JP2003062116A - 有機ハロゲン化物の水熱分解装置及び方法 - Google Patents

有機ハロゲン化物の水熱分解装置及び方法

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JP2003062116A JP2001257494A JP2001257494A JP2003062116A JP 2003062116 A JP2003062116 A JP 2003062116A JP 2001257494 A JP2001257494 A JP 2001257494A JP 2001257494 A JP2001257494 A JP 2001257494A JP 2003062116 A JP2003062116 A JP 2003062116A
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Masakazu Tateishi
正和 立石
Masahiko Nagai
正彦 永井
Takashi Yamamoto
崇 山元
Hiroki Yamaguchi
啓樹 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCB等の有機ハロゲン化物を高温高圧の熱
水中で酸化分解する有機ハロゲン化物の水熱分解装置を
提供する。 【解決手段】 筒形状の亜臨界域での水熱反応を行う一
次反応塔122と、上記一次反応塔に供給する油123
a、有機ハロゲン化物(PCB)123b、水(H
2O)123d及び炭酸カリウム触媒溶液(K2
3 )201の各処理液を加圧する加圧ポンプ124
a、124b、124d及び202と、配管を螺旋状に
巻いてなる二次反応塔126と、二次反応塔126から
の分解処理液を冷却する冷却器127と、処理液を気液
分離する気液分離手段129を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PCB(ポリ塩化
ビフェニル)等の有機ハロゲン化物を高温高圧の熱水中
で酸化分解する有機ハロゲン化物の水熱分解装置に関す
る。
【0002】
【背景技術】近年では、PCB(Polychlorinated biph
enyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性体
の総称)が強い毒性を有することから、その製造および
輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃か
ら国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をきっ
かけに生体・環境への悪影響が明らかになり、1972
年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義
務)が出された経緯がある。
【0003】PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜1
0個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって
理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のP
CB製品において約100種類以上の異性体が確認され
ている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体
内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化
学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状であ
る。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつで
あって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率
が高く、さらに半揮発性で大気経由の移動が可能である
という性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残
留することが報告されている。この結果、PCBは体内
で極めて安定であるので、体内に蓄積され慢性中毒(皮
膚障害、肝臓障害等)を引き起し、また発癌性、生殖・
発生毒性が認められている。
【0004】PCBは、従来からトランスやコンデンサ
などの絶縁油として広く使用されてきた経緯があるの
