JP2003060500A - カウンタ回路 - Google Patents

カウンタ回路

Info

Publication number
JP2003060500A
JP2003060500A JP2001241909A JP2001241909A JP2003060500A JP 2003060500 A JP2003060500 A JP 2003060500A JP 2001241909 A JP2001241909 A JP 2001241909A JP 2001241909 A JP2001241909 A JP 2001241909A JP 2003060500 A JP2003060500 A JP 2003060500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
frequency
signal
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001241909A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihito Shirai
白井  稔人
Masayoshi Sakai
坂井  正善
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2001241909A priority Critical patent/JP2003060500A/ja
Publication of JP2003060500A publication Critical patent/JP2003060500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】寄生発振も含めて計数動作の故障が検出でき、
しかも、低コストなカウンタ回路を提供する。 【解決手段】計数対象のパルス信号P1の入力数が所定
値になった時、パルス計数回路10からの計数完了信号
Sc1により第1制御回路40で切換え回路20を制御
しパルス計数回路10へ検査信号Soとして交流信号S
o1を入力し、その時のパルス計数回路10からの分周
出力Sc1の周波数正常/異常を第1周波数判定回路5
1で判定する。正常であれば第2制御回路53で検査信
号So2を交流信号So2に切換え、その時のパルス計
数回路10からの分周出力Sc1の周波数正常/異常を
第2周波数判定回路52で判定する。正常であれば判定
回路50から計数動作正常を示す判定出力Z=1を発生
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェールセーフな
カウンタ回路に関し、特に、寄生発振も含めて故障を確
実に検出できるカウンタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】故障時にカウント値に誤りのないカウン
タ回路や時間短縮のないタイマー回路は、工場等におけ
る作業者の安全確保や鉄道における列車・踏切制御等で
多用されている。例えば列車制御で用いられるタイマー
時間には100秒以上の長時間の場合があり、このよう
な用途には高精度の計時を行える点でディジタルのカウ
ンタ回路が適している。
【0003】ディジタルカウンタ回路の計数部は、一般
にバイナリカウンタで構成されており、フェールセーフ
性の実現にはバイナリカウンタの故障を配慮する必要が
ある。従来、バイナリカウンタの故障を配慮したフェー
ルセーフなカウンタ回路として、例えば国際公開WO9
7/14044で開示されたものがある。
【0004】このものは、計数対象のパルス信号をバイ
ナリカウンタで計数し所定値になった時に、バイナリカ
ウンタへの入力を計数対象のパルス信号から検査信号と
して高周波のパルス信号に切換える。そして、高周波パ
ルス信号の入力数が所定値になる毎にバイナリカウンタ
から発生する分周信号を周波数判定回路に入力し、分周
信号の周波数が所定周波数の時のみバイナリカウンタの
計数動作が正常であることを示す正常判定出力を周波数
判定回路から発生させる構成である。
【0005】かかる従来装置において、出力が固定故障
した場合は分周信号が直流(周波数零)となり、入出力
が短絡故障した場合はバイナリカウンタの段数の減少と
考えれば分周信号の周波数が正常時の2倍以上高くな
る。従って、周波数判定回路の判別のための周波数範囲
を比較的広く設定しても、故障を容易に判定できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バイナリカ
ウンタにCMOSディジタル回路やバイポーラディジタ
ル回路等の一般的な半導体集積回路を用いる場合、カウ
ンタの故障として前述した出力固定故障及び入出力短絡
故障の他に出力の寄生発振がある。この寄生発振はどの
ような周波数でも生じ得るため、寄生発振も配慮すると
周波数判定回路の判別用周波数範囲を狭く設定しなけれ
ばならず、周波数判定回路として狭帯域の帯域通過フィ
ルタを用いざるを得ない。
【0007】しかしながら、狭帯域のフィルタは、周波
数調整等を必要とする場合が多くコスト高の要因とな
る。また、環境変化や劣化による通過帯域周波数の変動
により回路動作を不安定にする。更に、寄生発振周波数
が正常時の出力周波数と略同じである場合も考えられ、
この場合には帯域通過フィルタの通過帯域をいくら狭く
設定したとしても検出できない虞れある。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、出力固定故障及び入出力短絡故障は勿論、寄生発振
も確実に検出できるフェールセーフなカウンタ回路を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の請求
項1では、入力するパルス信号の数を計数するパルス計
数手段と、該パルス計数手段に入力する前記パルス信号
を計数対象のパルス信号と検査信号とに切換え可能な信
号切換え手段と、前記計数対象のパルス信号の入力数が
所定値になった時に前記パルス計数手段から発生する計
数完了出力の入力により前記パルス計数手段へ前記検査
信号が入力するよう前記信号切換え手段を制御する制御
手段と、前記検査信号の入力により発生する前記パルス
計数手段の出力状態に基づいて計数動作が正常か否かを
判定する判別手段とを備えたカウンタ回路において、前
記判定手段を、周波数の異なる複数の検査信号の入力に
より発生する前記パルス計数手段の各分周出力がそれぞ
れ予め設定した所定周波数である時のみ計数動作正常と
判定する構成とした。
【0010】かかる構成では、複数の検査信号について
パルス計数手段から出力されるそれぞれの分周出力が全
て正常の時のみ計数動作正常と判定するようになる。全
ての分周出力の周波数が正常と判定される異常は起こり
得ないので、カウンタ回路の異常検出の信頼性が向上す
る。判定手段における各分周出力判定のための周波数範
囲をそれぞれ重複なく設定することで、寄生発振も含め
たパルス計数手段の異常を検出できるようになる。
【0011】前記判定手段は、請求項2のように、各検
査信号の分周出力判定用の周波数範囲がそれぞれ重複な
く設定されてそれぞれの分周出力周波数が正常か否かを
判定する周波数判定回路を有し、全ての周波数判定回路
から正常判定出力が発生したことをもって計数動作正常
を示す判定出力を発生する構成とするとよい。具体的に
は、請求項3のように、前記判定手段は、検査信号数に
対応する数だけ設けられ各検査信号の分周出力判定用の
周波数範囲がそれぞれ重複なく設定されてそれぞれの分
周出力周波数が正常か否かを判定する複数の周波数判定
回路と、先にパルス計数回路に入力した検査信号の分周
出力周波数が正常であることを条件として検査信号の切
換え制御出力を検査信号発生回路の信号切換回路に出力
する少なくとも1つの制御回路と、全ての周波数判定回
路から正常判定出力が発生した時に計数動作正常を示す
判定出力を発生する論理積回路とを備える構成とすれば
よい。
【0012】前記周波数判定回路は、請求項4のよう
に、分周出力周波数が予め設定された前記周波数範囲内
か否かを判別する周波数弁別回路と、該周波数弁別回路
の出力を立上りを遅延して周波数判定回路出力を生成す
るオン・ディレー回路とを備える構成とするとよい。か
かる構成では、周波数弁別回路の論理値1の出力がオン
・ディレー回路のオン・ディレー時間以上継続した時に
周波数判定回路が周波数正常を示す出力を発生するよう
になる。これにより、周波数弁別回路の動作が不安定で
論理値1の出力が間欠的になるような場合は、周波数判
定回路から周波数正常を示す出力が発生せず、周波数判
定回路の動作を安定化できるようになる。
【0013】請求項5の発明では、前記複数の検査信号
が、周波数零の直流信号を含む構成である。かかる構成
では、直流の検査信号では正常時には分周出力も直流と
なるが、寄生発振があれば分周出力は直流にはならず、
より一層確実に寄生発振の異常を検出できるようにな
る。
【0014】この場合、請求項6のように、直流の検査
信号が入力した時のパルス計数手段の出力を判定する周
波数判定回路を、前記パルス計数手段の出力を整流し当
該整流出力を予め定めた基準レベルに重畳して出力する
整流回路と、前記基準レベルより低い下限閾値と基準レ
ベルより高くパルス計数手段の出力が交流の時の整流回
路出力より低い上限閾値を有し前記整流回路の出力が前
記上下限閾値範囲内の時に出力を発生する第1レベル検
定回路と、前記基準レベルより高くパルス計数手段の出
力が交流の時の整流回路出力より低い下限閾値を有し前
記整流回路の出力が前記下限閾値以上の時に出力を発生
する第2レベル検定回路とを備える構成とし、判定手段
は、前記第1及び第2レベル検定回路から出力が少なく
とも1度は発生したことを条件に計数動作正常の判定出
力の発生を可能とする構成とするとよい。
【0015】かかる構成では、直流の検査信号により第
1レベル検定回路の出力が発生したことで、分周出力が
直流になったことを確認でき、更に、他の交流の検査信
号により第2レベル検定回路の出力が発生したことで寄
生発振はなく、また、整流回路が正常であることも確認
できる。また、分周出力の入力経路が正常であれば、直
流以外の検査信号の分周出力により第2レベル検定回路
から論理値1の出力が発生するが、分周出力の入力経路
が断線故障すると第2レベル検定回路から論理値1の出
力が発生しないので、分周出力の入力経路の断線故障を
検出できるようになる。
【0016】請求項7の発明では、前記複数の検査信号
を周期的に切換えて前記パルス計数手段に入力する構成
