JP2003059413A - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
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- JP2003059413A JP2003059413A JP2001243491A JP2001243491A JP2003059413A JP 2003059413 A JP2003059413 A JP 2003059413A JP 2001243491 A JP2001243491 A JP 2001243491A JP 2001243491 A JP2001243491 A JP 2001243491A JP 2003059413 A JP2003059413 A JP 2003059413A
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- Japan
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- hat
- filament
- vane
- magnetron
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で基本周波数周辺に発生する不要
輻射を抑制し、安定発振を可能としたマグネトロンを提
供することを目的とする。 【解決手段】 本発明のマグネトロンは、放射状に配置
された複数のベイン28の中心側端部とカソード21と
の間に形成された作用空間の上下において、アンテナ導
体の導出方向に配置されフィラメントの一端に設けられ
た第1のエンドハット23の外径を、フィラメントの他
端に設けられた第2のエンドハット24の外径より大き
く構成して、不要輻射を抑制して安定発振を可能とし
た。
輻射を抑制し、安定発振を可能としたマグネトロンを提
供することを目的とする。 【解決手段】 本発明のマグネトロンは、放射状に配置
された複数のベイン28の中心側端部とカソード21と
の間に形成された作用空間の上下において、アンテナ導
体の導出方向に配置されフィラメントの一端に設けられ
た第1のエンドハット23の外径を、フィラメントの他
端に設けられた第2のエンドハット24の外径より大き
く構成して、不要輻射を抑制して安定発振を可能とし
た。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波を発生
させるためのマグネトロンに関し、特に直熱型マグネト
ロンの陰極構体に関するものである。
させるためのマグネトロンに関し、特に直熱型マグネト
ロンの陰極構体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭電化製品や医療機器におい
て、マイクロ波を発生させるマグネトロンが広く使用さ
れている。
て、マイクロ波を発生させるマグネトロンが広く使用さ
れている。
【0003】図4は、例えば特公昭61−45340号
公報に開示された従来のマグネトロンの構成を示す断面
図である。図4に示すようなマグネトロンの陰極構体で
あるカソード1は、螺旋状のフィラメント2と、このフ
ィラメント2の両端部に設けられた第1のエンドハット
3および第2のエンドハット4により構成されている。
第1のエンドハット3には第1のリード線5が固着され
ており、この第1のリード線5はフィラメント2と第2
のエンドハット4と接触することなくそれぞれを貫通し
て配設されている。また、第2のエンドハット4には第
2のリード線6が固着されている。第1のリード線5及
び第2のリード線6は、それぞれが接続端子に接続され
てステム7から導出されている。
公報に開示された従来のマグネトロンの構成を示す断面
図である。図4に示すようなマグネトロンの陰極構体で
あるカソード1は、螺旋状のフィラメント2と、このフ
ィラメント2の両端部に設けられた第1のエンドハット
3および第2のエンドハット4により構成されている。
第1のエンドハット3には第1のリード線5が固着され
ており、この第1のリード線5はフィラメント2と第2
のエンドハット4と接触することなくそれぞれを貫通し
て配設されている。また、第2のエンドハット4には第
2のリード線6が固着されている。第1のリード線5及
び第2のリード線6は、それぞれが接続端子に接続され
てステム7から導出されている。
【0004】図4に示すマグネトロンにおいて、カソー
ド1を取り囲むように複数のベイン8が放射状に配設さ
れている。このベイン8はその外周側である基端部がア
ノード筒体9の内壁に固着されている。各ベイン8はア
ノード筒体9の中心軸方向に延設されており、各ベイン
8の内周側である先端部とカソード1との間には作用空
間10が形成されている。この作用空間10の中心軸線
上にカソード1の中心軸が配置されている。
ド1を取り囲むように複数のベイン8が放射状に配設さ
れている。このベイン8はその外周側である基端部がア
ノード筒体9の内壁に固着されている。各ベイン8はア
ノード筒体9の中心軸方向に延設されており、各ベイン
8の内周側である先端部とカソード1との間には作用空
間10が形成されている。この作用空間10の中心軸線
上にカソード1の中心軸が配置されている。
【0005】アノード筒体9の一方の開口端部(図4の
上側)には第1の磁極片11が封着されており、他方の
開口端部(図4の下側)には第2の磁極片12が封着さ
れている。ベイン8に接続された電磁波導出用のアンテ
ナ導体13は、第1の磁極片11を貫通してアンテナ1
4に接続されている。
上側)には第1の磁極片11が封着されており、他方の
開口端部(図4の下側)には第2の磁極片12が封着さ