で、PCBを処理する必要があり、本出願人は先に、P
CBを無害化処理する水熱酸化分解装置を提案した(特
開平11−253795号公報、特開平11−2537
96号公報、特開2000−126588号公報他参
照)。この水熱酸化分解装置の概要の一例を図4に示
す。
【0005】図4に示すように、水熱酸化分解装置12
0は、サイクロンセパレータ121を併設した筒形状の
一次反応塔122と、油(又は有機溶剤)、PCB、水
(H 2O)および水酸化ナトリウム(NaOH)の各処
理液123a〜123dを加圧する加圧ポンプ124a
〜124dと、当該水を予熱する熱交換器125と、配
管を螺旋状に巻いた構成の二次反応塔126と、冷却器
127および減圧弁128とを備えてなるものである。
また、減圧弁127の下流には、気液分離器129、活
性炭槽130が配置されており、排ガス(CO2 )13
1は煙突132から外部へ排出され、排水(H2 O,N
aCl)133は放出タンク134に溜められ、別途必
要に応じて排水処理される。
【0006】なお、処理液123となる油(又は有機溶
剤)、PCB、H2OおよびNaOHの各処理液123
a〜123dは処理液タンク135a〜135dから配
管136a〜136d及びエジェクタ137を介してそ
れぞれ導入される。また、酸素(O2 )等の酸化剤は高
圧酸素供給設備138により供給され、供給配管139
は、一次反応塔122に対して直結されている。なお、
油(又は有機溶剤)を入れるのは、特に高濃度PCBの
分解反応促進のためと、分解装置120の起動時におい
て反応温度を最適温度まで昇温させるためである。
【0007】上記装置において、加圧ポンプ124によ
る加圧により一次反応塔122内は、26MPaまで昇
圧される。また、熱交換器125は、H2Oを300℃
程度に予熱する。また、一次反応塔122内には酸素が
噴出しており、内部の反応熱により380℃〜400℃
まで昇温する。サイクロンセパレータ121は、一次反
応塔122内で析出したNa2CO3の結晶粒子の大きな
ものを分離し、Na2CO3の微粒子を二次反応塔126
に送る。このサイクロンセパレータ121の作用によ
り、二次反応塔126の閉塞が防止される。この段階ま
でに、PCBは、脱塩素反応および酸化分解反応を起こ
し、NaCl、CO2およびH2Oに分解されている。つ
ぎに、冷却器127では、二次反応塔126からの流体
を100℃程度に冷却すると共に後段の減圧弁128に
て大気圧まで減圧する。そして、気液分離器129によ
りCO2および水蒸気と処理液とが分離され、CO2およ
び水蒸気は、活性炭槽130を通過して環境中に排出さ
れる。
【0008】このような処理装置120を用いてPCB
含有油(例えばトランスやコンデンサ等の絶縁油)等を
処理することで、PCBが脱塩素化されビフェニル
((C65 2 )等の脱塩素化物とされ、該ビフェニ
ルが酸化剤等の作用によりCO2、H2 O等へと完全無
害化がなされている。
【0009】このような処理装置を用いてPCB及びP
CB汚染物質等の有害物質を処理することで、完全無害
化がなされているが、反応効率を向上させるために、一
次反応塔122内に水酸化ナトリウム(NaOH)を高
温で供給する場合には、供給官136cに熱交換器を介
装する必要があるが、高温アルカリ(温度300〜35
0℃、pH13〜14以上)となる結果、耐アルカリ性
の材料(例えば高CrNi系材料)を構成部材等に使用
する必要がある、という問題がある。
【0010】本発明は上述した問題に鑑み、PCB(ポ
リ塩化ビフェニル)等の有機ハロゲン化物を高温高圧の
熱水中で酸化分解する有機ハロゲン化物の水熱分解装置
を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する第1
の発明は、筒形状の亜臨界域での水熱反応を行う一次反
応塔と、上記一次反応塔に供給する有機ハロゲン化物、
油、水(H2O)及び炭酸カリウム触媒溶液(K2 CO
3 )の各処理液を加圧する加圧ポンプと、配管を螺旋状
に巻いてなる又は筒状の二次反応塔と、二次反応塔から
の分解処理液を冷却する冷却器と、処理液を気液分離す
る気液分離手段と、減圧弁とを備えてなることを特徴と
する有機ハロゲン化物の水熱分解装置にある。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、上記
一次反応塔に供給する炭酸カリウム及び水を250〜3
50℃に予熱する予熱器を設けたことを特徴とする有機
ハロゲン化物の水熱分解装置にある。