とした。かかる構成では、先の検査信号で正常判定され
た後に、後の検査信号による検査中にその時の分周出力
判定用の周波数判定回路では正常と判定されてしまう周
波数の寄生発振が発生するような場合でも、先の検査信
号による検査が再度行われるので、寄生発振の検出が遅
れるようなことがない。この場合、具体的には、請求項
8のように、前記複数の検査信号を所定周期で交互に切
換えて前記信号切換え手段に入力する構成とし、前記判
定手段を、検査信号数に対応する数だけ設けられて各検
査信号の分周出力周波数が正常か否かを判定する複数の
周波数判定回路と、各周波数判定回路の各判定出力の立
下りを遅延する複数のオフ・ディレー回路と、該複数の
オフ・ディレー回路の出力を論理積演算する論理積回路
とを備え、前記オフ・ディレー回路のオフ・ディレー時
間を、全ての検査信号の分周出力周波数判定が終了する
切換え動作の1周期より長く設定する構成とすればよ
い。
【0017】請求項9の発明では、入力するパルス信号
の数を計数するパルス計数手段と、該パルス計数手段に
入力する前記パルス信号を計数対象のパルス信号と検査
信号とに切換え可能な信号切換え手段と、前記計数対象
のパルス信号の入力数が所定値になった時に前記パルス
計数手段から発生する計数完了出力の入力により前記パ
ルス計数手段へ前記検査信号が入力するよう前記信号切
換え手段を制御する制御手段と、前記検査信号の入力に
より発生する前記パルス計数手段の出力状態に基づいて
計数動作が正常か否かを判定する判別手段とを備えたカ
ウンタ回路において、前記判定手段を、検査信号の入力
により発生する前記パルス計数手段の分周出力が、予め
設定した所定周波数で且つ前記検査信号と位相が同期し
ている時のみ計数動作正常と判定する構成とした。
【0018】かかる構成では、寄生発振の周波数が検査
信号による分周出力と僅かにずれてさえいれば、徐々に
検査信号と寄生発振との同期がずれるので、1つの検査
信号によっても寄生発振を含めた計数動作の異常を検出
できるようになる。前記判定手段は、具体的には請求項
10のように、前記分周出力周波数が正常か否かを判定
する周波数判定回路と、検査信号と前記分周出力との位
相が同期しているか否かを判定する位相判定回路と、前
記周波数判定回路と位相判定回路の各出力を論理積演算
して計数動作の判定出力を生成する論理積回路とを備え
る構成とすればよい。
【0019】また、前記位相判定回路は、請求項11の
ように、検査信号と前記分周出力との位相が同期してい
るか否かを検出し同期している時に出力を発生する同期
検定回路と、前記分周出力の正常時の1周期より長いオ
フ・ディレー時間を有し前記同期検定回路の出力の立下
りを遅延して位相判定出力を生成するオフ・ディレー回
路とを備える構成とすればよい。
【0020】前記同期検定回路は、請求項12のよう
に、前記検査信号の立上り又は立下りを検出して微分出
力を発生する回路と、前記分周出力の立上り又は立下り
を検出して微分出力を発生する回路と、前記両回路の微
分出力を論理積演算して同期検定出力を生成する論理積
回路とを備える構成とすればよい。請求項13の発明で
は、前記パルス計数手段は、リセット信号の入力でパル
ス信号の入力数を計数するバイナリカウンタがリセット
されたことを確認してリセット確認信号を発生するリセ
ット確認回路を備える構成とした。
【0021】具体的は、請求項14のように、前記バイ
ナリカウンタは、従属接続される複数の分周回路からな
りリセット信号の入力で全ての分周回路の出力がハイレ
ベルになる構成であり、前記リセット確認回路は、前記
バイナリカウンタの最終段の分周回路出力の立下りを検
出する立下り検出回路と、パルス計数手段の計数動作が
有効であることを示すイネーブル信号と前記リセット信
号の反転信号を論理積演算するANDゲートと、ホール
ド端子に前記ANDゲートの出力が入力している状態で
トリガ端子に前記立下り検出回路の出力が入力した時に
リセット確認出力を発生し当該リセット確認出力を自己
保持する自己保持回路とを備える構成とすればよい。
【0022】かかる構成では、バイナリカウンタのリセ
ットが確認された時のみカウント動作の有効を示す出力
が生成されるので、カウント動作の信頼性を高められ
る。請求項15のように、前記制御手段を、前記リセッ
ト確認回路のリセット確認出力が入力していることを条
件としてパルス計数手段から計数完了出力が入力した時
に前記信号切換え手段へ制御出力を発生する構成とする
とよい。
【0023】かかる構成では、バイナリカウンタのリセ
ットが確認された時のみパルス計数手段の計数完了信号
を有効として検査信号への切換えが行われるので、計数
動作の検査の信頼性を高められる。請求項16の発明で
は、前記パルス計数手段は、パルス信号の計数値が前記
所定値となった時のバイナリカウンタ出力と前記検査信
号とを論理積演算してパルス計数手段の出力として発生
する論理回路と、該論理回路の出力と前記検査信号とを
合成しこの合成信号を前記信号切換え手段に検査信号と
して入力する合成回路と備え、前記合成回路が、パルス
信号の計数値が所定値でない時の論理回路出力が入力す
る時には入力検査信号を前記合成信号として出力し、パ
ルス信号の計数値が所定値の時の論理回路出力が入力す
る時には当該論理回路出力を前記合成信号として出力す
る構成とるとよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明に係るカウンタ回路
の第1実施形態を示す構成図である。図1において、本
実施形態のカウンタ回路は、入力するパルス信号の数を
計数して所定値になった時に出力を発生するパルス計数
手段であるパルス計数回路10と、計数対象のパルス信
号P1と検査信号Soを切換えて出力信号Sp1として
パルス計数回路10に入力する信号切換え手段としての
切換回路20と、互いに周波数の異なる交流信号So
1,So2を切換えて前記検査信号Soとして切換回路
20に入力する検査信号発生回路30と、計数対象のパ
ルス信号P1の入力数が所定値になった時にパルス計数
回路10から発生する出力Sc1(この時の出力Sc1
を計数完了出力とする)の入力によりパルス計数回路1
0へ検査信号Soが入力するよう切換回路20を制御す
る制御手段としての第1制御回路40と、前記検査信号
Soの入力数が所定値になる毎に発生する前記パルス計
数回路10の出力Sc1(この時の出力Sc1を分周出
力とする)が各交流信号So1,So2(検査信号So
に相当する)について予め設定した所定周波数である時
のみ判定出力Zとしてパルス計数回路10の計数動作正
常を示すZ=1(論理値1)を生成する判定手段として
の正常判定回路50とを備えて構成される。
【0025】前記パルス計数回路10は、バイナリカウ
ンタ11と論理回路12とで構成される。バイナリカウ
ンタ11は、リセット信号RSの入力でリセットされた
後に入力信号Sp1が入力するとその入力数をカウント
してカウント数を示す計数信号を論理回路12に入力す
る。論理回路12は、バイナリカウンタ11の計数信号
が予め設定した所定値になる毎に出力Sc1を発生す
る。
【0026】前記切換回路20は、第1制御回路40の
制御出力Sh1の反転信号を生成するインバータ21
と、計数対象のパルス信号P1とインバータ21の出力
を入力するANDゲート22と、検査信号Soと前記制
御出力Sh1を入力するANDゲート23と、両AND
ゲート22,23の出力を論理和演算して信号Sp1を
発生するORゲート24とを備える。そして、切換回路
20は、制御出力Sh1が論理値0(低レベル)の時に
計数対象のパルス信号P1を信号Sp1としてパルス計
数回路10へ出力し、制御出力Sh1が論理値1(高レ
ベル)になるとパルス信号P1を検査信号Soに切換え
て信号Sp1としてパルス計数回路10へ出力する。
【0027】前記検査信号発生回路30は、互いに周波
数の異なる交流信号So1,So2をそれぞれ発生する
発振器31,32と、後述する正常判定回路50内の第
2制御回路53からの制御出力Sh2に基づいて交流信
号So1,So2を切換えて検査信号Soとして切換回
路20に入力する切換回路33とを備える。前記切換回
路33は、制御出力Sh2の反転信号を生成するインバ
ータ33Aと、発振器31の交流信号So1とインバー
タ33の出力を入力するANDゲート33Bと、発振器
32の交流信号So2と前記制御出力Sh2を入力する
ANDゲート33Cと、両ANDゲート33B,33C
の出力を論理和演算して検査信号Soを発生するORゲ
ート33Dとを備える。そして、検査信号発生回路30
は、制御出力Sh2が論理値0の時に交流信号So1を
検査信号Soとして切換回路20へ出力し、制御出力S
h2が論理値1の時に交流信号So2を検査信号Soと
して切換回路20へ出力する。
【0028】前記第1制御回路40は、ANDゲート4
1、整流回路42,43及びフィードバック抵抗Rfで
構成される自己保持回路からなる。自己保持回路のホー
ルド端子Hにはパルス計数回路10の出力が有効である
ことを示すイネーブル信号CSが入力し、トリガ端子T
にはパルス計数回路10の計数完了出力Sc1が入力す
る。イネーブル信号CS=1(論理値1)が入力してい
る状態で計数完了出力Sc1=1が入力するとANDゲ
ート41が交流信号を発生し、整流回路42から制御出
力Sh1=1を発生すると共に、整流回路43の出力を
フィードバック抵抗Rfを介してトリガ端子Tに帰還し
てトリガ入力を自己保持する。
【0029】前記正常判定回路50は、検査信号Soが
交流信号So1の時にパルス計数回路10から発生する
分周出力Sc1の周波数を判定する第1周波数判定回路
51と、検査信号Soが交流信号So2の時にパルス計
数回路10から発生する分周出力Sc1の周波数を判定
する第2周波数判定回路52と、前記イネーブル信号C
Sがホールド端子に入力し第1周波数判定回路51から
周波数正常を示すSf1=1がトリガ端子Tに入力した
時に出力Sh2=1を検査信号発生回路30へ出力する
第2制御回路53と、第2制御回路53の出力Sh2と
第2周波数判定回路52の出力Sf2を論理積演算し判
定出力Zを生成するANDゲート54とを備える。
【0030】前記第1周波数判定回路51は、分周出力
Sc1が予め設定した所定周波数範囲FW1内の時に周
波数正常を示す出力Sf1=1を出力する周波数弁別回
路51Aを備える。前記第2周波数判定回路52は、分
周出力Sc1が前記周波数範囲FW1とは重複しないよ
う予め設定した所定周波数範囲FW2内の時に周波数正
常を示す出力Sf2=1を出力する周波数弁別回路52
