JP2003062905A - 熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器 - Google Patents

熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器

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JP2003062905A
JP2003062905A JP2001257673A JP2001257673A JP2003062905A JP 2003062905 A JP2003062905 A JP 2003062905A JP 2001257673 A JP2001257673 A JP 2001257673A JP 2001257673 A JP2001257673 A JP 2001257673A JP 2003062905 A JP2003062905 A JP 2003062905A
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聡 早川
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Shigeru Yoneda
茂 米田
Katsuhiko Nose
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 容器等の被覆、結束、外装などに
用いられる包装材として好適な熱収縮性ポリスチレン系
樹脂フィルム、これを用いたラベルおよび容器の提供。 【解決手段】 主収縮方向において、100℃か
ら10℃毎に150℃までの各温度で、1分間加熱する
処理後の最大熱収縮率が40%以上であり、主収縮軸方
向が円筒形断面方向となる円筒形チューブ状の透明容器
のラベル形状としてボトルに装着させ、近紫外線を照射
した場合の、下記式1で表される近紫外線の透過率の平
均値Tが0.5以下、かつフィルム表面の静摩擦係数が
0.33以下である熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィル
ム。 T=A/B (式1) A:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを透明容器に
装着させた状態でのフィルム及び容器を透過する光エネ
ルギー密度の平均値(n=10) B:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを装着させな
い状態での透明容器を透過する光エネルギー密度の平均
値(n=10)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器等の被覆、結
束、外装などに用いられる包装材として好適な熱収縮性
ポリスチレン系樹脂フィルム、特に光線による劣化を防
止する必要のある物品の包装への優れた適用性を有し、
滑り性に優れる熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、
これを用いたラベルおよび容器に関する。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムは、収縮性という機能
を有するため、接着剤や留め具等の固定手段を用いず、
フィルム自体の収縮力と賦形性によって対象物に積層一
体化させることができる。従って、積層や被覆による対
象物の機械的保護ばかりでなく、結束、封緘などの機能
も有する。さらに熱収縮フィルム自体に特殊な機能を有
する場合、積層により、対象物に後付にてその特殊機能
を付加することができる。この性質は、対象物の保存や
流通時における保護と、表示性および意匠性の付与が主
目的である包装分野に於いて有効に用いられている。例
えば、ガラス製およびプラスチック製のボトルを含む瓶
や、缶などの各種容器、及びパイプ、棒、木材、各種棒
状体などの長尺物、または枚様体等の、被覆用、結束
用、外装用又は封緘用として利用される。具体的には、
表示、保護、結束、および機能化による商品価値の向上
などを目的として、瓶のキャップ部、肩部、及び胴部の
一部又は全体を被覆する用途に用いられる。さらに、
箱、瓶、板、棒、ノートなどの被包装物を複数個ずつ集
積して包装する用途や、被包装物にフィルムを密着させ
て該フィルムにより包装する(スキンパッケージ)用途
などにも用いられる。このときフィルムにあらかじめ表
示、意匠目的の造形が付与されている場合、ラベルとい
う商品となる。
【0003】熱収縮性フィルムの素材としては、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、