【0013】第3の発明は、第1の発明において、上記
一次反応塔に酸素又はオゾンを供給する酸素又はオゾン
供給装置を設けたことを特徴とする有機ハロゲン化物の
水熱分解装置にある。
【0014】第4の発明は、第1の発明において、上記
一次反応塔の亜臨界状態が温度300〜400℃、圧力
10〜40MPaであることを特徴とする有機ハロゲン
化物の水熱分解装置にある。
【0015】第5の発明は、第1の発明において、上記
有機ハロゲン化物がPCB又はPCB含有スラリー状有
機有害物質であることを特徴とする有機ハロゲン化物の
水熱分解装置にある。
【0016】第6の発明は、 筒形状の亜臨界域での水
熱反応を行う一次反応塔に、有機ハロゲン化物、油、水
(H2O)及び炭酸カリウム触媒溶液(K2 CO3 )の
各処理液を加圧ポンプで供給し、亜臨界域で有機ハロゲ
ン化物を一次分解処理し、次いで、螺旋状に巻いた配管
を有する二次反応塔内で二次反応させて、有機ハロゲン
化物を炭酸カリウム触媒で分解処理することを特徴とす
る有機ハロゲン化物の水熱分解装置にある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による有機ハロゲン化物の
水熱分解装置の実施の形態を以下に説明するが、本発明
はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0018】[第1の実施の形態]図1は本実施の形態
にかかる有機ハロゲン化物の水熱分解装置の概略図であ
る。図1に示すように、本実施の形態にかかる有機ハロ
ゲン化物の水熱分解装置120は、筒形状の亜臨界域で
の水熱反応を行う一次反応塔122と、上記一次反応塔
に供給する油123a、有機ハロゲン化物(PCB)1
23b、水(H2O)123d及び炭酸カリウム触媒溶
液(K2 CO3 )201の各処理液を加圧する加圧ポン
プ124a、124b、124d及び202と、配管を
螺旋状に巻いてなる又は筒状の二次反応塔126と、二
次反応塔126からの分解処理液を冷却する冷却器12
7と、処理液を気液分離する気液分離手段129を設け
てなるものである。また、減圧弁127の下流には、気
液分離器129、活性炭槽130が配置されており、排
ガス(CO2 )131は煙突132から外部へ排出さ
れ、排水(H2 O,NaCl)133は放出タンク13
4に溜められ、別途必要に応じて排水処理される。
【0019】本発明では、亜臨界状態での水熱反応の触
媒として炭酸カリウム(K2 CO3)201のみを使用
するようにしている。この炭酸カリウムは、従来技術で
用いている水酸化ナトリウムと異なり、pHが10〜1
2と低いので加熱手段によって高温(250〜350
℃)とした場合でも高級材料を使用する必要がなく、構
成材料費用の低減を図ることができる。
【0020】また、図3に示すように、炭酸カリウムは
高温350℃以上において、炭酸ナトリウム(Na2
3 )のような結晶状態にならずに、液体状態で分解反
応を行うので、二次反応塔126での配管の目詰まりを
生じることはんくなるので、従来のようなサイクロンセ
パレータ(図4中符号121)を設置することがなく、
水熱分解設備の設備費用の低廉も図ることができる。
【0021】よって、本実施の形態では、タンク203
内からの炭酸カリウム201を一次反応塔122内に供
給する配管204には熱交換器205を介装して、炭酸
カリウムを高温(250〜350℃)まで予熱してい
る。
【0022】また、本実施の形態では酸素(O2 )は高
圧酸素供給設備138より供給しているが、酸素の代わ
りに過酸化水素又はオゾンを供給するようにしてもよ
い。
【0023】上記一次反応塔122の亜臨界状態では、
温度が300〜400℃(好適には380℃)、圧力1
0〜40MPa(好適には27MPa)とするのがよ
く、滞留時間や滞留温度は分解対象である有機ハロゲン
化物の種類により適宜変更すればよい。
【0024】本発明で分解処理する有機ハロゲン化物は
特に限定されるものではないが、PCB又はPCB含有
スラリー状有機有害物質のPCBの脱塩素分解に用いて
好適である。
【0025】ここで、一次反応塔122及び二次反応器
126内でのPCBの水熱分解反応について説明する。
【0026】まず、反応開始時には油123a等が酸素
により酸化され二酸化炭素を生成する。この酸化反応は
発熱反応であり、これにより系内の温度は上昇し、それ
に応じて圧力も上昇する。系内の温度は温度調節器(図
示せず)により供給するPCBの混合液の温度を調整す
ることによって、また系内圧力は圧力調節器である減圧
