JP2003062424A - 除湿素子及び該除湿素子に用いられる吸着用素子 - Google Patents

除湿素子及び該除湿素子に用いられる吸着用素子

Info

Publication number
JP2003062424A
JP2003062424A JP2001268582A JP2001268582A JP2003062424A JP 2003062424 A JP2003062424 A JP 2003062424A JP 2001268582 A JP2001268582 A JP 2001268582A JP 2001268582 A JP2001268582 A JP 2001268582A JP 2003062424 A JP2003062424 A JP 2003062424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side plate
adsorption
dehumidifying
cooling
ventilation passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001268582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3840571B2 (ja
Inventor
Yoshihisa Sueoka
敬久 末岡
Kannan Ki
冠南 喜
Akira Jinno
亮 神野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2001268582A priority Critical patent/JP3840571B2/ja
Publication of JP2003062424A publication Critical patent/JP2003062424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3840571B2 publication Critical patent/JP3840571B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/147Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification with both heat and humidity transfer between supplied and exhausted air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/1411Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着用素子と冷却用素子との間の伝熱性能を
高めて高水準の除湿能力を長期に亙って維持し得る除湿
素子を提供する。 【解決手段】 吸着剤が担持された第1通風路3を備え
た吸着用素子1と第2通風路4を備えた冷却用素子2と
を交互に積層して構成される除湿素子において、吸着用
素子1の第1通風路3と冷却用素子2の第2通風路4と
を一枚の板材Pを介して隣設させる。かかる構成とする
ことで、例えば該両通風路3,4を二枚の板材を介して
隣設させた構成の場合に比して、該両通風路3,4間の
伝熱性能が向上し、吸着熱の吸収除去作用が促進される
ことで除湿素子の除湿能力が長期に亙って高水準に維持
される。また、第1通風路3と第2通風路4との間にお
ける板材の介在数が減少する分だけ、除湿素子の高さ方
向コンパクト化が図れるとともに、部材点数の減少によ
るコストダウンも図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吸着剤の吸着作
用を利用して湿り空気の除湿を行うようにした除湿素
子、及びこの除湿素子に用いられる吸着用素子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、吸着剤の吸着作用を利用した
除湿素子が知られており、図19及び図20には、かか
る除湿素子の従来の構造例を示している。
【0003】この従来の除湿素子Z0は、多数の通風路
35,35,・・を備えるとともに該通風路35の内面
には吸着剤が担持された吸着用素子31と、多数の通風
路45,45,・・を備えた冷却用素子41とを、該各
通風路35と該通風路45とが相互に略直交するように
90°の平面位相をもって順次積層して構成される。
【0004】そして、この除湿素子Z0においては、上
記各吸着用素子31,31,・・の各通風路35,3
5,・・に湿り空気(即ち、被処理空気)を流通させる
一方、上記各冷却用素子41,41,・・の上記各通風
路45,45,・・には冷却用空気を流通させ、上記吸
着用素子31側では上記通風路35の壁面に担持された
吸着剤によって湿り空気の水分を吸着除去してこれを低
湿度空気とする一方、該吸着用素子31側での水分の吸
着により発生する吸着熱を上記冷却用素子41の通風路
45を流通する冷却用空気との熱交換によって吸収し、
これによって上記吸着剤の吸着能を長期に亙って良好に
維持するものである。
【0005】ところで、図19及び図20に示すよう
に、従来の除湿素子Z0においては、これを構成する上
記吸着用素子31と冷却用素子41のうち、上記吸着用
素子31は、これを波板状に屈曲する通風路形成材32
と該通風路形成材32の両面に固着された平板状の一対
の側板材33,33とで構成する。そして、この通風路
形成材32と側板材33は、共にセラミック繊維を素材
とした繊維紙によって構成され、且つその表面にはそれ
ぞれシリカゲル等の吸着剤が担持されている。
【0006】一方、上記冷却用素子41は、波板状に屈
曲する通風路形成材42と該通風路形成材42の両面に
固着された平板状の一対の側板材43,43とで構成さ
れる。この通風路形成材42と側板材43は、共に金属
薄板、例えばアルミ薄板で形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記吸着用
素子31と冷却用素子41とを順次交互に積層して除湿
素子Z0を構成した場合、図20に示すように、上記吸
着用素子31側の通風路35と上記冷却用素子41側の
通風路45とは、上記吸着用素子31側の一方の側板材
33と上記冷却用素子41側の一方の側板材43とが衝
合した二枚合わせの壁部を介して隣設している。従っ
て、上記吸着用素子31の通風路35側の湿り空気と上
記冷却用素子41の通風路45側の冷却用空気との間の
熱交換、即ち、上記吸着用素子31側から上記冷却用素
子41側への熱伝達は、常に、該各側板材33,43で
なる二枚合わせの壁部を介して行われることになる。
【0008】この結果、上記吸着用素子31と上記冷却
用素子41との間での熱伝達時の伝熱抵抗が大きく、こ
のため冷却用空気による吸着熱の除去能力が低下し、延
いては除湿素子の除湿能力の低下を招来し、従って除湿
素子の能力維持という点において改善の余地を有するも
のであった。
【0009】そこで本願発明では、吸着用素子と冷却用
素子との間における伝熱性能を高めることで高水準の除
湿能力を長期に亙って維持するようにした除湿素子、及
びこの除湿素子に用いるに好適な吸着用素子を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0011】本願の第1の発明では、吸着剤が担持され
且つ被処理空気Aaが流通する第1通風路3を備えた吸
着用素子1と、冷却用空気Abが流通する第2通風路4
を備えた冷却用素子2とを交互に積層して構成される除
湿素子において、上記吸着用素子1の第1通風路3と上
記冷却用素子2の第2通風路4とを一枚の板材Pを介し
て隣設させたことを特徴としている。
【0012】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる除湿素子において、上記板材Pを、上記吸着用素
子1の積層方向の側壁を構成する繊維紙でなる側板材1
2で構成し、該側板材12を上記冷却用素子2の第2通
風路4に直接臨ませるとともに、該第2通風路4側の表
面には気液の流通を阻止する分離シート層14を設けた
ことを特徴としている。
【0013】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる除湿素子において、上記板材Pを上記冷却用素子
2の積層方向の側壁を構成する金属材又は樹脂材でなる
側板材22で構成するとともに、該側板材22を上記吸
着用素子1の第1通風路3に直接臨ませたことを特徴と
している。
【0014】本願の第4の発明では、上記第1の発明に
かかる除湿素子において、上記板材Pを上記吸着用素子
1の積層方向の側壁を構成する金属材又は樹脂材でなる
側板材16で構成するとともに、該側板材16の上記第
1通風路3に臨む面には吸着剤を担持させたことを特徴
としている。
【0015】本願の第5の発明では、上記第1,第2,
第3又は第4の発明にかかる除湿素子において、上記冷