脂肪族系ポリオレフィン、およびその誘導体、塩酸ゴム
などが用いられている。通常、これらの素材からなるフ
ィルムをチューブ状に成形し、例えば瓶にかぶせたり、
パイプなどを集積した後、熱収縮させることにより包装
や結束が行なわれる。しかし、従来の熱収縮性フィルム
は、いずれも耐熱性が乏しく、高温でのボイル処理やレ
トルト処理に耐えないため、食品、衛生用品、医薬品用
途に適用する場合、高温での殺菌処理ができないという
欠点がある。例えばレトルト処理を行うと、従来のフィ
ルムは処理中に破損しやすいという問題点があった。
【0004】従来の熱収縮性フィルムの場合、ポリ塩化
ビニル系樹脂からなるフィルムは、熱収縮特性は極めて
良好であるものの、ラベルとする場合などの印刷時のイ
ンクとの接着性が悪く、さらにフィルム化に際して配合
する添加剤のゲル状物を生成しやすいため、印刷面にピ
ンホールを発生し易い。さらに、環境性の点から、廃
棄、焼却が難しいという問題がある。ポリエステル系樹
脂からなるフィルムは、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性
等に優れるが、所望の熱収縮特性、接着性等を達成する
ためには精密な製造条件の制御技術が必要であり、コス
ト等の問題があった。
【0005】また、熱収縮性フィルムの有用性から、従
来、熱収縮性フィルムではないフィルム、ラベルが使用
されてきた分野にも熱収縮性フィルムが用いられるよう
になっている。特に飲料容器のラベルは、紙や熱収縮性
フィルムではないフィルムからなる貼り付けラベルから
熱収縮性ラベルに置き換わってきたものが多い。このよ
うな場合、容器及び内容物の保護のために特殊な機能が
必要とされ、特に光線による劣化を生じやすい被包装
物、例えば、緑茶、ジュース、ビール等の飲料、耐光性
の低い合成又は天然色素を含有する食品、化粧品、衛生
用品、医薬品などを収容する容器や包装物などは、被包
装物を光線、特に影響の大きい近紫外線から保護する機
能が求められている。従来の熱収縮性フィルムにおい
て、熱収縮性と被包装物の保護性を兼ね備えるものはな
かった。また熱収縮性フィルムを装着した商品が、自動
販売機によって流通する機会が増えているが、フィルム
の滑り性が低いことにより、商品の軋轢や停滞が生じ
て、復旧に手間がかかるという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱収縮率が
十分に大きく、熱収縮時にフィルムに収縮むらが発生せ
ず、美麗な外観をもち、複雑な形状の容器に装着させて
も極めて高い被覆性が得られ、光線による劣化の防止が
必要な物品の包装に最適であって、さらに滑り性に優れ
て、装着後に被装着物が軋轢や停滞することなく、搬送
可能な熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用
いたラベル、及び容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、主収縮方向に
おいて、100℃から10℃毎に150℃までの各温度
で、1分間加熱する処理後の、前記処理前の長さに対す
る長さ変化率の最大値である最大熱収縮率が40%以上
であり、主収縮軸方向が円筒形断面方向となる円筒形チ
ューブ状の透明容器のラベル形状としてボトルに装着さ
せ、熱収縮後の状態で、容器外部側から内側へ容器の回
転対称軸に垂直な方向から近紫外線を照射した場合の、
下記式1で表される近紫外線の透過率の平均値Tが0.
5以下であり、かつフィルム表面の静摩擦係数が0.3
3以下であることを特徴とする熱収縮性ポリスチレン系
樹脂フィルム、これを用いたラベルおよび容器である。 T=A/B 式1 A:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを透明容器に
装着させた状態でのフィルム及び容器を透過する光エネ
ルギー密度の平均値(n=10) B:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを装着させな
い状態での透明容器を透過する光エネルギー密度の平均
値(n=10)
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のフィルムを構成するポリ
スチレン系樹脂の構成は、後述の最大熱収縮率で表され
る熱収縮特性および近紫外線の平均透過率を現出可能で
あれば特に限定されないが、好ましくは、シンジオタク
ティック構造を有するポリスチレン系樹脂を含有するポ
リスチレン系樹脂であるのがよい。さらに好ましくは、
ポリスチレン系樹脂として、シンジオタクティック構造
を有するポリスチレン系樹脂を用いるのがよい。シンジ