弁128を調節することによって、それぞれ最適値に調
整される。本実施形態では、一次反応塔122内の温
度、圧力はそれぞれ380℃、27MPa程度に維持し
た場合に最もPCBの分解率が向上することが判明して
いる。
【0027】本実施形態では、タンク203から供給さ
れる炭酸カリウムK2 CO3 は、PCBと反応し、PC
Bを脱塩素反応及び酸化分解反応を行う。
【0028】 C126 Cl4 +12.5O2 +2K2 CO3 →4KCl+3H2 O+14 CO2 …(1)
【0029】なお、上記は塩素数4のPCBの場合であ
るが、他の塩素数のものについても同様な反応が生じ、
PCBがH2 O、CO2 、KClに分解される。
【0030】一方、(1) の分解反応では多量のCO2
発生する。このCO2 は水と反応してH2 CO3 (炭
酸)を生成するため、反応液は炭酸により酸性になる傾
向がある。これを防止して、分解率の高い高アルカリ雰
囲気を維持するためには多量のアルカリ反応剤を系内に
供給して系内からCO2 を除去する必要がある。
【0031】従来の方法では、アルカリ反応剤として水
酸化ナトリウム(NaOH)のみを使用することによ
り、触媒及び反応剤としてのNa2 CO3 の生成と系内
のpH調整(アルカリ度の調整)とを行なっていた。こ
のため、系内を高アルカリ雰囲気に維持しようとすると
多量の水酸化ナトリウムを供給する必要があった。とこ
ろが、水酸化ナトリウムにより系内を高アルカリ雰囲気
に調整すると、必要な量以上の多量の炭酸ナトリウム
(Na2 CO3 )が生成される問題があった。
【0032】そして、炭酸ナトリウムは、高温(350
℃以上)では極めて水に溶けにくくなり、固体として反
応液中に析出する。一方、PCBの分解反応は高温(例
えば380℃)で行なわれる。
【0033】従って、従来においては、系内のアルカリ
度調整のために多量の水酸化ナトリウムを反応塔に供給
すると塔内に多量の固体炭酸ナトリウムが析出して、反
応塔121下部や配管内に堆積、固化して反応塔下部の
酸化剤供給ノズルや配管を閉塞してしまう問題がある。
このため、従来は系内に多量の水酸化ナトリウムを供給
することができず、系内を充分な高アルカリ雰囲気(例
えばpH10以上)に維持することができないためPC
Bの分解率を向上できない問題があった。
【0034】本発明では、触媒及びpHの調整として炭
酸カリウムを用いて行なうようにしたことにより上記問
題を解決している。
【0035】この炭酸カリウムは、炭酸ナトリウムとは
異なり380℃の高温下においても水に溶解し固体を析
出しない。このため、水酸化カリウムを多量に系内に供
給しても、酸化剤ノズルや配管の閉塞が生じることがな
い。これにより、系内を最適なpH(例えばpH10以
上)に調整することが可能となるため、適量の触媒(炭
酸ナトリウム)の存在に加えて最適pH条件で反応を行
なうことが可能となり、PCBの分解率を向上させるこ
とが可能となっている。
【0036】[第2の実施の形態]本実施の形態ではト
ランスやコンデンサ等よりPCBを抜き出して水熱分解
処理すると共に、トランスやコンデンサを構成する構成
材(紙・木)をスラリー化して一貫処理により有害物質
を分解処理するシステムについて説明する。
【0037】この一貫処理の一例の有害物質処理システ
ムのシステム構成の概略を図2に示す。図2に示すよう
に、本実施の形態にかかる有害物質処理システムは、有
害物質が付着又は含有又は保存されている被処理物を無
害化する有害物質処理システムであって、被処理物(例
えばトランス、コンデンサ等)1001である有害物質( 例
えばPCB等)1002 を保存する容器1003から当該有害物
質1002を分離する第1の分離手段1004と、被処理物1001
を構成する構成材1001a,b,…を解体する解体手段10
05とのいずれか一方又は両方を有する前処理手段1006
と、前処理手段1006において処理された被処理物を構成
する構成材(コア、コンデンサ素子部等)1001a,b,
…から紙・木・樹脂等の有機物1007と金属等の無機物10
08とに分離する第2の分離手段1009と、上記前処理手段
1006で分離された金属製の容器1003又は上記分離手段10
09で分離した金属等の無機物1008を洗浄液1010で洗浄す
る洗浄手段1011と、洗浄後の洗浄廃液1012及び前処理手
段で分離した有害物質1001のいずれか一方又は両方を分
解処理する有害物質分解処理手段1013とを、具備してな
るものである。上記有害物質分解処理手段1013に上述し