却用素子2の上記通風路形成材21を波板状の屈曲板材
で構成したことを特徴としている。
【0016】本願の第6の発明では、上記第1,第2,
第3又は第4の発明にかかる除湿素子において、上記冷
却用素子2の上記通風路形成材21を台形波板状の屈曲
板材で構成したことを特徴としている。
【0017】本願の第7の発明では、上記第1,第2,
第3又は第4の発明にかかる除湿素子において、上記冷
却用素子2の上記通風路形成材21を上記冷却用素子2
の厚さ方向に立設される複数枚の隔壁23で構成したこ
とを特徴としている。
【0018】本願の第8の発明では、上記第2の発明に
かかる除湿素子において、上記分離シート層14を、プ
ラスチックフィルムの貼着により、又は金属材の蒸着に
より、又は有機バインダーの塗布により、構成したこと
を特徴としている。
【0019】本願の第9の発明では、離間対向させた一
対の平板状の側板材12,12の内側に多数の通風路
3,3,・・を形成するとともに、該通風路3,3,・
・の内面側に吸着剤を担持させてなる吸着用素子におい
て、上記一対の側板材12,12を空気と水分を通す透
過性素材で構成するとともに、該一対の側板材12,1
2の外側面12a,12aのそれぞれに、又は何れか一
方の側板材12の外側面12aに、防水手段14を設け
たことを特徴としている。
【0020】本願の第10の発明では、平板状の側板材
12の内側面12bに多数の通風路3,3,・・を形成
するとともに、該通風路3,3,・・の内面側に吸着剤
を担持させてなる吸着用素子において、上記側板材12
を空気と水分を通す透過性素材で構成するとともに、該
側板材12の外側面12aに防水手段14を設けたこと
を特徴としている。
【0021】本願の第11の発明では、上記第9又は第
10の発明にかかる吸着用素子において、上記側板材1
2を構成する上記透過性素材として、セラミック繊維紙
又はガラス繊維紙又は難燃紙又は不織布を用いたことを
特徴としている。
【0022】本願の第12の発明では、上記第9又は第
10の発明にかかる吸着用素子において、上記防水手段
14を、上記側板材12の外側面12aにプラスチック
フィルムを貼着して、又は該外側面12aに有機バイン
ダーを塗布して、又は該外側面12aに金属材を蒸着し
て、構成したことを特徴としている。
【0023】本願の第13の発明では、上記第9又は第
10の発明にかかる吸着用素子において、上記防水手段
14を、上記側板材12の外側面12aのうち、該外側
面12aに相対する冷却用素子2の非防水構造部分に対
応する範囲のみに部分的に設けたことを特徴としてい
る。
【0024】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0025】(イ) 本願の第1の発明にかかる除湿素
子によれば、吸着剤が担持され且つ被処理空気Aaが流
通する第1通風路3を備えた吸着用素子1と、冷却用空
気Abが流通する第2通風路4を備えた冷却用素子2と
を交互に積層して構成される除湿素子において、上記吸
着用素子1の第1通風路3と上記冷却用素子2の第2通
風路4とを一枚の板材Pを介して隣設させているので、
例えば従来のようにこれら両通風路3,4を二枚の板材
を介して隣設させた構成の場合に比して、該両通風路
3,4間における伝熱性能が向上し、冷却用空気Abに
よる吸着熱の吸収除去作用が促進され、結果的に、除湿
素子の除湿能力が長期に亙って高水準に維持され、延い
ては該除湿素子の商品価値の向上にも寄与するものであ
る。
【0026】また、上記吸着用素子1の第1通風路3と
上記冷却用素子2の第2通風路4との間に一枚の板材P
のみが介在する構成であることから、例えば従来のよう
にこれらの間に二枚の板材が介在する場合に比して、板
材の介在数が減少する分だけ、上記除湿素子の高さ方向
(即ち、上記吸着用素子1と冷却用素子2との積層方
向)における寸法が小さくなりそのコンパクト化が図れ
るとともに、部材点数の減少によるコストダウンも図れ
ることになる。
【0027】(ロ) 本願の第2の発明にかかる除湿素
子によれば、上記第1の発明にかかる除湿素子におい
て、上記板材Pを、上記吸着用素子1の積層方向の側壁
を構成する繊維紙でなる側板材12で構成し、該側板材
12を上記冷却用素子2の第2通風路4に直接臨ませる
とともに、該第2通風路4側の表面には気液の流通を阻
止する分離シート層14を設けているので、該両通風路
3,4間を、気液の流通を許容する性状をもつ繊維紙で
なる上記側板材12によって区画した構成であるにも拘
わらず、上記分離シート層14によってこれら両通風路
3,4間が完全に分離され、該両通風路3,4相互間に
おける水分とか空気の相互流通が確実に阻止され、熱伝
達のみが許容されることで、上記(イ)に記載の効果が
確実に得られるとともに、さらにこれに加えて、上記板
材Pを繊維紙でなる側板材12で構成したことで、例え
ばこれを金属材で構成する場合に比して、その軽量化及
び低コスト化が図れることにもなる。
【0028】(ハ) 本願の第3の発明にかかる除湿素
子によれば、上記第1の発明にかかる除湿素子におい
て、上記板材Pを上記冷却用素子2の積層方向の側壁を
構成する金属材又は樹脂材でなる側板材22で構成する
とともに、該側板材22を上記吸着用素子1の第1通風
路3に直接臨ませているので、上記(イ)に記載の効果
が得られることは勿論のこと、これに加えて、特に上記
側板材22を金属材で構成した場合には、例えばこれを
繊維紙で構成する場合に比して、該金属材の熱伝達率が
高い分だけ上記両通風路3,4相互間の熱伝達が更に促
進され、除湿素子の除湿能力のより一層の向上が期待で
きることになる。
【0029】(ニ) 本願の第4の発明にかかる除湿素
子によれば、上記第1の発明にかかる除湿素子におい
て、上記板材Pを上記吸着用素子1の積層方向の側壁を
構成する金属材又は樹脂材でなる側板材16で構成する
とともに、該側板材16の上記第1通風路3に臨む面に
は吸着剤を担持させているので、上記(イ)に記載の効
果が得られることは勿論のこと、これに加えて、特に上
記側板材16を金属材で構成した場合には、例えばこれ
を繊維紙で構成する場合に比して、該金属材の熱伝達率
が高い分だけ上記両通風路3,4相互間の熱伝達が更に
促進され、しかもこの側板材16に直接吸着剤が担持さ
れていることで該吸着剤において発生する吸着熱の冷却
用空気Ab側への放熱効率が向上し、これらの相乗効果
として、除湿素子の除湿能力のより一層の向上が期待で
きるものである。
【0030】(ホ) 本願の第5の発明にかかる除湿素
子によれば、上記(イ),(ロ),(ハ)又は(ニ)に
記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。
即ち、この発明では、上記冷却用素子2の上記通風路形
成材21を波板状の屈曲板材で構成しているので、該通
風路形成材21の成形が容易であり、その成形コストの
低減分だけ、除湿素子の低コスト化が図れるものであ
る。
【0031】(ヘ) 本願の第6の発明にかかる除湿素
子によれば、上記(イ),(ロ),(ハ)又は(ニ)に
記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。
即ち、この発明では、上記冷却用素子2の上記通風路形
成材21を台形波板状の屈曲板材で構成しているので、
該通風路形成材21によって形成される第2通風路4の
断面形状が矩形形状に近づき、その分だけ有効断面積
(即ち、該第2通風路4のうち、空気流通部として有効
に機能する部分の断面積)が増大し、その結果、冷却用
空気Abの流通抵抗が減少しその流量が増加すること
で、該冷却用空気Abによる吸着熱の除去能力が向上
し、延いては除湿素子の除湿能力の更なる向上が期待で
きるものである。
【0032】(ト) 本願の第7の発明にかかる除湿素
子によれば、上記(イ),(ロ),(ハ)又は(ニ)に
記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。
即ち、この発明では、上記冷却用素子2の上記通風路形
成材21を上記冷却用素子2の厚さ方向に立設される複
数枚の隔壁23で構成しているので、例えばこれを屈曲
板材で構成する場合に比して、その軽量化あるいは低コ
スト化が図れ、延いては除湿素子をより軽量に且つより
安価に提供することが可能となる。
【0033】(チ) 本願の第8の発明にかかる除湿素
子によれば、上記(ロ)に記載の効果に加えて次のよう
な特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記分
離シート層14を、プラスチックフィルムの貼着によ
り、又は金属材の蒸着により、又は有機バインダーの塗
布により、構成しているので、例えば該分離シート層1
4をプラスチックフィルムの貼着により構成した場合に
はプラスチックフィルムそのものが安価であることから
低コスト化が図れ、また、上記分離シート層14を金属
材の蒸着により構成した場合にはその層厚さが極めて小
さいことからこれが伝熱抵抗となることがほとんどなく
伝熱性能がより一層促進され、さらに、上記分離シート