オタクティック構造を有するポリスチレン系樹脂を用い
ることにより、機械的強度、加熱保存時などの耐熱性が
向上する。このようなポリスチレン系樹脂を用いること
により、ポリスチレンの密度が低く、リサイクル工程で
の分離に有利である点に加え、耐熱性、特に加熱保存時
などの耐熱性に優れ、フィルム形成後に経時的に収縮す
ることによる印刷ピッチの変化が低減し、ラベルとして
高精度の印刷を行うこともできる。更に印刷インクに含
まれる溶剤に対する耐久性も向上し、印刷性に優れる。
【0009】上記シンジオタクティック構造を有するポ
リスチレン系樹脂は、側鎖であるフェニル基および/ま
たは置換フェニル基を核磁気共鳴法により定量するタク
テイシテイにおいて、ダイアッド(構成単位が二個)で
好ましくは75%以上、さらに好ましくは85%以上で
あるのがよく、また、ペンタッド(構成単位が5個)で
好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上で
あるのがよい。
【0010】本発明に使用するポリスチレン系樹脂を構
成するポリスチレン成分としては、ポリスチレン、ポリ
(p−、m−、またはo−メチルスチレン)、ポリ
(2,4−、2,5−、3,4−、または3,5−ジメ
チルスチレン)、ポリ(p−ターシャリーブチルスチレ
ン)等のポリ(アルキルスチレン)、ポリ(p−、m
−、またはo−クロロスチレン)、ポリ(p−、m−、
またはo−ブロモスチレン)、ポリ(p−、m−、また
はo−フルオロスチレン)、ポリ(o−メチル−p−フ
ルオロスチレン)等のポリ(ハロゲン化スチレン)、ポ
リ(p−、m−、またはo−クロロメチルスチレン)等
のポリ(ハロゲン化置換アルキルスチレン)、ポリ(p
−、m−、またはo−メトキシスチレン)、ポリ(p
−、m−、またはo−エトキシスチレン)等のポリ(ア
ルコキシスチレン)、ポリ(p−、m−、またはo−カ
ルボキシメチルスチレン)等のポリ(カルボキシアルキ
ルスチレン)ポリ(p−ビニルベンジルプロピルエーテ
ル)等のポリ(アルキルエーテルスチレン)、ポリ(p
−トリメチルシリルスチレン)等のポリ(アルキルシリ
ルスチレン)、さらにはポリ(ビニルベンジルジメトキ
シホスファイド)等が挙げられる。
【0011】本発明のフィルムを構成するポリスチレン
系樹脂は、熱収縮開始温度を低くすることや、耐衝撃性
の向上を目的として、可塑化剤、相溶化剤等を、ポリス
チレン重合時あるいは重合体へ配合するのが好ましい。
【0012】本発明においては、特に、ポリスチレン系
樹脂に対し、熱可塑性樹脂および/またはゴム成分を添
加することが好ましい。上記熱可塑性樹脂としてはアタ
クチック構造を有するポリスチレン、AS樹脂、ABS
樹脂等のポリスチレン系樹脂をはじめ、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン4、ポリヘ
キサメチレンアジパミド等のポリアミド系樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィ
ン系樹脂等が挙げられる。上記ゴム成分としては、スチ
レン系化合物をその構成成分として含有するゴム状共重
合体が好ましく、スチレンとゴム成分から、それぞれ一
種以上を選んで共重合したランダム、ブロックまたはグ
ラフト共重合体が挙げられる。このようなゴム状共重合
体としては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、さらにこ
れらのブタジエン部分の一部あるいは全部を水素化した
ゴム、アクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合
体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体ゴム、アクリロニトリル−アルキルアクリレート−
ブタジエン−スチレン共重合体ゴム、メタクリル酸メチ
ル−アルキルアクリレート−ブタジエン−スチレン共重
合体ゴム等が挙げられる。上記の、スチレン系化合物を
その構成成分として含有するゴム状共重合体は、スチレ
ン単位を有するため、主としてシンジオタクチック構造
を有するポリスチレン系樹脂に対する分散性が良好であ
り、その結果、ポリスチレン系樹脂に対する物性改良効
果が大きい。特に、相溶性調整剤としては、上記のスチ
レン系化合物をその構成成分として含有するゴム状共重
合体が好適である。
【0013】ゴム成分としては、他に、天然ゴム、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ネオ
プレン、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、ウレタン
ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、ポリエーテル−
エステルゴム、ポリエステル−エステルゴム等が使用で
きる。
【0014】本発明のフィルムを構成するポリスチレン
系樹脂の重量平均分子量は好ましくは10,000以
上、さらに好ましくは50,000以上である。重量平
均分子量が10,000未満のものは、フィルムの強伸
度特性や耐熱性が低下しやすい。重量平均分子量の上限
は特に限定されないが、1,500,000以上となる
と、延伸張力の増大に伴う破断の発生等が生じることが
あるため、1,500,000未満であることが好まし
い。
【0015】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムには、静電密着性、易滑性、延伸性、加工適性、耐
衝撃性等を向上させるためや、粗面化、不透明化、空洞
化、軽量化等を目的として、他の樹脂、可塑化剤、相溶
性調整剤、無機粒子、有機粒子、着色剤、酸化防止剤、
帯電防止剤等を適宜配合できる。
【0016】本発明のフィルムを構成する素材として、
上記のようなポリスチレン系樹脂を用いることにより、
各種の熱収縮特性に優れ、ラベル形成時などのインクと
の接着性などの印刷性に優れ、フィルムの印刷面にピン
ホールなどが発生することもない。さらに、廃棄性に優
れ、焼却された場合の環境への影響も少ない。
【0017】上記のような本発明のフィルムを構成する
ポリスチレン系樹脂は、従来一般に使用される押し出し
法、カレンダー法等の方法によりフィルム状に形成され
る。フィルムの形状は、例えば平面状またはチューブ状
であり、特に限定されない。延伸方法も、従来一般に使
用されるロール延伸法、長間隙延伸法、テンター延伸
法、チューブラー延伸法等の方法を使用できる。上記方
法のいずれにおいても、延伸は逐次2軸延伸、同時2軸
延伸、1軸延伸、及びこれらの組合わせのいずれによっ
て行ってもよい。上記2軸延伸では、縦横方向の延伸は
同時に行われてもよいが、どちらか一方を先に行う逐次
2軸延伸が効果的であり、その縦横の順序はどちらが先
でもよい。本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィル
ムを製造する場合の好ましい条件について以下に示す。
延伸倍率は1.0倍から6.0倍であるのが好ましく、
所定の一方向の倍率と該方向と直行する方向の倍率が同
じであっても異なっていてもよい。延伸工程において
は、フィルムを構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)
以上(Tg+50)℃以下の温度で予熱を行うのが好ま
しい。延伸後の熱固定では、延伸を行った後に、30℃
〜150℃の加熱ゾーンを約1秒〜30秒通すことが好
ましい。また、フィルムの延伸後であって、熱固定を行
う前、もしくは行った後に、適度な度合で弛緩処理を行
ってもよい。さらに、上記延伸後、伸張あるいは緊張状
態に保ってフィルムにストレスをかけながら冷却する工
程、あるいは、該処理に引き続いて緊張状態を解除した
後にさらに冷却工程を付加してもよい。
【0018】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムの厚さは特に限定されないが、6〜250μmの範
囲であるのが好ましい。
【0019】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムは、主収縮軸方向が円筒形断面方向となる円筒形チ
ューブ状の透明容器のラベル形状としてボトルに装着さ
せ、熱収縮後の、容器外部側から内側へ容器の回転対称
軸に垂直な方向から近紫外線を照射した場合の、下記式
1で表される近紫外線の透過率の平均値Tが0.5以下
である必要がある。好ましくは、近紫外線の透過率の平
均値Tが0.2以下、さらに好ましくは0.1以下、こ
とさらに好ましくは0.08以下であるのがよく、特に
好ましくは0.06以下である。近紫外線の透過率の平
均値Tが0.5を超えると、本発明の熱収縮性ポリスチ
レン系樹脂フィルムによる被包装物に対する遮光性が低
くなり、被包装物の光線による劣化を防止できない。 T=A/B 式1 A:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを透明容器に
装着させた状態でのフィルム及び容器を透過する光エネ
ルギー密度の平均値(n=10) B:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを装着させな
い状態での透明容器を透過する光エネルギー密度の平均
値(n=10)
【0020】所望の近紫外線の平均透過率Tを得るため