れている。ベイン8に接続された電磁波導出用のアンテ
ナ導体13は、第1の磁極片11を貫通してアンテナ1
4に接続されている。
【0006】上記のように構成された従来のマグネトロ
ンにおいて、隣り合ったベイン8の間とアノード筒体9
とで形成される空洞部に生じた高周波電界は、各ベイン
8の先端に集中し、その一部が作用空間10内に漏洩す
る。隣り合うベイン8は高周波的に逆電位となってい
る。カソード1から放射された電子群は、カソード1を
中心に作用空間10内を回転し、これらの電子群と高周
波電界との間で相互作用が生じ、マイクロ波が発振され
る。このように発振したマイクロ波はベイン8に接続さ
れたアンテナ導体13を介してアンテナ14から導出さ
れる。
ンにおいて、隣り合ったベイン8の間とアノード筒体9
とで形成される空洞部に生じた高周波電界は、各ベイン
8の先端に集中し、その一部が作用空間10内に漏洩す
る。隣り合うベイン8は高周波的に逆電位となってい
る。カソード1から放射された電子群は、カソード1を
中心に作用空間10内を回転し、これらの電子群と高周
波電界との間で相互作用が生じ、マイクロ波が発振され
る。このように発振したマイクロ波はベイン8に接続さ
れたアンテナ導体13を介してアンテナ14から導出さ
れる。
【0007】食品加熱、医療機器、及び一部の工業機器
等においては、ITU(インターナショナルテレコミニ
ケーションユニオン)による国際規格により2450±
50[MHz]の基本周波数が割当てられている。このた
めマグネトロンにおいても基本周波数のみで発振するこ
とが理想であるが、現実には基本波のn次倍の高調波や
基本波周辺に多くの不要輻射が発生している。そのよう
な不要輻射の中でも、近年、基本波周波数周辺の不要輻
射が問題となってきており、関心が強まって来ている。
またノイズ許容値においては、例えば日本では電気用品
取締法にて 20Log10√(20P)[dBμV/
m] 以下と規制されている。ここで、Pは電子レンジ
公称出力[W]である。
等においては、ITU(インターナショナルテレコミニ
ケーションユニオン)による国際規格により2450±
50[MHz]の基本周波数が割当てられている。このた
めマグネトロンにおいても基本周波数のみで発振するこ
とが理想であるが、現実には基本波のn次倍の高調波や
基本波周辺に多くの不要輻射が発生している。そのよう
な不要輻射の中でも、近年、基本波周波数周辺の不要輻
射が問題となってきており、関心が強まって来ている。
またノイズ許容値においては、例えば日本では電気用品
取締法にて 20Log10√(20P)[dBμV/
m] 以下と規制されている。ここで、Pは電子レンジ
公称出力[W]である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のマグネトロンでは、カソード1の上端を支持し
ている第1のエンドハット3の下面がベイン8の上端よ
り上方に配置されている。このような構造を有する従来
のマグネトロンにおいては、アンテナ導体13の高周波
電界が作用空間10に悪影響をもたらし、作用空間内の
電界分布が乱れるという問題があった。これにより、作
用空間内における電子のスムーズな動きが妨げられるこ
とにより高調波雑音や不要輻射が発生していた。
た従来のマグネトロンでは、カソード1の上端を支持し
ている第1のエンドハット3の下面がベイン8の上端よ
り上方に配置されている。このような構造を有する従来
のマグネトロンにおいては、アンテナ導体13の高周波
電界が作用空間10に悪影響をもたらし、作用空間内の
電界分布が乱れるという問題があった。これにより、作
用空間内における電子のスムーズな動きが妨げられるこ
とにより高調波雑音や不要輻射が発生していた。
【0009】図5は図4に示した従来のマグネトロンに
よる基本周波数周辺のスペクトラムのグラフである。図
5に示すように、2450±50[MHz]の基本周波数
であるFの領域において発振していますが、このFの領
域の周辺のaの領域であるローサイドバンド(約220
0[MHz]から2300[MHz]の領域)において不要
輻射が発生している。なお、図5において、レベルLは
ノイズ許容値を示す。
よる基本周波数周辺のスペクトラムのグラフである。図
5に示すように、2450±50[MHz]の基本周波数
であるFの領域において発振していますが、このFの領
域の周辺のaの領域であるローサイドバンド(約220
0[MHz]から2300[MHz]の領域)において不要
輻射が発生している。なお、図5において、レベルLは
ノイズ許容値を示す。
【0010】このような不要輻射や高調波の発生を抑制
することを目的としたマグネトロンとしては、例えば特
公平5−69252号に開示されたマグネトロンがあ
る。図6は特公平5−69252号に開示されたマグネ
トロンの主要な構成部分を拡大して示した断面図であ
る。図6に示すように、このマグネトロンにおいては、
第1のエンドハット3の下面をベイン8の上端より0.
1〜0.6mm下方に配置している。このように、第1
のエンドハット3の下面をベイン8の上端より下方に配
置することにより、アンテナ導体13の高周波電界が作
用空間10内に作用しにくくなり、作用空間10内の電
界分布の乱れを低減させている。この結果、図6に示し
た構成の従来のマグネトロンは、高調波の発生が抑制さ
れている。
することを目的としたマグネトロンとしては、例えば特
公平5−69252号に開示されたマグネトロンがあ
る。図6は特公平5−69252号に開示されたマグネ
トロンの主要な構成部分を拡大して示した断面図であ
る。図6に示すように、このマグネトロンにおいては、
第1のエンドハット3の下面をベイン8の上端より0.