層14を有機バインダーの塗布により構成した場合には
その塗布作業が容易であることから低コスト化が図れ
る、等の効果が得られるものである。 (チ) 本願の第9の発明にかかる吸着用素子では、離
間対向させた一対の平板状の側板材12,12の内側に
多数の通風路3,3,・・を形成するとともに、該通風
路3,3,・・の内面側に吸着剤を担持させてなる吸着
用素子において、上記一対の側板材12,12を空気と
水分を通す透過性素材で構成するとともに、該一対の側
板材12,12の外側面12a,12aのそれぞれに、
又は何れか一方の側板材12の外側面12aに、防水手
段14を設けている。
【0034】従って、この発明にかかる吸着用素子にお
いては、上記一対の側板材12,12を透過性素材で構
成するとともにこれら各側板材12,12の内側に形成
される上記通風路3,3,・・の内面側に吸着剤を担持
させているので、該通風路3,3,・・の内面は通気性
をもつ吸着剤層とされ、該通風路3,3,・・内を流れ
る被処理空気Aaは該吸着剤層の内部まで容易に侵入し
その水分の吸着除去作用が効率良く行われ、高い吸着性
能を羽月することになる。
【0035】一方、上記一対の側板材12,12を透過
性素材で構成したことにより、吸着用素子の両側面にそ
れぞれ冷却用素子を相対させて除湿素子を構成する場合
には、該吸着用素子側から該冷却用素子側へ水分が移動
し該冷却用素子の冷却能力、延いては吸着用素子の吸着
性能の低下を招来する虞れがある。ところが、この発明
の吸着用素子においては、上記一対の側板材12,12
の外側面12a,12aのそれぞれに、又は何れか一方
の側板材12の外側面12aに、防水手段14を設けて
いるので、例えば、 上記外側面12a,12aのそれぞれに上記防水手段
14を設けたものにあっては、例え該外側面12a,1
2aに相対する各冷却用素子が防水構造をもたない構成
であったとしても、上記防水手段14によってこれら両
者間におけるシール性が確保され、 上記外側面12a,12aの何れか一方に上記防水手
段14を設けたものにあっては、該防水手段14が設け
られた側の外側面12aに相対する冷却用素子が防水構
造をもたない構成であったとしても、上記防水手段14
によってこれら両者間におけるシール性が確保され、そ
の結果、高い吸着性能が得られることになる。
【0036】また、このように吸着用素子の一対の側板
材12,12の外側面12a,12aの双方に、又は何
れか一方に上記防水手段14が設けられ、これによって
該吸着用素子に相対する冷却用素子との間のシール性が
確保されるということは、これを逆言すれば、該防水手
段14が設けられた外側面12aに相対する冷却用素子
側においては防水構造を備える必要がない、ということ
に外ならず、この結果、上記冷却用素子側においては、
例えばその側面部材の一部あるいはその大部分を削除し
て該冷却用素子側を流れる冷却用空気Abを直接上記吸
着用素子の側板材12に接触させてこれら両者間の熱伝
達効率をより一層高めることで、該吸着用素子の吸着性
能の更なる向上が期待できる。
【0037】(リ) 本願の第10の発明にかかる吸着
用素子では、平板状の側板材12の内側面12b側に多
数の通風路3,3,・・を形成するとともに、該通風路
3,3,・・の内面側に吸着剤を担持させてなる吸着用
素子において、上記側板材12を空気と水分を通す透過
性素材で構成するとともに、該側板材12の外側面12
aに防水手段14を設けている。
【0038】従って、この発明にかかる吸着用素子にお
いては、上記側板材12を透過性素材で構成するととも
にこの側板材12の内側面12b側に形成される上記通
風路3,3,・・の内面側に吸着剤を担持させているの
で、該通風路3,3,・・内を流れる被処理空気Aaが
吸着剤層の内部まで容易に侵入しその水分の吸着除去作
用が促進され、高い吸着性能をもつことになる。
【0039】一方、上記側板材12を透過性素材で構成
したことにより、吸着用素子の両側面にそれぞれ冷却用
素子を相対させて除湿素子を構成する場合には、該吸着
用素子側から該冷却用素子側への水分が移動し該冷却用
素子の冷却能力、延いては吸着用素子の吸着性能の低下
を招来する虞れがある。ところが、この発明の吸着用素
子においては、上記側板材12の外側面12aに上記防
水手段14を設けているので、例えば、該防水手段14
が設けられた上記外側面12a側においてはこれに相対
する冷却用素子が防水構造をもたない構成であったとし
ても、上記防水手段14によってこれら両者間における
シール性が確保されるので、吸着用素子は高い吸着性能
を保有することになる。
【0040】また、このように吸着用素子の側板材12
の外側面12aに上記防水手段14が設けられ、これに
よって該吸着用素子に相対する冷却用素子との間のシー
ル性が確保されるということは、これを逆言すれば、該
防水手段14が設けられた外側面12aに相対する冷却
用素子側においては防水構造を備える必要がない、とい
うことに外ならず、この結果、上記冷却用素子側におい
ては、例えばその側面部材の一部あるいはその大部分を
削除して該冷却用素子側を流れる冷却用空気Abを直接
上記吸着用素子の側板材12に接触させてこれら両者間
の熱伝達効率をより一層高めることで、該吸着用素子の
吸着性能の更なる向上が期待できる。
【0041】(ヌ) 本願の第11の発明にかかる吸着
用素子によれば、上記(チ)又は(リ)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発
明では、上記側板材12を構成する上記透過性素材とし
て、セラミック繊維紙又はガラス繊維紙又は難燃紙又は
不織布を用いているので、例えば、これを樹脂板とか金
属板で構成する場合に比して、その軽量化及び低コスト
化が図れるとともに、特にセラミック繊維紙又はガラス
繊維紙を用いた場合にはその難燃性によって使用上の信
頼性が高められ、また難燃紙又は不織布を用いた場合に
は更なる低コスト化が図れるものである。
【0042】(ル) 本願の第12の発明にかかる吸着
用素子によれば、上記(チ)又は(リ)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発
明では、上記防水手段14を、上記側板材12の外側面
12aにプラスチックフィルムを貼着して、又は該外側
面12aに有機バインダーを塗布して、又は該外側面1
2aに金属材を蒸着して、構成しているので、これら何
れの構成による防水手段14もその厚さを極めて薄く且
つ容易に形成することができ、その結果、例えば上記防
水手段14として樹脂板とか金属板を用いる場合に比し
て、吸着用素子の薄肉化と軽量化、及び低コスト化が図
れるものである。
【0043】また、これら何れの構成による防水手段1
4においても、その形成手法上、上記側板材12の外側
面12aの任意の部位に、且つ任意の範囲に部分的に設
けることが容易であることから、例えば吸着用素子に相
対される冷却用素子側の構造(例えば、冷却用素子の側
面における防水構造の有無、あるいは該側面における防
水構造部分の位置と範囲等)に応じて、上記防水手段1
4の形成位置あるいは範囲を設定することが可能であ
る。この結果、例えば、上記防水手段14の形成範囲を
必要最小限に止めて、吸着用素子と冷却用素子との間の
伝熱効率の更なる向上と、より一層の低コスト化を図る
ことが可能となる。
【0044】(ヲ) 本願の第13の発明にかかる吸着
用素子によれば、上記(チ)又は(リ)に記載の効果に
加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発
明では、上記防水手段14を、上記側板材12の外側面
12aのうち、該外側面12aに相対する冷却用素子2
の非防水構造部分に対応する範囲のみに部分的に設けて
いるので、例えば上記防水手段14を上記側板材12の
外側面12aの全域に設けた場合に比して、該防水手段
14の形成範囲が少ない分だけ吸着用素子の低コスト化
が図れるとともに、該防水手段14を設けた部分におい
ては冷却用素子側の冷却用空気Abが直接上記側板材1
2に接触することから、吸着用素子と冷却用素子との間
における伝熱効率が向上し、それだけ吸着用素子におけ
る吸着性能の更なる向上が期待できることになる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる除湿素子
及びこれに用いるに好適な吸着用素子をそれぞれ実施形
態に基づいて具体的に説明する。
【0046】A:除湿素子について I:第1の実施形態 図1〜図3には、本願発明の第1の実施形態にかかる除
湿素子Z1を示している。この除湿素子Z1は、本願請求
項1,請求項2,請求項5及び請求項8に係る発明が適
用されたものであって、図1に示すように、複数個の吸
着用素子1,1,・・と複数個の冷却用素子2,2,・
・とを、90°の平面位相をもって順次交互に積層する
とともに、この積層体を、図3に示すように、その積層
方向両端部にそれぞれ端板9,9を装着するとともにこ
れら端板9,9を積層体の四隅に沿って配置される四本