Aを備える。前記第2制御回路53は、第1制御回路4
0と同様の自己保持回路で構成されている。
【0031】本実施形態のカウンタ回路は、イネーブル
信号CS=0の時はパルス計数回路10のカウント動作
を無効とし、計数完了出力Sc1=1が発生しても無視
する。イネーブル信号CS=1の時にカウント動作を有
効とし、リセット信号RS=1の入力でバイナリカウン
タ11をリセットした後、カウントを開始する構成であ
る。
【0032】図2のタイムチャートを参照して第1実施
形態の動作を説明する。イネーブル信号CS=1になっ
た後、リセット信号RS=1が入力するとバイナリカウ
ンタ11がリセットされ、カウントが開始される(図2
中の時刻t1)。この時点では、第1制御回路40の制
御出力はSh1=0であり、切換回路20のANDゲー
ト22にインバータ21から論理値1の出力が入力する
ので、切換回路20の出力Sp1として計数対象のパル
ス信号P1がパルス計数回路10に入力し、入力数を計
数する。パルス信号P1の入力数が所定値になるとパル
ス計数回路10から計数完了出力Sc1=1が発生し第
1制御回路40のトリガ端子Tに入力する。これによ
り、第1制御回路40の制御出力がSh1=1となり、
切換回路20の出力Sp1が検査信号Soに切換わる
(図2中の時刻t2)。この時点では第2制御回路53
の出力はSh2=0であるので、検査信号Soとして交
流信号So1がパルス計数回路10に入力する。尚、第
1制御回路40の出力Sh1=1は自己保持され、イネ
ーブル信号CS=1の期間は継続する。
【0033】交流信号Solはバイナリカウンタ11で
計数されて入力数が所定値になる毎にパルス計数回路1
0から分周出力Sc1=1が発生する。分周出力Scl
は、正常判定回路50の第1及び第2周波数判定回路5
1,52へ入力される。そして、交流信号So1に基づ
く前記分周出力Sc1の周波数が所定周波数範囲FW1
内であれば周波数正常として第1周波数判定回路51の
出力がSf1=1となり、第2制御回路53のトリガ端
子Tに入力する。これにより、第2制御回路53の制御
出力がSh2=1となり、切換回路33により検査信号
Soが交流信号So2に切換えられる(図2中の時刻t
3)。第1周波数判定回路51の出力Sf1は、検査パ
ルス信号Soが交流信号So2に切換わると分周出力S
c1の周波数が所定周波数範囲FW1外となりSf1=
0になるが、第2制御回路53はトリガ入力を自己保持
するので、制御出力Sh2=1はイネーブル信号CS=
1の期間は継続する。
【0034】交流信号So2は、パルス計数回路10へ
入力されて入力数が所定値になる毎にパルス計数回路1
0から分周出力Sc1=1が出力される。分周出力Sc
1の周波数が所定周波数範囲FW2内であれば周波数正
常として第2周波数判定回路52の出力がSf2=1と
なる。出力Sf2=1が発生すると、ANDゲート54
から判定出力Z=1が発生し、カウンタ回路の計数動作
が正常であることを通報する。この通報は、以下の説明
でも同様であるが、計数対象のパルス信号P1が所定値
になったとの計数結果を含む。
【0035】尚、周波数弁別回路51A,52Aの出力
が間欠的に論理値1になるような不安定な場合には周波
数判定回路51,52の出力を論理値0に固定すること
が望ましく、このためには、図1に点線で示すように、
周波数弁別回路51A,52Aの後段にオン・ディレー
回路51B,52Bをそれぞれ設けるとよい。この場
合、周波数弁別回路51A,52Aの論理値1の出力が
オン・ディレー回路51B,52Bのオン・ディレー時
間以上継続した時のみSf1=1,Sf2=1が生成す
るようになり、周波数判定回路51,52の出力安定化
を図ることができる。
【0036】かかる第1実施形態によれば、バイナリカ
ウンタ11に出力固定故障が発生した場合、パルス計数
回路10の分周出力Sc1が直流(周波数零)となるの
で、周波数判定回路51,52から論理値1の出力が発
生せず、正常判定回路50の判定出力はZ=0となり計
数動作異常が通報される。バイナリカウンタ11に入出
力短絡(カウンタの段数減少)故障が発生した場合、パ
ルス計数回路10の分周出力Sc1の周波数は正常時よ
りも高くなるので、出力固定故障と同様に周波数判定回
路51,52から論理値1の出力が発生せず、正常判定
回路50の判定出力はZ=0となり計数動作異常が通報
される。尚、前記周波数範囲FW1及びFW2の少なく
とも一方は、入出力短絡故障時の分周出力Sc1の周波
数を異常と見なすように設定されることは言うまでもな
い。
【0037】更に、バイナリカウンタ11に寄生発振が
起こった場合も、正常判定回路50により計数動作の異
常が通報される。即ち、出力の寄生発振は、カウンタ回
路内部の意図しない信号帰還に因ると考えられ、普通、
発振効率のよい(損失のより少ない)周波数で安定す
る。内部発振であるので、出力は入力信号と無関係の交
流(パルス)信号となり、寄生発振周波数は入力信号と
無関係に略一定と考えられる。従って、予め設定する周
波数弁別回路51A,52Aの各所定周波数範囲FW
1,FW2を互いに重複しないように設定しておけば、
万一、寄生発振周波数がどちらかの所定周波数範囲FW
1又はFW2に含まれたとしても、他方の周波数弁別回
路で検出できる。
【0038】従って、周波数弁別回路51A,52Aの
所定周波数範囲FW1,FW2を狭帯域に設定しなくと
も互いに重複しない設定とすれば、安価な周波数弁別回
路51A,52Aにより出力固定故障及び入出力短絡故
障は勿論、寄生発振も含めてパルス計数回路10の故障
を確実に検出でき、延いてはカウンタ回路のコストを安
価にできる。
【0039】尚、寄生発振周波数に変動のあることが予
想される場合には、所定周波数範囲FW1,FW2を寄
生発振周波数の変動幅以上離して設定すればよい。ま
た、オン・ディレー回路51B,52Bを設けた場合に
は、そのオン・ディレー時間を寄生発振の変動周期以上
に設定するようにしてもよい。次に本発明の第2実施形
態を説明する。
【0040】第2実施形態は、検査信号Soの一方を周
波数零、即ち直流とする構成例である。尚、第1実施形
態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。第
2実施形態の構成を示す図3において、本実施形態の検
査信号発生回路30は、交流信号So2を発生する発振
器32と、検査信号Soとして直流信号と交流信号So
2を切換えて切換回路20に入力する切換回路33′と
を備える。前記切換回路33′は、ANDゲートで構成
され、第2制御回路53の制御出力がSh2=0の時に
検査信号Soとして直流信号を出力し、制御出力がSh
2=1の時に検査信号Soを直流信号から交流信号So
2に切換えて出力する構成である。
【0041】本実施形態の正常判定回路50は、第1周
波数判定回路として、第1実施形態の第1周波数判定回
路51に代えて、整流回路55Aと、第1及び第2レベ
ル検定回路55B,55Cとを備え、パルス計数回路1
0の出力Sc1が所定周波数以下であれば正常とし所定
周波数より高ければ異常として出力Sc1が直流である
ことを確認する第1周波数判定回路55を備える。ま
た、第2制御回路53の制御出力Sh2と第2レベル検
定回路55Cの出力Sj2を論理積演算するANDゲー
ト56を備える。正常判定回路50のその他の構成は第
1実施形態と同様である。尚、第1実施形態と同様の理
由で、図中点線で示すように第1周波数判定回路55に
もオン・ディレー回路55Dを設けることが望ましい。
【0042】前記整流回路55Aは、第1制御回路40
の制御出力Sh1を基準レベルとしてパルス計数回路1
0の出力Sc1を整流する。第1レベル検定回路55B
は、上下限閾値VL1、VH1を有するウィンドウ・コ
ンパレータと整流回路とで構成され、上限閾値VH1は
出力Sclが直流の時の整流出力Sj1より高く、出力
Sclが交流の時の整流出力Sj1よりも低く設定され
る。また、レベル検定回路55Cは、下限閾値VL2を
有するウィンドウ・コンパレータと整流回路とで構成さ
れ、下限閾値VL2は制御出力Sh1と同レベルの整流
出力Sj1より高く出力Sc1が交流の時で制御出力S
h1より高レベルの整流出力Sj1より低く設定され
る。尚、VH1<VL2とすることが望ましい。
【0043】第2実施形態のカウンタ回路も、イネーブ
ル信号がCS=0でパルス計数回路10のカウント動作
は無効であり、イネーブル信号がCS=1になった後に
リセット信号RS=1の入力でカウントが開始される構
成は第1実施形態と同様である。図4のタイムチャート
を参照して第2実施形態の動作を説明する。
【0044】イネーブル信号がCS=1になった後、リ
セット信号RS=1が入力しカウントが開始された時点
(図4中の時刻t1)から切換回路20の出力Sp1が
検査信号Soに切換わる(図4中の時刻t2)までの動
作は第1実施形態と同様である。この時点では第2制御
回路53の出力Sh2=0であり、検査信号Soとして
周波数零の直流信号がパルス計数回路10へ入力する。
パルス計数回路10に寄生発振が生じていなければ出力
Sc1も周波数零の直流になる。出力Sc1が直流の時
は、第1周波数判別回路55の整流回路55Aの出力S
jlは基準レベルSh1=1と略同レベルの直流とな
り、第1レベル検定回路55Bの上下限閾値VL1とV
H1の範囲内となる。これにより、第1レベル検定回路
55Bの出力が論理値1となり第1周波数判定回路55
の出力がSf1=1となり、第2制御回路53からSh
2=1が発生し、検査信号発生回路30′の検査信号S
oが交流信号So2に切換わる(図4中の時刻t3)。
検査信号Soが交流信号So2になった後は、第1実施
形態と同様にして、分周出力Sc1の周波数が所定周波
数範囲FW2であれば第2周波数判定回路52の出力が
Sf2=1となる。また、検査信号Soが交流信号So
2に切換わった後は、整流回路55Aの出力Sj1は第
2レベル検定回路55Cの下限閾値VL2より高レベル
となるので、第2レベル検定回路55Cの出力がSj2
=1となる。これにより、ANDゲート56の出力が論
理値1となり、正常判定回路50のANDゲート54か
ら判定出力Z=1が発生し、カウンタ回路の計数動作正
常を通報する。
【0045】一方、検査信号Soが直流の時に出力Sc
1が交流であれば、整流回路55Aの出力Sj1は基準
レベルSh1=1に交流出力Sc1の整流レベルが加算
されるので、基準レベルSh1=1よりも高レベルの直
流になって第1レベル検定回路55Bの上限閾値VH1
より高くなり、出力Sf1=1となることはなくSf1
