JP2003062814A - 木質製品の製造方法と同木質製品 - Google Patents

木質製品の製造方法と同木質製品

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JP2003062814A
JP2003062814A JP2001258038A JP2001258038A JP2003062814A JP 2003062814 A JP2003062814 A JP 2003062814A JP 2001258038 A JP2001258038 A JP 2001258038A JP 2001258038 A JP2001258038 A JP 2001258038A JP 2003062814 A JP2003062814 A JP 2003062814A
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Nobuhiko Takahashi
伸彦 高橋
Tatsuya Mori
達也 森
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KAMINOHO KOKUSANZAI KAKO KYODO
KAMINOHO KOKUSANZAI KAKO KYODO KUMIAI
REIL FLOWER KK
Komatsu Ltd
Original Assignee
KAMINOHO KOKUSANZAI KAKO KYODO
KAMINOHO KOKUSANZAI KAKO KYODO KUMIAI
REIL FLOWER KK
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性の向上が達成できると共に、木質製品に
生じる寸法変化を効率よく抑えることを可能にした製造
方法を提供すると共に、更には、製品化されたのちの形
態、製品強度、寸法の安定性に優れた木質製品を提供す
る。 【解決手段】製造用型に充填する木質原料の含水率を6
0%以下とし、製造用型内に充填した木質原料を圧縮成
形する。圧縮成形した木質原料を圧力容器内にセットし
たのち、圧力容器内に高圧水蒸気を充満させ、高圧水蒸
気の雰囲気中において所定時間放置して固定硬化させ
る。所定時間経過後、圧力容器内の圧力を開放して大気
圧に減圧し、圧力容器内で固定硬化した木質原料を乾燥
させる。木質製品の含水率x(%)と縦弾性係数y(M
Pa)との関係が、y=y1 −y2、 y=y3 −y4
ただし、y1 =−10.6x1 +670、 y2 =−
6.8x2 +443 y3 =−5.1x3 +450、
4 =−2.3x4 +26310≦x1 ,x2 ≦40、
40<x3 ,x4 ≦60の関係を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、木材粉、木材小片、木
材繊維等の木質原料を使って各種の形態をなす木質製品
を製造する製造方法と、同製造方法により製造された木
質製品に係わり、更に詳しくは、木質製品の効率的な製
造方法、及び形状、強度、寸法精度の安定性に優れた木
質製品を提供することに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、木材粉、木材小片、木材繊
維、竹材繊維、枝葉、木材薄板等の木質原料を、接着剤
を全く使用することなく、或いは微量の接着剤を使用し
てボード状、柱状、棒状、塊状、或いは立体形状等の各
種の形態に形成した木質製品が知られている。
【0003】この種の木質原料を使用して木質製品を連
続的に製造する方法が、例えば特開平11−34250
4号公報に開示されている。同公報に開示された木質製
品の製造方法にあっては、先ず、製造用型に木質原料を
充填し、この製造用型を加熱装置に入れて高圧水蒸気下
で加熱し、木質原料を軟化させる。続いて、前記製造用
型を加熱装置から取り出して圧縮装置にセットする。製
造用型内に押え部を押し込んで、充填されている木質原
料を圧縮したのち、押え部をロック機構にて押し込み位
置にロックする。
【0004】次いで、前記製造用型を圧縮装置から取り
出して加熱装置に入れる。製造用型内に圧縮状態で充填
されている木質原料を高圧水蒸気下で加熱したのち、木
質原料を圧縮したままの状態で製造用型を加熱装置中に
放置し、或いは加熱装置から取り出して冷却することに
より固定化する。最後に、前記ロック機構のロックを解
除し、押え部を取り外して製造用型から脱型することに