の枠材10,10,・・によって連結し、これらを一体
化して構成される。以下、上記吸着用素子1と冷却用素
子2とについて、それぞれその具体的構成を説明する。
【0047】上記吸着用素子1は、図1及び図2(尚、
図2においては、説明の便宜上、上記冷却用素子2の平
面位相を90°ずらせて上記吸着用素子1と同じ平面位
相として図示している。以下、他の実施形態における図
5、図7、図9、図11、図14においても同様であ
る)に示すように、次述の通風路形成材11と一対の側
板材12,12とで構成された両面段ボール状の形態を
有している。
【0048】即ち、上記通風路形成材11は、セラミッ
ク繊維を用いた繊維紙で構成されるものであって、繊維
紙の厚さ方向に交互に折曲させた全体として波板状の形
態をもつ屈曲板材とされている。また、上記一対の側板
材12,12は、共にセラミック繊維を用いた繊維紙で
平板状に形成されており、上記通風路形成材11の両面
にそれぞれ接合固定され、該通風路形成材11と一体化
される。そして、これらの一体化状態においては、上記
通風路形成材11の各谷部のそれぞれによって平行に延
びる多数の第1通風路3,3,・・が形成されている。
【0049】さらに、このように一体化された上記通風
路形成材11と一対の側板材12,12の表面にそれぞ
れシリカゲル等の適宜の吸着剤を担持して所要の吸着能
力を付与するとともに、上記一対の側板材12,12の
うち、一方の側板材12の外表面には分離シート層14
を形成することで、上記吸着用素子1が構成される。
【0050】ここで、上記分離シート層14は、上記側
板材12の気液の流通を阻止し、上記第1通風路3を次
述する冷却用素子2側の第2通風路4と完全に分離させ
るためのものであって、例えば上記側板材12の表面に
プラスチックフィルムを貼着することで、又は上記側板
材12の表面に金属材(例えば、アルミニュム)を蒸着
することで、又は上記側板材12の表面に水系ウレタン
樹脂等の有機バインダーを塗布することで、得られる。
【0051】一方、上記冷却用素子2は、図1及び図2
に示すように、次述の通風路形成材21と側板材22と
で構成された片面段ボール状の形態を有している。
【0052】即ち、上記通風路形成材21は、アルミ薄
板等の金属薄板又は樹脂薄板を、その厚さ方向に交互に
折曲させた全体として波板状の形態をもつ屈曲板材で構
成されている。また、上記側板材22は、アルミ薄板等
の金属薄板又は樹脂薄板で平板状に形成されている。
【0053】そして、上記通風路形成材21の一方の面
に上記側板材22を接合固定してこれらを一体化するこ
とで、上記冷却用素子2が得られる。また、この一体化
状態においては、上記通風路形成材21の各谷部のそれ
ぞれによって、平行に延びる多数の第2通風路4,4,
・・が形成されている。
【0054】以上のように構成された上記吸着用素子1
及び上記冷却用素子2を、該吸着用素子1の上記分離シ
ート層14を備えた側板材12を上記冷却用素子2の上
記通風路形成材21の各山部に対向させるとともに、相
互に90°の平面位相をもたせて順次交互に積層し、さ
らにこの積層体を上記端板9,9と上記枠材10,1
0,・・とによって固結することで、図3に示すように
矩形ブロック状の外観形態をもつ除湿素子Z1が得られ
る。
【0055】この除湿素子Z1においては、上記各吸着
用素子1,1,・・の各第1通風路3,3,・・に被処
理空気Aaとして湿り空気を流す一方、上記各冷却用素
子2,2,・・の各第2通風路4,4,・・に冷却用空
気Abを流すことで、上記被処理空気Aaに含まれてい
る水分が上記吸着用素子1に担持された吸着剤によって
吸着除去されるとともに、この水分の吸着によって生じ
る吸着熱が上記冷却用空気Abとの熱交換によって該冷
却用空気Ab側に放熱される。この結果、上記吸着剤の
吸着能力が長期に亙って良好に維持され、上記除湿素子
1は高い除湿性能を発揮することになる。
【0056】ところで、この実施形態の除湿素子Z1
おいては、上記吸着用素子1と冷却用素子2の構成に本
願請求項1,請求項2,請求項5及び請求項8に係る発
明が適用されることで、より高水準の除湿性能が確保さ
れるものである。
【0057】即ち、この実施形態の除湿素子Z1では、
図2に示すように、上記吸着用素子1の上記分離シート
層14を備えた一方の側板材12側においては、その第
1通風路3,3,・・と上記冷却用素子2側の上記第2
通風路4,4,・・とが、該一方の側板材12のみを介
して隣設するとともに、これら両通風路3,4間が上記
分離シート層14によって完全に分離されている。従っ
て、この一方の側板材12側においては、該一方の側板
材12のみが、上記吸着用素子1側の第1通風路3と上
記冷却用素子2側の第2通風路4の間における伝熱抵抗
として存在することになる。
【0058】一方、上記吸着用素子1の他方の側板材1
2は、上記冷却用素子2の側板材22と衝合しており、
従ってこの他方の側板材12側においては該他方の側板
材12と上記冷却用素子2側の側板材22の二つの板材
が伝熱抵抗として存在することになる。
【0059】このため、上記吸着用素子1の上記一方の
側板材12側と上記他方の側板材12側とを比較した場
合、該一方の側板材12側においては上記他方の側板材
12側よりも伝熱抵抗が少なく、その分だけ吸着熱の放
熱効率が高く、除湿性能も高く維持されることになる。
【0060】従って、この実施形態の除湿素子Z1にお
いては、例えば上記一方の側板材12側と他方の側板材
12側の双方においてそれぞれ二つの板材が伝熱抵抗と
して存在する構成の場合(即ち、図19に示す従来構造
の除湿素子Z0の場合)に比して、除湿素子Z1全体とし
ての伝熱性能が高く、それだけ除湿素子Z1の除湿性能
が長期に亙って良好に維持されることになる。
【0061】また、この実施形態の除湿素子Z1におい
ては、上記吸着用素子1の一方の側板材12側では、積
層方向に隣設する上記第1通風路3と上記第2通風路4
との間に該一方の側板材12のみが介在する構成である
ことから、例えば該一方の側板材12側においても上記
他方の側板材12のように該側板材12と上記冷却用素
子2の側板材22の二つの板材が介在する構成とする場
合に比して、板材の介在数が減少する分だけ、上記除湿
素子Z1の高さ方向の寸法が小さくなり、そのコンパク
ト化が図れるとともに、部材点数の減少によるコストダ
ウンも可能となる。
【0062】尚、この実施形態においては、上記吸着用
素子1の一対の側板材12,12のうち、上記分離シー
ト層14を備えた一方の側板材12が特許請求の範囲中
の「板材P」に該当する。
【0063】II:第2の実施形態 図4及び図5には、本願発明の第2の実施形態にかかる
除湿素子Z2を示している。この除湿素子Z2は、本願請
求項1,請求項2,請求項3,請求項5及び請求項8に
係る発明が適用されたものであって、図4に示すよう
に、複数個の吸着用素子1,1,・・と複数個の冷却用
素子2,2,・・とを、90°の平面位相をもって順次
交互に積層して構成されるものであり、その基本構成は
上記第1の実施形態に係る除湿素子Z1と同様であっ
て、これと異なる点は上記吸着用素子1の構成にある。
【0064】即ち、上記第1の実施形態にかかる除湿素
子Z1の吸着用素子1では、上記通風路形成材11の両
面にそれぞれ側板材12を設けていたのに対して、この
実施形態の除湿素子Z2では上記通風路形成材11の一
方の面のみに上記側板材12を設けるとともに、該側板
材12の外面に上記分離シート層14を設けている(換
言すれば、この実施形態の除湿素子Z2における上記吸
着用素子1は、上記第1の実施形態に係る除湿素子Z1
の上記吸着用素子1において上記他方の側板材12を除
去した構成とされている)。
【0065】かかる構成の吸着用素子1を採用し、これ
を上記冷却用素子2と交互に積層して除湿素子Z2を構
成した場合、図5に示すように、上記吸着用素子1の各
第1通風路3,3,・・と上記冷却用素子2の各第2通
風路4,4,・・は、該冷却用素子2の一方の面側では
上記吸着用素子1の側板材12のみを介して、また他方
の面側では上記冷却用素子2の側板材22のみを介し
て、それぞれ隣設することになり、上記第1通風路3と
第2通風路4との間における伝熱性能が上記吸着用素子
1と冷却用素子2との接触部位の全てにおいて向上し、
この結果、上記除湿素子Z2はより高い除湿能力をもつ
ことになる。
【0066】また、この実施形態の除湿素子Z2では、
上記吸着用素子1の一方の面だけに上記側板材12を設
けているので、例えば上記第1の実施形態の除湿素子Z
1における上記吸着用素子1のようにその両面にそれぞ
れ上記側板材12を配置した構成のものに比して、該側
板材12の数が減少する分だけ、上記除湿素子Z2の高
さ方向のコンパクト化がさらに促進されることにもな
る。
【0067】尚、上記以外の部分の構成及び作用効果等
は全て上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該
第1の実施形態における該当説明を援用することでここ
での説明は省略する。