の方法としては、熱収縮性フィルムを構成するポリスチ
レン系樹脂の種類や配合比の選択や、フィルムの結晶性
や相溶性の調節、厚みの調節、遮光剤、光吸収剤、UV
吸収剤、選択的光吸収剤等のフィルム中への配合および
/またはフィルム面への塗布、フィルム面への印刷等に
よる着色などの画像の形成、画像面積の増大、画像パタ
ーンの密度増大、画像濃度の増大などが挙げられる。さ
らに、ラベルとして被包装物に装着する際の被覆面積の
増大や、フィルムの熱収縮特性あるいは熱収縮条件の調
整による被包装物への密着強度の増大によっても、近紫
外線の平均透過率Tを低くすることができる。
【0021】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムは、主収縮方向において、100℃から10℃毎に
150℃までの各温度で、1分間加熱する処理後の、前
記処理前の長さに対する長さ変化率の最大値である最大
熱収縮率が40%以上である必要がある。最大熱収縮率
が40%未満であると、一般に使用されるボトルの胴部
分のラベル(胴ラベル)として使用する場合に収縮が不
足し、ボトルに密着させにくくなって、例えばPETボ
トル様の容器などは底部から肩部への全面に密着させる
ことができず、遮光性が不足する。好ましくは最大熱収
縮率が60%以上であるのがよい。最大熱収縮率が60
%以上であると、PETボトル様の容器などの底部から
首部のほぼ全面に密着させることができる。さらに好ま
しくは70%以上であるのがよい。最大熱収縮率が70
%以上であると、PETボトル様の容器などの底部から
首部の上部まで全面に密着させることができる。特に好
ましくは75%以上であるのがよい。最大熱収縮率が7
5%以上であると、ビール瓶様の容器などの底部から首
部の上部まで全面に密着させることができる。
【0022】最大熱収縮率を上記範囲方法とする方法と
しては、例えば、熱収縮性フィルムを構成する樹脂の種
類や配合比、可塑剤などの添加剤の配合、フィルムの製
造条件の調整、特に高延伸倍率化、延伸温度を低めに設
定する、フィルムの結晶化度を調整するなどの方法が挙
げられる。
【0023】本発明の熱収縮性フィルムは、主収縮軸方
向が円筒形断面方向となる円筒形チューブ状の透明容器
のラベル形状としてボトルに装着させ、熱収縮後の状態
で、フィルム表面の静摩擦係数が0.33以下である必
要がある。上記静摩擦係数が0.33以下であると、ホ
ットベンダー等の保温自動販売装置中でフィルムの被装
着物が軋轢や停滞を生じることなく、搬送可能となる。
好ましくは、上記静摩擦係数が0.27以下、さらに好
ましくは0.21以下であると、搬送性が向上する。さ
らに、上記静摩擦係数が0.18以下、特に好ましくは
0.14以下であると、フィルムの被装着物をホットベ
ンダー等の保温自動販売装置に補充する際の滑り性も向
上し、補充作業の作業性も向上する。
【0024】上記静摩擦係数を上記範囲方法とする方法
としては、例えば、フィルムの表面に滑剤の含有などに
より易滑性を有する層を形成する方法や、滑剤をフィル
ム中に含有させる方法が挙げられる。上記滑剤として
は、無機系不活性粒子、有機系不活性粒子などが挙げら
れる。無機系不活性粒子としては、シリカ、アルミナ、
酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄等の金属酸化
物、アルミナ/シリカ複合酸化物、カオリン、タルク、
ゼオライト、ムライトなどの天然または合成酸化物、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、フッ化カルシウムなどの
難溶性無機金属塩などが挙げられる。有機系不活性粒子
としては、架橋ポリスチレン系樹脂粒子、架橋ポリアク
リル酸エステル系樹脂粒子、架橋ポリメタクリル酸エス
テル系樹脂粒子、シリコーン粒子等が挙げられる。上記
粒子の表面改質を行ったものでも良い。これらの滑剤は
1種を単独で用いても、2種以上を併用しても良い。上
記滑剤の平均粒子径は、所望の静摩擦係数の点から、
0.1〜5μmの範囲であるのが好ましく、形状は特に
限定されない。また、フィルム中に含有させる場合の、
滑剤の配合量は所望の静摩擦係数に応じて適宜設定され
るが、フィルムの構成成分に対し10000ppm以下
となるようにするのが好ましい。
【0025】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムは、容器等の被覆、結束、外装などに用いられる包
装材として好適に用いられ、本発明のフィルムを用いる
ことにより美麗な外観を得ることができる。特に、本発
明のフィルムにより構成されるラベルは、被覆性に優
れ、容器の包装用として好適である。本発明の熱収縮性