=0となり、正常判定回路50の判定出力はZ=0で異
常が通報される。
【0046】また、第2実施形態の構成では、第1周波
数判定回路55の入力線が断線故障した場合、整流回路
55Aの出力Sj1が出力Sclと無関係に制御出力S
h1=1と略同レベルになり、Sf1=1となる。しか
し、この時には第2レベル検定回路55Cの入力レベル
が下限閾値VL2より低レベルになり出力Sj2=0と
なるので、ANDゲート56の出力が論理値0となり、
判定出力Z=0となる。このように、第2レベル検定回
路55Cを設けることにより、第1周波数判定回路55
の入力線が断線故障した場合も異常が通報できる。
【0047】かかる第2実施形態の構成によれば、第1
実施形態と同様、バイナリカウンタ11に出力固定、入
出力短絡及び寄生発振のいずれの故障が発生した場で
も、正常判定回路50の出力は異常を示す判定出力Z=
0となり異常を通報できる。しかも、検査信号Soの1
つに直流信号を用いたことにより、第1実施形態よりも
確実に寄生発振を検出できるようになる。また、第2レ
ベル検定回路55Cを設けたことにより、検査信号So
に直流を使用しても出力Sc1の入力経路の断線故障が
検出できる。
【0048】尚、整流回路55Aの基準レベルとして制
御出力Sh1に代えてイネーブル信号CSを入力しても
よい。さて、図1及び図3において、Sf1=1の発生
を確認し、その後、Sf2=1の継続を条件として判定
出力Z=1を生成しているが、その逆、Sf2=1の発
生を確認し、その後、Sf1=1の継続を条件として判
定出力Z=1を生成する構成としても構わない。具体的
には、図1の構成において、インバータ回路33Aを、
ANDゲート33CのSh2入力端子へ付け替えると共
に、周波数判定回路51と52を入れ換えればよい。ま
た、図3の構成において、インバータ回路を設けて出力
Sh2を入力し、その出力を切換回路33′へ出力Sh
2の代わりに入力する構成とすると共に、第2制御回路
53のトリガ入力として出力Sj2とSf2の論理積演
算結果を入力し、第2制御回路53の出力Sh2と出力
Sf1の論理積演算結果を判定出力Zとすればよい。
【0049】ところで、Sf2=1の継続或いは上述の
ようにSf1=1の継続を条件として判定出力Z=1を
生成する構成としている理由は、Sf1及びSf2の論
理値1出力が計数回路10の正常を示しており、従っ
て、Sf1若しくはSf2の論理値1出力の継続が計数
回路正常をある程度継続的に反映しているからである。
一方、計数完了後に生じた故障を次回の計数完了まで発
見できなくてもよいならば、計数完了後に複数の検査信
号Soにより正常確認を行い、その後、前記正常確認に
基づいて検査なしでイネーブル信号CS=1が継続して
いる間、判定出力Z=1を継続する構成も有り得る。即
ち、図1及び図3の構成において、第2制御回路53と
同様の自己保持回路を追加して設けてSf2をそのトリ
ガ入力とし、また、ホールド入力を例えばイネーブル信
号CS(或いは制御出力Sh1)として、図1において
は追加の自己保持回路の出力とSh2の論理積演算結果
を判定出力Zとし、図3においては追加の自己保持回路
の出力とANDゲート56の出力の論理積演算結果を判
定出力Zとすればよい。つまり、Sf1=1とSf2=
1をそれぞれ自己保持回路で記憶し、両自己保持回路の
出力の論理積演算結果を判定出力Zとすることになる。
更に、後述の図5の回路も同様に変形できるのであっ
て、Sf1′とSf2′をそれぞれ自己保持回路のトリ
ガ入力とし、ホールド入力を例えばイネーブル信号CS
(或いは制御出力Sh1)として、両自己保持回路の出
力の論理積演算結果を判定出力Zとすればよい。即ち、
計数完了後にSf1′=1とSf2′=1が少なくとも
一度発生したことを条件としてZ=1を発生する構成で
ある。
【0050】ただし、正常確認後に生じた計数回路10
の故障は、次回の計数完了まで発見されないことにな
る。また、上述の第1及び第2実施形態の場合も、計数
完了後に一方の検査信号(図1の第1実施形態では交流
信号So1、図3の第2実施形態では直流)で検査され
た後は他方の検査信号(第1及び第2実施形態共に交流
信号So2)のみでの検査となる。その時に、万一バイ
ナリカウンタ11に検査信号に近い周波数の寄生発振が
起きると検出できず、寄生発振の検出が遅れる虞れがあ
る。
【0051】次に、上記問題点を解消する本発明の第3
実施形態を説明する。本実施形態は、カウンタ回路を2
つの検査信号Soで所定周期で交互に検査する構成であ
り、検査信号Soとして2つの交流信号So1,So2
を用いる例を示す。図5において、本実施形態の検査信
号発生回路30は、切換回路33への制御出力Sh2と
して信号源60から所定周期で1/0を繰り返す信号を
供給する構成を除いて第1実施形態と同じ構成である。
【0052】また、正常判定回路50は、図1の第1実
施形態の構成から第2制御回路53を取り除き、第1及
び第2周波数判定回路51,52の後段に第1及び第2
オフ・ディレー回路57,58を付加し、両オフ・ディ
レー回路57,58の出力Sf1′,Sf2′をAND
ゲート54に入力する構成である。第1及び第2オフ・
ディレー回路57,58のオフ・ディレー時間は、それ
ぞれ正常時の出力Sfl=0,Sf2=0の各継続時間
より長く設定する。尚、図中の制御回路61は、図1の
第1制御回路40と同一構成である。
【0053】第3実施形態の動作を説明する。計数対象
のパルス信号P1の入力によりパルス計数回路10から
計数完了出力Sc1=1が発生して制御回路61から出
力Sh1=1が発生し、切換回路20の出力Sp1が検
査信号Soに切換わるまでの動作は上述の各実施形態と
同様である。
【0054】計数完了信号Sc1=1の発生により検査
信号Soがパルス計数回路10に入力する時、例えば信
号源60の制御出力がSh2=0で検査信号Soとして
交流信号So1を出力するとする。その時のパルス計数
回路10の分周出力Sc1の周波数が正常であれば第1
周波数判定回路51の出力がSf1=1となり、その間
は第2周波数判定回路52の出力はSf2=0である。
信号源60の制御出力がSh2=1になると、検査信号
Soとして交流信号So2が出力され、その時の分周出
力Sc1の周波数が正常であれば第2周波数判定回路5
2の出力がSf2=1となり、その間は第1周波数判定
回路51の出力はSf1=0である。第1及び第2オフ
・ディレー回路57,58のオフ・ディレー時間は、そ
れぞれ正常時の出力Sfl=0,Sf2=0の各継続時
間より長く設定されているので、カウンタ回路の計数動
作が正常であればオフ・ディレー回路57(又は58)
の出力がSf1′(又はSf2′)=0となる以前にオ
フ・ディレー57(又は58)の入力がSf1′(又は
Sf2′)=1となり、ANDゲート54から判定出力
Z=1が継続する。
【0055】計数動作に異常が発生すれば、第1及び第
2周波数判定回路51,52の出力Sf1,Sf2の少
なくとも一方は論理値1にならないので、オフ・ディレ
ー時間の経過後に判定出力Z=0になり、異常が通報さ
れる。尚、図3の第2実施形態において、2つの信号で
交互に検査し続ける構成とするには、第2レベル検定回
路55Cの出力Sj2を同様にオフ・ディレーさせるオ
フ・ディレー回路を別途設け、このオフ・ディレー回路
の出力を、出力Sf1′,Sf2′と共にANDゲート
54に入力する構成とすればよい。
【0056】かかる第3実施形態によれば、パルス計数
回路10の計数動作を2つの周波数の異なる検査信号で
交互に検査し続けるので、一方の検査信号による検査終
了後に他方の検査信号の分周出力に近い周波数の寄生発
振が発生した場合でも、異常を早期に検出できる利点が
ある。図1、図3、図5において、検査信号の切換えは
切換回路33(33′)により行われている。ここで、
図1の発振器31、32、図3の発振器32を1つにま
とめてVOC(Voltage Controlled Oscillator:電圧
制御発振器)とすれば、切換回路33(33′)は不要
となる。VOCは、入力される制御信号の電圧に応じて
出力信号周波数が変更される公知の交流源であり、図
1、図3、図5で、VOCの制御信号をSh2とする。
図1において、VOCは、制御出力Sh2=0で検査信
号So1を出力しSh2=1で検査信号So2を出力す
るように設定される。こうすれば、切換回路33を省く
ことができる。また、図3において、VOCは、制御出
力Sh2=0で直流の検査信号So1を出力しSh2=
1で検査信号So2を出力するように設定される。こう
すれば、切換回路33′を省くことができる。図5にお
いても同様である。
【0057】次に本発明の第4実施形態を説明する。本
実施形態は、1つの検査信号を用いその検査信号の分周
出力Sc1の周波数判定と位相判定(同期判定)により
カウンタの正常/異常を判定する構成例である。尚、図
6中、パルス計数回路10、切換回路20及び制御回路
61は図5の第3実施形態と同一の構成である。
【0058】図6において、発振器70は、例えば交流
信号So1を検査信号Soとして発生するもので、検査
信号発生手段に相当する。本実施形態の正常判定回路8
0は、位相判定回路81と、図1の第1周波数判定回路
51と同様の構成の周波数判定回路82と、ANDゲー
ト83とを備え、検査信号Soとその分周出力Sc1と
が同期し、且つ、分周出力Sc1の周波数が所定周波数
範囲FW1内の時にANDゲート83から正常を示す判
定出力Z=1を発生する構成である。
【0059】前記位相判定回路81は、同期検定回路8
1Aと、オフ・ディレー回路81Bと、オン・ディレー
回路81Cとからなる。同期検定回路81Aは、インバ
ータIV、コンデンサC1及び抵抗R1からなり検査信
号Soの立下りを検出して所定期間論理値1の出力Sa
g1を発生する立下り検出回路81aと、コンデンサC
2及び抵抗R2からなり分周出力Sc1の立上りを検出
して所定期間論理値1の出力Sag2を発生する立上り
検出回路81bと、出力Sag1と出力Sag2の論理
積を演算するANDゲート81cとからなる。
【0060】次に図7及び図8のタイムチャートを参照
して動作を説明する。計数対象のパルス信号P1の入力
によりパルス計数回路10から計数完了出力Sc1=1
が発生して制御回路61から出力Sh1=1が発生し、
切換回路20の出力Sp1が検査信号Soに切換わるま
で(図7の時刻t2)の動作は上述の各実施形態と同様
である。
【0061】検査信号Soとして交流信号So1がパル
ス計数回路10に入力し、その分周出力Sc1が正常判
定回路80に入力する。正常判定回路80の周波数判定
回路82は、前述したように分周出力Sc1の周波数が
所定周波数範囲FW1内であれば正常としてSf1=1
を出力し、所定周波数範囲FW1外であれば異常として
Sf1=0となる。これと同時に、位相判定回路81に
より分周出力Sc1と検査信号Soとが同期しているか
否かを判定する。
【0062】この同期判定動作を図7の実線で囲んだA
部を拡大した図8のタイムチャートを参照して説明す
る。尚、本実施形態では検査信号Soの立下りでカウン
タ動作は行われるものとする。同期検定回路81Aの立
下り検出回路81aは、検査信号SoをインバータIV
で反転し、インバータIVの出力が論理値0から1に立
上がった時、即ち、検査信号Soが論理値1から0に立
下がった時に、コンデンサC1と抵抗R1で構成された
微分回路から微分パルスSag1を発生する。ANDゲ
ート81cは、立下り検出回路81aの出力Sag1に
対して下限閾値VLaを有し、下限閾値VLa以上の出
力Sag1を論理値1、VLa未満の出力Sag1を論
理値0と見なす。ここで、立下り検出回路81aの論理
値1の継続時間は出力Sag1のレベル減少時定数と下
限閾値VLaで定まる。
【0063】立上り検出回路81bは、分周出力Sc1
が論理値0から1に立上がった時にコンデンサC2と抵
抗R2で構成された微分回路から微分パルスSag2を
発生する。ANDゲート81cは、立上り検出回路81
bの出力Sag2に対して下限閾値VLbを有し、下限
閾値VLb以上の出力Sag2を論理値1、VLb未満
の出力Sag2を論理値0と見なす。ここで、立上り検
出回路81aの論理値1の継続時間は出力Sag2のレ
ベル減少時定数と下限閾値VLbで定まる。
【0064】そして、出力Sag1とSag2の論理値
1の出力が重複する時、即ち、検査信号Soと分周出力
Sc1が同期している時のみANDゲート81cの出力
がSg1=1となる。オフ・ディレー回路81Bは、正
常時の出力Sg1の論理値0継続時間より長いオフ・デ
ィレー時間Tofが設定されているので、検査信号So
と分周出力Sc1が同期状態にあり、ANDゲート81
cから出力Sg1=1が周期的に発生すれば、オフ・デ
ィレー回路81BからSg2=1が継続し、図7に示す
ようにオン・ディレー回路81Cから出力Sg3=1が
発生する。尚、オン・ディレー回路81Cは、Sg2=
1が間欠的に生じる等の不安定な状態の時にSg3=0
に固定するために設けたもので、本構成に不可欠な要素
ではない。オン・ディレー回路81Cを省いて信号Sg
2を位相判定出力としてもよい。
【0065】従って、検査信号Soと分周信号Sc1の
位相が同期しており且つ分周出力Sc1の周波数正常で
あれば、ANDゲート83から判定出力Z=1が発生し
て計数動作正常を通報する。本実施形態の位相判定回路
81で検出されない寄生発振は、正常時の分周出力Sc
1と同じ周波数で、且つ、同位相の場合だけである。寄
生発振の周波数が正常時の分周出力Sc1の周波数と僅
かでも異なれば、検査信号Soとの同期が徐々にずれて
行くので、いずれは同期ずれが検出される。
【0066】以上のように第4実施形態によれば、寄生
発振の周波数が正常時の分周出力の周波数と極めて近く
周波数判定回路82で検出できない場合でも、位相判定
回路81により検出することが可能である。従って、周
波数判定と位相判定を同時に行うことにより、1つの検
査信号によっても寄生発振を含めたカウンタ故障を検出
できるようになる。しかも、周波数判定回路82の所定
周波数範囲FW1は狭帯域でなくてよく、カウンタ回路
のコストを安価にできる。
【0067】尚、検査信号と分周出力Sc1の同期検出
は、分周出力Sc1の立下りで検出する構成としてもよ
いことは言うまでもない。また、同期ずれの許容幅は、
立下り検出回路81aと立上り検出回路81bの各論理
値1の継続時間に依存する。バイナリカウンタがCMO
S集積回路で構成されるとすれば一般に動作速度は非常
に速く、検査信号Soと分周出力Sc1は正常時にほと
んど遅れなく同期していると考えられるので、立下り検
出回路81aと立上り検出回路81bの各論理値1の継
続時間は短くてよい。
【0068】図9及び図10に、本実施形態の周波数判
定回路51,52,82等で用いる周波数弁別回路51
A,52Aの構成例を示す。図9は、帯域通過フィルタ
により周波数弁別を行う構成例であり、帯域通過フィル
タ91と、整流回路92と、レベル検定回路93で構成
される。その動作は、分周出力Sc1の周波数が正常で
あれば帯域通過フィルタ91から高レベルの交流信号が
発生し、整流回路92で整流されてレベル検定回路93
の閾値以上の高レベルの直流信号となり、レベル検定回
路93から論理値1の出力が発生する。一方、分周出力
Sc1の周波数が異常であれば、帯域通過フィルタ91
からの出力に基づく整流回路92の整流出力レベルがレ
ベル検定回路93の閾値未満となり、レベル検定回路9
3の出力が論理値0となる。
【0069】前述のように、本発明のカウンタ回路構成
では、帯域通過フィルタの通過帯域が狭帯域でなくとも
パルス計数回路10の寄生発振を検出できるので、帯域
通過フィルタ91の周波数特性の調整を省け、安価に構
成できる。帯域通過フィルタ91は、パルス計数回路1
0の入出力短絡に因る高い周波数の分周出力Sc1が入
力した時に、レベル検定回路93の出力が論理値0にな
る程度の低レベルまで分周出力Sc1を減衰して出力で
きればよい。
【0070】図10は、分周出力Sc1のパルス幅検定
に基づいて分周出力Sc1の周波数弁別を行う構成例で
ある。図10では、分周出力Sc1=1の期間のパルス
幅を検定する第1パルス幅検定回路101と、分周出力
Sc1=0の期間のパルス幅を検定する第2パルス幅検
定回路102を設け、両検定回路101,102の出力
をANDゲート103で論理積演算し、その演算結果を
周波数弁別回路51A(52A)の出力Sf1(Sf
2)とする構成である。
【0071】第1パルス幅検定回路101は、レベル変
換回路101A、オン・ディレー回路101B及びオフ
・ディレー回路101Cで構成されている。第2パルス
幅検定回路102は、レベル変換回路102A、オン・
ディレー回路102B及びオフ・ディレー回路102C
に加えて、分周出力Sc1を反転してレベル変換回路1
02Aに入力する反転回路102Dを有する構成であ
る。
【0072】図10の回路の動作を説明する。オン・デ
ィレー回路101Bのオン・ディレー時間は、正常時の
Sc1=1の継続時間より短く設定し、オフ・ディレー
回路101Cのオフ・ディレー時間はオン・ディレー回
路101Bの正常時の論理値0の出力時間より長く設定
する。分周出力Sc1の周波数が正常な場合、第1パル
ス幅検定回路101では、分周出力Sc1=1の継続時
間がオン・ディレー回路101Bのオン・ディレー時間
以上継続すると、その後分周出力Sc1=1が継続する
間、オン・ディレー回路101Bの出力は論理値1にな
る。分周出力Sc1=1は所定周期で繰り返されるの
で、オン・ディレー回路101Bの出力も所定周期で論
理値1になる。オフ・ディレー回路101Cは、オン・
ディレー回路101Bの論理値1の出力が所定周期で繰
り返し入力される時に、論理値1を継続して出力する。
【0073】第2パルス幅検定回路102は、反転回路
102Dにより分周出力Sc1が反転されてレベル変換
回路102Aに入力する以外は、第1パルス幅検定回路
101の動作と同様であり説明は省略する。尚、オン・
ディレー回路102Bのオン・ディレー時間は、正常時
のSc1=0の継続時間より短く設定し、オフ・ディレ
ー回路102Cのオフ・ディレー時間はオン・ディレー
回路102Bの正常時の論理値0の出力時間より長く設
定する。
【0074】図10の回路構成では、分周出力Sc1の
論理値1のパルス幅と論理値0のパルス幅の両方が共に
正常の時に、ANDゲート103から論理値1のパルス
幅正常を示す出力が発生する。分周出力Sc1の周波数
が高くなった場合、Sc1=1(又はSc1=0)の継
続時間は短くなるので、オン・ディレー回路101B
(又はオン・ディレー回路102B)から論理値1の出
力が発生せず、異常が通報される。また、分周出力Sc
1(又はSc1=0)の周波数が低くなった場合、オン
・ディレー回路101B(又はオン・ディレー回路10
2B)の論理値0の継続時間がオフ・ディレー時間以上
となり、オフ・ディレー回路101C(又はオフ・ディ
レー回路102C)の出力が論理値0となり異常が通報
される。尚、このときの間欠的に出力されるSf1(S
f2)=0を論理値0に固定するために、別途オン・デ
ィレー回路を設け、Sf1(Sf2)をオン・ディレー
回路に入力し、その出力を改めてSf1(Sf2)とし
てもよい。
【0075】図10の構成において、第2パルス幅検定
回路102は省略してもよいが、図10の構成のように
すれば、分周出力のSc1=1又はSc1=0のいずれ
か一方のパルス幅だけが異常であっても検出できるの
で、分周出力Sc1の周波数異常をより確実に検出でき
る利点がある。入出力短絡に因る高い周波数の分周出力
Sclが入力した時を異常とするようにオン・ディレー
時間は設定する。例えば、入出力短絡で分周出力Sc1
の周波数が正常時の2倍以上となるならば、オン・ディ
レー時間を正常時の分周出力Scl=1(又はSc1=
0)の継続時間の半分よりも長く設定すればよい。
【0076】尚、図10の構成において、オン・ディレ
ー回路101B(102B)の動作レベルと分周出力S
clの出力レベルが同じであれば、レベル変換回路10
1A(102A)を省略してもよい。次に、上述した各
実施形態のカウンタ回路におけるカウント結果の信頼性
を高めるようにしたパルス計数回路10の構成例を示
す。
【0077】図11のパルス計数回路10は、バイナリ
カウンタ11のリセットを確認するリセット確認回路を
備える構成である。図11において、バイナリカウンタ
11は、例えばD−フリップフロップのような分周回路
A1〜Anを従続接続し、各分周回路A1〜Anの各出
力Q1〜Qnが直接或いはインバータIV1〜IVnに
より反転して論理回路12に入力する構成である。論理
回路12は、前記各出力Q1〜Qnの非反転出力と反転
出力を選択して計数対象のパルス信号P1の計数値を設
定するための各選択スイッチSW1〜SWnと、各選択
スイッチSW1〜SWnを介して入力されるカウンタ出
力を論理積演算するANDゲート12Aと、ANDゲー
ト12Aの出力Q0の立上りで計数完了出力Sc1を制
御回路40(又は61)のトリガ端子Tに供給する立上
り検出回路12Bとを備える。リセット確認回路13
は、バイナリカウンタ11の出力Qnの論理値1から論
理値0への立下りを検出して所定期間論理値1を出力す
る立下り検出回路13Aと、リセット信号RSの反転信
号とイネーブル信号CSを論理積演算するANDゲート
13Bと、立下り検出回路13Aの出力がトリガ端子T
に入力しANDゲート13Bの出力がホールド端子Hに
入力しリセット確認出力を制御回路40(又は61)の
ホールド端子Hに入力すると共にトリガ端子Tに帰還し
てトリガ入力を自己保持する自己保持回路13Cとを備
える。尚、図11では、正常判定回路50(又は80)
に供給する分周出力をSc1′で示してある。
【0078】次に動作を説明する。リセット確認動作
は、先に示した国際公開WO97/14044で既に示
されているので、ここでは簡単に述べる。バイナリカウ
ンタ11は、図12のタイムチャートに示すように、イ
ネーブル信号がCS=1となりカウント有効の状態で、
リセット信号RS=1が入力すると分周回路A1〜An
の出力Q1〜Qnは全て論理値1になる。リセット信号
RSが1→0に変化すると、自己保持回路13Cのホー
ルド端子Hに論理値1が入力する。この状態で、バイナ
リカウンタ11に最初のパルス信号が入力されると、出
力Q1〜Qnは全て論理値0になる。立下り検出回路1
3Aは、出力Qnの1→0の立下りを検出すると論理値
1の出力を自己保持回路13Cのトリガ端子Tに入力
し、自己保持回路13Cから論理値1のリセット確認出
力が発生する。
【0079】尚、リセット確認は分周回路A1〜Anの
出力Q1〜Qnが全て論理値1になったことの確認であ
るが、図11の構成では、分周回路Anの出力Qnの1
→0への変化を確認してリセット確認としている。この
理由は、出力Qnの1→0への変化は出力Q1〜Qn全
てが論理値1なったことを前提として生じるためであ
る。
【0080】図11の構成のように、自己保持回路13
Cのホールド入力を、イネーブル信号CS=1とリセッ
ト信号RS=1の反転信号の論理積出力とすることで、
リセットの確認がカウント開始直前に確認されることに
なる。しかも、イネーブル信号CS=0でカウント無効
の時やリセット信号RS=1が発生した時に、自己保持
回路13Cの出力が論理値0となり、前回のリセット確
認が取り消され、改めて出力Qnの1→0への立下りを
検出した時にリセット確認出力が生成されるようにな
る。また、リセット確認出力をイネーブル信号CSの代
わりに制御回路40(又は61)に入力する構成とする
ことで、パルス計数回路10のリセットが確認されてい
る時のみ制御出力Sh1=1が生成される。
【0081】上述のようにして、最初のパルス信号の入
力により分周回路Anの出力Qnの1→0への変化を確
認してリセットが確認された後は、バイナリカウンタ1
1は、その後のパルス信号の入力毎に、出力(Q1,Q
2,…,Qn−1,Qn)=(1,0,…,0,0)→
(0,1,…,0,0)→(1,1,…,0,0)→…
と変化する。
【0082】ここで、パルス計数回路10の計数値は、
論理回路12のスイッチSW1〜SWnの接続状態を選
択して設定する。例えば、スイッチSW1を反転側に、
その他のスイッチSW2〜SWnを非反転側に接続設定
すれば、図12に示すように、分周回路A1〜Anの出
力が(Ql,Q2,…,Qn−1,Qn)=(0,1,
…,1,1)となった時にANDゲート12AからQo
=1が発生し、立上り検出回路12BがQo=1の立上
りを検出して計数完了出力Sc1=1を制御回路40
(又は61)に入力する。このように、分周回路A1〜
Anの出力が(Ql,Q2,…,Qn−1,Qn)=
(0,1,…,1,1)となった時のパルス信号入力数
がパルス計数回路10の計数所定値となり、計数対象の
パルス信号P1から検査信号Soへの切換えが行われ
る。
【0083】尚、立上り検出回路12Bを省略してAN
Dゲート12AのQo=1を直接制御回路40(又は6
1)に入力してもよい。ところで、論理回路12の故障
について考えると、図11のANDゲート12Aを個別
部品で構成すれば、入力レベルの固定故障が考えられ
る。説明を簡単にするために、n=3として(Q1,Q
2,Q3)の場合で説明する。
【0084】例えば、計数値の所定値を(Q1,Q2,
Q3)=(0,1,1)に設定したとする。この時、A
NDゲート12Aにおける出力Q2入力端が故障で論理
値1に固定したとすると、ANDゲート12Aの動作は
出力Q2の入力レベルと無関係になるので、(Q1,Q
2,Q3)=(0,1,1)の時だけでなく(0,0,
1)の時にもQo=1が生じ、Qo=1が正常時の2倍
の頻度で発生する。これは計数対象のパルス信号P1の
入力時だけでなく検査信号Soの入力時も同じである。
この場合には、分周出力Sc1の周波数が正常時より高
くなるので、正常判定回路50、80で異常が検出でき
る。ANDゲート12Aの入力が論理値0に固定される
故障ではQo=0に固定されるので、同じく正常判定回
路50、80で検出できる。
【0085】ところが、ANDゲート12Aの入力端の
中、最下位ビットであるQ1の入力端が故障で論理値1
に固定にされると、Qo=1が(Q1,Q2,Q3)=
(0,1,1)と(1,1,1)で生じ、この場合、
(Ql,Q2,Q3)=(0,1,1)と(1,1,
1)が時間軸上で連続するため、分周出力Sc1=1の
継続時間は正常時の2倍になるが、分周出力Sc1の周
波数は正常時と同じである。このため、周波数弁別回路
が図10のパルス幅を検定する回路構成であれば異常を
検出できるが、図9の帯域通過フィルタを用いる回路構
成では異常を検出できない虞れがある。
【0086】図13に、周波数弁別回路が帯域通過フィ
ルタを用いた回路構成でも上述の故障が検出できるパル
ス計数回路の構成例を示す。図13のパルス計数回路1
0は、検査信号発生回路30の発生する検査信号Soを
ANDゲート12Aへ入力すると共に、ANDゲート1
2Aの出力Qoと検査信号Soを合成しその出力So′
を切換回路20に検査信号として入力する合成回路14
を備える構成である。
【0087】前記合成回路14は、出力Qoの反転信号
と検査信号Soを論理積演算するANDゲート14A
と、ANDゲート14Aの出力と出力Qoを論理和演算
するORゲート14Bとを備え、出力Q1〜Qnが設定
値と異なる時には検査信号Soをそのまま検査信号S
o′として出力し、出力Q1〜Qnが設定値の時には出
力Qoを検査信号So′として出力する。
【0088】かかる構成によれば、検査信号Soが最下
位ビットになるので、ANDゲート12Aにおける出力
Q1〜Qnの入力端のいずれかにでも入力レベルの固定
故障が発生すると、分周出力Sc1′の出力周波数が正
常時の2倍以上となり異常が検出できる。また、AND
ゲート12Aにおける検査信号Soの入力端のレベル固
定故障についても、分周出力Sc1′が正常時と異なり
異常が検出できる。これについて以下に説明する。尚、
説明を簡単にするために、n=3として(Q1,Q2,
Q3)の場合で説明する。
【0089】例えば、論理回路12の出力Qo=1とな
る設定値を(Q1,Q2,Q3)=(1,1,0)とす
る。正常時にはQ1〜Q3が設定値(1,1,0)と異
なる時にはQo=0であり、合成回路14はANDゲー
ト14A、ORゲート14Bを介して検査信号Soを出
力So′としてそのまま出力する。また、Q1〜Q3が
設定値(1,1,0)の時にはQo=1であり、合成回
路14はORゲート14Bを介して出力Qoを出力S
o′として出力する。この場合、図14のタイムチャー
トに示すようにSo′=Soとなり、検査信号Soが切
換回路20に入力していることと同じ状態になる。
【0090】一方、ANDゲート12Aの信号So入力
端に論理値1のレベル固定故障が生じると、出力Q1〜
Qnが設定値(1,1,0)の時に、図14の点線で示
すように出力Qo=1に固定され、合成回路14の出力
がSo′=1に固定される。これにより、バイナリカウ
ンタ11の動作が停止するため、分周出力Sc1′が固
定される。ANDゲート12Aの信号So入力端に論理
値0のレベル固定故障が生じた場合は、Qo=Sc1′
=0に固定される。従って、周波数弁別回路に帯域通過
フィルタを用いた場合でも異常が検出できる。
【0091】図13の回路において、計数パルス信号P
1のカウント中には、パルス信号P1が信号Sp1とし
てパルス計数回路10へ入力され、入力数がカウント設
定値でなければQo=0であり、設定値の時はQo=S
oとなる。このとき、Qo=So=1として計数完了出
力が発生するようにするためには、パルス信号P1の最
大周波数より検査信号Soの周波数を高く設定しておけ
ばよい。或いは、計数完了までは検査信号Soを論理値
1に固定しておき、計数完了した時に検査信号Soを交
流信号に切換えるようにしてもよい。
【0092】尚、周波数判定回路に入力する分周出力
は、論理回路の故障検出に配慮しなければ論理回路の出
力以外でもよい。例えば、バイナリカウンタのいずれか
の分周回路の出力を入力してもよい。ただし、少なくと
も一つの周波数判定回路に入力する分周出力は、論理回
路出力もしくは利用される分周回路の最終段出力として
バイナリカウンタの入出力短絡に因る高周波数の分周出
力入力時に異常を検出できるようにすることが安全上望
ましい。この場合、他方の周波数判定回路に入力する分
周出力は、論理回路出力もしくは利用される分周回路の
最終段出力を入力する周波数判定回路が、その出力につ
いて正常とみなす周波数範囲の寄生発振故障を生じ得る
分周出力のうちの最後段出力から利用される分周回路の
最終段出力までのいずれかの分周出力を選ぶことが望ま
しい。尚、分周回路の最終段出力以外の途中の分周出力
を判定に用いる場合、計数対象のパルス信号入力期間
に、そのパルス信号により計数回路の検査を計数動作と
同時に実行することもでき、特に、タイマ回路で有効で
ある。
【0093】また、論理回路出力もしくは利用される分
周回路の最終段出力以外の分周出力を入力する周波数判
定回路の正常と判定する周波数範囲は、他方の周波数判
定回路がその出力に対して正常と判定する周波数範囲よ
りも高い方が望ましい。このようにすれば、寄生発振と
入出力短絡の故障が同時に生じた場合でも検出の信頼性
を保つことができる。
【0094】尚、図1において、正常判定回路50は第
1周波数判定回路51と第2周波数判定回路52と制御
回路53とANDゲート54を備えており、それぞれ個
別回路として構成してある。これら回路の機能を、例え
ばソフトウエアにより1チップ(CPU等)で実現する
構成も有り得る。例えば正常判定回路の機能を実現する
CPUは、Sh1=1で、まず第1周波数判定回路51
の機能をソフトウエアで実現し、その結果をメモリに記
憶すると共に検査信号の切換え信号を出力し、次に第2
周波数判定回路52の機能にソフトウエアで切換えて実
行し、その結果と先に記憶した結果に基づいて、判定出
力を生成すればよい。図1のその他の回路機能、並び
に、図3及び図5等についても同様である。
【0095】上述の本発明に係る各カウンタ回路は、パ
ルス計数回路10に定周波数のパルス信号P1を入力し
て所定値を計数することでタイマ回路として用いること
ができ、この場合、前記パルス信号P1として検査信号
発生回路に含まれる信号源からのパルス信号を用いても
構わないことは云うまでもない。尚、本実施形態の制御
回路や正常判定回路等で用いられているANDゲートを
フェールセーフ要素として構成する場合は、米国特許第
5、345、138号明細書、同4、661、880号
明細書、同5、027、114号明細書に開示されてい
るフェールセーフ・ウィンドゥ・コンパレータ/AND
ゲートを用いればよい。回路とその動作及びフェールセ
ーフ特性に関しては、電気学会論文誌Vol.109-C,No9,Se
p.1989(窓特性を持つフェールセーフ論理素子を使った
インタロックシステムの一構成法)で示してあり、ま
た、“Application Window Comparator to Majority Op
eration”Proc.of 19th International Symp. on Multi
pule-Valued Logic,IEEE Computer Society(May 1989)
等の文献でも示してある。また、オン・ディレー回路に
は、国際公開WO94/23303号、国際公開WO9
4/23496号、特公平1−23006号公報、特公
平7−316934号公報等で公知のフェールセーフな
オン・ディレー回路を用いることができる。自己保持回
路には、国際公開WO94/23303号、国際公開W
O94/23496号等で公知のフェールセーフな自己
保持回路を用いることができる。また、整流回路のフェ
ールセーフ性は、例えば、国際公開WO93/2377
2号等で詳述されている。尚、このようなフェールセー
フ要素を用いた場合、これらの論理値1入力及び出力は
電源電位よりも高レベルの信号を、論理値0入力及び出
力は電源電位と略同レベルの低レベルの信号をそれぞれ
意味する。このようなフェールセーフ要素を用いること
で、パルス計数回路に生じた故障を検出する正常判定回
路等をフェールセーフに実現でき、安全性の高いカウン
タ回路を構成できる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜3の発明
によれば、周波数の異なる複数の検査信号を用いて計数
動作を検査する構成としたので、パルス計数手段の出力
固定故障、入出力短絡故障は勿論、寄生発振をも検出で
きる。また、分周出力の周波数弁別に通過帯域フィルタ
を利用する場合でも、狭帯域のフィルタを使用しなくと
もよくフィルタコストを低減でき、延いてはカウンタ回
路のコストを低減できる。
【0097】請求項4の発明によれば、周波数弁別回路
出力が不安定な場合には周波数判定回路から正常判定出
力が発生しないので、周波数判定回路の動作が安定化す
る。請求項5の発明によれば、検査信号に直流を含める
ことにより、寄生発振の検出がより一層確実になる。請
求項6の発明によれば、第2レベル検定回路を設けたこ
とにより、検査信号に直流を用いても分周出力の入力経
路の断線故障等を検出できる。
【0098】請求項7、8の発明によれば、複数の検査
信号を周期的に切換えることで、故障の検出遅れを防げ
る。請求項9〜12の発明によれば、分周出力周波数
と、検査信号と分周出力との位相同期とを監視すること
により、1つの検査信号でパルス計数手段の出力固定故
障、入出力短絡故障は勿論、寄生発振をも検出できる。
また、分周出力の周波数弁別に通過帯域フィルタを利用
する場合でも、狭帯域のフィルタを使用しなくともよく
フィルタコストを低減でき、延いてはカウンタ回路のコ
ストを低減できる。
【0099】請求項13、14の発明によれば、バイナ
リカウンタのリセットが確認された時のみカウント動作
の有効を示す出力が生成されるので、カウント動作の信
頼性を高められる。請求項15の発明によれば、バイナ
リカウンタのリセットが確認された時のみパルス計数手
段の計数完了信号を有効として検査信号への切換えが行
われるので、計数動作の検査の信頼性を高められる。
【0100】請求項16の発明によれば、分周出力周波
数が正常時と変わらない、論理回路におけるバイナリカ
ウンタ最下位ビット入力端の固定故障が、周波数弁別に
通過帯域フィルタを用いても検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図
【図2】同上第1実施形態の動作タイムチャート
【図3】本発明の第2実施形態を示す構成図
【図4】同上第2実施形態の動作タイムチャート
【図5】本発明の第3実施形態を示す構成図
【図6】本発明の第4実施形態を示す構成図
【図7】同上第4実施形態の動作タイムチャート
【図8】同上第4実施形態の同期検定回路の動作タイム
チャート
【図9】周波数弁別回路の一例を示す構成図
【図10】周波数弁別回路の別の例を示す構成図
【図11】リセット確認回路を備えたパルス計数回路の
一例を示す構成図
【図12】図11のパルス計数回路の動作タイムチャー
【図13】パルス計数回路の別の例を示す構成図
【図14】図13のパルス計数回路の動作タイムチャー
【符号の説明】
10 パルス計数回路 11 バイナリカウンタ 12 論理回路 13 リセット確認回路 14 合成回路 20 切換回路 30 検査信号発生回路 40 第1制御回路 50 正常判定回路 51、55 第1周波数判定回路 51A 第1周波数弁別回路 51B、52B、55D、81C オン・ディレー回
路 52 第2周波数判定回路 52A 第2周波数弁別回路 53 第2制御回路 54 ANDゲート 55A 整流回路 55B 第1レベル検定回路 55C 第2レベル検定回路 57 第1オフ・ディレー回路 58 第2オフ・ディレー回路 81 位相判定回路 81A 同期検定回路 81B オフ・ディレー回路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力するパルス信号の数を計数するパルス
    計数手段と、該パルス計数手段に入力する前記パルス信
    号を計数対象のパルス信号と検査信号とに切換え可能な
    信号切換え手段と、前記計数対象のパルス信号の入力数
    が所定値になった時に前記パルス計数手段から発生する
    計数完了出力の入力により前記パルス計数手段へ前記検
    査信号が入力するよう前記信号切換え手段を制御する制
    御手段と、前記検査信号の入力により発生する前記パル
    ス計数手段の出力状態に基づいて計数動作が正常か否か
    を判定する判別手段とを備えたカウンタ回路において、 前記判定手段を、周波数の異なる複数の検査信号の入力
    により発生する前記パルス計数手段の各分周出力がそれ
    ぞれ予め設定した所定周波数である時のみ計数動作正常
    と判定する構成としたことを特徴とするカウンタ回路。
  2. 【請求項2】前記判定手段は、各検査信号の分周出力判
    定用の周波数範囲がそれぞれ重複なく設定されてそれぞ
    れの分周出力周波数が正常か否かを判定する周波数判定
    回路を有し、全ての周波数判定回路から正常判定出力が
    発生したことをもって計数動作正常を示す判定出力を発
    生する構成である請求項1に記載のカウンタ回路。
  3. 【請求項3】前記判定手段は、検査信号数に対応する数
    だけ設けられ各検査信号の分周出力判定用の周波数範囲
    がそれぞれ重複なく設定されてそれぞれの分周出力周波
    数が正常か否かを判定する複数の周波数判定回路と、先
    にパルス計数回路に入力した検査信号の分周出力周波数
    が正常であることを条件として検査信号の切換え制御出
    力を検査信号発生回路の信号切換回路に出力する少なく
    とも1つの制御回路と、全ての周波数判定回路から正常
    判定出力が発生した時に計数動作正常を示す判定出力を
    発生する論理積回路とを備える構成である請求項2に記
    載のカウンタ回路。
  4. 【請求項4】前記周波数判定回路は、分周出力周波数が
    予め設定された前記周波数範囲内か否かを判別する周波
    数弁別回路と、該周波数弁別回路の出力を立上りを遅延
    して周波数判定回路出力を生成するオン・ディレー回路
    とを備える構成である請求項3に記載のカウンタ回路。
  5. 【請求項5】前記複数の検査信号が、周波数零の直流信
    号を含む請求項1〜4のいずれか1つに記載のカウンタ
    回路。
  6. 【請求項6】直流の検査信号が入力した時のパルス計数
    手段の出力を判定する周波数判定回路を、前記パルス計
    数手段の出力を整流し当該整流出力を予め定めた基準レ
    ベルに重畳して出力する整流回路と、前記基準レベルよ
    り低い下限閾値と基準レベルより高くパルス計数手段の
    出力が交流の時の整流回路出力より低い上限閾値を有し
    前記整流回路の出力が前記上下限閾値範囲内の時に出力
    を発生する第1レベル検定回路と、前記基準レベルより
    高くパルス計数手段の出力が交流の時の整流回路出力よ
    り低い下限閾値を有し前記整流回路の出力が前記下限閾
    値以上の時に出力を発生する第2レベル検定回路とを備
    える構成とし、 判定手段は、前記1及び第2レベル検定回路から出力が
    少なくとも1度は発生したことを条件に計数動作正常の
    判定出力の発生を可能とする構成である請求項5に記載
    のカウンタ回路。
  7. 【請求項7】前記複数の検査信号を周期的に切換えて前
    記パルス計数手段に入力する構成とした請求項1〜6の
    いずれか1つに記載のカウンタ回路。
  8. 【請求項8】前記複数の検査信号を所定周期で交互に切
    換えて前記信号切換え手段に入力する構成とし、 前記判定手段を、検査信号数に対応する数だけ設けられ
    て各検査信号の分周出力周波数が正常か否かを判定する
    複数の周波数判定回路と、各周波数判定回路の各判定出
    力の立下りを遅延する複数のオフ・ディレー回路と、該
    複数のオフ・ディレー回路の出力を論理積演算する論理
    積回路とを備え、前記オフ・ディレー回路のオフ・ディ
    レー時間を、全ての検査信号の分周出力周波数判定が終
    了する切換え動作の1周期より長く設定する構成とした
    請求項7に記載のカウンタ回路。
  9. 【請求項9】入力するパルス信号の数を計数するパルス
    計数手段と、該パルス計数手段に入力する前記パルス信
    号を計数対象のパルス信号と検査信号とに切換え可能な
    信号切換え手段と、前記計数対象のパルス信号の入力数
    が所定値になった時に前記パルス計数手段から発生する
    計数完了出力の入力により前記パルス計数手段へ前記検
    査信号が入力するよう前記信号切換え手段を制御する制
    御手段と、前記検査信号の入力により発生する前記パル
    ス計数手段の出力状態に基づいて計数動作が正常か否か
    を判定する判別手段とを備えたカウンタ回路において、 前記判定手段を、検査信号の入力により発生する前記パ
    ルス計数手段の分周出力が、予め設定した所定周波数で
    且つ前記検査信号と位相が同期している時のみ計数動作
    正常と判定する構成としたことを特徴とするカウンタ回
    路。
  10. 【請求項10】前記判定手段は、前記分周出力周波数が
    正常か否かを判定する周波数判定回路と、検査信号と前
    記分周出力との位相が同期しているか否かを判定する位
    相判定回路と、前記周波数判定回路と位相判定回路の各
    出力を論理積演算して計数動作の判定出力を生成する論
    理積回路とを備える構成である請求項9に記載のカウン
    タ回路。
  11. 【請求項11】前記位相判定回路は、検査信号と前記分
    周出力との位相が同期しているか否かを検出し同期して
    いる時に出力を発生する同期検定回路と、前記分周出力
    の正常時の1周期より長いオフ・ディレー時間を有し前
    記同期検定回路の出力の立下りを遅延して位相判定出力
    を生成するオフ・ディレー回路とを備える構成である請
    求項10に記載のカウンタ回路。
  12. 【請求項12】前記同期検定回路は、前記検査信号の立
    上り又は立下りを検出して微分出力を発生する回路と、
    前記分周出力の立上り又は立下りを検出して微分出力を
    発生する回路と、前記両回路の微分出力を論理積演算し
    て同期検定出力を生成する論理積回路とを備える構成で
    ある請求項11に記載のカウンタ回路。
  13. 【請求項13】前記パルス計数手段は、リセット信号の
    入力でパルス信号の入力数を計数するバイナリカウンタ
    がリセットされたことを確認してリセット確認信号を発
    生するリセット確認回路を備える構成である請求項1〜
    12に記載のカウンタ回路。
  14. 【請求項14】前記バイナリカウンタは、従属接続され
    る複数の分周回路からなりリセット信号の入力で全ての
    分周回路の出力がハイレベルとなる構成であり、 前記リセット確認回路は、前記バイナリカウンタの最終
    段の分周回路出力の立下りを検出する立下り検出回路
    と、パルス計数手段の計数動作が有効であることを示す
    イネーブル信号と前記リセット信号の反転信号を論理積
    演算するANDゲートと、ホールド端子に前記ANDゲ
    ートの出力が入力している状態でトリガ端子に前記立下
    り検出回路の出力が入力した時にリセット確認出力を発
    生し当該リセット確認出力を自己保持する自己保持回路
    とを備える構成である請求項13に記載のカウンタ回
    路。
  15. 【請求項15】前記制御手段を、前記リセット確認回路
    のリセット確認出力が入力していることを条件としてパ
    ルス計数手段から計数完了出力が入力した時に前記信号
    切換え手段へ制御出力を発生する構成とした請求項13
    又は14に記載のカウンタ回路。
  16. 【請求項16】前記パルス計数手段は、パルス信号の計
    数値が前記所定値となった時のバイナリカウンタ出力と
    前記検査信号とを論理積演算してパルス計数手段の出力
    として発生する論理回路と、該論理回路の出力と前記検
    査信号とを合成しこの合成信号を前記信号切換え手段に
    検査信号として入力する合成回路と備え、 前記合成回路が、パルス信号の計数値が所定値でない時
    の論理回路出力が入力する時には入力検査信号を前記合
    成信号として出力し、パルス信号の計数値が所定値の時
    の論理回路出力が入力する時には当該論理回路出力を前
    記合成信号として出力する構成である請求項1〜15の
    いずれか1つに記載のカウンタ回路。
JP2001241909A 2001-08-09 2001-08-09 カウンタ回路 Pending JP2003060500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241909A JP2003060500A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 カウンタ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241909A JP2003060500A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 カウンタ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003060500A true JP2003060500A (ja) 2003-02-28

Family

ID=19072267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001241909A Pending JP2003060500A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 カウンタ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003060500A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110244315A (zh) * 2018-03-08 2019-09-17 Zf 腓德烈斯哈芬股份公司 用于接收光信号的接收装置和用于接收光信号的方法
CN112582008A (zh) * 2020-12-11 2021-03-30 武汉新芯集成电路制造有限公司 单调计数器及其操作方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110244315A (zh) * 2018-03-08 2019-09-17 Zf 腓德烈斯哈芬股份公司 用于接收光信号的接收装置和用于接收光信号的方法
CN110244315B (zh) * 2018-03-08 2024-05-31 微视公司 用于接收光信号的接收装置和用于接收光信号的方法
CN112582008A (zh) * 2020-12-11 2021-03-30 武汉新芯集成电路制造有限公司 单调计数器及其操作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6924679B2 (en) Power supply control device, semiconductor device and method of driving semiconductor device
GB2400760A (en) Phase and frequency detector
JP5180169B2 (ja) 半導体集積回路
US8004306B2 (en) Semiconductor device
US7091727B2 (en) Method and IC for detecting capacitance variation
US5682112A (en) Phase locked loop control apparatus
JP4545985B2 (ja) ロック検出回路および位相同期ループ回路
JP2003060500A (ja) カウンタ回路
US6686802B2 (en) Microcomputer having built-in phase locked loop circuit synchronized with external clock and detecting an interruption of the external clock by utilizing continuous outputs of the PLL circuit
EP0797099B1 (en) Counter and a revolution stop detection apparatus using the counter
JP3597786B2 (ja) 半導体集積回路の異常検出回路および異常検出装置
US4718395A (en) Ignition control system for internal combustion engine
CN116097106A (zh) 芯片及时钟检测方法
WO2001022593A1 (fr) Boucle a phase asservie
EP0808026B1 (en) Fail-safe timer circuit and on-delay circuit using the same
CN217689895U (zh) 一种时钟停振检测电路及soc芯片
JP2002296309A (ja) 周波数異常検出回路およびそれに用いる異常検出値設定回路
US8305129B2 (en) Internal clock generating circuit and method for generating internal clock signal with data signal
JPH10240374A (ja) クロック異常検出回路
JP2526130B2 (ja) 列車後退検知回路
JPS635713B2 (ja)
KR100259353B1 (ko) 효율적인 지연시간 측정을 위한 링 발진기 회로
KR100208295B1 (ko) 클럭 감시장치
JPH05342978A (ja) 電源遮断回路
KR20060057202A (ko) 자동 초기화 기능을 갖는 발진회로