【0068】また、この実施形態においては、上記吸着
用素子1の上記側板材12と、上記冷却用素子2の上記
側板材22とが、共に特許請求の範囲中の「板材P」に
該当する。
【0069】III:第3の実施形態 図6及び図7には、本願発明の第3の実施形態にかかる
除湿素子Z3を示している。この除湿素子Z3は、本願請
求項1,請求項2,請求項5及び請求項8に係る発明が
適用されたものであって、図6に示すように、複数個の
吸着用素子1,1,・・と複数個の冷却用素子2,2,
・・とを、90°の平面位相をもって順次交互に積層し
て構成されるものであり、その基本構成は上記第1の実
施形態に係る除湿素子Z1と同様であって、これと異な
る点は上記吸着用素子1及び上記冷却用素子2の構成に
ある。
【0070】即ち、上記吸着用素子1については、上記
第1の実施形態にかかる除湿素子Z 1の吸着用素子1で
は上記通風路形成材11の両面にそれぞれ側板材12を
設けるとともに、この一対の側板材12,12のうちの
一方の側板材12の表面のみに上記分離シート層14を
設けていたのに対して、この実施形態の吸着用素子1で
は上記吸着用素子1の両面にそれぞれ設けられる一対の
側板材12,12の双方の表面にそれぞれ上記分離シー
ト層14を設けている。また、上記冷却用素子2につい
ては、上記第1の実施形態の冷却用素子2ではこれを通
風路形成材21と側板材22とで構成していたのに対し
て、これを通風路形成材21のみで構成している。
【0071】かかる構成の吸着用素子1及び冷却用素子
2を採用し、これを交互に積層して除湿素子Z3を構成
した場合、図7に示すように、上記吸着用素子1の各第
1通風路3,3,・・と上記冷却用素子2の各第2通風
路4,4,・・は、その全ての接触部において該吸着用
素子1の側板材12のみを介して隣設することになる。
この結果、上記第1通風路3と第2通風路4との間にお
ける伝熱性能が、上記第1の実施形態の場合よりもさら
に向上し、上記除湿素子Z3はより高い除湿能力をもつ
ことになる。
【0072】また、この実施形態の除湿素子Z3では、
上記冷却用素子2が上記通風路形成材21のみで構成さ
れていることから、例えば上記第1の実施形態における
冷却用素子2のようにこれを通風路形成材21と側板材
22の二つの部材で構成するような場合に比して、部材
点数が少なく、それだけ低コスト化が促進されることに
なる。
【0073】尚、上記以外の部分の構成及び作用効果等
は全て上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該
第1の実施形態における該当説明を援用することでここ
での説明は省略する。
【0074】また、この実施形態においては、上記吸着
用素子1の一対の側板材12,12がそれぞれ特許請求
の範囲中の「板材P」に該当する。
【0075】IV:第4の実施形態 図8〜図10には、本願発明の第4の実施形態にかかる
除湿素子Z4を示している。この除湿素子Z4は、本願請
求項1,請求項2,請求項6及び請求項8に係る発明が
適用されたものであって、図8に示すように、複数個の
吸着用素子1,1,・・と複数個の冷却用素子2,2,
・・とを、90°の平面位相をもって順次交互に積層し
て構成されるものであり、その基本構成は上記第3の実
施形態に係る除湿素子Z3と同様であって、これと異な
る点は上記冷却用素子2の構成にある。
【0076】即ち、上記第3の実施形態にかかる除湿素
子Z3の冷却用素子2では、これを波板状の屈曲板材で
なる通風路形成材21のみで構成していたのに対して、
この実施形態の除湿素子Z4における冷却用素子2は、
該冷却用素子2を台形波板状の屈曲板材でなる通風路形
成材21のみで構成している。従って、これら両者は上
記通風路形成材21の屈曲形態と、該通風路形成材21
によって形成される上記第2通風路4の断面形状とが異
なるものである。
【0077】このような構成の冷却用素子2を採用し、
これを上記吸着用素子1と交互に積層して除湿素子Z4
を構成した場合、図9に示すように、上記吸着用素子1
の各第1通風路3,3,・・のうち、上記通風路形成材
21の底面に対応するものは該底面と上記吸着用素子1
の側板材12との二つの板材を介して該冷却用素子2側
の第2通風路4と隣設するが、上記通風路形成材21の
開口側に対応するものは該側板材12のみを介して上記
第2通風路4と隣設することになり、上記第1通風路3
と第2通風路4の間の伝熱性能は、後者の方が前者より
も高くなる。
【0078】従って、上記除湿素子Z4全体としてみた
場合の伝熱性能は、例えば従来の除湿素子(図17を参
照)のように吸着用素子1側の第1通風路3と冷却用素
子2側の第2通風路4が全て二枚の板材を介して隣設す
る構造のものに比して、より高いものとなり、この結
果、除湿素子Z4はより高水準の除湿性能をもつことに
なる。
【0079】また、この実施形態の除湿素子Z4では、
上記冷却用素子2の第2通風路4が台形状の断面形状を
もつことから、例えば第1の実施形態の除湿素子Z1
おける冷却用素子2のように第2通風路4が三角形の断
面形状をもつものに比して、該第2通風路4の有効断面
積が大きく、それだけ冷却用空気Abの流量が増加し、
吸着熱の放熱作用がより一層促進され、この結果、除湿
素子Z4の除湿性能がより一層向上することになる。
【0080】尚、上記以外の部分の構成及び作用効果等
は全て上記第1及び第3の実施形態の場合と同様である
ので、該第1及び第3の実施形態における該当説明を援
用することでここでの説明は省略する。
【0081】また、この実施形態においては、上記吸着
用素子1の一対の側板材12,12がそれぞれ特許請求
の範囲中の「板材P」に該当する。
【0082】V:第5の実施形態 図11及び図12には、本願発明の第5の実施形態にか
かる除湿素子Z5を示している。この除湿素子Z5は、本
願請求項1,請求項2,請求項4,請求項6及び請求項
8に係る発明が適用されたものであって、図11に示す
ように、複数個の吸着用素子1,1,・・と複数個の冷
却用素子2,2,・・とを、90°の平面位相をもって
順次交互に積層して構成されるものであり、その基本構
成は上記第4の実施形態に係る除湿素子Z4に類するも
のであって、これと異なる点は上記吸着用素子1の構成
にある。
【0083】即ち、上記第4の実施形態における上記吸
着用素子1は、これを共に繊維紙でなる波板状の通風路
形成材11と一対の側板材12,12とで構成していた
のに対して、この実施形態の吸着用素子1は、上記通風
路形成材11はこれを繊維紙で波板状に形成するもの
の、上記一対の側板材12,12はこれをアルミ薄板等
の金属薄板又は樹脂薄板で構成するとともに、該各側板
材12,12の上記通風路形成材11に対向する面には
それぞれ吸着剤を担持して吸着剤層18を形成してい
る。
【0084】尚、上記冷却用素子2については、上記第
4の実施形態における冷却用素子2と同様に、アルミ薄
板等の金属薄板又は樹脂薄板により台形波板状に形成さ
れた屈曲板材で構成している。
【0085】以上の如き構成の吸着用素子1を採用し、
これを上記冷却用素子2と交互に積層して除湿素子Z5
を構成した場合、図12に示すように、上記吸着用素子
1の各第1通風路3,3,・・のうち、上記通風路形成
材21の底面に対応するものは該底面と上記吸着用素子
1の側板材12との二つの板材を介して該冷却用素子2
側の第2通風路4と隣設するが、上記通風路形成材21
の開口側に対応するものは該側板材12のみを介して上
記第2通風路4と隣設することになり、上記第1通風路
3と第2通風路4の間の伝熱性能は、後者の方が前者よ
りも高くなる。
【0086】従って、上記除湿素子Z5全体としてみた
場合の伝熱性能は、例えば従来の除湿素子(図19を参
照)のように吸着用素子1側の第1通風路3と冷却用素
子2側の第2通風路4が全て二枚の板材を介して隣設す
る構造のものに比して、より高いものとなる。
【0087】また、この場合、例えば上記側板材16を
アルミ薄板等の金属薄板で構成した場合には、例えばこ
れを上記第4の実施形態のように繊維紙で構成する場合
に比して、該金属材の熱伝達率が高い分だけ上記両通風
路3,4相互間の熱伝達が更に促進されることになる。
しかも、この熱伝達率の高い上記側板材16に吸着剤が
直接担持されていることで、該吸着剤において発生する
吸着熱の冷却用空気Ab側への放熱効率も向上すること
になる。
【0088】これらの相乗効果として、上記除湿素子Z
5は、より一層高水準の除湿能力を有することになる。
【0089】尚、上記以外の部分の構成及び作用効果等
は全て上記第1及び第4の実施形態の場合と同様である
ので、該第1及び第4の実施形態における該当説明を援
用することでここでの説明は省略する。
【0090】また、この実施形態においては、上記吸着
用素子1の一対の側板材16,16がそれぞれ特許請求
の範囲中の「板材P」に該当する。
【0091】VI:第6の実施形態 図13〜図15には、本願発明の第6の実施形態にかか
る除湿素子Z6を示している。この除湿素子Z6は、本願
請求項1,請求項2,請求項4,請求項7及び請求項8