より所望の形態をなす木質製品を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、木質原料を軟
化させる時間は、軟化した木質原料を圧縮する時間より
も長時間を要する。上記特開平11−342504号公
報に開示された木質製品の製造方法は、単一の製造用型
毎に木質原料を軟化させる処理を施したのち、軟化した
木質原料を次の圧縮工程へと移行させている。このた
め、木質原料の軟化に多大な時間がかかり、木質製品の
製造効率が低下するという問題があった。
【0006】また、上記従来の製造方法は、製造用型に
充填した木質原料を予備圧縮すると共に、予備圧縮した
複数の製造用型を段積みしたのち、固化、乾燥処理を行
なう必要があった。そのため、軟化処理、圧縮処理、固
定化処理を複数の製造工程を連続して行うことにより木
質製品の製造効率を向上させる工夫がなされている。
【0007】しかしながら、木質原料を予備圧縮する
と、加熱処理時において製造用型に充填した木質原料内
部への熱の通りが悪くなり、加熱処理に要する時間が多
大となるばかりでなく、木質原料を加熱するための熱が
製造用型に多量に奪われることが起き、軟化効率が悪化
していた。特に、複数の製造用型を段積みして軟化する
場合には、木質原料が製造用型で囲まれ、木質原料を加
熱する熱が製造用型により多量に奪われるため、軟化効
率がさらに悪化していた。
【0008】ところで、木質製品は水を吸収しやすく、
吸水により膨潤して柔軟になり、その膨潤に伴い内部に
空隙が増大することにより強度が低下する。特に、圧縮
状態で固化された木質製品は、水を含むことによる膨潤
の他に、元の状態に復元しようとする回復現象が起きる
ことにより木質原料の圧縮形態を解除しようとする働き
をする。このことは、単に木質製品の寸法変化だけでな
く、木質製品の剥離や崩れなどの原因に繋がる。
【0009】また、上述のごとき軟化工程、圧縮工程及
び固定化工程の一連の工程から構成される製造ラインの
うちの軟化工程には、熱水、温水等に浸漬する方法、高
温高圧水蒸気下に放置する方法などがある。この場合に
は、特に、上記軟化工程以降の各工程中で木質原料に含
まれる水分を最小限に除去しておかなければ、成形後の
製品強度が低下するばかりでなく、最終製品としての外
観のみならず品質の低下をもたらすものである。
【0010】しかも、製品対象となる木質原料は、各処
理を終えたのちにも極めて寸法変化が起こりやすい条件
下にあり、成形条件や処理時間などの幾つかの条件を満
足しなければ、木質製品の製造後に圧縮の回復が起こ
り、形状や寸法の安定性の確保が難しい。
【0011】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、生産性の向上が達成できると共
に、木質製品に生じる寸法変化を効率よく抑えることを
可能にした製造方法を提供することを目的とし、更に
は、製品化されたのちの形態、強度、寸法の安定性に優
れた木質製品を提供することをも目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本件発明者
等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねたところ、
製品化される以前における木質原料の含水率が、ある特
定の範囲内を満足すれば、その製造後の木質製品の含水
率及び縦弾性係数が、適正な領域内に維持して安定化
し、製品として実用上に問題が生じないことを知った。
すなわち、本発明は、成形前に初期の目的に沿った所定
の含水率を有する木質原料を、圧縮及び固定硬化に続い
て積極的に乾燥を行うことにより、製品化されたのちに
も前記含水率を越えてまで水分を含むことがなくなり、
しかも適正な縦弾性係数を有する木質製品は、製品JI
S規格に基づく撓み寸法を満足するようになり、形態、
製品強度、寸法の安定した状態で実用に耐え得るように
なる。
【0013】本件請求項1に係る発明は前述の検討結果
から導出された発明であり、木材粉、木材小片、木材繊
維等の木質原料からなる木質製品を製造する製造方法で
あって、製造用型に充填する木質原料の含水率を60%
以下とする工程、前記製造用型内に充填した木質原料を
圧縮成形する工程、圧縮成形した木質原料を圧力容器内
にセットしたのち、圧力容器内に高圧水蒸気を充満さ
せ、高圧水蒸気の雰囲気中において所定時間放置して固
定硬化させる工程、及び前記固定硬化させる工程の完了