1〜0.6mm下方に配置している。このように、第1
のエンドハット3の下面をベイン8の上端より下方に配
置することにより、アンテナ導体13の高周波電界が作
用空間10内に作用しにくくなり、作用空間10内の電
界分布の乱れを低減させている。この結果、図6に示し
た構成の従来のマグネトロンは、高調波の発生が抑制さ
れている。
【0011】しかしながら、図6に示した構成のマグネ
トロンは、第1のエンドハット3がベイン8の上端より
下方で一定距離を有する位置に配設されているため、衝
撃等により第1のエンドハット3が変位するとベイン8
に接触して、フィラメント2が断線するおそれがあっ
た。また、第1のエンドハット3と第2のエンドハット
4との間の距離は、従来の構造に比べて0.5〜1.2m
mも短くせざるをえないため、図6に示した従来のマグ
ネトロンは、電子飽和が起き易くなり、負荷安定度が低
下するという問題を有していた。したがって、このよう
なマグネトロンを実用化する場合には、第1のエンドハ
ット3の外径寸法、第1のエンドハット3と第2のエン
ドハットとの間の寸法、フィラメント2のピッチ等を高
精度に形成して、慎重に配設しなければならなかった。
トロンは、第1のエンドハット3がベイン8の上端より
下方で一定距離を有する位置に配設されているため、衝
撃等により第1のエンドハット3が変位するとベイン8
に接触して、フィラメント2が断線するおそれがあっ
た。また、第1のエンドハット3と第2のエンドハット
4との間の距離は、従来の構造に比べて0.5〜1.2m
mも短くせざるをえないため、図6に示した従来のマグ
ネトロンは、電子飽和が起き易くなり、負荷安定度が低
下するという問題を有していた。したがって、このよう
なマグネトロンを実用化する場合には、第1のエンドハ
ット3の外径寸法、第1のエンドハット3と第2のエン
ドハットとの間の寸法、フィラメント2のピッチ等を高
精度に形成して、慎重に配設しなければならなかった。
【0012】本発明は、上記のような従来のマグネトロ
ンにおける問題を解決するものであり、簡単な構成で基
本周波数周辺に発生する不要輻射を抑制し、安定発振を
可能としたマグネトロンを提供することを目的とする。
ンにおける問題を解決するものであり、簡単な構成で基
本周波数周辺に発生する不要輻射を抑制し、安定発振を
可能としたマグネトロンを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明のマグネトロンは、放射状に配置され中心部分
に空間を形成する複数のベインを内部に有するアノード
筒体と、アノード筒体の中心軸線上に配置され、ベイン
の中心側端部との間に作用空間を形成するカソードと、
ベインに接続されてマイクロ波をアンテナへ導くアンテ
ナ導体と、を具備し、カソードが、螺旋状のフィラメン
トと、フィラメントの一端に設けられ、アンテナ導体の
導出方向に配置された第1のエンドハットと、フィラメ
ントの他端に設けられた第2のエンドハットと、第1の
エンドハットに固着され、フィラメントに直接接触する
ことなく第2のエンドハットを貫通する第1のリード線
と、第2のエンドハットに固着された第2のリード線
と、を有し、第1のエンドハットの外径が第2のエンド
ハットの外径より大きく構成されている。このように構
成されているため、第1のエンドハットとベインと間の
空間距離が小さくなるため、アンテナ導体の高周波電界
が作用空間内の電子の動きを乱す現象を抑え、作用空間
内における電子の動きがスムーズとなり、安定発振が行
うことができる。さらに、第2のエンドハットの外径を
第1のエンドハットよりも小さい構造としているため、
第2のエンドハットとベイン中心側端部との間の空間距
離は第1のエンドハットとベイン中心側端部の空間距離
よりも大きく形成され、その空間から作用空間内の電子
を漏れ出させることにより電子飽和が起き難くなり、負
荷安定度が劣化しなくなる。
に本発明のマグネトロンは、放射状に配置され中心部分
に空間を形成する複数のベインを内部に有するアノード
筒体と、アノード筒体の中心軸線上に配置され、ベイン
の中心側端部との間に作用空間を形成するカソードと、
ベインに接続されてマイクロ波をアンテナへ導くアンテ
ナ導体と、を具備し、カソードが、螺旋状のフィラメン
トと、フィラメントの一端に設けられ、アンテナ導体の
導出方向に配置された第1のエンドハットと、フィラメ
ントの他端に設けられた第2のエンドハットと、第1の
エンドハットに固着され、フィラメントに直接接触する
ことなく第2のエンドハットを貫通する第1のリード線
と、第2のエンドハットに固着された第2のリード線
と、を有し、第1のエンドハットの外径が第2のエンド
ハットの外径より大きく構成されている。このように構
成されているため、第1のエンドハットとベインと間の
空間距離が小さくなるため、アンテナ導体の高周波電界
が作用空間内の電子の動きを乱す現象を抑え、作用空間
内における電子の動きがスムーズとなり、安定発振が行
うことができる。さらに、第2のエンドハットの外径を
第1のエンドハットよりも小さい構造としているため、
第2のエンドハットとベイン中心側端部との間の空間距
離は第1のエンドハットとベイン中心側端部の空間距離
よりも大きく形成され、その空間から作用空間内の電子
を漏れ出させることにより電子飽和が起き難くなり、負
荷安定度が劣化しなくなる。
【0014】他の観点による発明のマグネトロンは、放
射状に配置され中心部分に空間を形成する複数のベイン
を内部に有するアノード筒体と、アノード筒体の中心軸
線上に配置され、ベインの中心側端部との間に作用空間
を形成するカソードと、ベインに接続されてマイクロ波
をアンテナへ導くアンテナ導体と、を具備し、カソード
が、螺旋状のフィラメントと、フィラメントの一端に設
けられ、アンテナ導体の導出方向に配置された第1のエ
ンドハットと、フィラメントの他端に設けられた第2の