に係る発明が適用されたものであって、図13に示すよ
うに、複数個の吸着用素子1,1,・・と複数個の冷却
用素子2,2,・・とを、90°の平面位相をもって順
次交互に積層し、且つこの積層体を上下一対の端板9,
9と四本の枠材10,10,・・によって固結して構成
されるものであり、その基本構成は上記第5の実施形態
に係る除湿素子Z5に類するものであって、これと異な
る点は上記冷却用素子2の構成にある。
【0092】即ち、上記第5の実施形態では上記冷却用
素子2をアルミ薄板等の金属薄板又は樹脂薄板でなる台
形波板状の屈曲板材で構成していたのに対して、この実
施形態では、上記冷却用素子2を、アルミ薄板等の金属
薄板又は樹脂薄板でなる複数の帯板状の隔壁材23,2
3,・・所定間隔で対向配置してなる通風路形成材21
のみで構成している。
【0093】尚、上記吸着用素子1については、上記第
5の実施形態における吸着用素子1と同様に、繊維紙で
なる通風路形成材11とアルミ薄板等の金属薄板又は樹
脂薄板でなる一対の側板材16,16で構成している。
【0094】以上の如き構成の冷却用素子2を採用し、
これを上記吸着用素子1と交互に積層して除湿素子Z6
を構成した場合、図14に示すように、上記吸着用素子
1の各第1通風路3,3,・・は、全て上記側板材16
のみを介して上記冷却用素子2の第2通風路4,4,・
・と隣設することになる。
【0095】従って、上記除湿素子Z6は、例えば従来
の除湿素子(図19を参照)のように吸着用素子1側の
第1通風路3と冷却用素子2側の第2通風路4が全て二
枚の板材を介して隣設する構造のものに比して、より高
い伝熱性能をもつことになる。 また、この場合、例え
ば上記側板材16をアルミ薄板等の金属薄板で構成した
場合には、例えばこれを上記第4の実施形態のように繊
維紙で構成する場合に比して、該金属材の熱伝達率が高
い分だけ上記両通風路3,4相互間の熱伝達が更に促進
されることになる。しかも、この熱伝達率の高い上記側
板材16に吸着剤が直接担持されていることで、該吸着
剤において発生する吸着熱の冷却用空気Ab側への放熱
効率も向上することになる。
【0096】これらの相乗効果として、上記除湿素子Z
6は、より一層高水準の除湿能力を有することになる。
【0097】さらに、この実施形態の除湿素子Z6にお
いては、上記冷却用素子2を、所定間隔で対向配置され
る複数枚の隔壁材23,23,・・でなる通風路形成材
21のみで構成しているので、例えばこれを屈曲板材で
構成するような場合に比して、その軽量化あるいは低コ
スト化が図れ、延いては上記除湿素子Z6をより軽量に
且つより安価に提供することが可能となるものである。
【0098】尚、上記以外の部分の構成及び作用効果等
は全て上記第1,第4及び第5の実施形態の場合と同様
であるので、該第1,第4及び第5の実施形態における
該当説明を援用することでここでの説明は省略する。
【0099】また、この実施形態においては、上記吸着
用素子1の一対の側板材16,16がそれぞれ特許請求
の範囲中の「板材P」に該当する。
【0100】B:吸着用素子について 続いて、上記各除湿素子に用いるに好適な吸着用素子に
ついて、その構造等を実施形態に基づいて具体的に説明
する。
【0101】VII:第7の実施形態 図16には、本願発明の第7の実施形態にかかる吸着用
素子1を示している。この吸着用素子1は、例えば上記
第3の実施形態にかかる除湿素子Z3に用いられる冷却
用素子2のようにその両側面が共に防水構造をもたない
冷却用素子に相対されてこれとともに除湿素子を構成す
るに好適な構造をもつ吸着用素子であって、次述の通風
路形成材11と一対の側板材12,12とで構成された
両面段ボール状の形態を有している。
【0102】即ち、上記通風路形成材11は、透過性素
材で構成することを基本としており、この実施形態では
これをセラミック繊維紙、又はガラス繊維紙、又は難燃
紙、又は不織布を用いて構成し、且つこれをその厚さ方
向に交互に折曲させ、全体として波板状の形態に成形し
ている。
【0103】上記一対の側板材12,12は、上記通風
路形成材11と同様に、透過性素材で構成することを基
本としており、この実施形態ではセラミック繊維紙、又
はガラス繊維紙、又は難燃紙、又は不織布を用いて、こ
れを平板状に形成している。
【0104】このように構成された上記通風路形成材1
1と一対の側板材12,12とは、該通風路形成材11
を上記一対の側板材12,12によってその板厚方向両
側から挟むようにして接合固定して一体化される。この
通風路形成材11と一対の側板材12,12の一体化状
態においては、該通風路形成材11の各谷部のそれぞれ
と、これに対向する上記一対の側板材12,12の内側
面12b,2bとによって、平行に延びる多数の通風路
3,3,・・が形成されている。
【0105】このように一体化された上記通風路形成材
11と一対の側板材12,12には、例えば浸漬法等に
よってシリカゲル等の適宜の吸着剤を担持させ、所要の
吸着性能を付与している。
【0106】また、上記一対の側板材12,12の外側
面12a,2aには、それぞれ分離シート層14,14
(特許請求の範囲中の「防水手段14」に該当する)が
設けられている。この分離シート層14は、上記吸着用
素子1の両側面にそれぞれ冷却用素子2を相対させて除
湿素子を構成した場合においてこれら両者間のシール性
を確保するためのものであって、この実施形態では、上
記側板材12の外側面12aにプラスチックフィルムを
貼着するとか、該外側面12aに水系ウレタン樹脂等の
有機バインダーを塗布するとか、該外側面12aにアル
ミニュムとか銅等の熱伝導率の高い金属材を蒸着する、
等の方法によって該分離シート層14を形成している。
【0107】以上のように、この実施形態の吸着用素子
1は、両面段ボール状に一体化された上記通風路形成材
11と一対の側板材12,12に吸着剤を担持させると
ともに、該一対の側板材12,12の外側面12a,1
2aに上記分離シート層14,14を形成して得られる
ものであり、かかる構成とすることで以下のような特有
の作用効果が得られるものである。
【0108】即ち、この実施形態の吸着用素子1におい
ては、上記通風路形成材11及び上記一対の側板材1
2,12を、共に透過性素材であるセラミック繊維紙又
はガラス繊維紙又は難燃紙又は不織布を用いて構成し、
且つこれに吸着剤を担持させているので、上記通風路
3,3,・・の内面は通気性をもつ吸着剤層とされる。
従って、上記通風路3,3,・・内を被処理空気Aaが
流れる場合、該被処理空気Aaは上記吸着剤層の内部ま
で容易に侵入し、その水分の吸着除去作用が効率良く行
われ、この結果、上記吸着用素子1は高い吸着性能を発
揮することになる。
【0109】また、このように上記通風路形成材11と
一対の側板材12,12を共に、セラミック繊維紙又は
ガラス繊維紙又は難燃紙又は不織布を用いて構成したこ
とで、例えば、これらを樹脂板とか金属板で構成する場
合に比して、その軽量化及び低コスト化が図られること
は勿論のこと、これに加えて、特にセラミック繊維紙又
はガラス繊維紙を用いた場合にはその難燃性によって使
用上の信頼性が高められ、また難燃紙又は不織布を用い
た場合には更なる低コスト化が図れるという利点もあ
る。
【0110】一方、この実施形態の吸着用素子1では、
上記一対の側板材12,12の外側面12a,12aの
それぞれに上記分離シート層14を設けているので、例
え該外側面12a,12aにそれぞれ相対する冷却用素
子2,2が防水構造をもたない構成とされている場合
(例えば、図7に示す冷却用素子2のような構造)であ
ったとしても、該分離シート層14によって冷却用素子
2との間におけるシール性が確保され、該吸着用素子1
は高い吸着性能を発揮することになる。
【0111】また、このように吸着用素子1の一対の側
板材12,12の外側面12a,12aの双方にそれぞ
れ上記分離シート層14,14が設けられ、これによっ
て該吸着用素子1に相対する冷却用素子2との間のシー
ル性が確保されるということは、これを逆言すれば、こ
の分離シート層14が設けられた外側面12aに相対す
る冷却用素子2側においては防水構造を備える必要がな
い、ということである。従って、例えば上記冷却用素子
2側においては、その側面部材の一部あるいはその大部
分を削除して該冷却用素子2側を流れる冷却用空気Ab
を直接上記吸着用素子1の側板材12に接触させてこれ
ら両者間の熱伝達効率をより一層高めることもでき、そ
れだけ吸着用素子1の吸着性能の更なる向上が期待でき
るものである。
【0112】VIII:第8の実施形態 図17には、本願発明の第8の実施形態にかかる吸着用
素子1を示している。この吸着用素子1は、例えば図2
に示す上記第1の実施形態にかかる除湿素子Z 1に用い
られる冷却用素子2のようにその両側面のうちの一方の
側面のみに防水構造を備えた冷却用素子に相対されてこ
れとともに除湿素子を構成するに好適な構造をもつ吸着
用素子であって、通風路形成材11と一対の側板材1
2,12とで構成された両面段ボール状の形態を有して
いる。