後に前記木質原料(1) を乾燥させる工程を含んでなるこ
とを特徴とする木質製品の製造方法である。
【0014】本発明製造方法は、先ず、自然乾燥させた
含水率が60%以下の木質原料を予め用意しておく。次
に、含水率を60%以下の木質原料を製造用型に所定量
充填したのち圧縮成形する。次いで、圧縮した木質原料
を圧力容器内の高圧水蒸気下で所定の温度、時間をもっ
て固定硬化する。
【0015】含水率が60%以下の木質原料を圧縮・固
定硬化すると、軟化された木質原料の表面同士は物理的
な係合を強固に且つ細かく生じると共に、木質原料中に
含まれる樹液、リグニンやヘミセルロース等の木材成分
が軟化して流動化し、流動性を得た木材成分の一部が圧
縮により搾り出される。このとき、圧縮により搾り出し
た前記木材成分が粘性を持つと共に、圧縮した木質原料
の内部に高圧水蒸気が浸透して化学反応(縮合)を起こ
すことにより、圧縮した木質原料が寸法的に安定した状
態で固定硬化する。
【0016】このように、物理的接着と化学的接着とが
有機的に結び付くことにより、接着剤を用いなくても、
強力な自己接着性及び良好な形態安定性が得られるよう
になる。木質原料の含水率が60%を越えると、木質原
料中に含まれる樹液等の木材成分の粘性等が不足して自
己接着性及び形態安定性が得られないため、あまり実用
的には馴染まない。
【0017】元々、含水率が60%以下である木質原料
は圧縮処理に必要な軟化状態を有しているため、軟化工
程、圧縮工程及び固定化工程などの一連の工程から構成
される製造ラインのうちの軟化工程を不要にする。その
圧縮成形は、圧縮前の木質原料の厚みに対して約3/4
程度になるまで圧縮することが好ましく、次の固定化処
理では、圧縮した状態の木質原料を圧力容器内に約1
0.2気圧、約180℃の温度の高圧水蒸気下で、約1
0分間放置することが好ましい。
【0018】請求項2に係る発明では、前記固定硬化さ
せる工程の完了後の所定時間経過後に、前記圧力容器内
の圧力を開放して大気圧まで減圧して、前記圧力容器内
で前記木質原料を乾燥させることを含んでいる。この発
明では、木質原料を所要の圧縮状態に固定化したのち、
前記圧力容器内の圧力を大気圧に減圧した状態を保ちな
がら、固定化した木質原料を積極的に乾燥している。初
期の目的とする含水率が60%を越えると、木質原料の
物性に変化を生じるため、木質原料を所要の圧縮状態に
固定化させたのち、更に木質原料の含水率を制御する必
要がある。従って、製品化されたのちにも前記含水率を
越えてまで寸法的に変化することはなくなり、製品形態
の崩れや剥がれ等の発生が生じない。
【0019】本発明製造方法は、圧力容器内で木質原料
を所要の圧縮状態に固定化したのち、更に同一の圧力容
器内で木質原料を乾燥するため、木質原料の固定化工程
と、その固定化以降の乾燥工程とを単一の圧力容器内で
連続して行うことが可能となり、製造効率を極めて向上
させることができる。
【0020】また、本発明製造方法は、従来のごとく単
一の製造用型毎に木質原料を軟化させることなく、60
%以下の含水率を有する予め軟化した状態にある木質原
料を製造用型に充填して圧縮成形するため、製造用型の
容積よりも多い大量の木質原料を予め準備しておけばよ
く、所要の軟化状態で木質原料を複数の製造用型にそれ
ぞれ所定量充填して圧縮成形する前に、木質原料を軟化
させる必要がない。従って、木質原料の充填と、充填し
た木質原料の圧縮成形、又はその圧縮成形以降の処理と
を同時に且つ迅速に行うことが可能となり、製造効率を
極めて向上させることができるようになる。
【0021】請求項3に係る発明は、前記圧力容器内の
乾燥時間を3〜60分間に設定することを特徴としてい
る。この発明によれば、木質原料を所要の圧縮状態に固
定化したのち、圧力容器内の圧力を大気圧に保持しなが
ら、固定化した木質原料を前記圧力容器内で乾燥する
が、その際、固定化した木質原料を前記圧力容器内の大
気圧以下の雰囲気中に3〜60分間放置することが有効
である。
【0022】また、この発明にあっては、固定化した木
質原料を前記圧力容器内の余熱により乾燥することもで
きる。前記圧力容器内の余熱を使って前記木質原料を乾
燥すれば、乾燥処理に使用する装置を必要とすることも
なくなり、製造ラインの省スペース化を確実に達成する
ことができる。更に、熱源、電力等に使われる燃費、設
備管理費等をも大幅に削減させることができる。
