固定されるブレーキディスクロータと、このブ
    レーキディスクロータに制動力を付与するブレーキパッ
    ドを支持するブレーキキャリパとを含み、 このブレーキキャリパが、前記固定輪の外周面に径方向
    外向きに突出するよう形成した取付けフランジに取付け
    られることで、前記軸受部、動力伝達部および制動部の
    組品とされたことを特徴とする車輪支持装置。
  2. 【請求項2】 固定輪が筒状の外輪部材とされ、回転輪
    が、ブレーキディスクロータを固定するための固定フラ
    ンジを有するハブホイールと、このハブホイールに回転
    一体に取付けられる等速ジョイントの椀形外輪部材とか
    ら構成されたことを特徴とする請求項1記載の車輪支持
    装置。
  3. 【請求項3】 動力伝達部が動力伝達軸と、この動力伝
    達軸の一端側とハブホイールとを連結するための等速ジ
    ョイントと、前記動力伝達軸の他端側とデファレンシャ
    ルとを連結するための別の等速ジョイントとから構成さ
    れたことを特徴とする請求項2に記載の車輪支持装置。
  4. 【請求項4】 車輪を支持するための軸受部、この軸受
    部の回転輪に駆動力を伝達するための動力伝達部および
    前記車輪の回転を制動するための制動部からなる車輪支
    持装置の製造方法であって、 車体側に組込まれる支持部材に対して取付けられる固定
    輪に、転動体を介して回転輪を組込んで軸受部を組立
    て、前記回転輪の外周面に径方向外向きに突出するよう
    形成した固定フランジにブレーキディスクロータを固定
    するとともに、固定輪の外周面に径方向外向きに形成し
    た取付けフランジに、ブレーキディスクロータに対して
    制動力を付与するためのブレーキパッドを支持するブレ
    ーキキャリパを取付けて制動部を組立てた後、前記軸受
    部の回転輪に動力伝達軸の一端側を連結して動力伝達部
    を組立てることを特徴とする車輪支持装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 固定輪としての筒状外輪部材に、ブレー
    キディスクロータを固定するための固定フランジを有す
    るハブホイールおよびこのハブホイールに回転一体に取
    付けられる等速ジョイントの椀形外輪部材からなる回転
    輪を組込んで軸受部を組立て、前記椀形外輪部材に、動
    力伝達軸の一端側を連結して動力伝達部を組立てること
    を特徴とする請求項4記載の車輪支持装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 動力伝達部を組立てる際に、動力伝達軸
    の他端側に、予め車体側に取付けられているデファレン
    シャルに連結される別の等速ジョイントを組付けること
    を特徴とする請求項5記載の車輪支持装置の製造方法。
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