JP2003058108A - カラー表示装置およびカラー有機エレクトロルミネッセンス表示装置 - Google Patents

カラー表示装置およびカラー有機エレクトロルミネッセンス表示装置

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JP2003058108A
JP2003058108A JP2001250964A JP2001250964A JP2003058108A JP 2003058108 A JP2003058108 A JP 2003058108A JP 2001250964 A JP2001250964 A JP 2001250964A JP 2001250964 A JP2001250964 A JP 2001250964A JP 2003058108 A JP2003058108 A JP 2003058108A
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display device
circuit
organic electroluminescence
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Akira Yumoto
昭 湯本
Jiro Yamada
二郎 山田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤の輝度を示すディジタル信号に対し、例え
ば0.05を乗じる演算を行い、その演算結果を青の輝
度を示すディジタル信号に加算して出力するようにした
場合、正確な比率で輝度信号の抽出・加算を行うことが
難しい。 【解決手段】 パッシブマトリクス方式のカラー有機E
L表示装置において、赤の輝度信号電流Iinrから、
カレントミラー回路32,33によって所定の割合の電
流Irg,Irbを生成し、これら電流Irg,Irb
を緑の輝度信号電流Iingに基づく電流Iggおよび
青の輝度信号電流Iinbに基づく電流Ibbにそれぞ
れ加算することにより、出力電流Ioutrに基づく赤
色の発光に対してその所定の割合で緑色の発光および青
色の発光の混色を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー表示装置お
よびカラー有機エレクトロルミネッセンス表示装置に関
し、特に、流れる電流によって輝度が変化する電気光学
素子を画素の表示素子として用いるカラー表示装置およ
び電気光学素子として有機材料のエレクトロルミネッセ
ンス(以下、有機EL(electroluminescence) と記す)を
用いるカラー有機EL表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置、例えば画素の表示素子として
液晶セルを用いた液晶表示装置などにおいては、多数の
画素をマトリクス状に配列し、表示すべき画像情報に応
じて画素毎に光強度を制御することによって画像の表示
駆動が行われるようになっている。この表示駆動は、画
素の表示素子として有機EL素子を用いた有機EL表示
装置などでも同様である。
【0003】ただし、有機EL表示装置の場合には、画
素の表示素子として発光素子を用いる、いわゆる自発光
型の表示装置であるため、液晶表示装置に比べて画像の
視認性が高い、バックライトが不要、応答速度が速い等
の利点を有する。また、各発光素子の輝度はそれに流れ
る電流値によって制御される、即ち有機EL素子が電流
制御型であるという点で、液晶セルが電圧制御型である
液晶表示装置などとは大きく異なる。
【0004】有機EL表示装置においては、液晶表示装
置と同様に、その駆動方式として単純(パッシブ)マト
リクス方式とアクティブマトリクス方式とを採ることが
できる。例えば、単純マトリクス方式の有機EL表示装
置は、複数行分の走査線と複数列分のデータ線とが互い
に直交する形で配線され、その各交差部分に有機EL素
子を含む画素が形成された構成となっている。カラー有
機EL表示装置の場合には、赤、緑および青の各色に対
応する画素ごとに、それぞれ赤色有機EL層、緑色有機
EL層および青色有機EL層が設けられている。
【0005】ところで、画素を構成する有機EL素子と
して、基板とは反対側の上面から有機EL層の発光を取
り出す、いわゆる上面発光型のものがある。ここで、カ
ラー有機EL表示装置において、赤(R)、緑(G)お
よび青(B)の三色で再現できる色の範囲(以下、「色
再現範囲」と記す)の例として、上面発光型の有機EL
素子を用いた場合の色再現範囲aを、図13の色度図上
に示す。この色再現範囲aの色座標は、RがX=0.6
60,Y=0.340、GがX=0.285,Y=0.
639、BがX=0.150,Y=0.060である。
【0006】なお、比較のために、図13にはsRGB
(規格化されたもの)の色再現範囲bおよび陰極線管
(例えば、トリニトロン(登録商標))の色再現範囲cも
併せて示す。色再現範囲bの色座標は、RがX=0.6
40,Y=0.330、GがX=0.300,Y=0.
600、BがX=0.150,Y=0.060である。
色再現範囲cの色座標は、RがX=0.625,Y=
0.340、GがX=0.280,Y=0.595、B
がX=0.155,Y=0.070である。
【0007】上面発光型の有機EL素子を用いた有機E
L表示装置の色再現範囲aで示されるように、有機EL
表示装置に使用される有機EL層のうち、赤色有機EL
層の発光色の色度は、一般に、図13の色度図上でスペ
クトル軌跡(太線で示す外側の曲線)1上にある。
【0008】ところで、図14のキリーチャート(CI
E色度図)に示すように、オレンジと赤の境界線は直線
でなく、上に凸の曲線2であり、スペクトル軌跡1に近
いほどオレンジに見える範囲が広がってくる。したがっ
て、深い赤色を出すために様々な方策を採ったとして
も、スペクトル軌跡1上を右下に向かって動く限りは、
実際には深い赤色は得られ難く、オレンジ色の発光色に
なってしまう。また、人間の目で感じる光の波長の上限
は780nm程度であり、それ以上の波長は人間の目に
感じられないため、輝度が低下してしまうという問題も
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を改善
するために、本願出願人により既に、赤の信号が入力さ
れたときに、赤色発光に青色発光を混ぜることによって
赤の色度を改善するようにした有機EL表示装置および
その駆動回路が提案されている(特願2001−202
397号明細書参照)。すなわち、当該駆動回路は、赤
の輝度を示すディジタル信号に対して、所定の演算、例
えば0.05を乗じる演算(乗じた値を抽出)を行い、
その演算結果を青の輝度を示すディジタル信号に加算し
て出力し、ディジタル/アナログ変換回路を介して表示
部のデータ線を駆動する構成となっている。
【0010】しかしながら、上記先願に係る有機EL表
示装置では、正確な比率で輝度信号の抽出・加算を行う
ことが難しいという課題がある。すなわち、今仮に、輝
度の最高レベルを各色共に100であるとし、青色の信
号に加算すべき量が赤色信号の1%であるとする。赤の
輝度信号が最高レベル100であるとき、青の輝度信号
に加算すべき信号レベルは100×0.01=1とな
る。
【0011】一方、駆動回路では各色8ビットのディジ
タル信号を扱うとすれば、輝度信号は各色256(=2
8 )段階で表されることになるので、1段階当たりのス
テップは概ね100/(256−1)=0.39とな
る。したがって、信号レベルの“1”を正確に出すこと
は難しく、例えば、0.78(=0.39×2)あるい
は1.18(=0.39×3)で近似せざるを得ない。
さらに、赤の信号レベルが小さい場合、例えば20であ
る場合、赤の輝度信号に加算すべき信号レベルは20×
0.01=0.2となるが、実現可能な信号レベルとし
ては、0(=0.39×0)あるいは0.39(=0.