エンドハットと、第1のエンドハットに固着され、フィ
ラメントに直接接触することなく第2のエンドハットを
貫通する第1のリード線と、第2のエンドハットに固着
された第2のリード線と、を有し、第1のエンドハット
の外周端がベインの中心側端部より上方に配置され、か
つ近接して配置されている。このように構成されている
ため、第1のエンドハットとベインと間の空間距離が小
さくなるため、アンテナ導体の高周波電界が作用空間内
の電子の動きを乱す現象を抑え、作用空間内における電
子の動きがスムーズとなり、安定発振が行うことができ
る。
射状に配置され中心部分に空間を形成する複数のベイン
を内部に有するアノード筒体と、アノード筒体の中心軸
線上に配置され、ベインの中心側端部との間に作用空間
を形成するカソードと、ベインに接続されてマイクロ波
をアンテナへ導くアンテナ導体と、を具備し、カソード
が、螺旋状のフィラメントと、フィラメントの一端に設
けられ、アンテナ導体の導出方向に配置された第1のエ
ンドハットと、フィラメントの他端に設けられた第2の
エンドハットと、第1のエンドハットに固着され、フィ
ラメントに直接接触することなく第2のエンドハットを
貫通する第1のリード線と、第2のエンドハットに固着
された第2のリード線と、を有し、第1のエンドハット
の外周端がベインの中心側端部より上方に配置され、か
つ近接して配置されている。このように構成されている
ため、第1のエンドハットとベインと間の空間距離が小
さくなるため、アンテナ導体の高周波電界が作用空間内
の電子の動きを乱す現象を抑え、作用空間内における電
子の動きがスムーズとなり、安定発振が行うことができ
る。
【0015】また、本発明のマグネトロンは、第1のエ
ンドハットの外径寸法が放射状に配置された複数のベイ
ンの中心側端部で形成される内接円の直径寸法に対し
0.86以上0.9未満であることが好ましい。さらに、
本発明のマグネトロンは、第1のエンドハットの形状が
第2のエンドハットの配置方向を凹面とし、第1のエン
ドハットにより作用空間への電磁波漏洩を防止するよう
構成している。
ンドハットの外径寸法が放射状に配置された複数のベイ
ンの中心側端部で形成される内接円の直径寸法に対し
0.86以上0.9未満であることが好ましい。さらに、
本発明のマグネトロンは、第1のエンドハットの形状が
第2のエンドハットの配置方向を凹面とし、第1のエン
ドハットにより作用空間への電磁波漏洩を防止するよう
構成している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のマグネトロンの好
適な一実施の形態について添付の図面を参照しながら説
明する。
適な一実施の形態について添付の図面を参照しながら説
明する。
【0017】図1は本発明の好適な一実施の形態である
マグネトロンの構成を示す断面図である。図1に示すよ
うに、直熱型のマグネトロンの陰極構体であるカソード
21は、トリウムタングステンからなる螺旋状のフィラ
メント22と、このフィラメント22の両端部に設けら
れた第1のエンドハット23及び第2のエンドハット2
4とにより構成されている。第1のエンドハット23は
下側が凹面となるよう外周縁が垂れ下がった形状を有し
ている。第1のエンドハット23には第1のリード線2
5が固着されており、この第1のリード線25はフィラ
メント22及び第2のエンドハット24と接触すること
なくそれぞれを貫通して配設されている。また、第2の
エンドハット24には第2のリード線26の端部が固着
されている。モリブデンで形成された第1のリード線2
5と第2のリード線26は、セラミック等の絶縁物より
なるステム7に固着された金属板28により固定されて
いる。そして、第1のリード線25と第2のリード線2
6は、金属板28において接続端子36,37にそれぞ
れ接続されており、各接続端子36,37がステム7の
下方から突出するよう構成されている。
マグネトロンの構成を示す断面図である。図1に示すよ
うに、直熱型のマグネトロンの陰極構体であるカソード
21は、トリウムタングステンからなる螺旋状のフィラ
メント22と、このフィラメント22の両端部に設けら
れた第1のエンドハット23及び第2のエンドハット2
4とにより構成されている。第1のエンドハット23は
下側が凹面となるよう外周縁が垂れ下がった形状を有し
ている。第1のエンドハット23には第1のリード線2
5が固着されており、この第1のリード線25はフィラ
メント22及び第2のエンドハット24と接触すること
なくそれぞれを貫通して配設されている。また、第2の
エンドハット24には第2のリード線26の端部が固着
されている。モリブデンで形成された第1のリード線2
5と第2のリード線26は、セラミック等の絶縁物より
なるステム7に固着された金属板28により固定されて
いる。そして、第1のリード線25と第2のリード線2
6は、金属板28において接続端子36,37にそれぞ
れ接続されており、各接続端子36,37がステム7の
下方から突出するよう構成されている。
【0018】図1に示すマグネトロンにおいて、カソー
ド21を取り囲むように複数のベイン28が放射状に配
設されている。このベイン28はその外周側である基端
部がアノード筒体29の内壁に固着もしくは一体成形さ
れている。各ベイン28はアノード筒体29の中心軸方
向に延設されており、各ベイン28の内周側である先端
部とカソード21との間にはベイン先端内接円を外周と
した円環状の作用空間30が形成されている。この作用
空間30の中心軸線上にカソード21の中心軸が配置さ
れている。ベイン28の上下端には同じ内径を有する内
側ストラップリング38が設けられている。また、ベイ
ン28の上下端には内側ストラップリング38より内径
が大きい外側ストラップリング39が設けられている。
内側ストラップリング38と外側ストラップリング39