ポリスチレン系樹脂フィルム及びラベルは、被覆面積が
大きい物品や、複雑な形状の物品、例えば細い首部を有
する容器などであっても、全体を均一に被覆できる。ま
た本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムは、加
熱保存容器への優れた適用性を有し、本発明のフィルム
により構成されるラベルを装着した容器等は、収縮後に
高温条件下にさらされても、ラベルがその外観を安定し
て保持する。また、外部からの機械的な刺激や光線から
被包装物を保護でき、被包装物の劣化を防止できる。ま
た、滑り性に優れるため、装着後に被装着物が軋轢や停
滞することなく、搬送可能である。従って、本発明の熱
収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム及びラベルは耐熱プ
ラスチックボトル、ガラス瓶、金属容器、陶磁器等の種
々の容器の包装用として使用することができ、緑茶、ジ
ュース、ビール等の飲料、耐光性の低い合成又は天然色
素を含有する食品、化粧品、衛生用品、医薬品などを収
容する容器や包装物などの包装に好適である。
【0026】以下に、試験例、実施例を用いて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0027】試験例 1.試験方法 (1)近紫外線の透過率 実施例1〜4、比較例1、2,4の熱収縮性ポリスチレ
ン系樹脂フィルムを、主収縮軸方向が下記容器の回転対
称軸に垂直な方向となるように、主収縮方向と直行する
方向の長さが23cmの円筒形チューブ状である透明容
器のフルラベル形状に形成し、透明な1.0リットルの
角形PETボトルに装着後、後述の試験(3)と同様に
して熱収縮させた。細い棒の先に半導体UVセンサー
(浜松ホトニクス製、G3614)をとりつけた計測器
を結線し、出力および光エネルギー密度(mW/cm
2)を較正して、上記ボトルの口部のキャップ中央に設
けられた直径5mmの穴から、上記計測器をボトル内に
ボトルの回転対称軸に添って挿入した。光源(松下電器
社製ブラックライトブルーFL15BL−B、15W、
41cm)を、その中心軸が上記ボトルの回転対称軸か
ら15cm離れて、容器とほぼ平行に並ぶように配置
し、容器外部側から内側へ容器の回転対称軸に垂直な方
向からの近紫外線を照射した。ボトルの回転対称軸に添
って上記半導体UVセンサーを移動させ、ボトルの不透
明部分を除いた底部から口部までを10等分した各箇所
において、フィルム及びボトルを透過する光エネルギー
密度を測定し(A1〜A10)、この平均値Aを求め
た。次ぎに熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを除去
し、上記と同様にして、同一の測定個所で透明容器を透
過する光エネルギー密度を測定し(B1〜B10)、こ
の平均値Bを求めた。上記A,Bより、下記式1で表さ
れる近紫外線の透過率の平均値Tを算出した。なお、比
較例4のフィルムは、半調印刷を施した部分がボトルの
下半分を被覆するようにした。また、比較例3のラベル
を同様にボトルに装着して、近紫外線の透過率の平均値
Tを求めた。なお、「主収縮方向」は、フィルムの縦方
向及び横方向について、下記の最大熱収縮率を測定し、
該最大熱収縮率の大きい方向を主収縮方向とした。実施
例及び比較例のフィルムにおいては横方向が主収縮方向
であった。 T=A/B 式1 A:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを透明容器に
装着させた状態でのフィルム及び容器を透過する光エネ
ルギー密度の平均値(n=10) B:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを装着させな
い状態での透明容器を透過する光エネルギー密度の平均
値(n=10)
【0028】(2)最大熱収縮率 実施例1〜4、比較例1,2,4の熱収縮性ポリスチレ
ン系樹脂フィルム、および比較例3のラベルを、主収縮
方向を長手方向として、幅15mmとなるように裁断
し、長手方向に200mm間隔で標線を記して試験片と
した。100℃から10℃毎に150℃までの各温度に
設定した熱風循環式恒温器((株)鵬製作所製、FX−
1:ダンパー閉、クイックヒーターON)中に、試験片
が恒温器の中央に位置するように静置し、それぞれ1分
間加熱した。恒温器中から、試験片を取り出して冷却し
た後、標線間の距離(X:単位mm)を測定し、処理後
の処理前の長さに対する長さ変化率D(単位%)を下記
の式2を用いて算出した。この長さ変化率Dの内、最大
値を最大熱収縮率とした。 D(%)={(200−X)/200 }×100 式2