39×1)となる。
【0012】しかし、前者は青色の混合割合が0、即ち
色度が全く改善されないということである。一方、後者
では青色の混合割合が赤色信号の2%と、所定値の2倍
にもなるので、所望の色度改善は得られない。また、駆
動回路が扱うディジタル信号が各色6ビットのように少
ない場合は、さらに混合割合の誤差が大きくなってしま
う。
【0013】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、正確な比率で発光の
混色を行うことによって色度の良いカラー表示装置およ
びカラー有機EL表示装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるカラー表示
装置は、流れる電流によって発光輝度が制御される赤、
緑および青の三色の発光素子と、入力される赤、緑およ
び青の各輝度信号に基づいて三色の発光素子を駆動する
とともに、三色のうちの第1の色の輝度信号電流に対し
て、その所定の割合の電流を出力するカレントミラー回
路を有し、このカレントミラー回路の出力電流を他の二
色のうちの少なくとも一色の輝度信号電流に加算して出
力する駆動回路とを備えた構成となっている。また、発
光素子として、有機ELを用いている。
【0015】上記構成のカラー表示装置において、駆動
回路は、電流の形の第1の色の輝度信号から、カレント
ミラー回路によって所定の割合の電流を生成し、他の二
色のうちの少なくとも一色の輝度信号に電流の形で加算
を行う。これにより、第1の色の発光素子の発光輝度に
応じた所定の割合で、他の色の発光素子が発光する。そ
の結果、発光色の混色が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】[第1実施形態]図1は、本発明の第1実
施形態に係るカラー有機EL表示装置の構成を示すブロ
ック図である。この第1実施形態に係るカラー有機EL
表示装置では、パッシブ(単純)マトリクス方式を採用
している。
【0018】図1において、画素を構成する発光素子で
ある有機EL素子11がマトリクス状に多数配置されて
表示部(表示パネル)を構成している。ここでは、m行
n列分の画素配列を例に採って示している。ただし、赤
(R)、緑(G)、青(B)を単位としていることか
ら、有機EL素子11(11R,11G,11B)の素
子数としてはm×3n個配列されている。この表示部に
は、有機EL素子11の各々に対して、各画素を選択す
るm本の走査線12−1〜12−mと、各画素に輝度デ
ータを供給するn列分のデータ線13r−1,13g−
1,13b−1〜13r−n,13g−n,13b−n
とが配線されている。データ線13の添字r,g,bは
それぞれ赤・緑・青を示している。
【0019】上記表示部の具体的な構造を図2および図
3に示す。図2は表示部の概略平面図であり、図3は図
2のX−X線矢視断面図である。図2および図3に示す
ように、m本の走査線12−1〜12−mと、n列分の
データ線13r−1,13g−1,13b−1〜13r
−n,13g−n,13b−nとが、互いに直交する状
態で基板14上に配線されている。そして、これら走査
線12−1〜12−mとデータ線13r−1,13g−
1,13b−1〜13r−n,13g−n,13b−n
との交差部分に、有機EL素子11(11R,11G,
11B)が形成されている。
【0020】有機EL素子11(11R,11G,11
B)は、基板上に第1の画素電極を形成し、その上にさ
らに正孔輸送層、発光層、電子輸送層および電子注入層
を順次堆積させて有機層を形成した後、この有機層の上
に第2の画素電極を形成した構成となっている。そし
て、第1,第2の画素電極間に直流電圧を印加すること
で、発光層において電子と正孔が再結合する際に発光す
るようになっている。この発光層として、赤の有機EL
素子11Rでは赤色を発光するものが、緑の有機EL素
子11Gでは緑色を発光するものが、青の有機EL素子
11Bでは青色を発光するものがそれぞれ用いられるこ
とになる。
【0021】この有機EL素子11(11R,11G,
11B)は、特に図3から明らかなように、走査線12
−1〜12−mとデータ線13r−1,13g−1,1
3b−1〜13r−n,13g−n,13b−nとの間
に形成される。本例では、基板14上に一方の画素電極
となるデータ線13r−1,13g−1,13b−1〜
13r−n,13g−n,13b−nが形成され、その
上に有機EL素子11R,11G,11Bの各有機層1
5R,15G,15Bが形成され、さらにその上に他方
の画素電極となる走査線12−1〜12−mが形成され
る。
【0022】また、本例では、有機EL素子11R,1
1G,11Bを上面発光型の素子構成とするために、走
査線12−1〜12−mを透明導電性材料で形成し、デ
ータ線13r−1,13g−1,13b−1〜13r−
n,13g−n,13b−nを例えば金属材料で形成す
るようにしている。図3から明らかなように、有機EL
素子11(11R,11G,11B)、特に有機層15
R,15G,15Bの各々は絶縁層16によって覆われ
ている。
【0023】再び図1において、有機EL素子11がマ
トリクス状に配置されてなる表示部外には、走査線12
−1〜12−mを選択駆動する走査線駆動回路17が設
けられるとともに、データ線13r−1,13g−1,
13b−1〜13r−n,13g−n,13b−nを駆
動するデータ線駆動回路18が設けられている。走査線
駆動回路17は例えばシフトレジスタからなり、各転送
段の出力端が走査線12−1〜12−mの各一端に接続
されている。データ線駆動回路18は、n個の電流書き
込み型の電流駆動回路(以下、単に「電流駆動回路」と
記す)19−1〜19−nによって構成されている。電
流駆動回路19−1〜19−nは、RGBを単位とする
各列ごとに設けられている。
【0024】(データ線駆動回路の第1回路例)図4
は、データ線駆動回路18を構成する電流駆動回路19
−1〜19−nの具体的な回路例を示す回路図である。
本例に係る電流駆動回路では、回路を構成するトランジ
スタとして、絶縁ゲート型薄膜電界効果トランジスタ
(以下、単に「TFT(Thin Film Transistor)」と記
す)を用いている。
【0025】本例に係る電流駆動回路は、赤・緑・青に
それぞれ対応する輝度信号の入力端子INr,INg,
INbと、同様に赤・緑・青にそれぞれ対応する輝度信
号の出力端子OUTr,OUTg,OUTbとを有して
いる。入力端子INrと基準電位点(例えば、グラン
ド)との間には、ゲートおよびドレインが電気的に短絡
された所謂ダイオード接続構成のTFT21が接続され
ている。入力端子INgとグランドとの間にはダイオー
ド接続構成のTFT22が、入力端子INbとグランド
との間にはダイオード接続構成のTFT23がそれぞれ
接続されている。
【0026】TFT21のゲートには、例えば3個のT
FT24,25,26の各ゲートが共通に接続されてい
る。これにより、TFT21と3個のTFT24,2
5,26とはカレントミラー回路31を構成している。
TFT24は出力端子OUTrとグランドとの間に接続
されている。TFT25は出力端子OUTgとグランド
との間に接続されている。TFT26は出力端子OUT
bとグランドとの間に接続されている。
【0027】TFT22のゲートには、TFT27のゲ
ートが共通に接続されている。これにより、TFT22
とTFT27とはカレントミラー回路32を構成してい
る。TFT27は出力端子OUTgとグランドとの間に
接続されている。TFT23のゲートには、TFT28
のゲートが共通に接続されている。これにより、TFT
23とTFT28とはカレントミラー回路33を構成し
ている。TFT28は出力端子OUTbとグランドとの
間に接続されている。
【0028】上記構成の電流駆動回路において、入力端
子INr,INg,INbには輝度信号が電流の形で与
えられる。それぞれの色に対応した輝度信号電流Iin
r,Iing,IinbはTFT21,22,23を流
れる。TFT21とTFT24,25,26とはカレン
トミラー回路31を構成していることから、TFT2
4,25,26には輝度信号電流Iinrに比例した電
流Irr,Irg,Irbがそれぞれ流れる。
【0029】ここで、TFT21に流れる電流Iinr
と、TFT24,25,26に流れる電流Irr,Ir
g,Irbとの比は、TFT21とTFT24,25,
26とのサイズ比、具体的には、互いのチャネル長が等
しい場合はそれぞれのチャネル幅の比に等しい。このサ
イズ比は自由に決めることができる。
【0030】例えば、赤の信号の1%を緑の信号に、2
%を青の信号に加算したい場合であれば、TFT21,
22,23の各チャンネル幅をWr,Wg,Wb、TF
T24,25,26の各チャンネル幅をWrr,Wr
g,Wrb、TFT27,28の各チャンネル幅をWg
g,Wbbとすると、カレントミラー回路31,32,
33を構成するトランジスタのサイズ比を、 Wrr/Wr=1,Wgg/Wg=1,Wbb/Wb=
1 Wrg/Wr=0.01,Wrb/Wr=0.02 とする。
【0031】このサイズ比の設定により、TFT24に
は電流Irrとして輝度信号電流Iinrと等しい電流
が、TFT25には電流Irgとして0.01×Iin
rの電流が、TFT26には電流Irbとして0.02
×Iinrの電流がそれぞれ流れる。また、TFT27
には電流Iggとして輝度信号電流Iingと等しい電
流が、TFT28には電流Ibbとして輝度信号電流I
inbと等しい電流がそれぞれ流れる。
【0032】この電流駆動回路では輝度信号が電流の形
で出力される。そして、上記より、この出力される輝度
信号電流Ioutr,Ioutg,Ioutbは、 Ioutr=Iinr Ioutg=Iing+0.01×Iinr Ioutb=Iinb+0.02×Iinr となり、赤の輝度信号の1%が緑の輝度信号に、2%が
青の輝度信号にそれぞれ加算される。
【0033】すなわち、赤の輝度信号電流Iinrが入
力されたときに、出力端子OUTrからIinrの輝度
信号電流Ioutrが、出力端子OUTgから0.01
×Iinrの輝度信号電流Ioutgが、出力端子OU
Tbから0.02×Iinrの輝度信号電流Ioutb
がそれぞれ出力される。したがって、これらの輝度信号
電流Ioutr,Ioutg,Ioutbによって対応
する色の画素を駆動することにより、赤色の画素が発光
するのに加えて、緑色の画素が赤色の1%の輝度で、青
色の画素が赤色の2%の輝度で発光する。その結果、発
光の混色が行われる。
【0034】次に、上記構成のパッシブマトリクス方式
カラー有機EL表示装置の動作について説明する。
【0035】特定の走査線上の有機EL素子11(11
R,11G,11B)を発光させるためには、走査線駆
動回路17はその走査線を選択状態、具体的にはその走
査線に所定の電位を与える。この選択状態において、3
n本の入力端子INr(1)〜INb(n)に電流の形
の輝度信号を入力すると、電流駆動回路19−1〜19
−nの上述した作用によって、例えば赤の信号電流の所
定の割合の電流が緑・青の信号電流に加算され、その加
算された信号電流で3n本のデータ線13r−1,13
g−1,13b−1〜13r−n,13g−n,13b
−nが駆動される。
【0036】この信号電流は、選択された走査線上の有
機EL素子11(11R,11G,11B)に流れる。
これにより、11(11R,11G,11B)は流れた
電流に応じた輝度で発光する。このとき、選択された走
査線以外の走査線は、例えば固定電位に接続されない、
即ち高インピーダンス状態となるので、選択された走査
線以外の有機EL素子には電流が流れない。
【0037】次に、走査線駆動回路17が選択する走査
線を切り替える一方、その選択した走査線に対応した輝
度信号を入力端子INr(1)〜INb(n)に入力す
る。この一連の動作を走査線ごとに繰り返すことによっ
て画像表示が行われる。そして、本実施形態に係るカラ
ー有機EL表示装置では、電流駆動回路19−1〜19
−nの先述した作用によって、特定の色の輝度信号が一
定割合で、他の色の輝度信号に加算される。その結果、
色度の向上した画像を提供できる。
【0038】上述したように、パッシブマトリクス方式
カラー有機EL表示装置において、電流駆動回路19−
1〜19−nの作用により、電流の形の輝度信号からカ
レントミラー回路32,33によって一定割合の信号を
生成し、電流の形で他の色の輝度信号に加算することに
よって発光の混色を行うことにより、輝度信号のレベル
が小さい場合や、ディジタル信号処理系が扱うことので
きる階調数が少ないような場合でも、正確な比率で混色
を行うことができるため、的確に色度を向上することが
できる。
【0039】ここで、一例として、赤色の発光に適量の
青色の発光を混ぜて赤色を表示するとした場合、その混
ぜる量Xとしては、色再現範囲に応じて、即ち赤の色座
標に応じて選択されるが、少なくとも赤色の発光輝度を
100%としたとき、発光輝度に換算して0<X<15
%の範囲内とする。例えば、sRGB規格の色再現範囲
に合わせようとするときには、赤色発光に1〜3%の青
色発光を混ぜるようにすれば良い。
【0040】このように、赤色の発光に適度の青色発光
を混ぜることにより、赤の輝度信号が入力された際の赤
の色度は、図5の色再現範囲dに示すように、スペクト
ル軌跡1上ではなく、青色方向にシフトした色度にな
る。すなわち、この色再現範囲dの色座標は、RがX=
0.640,Y=0.330、GがX=0.285,Y
=0.639、BがX=0.150,Y=0.060で
ある。したがって、図14のキリースケール(CIE色
度図)上で見ると、赤の領域が近づき、赤の色純度が向
上するため、より赤い色を表示することができる。な
お、図5には、比較のために、従来の上面発光型の有機
EL素子を用いた有機EL表示装置の色再現範囲a、s
RGB規格の色再現範囲bを併せて示している。
【0041】なお、本例では、赤色発光に1〜3%の青
色発光を混ぜる場合を例に採って説明したが、これに限
定されるものではなく、上記構成の電流駆動回路19−
1〜19−nの基本概念を用いることにより、混色を行
う発光色の組み合わせや、その割合については任意に設
定可能である。
【0042】[第2実施形態]図6は、本発明の第2実
施形態に係るカラー有機EL表示装置の構成を示すブロ
ック図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付
して示している。この第2実施形態に係るカラー有機E
L表示装置では、各画素毎に能動素子を有して当該能動
素子によって画素単位で表示制御が行われるアクティブ
マトリクス方式を採用している。
【0043】図6において、画素回路41がマトリクス
状に多数配置されて表示部(表示パネル)を構成してい
る。ここでは、m行n列分の画素配列を例に採って示し
ている。ただし、RGBを単位としていることから、画
素回路51の数としてはm×3n個配列されている。こ
の表示部には、m本の走査線12−1〜12−mと、n
列分のデータ線13r−1,13g−1,13b−1〜
13r−n,13g−n,13b−nとが互いに直交す
る状態で配線されている。そして、これら走査線12−
1〜12−mとデータ線13r−1,13g−1,13
b−1〜13r−n,13g−n,13b−nとの交差
部分に画素回路41が配されている。
【0044】画素回路41としては、電流書き込み型の
画素回路が用いられる。この電流書き込み型画素回路に
ついては、国際公開番号WO01/06484公報など
に開示されているが、その回路構成の一例を図7に示
す。この回路例に係る電流書き込み型画素回路は、画素
の表示素子として、電流値によって輝度が制御される発
光素子として例えば有機EL素子42を用いるととも
に、4つのTFT(絶縁ゲート型薄膜電界効果トランジ
スタ)43〜46および1つのキャパシタ47を有し、
輝度データが電流の形でデータ線13から与えられるよ
うになっている。
【0045】具体的には、有機EL素子42はそのカソ
ードが第1の電源(例えば、グランド)に接続されてい
る。PチャネルTFT43はそのソースが第2の電源
(例えば、正電源Vcc)に、そのドレインが有機EL
素子42のカソードにそれぞれ接続されている。Nチャ
ネルTFT44はそのドレインがデータ線13(13r
−1,13g−1,13b−1〜13r−n,13g−
n,13b−n)に、そのゲートが走査線12(12−
1〜12−m)にそれぞれ接続されている。
【0046】PチャネルTFT45はそのゲートとドレ
インとが短絡されたダイオード接続構成となっており、
このゲート・ドレインがTFT44のソースに、ソース
が正電源Vccにそれぞれ接続されている。Nチャネル
TFT46はそのドレインがTFT45のゲート・ドレ
インに、そのソースがTFT43のゲートに、ゲートが
走査線12にそれぞれ接続されている。キャパシタ47
はその一端が正電源Vccに、その他端がTFT43の
ゲートにそれぞれ接続されている。
【0047】ここで、TFT44,46はアナログスイ
ッチとして機能する。TFT45は書き込む輝度信号電
流を電圧に変換する。キャパシタ47はTFT45で電
圧に変換された輝度信号電圧を保持する。TFT43は
キャパシタ47に保持された輝度信号電圧を電流に変換
し、この変換した電流を有機EL素子42に流す。TF
T45とTFT43とはカレントミラー回路を構成して
いる。
【0048】上記構成の電流書き込み型画素回路41に
おいて、輝度データの書き込み時、走査線12を選択状
態(高レベル)としてデータ線13に輝度データ電流I
wを流すと、この輝度データ電流IwはTFT44を通
してTFT45に流れる。このとき、TFT45とTF
T42とはカレントミラー回路を構成していることか
ら、TFT45に流れる電流に比例した電流がTFT4
2に流れる。そして、この電流が有機EL素子42に流
れるため、有機EL素子42が発光する。
【0049】この状態から走査線12を非選択状態(低
レベル)とすると、TFT43のゲート・ソース間電圧
がキャパシタ47に保持され、この保持電圧に応じて有
機EL素子42が駆動されるため、走査線12が非選択
状態となった後も有機EL素子42は同じ輝度で発光を
継続する。
【0050】なお、画素回路41としては、上述した回
路構成のものに限定されるものではなく、電流書き込み
型の画素回路であればその構成は問わず、またトランジ
スタの導電型など適宜変更が可能である。
【0051】再び図6において、電流書き込み型画素回
路41がマトリクス状に配置されてなる画素部外には、
パッシブマトリクス方式カラー有機EL表示装置の場合
と同様に、走査線12−1〜12−mを選択駆動する走
査線駆動回路17が設けられるとともに、データ線13
r−1,13g−1,13b−1〜13r−n,13g
−n,13b−nを駆動するデータ線駆動回路48が設
けられている。データ線駆動回路48は、n個の電流書
き込み型の電流駆動回路(以下、単に「電流駆動回路」
と記す)49−1〜49−nによって構成されている。
電流駆動回路49−1〜49−nは、RGBを単位とす
る各列ごとに設けられている。
【0052】(データ線駆動回路の第2回路例)図8
は、データ線駆動回路48を構成する電流駆動回路49
−1〜49−nの具体的な回路例を示す回路図である。
本例に係る電流駆動回路では、回路を構成するトランジ
スタとしてTFTを用いている。
【0053】本例に係る電流駆動回路は、赤・緑・青に
共通の信号入力線INと、赤・緑・青にそれぞれ対応す
る輝度信号の出力端子OUTr,OUTg,OUTbと
を有している。基準電位点(例えば、グランド)と出力
端子OUTrとの間にはTFT51,52が直列に接続
され、グランドと出力端子OUTbとの間にはTFT5
3,54が直列に接続されている。
【0054】TFT51のゲートとドレインとの間には
TFT55が接続され、TFT51のドレインと信号入
力線INとの間にはTFT56が接続されている。これ
らTFT55,56は、各ゲートに赤の書き込み制御信
号WErが与えられることでアナログスイッチとして機
能する。TFT51のゲートとグランドとの間にはキャ
パシタ57が接続されている。TFT51はTFT53
とゲートが共通に接続されており、TFT55によって
ゲート・ドレイン間が電気的に短絡された状態にあると
き、TFT53とカレントミラー回路58を構成する。
【0055】グランドと出力端子OUTgとの間には、
TFT59,60が直列に接続されている。TFT59
のゲートとドレインとの間にはTFT61が接続され、
TFT59のドレインと信号入力線INとの間にはTF
T62が接続されている。これらTFT61,62は、
各ゲートに緑の書き込み制御信号WEgが与えられるこ
とでアナログスイッチとして機能する。TFT59のゲ
ートとグランドとの間にはキャパシタ63が接続されて
いる。
【0056】グランドと出力端子OUTgとの間には、
TFT64,65が直列に接続されている。TFT64
のゲートとドレインとの間にはTFT66が接続され、
TFT64のドレインと信号入力線INとの間にはTF
T67が接続されている。これらTFT66,67は、
各ゲートに緑の書き込み制御信号WEbが与えられるこ
とでアナログスイッチとして機能する。TFT66のゲ
ートとグランドとの間にはキャパシタ68が接続されて
いる。
【0057】なお、TFT52,54,60,65の各
ゲートには、駆動制御信号DEが共通に与えられる。こ
の駆動制御信号DEや書き込み制御信号WEr,WE
g,WEbは、図示せぬタイミング制御回路から与えら
れることになる。また、1本の信号入力線INについて
は、各色(RGB)の駆動回路が時分割的に共用する構
成を採っている。そのため、信号入力線INには各色の
輝度信号電流が時系列で入力されることになる。
【0058】次に、上記構成の電流書き込み型電流駆動
回路の回路動作について、図9のタイミングチャートを
用いて説明する。
【0059】先ず、駆動制御信号DEを非選択状態(低
レベル)とし、赤の書き込み制御信号WErを選択状態
(高レベル)とし、信号入力線INに赤の輝度に対応し
た電流Iinrを与える。このとき、TFT55,56
がオン状態にあるため、この電流IinrはTFT55
によってゲート・ドレイン間が短絡された状態にあるT
FT51を流れる。これにより、TFT51のゲートに
は、信号電流Iinrに応じた電圧が生じる。この状態
から書き込み制御信号WErを非選択状態(低レベル)
とすると、TFT55,56がオフし、キャパシタ57
によってTFT51のゲート・ソース間電圧が保持され
る。
【0060】次に、緑の書き込み制御信号WEg、青の
書き込み制御信号WEbを順次選択しながら、それらに
同期させて緑、青の輝度に対応した信号電流Iing,
Iinbを信号入力線INを通して時系列で与える。し
かる後に、駆動制御信号DEを選択状態とすると、出力
端子OUTr,OUTg,OUTbに出力電流Iout
r,Ioutg,Ioutbが流れる。このとき、TF
T51,59,64のゲート・ソース間電圧として、書
き込み時の値がキャパシタ57,63,68によって保
持されているので、TFT51,59,64には書き込
まれた電流と同じ値の電流が流れる。
【0061】ただし、TFT55がオン状態にあるとき
は、TFT51はTFT53とカレントミラー回路58
を構成する。したがって、TFT51,53の各チャン
ネル幅をWr,Wrbとしたとき、TFT51とTFT
53とのサイズ比を例えば、 Wr:Wrb=1:0.02 となるように設定すれば、 Iourb=Iinb+0.02×Iinr となり、赤の輝度信号の2%が青の輝度信号に加算され
る。
【0062】本回路例に係る電流駆動回路によれば、信
号入力線INを赤・緑・青の駆動回路で時分割的に共用
しているため、信号電流源CSの数や、信号電流源CS
と本電流駆動回路との接続線の数を、データ線駆動回路
48として先述した第1回路例に係る電流駆動回路(図
4を参照)を用いる場合よりも減らすことが可能とな
る。
【0063】上述したように、電流書き込み型画素回路
41がマトリクス状に配置されてなるアクティブマトリ
クス方式のカラー有機EL表示装置において、電流駆動
回路49−1〜49−nの作用により、電流の形の輝度
信号からカレントミラー回路58によって一定割合の信
号を生成し、電流の形で他の色の輝度信号に加算するこ
とによって発光の混色を行うことにより、輝度信号のレ
ベルが小さい場合や、ディジタル信号処理系が扱うこと
のできる階調数が少ないような場合でも、正確な比率で
混色を行うことができるため、的確に色度を向上するこ
とができる。
【0064】また、アクティブマトリクス方式のカラー
有機EL表示装置では、パッシブマトリクス方式のカラ
ー有機EL表示装置と比べた場合に、走査線が非選択と
なっても発光が継続するため輝度の点で有利である。さ
らに、画素回路41として、例えば図7に示す電流書き
込み型画素回路を用いることにより、当該画素回路では
TFTの特性が画素毎にばらついたとしても、有機EL
素子に流れる電流が正確に書き込み電流に比例するの
で、有機EL素子の発光輝度を正確に制御できるとい利
点もある。
【0065】ただし、走査線の選択に同期させながら、
輝度に応じた電流をデータ線に流すという動作について
は、アクティブマトリクス方式の場合もパッシブマトリ
クス方式の場合も基本的に同じである。したがって、図
6に示すアクティブマトリクス方式有機EL表示装置の
データ線駆動回路48として図4に示す第1回路例に係
る電流駆動回路を用いることも可能であるし、逆に、図
1に示すパッシブマトリクス方式有機EL表示装置のデ
ータ線駆動回路18として図8に示す第2回路例に係る
電流駆動回路を用いることも可能である。いずれの場合
も、特定の色の輝度信号が一定の割合で、他の色の輝度
信号に加算される。その結果、色度の向上した画像を提
供できる。
【0066】[第3実施形態]図10は、本発明の第3
実施形態に係るカラー有機EL表示装置の構成を示すブ
ロック図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を
付して示している。この第3実施形態に係るカラー有機
EL表示装置では、第2実施形態に係るカラー有機EL
表示装置と同様に、アクティブマトリクス方式を採用し
ている。
【0067】ただし、マトリクス状に配置されてなる画
素回路として、第2実施形態に係るカラー有機EL表示
装置では電流書き込み型画素回路を用いているのに対し
て、本実施形態に係るカラー有機EL表示装置では、輝
度信号が電圧の形で与えられる電圧書き込み型画素回路
を用いている点で相違している。それ以外の画素部の構
成については、基本的に、第2実施形態に係るカラー有
機EL表示装置と同じである。
【0068】電圧書き込み型画素回路の回路構成の一例
を図11に示す。この回路例に係る電圧書き込み型画素
回路は、画素の表示素子として、電流値によって輝度が
制御される発光素子として例えば有機EL素子72を用
いるとともに、2つのTFT73,74および1つのキ
ャパシタ75を有し、輝度データが電圧の形でデータ線
13から与えられるようになっている。
【0069】具体的には、有機EL素子72はそのカソ
ードが第1の電源(例えば、グランド)に接続されてい
る。PチャネルTFT73はそのソースが第2の電源
(例えば、正電源Vcc)に、そのドレインが有機EL
素子72のカソードにそれぞれ接続されている。Nチャ
ネルTFT74はそのドレインがデータ線13(13r
−1,13g−1,13b−1〜13r−n,13g−
n,13b−n)に、そのソースがTFT73のゲート
に、そのゲートが走査線12(12−1〜12−m)に
それぞれ接続されている。キャパシタ75は、その一端
が電源Vccに、その他端がTFT73のゲートにそれ
ぞれ接続されている。
【0070】上記構成の電圧書き込み型画素回路71に
おいて、輝度信号の書き込み時、走査線12を選択状態
(高レベル)としてデータ線13に輝度信号電圧を印加
すると、この輝度信号電圧はオン状態にあるTFT74
を通してTFT73のゲートに伝えられる。これによ
り、その電圧の大きさによってTFT73のゲート・ソ
ース間電圧が制御されることになるので、その大きさに
応じた電流がTFT72に流れる。そして、この電流が
有機EL素子72に流れるため、有機EL素子72が発
光する。
【0071】この状態から走査線12を非選択状態(低
レベル)とすると、TFT73のゲート・ソース間電圧
がキャパシタ75に保持され、この保持電圧に応じて有
機EL素子72が駆動されるため、走査線12が非選択
状態となった後も有機EL素子72は同じ輝度で発光を
継続する。
【0072】なお、画素回路71としては、上述した回
路構成のものに限定されるものではなく、電圧書き込み
型の画素回路であればその構成は問わず、またトランジ
スタの導電型など適宜変更が可能である。
【0073】再び図10において、電圧書き込み型画素
回路71がマトリクス状に配置されてなる画素部外に
は、第1,第2実施形態に係るカラー有機EL表示装置
の場合と同様に、走査線12−1〜12−mを選択駆動
する走査線駆動回路17が設けられるとともに、データ
線13r−1,13g−1,13b−1〜13r−n,
13g−n,13b−nを駆動するデータ線駆動回路7
8が設けられている。データ線駆動回路78は、n個の
電圧書き込み型の電圧駆動回路(以下、単に「電圧駆動
回路」と記す)79−1〜79−nによって構成されて
いる。電圧駆動回路79−1〜79−nは、RGBを単
位とする各列ごとに設けられている。
【0074】(データ線駆動回路の第3回路例)図12
は、データ線駆動回路78を構成する電圧駆動回路79
−1〜79−nの具体的な回路例を示す回路図である。
本例に係る電圧駆動回路では、回路を構成するトランジ
スタとしてTFTを用いている。
【0075】図12から明らかなように、本例に係る電
圧駆動回路は、赤・緑・青にそれぞれ対応する輝度信号
電圧の入力端子INr,INg,INbと、同様に赤・
緑・青にそれぞれ対応する輝度信号電圧の出力端子OU
Tr,OUTg,OUTbとを有している。ここで、入
力端子INr,INgは直接出力端子OUTr,OUT
gに接続されている。
【0076】第1の電源(例えば、正電源Vcc)と第
2の電源(例えば、グランド)との間には、Pチャネル
TFT81およびNチャネルTFT82が直列に接続さ
れ、さらにPチャネルTFT83およびNチャネルTF
T84が直列に接続されている。TFT81のゲートは
入力端子INrに接続され、TFT83のゲートは入力
端子INbに接続されている。TFT82はゲート・ド
レインが電気的に短絡されたダイオード接続構成となっ
ており、そのゲート・ドレインにゲートが接続されたN
チャネルTFT85と共にカレントミラー回路84を構
成している。TFT85はソースが接地され、ドレイン
が出力端子OUTbに接続されている。
【0077】TFT84もダイオード接続構成となって
いる。そして、このTFT84は、そのゲート・ドレイ
ンにゲートが接続されたNチャネルTFT87と共にカ
レントミラー回路88を構成している。TFT87はソ
ースが接地され、ドレインが出力端子OUTbに接続さ
れている。また、TFT87のドレインと電源Vccと
の間には、負荷トランジスタ、例えばダイオード接続構
成のPチャネルTFT89が接続されている。
【0078】次に、上記構成の電圧書き込み型電圧駆動
回路の回路動作について説明する。赤色および青色にそ
れぞれ対応した輝度信号電圧Vinr,Vinbは、入
力TFT81,83の各ゲートにそれぞれ印加される。
これらTFT81,83は、輝度信号電圧Vinr,V
inbを電流Iinr,Iinbに変換し、TFT8
2,84にそれぞれ流す。ここで、入力信号電圧と変換
された電流との間には、よく知られたMOSトランジス
タの式より、下記の関係が成り立つ。
【0079】 Iinr=1/2・C1(Vcc−Vinr−|Vtp|)2 ……(1) Iinb=1/2・C1(Vcc−Vinb−|Vtp|)2 ……(2) ここで、Vccは電源電圧、|Vtp|はTFT81,
83のしきい値電圧の絶対値であり、またTFT81,
83は飽和領域で動作するとした。C1は、 C1=μCoxW/L ……(3) で与えられる定数であり、μはキャリア移動度、Cox
は単位面積当たりのゲート容量、Wはチャネル幅、Lは
チャネル長である。なお、上記(1)式、(2)式で
は、(3)式中のパラメータがTFT81とTFT83
とで等しいとして、同じ定数C1を使用している。
【0080】図12から明らかなように、TFT82と
TFT85とはカレントミラー回路86を構成している
ことから、TFT85には電流Iinrに比例した電流
Irbが流れる。ここで、TFT82,85の各チャン
ネル幅をWr,Wrbとしたとき、TFT82,85の
サイズ比を例えば、 Wr:Wrb=1:0.02 となるように設定すれば、Irb=0.02×Iinr
となる。
【0081】一方、TFT84とTFT87ともカレン
トミラー回路88を構成しており、両者のチャネル幅が
等しいとすれば、これらに流れる電流 Iinb,Ib
bは等しい。したがって、負荷トランジスタであるTF
T89に流れる電流Ioutbは、TFT85に流れる
電流IrbとTFT87に流れる電流Ibbとの和にな
り、 Ioutb=Iinb+0.02×Iinr ……(4) となる。
【0082】ここで、TFT89のチャネル幅やチャネ
ル長が、入力TFT81,83のものと等しいとすれ
ば、TFT89に流れる電流Ioutbと、出力端子O
UTbの電位Voutbとの間には、 Ioutb=1/2・C1(Vcc−Voutb−|Vtp|)2 …(5) の関係がある。出力端子OUTbは、図10のデータ線
13(13r−1,13g−1,13b−1〜13r−
n,13g−n,13b−n)に接続され、図11の画
素回路におけるTFT73のゲートに印加される。
【0083】ここで、TFT73のソース電位が電源電
圧Vccであり、TFT73のしきい値電圧の絶対値が
|Vtp|であるとすれば、青色の有機EL素子に流れ
る電流Ibは、 Ib=1/2・C2(Vcc−Voutb−|Vtp|)2 ……(6) となる。ここで、C2はTFT73の各パラメータにし
たがって(3)式と同様に決定される定数である。
【0084】次に、(5)式、(6)式から、 Ib=C2/C1×Ioutb ……(7) が成り立つことがわかる。これに(4)式を用いれば、 Ib=C2/C1×(Iinb+0.02×Iinr) ……(8) が得られる。すなわち、青色の有機EL素子に流れる電
流Ibは、赤色の輝度信号電流Iinrに0.02を乗
じた電流を青色の輝度信号電流Iinbに加算した値に
比例する。これは、輝度信号の値によらず、常に一定の
割合で信号を加算することを意味する。
【0085】さらに、(8)式に(1)式、(2)式を
用いれば、 Ib=1/2・C2(Vcc−Vinb−|Vtp|)2 +0.02×1/2・C2(Vcc−Vinr−|Vtp|)2 …(9) が得られる。(9)式の第1項を見ると、これは図12
の電圧駆動回路を使用しない場合、即ち入力輝度信号電
圧Vinbをそのままデータ線13に印加する構成を採
った場合に青色の有機EL素子に流れる電流であること
がわかる。そして第2項は、赤色の有機EL素子に流れ
る電流に0.02を乗じた電流であることがわかる。
【0086】上述したように、電圧書き込み型画素回路
81がマトリクス状に配置されてなるアクティブマトリ
クス方式のカラー有機EL表示装置において、電圧駆動
回路79−1〜79−nの作用により、電圧の形で入力
される輝度信号を電流の形に変換した後、カレントミラ
ー回路86によって一定割合の信号を生成し、電流の形
で他の色の輝度信号に加算することによって発光の混色
を行うことにより、輝度信号のレベルが小さい場合や、
ディジタル信号処理系が扱うことのできる階調数が少な
いような場合でも、正確な比率で混色を行うことができ
るため、的確に色度を向上することができる。
【0087】特に、データ線駆動回路78として、図1
2に示す電圧書き込み型電圧駆動回路を用いるようにし
たことにより、入力輝度信号電圧Vinb,Vinrの
値によらず常に、赤色の有機EL素子に流れる電流を、
一定の割合で青色の有機EL素子に流れる電流に加算す
ることができるため、より正確な比率で混色を行うこと
ができる。しかも、電圧駆動回路79−1〜79−nに
おいて、加算した電流を電圧に変換する負荷トランジス
タとして、図11に示す画素回路において電圧を電流に
変換するTFT73と同じ絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタであるTFT89を、ゲートとドレインとを電気
的に短絡して用いたことにより、電流→電圧変換特性と
電圧→電流変換特性とが全く逆の関係となるため、加算
した電流と同じ電流で有機EL素子を駆動できるという
利点もある。
【0088】また、アクティブマトリクス方式のカラー
有機EL表示装置では、パッシブマトリクス方式のカラ
ー有機EL表示装置と比べた場合に、走査線が非選択と
なっても発光が継続するため輝度の点で有利である。た
だし、走査線の選択に同期させながら、輝度に対応した
電圧をデータ線に印加する点で、第1実施形態に係るア
クティブマトリクス方式カラー有機EL表示装置(図1
参照)および第2実施形態に係るアクティブマトリクス
方式カラー有機EL表示装置(図6参照)とは異なる。
しかし、特定の色の輝度信号を一定の割合で、他の色の
輝度信号に加算することにより、色度の向上した画像を
提供できる点では同じである。
【0089】なお、第1実施形態では、画素の表示素子
して有機EL素子を、第2実施形態では電流書き込み型
画素回路41の表示素子として有機EL素子を、第3実
施形態では電圧書き込み型画素回路71の表示素子とし
て有機EL素子を用いた有機EL表示装置に適用した場
合を例に採って説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、流れる電流によって輝度が変化する電気
光学素子を表示素子として用いた表示装置であっても良
い。さらには、本発明は、画素(画素回路)がマトリク
ス状に配置されてなるマトリクス型カラー表示装置への
適用に限られるものではなく、赤・緑・青の発光素子を
用いてカラー表示をなすカラー表示装置全般に適用し得
るものである。
【0090】また、第2,第3回路例に係るデータ線駆
動回路48,78などの回路は、薄膜トランジスタ(T
FT)を用いたアクティブマトリクス型表示装置に適用
する場合、画素マトリクスを構成する薄膜トランジスタ
の製造プロセスを用いて形成することが合理的である。
ここで、薄膜トランジスタは一般に特性のばらつきが大
きく、上記各実施形態に係るアクティブマトリクス型有
機EL表示装置のように、アナログ信号を扱う回路には
適さない場合が多い。
【0091】ところが、薄膜トランジスタプロセスにお
いても、接近して配置されたトランジスタ同士の特性は
比較的良く一致することから、電流駆動回路49−1〜
49−nや電圧駆動回路79−1〜79−nで用いるカ
レントミラー回路のように、トランジスタの特性の局所
的な均一性が保たれる限り絶対的特性が問題とされない
ような回路では十分実用的な動作をするため、薄膜トラ
ンジスタプロセスを用いて形成することが合理的とな
る。勿論、薄膜トランジスタプロセスとは別に、通常の
シリコン半導体プロセスによって製造するようにしても
構わない。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
赤、緑および青の三色のうちの第1の色の輝度信号電流
に対して、その所定の割合の電流を出力するカレントミ
ラー回路を有し、このカレントミラー回路の出力電流を
他の二色のうちの少なくとも一色の輝度信号電流に加算
することによって発光の混色を行うようにしたことによ
り、輝度信号のレベルが小さい場合や、ディジタル信号
処理系が扱うことのできる階調数が少ないような場合で
も、正確な比率で混色を行うことができるため、的確に
色度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパッシブマトリク
ス方式カラー有機EL表示装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】第1実施形態に係るパッシブマトリクス方式カ
ラー有機EL表示装置における表示部の概略平面図であ
る。
【図3】図2のX−X線矢視断面図である。
【図4】データ線駆動回路の第1回路例を示す回路図で
ある。
【図5】第1実施形態に係るパッシブマトリクス方式カ
ラー有機EL表示装置の色再現範囲を示す色度図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態に係るアクティブマトリ
クス方式カラー有機EL表示装置の構成を示すブロック
図である。
【図7】第2実施形態に係るアクティブマトリクス方式
カラー有機EL表示装置における電流書き込み型画素回
路の回路構成の一例を示す回路図である。
【図8】データ線駆動回路の第2回路例を示す回路図で
ある。
【図9】電流書き込み型電流駆動回路の回路動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態に係るアクティブマト
リクス方式カラー有機EL表示装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】第3実施形態に係るアクティブマトリクス方
式カラー有機EL表示装置における電圧書き込み型画素
回路の回路構成の一例を示す回路図である。
【図12】データ線駆動回路の第3回路例を示す回路図
である。
【図13】従来例に係るパッシブマトリクス方式カラー
有機EL表示装置、規格sRGBおよび陰極線管の色再
現範囲を示す色度図である。
【図14】キリーチャート(CIE色度図)である。
【符号の説明】
11R,11G,11B,42,72…有機EL素子、
12(12−1〜12−n)…走査線、13(13r−
1,13g−1,13b−1〜13r−n,13g−
n,13b−n)…データ線、17…走査線駆動回路、
18,48,78…データ線駆動回路、19−1〜19
−n,49−1〜49−n…電流書き込み型電流駆動回
路、31,32,33,58,86,88…カレントミ
ラー回路、41…電流書き込み型画素回路、71…電圧
書き込み型画素回路、79−1〜79−n…電圧書き込
み型電圧駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 642 G09G 3/20 642L H04N 5/66 H04N 5/66 B 9/30 9/30 H05B 33/12 H05B 33/12 B 33/14 33/14 A Fターム(参考) 3K007 AB04 AB17 BA06 DA01 DB03 EB00 GA04 5C058 AA12 BA01 BA05 BA07 5C060 BA02 BA07 BB01 BC01 BE05 JA11 JA14 JA15 JA18 5C080 AA06 BB05 CC03 DD04 EE30 FF11 FF12 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 5C094 AA08 BA03 BA12 BA27 CA19 CA24 CA25 DA09 DA13 DB01 DB04 FB01 FB20 GA10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流れる電流によって発光輝度が制御され
    る赤、緑および青の三色の発光素子と、 入力される赤、緑および青の各輝度信号に基づいて前記
    三色の発光素子を駆動するとともに、前記三色のうちの
    第1の色の輝度信号電流に対して、その所定の割合の電
    流を出力するカレントミラー回路を有し、このカレント
    ミラー回路の出力電流を他の二色のうちの少なくとも一
    色の輝度信号電流に加算して出力する駆動回路とを備え
    たことを特徴とするカラー表示装置。
  2. 【請求項2】 複数行の走査線と複数列のデータ線とが
    互いに直交するように配線され、その各交差部分に前記
    発光素子が形成されてなるパッシブマトリクス方式のカ
    ラー表示装置であって、 前記駆動回路は前記複数列のデータ線を介して前記発光
    素子を駆動することを特徴とする請求項1記載のカラー
    表示装置。
  3. 【請求項3】 複数行の走査線と複数列のデータ線とが
    互いに直交するように配線され、その各交差部分に前記
    発光素子を含む画素回路が形成されてなるアクティブマ
    トリクス方式のカラー表示装置であって、 前記駆動回路は前記複数列のデータ線に対して前記発光
    素子の輝度情報を電流の形で与え、 前記画素回路は前記駆動回路から前記複数列のデータ線
    を通して与えられる電流に基づいて前記発光素子を駆動
    することを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動回路には1本の信号入力線を通
    して赤、緑および青の各輝度信号が電流の形で時系列で
    入力され、 前記駆動回路は前記1本の信号入力線を赤、緑および青
    の各回路で時分割的に共用することを特徴とする請求項
    3記載のカラー表示装置。
  5. 【請求項5】 複数行の走査線と複数列のデータ線とが
    互いに直交するように配線され、その各交差部分に前記
    発光素子を含む画素回路が形成されてなるアクティブマ
    トリクス方式のカラー表示装置であって、 前記駆動回路は前記複数列のデータ線に対して前記発光
    素子の輝度情報を電圧の形で与え、 前記画素回路は前記駆動回路から前記複数列のデータ線
    を通して与えられる電圧に基づいて前記発光素子を駆動
    することを特徴とする請求項1記載のカラー表示装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動回路は、前記カレントミラー回
    路の出力電流を他の二色のうちの少なくとも一色の輝度
    信号電流に加算して得た電流を電圧に変換する負荷トラ
    ンジスタを有することを特徴とする請求項5記載のカラ
    ー表示装置。
  7. 【請求項7】 前記画素回路は、前記複数列のデータ線
    を通して与えられる電圧を電流に変換して前記発光素子
    を駆動する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを有して
    おり、 前記負荷トランジスタは絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタであることを特徴とする請求項6記載のカラー表示
    装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動回路は、入力される赤、緑およ
    び青の各輝度信号が電圧の形で与えられ、この電圧を電
    流に変換して前記カレントミラー回路に流す電圧−電流
    変換トランジスタを有することを特徴とする請求項6記
    載のカラー表示装置。
  9. 【請求項9】 前記カレントミラー回路を構成するトラ
    ンジスタは薄膜電界効果型トランジスタであることを特
    徴とする請求項1記載のカラー表示装置。
  10. 【請求項10】 第1,第2の電極およびこれら電極間
    に発光層を含む有機層を有する赤、緑および青の三色の
    有機エレクトロルミネッセンス素子と、 入力される赤、緑および青の各輝度信号に基づいて前記
    三色の有機エレクトロルミネッセンス素子を駆動すると
    ともに、前記三色のうちの第1の色の輝度信号電流に対
    して、その所定の割合の電流を出力するカレントミラー
    回路を有し、このカレントミラー回路の出力電流を他の
    二色のうちの少なくとも一色の輝度信号電流に加算して
    出力する駆動回路とを備えたことを特徴とするカラー有
    機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  11. 【請求項11】 複数行の走査線と複数列のデータ線と
    が互いに直交するように配線され、その各交差部分に前
    記有機エレクトロルミネッセンス素子が形成されてなる
    パッシブマトリクス方式のカラー有機エレクトロルミネ
    ッセンス表示装置であって、 前記駆動回路は前記複数列のデータ線を介して前記有機
    エレクトロルミネッセンス素子を駆動することを特徴と
    する請求項10記載のカラー有機エレクトロルミネッセ
    ンス表示装置。
  12. 【請求項12】 複数行の走査線と複数列のデータ線と
    が互いに直交するように配線され、その各交差部分に前
    記有機エレクトロルミネッセンス素子を含む画素回路が
    形成されてなるアクティブマトリクス方式のカラー有機
    エレクトロルミネッセンス表示装置であって、 前記駆動回路は前記複数列のデータ線に対して前記有機
    エレクトロルミネッセンス素子の輝度情報を電流の形で
    与え、 前記画素回路は前記駆動回路から前記複数列のデータ線
    を通して与えられる電流に基づいて前記発光素子を駆動
    することを特徴とする請求項10記載のカラー有機エレ
    クトロルミネッセンス表示装置。
  13. 【請求項13】 前記駆動回路には1本の信号入力線を
    通して赤、緑および青の各輝度信号が電流の形で時系列
    で入力され、 前記駆動回路は前記1本の信号入力線を赤、緑および青
    の各回路で時分割的に共用することを特徴とする請求項
    12記載のカラー有機エレクトロルミネッセンス表示装
    置。
  14. 【請求項14】 複数行の走査線と複数列のデータ線と
    が互いに直交するように配線され、その各交差部分に前
    記有機エレクトロルミネッセンス素子を含む画素回路が
    形成されてなるアクティブマトリクス方式のカラー有機
    エレクトロルミネッセンス表示装置であって、 前記駆動回路は前記複数列のデータ線に対して前記有機
    エレクトロルミネッセンス素子の輝度情報を電圧の形で
    与え、 前記画素回路は前記駆動回路から前記複数列のデータ線
    を通して与えられる電圧に基づいて前記有機エレクトロ
    ルミネッセンス素子を駆動することを特徴とする請求項
    10記載のカラー有機エレクトロルミネッセンス表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記駆動回路は、前記カレントミラー
    回路の出力電流を他の二色のうちの少なくとも一色の輝
    度信号電流に加算して得た電流を電圧に変換する負荷ト
    ランジスタを有することを特徴とする請求項14記載の
    カラー有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  16. 【請求項16】 前記画素回路は、前記複数列のデータ
    線を通して与えられる電圧を電流に変換して前記有機エ
    レクトロルミネッセンス素子を駆動する絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタを有しており、 前記負荷トランジスタは絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタであることを特徴とする請求項15記載のカラー有
    機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  17. 【請求項17】 前記駆動回路は、入力される赤、緑お
    よび青の各輝度信号が電圧の形で与えられ、この電圧を
    電流に変換して前記カレントミラー回路に流す電圧−電
    流変換トランジスタを有することを特徴とする請求項1
    5記載のカラー有機エレクトロルミネッセンス表示装
    置。
  18. 【請求項18】 前記カレントミラー回路を構成するト
    ランジスタは薄膜電界効果型トランジスタであることを
    特徴とする請求項10記載のカラー有機エレクトロルミ
    ネッセンス表示装置。
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