【0023】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の製造方法により得られる所望の形態を有
する木質製品であって、同木質製品の含水率x(%)と
縦弾性係数y(MPa)とが、y=y1 −y2 、 y=
3 −y4 ただし、y1 =−10.6x1 +670、
2 =−6.8x2 +443、 y3 =−5.1x3
450、 y4 =−2.3x4 +263、 10≦
1 ,x2 ≦40、 40<x3 ,x4 ≦60の関係を
満足することを特徴としている。
【0024】ここで、製品化された木質製品は一定の弾
性限度内において、その木質原料固有の縦弾性係数を有
していることは一般に知られた事項である。この発明に
あっては、木質原料固有の性質を縦弾性係数を用いて表
すことにより、例えば木質製品の性質を特定することと
した。その結果、木質製品の含水率x(%)と縦弾性係
数y(MPa)との関係が、ある特定の条件を満足して
いれば、前記木質製品としての機能を奏することが判明
した。
【0025】この発明は、木質製品の縦弾性係数は木質
原料の成形条件や熱処理条件等により変わるため、実用
に耐え得る製品後の適正な縦弾性係数の遷移の上限及び
下限を規定したものである。すなわち、木質製品の含水
率xと縦弾性係数yとの関係が、前記含水率xを10〜
40%以下とするときは、前記含水率xの値に対する縦
弾性係数yの各上限値を結んで得られる直線をy1 =−
10.6x1 +670とし、前記含水率xに対する縦弾
性係数yの各下限値を結んで得られる直線をy2 =−
6.8x2 +443とする。ただし、このときの木質製
品の含水率x1 ,x2 に見合った縦弾性係数y1 ,y2
は、10≦x1 ,x2 ≦40の間に囲まれる領域内でな
ければならない。
【0026】好ましくは、木質製品の含水率xの最小値
は10%程度が望ましい。この含水率xが10%よりも
減小すると、本発明の初期の目的とする木質製品の縦弾
性係数yの範囲内を越えるため、製品強度が低下して木
質製品の破壊や破損などを生じやすくなり、あまり実用
的には馴染まない。
【0027】更に、木質製品の含水率xを40〜60%
とするとき、含水率xの値に対する縦弾性係数yの各上
限値を結んで得られる直線をy3 =−5.1x3 +45
0とし、前記含水率xの値に対する縦弾性係数yの各下
限値を結んで得られる直線をy4 =−2.3x4 +26
3とする。ただし、このときの木質製品の含水率x3
4 に見合った縦弾性係数y3 ,y4 は、40<x3
4 ≦60の間に囲まれる領域内でなければならない。
前記含水率x3 ,x4 が60%よりも増えると、上述の
ように製品強度が低下するため好ましくない。
【0028】この発明の対象とする木質製品は、従来か
ら広く知られた周知の形状、構造及び原材料を採用する
ことができる。元々含水率が60%以下である木質原料
は、上述の圧縮工程、固定化工程及び乾燥工程により、
成形前の木質原料の含水率を60%以下に抑えて寸法的
に安定化させているため、前記縦弾性係数yが前記領域
内に制御される。成形条件や処理時間などの諸々の条件
下にあっても、製品JIS規格に基づく撓み寸法を満足
するようになるばかりでなく、木質原料の含水率に見合
った最適な縦弾性係数yが効果的に得られる。また、成
形後の木質製品の崩れや剥がれなどを防止することがで
きると共に、製品価値を低下させることなく製品品質を
高めることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明
の代表的な実施形態である木質製品を製造する工程の一
例を示す概略説明図、図2は図1の次の工程の一例を示
す概略説明図である。本発明の対象とする木質製品は、
例えば木材粉、木材小片、木材繊維、竹材繊維、枝葉、
木材薄板等の木質原料からなり、接着剤を使用すること
なくボード状、柱状、棒状、塊状、或いは立体形状等の
各種の形態に連続成形される。
【0030】かかる構成からなる木質製品は、本発明の
特徴部である自然乾燥させた成形前の木質原料の含水率
が60%以下である場合には、後述するように木質原料
の軟化工程を不要として木質原料を圧縮する圧縮工程、
高温高圧水蒸気下で固定化する固定化工程などから構成
される多様な成形条件下においても含水率が60%以下
を維持する。しかも、成形後の木質製品は最適な縦弾性
係数を有しており、製品JIS規格に基づく撓み寸法を
満足する。このため、形状、製品強度、寸法精度の安定
した状態で実用に耐え得るようになる。かかる特性は、