【0029】(3)収縮斑 実施例1〜4、比較例1、2,4の熱収縮性ポリスチレ
ン系樹脂フィルムにメタリック裏印刷を施し、後述のP
ETボトル用ラベルとなるサイズ(主収縮方向が円形の
断面となり、主収縮方向と直行する方向の長さが23c
m)の円筒形にチューブ化してラベルを形成した。上記
ラベル、およびメタリック裏印刷を施した比較例3のラ
ベルを1.0リットルの角形PETボトルに被せ、シュ
リンクトンネルを通過させた。シュリンクトンネルにお
ける条件は、第1ゾーンが100℃で滞留時間4.5
秒、第2ゾーンが140℃で滞留時間5秒とした。シュ
リンクトンネル通過後、熱収縮したラベルの収縮むらに
よる印刷の濃淡を目視により、下記の基準に従って評価
した。なお、比較例4のフィルムは、半調印刷を施した
部分がボトルの下半分を被覆するようにした。 ◎;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が認められず、非常に
良好 ○;むら、しわ、ゆるみ等の欠点がほとんど認められ
ず、良好 △;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が明確に認められ、良
好でない ×;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が多く、不良
【0030】(4)フィルム表面の静摩擦係数 上記(3)の収縮斑評価に使用した、実施例1〜4、比
較例1、2、4の熱収縮性フィルムからなるラベル、比
較例3のラベルを装着したボトル(加熱後)に1.0リ
ットルの水を充たし、キャップにより密封した。該ボト
ルを、ステンレス角形バット(420mm×630mm
×150mm、SUS 304製、2枚取、(株)井内
盛栄堂)内の中央に、ボトルの長手方向とバットの長手
方向が直交するように横向きに載置して、バットの短辺
の一方を小型ジャッキにより徐々に持ち上げ、傾斜法に
よりフィルム(ラベル)表面の静摩擦係数を下記式3を
用いて測定した。 静摩擦係数=tanθ 式3 θ(単位 deg):ボトルが滑り始めるバットの持ち
上げ角
【0031】2.試験結果 上記試験(1)〜(4)の結果を表2に示す。
【0032】
【実施例】実施例1 構成成分として4−メチルスチレンを40mol%共重
合してなるシンジオタクティックポリスチレン(重量平
均分子量300000)を主体樹脂とし、構成成分とし
てスチレンを25wt%となるよう共重合してなるスチ
レン−ブタジエン共重合ゴムをゴム成分として、重量比
で8対2(主体樹脂/ゴム成分)の割合で混合した組成
物100重量部に対して、相溶性調整用に改質剤とし
て、ハイスチレンゴム(スチレン−ブタジエン共重合体
ゴム、構成成分としてスチレンを85wt%となるよう
含有)を5重量部、滑剤として、平均粒子径0.85μ
mの非晶質アルミノシリケート粒子をフィルム構成成分
に対し2000ppmとなるように配合して溶融昆練し
ポリマーチップとした後、乾燥した。これを245℃で
溶融し、800μmのリップギャップを有するTダイか
ら押し出して、40℃の冷却ロールに静電印加法により
密着させて冷却固化し、無定形シートを得た。該無定形
シートを、110℃に予熱し、延伸温度90℃で横方向
に倍率5.0倍に延伸した後、60℃で15秒熱固定処
理を行って、厚さ50μmの熱収縮性ポリスチレン系樹
脂フィルムを得た。該フィルムの片面の全面に半調印刷
により画像を形成し、実施例とした。
【0033】実施例2 改質剤を、ハイスチレンゴムの水素添加物とし、滑剤と
して、平均粒子径1.80μmのシリカ粒子をフィルム
構成成分に対し2500ppmとなるように配合した以
外は、実施例1と同様にして、厚さ50μmの熱収縮性
ポリスチレン系樹脂フィルムを得た。
【0034】実施例3 改質剤を、ポリブタジエンにスチレンをグラフト共重合
したスチレングラフトポリブタジエン(グラフト率10
0重量%)とし、滑剤として、平均粒子径2.00μm
の架橋アクリル系樹脂粒子をフィルム構成成分に対し2
000ppmとなるように配合した以外は、実施例1と
同様にして、厚さ50μmの熱収縮性ポリスチレン系樹
脂フィルムを得た。
【0035】実施例4 改質剤を、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレン量
25重量%)にスチレンをグラフト共重合したスチレン
グラフトスチレン−ブタジエンゴム(グラフト率100
重量%)とし、滑剤として、平均粒子径1.50μmの
架橋スチレン系樹脂粒子をフィルム構成成分に対し20
00ppmとなるように配合した以外は、実施例1と同
様にして、厚さ50μmの熱収縮性ポリスチレン系樹脂
フィルムを得た。
【0036】比較例1 延伸倍率を2.0倍とし、滑剤として、平均粒子径1.
