JP2003062716A - パイプをベルトで固定したまま回転できるようにした、パイプ加工機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】１００φを超えるような大径のパイプの切断等
の加工をする場合に於いてローラー上に縛り付けたまま
で、回転可能にし、安定して、安全に加工出来る工具を
得る。 【解決手段】駆動軸３の上部にパイプ受けローラー２を
設け、その上にパイプ４を乗せて、ベルト５で縛り付
け、駆動軸３をモーター７で駆動して、安全迅速に切断
作業などを行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する利用分野】この発明は、パイプの切断、
切削、研削、溶接、等の加工の際、パイプを回転させな
がら加工の出来るようにした、パイプ加工機である。

【０００２】

【従来の技術と問題点】従来の技術としては、たとえば
切断機を例にとってみると、１００φ以下の小径パイプ
に於いては、問題は無かったが、１００φを超えると、
切断砥石や、チップソーなどの工具では切断出来ないた
め、バンドソーなどの切断が主流であった、又バンドソ
ーに於いては、作業現場に持ち出して使う場合、重量が
重いため、せいぜい２００φぐらいが限度であった、
又、切断のためのパイプの固定に於いては、切断刃物の
位置にパイプを固定しなければならず、重量の重いもの
についてはパイプの取付固定が面倒であり、切断面も完
全に直角に切断するのが難しかった。又薄物のパイプに
於いてはパイプの固定が難しく、ブリキ系のスパイラル
菅等は切断が出来なかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、パイプのサ
イズを気にせず１００φ位から１０００φ位のものであ
ればそのままで、使用できるようにし、又切断刃物の種
類を変える事により、金属系は勿論、陶器菅やコンクリ
ート菅又は樹脂菅等、種類を選ばず切断及び加工する事
が出来る。又作業性も簡単で現場での取扱も容易であ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】パイプを切断又は加工す
るために固定する方法として、駆動軸３の上部にパイプ
受けローラー２を設けこの上に、加工するパイプ４を乗
せ、それらの外周にベルト５を巻き付け、ベルト締め具
６で締め付ける。

【０００５】そして切断する場合は、スライドレール１
１に取り付けてある切断機９を、スライドする事によ
り、切断位置を合わせ、切断機固定ハンドル１０で固定
して、モーター７により、駆動軸３を回転させると、駆
動軸３の回転がベルト５を介してパイプ４に伝わり、パ
イプ４が回転し、切断機９のスイッチを入れて刃物を押
し当てて、切断加工する。

【０００６】

【発明の効果】従来、ローラーの上にパイプを乗せてパ
イプを回転させる物はあったが、パイプを縛り付けて、
安定して回転させるような物はなく、本発明は画期的で
ある。

【０００７】図３で示すように、パイプ４とパイプ受け
ローラー２とを完全に密着させて縛り付けることが出来
るため、パイプ４を加工する場合に安全に回転させるこ
とが出来る。

【０００８】特に重いパイプなどの加工に於いては、パ
イプ受けローラー２の軸にかかる加重を無くすために図
５に示すように、駆動軸３とパイプ受けローラー２とパ
イプ４とを完全に密着させてベルト５で縛り付けること
も出来るが、この場合でも、駆動軸３を回転する事によ
りベルト５を介して、パイプ４に動力が伝わるためにス
ムーズな回転が出来る。

【０００９】ベルト締め具６に於いては、ベルト入り口
開口部１８の一箇所よりベルト５を出し入れしているの
で、パイプ４又は駆動軸３の円弧上でも、その中間の直
線上でも、一定の締め具合で、ベルト５を締め付けるこ
とが出来る。

【００１０】ベルト掛け具１６に於いては図９に示すよ
うに、ベルト引き部１７を軸として矢印方向に回転出来
るため、ベルト５の掛け外しが簡単で、又ベルト締めネ
ジ１４を締めると、ベルト掛け具１６が、図５矢印と反
対方向に引かれるために、滑る事無くベルト５を締め付
けることが出来る。

【００１１】

【実施例】陶器製のパイプやコンクリートなどのパイプ
のような、もろいパイプの切断をする場合に於いては、
図４で示すように、２本のベルトで締め付けて、作業を
すると、切断時に自重で割れる事無く切断する事が出来
る。

【００１２】駆動軸３を動かすための、モーター７を可
変速、可逆転式にし、足踏みスイッチの操作にすると、
切断作業は勿論、切削、研磨、溶断、溶接、等の作業に
便利である。

【００１３】精密な作業をする場合は、パイプ４の外周
に、ずれ止め用のパイプガイドを設け、パイプガイドず
れ止め８に挟み付けてパイプ４を回転させると、より正
確な作業をする事が出来る。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】 加工するパイプを取り付けた時の斜視図

【図２】 パイプ切断機本体の斜視図

【図３】 パイプの駆動を示した側面図

【図４】 パイプの駆動を示した正面図

【図５】 パイプとローラーと駆動軸を密着させた時の
側面図

【図６】 ベルト締め具の側面図

【図７】 ベルト締め具の分解平面図

【図８】 ベルト締め具の分解側面図

【図９】 ベルト締め具の側面図

【符号の説明】

１ 取付台 ２ パイプ受けローラー ３ 駆動軸 ４ パイプ ５ ベルト ６ ベルト締め具 ７ モーター ８ パイプガイドずれ止め ９ 切断機 １０ 切断機固定ハンドル １１ スライドレール １２ 刃物先端 １３ ベルト締め具ケース １４ ベルト締め付けねじ １５ ベルト留め部 １６ ベルト掛け具 １７ ベルト引き部 １８ ベルト入口開口部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】加工するパイプ４と、そのパイプを受ける
   ローラー２と、駆動軸３、の外周にベルト５を巻き付
   け、そのベルト５を、ベルト締め具６で締め付け固定
   し、これをモーター７もしくは、手動で回転出来るよう
   にしたパイプ加工機。
2. 【請求項２】ベルト締め具ケース１３に、ベルト掛け具
   １６と、ベルト締め付けねじ１４を組み付け、ベルト留
   め部１５に、ベルト入り口開口部１８をくぐらせてベル
   ト５の端を固定し、パイプ４とパイプ受けローラー２と
   駆動軸３の外周にベルト５を巻き付け、再びベルト入り
   口開口部１８を通して、ベルト掛け具１６に掛けベルト
   ５の締め付けが出来るようにした、請求項１記載の、パ
   イプ加工機。