木質製品の上記形態や材質に限定されるものではなく、
従来から広く知られた周知の形態や材質によっても何ら
変わるものではない。
【0031】本発明の対象とする木質製品は、前記各成
形条件下における含水率が60%以下であれば、前述の
圧縮処理及び固定化処理により、軟化された木質原料同
士に物理的な係合を強固に且つ細かく生じさせることが
できるようになり、更には流動化した木質原料中に含ま
れる樹液、リグニンやヘミセルロース等の粘性をもつ木
材成分同士を効果的に縮合させることができる。このた
め、木質原料自体に強力な自己接着性及び良好な形態安
定性が得られるようになり、実用に支障を来すような木
質製品の崩れや剥離などが防止できる。木質原料中の含
水率が60%を越えると、木質原料中に含まれる樹液等
の木材成分の粘性等が不足して、製品として必要な形態
安定性などが得られないため実用上好ましくない。
【0032】上記構成をもつ本発明の木質製品は、木質
原料の軟化を除く圧縮及び固定化の連続的な成形に続い
て、大気圧下の減圧雰囲気中で乾燥する本発明の製造方
法によって、以下のようにして効率的に製造される。な
お、以下の実施形態に係る製造方法にあっては、板状を
なすバスターボードを例に挙げて説明する。
【0033】また、本実施形態に係る製造方法は、高圧
水蒸気下の圧力容器内で木質原料を所要の圧縮状態に固
定化したのち、更に同一の圧力容器内で木質原料を乾燥
するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば高圧水蒸気下の圧力容器内で木質原料を所要の圧縮状
態に固定化したのち、木質原料を圧縮したままの状態で
圧力容器内から取り出して冷却することにより固定硬化
することをも、当然に包含するものである。
【0034】本発明製造方法によれば、先ず、自然乾燥
させた含水率が60%以下の木質原料を図3に示す貯留
ホッパ3に投入して予め貯留しておく。元々含水率が6
0%以下である木質原料は圧縮処理に必要な軟化状態を
有しているため、軟化工程、圧縮工程及び固定化工程な
どの一連の工程から構成される製造ラインのうちの軟化
工程を不要にする。
【0035】図3は貯留ホッパ3及び計量・充填機4を
示している。貯留ホッパ3に投入された含水率が60%
以下の木質原料1は、搬送手段であるスクリューコンベ
ヤ5を駆動することにより計量・充填機4へと搬送され
る。同計量・充填機4の架台4a上に製造用型2が載置
されている。上面と下面が開口した箱形状をなす計量ま
す4bの下部開口を開閉するスライドダンパー4cを閉
じた状態で、スクリューコンベヤ5を駆動して前記木質
原料1を計量ます4b内に山盛りに投入する。山盛りの
木質原料1をすり切りして計量ます4bの上面と面一に
することにより木質原料1を計量する。次に、前記スラ
イドダンパー4cを開放位置にスライドして計量ます4
b内の木質原料1を製造用型2内に充填する。図1
(a)に木質原料1を製造用型2内に充填した状態を示
す。
【0036】前記製造用型2は、図1及び図4に示すよ
うに、上面が開口した細長い矩形状の箱型をなす下型2
aと、同下型2aの内部に挿脱自在に配される上下面が
開口した細長い矩形枠状をなす上枠2bと、前記下型2
aの底部に配される細長い板状をなす底板2cと、充填
された木質原料1を押圧する押し板2dと、前記下型2
aの両側側壁部に形成された一対のピン孔2b−1,2
b−1に挿脱自在に配される細長いロック用ピン2eと
により構成される。前記下型2aの底部には脱型用穴2
a−1が形成されている。同脱型用穴2a−1は前記底
板2cにより閉鎖される。前記押し板2dは前記底板2
cよりも厚肉に形成された略同一形状をなしており、前
記ロック用ピン2eにて前記下型2a内の圧縮位置にロ
ックされる。
【0037】いま、所要量の木質原料1を製造用型2に
充填したのち、製造用型2を計量・充填機4の架台4a
から取り出す。製造用型2を取り出したのち、図1
(b)及び図4に示すように製造用型2内に充填された
木質原料1上に前記押し板2dを載置し、木質原料1を
充填した製造用型2を圧縮機6に搬送してセットする。
【0038】前記圧縮機6は、図1(c)及び図5に示
すように、プレスヘッド6aを昇降可能に備えたプレス
機により構成される。プレスヘッド6aのロッド端を下
降させて製造用型2の押し板2dの上面を押圧し、その
下型2a内の木質原料1を圧縮する。その際、圧縮前の
木質原料1の厚みに対して約3/4程度になるまで圧縮
