JP2003062768A - 手持ち式工作機械 - Google Patents
手持ち式工作機械Info
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-
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Abstract
付けた場合の工作機械のより良好な使用を実現する。 【解決手段】 駆動系列に設けられた安全クラッチ14
が回転軸線を中心としたトルクの伝達のため2つのクラ
ッチエレメントを有しており、前記クラッチエレメント
が係止エレメント22を備えた係止機構を介して結合さ
れており、前記係止エレメントが限界トルクを越えると
係止解除されるものにおいて、限界トルクが少なくとも
1つの作動手段36を用いて、種々異なる値に調節可能
になっている。
Description
であって、ケーシングに配置されかつ駆動系列に設けら
れた少なくとも1つの安全クラッチを備えていて、この
安全クラッチが、回転軸線を中心としたトルクの伝達の
ために、少なくとも2つのクラッチエレメントを有して
おり、これらのクラッチエレメントが、少なくとも1つ
の係止エレメントを備えた係止機構を介して互いに結合
されており、この係止エレメントが、限界トルクを越え
た場合に係止解除される形式のものに関する。
ックしてしまった場合に、使用者によって保持されたハ
ンマドリルが制御できずに回転し続けてしまうことを防
ぐために、ドリルもしくは作孔クラウンを、安全クラッ
チを介してハンマドリルの駆動部に結合させることが公
知であり、この安全クラッチは、ドリルがロックされる
とすぐに開放される。
明細書により、冒頭に述べた形式の、安全クラッチを備
えた手持ち式工作機械が公知である。この安全クラッチ
は、トルクの伝達のために、半径方向で見て内部の第1
のクラッチエレメントと、この第1のクラッチエレメン
トの周りを囲んでいる第2のクラッチエレメントとを有
している。これらのクラッチエレメントは、ローラとし
て形成された係止エレメントを介して互いに結合されて
いる。このローラは、第1のクラッチエレメント内で案
内通路内に案内されている。これらの案内通路には、押
しばねが配置されており、これらの押しばねは、その第
1の端部では、通路底部に支持されており、その第2の
端部では、半径方向で見て外方に向かってローラに、第
2のクラッチエレメントの方向に作用して、これらのロ
ーラを第2のクラッチエレメントの切欠きにに押し付け
ている。トルクが所定の値を上回った場合には、ローラ
は、半径方向で見て内方に向かって、切欠きから押しば
ねに向かって押され、安全クラッチが開放する。このロ
ーラは、その後、切欠きを越えて向こう側へスライドす
る。
に述べた形式の手持ち式工作機械を改良して、種々異な
るドリルまたは作孔クラウンを取り付けた場合の工作機
械のより良好な使用を実現することである。
に本発明の構成では、限界トルクが、少なくとも1つの
作動手段を用いて、種々異なる値に調節可能になってい
る。
ては、限界トルクが人間工学的に検出された最大のトル
クよりも小さく調節されるものの、最大可能作業トルク
よりも大きく調節されてしまうのに対し、本発明による
構成を有する手持ち式工作機械は利点を有する。その利
点とは、比較的小さな可能な作業トルクを有する手持ち
式工作機械、たとえば直径40mmまでの標準のドリル
を備えた手持ち式工作機械を使用する場合に、限界トル
クをより小さく調節できることである。最大可能作業ト
ルクは、特に、コンクリートで大きな作孔クラウンを用
いて工作機械を使用する場合に生ぜしめられる。
必要に大きな負荷は、最大作業トルクより小さな作業ト
ルクでの作業時にロックが起こった場合、回避すること
ができ、安全性が、不必要に大きな反作用トルクを防止
することによって高められる。特に係止機構における磨
耗を減じることができ、少なくともほぼ変化のない限界
トルクを有する長い耐用年数が得られる。
あるような種々様々な構成によって、たとえば調節可能
な係止輪郭などを用いて、調節可能に構成され得る。し
かし、特に構造上簡単な手段は、限界トルクが、作動手
段を介して調節可能に係止機構に予負荷を行うことによ
って調節可能である場合に得られる。この予負荷は、段
階的にまたは非段階的に調節可能に与えられてよい。
の予負荷が、少なくとも1つの押しばねによって生ぜし
められている。したがって、標準の構造に簡単に構成す
ることが可能となり、構造的なコストもしくは手間もよ
り小さくすることも可能となる。
は反対の側で、ばね押し棒に支持されており、このばね
押し棒は、作動手段の外輪郭によって摺動可能になって
いる。ばね押し棒は、有利には、作動手段の外輪郭へ最
適に適合可能である当接面を有している。したがって、
押しばねは、ばね押し棒を介して、安全で高い信頼性を
もってかつ材料磨耗がないように、作動手段により緊締
および緊締解除され得る。ばね押し棒の、押しばねの方
を向いた側では、このばね押し棒上に、押しばねのため
の有利な特に平らな当接面が得られていてもよく、これ
により、押しばねを確実に案内することができ、挟み込
まれてしまうまたは曲げられてしまうことを回避するこ