た図1に示す有機ハロゲン化物の水熱分解装置を用いる
ことで、炭酸カリウムを用いて水熱分解処理することが
できる。
【0038】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、有機ハ
ロゲン化物の水熱分解において触媒として炭酸カリウム
を用いて分解処理するので、従来のような水酸化ナトリ
ウムを用いて反応効率を向上させるために高温とした場
合の高アルカリ(pH14以上)に耐えうる耐アルカリ
性の材料を使用する必要がなく、pHが10〜12程度
であるので、腐蝕の程度が少なくなる。
【0039】また、水熱分解においても炭酸ナトリウム
のような亜臨界域において、結晶状態とならないので、
結晶を分離するサイクロンセパレータを不要とし、水熱
分解設備の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる有害物質処理設備のの概
略図である。
【図2】有害物質分解処理システムの設備図である。
【図3】K2 CO3 とNa2 CO3 との温度と溶解度と
の関係図である。
【図4】水酸化ナトリウムを用いた水熱酸化分解装置の
概要図である。
【符号の説明】
1001 被処理物 1002 有害物質( 例えばPCB) 1003 容器 1004 分離手段 1005 解体手段 1006 前処理手段 1007 有機物 1008 無機物 1009 分離手段 1010 洗浄液 1011 洗浄手段 1012 洗浄廃液 1013 有害物質分解処理手段 1014 スラリー 1015 スラリー化手段 120 有害物質処理設備 122 一次反応塔 126 二次反応塔 127 冷却器 128 減圧弁 131 排ガス 201 炭酸カリウム 202 ポンプ 203 タンク 204 配管 205 熱交換器
フロントページの続き (72)発明者 山元 崇 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 山口 啓樹 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 2E191 BA13 BC01 BC05 BD13 4H006 AA05 AC13 BB31 BE12 EA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形状の亜臨界域での水熱反応を行う一
    次反応塔と、 上記一次反応塔に供給する有機ハロゲン化物、油、水
    (H2O)及び炭酸カリウム触媒溶液(K2 CO3 )の
    各処理液を加圧する加圧ポンプと、 配管を螺旋状に巻いてなる又は筒状の二次反応塔と、 二次反応塔からの分解処理液を冷却する冷却器と、 処理液を気液分離する気液分離手段と、 減圧弁とを備えてなることを特徴とする有機ハロゲン化
    物の水熱分解装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記一次反応塔に供給する炭酸カリウム及び水を250
    〜350℃に予熱する予熱器を設けたことを特徴とする
    有機ハロゲン化物の水熱分解装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記一次反応塔に酸素又はオゾンを供給する酸素又はオ
    ゾン供給装置を設けたことを特徴とする有機ハロゲン化
    物の水熱分解装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記一次反応塔の亜臨界状態が温度300〜400℃、
    圧力10〜40MPaであることを特徴とする有機ハロ
    ゲン化物の水熱分解装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記有機ハロゲン化物がPCB又はPCB含有スラリー
    状有機有害物質であることを特徴とする有機ハロゲン化
    物の水熱分解装置。
  6. 【請求項6】 筒形状の亜臨界域での水熱反応を行う一
    次反応塔に、有機ハロゲン化物、油、水(H2O)及び
    炭酸カリウム触媒溶液(K2 CO3 )の各処理液を加圧
    ポンプで供給し、 亜臨界域で有機ハロゲン化物を一次分解処理し、 次いで、螺旋状に巻いた配管を有する二次反応塔内で二
    次反応させて、 有機ハロゲン化物を炭酸カリウム触媒で分解処理するこ
    とを特徴とする有機ハロゲン化物の水熱分解装置。
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