は、それぞれがベイン28を1つおきに短絡するように
固定されている。
ド21を取り囲むように複数のベイン28が放射状に配
設されている。このベイン28はその外周側である基端
部がアノード筒体29の内壁に固着もしくは一体成形さ
れている。各ベイン28はアノード筒体29の中心軸方
向に延設されており、各ベイン28の内周側である先端
部とカソード21との間にはベイン先端内接円を外周と
した円環状の作用空間30が形成されている。この作用
空間30の中心軸線上にカソード21の中心軸が配置さ
れている。ベイン28の上下端には同じ内径を有する内
側ストラップリング38が設けられている。また、ベイ
ン28の上下端には内側ストラップリング38より内径
が大きい外側ストラップリング39が設けられている。
内側ストラップリング38と外側ストラップリング39
は、それぞれがベイン28を1つおきに短絡するように
固定されている。
【0019】アノード筒体29の一方の開口端部(図1
の上側)には第1の磁極片31が封着されており、他方
の開口端部(図1の下側)には第2の磁極片32が封着
されている。ベイン28に接続された電磁波導出用のア
ンテナ導体33は、第1の磁極片31を貫通してアンテ
ナ(図示省略)に接続されている。アノード筒体29の
上下端近傍には永久磁石(図示省略)が設けられてお
り、作用空間30にカソード21の中心軸と平行に一様
な直流磁界が印加されるよう構成されている。また、カ
ソード21とベイン28との間には直流又は低周波の高
電圧が印加されるよう構成されている。
の上側)には第1の磁極片31が封着されており、他方
の開口端部(図1の下側)には第2の磁極片32が封着
されている。ベイン28に接続された電磁波導出用のア
ンテナ導体33は、第1の磁極片31を貫通してアンテ
ナ(図示省略)に接続されている。アノード筒体29の
上下端近傍には永久磁石(図示省略)が設けられてお
り、作用空間30にカソード21の中心軸と平行に一様
な直流磁界が印加されるよう構成されている。また、カ
ソード21とベイン28との間には直流又は低周波の高
電圧が印加されるよう構成されている。
【0020】図1に示すように、本実施の形態において
は、カソード21の上端を支持している第1のエンドハ
ット23の外周縁の下面がベイン28の上端より僅かに
(例えば、0.5mm)上方に配置されている。また、
第1のエンドハット23の外径寸法Xは、第2のエンド
ハット24の外径寸法Yより大きく形成されている。即
ち、 X>Y である。放射状に配設された各ベイン28
のカソード21に向かった各中心側端部で形成されたベ
イン先端内接円の直径寸法をZとすると、第1のエンド
ハット23の外径寸法Xは、ベイン先端内接円の直径寸
法Zより僅かに小さく形成されている。発明者の実験に
よれば、第1のエンドハット23の外径寸法Xは、ベイ
ン先端内接円直径寸法Zに対し0.86以上0.9未満に
なるよう形成することが好ましいことが確かめられた。
即ち、 0.86≦X/Z<0.9 である。
は、カソード21の上端を支持している第1のエンドハ
ット23の外周縁の下面がベイン28の上端より僅かに
(例えば、0.5mm)上方に配置されている。また、
第1のエンドハット23の外径寸法Xは、第2のエンド
ハット24の外径寸法Yより大きく形成されている。即
ち、 X>Y である。放射状に配設された各ベイン28
のカソード21に向かった各中心側端部で形成されたベ
イン先端内接円の直径寸法をZとすると、第1のエンド
ハット23の外径寸法Xは、ベイン先端内接円の直径寸
法Zより僅かに小さく形成されている。発明者の実験に
よれば、第1のエンドハット23の外径寸法Xは、ベイ
ン先端内接円直径寸法Zに対し0.86以上0.9未満に
なるよう形成することが好ましいことが確かめられた。
即ち、 0.86≦X/Z<0.9 である。
【0021】上記本実施の形態のように構成することに
より、第1のエンドハット23の外周縁から各ベイン2
8の中心側端部との距離が非常に短く構成されており、
アンテナ導体33の高周波電界が各ベイン28の中心側
端部とカソード21との間に形成された作用空間内の電
子の動きを乱す現象を抑えることができる。その理由と
して考えられるのは、カソード21のフィラメント22
より放射された熱電子は、カソード21とベイン28と
の間に印加された高電圧の陽極電圧により加速されると
ともに磁界によって軌道を曲げられる。この結果、フィ
ラメント22より放射された熱電子は、作用空間内を周
回運動をしながらベイン28まで到達する。つまり、フ
ィラメント22より放射された熱電子は電界と磁界に左
右されている。アンテナ導体33の高周波電界も例外で
なく、作用空間内の熱電子の動きを乱す一つの要因とな
る。熱電子が乱されると熱電子同士の衝突が発生し、ノ
イズの発生の原因となる。このようなノイズの発生を防
止するために、アンテナ導体33を作用空間30から遠
くはなれた位置に配設し、その影響を小さくするか、電
界が作用空間30に入り込まないように構成する等の措
置が考えられる。
より、第1のエンドハット23の外周縁から各ベイン2
8の中心側端部との距離が非常に短く構成されており、
アンテナ導体33の高周波電界が各ベイン28の中心側
端部とカソード21との間に形成された作用空間内の電
子の動きを乱す現象を抑えることができる。その理由と
して考えられるのは、カソード21のフィラメント22
より放射された熱電子は、カソード21とベイン28と
の間に印加された高電圧の陽極電圧により加速されると
ともに磁界によって軌道を曲げられる。この結果、フィ
ラメント22より放射された熱電子は、作用空間内を周
回運動をしながらベイン28まで到達する。つまり、フ
ィラメント22より放射された熱電子は電界と磁界に左
右されている。アンテナ導体33の高周波電界も例外で
なく、作用空間内の熱電子の動きを乱す一つの要因とな
る。熱電子が乱されると熱電子同士の衝突が発生し、ノ
イズの発生の原因となる。このようなノイズの発生を防
止するために、アンテナ導体33を作用空間30から遠
くはなれた位置に配設し、その影響を小さくするか、電
界が作用空間30に入り込まないように構成する等の措
置が考えられる。
【0022】本実施の形態により示した発明は、電界が
作用空間30に入り込まないように構成したものであ
り、導電性の第1のエンドハット23の形状を作用空間
30の上部を覆うように大きく形成して、アンテナ導体
16の高周波電界が作用空間30へ入り込まないよう構
成して、従来品よりもより多く遮蔽することが可能な構
成とした。これにより、本発明においては、熱電子の作
用空間30における衝突が緩和され、ノイズの発生が抑
制されている。
作用空間30に入り込まないように構成したものであ
り、導電性の第1のエンドハット23の形状を作用空間
30の上部を覆うように大きく形成して、アンテナ導体
16の高周波電界が作用空間30へ入り込まないよう構
成して、従来品よりもより多く遮蔽することが可能な構
成とした。これにより、本発明においては、熱電子の作
用空間30における衝突が緩和され、ノイズの発生が抑
制されている。
【0023】図2は、第1のエンドハット23の外径寸
法(X)とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合
(X/Z:横軸)と、ローサイドバンドのノイズレベル
(ローサイドバンド放射レベル相対値[dB]:縦軸)
との相関を表わしたグラフである。図2のグラフに示す
ように、第1のエンドハット23の外径寸法(X)を第
2のエンドハット24の外径寸法(Y)より大きく形成
して、前記遮蔽割合(X/Z)を0.88近傍に近づけ
ることにより、ローサイドバンド放射レベル相対値は低
くなっている。したがって、遮蔽割合を0.88近傍に
近づけることにより、作用空間内における電子の動きが
スムーズとなり、安定発振が行なえ、基本波周辺のロー
サイドバンドである2200[MHz]帯ノイズの発生を
抑制することができる。図2に示すように、発明者の実
験によれば、第1のエンドハット23の外径寸法(X)
がベイン先端内接円直径寸法(Z)に対して0.86以
上においては、ノイズレベルが低くほぼ一定の値となる
ことが確認された。
法(X)とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合
(X/Z:横軸)と、ローサイドバンドのノイズレベル
(ローサイドバンド放射レベル相対値[dB]:縦軸)
との相関を表わしたグラフである。図2のグラフに示す
ように、第1のエンドハット23の外径寸法(X)を第
2のエンドハット24の外径寸法(Y)より大きく形成
して、前記遮蔽割合(X/Z)を0.88近傍に近づけ
ることにより、ローサイドバンド放射レベル相対値は低
くなっている。したがって、遮蔽割合を0.88近傍に
近づけることにより、作用空間内における電子の動きが
スムーズとなり、安定発振が行なえ、基本波周辺のロー
サイドバンドである2200[MHz]帯ノイズの発生を
抑制することができる。図2に示すように、発明者の実
験によれば、第1のエンドハット23の外径寸法(X)
がベイン先端内接円直径寸法(Z)に対して0.86以
上においては、ノイズレベルが低くほぼ一定の値となる
ことが確認された。
【0024】図3は、第1のエンドハット23の外径寸
法(X)とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合
(X/Z:横軸)と、負荷安定度[mA](縦軸)の相
関を表わしたグラフである。この負荷安定度はEIAJ
規格の導波管測定装置を用いて測定した。具体的には、
EIAJ規格の導波管測定装置を用いて、動作点を定在
波比4に設定し、マグネトロンを正常動作させ、動作点
の位相と陽極電流値を可変(通常時より増加)してモー
ディング現象が発生し始めるときの陽極電流値を負荷安
定度として読み取った。図3において、破線で示すグラ
フAは第1のエンドハット23の外形寸法(X)と第2
のエンドハット24の外径寸法(Y)が等しいマグネト
ロンの場合である。グラフAは、遮蔽割合(X/Z)が
大きくなると、即ち各ベイン先端部とカソード1との空
間距離が小さくなると、作用空間30内での電子飽和が
従前よりも低いアノード電流にて起き易くなり、負荷安
定度が劣化する傾向にあることを表わしている。
法(X)とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合
(X/Z:横軸)と、負荷安定度[mA](縦軸)の相
関を表わしたグラフである。この負荷安定度はEIAJ
規格の導波管測定装置を用いて測定した。具体的には、
EIAJ規格の導波管測定装置を用いて、動作点を定在
波比4に設定し、マグネトロンを正常動作させ、動作点
の位相と陽極電流値を可変(通常時より増加)してモー
ディング現象が発生し始めるときの陽極電流値を負荷安
定度として読み取った。図3において、破線で示すグラ
フAは第1のエンドハット23の外形寸法(X)と第2
のエンドハット24の外径寸法(Y)が等しいマグネト
ロンの場合である。グラフAは、遮蔽割合(X/Z)が
大きくなると、即ち各ベイン先端部とカソード1との空
間距離が小さくなると、作用空間30内での電子飽和が
従前よりも低いアノード電流にて起き易くなり、負荷安
定度が劣化する傾向にあることを表わしている。
【0025】一方、図3において実線で示すグラフB
は、本発明による実施の形態で説明したように、第1の
エンドハット23の外径寸法(X)を第2のエンドハッ
ト24の外径寸法(Y)よりも大きく形成したマグネト
ロンの場合である。この場合、第2のエンドハット24
の外周端とベイン先端部との下部空間距離が第1のエン
ドハット23の外周端とベイン先端部との上部空間距離
よりも大きく形成できる。したがって、本発明のマグネ
トロンにおいては、第2のエンドハット24の外周端と
ベイン先端部との下部空間から作用空間30の電子を漏
れ出すことにより作用空間内における電子飽和が起き難
くなり、負荷安定度がほぼ一定となり、マグネトロンの
劣化を防止している。
は、本発明による実施の形態で説明したように、第1の
エンドハット23の外径寸法(X)を第2のエンドハッ
ト24の外径寸法(Y)よりも大きく形成したマグネト
ロンの場合である。この場合、第2のエンドハット24
の外周端とベイン先端部との下部空間距離が第1のエン
ドハット23の外周端とベイン先端部との上部空間距離
よりも大きく形成できる。したがって、本発明のマグネ
トロンにおいては、第2のエンドハット24の外周端と
ベイン先端部との下部空間から作用空間30の電子を漏
れ出すことにより作用空間内における電子飽和が起き難
くなり、負荷安定度がほぼ一定となり、マグネトロンの
劣化を防止している。
【0026】従来のマグネトロンにおける負荷安定度
は、マグネトロンの設計値において600(mA)以上
であれば、マグネトロンの特性ばらつきの下限品とその
マグネトロンを組込んだ電子レンジのばらつきとの組合
せによる偶発的な負荷安定度不良は経験上発生していな
いことから、第1のエンドハット23の外径寸法(X)
とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合(X/Z:
横軸)が0.9未満が妥当であることが図3から判る。
以上の実験結果から、第1のエンドハット23の外径寸
法(X)とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合
(X/Z:横軸)が0.86以上0.9未満になるように
マグネトロンを構成することが好ましいことが理解でき
る。
は、マグネトロンの設計値において600(mA)以上
であれば、マグネトロンの特性ばらつきの下限品とその
マグネトロンを組込んだ電子レンジのばらつきとの組合
せによる偶発的な負荷安定度不良は経験上発生していな
いことから、第1のエンドハット23の外径寸法(X)
とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合(X/Z:
横軸)が0.9未満が妥当であることが図3から判る。
以上の実験結果から、第1のエンドハット23の外径寸
法(X)とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合
(X/Z:横軸)が0.86以上0.9未満になるように
マグネトロンを構成することが好ましいことが理解でき
る。
【0027】
【発明の効果】以上、実施の形態において詳細に説明し
て明らかにしたように本発明は次のような効果を有す
る。本発明のマグネトロンによれば、アンテナ導体の高
周波電界が作用空間に影響をもたらし、作用空間内の電
子の動きが乱される現象を抑えることができ、作用空間
内における電子の動きがスムーズとなる。したがって、
本発明によればマグネトロンの安定発振が行なえる為、
近年関心が高まって来ている基本波周波数周辺の220
0[MHz]帯ノイズの発生を抑えることが可能となる。
また、本発明によれば、第1のエンドハット外径寸法を
ベイン先端内接円直径寸法に対し0.86以上0.9未満
に設定することにより、基本波周波数周辺の2200
[MHz]帯ノイズを大幅に低減することができ、さらに
負荷安定度を一定に安定させることができる。
て明らかにしたように本発明は次のような効果を有す
る。本発明のマグネトロンによれば、アンテナ導体の高
周波電界が作用空間に影響をもたらし、作用空間内の電
子の動きが乱される現象を抑えることができ、作用空間
内における電子の動きがスムーズとなる。したがって、
本発明によればマグネトロンの安定発振が行なえる為、
近年関心が高まって来ている基本波周波数周辺の220
0[MHz]帯ノイズの発生を抑えることが可能となる。
また、本発明によれば、第1のエンドハット外径寸法を
ベイン先端内接円直径寸法に対し0.86以上0.9未満
に設定することにより、基本波周波数周辺の2200
[MHz]帯ノイズを大幅に低減することができ、さらに
負荷安定度を一定に安定させることができる。
【図1】本発明に係る一実施の形態のマグネトロンの構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図2】第1のエンドハットの外径寸法(X)とベイン
先端内接円直径(Z)との遮蔽割合(X/Z:横軸)
と、ローサイドバンドのノイズレベル(ローサイドバン
ド放射レベル相対値[dB]:縦軸)との相関を表わし
たグラフである。
先端内接円直径(Z)との遮蔽割合(X/Z:横軸)
と、ローサイドバンドのノイズレベル(ローサイドバン
ド放射レベル相対値[dB]:縦軸)との相関を表わし
たグラフである。
【図3】図3は、第1のエンドハットの外径寸法(X)
とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合(X/Z:
横軸)と、負荷安定度[mA](縦軸)の相関を表わし
たグラフである。
とベイン先端内接円直径(Z)との遮蔽割合(X/Z:
横軸)と、負荷安定度[mA](縦軸)の相関を表わし
たグラフである。
【図4】従来のマグネトロンの構成を示す断面図であ
る。
る。
【図5】基本波周波数周辺のスペクトラムのグラフ
【図6】従来の他のマグネトロンの構成を示す部分拡大
断面図である。
断面図である。
21 カソード
22 フィラメント
23 第1のエンドハット
24 第2のエンドハット
28 ベイン
29 アノード筒体
30 作用空間
33 アンテナ導体
Claims (4)
- 【請求項1】 放射状に配置され中心部分に空間を形成
する複数のベインを内部に有するアノード筒体と、 前記アノード筒体の中心軸線上に配置され、前記ベイン
の中心側端部との間に作用空間を形成するカソードと、 前記ベインに接続されてマイクロ波をアンテナへ導くア
ンテナ導体と、を具備し、 前記カソードが、螺旋状のフィラメントと、 前記フィラメントの一端に設けられ、前記アンテナ導体
の導出方向に配置された第1のエンドハットと、 前記フィラメントの他端に設けられた第2のエンドハッ
トと、 前記第1のエンドハットに固着され、前記フィラメント
に直接接触することなく前記第2のエンドハットを貫通
する第1のリード線と、 前記第2のエンドハットに固着された第2のリード線
と、を有し、 前記第1のエンドハットの外径が前記第2のエンドハッ
トの外径より大きく構成されていることを特徴とするマ
グネトロン。 - 【請求項2】 放射状に配置され中心部分に空間を形成
する複数のベインを内部に有するアノード筒体と、 前記アノード筒体の中心軸線上に配置され、前記ベイン
の中心側端部との間に作用空間を形成するカソードと、 前記ベインに接続されてマイクロ波をアンテナへ導くア
ンテナ導体と、を具備し、 前記カソードが、螺旋状のフィラメントと、 前記フィラメントの一端に設けられ、前記アンテナ導体
の導出方向に配置された第1のエンドハットと、 前記フィラメントの他端に設けられた第2のエンドハッ
トと、 前記第1のエンドハットに固着され、前記フィラメント
に直接接触することなく前記第2のエンドハットを貫通
する第1のリード線と、 前記第2のエンドハットに固着された第2のリード線
と、を有し、 前記第1のエンドハットの外周端が前記ベインの中心側
端部より上方に配置され、かつ近接して配置されている
ことを特徴とするマグネトロン。 - 【請求項3】 前記第1のエンドハットの外径寸法が放
射状に配置された複数のベインの中心側端部で形成され
る内接円の直径寸法に対し0.86以上0.9未満である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネトロ
ン。 - 【請求項4】 前記第1のエンドハットの形状が第2の
エンドハットの配置方向を凹面とし、前記第1のエンド
ハットにより前記作用空間への電磁波漏洩を防止するよ
う構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のマ
グネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001243491A JP2003059413A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001243491A JP2003059413A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | マグネトロン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003059413A true JP2003059413A (ja) | 2003-02-28 |
Family
ID=19073577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001243491A Pending JP2003059413A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003059413A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6844680B2 (en) | 2002-07-18 | 2005-01-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetron having specific dimensions for solving noise problem |
JP2011070867A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Toshiba Hokuto Electronics Corp | 電子レンジおよび電子レンジ用マグネトロン |
CN113539766A (zh) * | 2021-07-08 | 2021-10-22 | 中国人民解放军国防科技大学 | 引入聚焦阴极的低磁场Ka波段同轴渡越时间振荡器 |
-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001243491A patent/JP2003059413A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6844680B2 (en) | 2002-07-18 | 2005-01-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetron having specific dimensions for solving noise problem |
JP2011070867A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Toshiba Hokuto Electronics Corp | 電子レンジおよび電子レンジ用マグネトロン |
CN113539766A (zh) * | 2021-07-08 | 2021-10-22 | 中国人民解放军国防科技大学 | 引入聚焦阴极的低磁场Ka波段同轴渡越时间振荡器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050527 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050527 |