することが好ましい。前記押し板2dが、図6に示すよ
うに、下型2a内に入り込むまで下降したのち、製造用
型2における上枠2bの上端縁に額縁状に形成されたフ
ック片2b−2に昇降用シリンダ6bのロッド端を係合
させ、同昇降用シリンダ6bを上昇することにより前記
上枠2bを上方へと移動させる。
【0039】このように、単一の製造用型2毎に木質原
料1を軟化させることなく、60%以下の含水率を有す
る木質原料1を製造用型2に充填して圧縮成形するた
め、製造用型2の容積よりも多い大量の木質原料1を予
め準備しておけばよく、所要の軟化状態で木質原料1を
複数の製造用型2にそれぞれ所定量充填して圧縮成形す
る間に、次の木質原料1を軟化させる作業を省くことが
でき、製造効率を極めて向上させることができる。
【0040】製造用型2の上枠2bを上方へ移動させた
のち、下型2aのピン孔2b−1とプレスヘッド6aの
両側部に開口した溝6a−1とに沿って製造用型2のロ
ック用ピン2eを挿入して前記押し板2dを圧縮位置に
ロックする。木質原料1は、図6に示すように、前記底
板2cと押し板2dとの間にあって下型2a内に圧縮さ
れた状態でロックされる。ロック終了後に、前記昇降用
シリンダ6bを下降させて前記上枠2bを前記ロック用
ピン2e上に載置する。前記押し板2dをロックするこ
とにより、その押し力を解除しても、木質原料1が元の
状態に弾性復元しない。
【0041】前記押し板2dを圧縮位置にロックしたの
ち、木質原料1を充填した製造用型2を圧縮機6から取
り出し、図示せぬ上枠外し機へ搬送する。この上枠外し
機により前記上枠2bを前記下型2aから取り外す。図
1(d)に前記上枠2bを下型2aから取り外した状態
を示している。次に、前記下型2a及び押し板2dを上
枠外し機から取り出したのち、図示せぬ段積み機を使っ
て、前記下型2aを複数段に段積みする。図1(e)及
び図7に複数個の下型2aを段積みした状態を示す。
【0042】次に、段積みした複数個の下型2aを固定
化炉7へ搬送する。図2(a)及び図8に段積みした複
数個の下型2aを固定化炉7に収納した状態を示す。固
定化炉7は圧力容器7aにより構成される。固定化炉7
の圧力容器7aの長手方向両端部には図示せぬ蓋がそれ
ぞれ着脱自在に設けられている。前記固定化炉7は、圧
力容器7a内に高圧水蒸気を供給する図示せぬボイラ
ー、及び圧力容器7a内を大気圧以下に減圧する同じく
図示せぬ真空ポンプに接続される。
【0043】複数個の下型2aのセットが完了したの
ち、圧力容器7a内に高圧水蒸気を供給して木質原料1
を圧縮した状態で固化する。このとき、圧縮した状態の
木質原料1を圧力容器7a内に約10.2気圧、約18
0℃の温度の高圧水蒸気下で、約10分間放置すること
が好ましい。
【0044】前記圧力容器7a内で木質原料1を所要の
圧縮状態に固定硬化したのち、更に同一の圧力容器7a
内の圧力を大気圧以下に減圧する。図2(a)に示すご
とく圧力容器7a内を大気圧以下の圧力に保ちながら、
固定化した木質原料1を前記圧力容器7a内の余熱によ
り積極的に乾燥する。その際、固定化した木質原料1を
前記圧力容器7a内の大気圧以下の雰囲気中に3〜60
分間放置することが好ましい。
【0045】このように、同一の圧力容器7a内で木質
原料1を乾燥するため、木質原料1の固定化工程と、そ
の固定化以降の乾燥工程とを単一の圧力容器7a内で連
続して行うことができるようになり、製造効率を効率的
に向上することができる。更には、前記圧力容器7a内
の余熱を使って木質原料1を乾燥すれば、乾燥処理に使
用する装置を必要とすることもなくなり、製造ラインの
省スペース化を確実に達成することができる。更に、熱
源、電力等に使われる燃費、設備管理費等をも大幅に削
減させることができる。
【0046】固定化した木質原料1を乾燥したのち、そ
の木質原料1をロック解除機8により製造用型2のロッ
ク用ピン2eを下型2aから抜き出して押し板2dのロ
ック状態を解除する。図2(c)及び図9に脱型状態を
示す。下型2a毎にロック解除機8に搬送され、前記ロ
ック用ピン2eを引き抜くことによりロック状態を解除
する。シリンダ等により昇降する押し上げプレート8a
を上昇させることにより押し棒9を下型2aの脱型用穴
2a−1に挿入して、前記底板2b、木質製品10及び
押し板2dを同時に下型2aから脱型する。押し板2d
を下型2aから取り外し可能な状態とする。次に、ロッ
ク状態を解除した下型2aを図示せぬ脱型機へ搬送す