0μmの炭酸カルシウム粒子をフィルム構成成分に対し
400ppmとなるように配合した以外は、実施例1と
同様にして、厚さ50μmの熱収縮性ポリスチレン系樹
脂フィルムを得た。
【0037】比較例2 主体樹脂を、共重合成分を含有しないシンジオタクティ
ックポリスチレンとし、主体樹脂と、ゴム成分である、
構成成分としてスチレンを25wt%となるよう共重合
してなるスチレン−ブタジエン共重合ゴムとの混合比
を、重量比で5対5(主体樹脂/ゴム成分)で混合した
組成物を用い、滑剤として、平均粒子径1.0μmの炭
酸カルシウム粒子をフィルム構成成分に対し400pp
mとなるように配合し、さらに改質剤を使用しない以外
は、実施例1と同様にして、厚さ50μmの熱収縮性ポ
リスチレン系樹脂フィルムを得た。
【0038】比較例3 滑剤として、平均粒子径0.85μmの非晶質アルミノ
シリケート粒子をフィルム構成成分に対し400ppm
となるように配合した以外は実施例1と同様にして厚さ
50μmの熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを得、
主収縮軸方向が円筒形断面方向となり、主収縮方向と直
行する方向の長さが10cmの円筒形チューブ状である
透明容器のラベル形状に成形してラベルとした。
【0039】比較例4 フィルムの片面の半分のみに半調印刷により画像を形成
した以外は、実施例1と同様にして、厚さ50μmの熱
収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを得た。
【0040】
【発明の効果】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フ
ィルムは、実用上充分に熱収縮率が大きく、熱収縮時
に、収縮工程での温度のゆらぎや不均一にかかわりなく
均等に収縮して、収縮むらが発生せず、美麗な外観を呈
する。さらに収縮後に高温条件下にさらされても、たる
みやしわが発生せず、その外観を安定して保持し、装着
後に被装着物が軋轢や停滞することなく、搬送可能であ
り、好適に使用できる。また、外部からの機械的な刺激
や光線から被包装物を保護でき、被包装物の劣化を防止
できる。
【表1】 主体樹脂 PS1:4−メチルスチレン共重合シンジオタクティッ
クポリスチレン PS3:シンジオタクティックポリスチレン ゴム成分 G1:スチレン(25wt%)−ブタジエン共重合体 改質剤 a:ハイスチレンゴム(スチレン85wt%) b:ハイスチレン水添物 c:スチレングラフトポリブタジエン d:スチレングラフト−スチレンブタジエンゴム 滑剤 K1:非晶質アルミノシリケート粒子(平均粒径0.8
5μm) K2:シリカ粒子(平均粒径1.80μm) K3:架橋アクリル系樹脂粒子(平均粒径2.00μ
m) K4:架橋スチレン系樹脂粒子(平均粒径1.50μ
m) K5:炭酸カルシウム粒子(平均粒径1.00μm)
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CET C08J 5/18 CET // B29K 25:00 B29K 25:00 105:02 105:02 B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 25:06 C08L 25:06 (72)発明者 早川 聡 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 多保田 規 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 米田 茂 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 (72)発明者 野瀬 克彦 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 Fターム(参考) 3E062 AA09 JA04 JA08 JB05 JC02 JC05 3E067 AA11 AB99 AC01 AC03 BA21A BB14A BC03A CA01 CA13 CA30 EC28 FA01 FB01 FC02 GD05 GD09 GD10 3E086 AA22 AB01 AD16 BA02 BA15 BB23 BB55 BB67 CA40 4F071 AA22 AA80 AF28Y AF30Y AF61Y AG28 AH04 AH06 BB07 BC01 4F210 AA13 AC03 AE01 AG01 AH54 AH81 AR12 RC02 RG04 RG43 RG67

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主収縮方向において、100℃から10
    ℃毎に150℃までの各温度で、1分間加熱する処理後
    の、前記処理前の長さに対する長さ変化率の最大値であ
    る最大熱収縮率が40%以上であり、主収縮軸方向が円
    筒形断面方向となる円筒形チューブ状の透明容器のラベ
    ル形状としてボトルに装着させ、熱収縮後の状態で、容
    器外部側から内側へ容器の回転対称軸に垂直な方向から
    近紫外線を照射した場合の、下記式1で表される近紫外
    線の透過率の平均値Tが0.5以下であり、かつフィル
    ム表面の静摩擦係数が0.33以下であることを特徴と
    する熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム。 T=A/B 式1 A:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを透明容器に
    装着させた状態でのフィルム及び容器を透過する光エネ
    ルギー密度の平均値(n=10) B:熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムを装着させな
    い状態での透明容器を透過する光エネルギー密度の平均
    値(n=10)
  2. 【請求項2】 シンジオタクティック構造を有するポリ
    スチレン系樹脂を含有するポリスチレン系樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の熱収縮性ポリスチレン
    系樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の熱収縮性ポリス
    チレン系樹脂フィルムから構成されることを特徴とする
    ラベル。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のラベルを装着してなる容
    器。
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