【0113】即ち、この実施形態の吸着用素子1は、上
記第7の実施形態にかかる吸着用素子1と基本構成を同
じとするものであって、これと異なる点は、該第7の実
施形態の吸着用素子1では一対の側板材12,12の外
側面12a,12aの双方にそれぞれ分離シート層14
を設けていたのに対して、この実施形態の吸着用素子1
では一対の側板材12,12の外側面12a,12aの
うち、何れか一方側のみに上記分離シート層14を設
け、他方の外側面12aはこれをそのまま露出させたも
のである。
【0114】従って、この実施形態の吸着用素子1は、
例えば図2に示すように、上記分離シート層14が設け
られた側の側板材12を、上記冷却用素子2の防水構造
が設けられていない面(例えば、図2の冷却用素子2に
おいては、側板材22が設けられておらず、通風路形成
材21が直接露出している側の面)に相対させ、また上
記分離シート層14が設けられていない側の側板材12
を、上記冷却用素子2の防水構造が設けられている面
(例えば、図2の冷却用素子2においては、側板材22
側)に相対させることで、該吸着用素子1の一方の側面
においては上記分離シート層14によって、他方の側面
においては上記冷却用素子2の側板材22によって、そ
れぞれシール性が確保され、上記第7の実施形態の吸着
用素子1と同様の作用効果が得られるものである。
【0115】尚、上記通風路形成材11及び側板材12
の素材構成、及び上記分離シート層14の構造は上記第
7の実施形態の場合と同様であるので、ここでの説明は
省略する。
【0116】IX:第9の実施形態 図18には、本願発明の第9の実施形態にかかる吸着用
素子1を示している。この吸着用素子1は、例えば図5
に示す上記第2の実施形態にかかる除湿素子Z 2に用い
られる冷却用素子2のように、その両側面のうち、一方
の側面のみに防水構造を備えた冷却用素子に相対されて
これとともに除湿素子を構成するに好適な構造をもつ吸
着用素子であって、しかも上記第8の実施形態の吸着用
素子1の場合よりもさらに高い伝熱効率を確保するに好
適な吸着用素子1である。
【0117】即ち、この実施形態の吸着用素子1は、通
風路形成材11とその一方の側面に設けられた一枚の側
板材12とでなる片面ダンボール状の形態をもち、且つ
該側板材12の外側面12aに上記分離シート層14を
設けたものである。
【0118】従って、この実施形態の吸着用素子1は、
例えば図5に示すように、上記分離シート層14が設け
られた側板材12を、上記冷却用素子2の防水構造が設
けられていない面(例えば、図5の冷却用素子2におい
ては、側板材22が設けられておらず、通風路形成材2
1が直接露出している側の面)に相対させ、また上記分
離シート層14が設けられていない側の側板材12を、
上記冷却用素子2の防水構造が設けられている面(例え
ば、図2の冷却用素子2においては、側板材22側)に
相対させることで、該吸着用素子1の一方の側面におい
ては上記分離シート層14によって、他方の側面におい
ては上記冷却用素子2の側板材22によって、それぞれ
シール性が確保され、上記第7の実施形態の吸着用素子
1と同様の作用効果が得られるものである。そして、上
記吸着用素子1の上記側板材12が設けられていない側
においては、通風路3内を流れる被処理空気Aaが直接
上記冷却用素子2と接触することから、上記第8の実施
形態の吸着用素子1のように上記側板材12を介して上
記冷却用素子2と接触する構成の場合よりもさらに高い
伝熱効率が確保されるものである。
【0119】尚、上記通風路形成材11及び側板材12
の素材構成、及び上記分離シート層14の構造は上記第
7の実施形態の場合と同様であるので、ここでの説明は
省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態に係る除湿素子を示
す要部分解斜視図である。
【図2】図1に示した除湿素子の要部拡大縦断面図であ
る。
【図3】図1に示した除湿素子の外観斜視図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態に係る除湿素子を示
す要部分解斜視図である。
【図5】図4に示した除湿素子の要部拡大縦断面図であ
る。
【図6】本願発明の第3の実施形態に係る除湿素子を示
す要部分解斜視図である。
【図7】図6に示した除湿素子の要部拡大縦断面図であ
る。
【図8】本願発明の第4の実施形態に係る除湿素子を示
す要部分解斜視図である。
【図9】図8に示した除湿素子の要部拡大縦断面図であ
る。
【図10】図8に示した除湿素子の外観斜視図である。
【図11】本願発明の第5の実施形態に係る除湿素子を
示す要部分解斜視図である。
【図12】図11に示した除湿素子の要部拡大縦断面図
である。
【図13】本願発明の第6の実施形態に係る除湿素子を
示す要部分解斜視図である。
【図14】図13に示した除湿素子の要部拡大縦断面図
である。
【図15】図13に示した除湿素子の外観斜視図であ
る。
【図16】本願発明の第7の実施形態に係る吸着用素子
の要部拡大縦断面図である。
【図17】本願発明の第8の実施形態に係る吸着用素子
の要部拡大縦断面図である。
【図18】本願発明の第9の実施形態に係る吸着用素子
の要部拡大縦断面図である。
【図19】従来の除湿素子の要部分解斜視図である。
【図20】図19に示した除湿素子の要部拡大縦断面図
である。
【符号の説明】
1は吸着用素子、2は冷却用素子、3は第1通風路、4
は第2通風路、9は端板、10は枠材、11は通風路形
成材、12は側板材、14は分離シート層、16は側板
材、18は吸着剤層、21は通風路形成材、22は側板
材、23は隔壁材、Aaは被処理空気、Abは冷却用空
気、Z1〜Z6は除湿素子である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神野 亮 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 4D052 AA08 CE00 DA03 DB02 DB04 FA01 FA03 HA01 HA35 HA36 HA39 HB02 HB06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤が担持され且つ被処理空気(A
    a)が流通する第1通風路(3)を備えた吸着用素子
    (1)と、冷却用空気(Ab)が流通する第2通風路
    (4)を備えた冷却用素子(2)とを交互に積層して構
    成される除湿素子であって、 上記吸着用素子(1)の第1通風路(3)と上記冷却用
    素子(2)の第2通風路(4)とが一枚の板材(P)を
    介して隣設していることを特徴とする除湿素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記板材(P)が、上記吸着用素子(1)の積層方向の
    側壁を構成する繊維紙でなる側板材(12)であって、
    該側板材(12)は上記冷却用素子(2)の第2通風路
    (4)に直接臨ましめられるとともに、該第2通風路
    (4)側の表面には気液の流通を阻止する分離シート層
    (14)が設けられていることを特徴とする除湿素子。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記板材(P)が、上記冷却用素子(2)の積層方向の
    側壁を構成する金属材又は樹脂材でなる側板材(22)
    であって、該側板材(22)が上記吸着用素子(1)の
    第1通風路(3)に直接臨んでいることを特徴とする除
    湿素子。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記板材(P)が、上記吸着用素子(1)の積層方向の
    側壁を構成する金属材又は樹脂材でなる側板材(16)
    であって、該側板材(16)の上記第1通風路(3)に
    臨む面には吸着剤が担持されていることを特徴とする除
    湿素子。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、 上記冷却用素子(2)の上記通風路形成材(21)が波
    板状の屈曲板材で構成されていることを特徴とする除湿
    素子。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3又は4において、 上記冷却用素子(2)の上記通風路形成材(21)が台
    形波板状の屈曲板材で構成されていることを特徴とする
    除湿素子。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3又は4において、 上記冷却用素子(2)の上記通風路形成材(21)が上
    記冷却用素子(2)の厚さ方向に立設される複数枚の隔
    壁(23)で構成されたことを特徴とする除湿素子。
  8. 【請求項8】 請求項2において、 上記分離シート層(14)が、プラスチックフィルムの
    貼着により、又は金属材の蒸着により、又は有機バイン