とができる。
されており、この突き棒の外周面に、少なくとも1つの
ばね押し棒が支承されている。突き棒の直径は、ばね押
し棒との接触領域で変化している。作動手段は、省スペ
ース的に係止機構に組み込まれる、しかも特にばね押し
棒に対して垂直に向けられることが可能である。有利に
は、複数のばね押し棒が、星状に作動手段もしくは突き
棒の周りに配置されて、作動手段を介して調節されてよ
い。
ラッチエレメントの切欠き内に案内されていることが提
案されており、これにより、有利な案内が得られ、係止
機構が不当に傾いてしまったり挟まってしまったりする
ことを確実に防ぐことができる。
かって予負荷されていて、このカムディスクを介して摺
動可能になっている。これにより、簡単に、回転運動を
作動手段の軸方向の摺動に変換することができ、有利な
動力伝達を得ることができる。
クが、手持ち式工作機械のケーシングに外部に設けられ
た回転レバーを介して回転可能となっている。構造的な
コストまたは手間があまりかかることなく、作動手段の
簡単な操作を得ることができる。この作動手段を個々の
所望の位置に固定可能にするために、回転レバーは、種
々異なる位置で係止可能に構成されていてよい。
ち式工作機械のケーシング内にねじ込まれたシールねじ
内で回転可能に支承されている。このことにより、構造
的に簡単に形成された、回転実行部の、手持ち式工作機
械のケーシング内部に対するシーリングが得られる。そ
して、特に、シールねじの取り付け時に簡単に、作動手
段をカムディスクに対して押し付けるばねを予負荷する
ことができる。
されたアクチュエータを介して操作可能であることが提
案されており、これにより、便利さが向上せしめられ
る。このアクチュエータは、ニューマチック的、電気的
および/または電磁的に形成されていてよく、たとえば
電動モータまたは電気的に操作される工程マグネットに
より形成されていてよい。
なくとも1つの運転パラメータに依存して制御されてい
る。誤操作は確実に回避され、便利さはさらに向上され
得る。
運転方式から誘導されている、つまり、調節された運転
方式に応じて、アクチュエータを介して、係止機構の最
適な予負荷が調節される。しかし、運転パラメータをセ
ンサによって検出することも可能である。たとえば、ド
リルチャックの位置に応じて、つまり、使用されるドリ
ルの直径に応じて、限界トルクを自動的に最適化される
ようにに調節することができる。また、センサによっ
て、特にフレキシブルな調節が可能となる。
系列に配置された、噛み合いクラッチ(Ueberrastkuppl
ung)として形成されている安全クラッチ14を備えた
ハンマドリル(ハンマドリル全体は図示せず)の断面図
である。安全クラッチ14は、2つのクラッチエレメン
トと、係止カーブ18を備えたクラッチ円筒歯車16
と、クラッチディスク20とを有しており、このクラッ
チディスク20は、ローラとして形成された係止エレメ
ント22を備えた係止機構を介して互いに結合されてい
る。クラッチ円筒歯車16は、ハンマドリルのアングル
伝動装置のピニオン10の肩部24と、シャフト26に
押し付けられたクラッチディスク20との間で回転可能
に支承されている。シャフト26には、アングル伝動装
置のピニオン10が一体成形されており、このピニオン
10は、このアングル伝動装置のかさ歯車12と噛み合
っている。
少なくとも2つの溝28を有しており、これらの溝28
は、それぞれ1つのローラと、1つのおしばね30と、
ばね押し棒32とを受容している。この場合、ローラお
よびばね押し棒32は、溝28内に案内されている。予
負荷された押しばね30は、ローラを半径方向で見て外
方へ係止カーブ18に向かって押しており、ばね押し棒
32を半径方向で見て内方へ突き棒として形成された作
動手段36に向かって押している。
て、限界トルクに達するまでは、周面方向で、係止カー
ブ18の、急勾配を有するフランク34に支持されてい
る(図3および図4参照)。限界トルクを越えると、ロ
ーラは、押しばね30の作用に抗して溝28内に押され
るので、急勾配を有するフランク34は、ローラを越え
て向こう側に移動することができる。係止カーブ18を
備えたクラッチ円筒歯車16は、クラッチディスク20
に対して回転し、安全クラッチ14は開放される。
界トルクは、係止機構もしくは押しばね30の予負荷に
依存する。ばねの力は、押しばね30の圧縮によって規
定される、つまり、ローラの係止時に押しばね30を支
持するばね押し棒32の位置によって規定される。
中空シャフトとして形成されたシャフト26に支承され
ていて、ピニオン10の方を向いた側でシャフト26内
に配置されているばね38を介して、ピニオン10とは
反対の方向に、カムディスク40に向かって押し付けら
れている。このカムディスク40は、突き棒とは反対の
側で、ケーシング44内にねじ込まれたシールねじ42
に支持されていて、円筒状の領域52で、シールねじ4
2の貫通孔内で回転可能に支承されていて、さらに、一
体成形された六角ボルト54で、シールねじ42および
ケーシング44を越えて突出して延びている。シールね
じ42に設けられた貫通孔のシールのために、カムディ
スク40の円筒状の領域52に環状溝にO−リング58
が設けられている。シールねじ42をねじ込む際に、カ
ムディスク40と突き棒とを介して、ばね38が予負荷
される。
の六角ボルト54に、相応の六角ソケットを備えた回転
レバー46が支承されている。回転レバー46もしくは
カムディスク40の回転により、突き棒のストローク4
8が生ぜしめられる。突き棒は、ピニオン10の方を向
いた側で、ばね押し棒32との接触領域で、ピニオンン
10の方向に向かって先細になっている部分領域56を
有している。
ピニオン10とは反対の方向に調節されて動かされる
と、ばね押し棒32は、半径方向に内方に向かって摺動
される。これにより、押しばね30の予負荷および限界
トルクが減じられる(図2および図4)。この場合、ハ
ンマドリルは、40mmまでの標準のドリルを用いるよ
うに調節されている。
ニオン10の方向に調節されて動かされると、ばね押し
棒32は、半径方向に外方に向かって摺動される。これ
により、押しばね30の予負荷および限界トルクが増大
せしめられる(図1および図3参照)。このハンマドリ
ルは、作孔クラウンを用いるように調節されている。
的にオイルが満たされており、このオイルは、ピニオン
10に設けられた潤滑剤用開口50を通って、シャフト
26および安全クラッチ14に到達する。
備えたハンマドリルの横断面図であって、強く予負荷さ
れた係止機構を備えている場合の図である。
弱く予負荷された係止機構を備えている場合の図であ
る。
る。
ッチ、 16 クラッチ円筒歯車、 18 係止カー
ブ、 20 クラッチディスク、 22 係止エレメン
ト、 24 肩部、 26 シャフト、 28 溝、
30 押しばね、32 ばね押し棒、 34 フラン
ク、 36 作動手段、 38 ばね、40 カムディ
スク、 42 シールねじ、 44 ケーシング、 4
6 回転レバー、 48 ストローク、 50 潤滑剤
用開口、 52 領域、 54六角ボルト、 56 部
分領域、 58 Oリング
Claims (13)
- 【請求項1】 手持ち式工作機械であって、ケーシング
(44)に配置されかつ駆動系列に設けられた少なくと
も1つの安全クラッチ(14)を備えていて、この安全
クラッチ(14)が、回転軸線を中心としたトルクの伝
達のために、少なくとも2つのクラッチエレメントを有
しており、これらのクラッチエレメントが、少なくとも
1つの係止エレメント(22)を備えた係止機構を介し
て互いに結合されており、この係止エレメント(22)
が、限界トルクを越える場合に係止解除される形式のも
のにおいて、 限界トルクが、少なくとも1つの作動手段(36)を介
して、種々異なる値に調節可能となっていることを特徴
とする、手持ち式工作機械。 - 【請求項2】 限界トルクが、係止機構の、作動手段
(36)を介して調節可能な予負荷によって調節可能と
なっている、請求項1記載の手持ち式工作機械。 - 【請求項3】 係止機構の予負荷が、少なくとも1つの
押しばね(30)によって生ぜしめられている、請求項
2記載の手持ち式工作機械。 - 【請求項4】 押しばね(30)が、係止エレメント
(22)とは反対の側で、ばね押し棒(32)に支持さ
れており、このばね押し棒(30)が、作動手段(3
6)の外輪郭にわたり摺動可能となっている、請求項3
記載の手持ち式工作機械。 - 【請求項5】 作動手段(36)が、突き棒によって形
成されており、この突き棒(36)の外周面に、少なく
とも1つのばね押し棒(32)が支持されており、さら
にこの突き棒(36)の直径が、ばね押し棒(32)と
の接触領域で変化せしめられている、請求項4記載の手
持ち式工作機械。 - 【請求項6】 押しばね(30)とばね押し棒(32)
とが、1つのクラッチエレメントの切欠き(28)内に
案内されている、請求項4または5記載の手持ち式工作
機械。 - 【請求項7】 作動手段(36)が、カムディスク(4
0)に向かって予負荷されており、このカムディスク
(40)を介して摺動可能になっている、請求項1から
6までのいずれか1項記載の手持ち式工作機械。 - 【請求項8】 カムディスク(40)が、ケーシング
(44)に外側に設けられた回転レバー(46)を介し
て回転可能になっている、請求項7記載の手持ち式工作
機械。 - 【請求項9】 カムディスク(40)が、ケーシング
(44)にねじ込まれたシールねじ(42)内で、回転
可能に支承されている、請求項8記載の手持ち式工作機
械。 - 【請求項10】 作動手段(36)が、ケーシング(4
4)に配置されたアクチュエータを介して操作可能にな
っている、請求項1から7までのいずれか1項記載の手
持ち式工作機械。 - 【請求項11】 前記アクチュエータが、少なくとも1
つの運転パラメータに依存して制御されている、請求項
10記載の手持ち式工作機械。 - 【請求項12】 運転パラメータが、選択された運転方
式から誘導されている、請求項11記載の手持ち式工作
機械。 - 【請求項13】 運転パラメータが、センサによって検
出されている、請求項11記載の手持ち式工作機械。
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