る。脱型機により下型2aから木質製品10と押し板2
dを脱型する。
【0047】次に、下型2aから脱型した木質製品10
及び底板2cの双方を図示せぬ製品取出し機へ搬送す
る。製品取出し機により木質製品10のみを図2(d)
及び図10に示すように積み重ねる。こうして、上記操
作を順次繰り返すことにより、本発明の対象とする所望
数の木質製品10が効率的に、しかも速やかに製造でき
る。
【0048】上記のごとく製造された木質製品10は、
一定の弾性限度内において、その木質原料固有の縦弾性
係数を有していることは一般に知られている。この木質
原料固有の性質を縦弾性係数を用いて表すことにより、
木質製品10の性質を特定することができる。つまり、
木質製品10のx(%)と縦弾性係数y(MPa)との
関係が、次式及びを満足していれば、木質製品10
の崩れや剥がれなどを防止することができると共に、製
品価値を低下させることなく製品品質を高めることがで
きる。
【0049】 y=y1 −y2 … y=y3 −y4 … ただし、y1 =−10.6x1 +670、 y2 =−6.8x2 +443 y3 =−5.1x3 +450、 y4 =−2.3x4 +263 10≦x1 ,x2 ≦40、 40<x3 ,x4 ≦60 図11は本発明における木質製品10の縦弾性係数と含
水率との相関をグラフで示している。同図において、2
本の実線で示すグラフは60%以下の含水率xを有する
木質製品10に対する縦弾性係数yの変化をそれぞれ示
している。その結果をグラフ上に○、△でプロットして
いる。
【0050】同図から明らかなように、前記含水率
1 ,x2 が10〜40%に変化するときは、縦弾性係
数y1 の上限値が564〜246MPaに直線的に漸減
する。これらの弾性係数y1 の上限値564〜246M
Paを結んで得られる直線y1 は、y1 =−10.6x
1 +670となることが理解できる。一方、縦弾性係数
2 の下限値は375〜171MPaに直線的に漸減
し、これらの弾性係数y2 の下限値375〜171MP
aを結んで得られる直線y2 がy2 =−6.8x2 +4
43となることが分かる。
【0051】従って、前記含水率x1 ,x2 を10〜4
0%とするとき、前記各直線y1 =−10.6x1 +6
70及びy2 =−6.8x2 +443と、前記含水率1
0≦x1 ,x2 ≦40の間に囲まれる領域D1内にあれ
ば、本発明の初期の目的とする木質製品10の縦弾性係
数y1 ,y2 の範囲内を維持して安定化する。本発明の
初期の目的である木質製品10の含水率x1 ,x2 が1
0%よりも減小すると、この木質製品10の縦弾性係数
1 ,y2 の範囲内を越えるため、製品強度が低下して
木質製品10の破壊や破損などを生じやすくなる。
【0052】更に、前記含水率x3 ,x4 が40〜60
%に変化するとき、前記縦弾性係数y3 の上限値は24
6〜144MPaに直線的に漸減し、これらの弾性係数
3の上限値246〜144MPaを結んで得られる直
線y3 は、y3 =−5.1x 3 +450となることが分
かる。この直線y3 は、上述の直線y1 =−10.6x
1 +670よりも緩やかな勾配をもつ。一方、前記縦弾
性係数y4 の下限値は、上述の直線y2 よりも緩やかな
勾配をもって、171〜125MPaに直線的に漸減
し、これらの弾性係数y4 の下限値171〜125MP
aを結んで得られる直線y4 がy4 =−2.3x4 +2
63となることが理解できる。
【0053】従って、前記含水率x3 ,x4 を40〜6
0%とするとき、本発明の初期の目的である木質製品1
0の縦弾性係数y3 ,y4 を最適な範囲内に抑えるに
は、前記各直線y3 =−5.1x3 +450及びy4
−2.3x4 +263と、前記含水率40<x3 ,x4
≦60の間に囲まれる領域D2内にあればよく、本発明
の初期の目的とする木質製品10の縦弾性係数y3 ,y
4 の範囲内を維持して安定化することが理解できる。前
記縦弾性係数y3 の上限値144MPa及び縦弾性係数
4 の下限値125MPaを越えると、前記含水率
3 ,x4 が60%よりも増えるため、製品強度が低下
して木質製品10の崩れや破損などを生じやすくなり、
あまり実用的には馴染まない。
【0054】このように、元々含水率が60%以下であ
る木質原料1は、上述の圧縮工程、固定化工程及び乾燥
工程により、木質製品10の含水率xを60%以下に抑
えて寸法的に安定化されるため、木質原料1の成形条件