    ダーの塗布により、構成されていることを特徴とする除
    湿素子。
  9. 【請求項9】 離間対向させた一対の平板状の側板材
    (12),(12)の内側に多数の通風路(3),
    (3),・・を形成するとともに、該通風路(3),
    (3),・・の内面側に吸着剤を担持させてなる吸着用
    素子であって、 上記一対の側板材(12),(12)を空気と水分を通
    す透過性素材で構成するとともに、 該一対の側板材(12),(12)の外側面(12
    a),(12a)のそれぞれに、又は何れか一方の側板
    材(12)の外側面(12a)に、防水手段(14)を
    設けたことを特徴とする吸着用素子。
  10. 【請求項10】 平板状の側板材(12)の内側面(1
    2b)に多数の通風路(3),(3),・・を形成する
    とともに、該通風路(3),(3),・・の内面側に吸
    着剤を担持させてなる吸着用素子であって、 上記側板材(12)を空気と水分を通す透過性素材で構
    成するとともに、 該側板材(12)の外側面(12a)に防水手段(1
    4)を設けたことを特徴とする吸着用素子。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、 上記側板材(12)を構成する上記透過性素材として、
    セラミック繊維紙又はガラス繊維紙又は難燃紙又は不織
    布を用いたことを特徴とする吸着用素子。
  12. 【請求項12】 請求項9又は10において、 上記防水手段(14)を、上記側板材(12)の外側面
    (12a)にプラスチックフィルムを貼着して、又は該
    外側面(12a)に有機バインダーを塗布して、又は該
    外側面(12a)に金属材を蒸着して、構成したことを
    特徴とする吸着用素子。
  13. 【請求項13】 請求項9又は10において、 上記防水手段(14)を、上記側板材(12)の外側面
    (12a)のうち、該外側面(12a)に相対する冷却
    用素子(2)の非防水構造部分に対応する範囲のみに部
    分的に設けたことを特徴とする吸着用素子。
JP2001268582A 2001-06-13 2001-09-05 除湿素子 Expired - Fee Related JP3840571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001268582A JP3840571B2 (ja) 2001-06-13 2001-09-05 除湿素子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001178585 2001-06-13
JP2001-178585 2001-06-13
JP2001268582A JP3840571B2 (ja) 2001-06-13 2001-09-05 除湿素子

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004260541A Division JP3888373B2 (ja) 2001-06-13 2004-09-08 吸着用素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003062424A true JP2003062424A (ja) 2003-03-04
JP3840571B2 JP3840571B2 (ja) 2006-11-01

Family

ID=26616834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001268582A Expired - Fee Related JP3840571B2 (ja) 2001-06-13 2001-09-05 除湿素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3840571B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140014289A1 (en) * 2012-07-11 2014-01-16 Kraton Polymers U.S. Llc Enhanced-efficiency energy recovery ventilation core
JP2017015369A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 大阪瓦斯株式会社 熱交換素子及び調湿素子
JP2017013032A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 大阪瓦斯株式会社 調湿素子の製造方法
WO2019187893A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 大阪瓦斯株式会社 調湿素子、及びその使用方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140014289A1 (en) * 2012-07-11 2014-01-16 Kraton Polymers U.S. Llc Enhanced-efficiency energy recovery ventilation core
JP2017015369A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 大阪瓦斯株式会社 熱交換素子及び調湿素子
JP2017013032A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 大阪瓦斯株式会社 調湿素子の製造方法
WO2019187893A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 大阪瓦斯株式会社 調湿素子、及びその使用方法
JP2019171316A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 大阪瓦斯株式会社 調湿素子、及びその使用方法
JP7170410B2 (ja) 2018-03-29 2022-11-14 大阪瓦斯株式会社 調湿素子
US11872522B2 (en) 2018-03-29 2024-01-16 Osaka Gas Co., Ltd. Humidity control element and method for using the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3840571B2 (ja) 2006-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2004010055A1 (ja) 除湿素子及び該除湿素子に用いられる吸着用素子
US4377400A (en) Heat exchanger
US8550151B2 (en) Heat exchanger
AU2002318754B2 (en) Adsorption element and air conditioning device
WO2004010056A1 (ja) 除湿素子
JP2003062424A (ja) 除湿素子及び該除湿素子に用いられる吸着用素子
JP2001263729A (ja) 吸脱着素子およびそれを用いた調湿システム
JP3570383B2 (ja) 除湿素子の製造方法
JP3888373B2 (ja) 吸着用素子
US11644248B2 (en) Total heat exchange element and total heat exchanger
KR102184110B1 (ko) 공기정화 패널 및 이를 포함하는 벽체
JP2021113650A (ja) 熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置
KR101547292B1 (ko) 플레이트형 제습기
JP5426979B2 (ja) 調湿パネル
JP2021050833A (ja) 熱交換素子、及びそれを用いた熱交換形換気装置
WO2011037031A1 (ja) 調湿パネル
WO2021250849A1 (ja) 除湿素子、除湿装置及び除湿素子の製造方法
JPH0424385A (ja) 調湿性壁面パネル
JP3861639B2 (ja) 除湿素子
JP2003144834A (ja) 冷却吸着素子
JP4420559B2 (ja) スクリーンパネル
JP2008073675A (ja) 除湿ロータ
JP2005058874A (ja) 冷却吸着素子
JP5216733B2 (ja) 調湿パネル
TWM303769U (en) Dust filtering apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060724

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees