JP2003060241A - 回路素子の配列方法、及び表示装置の製造方法 - Google Patents

回路素子の配列方法、及び表示装置の製造方法

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JP2003060241A
JP2003060241A JP2001243922A JP2001243922A JP2003060241A JP 2003060241 A JP2003060241 A JP 2003060241A JP 2001243922 A JP2001243922 A JP 2001243922A JP 2001243922 A JP2001243922 A JP 2001243922A JP 2003060241 A JP2003060241 A JP 2003060241A
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Toshiaki Iwabuchi
寿章 岩渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路素子の等配列化及び素子保持層の均等
厚化を容易に実現できる回路素子の配列方法及び表示装
置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 複数の発光ダイオード素子52を樹脂
層53に保持する工程と、しかる後に、複数の発光ダイ
オード素子52間において樹脂層53の一部を除去する
工程と、しかる後に、樹脂層53を加圧変形させること
により、複数の発光ダイオード素子52間の距離を拡大
する工程とを有する、発光ダイオード素子52の配列方
法、及びこの素子を内蔵する画像表示装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、表示素子
等の回路素子を離間して配列するための回路素子の配列
方法、及び表示装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回路素子を配列する方法として
は、ウエーハからダイシングして回路素子を分離し、分
離した回路素子をダイシングシートからチップトレイに
移送し、更には、チップトレイから回路素子(例えば、
半導体チップ)を真空吸着でピックアップして、基板に
マウント若しくは接続するという方法が知られていた。
【0003】この方法は、例えば、半導体パッケージの
製造工程において一般的に行われていた。しかしなが
ら、この方法においては、回路素子を1個づつ移送しな
がらマウントする工程を経る必要があり、多量の回路素
子を配列する工程には不向きの方法であった。
【0004】また、多数個の回路素子を配列する方法と
しては、例えば、特開平9−120934号公報に開示
されるように、基板上に微細構造を組み付ける方法があ
った。これは、予め、配列するパターンに応じて基板に
窪みを形成しておき、そこに、回路素子を液体に分散し
てスラリー状にしたものを流し、予め形成しておいた基
板の窪みに回路素子を入れることにより、これを配列す
るというものであった。
【0005】この方法の問題点は、例えば、窪みの数以
上に回路素子を多量に用意しておく必要があること、窪
みに回路素子が入るまでに要する時間が長く、配列が完
了するまでの工程に長時間を要すること、大きな基板に
配列する時には基板への窪み形成に高精度が要求される
こと、及び窪み形成に大きな基板を収容し得る大型の装
置が必要になること等が挙げられる。これらの問題点
は、回路素子の配列を円滑に行う上で大きな障害であっ
た。
【0006】
【発明に至る経過】そこで、本出願人は、効果的で好ま
しい回路素子の配列方法を特願2001−144592
等において既に提起した。この回路素子の配列方法等は
下記のようなものである。
【0007】まず、この素子配列方法に用いる回路素子
は、例えば、先細り形状とされた先端部を有する回路素
子であって、図21に示すような構造を有する発光素子
を挙げることができる。なお、図21の(a)が発光素
子の断面図であり、図21の(b)がその平面図であ
る。
【0008】この発光素子はGaN系の発光ダイオード
であり、例えば、サファイア基板(図示せず)上に結晶
成長される発光素子である。このようなGaN系の発光
ダイオード素子では、基板を透過するレーザ照射によっ
てレーザアブレーションを生じさせ、GaNの窒素が気
化する現象に伴なってサファイア基板とGaN系の結晶
成長層との間の界面で膜剥れが生じ、素子分離を容易な
ものにできるという特徴を有している。
【0009】この構造によれば、GaN系半導体層から
なる下地成長層21上に選択成長された六角錐形状のn
型のGaN:Si層22が形成されている。下地成長層
21上には図示しない絶縁膜が存在し、六角錐形状のG
aN:Si層22は、この絶縁膜を開口した部分にMO
CVD(有機金属気相成長)法等によって形成される。
【0010】このGaN:Si層22は、成長時に使用
されるサファイア基板の主面をC面とした場合に、S面
(1−101面)で覆われたピラミッド型の成長層であ
り、シリコンをドープさせた領域である。そして、この
GaN:Si層22の傾斜したS面の部分はダブルへテ
ロ構造のクラッドとして機能する。
【0011】次に、GaN:Si層22の傾斜したS面
を覆うように、活性層であるInGaN層23が形成さ
れており、その外側に、マグネシウムドープのp型のG
aN:Mg層24が形成される。なお、このマグネシウ
ムドープのGaN:Mg層24もクラッドとして機能す
る。
【0012】このような発光ダイオード素子52には、
p電極25が形成されている。p電極25は、マグネシ
ウムドープのGaN層24上に形成されるNi/Pt/
Au又はNi(Pd)/Pt/Au等の金属材料を蒸着
して形成される。
【0013】このような構造のGaN系の発光ダイオー
ド素子52は、青色発光も可能な素子であって、特に、
レーザアブレーションによって比較的簡単にサファイア
基板から剥離することができ、レーザビームを選択的に
照射することで選択的な剥離が実現される。
【0014】なお、GaN系の発光ダイオード素子52
としては、平板状や帯状に活性層が形成される構造であ
ってもよく、上端部にC面が形成された角錐構造のもの
であってもよい。又、他の窒化物系発光素子や化合物半
導体素子等であってもよい。
【0015】次に、この発光ダイオード素子52の配列
方法及び画像表示装置の製造方法について、図面の参照
下に詳細に説明する。
【0016】この配列方法により発光ダイオード素子5
2を離間して配列するには、狭い面積で作製された素
子、例えば、ウエーハからダイシングした発光ダイオー
ド素子52を、そのままの間隔で第1基板上に配列し、
これを第2基板である高分子シート上に転写した後、高
分子シートを延伸することにより行う。
【0017】しかし、第2基板上に発光ダイオード素子
52を転写するが、この状態では、発光ダイオード素子
52の間隔が狭く、例えば、個々の発光ダイオード素子
52に対応して電極等を形成することは難しい。
【0018】そこで、第2基板を延伸して複数の発光ダ
イオード素子52間を離間する。第2基板は、例えば、
高分子シートからなり、例えば、これを2軸延伸するこ
とにより、その面積を拡大することができる。この時、
第2基板上の発光ダイオード素子52は、第2基板に固
定されたままの状態で延伸に伴って移動する。そして、
各発光ダイオード素子52間の第2基板は延伸された結
果、図25(a)及び図25(b)に示すように、各発
光ダイオード素子52間の間隔が拡大される。
【0019】なお、用いられる素子としては、発光ダイ
オード素子52に限定されることなく、任意の素子に適
用することができ、例示するならば、液晶制御素子、光
電変換素子、圧電素子、薄膜トランジスタ素子、薄膜ダ
イオード素子、抵抗素子、スイッチング素子、微小磁気
素子及び微小光学素子等を挙げることができる。
【0020】一方、上記の第2基板55は、延伸可能な
材料、例えば、無軸延伸のポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン等のポリオレフィン、或いはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂)等からなる高分
子シートにより構成すればよい。そして、それ自体の粘
着性により発光ダイオード素子52を固定することが可
能な場合には、高分子シート自体が素子保持層となるの
で、特に、発光ダイオード素子52を保持するための素
子保持層を別途形成する必要はない。
【0021】かかる高分子シートの例としては、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂)等を挙げること
ができる。このEVA樹脂は、エチレンと酢酸ビニルと
を共重合させた樹脂であり、酢酸ビニルの含有量を増す
ことにより、柔軟性、接着性を増すことができ、発光ダ
イオード素子52を高分子シート上に直接保持すること
ができる。
【0022】なお、高分子シートが粘着性を持たない場
合には、図25に示すように、表面に粘着剤、或いは接
着剤からなる素子保持層58を形成しておき、発光ダイ
オード素子52を保持固定することが好ましい。
【0023】高分子シートの表面に粘着剤、接着剤又は
樹脂等をコーティングしておき、これによって発光ダイ
オード素子52を保持した状態で、基板である高分子シ
ートを延伸すると、表面の粘着剤、接着剤又は樹脂等も
高分子シートに引きずられて延伸する。従って、上記の
粘着剤、接着剤又は樹脂等からなる素子保持層58の形
成は、発光ダイオード素子52を離間する上で何ら妨げ
とはならない。
【0024】上記の延伸の際には、第2基板55を加熱
してもよい。第2基板55を加熱することによって、延
伸操作を速やかに進行させることが可能になる。又、上
記の2軸延伸を行う場合、延伸は同時延伸であってもよ
いし、逐次延伸であってもよい。更に、延伸は必ずしも
2軸延伸でなくてよく、例えば、一軸延伸により一方向
にのみ発光ダイオード素子52を離間することも可能で
ある。
【0025】以上により、第2基板55上に配列される
発光ダイオード素子52を離間させた後、例えば、これ
らの発光ダイオード素子52間に他の種類の素子を配置
することも可能である。例えば、第2基板55上に配列
される素子52が発光ダイオード素子である場合、素子
として他の色の発光素子を配置すれば、画像表示装置を
簡単に作製することが可能となる。この場合、他の色の
発光素子も同様に、高分子シートを延伸することにより
離間して配列しておき、これを転写することにより、上
記の発光ダイオード素子52間に配置することも可能と
なる。
【0026】次に、画像表示装置を構成する場合、発光
ダイオード素子52や他の種類の素子に対応して電極を
形成することが不可欠である。そこで、第2基板55上
に配列された発光ダイオード素子52及び他の種類の素
子を、配線が施された基板(例えば、ガラス基板)上に
一括して転写し、転写と同時に、各素子の端子がガラス
基板上の配線と接続されるようにしてもよい。
【0027】図24は、発光の色の異なる複数種類の発
光素子を、配線が形成されたガラス基板11上に一括転
写した例を示すものである。
【0028】このガラス基板11上には、第1配線層1
2と第2配線層13とが互いに直交して形成されてお
り、各配線層12及び13が接続されて、赤色発光ダイ
オード素子52R、緑色発光ダイオード素子52G及び
青色発光ダイオード素子52Bがそれぞれマトリクス状
に配列されている。各発光ダイオード素子は、先の図2
5等に示すようなプロセスを経て第2基板上に交互にマ
トリクス状に配列され、その後に、一括してガラス基板
11上に転写される。
【0029】なお、ここでは、画像表示装置の基板とし
てガラス基板11を使用し、この上に発光ダイオード素
子を転写するようにしたが、高分子シートを被転写基板
として使用することも可能である。又、延伸後の高分子
シートをそのまま基板として活用することも可能であ
る。そして、これら高分子シートを画像表示装置の基板
として使用した場合には、屈曲性を有し、軽量で、且つ
割れにくい画像表示装置を実現することが可能となる。
【0030】図26は、2段階拡大転写法の基本的な工
程を示す図である。
【0031】先ず、図26(a)に示す第1基板50上
に、例えば、発光ダイオード素子のような素子52を密
に形成する。この発光ダイオード素子52を密に形成す
ることによって、各基板当たりに生成される素子52の
数を多くすることができ、製品コストを下げることがで
きる。
【0032】この第1基板50は、例えば、半導体ウエ
ーハ、ガラス基板、石英ガラス基板、サファイア基板及
びプラスチック基板等の種々の素子が形成可能な基板で
あるが、各発光ダイオード素子52は、第1基板50上
に直接形成したものであってもよく、他の基板上で形成
されたものを配列したものであってもよい。
【0033】次に、図26(b)に示すように、第1基
板50から各発光ダイオード素子52が第1の一時保持
用部材51に転写され、更に、この第1の一時保持用部
材51を延伸することにより、各発光ダイオード素子5
2は、図23中に破線で示すように、第1の一時保持用
部材51の上に離間されて保持される。ここで、隣接す
る発光ダイオード素子52は第1の一時保持用部材51
の延伸に伴って離間され、図26(b)に示すように、
マトリクス状に配される。
【0034】即ち、第1の一時保持用部材51は、X方
向にそれぞれの発光ダイオード素子52の間が広がるよ
うに延伸されるが、X方向に垂直なY方向にもそれぞれ
の発光ダイオード素子52の間が広がるように延伸され
る。この時、離間される距離は、特に限定されず、一例
として、後続の工程での樹脂部形成や電極パッドの形成
を考慮した距離とすることができる。
【0035】このような第1転写工程の後、図26
(c)に示すように、第1の一時保持用部材51上に存
在する発光ダイオード素子52は離間されていることか
ら、各発光ダイオード素子52毎に発光ダイオード素子
の周りの樹脂53の被覆と電極パッドの形成とが行われ
る。なお、発光ダイオード素子52周りの樹脂53の被
覆は電極パッドを形成し易くし、次の、第2転写工程で
の取り扱いを容易にするために形成される。又、電極パ
ッドの形成は、後述するように、最終的な配線が続く第
2転写工程の後に行われるため、その際に、配線不良が
生じないように比較的大きめのサイズに形成される。
【0036】なお、図26(c)には、電極パッドは図
示していない。そして、各発光ダイオード素子52の周
りを樹脂53が覆うことにより、樹脂チップ54が形成
される。なお、発光ダイオード素子52は樹脂チップ5
4のほぼ中央に位置するが、一方の辺や角側に偏った位
置に存在してもよい。
【0037】次に、図26(d)に示すように、第2転
写工程が行われる。この第2転写工程においては、第1
の一時保持用部材51上でマトリクス状に配される発光
ダイオード素子52が、樹脂チップ54ごとに、更に、
離間するように第2基板80上に転写される。
【0038】この第2転写工程においては、隣接する発
光ダイオード素子52は樹脂チップ54毎に離間され、
図26(d)のようにマトリクス状に配される。即ち、
発光ダイオード素子52はX方向にそれぞれの発光ダイ
オード素子の間を広げるように転写され、且つ、X方向
に垂直なY方向にもそれぞれ発光ダイオード素子の間を
広げるように転写される。
【0039】次に、第2基板80上において、樹脂チッ
プ54毎に離間された各発光ダイオード素子52には配
線が施される。この配線には、例えば、素子52が発光
ダイオード等の発光素子の場合には、p電極及びn電極
への配線が含まれ、液晶制御素子の場合には、選択信号
線、電圧線及び配向電極膜等の配線等が含まれる。
【0040】図26に示した2段階拡大転写法において
は、第1の転写後の離間したスペースを利用して電極パ
ッド(図示せず)の設置や樹脂53による固め等を行う
ことができ、更に、第2の転写後に配線が施される。
【0041】次に、上記の2段階拡大転写法において、
表示用素子として用いられる樹脂チップ54について説
明する。
【0042】この樹脂チップ54は、図22及び図23
に示すように、ほぼ平板状でその主たる面がほぼ正方形
状となっている。この樹脂チップ54の形状は樹脂53
を固めて形成された形状であり、具体的には、未硬化の
樹脂53で各発光ダイオード素子52を包み込むように
全面に塗布し、これを硬化した後で、縁の部分をダイシ
ング等で切断することによって得られる。
【0043】そして、ほぼ平板状の樹脂層53の表面側
と裏面側とには、それぞれ電極パッド56及び57が形
成される。これらの電極パッド56及び57の形成方法
としては、全面に電極パッド56及び57の材料となる
金属層や多結晶シリコン層等の導電層を形成し、フォト
リソグラフィー技術により、所要の電極形状にパターニ
ングすることで形成される。これらの電極パッド56及
び57は、発光ダイオード素子である素子52のp電極
とn電極とにそれぞれ接続するように形成されており、
必要な場合には、樹脂層53にビアホール等が形成され
る。
【0044】ここで、電極パッド56及び57は、樹脂
チップ54の表面側と裏面側とにそれぞれ形成されてい
るが、一方の面に双方の電極パッドを形成することも可
能である。なお、電極パッド56及び57の位置が平板
上でずれているのは、最終的な配線形成時に上側からコ
ンタクトをとっても重ならないようにするためである。
更に、電極パッド56及び57の形状は正方形に限定さ
れず、他の形状としてもよい。
【0045】このような樹脂チップ54を構成すること
によって、発光ダイオード素子52の周りが樹脂53a
で被覆されて平坦化され、精度良く電極パッド56及び
57を形成できると共に、発光ダイオード素子52に比
べて広い領域に電極パッド56及び57を延在でき、次
の第2転写工程での転写を吸着装置で進める場合に取り
扱いが容易になる。又、後述するように、最終的な配線
が、続く第2転写工程の後に行われるため、比較的大き
めのサイズの電極パッド56及び57を利用した配線を
行うことによって、配線不良が未然に防止される。
【0046】次に、図13から図20までを参照しなが
ら、図21に示す発光素子の配列方法の具体的手法につ
いて説明する。
【0047】先ず、図13に示すように、第1基板50
の主面上には、複数の発光ダイオード素子52がマトリ
クス状に形成されている。この発光ダイオード素子52
の大きさは約20μm程度とすることができる。
【0048】なお、第1基板50の構成材料としては、
サファイア基板等のように、発光ダイオード素子52に
照射するレーザの波長の透過率の高い材料が用いられ
る。又、発光ダイオード素子52にはp電極までは形成
されているが、最終的な配線は未だなされておらず、発
光ダイオード素子52間を分離する分離溝62gが形成
されていて、個々の発光ダイオード素子52は分離でき
る状態にある。
【0049】なお、この溝62gの形成は、例えば、反
応性イオンエッチングで行う。このような第1基板50
を第1の一時保持用部材51に対峙させて図13に示す
ように転写を行う。
【0050】ここで、第1の一時保持用部材51の第1
基板50に対峙する面には、第1の剥離層64と樹脂層
53とが2層になって形成されている。
【0051】次に、第1の一時保持用部材51の材質と
しては、高分子シート等を挙げることができ、第1の一
時保持用部材51上の第1の剥離層64の材質として
は、フッ素コート、シリコーン樹脂、水溶性接着剤(例
えば、ポリビニルアルコール:PVA)及びポリイミド
等を用いることができる。
【0052】又、第1の一時保持用部材51の樹脂層5
3としては、紫外線(UV)硬化型樹脂、熱硬化性樹脂
又は熱可塑性樹脂のいずれかからなる層を用いることが
できる。一例としては、第1の一時保持用部材51とし
て無軸延伸高分子シートを用い、第1の剥離層64とし
てポリイミド膜を形成後、樹脂層53としてのUV硬化
型樹脂を塗布することができる。
【0053】次に、転写に際しては、各発光ダイオード
素子52に対してレーザ光を第1基板50の裏面から照
射し、この発光ダイオード素子52を第1基板50から
レーザアブレーションを利用して剥離する。このGaN
系の発光ダイオード素子52は、サファイア基板との界
面で金属のGaと窒素とに分解することから、比較的簡
単に剥離できる。
【0054】照射するこのレーザ光としては、エキシマ
レーザ及び高調波YAGレーザ等が用いられる。そし
て、このレーザアブレーションを利用した剥離によっ
て、発光ダイオード素子52はGaN層と第1基板50
の界面とで分離し、図14に示すように、反対側の樹脂
層53にp電極部分を突き刺すようにして転写する。
【0055】転写後、図15に示すように、上記の高分
子シートからなる第1の一時保持用部材51を2軸延伸
し、転写された発光ダイオード素子52を、第1基板5
0上に配列されている時よりも離間して第1の一時保持
用部材51上に配列する。
【0056】この延伸プロセスは、図25等に示すプロ
セスと同様であり、これによって、X方向にそれぞれ発
光ダイオード素子52の間隔が広げられ、同時に、X方
向に垂直なY方向にもそれぞれ発光ダイオード素子52
の間隔が広げられる。
【0057】ここで、発光ダイオード素子52は、第1
の一時保持用部材51の樹脂層53に保持された状態
で、発光ダイオード素子52の裏面がn電極側(カソー
ド電極側)になっており、発光ダイオード素子52の裏
面には、第1基板50との間にあった樹脂が残らないよ
うに除去、洗浄されているため、上記の延伸工程後、電
極パッド57を形成すれば、電極パッド57は発光ダイ
オード素子52の裏面と電気的に接続される。
【0058】その後、図15に示すように、電極パッド
57をパターニングする。この時のカソード側の電極パ
ッド57としては、透明電極(ITO及びZnO系
等)、若しくはTi/Al/Pt/Au等の材料を用い
る。
【0059】なお、透明電極の場合は、発光ダイオード
素子52の裏面を大きく覆っても発光を遮ることがない
ために、パターニング精度が粗くしてもよく、大きな電
極形成ができ、パターニングプロセスが容易になる。
【0060】上記の電極パッド57の形成の後、図16
に示すように、第2の一時保持用部材67に転写してか
ら、ダイシングプロセスにより発光ダイオード素子52
毎に硬化した樹脂層53を分断し、各発光ダイオード素
子52に対応した樹脂チップ54とする。ここで、ダイ
シングプロセスは、機械的手段を用いたダイシング、或
いは、レーザビームを用いたレーザダイシングにより行
う。
【0061】なお、ダイシングによる切り込み幅は、画
像表示装置の画素内の樹脂層53で覆われた発光ダイオ
ード素子52の大きさに依存するが、例えば、20μm
以下の幅の狭い切り込みが必要な時には、上記のレーザ
ービームを用いたレーザによる加工を行うことが必要で
ある。この時、レーザビームとしては、エキシマレー
ザ、高調波YAGレーザ、炭酸ガスレーザ等を用いるこ
とができる。
【0062】図16は、第1の一時保持用部材51から
発光ダイオード素子52を第2の剥離層60を介して第
2の一時保持用部材67に転写して、アノード電極(p
電極)側にビアホール70を形成した後、アノード側の
電極パッド56を形成し、更に樹脂53aからなる樹脂
層53をダイシングした状態を示している。
【0063】このダイシングの結果、素子分離溝71が
形成され、発光ダイオード素子52は、素子毎に区分け
されたものになる。この素子分離溝71はマトリクス状
の各発光ダイオード素子52を分離するため、平面から
見たパターンとしては、縦横に延長された複数の平行線
からなる。なお、この素子分離溝71の底部では、第2
の一時保持用部材67の表面が臨んでいる。第2の一時
保持用部材67は、一例として、プラスチック基板にU
V粘着材が塗布してある、いわゆるダイシングシートで
あり、UVが照射されると粘着力が低下するものを利用
できる。
【0064】なお、上記の転写の際には、第1の剥離層
64を形成した第1の一時保持用部材51の裏面からエ
キシマレーザを照射する。これにより、例えば、第1の
剥離層64としてポリイミドの層を形成した場合では、
ポリイミドのアブレーションにより剥離が発生して、各
発光ダイオード素子52は第2の一時保持用部材67側
に転写される。
【0065】更に、上記のアノード側の電極パッド56
の形成プロセスの例としては、樹脂層53の表面を、酸
素プラズマで発光ダイオード素子52のp電極が露出し
てくるまでエッチングする。又、ビアホール70の形成
には、エキシマレーザ、高調波YAGレーザ及び炭酸ガ
スレーザ等を用いることができる。又、アノード側の電
極パッド56はNi/Pt/Au等で形成する。
【0066】次に、吸着装置等の機械的手段を用いて、
発光ダイオード素子52を含む樹脂チップ54が第二の
一時保持用部材67から剥離される。この時、第2の一
時保持用部材67上には第2の剥離層60が形成されて
いる。この第2の剥離層60は、例えば、フッ素コー
ト、シリコーン樹脂、水溶性接着剤(例えば、PVA)
及びポリイミド等を用いて作成することができる。
【0067】このような第2の剥離層60を形成した第
2の一時保持用部材67の裏面から、例えばYAG第3
高調波レーザ光を照射する。これにより、例えば剥離層
60としてポリイミドの層を形成した場合では、ポリイ
ミドの層と石英基板の界面とでポリイミドのアブレーシ
ョンにより剥離が発生して、各発光ダイオード素子52
を含む樹脂形成チップ54は、第2の一時保持用部材6
7から上記の機械的手段により容易に剥離可能となる。
【0068】次に、図17は、第2の一時保持用部材6
7上に配列している発光ダイオード素子52を含む樹脂
チップ54を上記の機械的手段としての吸着装置73で
ピックアップするところを示した図である。
【0069】この時の吸着孔75は、画像表示装置の画
素ピッチにマトリクス状に開口していて、発光ダイオー
ド素子52を含む樹脂チップ54を多数個、一括して吸
着できるようになっている。
【0070】そして、吸着孔75の部材には、例えば、
Ni電鋳により作製したもの、若しくは、ステンレス
(SUS)等の金属板72をエッチングで穴加工したも
のが使用され、金属板72の吸着孔75の奥には、吸着
チャンバ74が形成されており、この吸着チャンバ74
を負圧に制御することで発光ダイオード素子52を含む
樹脂チップ54の吸着が可能になる。
【0071】なお、発光ダイオード素子52は、この段
階では樹脂53aで覆われており、その上面はほぼ平坦
化されている。この為に、吸着装置73による選択的な
吸着を容易に進めることができる。
【0072】図18は、発光ダイオード素子52を第2
基板80に転写するところを示した図である。
【0073】この第2基板80に装着する際に、第2基
板80に予め接着剤層76が塗布されており、発光ダイ
オード素子52下面の接着剤層76を硬化させ、発光ダ
イオード素子52を含む樹脂チップ54を第2基板80
に固着して配列させることができる。この装着時には、
吸着装置73の吸着チャンバ74が圧力の高い状態とな
り、吸着装置73と発光ダイオード素子52との吸着に
よる結合状態は解放される。
【0074】接着剤層76は、UV硬化型接着剤、熱硬
化性接着剤及び熱可塑性接着剤等によって構成すること
ができる。ここで、発光ダイオード素子52が配置され
る位置は、第1及び第2の一時保持用部材51及び67
上での配列よりもさらに離間したものとなる。
【0075】この時、接着剤層76の樹脂を硬化させる
エネルギーであるビーム93は第2基板80の裏面から
供給される。UV硬化型接着剤の場合は、UV照射装置
によって、又、熱硬化性接着剤の場合は、レーザによっ
て発光ダイオード素子52の下面のみを硬化させ、熱可
塑性接着剤場合は、同様に、レーザ照射にて接着剤を溶
融させて接着を行う。
【0076】又、第2基板80上にシャドウマスクとし
ても機能する電極層77を配設し、特に電極層77の画
面側の表面、即ち、この表示装置を見る人がいる側の面
に黒クロム層78を形成する。こうすることによって、
画像のコントラストを向上させることができると共に、
黒クロム層78でのエネルギー吸収率を高くして選択的
に照射されるビーム93によって接着剤層76が早く硬
化するようにすることができる。
【0077】次に、図19は、R、G、Bの3色のそれ
ぞれの発光ダイオード素子52R、52G、52Bを第
2基板80に配列し、絶縁層79で被覆した状態を示
す。
【0078】図17及び図18で用いた吸着装置73を
そのまま使用して、第2基板80にマウントする位置を
その色の位置にずらすだけでマウントすると、画素とし
てのピッチが一定のまま3色からなる画素を形成でき
る。なお、絶縁層79の材質としては、透明エポキシ接
着剤、UV硬化型接着剤及びポリイミド等を用いること
ができる。
【0079】図19では、赤色の発光ダイオード素子5
2Rが六角錐のGaN層を有しない構造とされ、他の発
光ダイオード素子52G及び52Bとその形状が異なっ
ているが、この段階では、各発光ダイオード素子52
R、52G、52Bは既に樹脂チップ54として樹脂5
3aで覆われており、発光ダイオード素子としての構造
の違いにもかかわらず同一の取り扱いが実現される。
【0080】次に、図20に示すように、R、G、Bの
3色の発光ダイオード素子52R、52G、52Bのそ
れぞれの電極パッド57及びアノード側の電極パッド5
6や、第2基板80上の電極層77等に対応して、これ
らを電気的に接続するために、開口部であるビアホール
70’をそれぞれ形成し、更に、配線を形成する。そし
て、この開口部(ビアホール)70’の形成は、例え
ば、レーザ光等を用いて行う。
【0081】この時に形成する開口部であるビアホール
70’は、R、G、Bの3色の発光ダイオード素子52
R、52G、52Bのそれぞれの電極パッド57及びア
ノード側の電極パッド56の面積を大きくしているの
で、ビアホール70’の形状を大きくでき、且つ、ビア
ホール70’の位置精度も、各発光ダイオード素子に直
接形成するビアホールに比べて粗い精度で形成できる。
【0082】次に、絶縁層79に開口部としてのビアホ
ール70’を形成した後、R、G、B3色の発光ダイオ
ード素子52R、52G、52Bのアノード側のそれぞ
れの電極パッド56及びカソード側の電極パッド57
と、第2基板80の配線用の電極層77とを接続する配
線86を形成する。その後、保護層(図示せず)を配線
上に形成し、画像表示装置のパネルは完成する。
【0083】この時の保護層は、図19の絶縁層79と
同様に、透明エポキシ接着剤等の材料が使用できる。こ
の保護層は加熱硬化して配線を完全に覆う。この後、パ
ネル端部の配線からドライバーICを接続して駆動パネ
ルを作製することになる。
【0084】上述のような発光ダイオード素子の配列方
法においては、第1の一時保持用部材51に発光ダイオ
ード素子52を保持させた時点で、延伸により発光ダイ
オード素子間の距離が大きくされ、その広がった間隔を
利用して、比較的サイズの大きな電極パッド56及び5
7等を設けることが可能となる。
【0085】そして、これら比較的サイズの大きな電極
パッド56及び57を利用した配線が行われるために、
発光ダイオード素子のサイズに比較して、最終的な装置
のサイズが著しく大きな場合であっても容易に配線を形
成できる。
【0086】
【発明が解決しようとする課題】上記の延伸工程におい
ては、発光ダイオード素子52の転写された樹脂層53
を貼りつけた延伸シート(第1の一時保持用部材51)
の2軸延伸によって、発光ダイオード素子52の間隔
(ピッチ)を拡大する際、延伸シート(第1の一時保持
用部材51)の2軸方向における双方の端部を引いて延
伸するが、引っ張り荷重は延伸シート(第1の一時保持
用部材51)の動きに伴い、発光ダイオード素子52の
転写された樹脂層53の周囲の端部から時間の経過に伴
って中央部に向かって徐々に影響を及ぼす。
【0087】そのために、中央部で延伸された発光ダイ
オード素子52間の距離と、端部で延伸された発光ダイ
オード素子52間の距離とでは差が生じて、中央部の樹
脂層の厚さの変化量が小さい割に端部の厚さの変化量が
大きくなり、延伸シート(第1の一時保持用部材51)
周囲の端部においては、発光ダイオード素子52のアラ
イメント精度(発光ダイオード素子52間の距離の均一
性又は等配列性)が、引っ張り力の差による累積誤差の
積み重ねによって劣化する傾向がある。
【0088】この累積誤差によって、樹脂層の厚さが比
較的不均一になったり、発光ダイオード素子52間の距
離も比較的不均等になって、後の工程において、発光ダ
イオード素子52の配線工程時に確実に配線を行えなく
なることが考えられる。
【0089】本発明は、上記のような実情に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、回路素子の等配列化及
び素子保持層の均等厚化を実現できる、回路素子の配列
方法及び表示装置の製造方法を提供することにある。
【0090】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、複数の
回路素子を素子保持層に保持する工程と、少なくとも前
記複数の回路素子間において前記素子保持層の一部を除
去する工程と、前記保持層を加圧変形させることによ
り、前記複数の回路素子間の距離を拡大する工程とを有
する、回路素子の配列方法に係るものである。
【0091】本発明は又、複数の表示用素子を素子保持
層に保持する工程と、少なくとも前記複数の表示用素子
間において前記素子保持層の一部を除去する工程と、一
部を除去した前記素子保持層を加圧変形させることによ
り、前記複数の表示用素子間の距離を拡大する工程と、
前記複数の表示用素子のそれぞれに所定の電極を形成す
る工程とを有する、表示装置の製造方法に係るものであ
る。
【0092】本発明によれば、加圧変形前に素子保持層
の一部を除去して複数の回路素子間を分離若しくは区分
するので、回路素子を保持する複数の素子保持層間にこ
れらが加圧変形して拡大する余地となる空間が生じ、各
素子保持層がそれぞれ独自に加圧変形して薄肉化(即
ち、延伸する)ことになる。従って、回路素子を保持す
る複数の素子保持層が互いに影響し合うことなしに各回
路素子を伴いながら変形、移動するため、各回路素子間
の距離が均等に拡大されて、そのアライメント精度が向
上することになる。
【0093】又、各回路素子を保持する複数の素子保持
層のそれぞれが均等に加圧されるため、素子保持層の薄
肉化を均等な厚みで行え、これに伴って、回路素子間の
距離も均等になる。
【0094】
【発明の実施の形態】本発明においては、前記素子保持
層の均等な加圧変形のために、前記複数の回路素子間及
びこの周囲において前記素子保持層の一部を除去するの
が望ましい。
【0095】又、前記素子保持層の加圧変形によって前
記素子保持層を薄肉化すると共に、前記複数の回路素子
間のピッチを拡大し、かつこれらの複数の回路素子間の
前記素子保持層の除去部分を実質的に消滅させて平坦な
連続層を形成するのが望ましい。
【0096】又、前記回路素子間の距離の均等化のため
に、前記複数の回路素子の各周囲にほぼ均等幅に前記素
子保持層を残すように、前記素子保持層の一部を除去す
るのが望ましい。
【0097】又、前記素子保持層の前記加圧変形を平坦
性の高い加圧手段によって行うのが望ましい。
【0098】又、前記素子保持層の一部の除去に、ブレ
ードダイシング法及びレーザダイシング法から選ばれた
少なくとも一種の方法を用いるのが望ましい。
【0099】又、前記素子保持層を加熱下で加圧変形さ
せるのが望ましい。
【0100】又、前記素子保持層に対して前記複数の回
路素子を転写するのが望ましく、前記回路素子が素子保
持層の加圧変形に伴ってスムーズに移動するためには、
前記複数の回路素子を前記素子保持層の表面側に存在さ
せるように前記転写を行い、前記素子保持層の前記加圧
変形を行うのが望ましい。
【0101】又、前記素子保持層を熱可塑性樹脂によっ
て形成するのが望ましい。
【0102】又、前記回路素子を発光素子とするのが望
ましい。
【0103】又、前記複数の回路素子を単色の発光用と
し、これを単一の素子保持層に保持した後、前記加圧変
形を行うのが望ましい。
【0104】前記複数の表示用素子を複数色の発光用と
する場合、それぞれ異なる素子保持層に保持した後に、
これらの素子保持層を重ね合わせて前記加圧変形を同時
に行うのが望ましい。
【0105】又、前記電極の形成後に、前記素子保持層
を前記表示用素子毎に分割し、これらの分割された表示
用素子を配線基板上に接続、固定する工程を更に有する
のが望ましい。
【0106】又、前記配線基板に前記表示用素子と接続
される配線層を形成し、この配線層に前記表示用素子の
前記電極を接続するのが望ましい。
【0107】以下、本実施の好ましい形態による回路素
子の配列方法及び画像表示装置の製造方法について、図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0108】具体的には、図3から図9までを参照しな
がら、図21に示したと同様の発光素子の配列方法につ
いて説明する。
【0109】先ず、図3に示すように、第1基板50の
主面上には、複数の発光ダイオード素子52がマトリク
ス状に形成されている。この発光ダイオード素子52の
大きさは約20μm程度とすることができる。
【0110】なお、第1基板50の構成材料としては、
サファイア基板等のように、発光ダイオード素子52に
照射するレーザの波長の透過率の高い材料が用いられ
る。又、発光ダイオード素子52には、p電極までは形
成されているが最終的な配線は未だなされておらず、発
光ダイオード素子52間を分離する溝62gが形成され
ていて、個々の発光ダイオード素子52は分離できる状
態にある。
【0111】なお、この溝62gの形成は、例えば反応
性イオンエッチングで行う。このような第1基板50を
第1の一時保持用部材51に対峙させて図3に示すよう
に転写を行う。
【0112】ここで、第1の一時保持用部材51の第1
基板50に対峙する面には、第1の剥離層64と樹脂層
53とが2層になって形成されている。
【0113】第1の一時保持用部材51の材質として
は、高分子シート等を挙げることができ、第1の一時保
持用部材51上の第1の剥離層64の材質としては、フ
ッ素コート、シリコーン樹脂、水溶性接着剤(例えば、
ポリビニルアルコール:PVA)及びポリイミド等を用
いることができる。
【0114】又、第1の一時保持用部材51上の樹脂層
53としては、紫外線(UV)硬化型樹脂、熱硬化性樹
脂又は熱可塑性樹脂のいずれかからなる層を用いること
ができる。一例としては、第1の剥離層64としてポリ
イミド膜を形成後、樹脂層53としてのUV硬化型接着
剤を塗布することができる。
【0115】使用可能な熱可塑性樹脂としては、例え
ば、アイオノマー樹脂、EEA樹脂、AAS樹脂、AS
樹脂、ACS樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー、A
BS樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、
酢酸繊維系樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリアリレート樹脂、熱可塑性ポリウレ
タンエラストマー、熱可塑性エラストマー、液晶ポリマ
ー、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリサルホン樹
脂、ポリエーテルサルホン樹脂、高密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、強化
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート樹脂、
ポリスチレン、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン樹脂、メタクリ
ル樹脂、メチルペンテンポリマー等がある。また、使用
可能な熱硬化性樹脂としては、尿素樹脂、メラミン樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂及びアクリル樹脂等がある。
【0116】次に、転写に際しては、樹脂層53を予め
レーザ照射によって未硬化部分を選択的に残しておき、
この状態で、各発光ダイオード素子52に対してレーザ
光を第1基板50の裏面から照射し、この発光ダイオー
ド素子52を第1基板50からレーザアブレーションを
利用して剥離する。なお、GaN系の発光ダイオード素
子52は、サファイアとの界面で金属のGaと窒素とに
分解することから、比較的簡単に剥離できる。
【0117】照射するレーザとしては、エキシマレーザ
及び高調波YAGレーザ等が用いられる。そして、この
レーザアブレーションを利用した剥離によって、発光ダ
イオード素子52はGaN層と第1基板50の界面とで
分離し、図4に示すように、反対側の未硬化の樹脂層5
3にp電極部分を突き刺すようにして転写する。なお、
硬化した樹脂層やレーザ照射しない領域には、転写しな
い。
【0118】そして、この状態から第1基板50を取り
除き、図1(a)及び図5に示すように、第1の一時保
持用部材51に複数の発光ダイオード素子52が埋設さ
れた状態とする。
【0119】なお、図1においては、発光ダイオード素
子52は図5に示すような形状や他の形状であってもよ
いが、簡略に概略図示している(以下、同様)。
【0120】又、概略図である図1(a)においては、
図面の説明上、発光ダイオード素子52が4個で一組と
なるかの如くに表現したが、実際には、破線によって示
すように、発光ダイオード素子52の転写された樹脂層
53が、第1の一時保持用部材51上に連続して存在
し、複数の発光ダイオード素子52が所定間隔で転写さ
れているものとする(以下、同様)。
【0121】そして、図3及び図4に示したように、第
1の一時保持用部材51上の発光ダイオード素子52の
保持層となる樹脂層53に、単色の発光用の発光ダイオ
ード素子52を発光ダイオード素子52の成長基板(サ
ファイア基板)から転写した後に、図1(b)の実線及
び図5の仮想線に示すように、転写したそれぞれの発光
ダイオード素子52の間、及び発光ダイオード素子52
の周囲の樹脂層53の一部53aをダイシングして除去
し、個々の素子入り樹脂チップに分割する。
【0122】この除去する理由としては、樹脂層53の
一部を除去することによって、後の加圧変形工程の際
に、樹脂層53が薄肉化して拡がる余地を確保し、同時
に、樹脂層53の平坦化も実現するためである。
【0123】なお、このダイシング方法としては、ブレ
ード66によるダイシング、又はレーザによるダイシン
グ等を用いてよい。ダイシングする位置、幅及び樹脂層
53に対する深さ等は、加熱下で加圧されて平坦化され
る樹脂層53の面積及び厚さから算出して決める。
【0124】ダイシングによって樹脂層53の一部53
aを除去する幅については、少なくとも複数の発光ダイ
オード素子52の各周囲にほぼ均等幅で樹脂層53が残
るようにすることが必要である。これは、次の加圧変形
工程時に、樹脂層53を発光ダイオード素子52を伴っ
てほぼ均一に拡げ、発光ダイオード素子52間の拡大さ
れた距離をほぼ均一にするためである。
【0125】次に、図1(c)及び図6に示すように、
加圧板等の加圧手段84によって、発光ダイオード素子
52が転写された状態で分割されたそれぞれの樹脂層5
3を、第1の一時保持用部材51に対して、加熱下で加
圧する。なお、加圧手段84は平坦性の高いものとし、
加熱手段としてはホットプレートや加熱雰囲気を用いて
よい。
【0126】これによって、図1(d)及び図7に示す
ように、加圧変形により樹脂層53が押しつぶされなが
ら薄肉化されると共に、樹脂層53に転写された発光ダ
イオード素子52が樹脂層53の加圧変形による薄肉化
に伴って樹脂層53中を移動し、複数の発光ダイオード
素子52間の距離(ピッチ)がほぼ均等に拡大されて配
置され、かつ各樹脂層間が相互に接合、一体化して平坦
な連続層となる。
【0127】ここで、発光ダイオード素子52は第1の
一時保持用部材51上の樹脂層53に保持された状態
で、発光ダイオード素子52の裏面がn電極側(カソー
ド電極側)になっていて、発光ダイオード素子52の裏
面には、第1基板50との間にあった樹脂が残らないよ
うに除去、洗浄され、上記の加圧による薄肉化後に、図
8に示すように電極パッド57を形成した後にパターニ
ングすれば、電極パッド57は発光ダイオード素子52
の裏面と電気的に接続される。
【0128】次に、図9に示すように、第1の一時保持
用部材51の第1剥離層64から発光ダイオード素子5
2の含まれた樹脂層53を剥離し、その後に、電極パッ
ド57の設けられた側を第2の剥離層60を介して第2
の一時保持用部材67に転写し、更に、図10に示すよ
うに、アノード電極(p電極)側のビアホール70を形
成した後、図11に示すように、アノード側の電極パッ
ド56を形成する。
【0129】次に、図12に示すように、樹脂からなる
樹脂層53をダイシングして、素子分離溝71を形成
し、発光ダイオード素子52を素子毎に分割した樹脂チ
ップ54とする。
【0130】即ち、ダイシングプロセスにより、発光ダ
イオード素子52毎に樹脂層53を分断し、各発光ダイ
オード素子52に対応した素子入り樹脂チップ54とす
る。なお、この後の工程は図17〜図20に示した工程
と同様に行い、画像表示装置を完成する。
【0131】上記においては、単色の発光ダイオード素
子52のみを転写したが、図2(a)に示すように、
R、G、Bの3色の発光ダイオード素子52R、52
G、52Bを、三色の発光用としてそれぞれ異なる樹脂
層53R、53G、53Bに転写させたものを、第1の
一時保持用部材51上に重ね、かつ各発光ダイオード素
子52R、52G、52Bがそれぞれ垂直方向に重複し
ないように配置する。
【0132】この場合、上記のように、第1の一時保持
用部材51上の素子保持層となるそれぞれの樹脂層に、
3色の発光用の各発光ダイオード素子52R、52G、
52Bを発光ダイオード素子のそれぞれの成長基板(図
示せず)から転写した後に、図2(b)に示すように、
転写したそれぞれの発光ダイオード素子52R、52
G、52Bを1組として、この組と隣接する他の組との
間の樹脂層53の一部を上記したと同様にして除去す
る。
【0133】なお、ダイシングによって除去する幅につ
いては、上記したと同様に、少なくとも一組の発光ダイ
オード素子52R、52G、52Bの一組の周囲に、ほ
ぼ均等幅で樹脂層53が残るようにする。
【0134】これは、次の加熱下での加圧変形工程時
に、各樹脂層53R、53G、53Bが拡がることに伴
って、一組の発光ダイオード素子52R、52G、52
Bのそれぞれの間隔が均一に拡がるようにするためであ
る。
【0135】即ち、図2(c)に示すように、上記した
加圧手段84によって、各発光ダイオード素子52R、
52G、52Bの転写されたそれぞれの樹脂層53R、
53G、53Bを、第1の一時保持用部材51に対し
て、加熱下で加圧する。
【0136】これによって、樹脂層53R、53G、5
3Bが同時に薄肉化されると共に、各発光ダイオード素
子52R、52G、52Bが樹脂層の薄肉化に伴って樹
脂層中を移動して、複数の発光ダイオード素子52R、
52G、52B間の距離(ピッチ)がほぼ均等に拡大さ
れて配置され、かつ平坦な連続層となる。
【0137】なお、この場合、発光ダイオード素子の一
部が第1の一時保持用部材と接触し、発光ダイオード素
子がスムーズに移動しないことを避けるため、図2
(a’)に示すように、発光ダイオード素子52Bが樹
脂層53B内を移動しやすいように、発光ダイオード素
子52Bの下に樹脂層53aを追加してもよい。
【0138】図1及び図2の例とも、加圧変形後に樹脂
層が平坦化された連続層をなすことにより、樹脂層53
上での電極パッド等の形成を良好に行えると共に、吸着
装置によるハンドリング時に樹脂層53の表面に吸着チ
ャンバが吸着しやすくなり、作業性が向上する。
【0139】上記したように、本実施の形態によれば、
加圧変形前に樹脂層53の一部を除去して複数の発光ダ
イオード素子52−52間を分離するので、発光ダイオ
ード素子を保持する複数の樹脂層間に、これらが加圧変
形して拡大する余地となる空間が生じ、各樹脂層がそれ
ぞれ独自に加圧変形して薄肉化(即ち、延伸する)こと
になる。従って、発光ダイオード素子を保持する複数の
樹脂層が互いに影響し合うことなしに各発光ダイオード
素子を伴いながら変形するため、各発光ダイオード素子
間の距離が均等に拡大されて、そのアライメント精度が
向上することになる。
【0140】又、各発光ダイオード素子を保持する複数
の樹脂層のそれぞれが均等に加圧されるため、樹脂層の
薄肉化を均等な厚みで行え、これに伴って、発光ダイオ
ード素子間の距離も均等になる。
【0141】従って、各画素の発光ダイオード素子の位
置精度が良いために、配線工程を従来の装置で容易かつ
高精度に行うことができる。
【0142】又、素子保持層の薄肉化及び均等厚化の際
に、R、G、Bの複数の表示用素子を保持した各素子保
持層を用いることによって、表示用素子の配列を少ない
工程で同時に実現できる。
【0143】又、同一面上にR、G、B発光ダイオード
素子を配置することになるので、配線工程が容易にな
る。
【0144】以上に説明した本発明の実施の形態は、本
発明の技術的思想に基づいて更に変形が可能である。
【0145】例えば、樹脂層の除去に使用する除去手
段、除去する幅、深さ、除去する位置、除去パターン
等、又は、加圧手段の種類、形状、加圧力、加圧時間
等、又は、加熱手段の種類、加熱温度、加熱時間等は、
所定の効果が有れば、任意に変化させてよい。
【0146】又、上述の例では、素子間の樹脂を除去し
て分割したが、樹脂をその厚さの一部まで除去して部分
的に残し(即ち、素子間に凹部を形成し)、この状態で
加圧変形させても、上述したと同様の効果が得られる。
上記の加圧手段として、例えば、樹脂層に対する荷重
(加圧)を機械圧及びガス圧等を用いて行ってもよい。
【0147】又、加圧時の加熱方法としては、ホットプ
レートを使用して行うのが一般的であるが、素子や樹脂
等の耐熱性の条件によっては、樹脂層側を加熱してもよ
いし、加熱板を加圧手段としてもよい。
【0148】その他、図13〜図23で述べたと同様の
構成等を採用してよいし、適用する素子は発光ダイオー
ド素子以外の他の回路素子であってよい。樹脂層には発
光ダイオード素子と共に、画素制御用のトランジスタの
Siチップ等を設けてもよい。
【0149】
【発明の作用効果】本発明によれば、加圧変形前に素子
保持層の一部を除去して複数の回路素子間を分離若しく
は区分するので、回路素子を保持する複数の素子保持層
間に、これらが加圧変形して拡大する余地となる空間が
生じ、各素子保持層が、それぞれ独自に加圧変形して薄
肉化(即ち、延伸する)ことになる。従って、回路素子
を保持する複数の素子保持層が互いに影響し合うことな
しに各回路素子を伴いながら変形、移動するため、各回
路素子間の距離が均等に拡大されて、そのアライメント
精度が向上することによる。
【0150】又、各回路素子を保持する複数の素子保持
層のそれぞれが均等に加圧されるため、素子保持層の薄
肉化を均等な厚みで行え、これに伴って、回路素子間の
距離も均等になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における、発光素子が転写
された樹脂層への加圧工程を示す概略平面図及び概略断
面図である。
【図2】同、三色の発光素子が転写された複数の樹脂層
への加圧工程を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図3】同、樹脂層に発光素子を転写する工程を示す断
面図である。
【図4】同、発光素子が転写された樹脂層を示す断面図
である。
【図5】同、発光素子が転写された樹脂層を示す断面図
である。
【図6】同、発光素子が転写された樹脂層を分割後に加
圧変形する工程を示す断面図である。
【図7】同、発光素子が転写された樹脂層の加圧変形後
の状態を示す断面図である。
【図8】同、発光素子が転写された樹脂層に第1の電極
パッドが設けられた状態を示す断面図である。
【図9】同、発光素子が転写された樹脂層を第2の一時
保持用部材に仮固定した状態を示す断面図である。
【図10】同、発光素子が転写された樹脂層にビアホー
ルが設けられた状態を示す断面図である。
【図11】同、発光素子が転写された樹脂層に第2の電
極パッドが設けられた状態を示す断面図である。
【図12】同、発光素子が転写された樹脂層に素子分離
溝が設けられた状態を示す断面図である。
【図13】先願発明における、樹脂層に発光素子を転写
する工程を示す断面図である。
【図14】同、発光素子が転写された樹脂層を示す断面
図である。
【図15】同、樹脂層が延伸された後に第1の電極パッ
ドが設けられた樹脂層の断面図である。
【図16】同、第2の一時保持用部材に仮固定された後
に素子分離溝が設けられた樹脂層の断面図である。
【図17】同、樹脂層が吸着装置と接触した状態を示す
断面図である。
【図18】同、樹脂層が吸着装置によって第2基板に固
定された状態を示す断面図である。
【図19】同、絶縁層が設けられた第2基板を示す断面
図である。
【図20】同、配線が設けられた第2基板を示す断面図
である。
【図21】同、発光ダイオード素子の断面図及び平面図
である。
【図22】同、樹脂チップの斜視図である。
【図23】同、樹脂チップの平面図である。
【図24】同、配線が形成された基板上での素子の配列
状態を模式的に示す概略平面図である。
【図25】同、第2基板の延伸後の状態を示す概略斜視
図及び概略断面図である。
【図26】同、回路素子の配列方法の一例を示す模式図
である。
【符号の説明】
11…ガラス基板、12…第1配線層、13…第2配線
層、21…下地成長層、17、18、22…GaN:S
i層(シリコンドープ)、23…InGaN層、24…
GaN:Mg層(マグネシウムドープ)、25…p電
極、50…第1基板、51…第1の一時保持用部材、5
2…発光ダイオード素子、52R…赤色発光ダイオード
素子、52G…緑色発光ダイオード素子、52B…青色
発光ダイオード素子、53、53R、53G、53B…
樹脂層、53a…樹脂除去部分、54…樹脂チップ、5
5、80…第2基板、56…電極パッド、57…電極パ
ッド、58…素子保持層、60…第2の剥離層、62g
…溝、64…第1の剥離層、66…ブレード、67…第
2の一時保持用部材、71…素子分離層溝、72…金属
板、73…吸着装置、74…吸着チャンバ、75…吸着
孔、76…接着剤層、77…電極層、78…黒クロム
層、79…絶縁層、84…加圧手段、86…配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C094 AA48 AA55 BA12 BA23 CA19 CA24 DA13 DB04 5F041 AA35 CA40 CA46 CA65 CA75 CA76 CA99 DA14 DA31 DA43 FF06 5G435 AA17 AA18 BB04 CC12 EE33 KK05

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回路素子を素子保持層に保持する
    工程と、 少なくとも前記複数の回路素子間において前記素子保持
    層の一部を除去する工程と、 前記素子保持層を加圧変形させることにより、前記複数
    の回路素子間の距離を拡大する工程とを有する、回路素
    子の配列方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の回路素子間及びこの周囲にお
    いて前記素子保持層の一部を除去する、請求項1に記載
    の回路素子の配列方法。
  3. 【請求項3】 前記素子保持層の加圧変形によって前記
    素子保持層を薄肉化すると共に、前記複数の回路素子間
    のピッチを拡大し、かつこれらの複数の回路素子間の前
    記素子保持層の除去部分を実質的に消滅させて平坦な連
    続層を形成する、請求項1に記載の回路素子の配列方
    法。
  4. 【請求項4】 前記複数の回路素子の各周囲にほぼ均等
    幅に前記素子保持層を残すように、前記素子保持層の一
    部を除去する、請求項2に記載の回路素子の配列方法。
  5. 【請求項5】 前記素子保持層の前記加圧変形を平坦性
    の高い加圧手段によって行う、請求項1に記載の回路素
    子の配列方法。
  6. 【請求項6】 前記素子保持層の一部の除去に、ブレー
    ドダイシング法及びレーザダイシング法から選ばれた少
    なくとも一種の方法を用いる、請求項1に記載の回路素
    子の配列方法。
  7. 【請求項7】 前記素子保持層を加熱下で加圧変形させ
    る、請求項1に記載の回路素子の配列方法。
  8. 【請求項8】 前記素子保持層に対して前記複数の回路
    素子を転写する、請求項1に記載の回路素子の配列方
    法。
  9. 【請求項9】 前記複数の回路素子を前記素子保持層の
    表面側に存在させるように前記転写を行い、前記素子保
    持層の前記加圧変形を行う、請求項8に記載の回路素子
    の配列方法。
  10. 【請求項10】 前記素子保持層を熱可塑性樹脂によっ
    て形成する、請求項1に記載の回路素子の配列方法。
  11. 【請求項11】 前記回路素子を発光素子とする、請求
    項1に記載の回路素子の配列方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の回路素子を単色の発光用と
    し、これを単一の素子保持層に保持した後、前記加圧変
    形を行う、請求項8に記載の回路素子の配列方法。
  13. 【請求項13】 前記複数の回路素子を複数色の発光用
    としてそれぞれ異なる素子保持層に保持した後、これら
    の素子保持層を重ね合わせて前記加圧変形を同時に行
    う、請求項8に記載の回路素子の配列方法。
  14. 【請求項14】 複数の表示用素子を素子保持層に保持
    する工程と、 少なくとも前記複数の表示用素子間において前記素子保
    持層の一部を除去する工程と、 一部を除去した前記素子保持層を加圧変形させることに
    より、前記複数の表示用素子間の距離を拡大する工程
    と、 前記複数の表示用素子のそれぞれに所定の電極を形成す
    る工程とを有する、表示装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記複数の表示用素子間及びこの周囲
    において前記素子保持層の一部を除去する、請求項14
    に記載の表示装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記素子保持層の加圧変形によって前
    記素子保持層を薄肉化すると共に、前記複数の表示用素
    子間のピッチを拡大しかつこれらの複数の表示用素子間
    の前記素子保持層の除去部分を実質的に消滅させて平坦
    な連続層を形成する、請求項14に記載の表示装置の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 前記複数の表示用素子の各周囲にほぼ
    均等幅に前記素子保持層を残すように、前記素子保持層
    の一部を除去する、請求項16に記載の表示装置の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 前記素子保持層の前記加圧変形を平坦
    性の高い加圧手段によって行う、請求項14に記載の表
    示装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記素子保持層の一部の除去に、ブレ
    ードダイシング法及びレーザダイシング法から選ばれた
    少なくとも一種の方法を用いる、請求項14に記載の表
    示装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記素子保持層を加熱下で加圧変形さ
    せる、請求項14に記載の表示装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記支持保持層に対して前記複数の表
    示用素子を転写する、請求項14に記載の表示装置の製
    造方法。
  22. 【請求項22】 前記複数の表示用素子を前記素子保持
    層の表面側に存在させるように前記転写を行い、前記素
    子保持層の前記加圧変形を行う、請求項21に記載の表
    示装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記素子保持層を熱可塑性樹脂によっ
    て形成する、請求項14に記載の表示装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記表示用素子を発光素子とする、請
    求項14に記載の表示装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記複数の表示用素子を単色の発光用
    とし、これを単一の素子保持層に保持した後、前記加圧
    変形を行う、請求項21に記載の表示装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記複数の表示用素子を複数色の発光
    用としてそれぞれ異なる素子保持層に保持した後、これ
    らの素子保持層を重ね合わせて前記加圧変形を同時に行
    う、請求項21に記載の表示装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記素子保持層を前記表示用素子毎に
    分割し、これらの分割された表示用素子を配線基板上に
    接続、固定する工程を更に有する、請求項14に記載の
    表示装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記配線基板に前記表示用素子と接続
    される配線層を形成し、この配線層に前記表示用素子の
    前記電極を接続する、請求項27に記載の表示装置の製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007183605A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Samsung Electro Mech Co Ltd 半導体発光素子を利用したフレキシブルディスプレイ及びその製造方法
JP2014506730A (ja) * 2011-02-15 2014-03-17 マリミルス オーワイ 光源及び光源帯
KR20200070375A (ko) * 2017-11-02 2020-06-17 시아먼 산안 옵토일렉트로닉스 테크놀로지 캄파니 리미티드 마이크로 소자의 패키징 방법

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