や熱処理条件等の諸々の条件下にあっても、製品JIS
規格に基づく撓み寸法を満足するようになるばかりでな
く、含水率xに見合った最適な縦弾性係数yを有する木
質製品10が効果的に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である木質製品を製
造する工程を示す概略説明図である。
【図2】図1の次の工程を示す概略説明図である。
【図3】貯留ホッパ、計量・充填機の側面図である。
【図4】木質原料を充填した製造用型の断面図である。
【図5】圧縮機で製造用型内の木質原料を圧縮した状態
の説明図である。
【図6】押し板をロックした状態の説明図である。
【図7】上枠を取り外した製造用型を段積みした状態の
説明図である。
【図8】固定炉の説明図である。
【図9】脱型動作状態の説明図である。
【図10】木質製品を重ね合わせた状態の説明図であ
る。
【図11】木質製品の縦弾性係数と含水率との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 木質原料 2 製造用型 2a 下型 2a−1 脱型用穴 2b 上枠 2b−1 ピン孔 2b−2 フック片 2c 底板 2d 押し板 2e ロック用ピン 3 貯留ホッパ 4 計量・充填機 4a 架台 4b 計量ます 4c スライドダンパー 5 スクリューコンベヤ 6 圧縮機 6a プレスヘッド 6a−1 溝 6b 昇降用シリンダ 7 固定化炉 7a 圧力容器 8 ロック解除機 8a 押し上げプレート 9 脱型用押し棒 10 木質製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 593227523 棚橋 光彦 岐阜県岐阜市白山町3丁目2番地3号 藤 和シティホームズ新岐阜1002 (72)発明者 高橋 伸彦 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所内 (72)発明者 森 達也 東京都港区赤坂2−3−6 株式会社小松 製作所内 Fターム(参考) 2B260 AA12 BA01 BA02 BA03 BA07 BA18 BA19 CB01 EA05 EB02 EB05 EB06 EB19 EB21 EC18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材粉、木材小片、木材繊維等の木質原
    料(1) からなる木質製品(10)を製造する製造方法であっ
    て、 製造用型(2) に充填する木質原料(1) の含水率を60%
    以下とする工程、 前記製造用型(2) 内に充填した木質原料(1) を圧縮成形
    する工程、 圧縮成形した木質原料(1) を圧力容器(7a)内にセットし
    たのち、圧力容器(7a)内に高圧水蒸気を充満させ、高圧
    水蒸気の雰囲気中において所定時間放置して固定硬化さ
    せる工程、及び前記固定硬化させる工程の完了後に前記
    木質原料(1) を乾燥させる工程、を含んでなることを特
    徴とする木質製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記乾燥させる工程が、前記固定硬化さ
    せる工程の完了後の所定時間経過後に、前記圧力容器(7
    a)内の圧力を開放して大気圧まで減圧して、前記圧力容
    器(7a)内で前記木質原料(1) を乾燥させることを含んで
    なることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記圧力容器(7a)内の乾燥時間を3〜6
    0分間に設定することを特徴とする請求項1又は2記載
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方
    法により得られる所望の形態を有する木質製品(10)であ
    って、 同木質製品(10)の含水率x(%)と縦弾性係数y(MP
    a)とが次式及びを満足することを特徴とする木質
    製品。 y=y1 −y2 … y=y3 −y4 … ただし、y1 =−10.6x1 +670、 y2 =−6.8x2 +443 y3 =−5.1x3 +450、 y4 =−2.3x4 +263 10≦x1 ,x2 ≦40、 40<x3 ,x4 ≦60
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